(公財)秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/)の2017年度講演会・贈呈式が、今年も札幌プリンスホテルパミール館で開催されました。
* 今年のプログラム http://www.akiyama-foundation.org/news/2384.html
* 秋山財団HPより http://www.akiyama-foundation.org/news/2392.html
* 動画――> http://www.akiyama-foundation.org/news/2700.html
* これまでの記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E8%B4%88%E5%91%88%E5%BC%8F
受領者からのメッセージ&講演会
私のご挨拶 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
< 開会挨拶 メモ >
秋山財団の紹介:
* 昨年30周年、今年は31年目で新たなスタート
* これまでの実績 研究助成、市民活動助成等 1,340件、総額 9億4,800万円
このプログラム:
「受領者からのメッセージ」 今年で5年目~研究者、市民活動の原点を共有したい
「特別講演」 今年で26年目~第一回は今年7月18日105歳で亡くなられた日野原重明先生(http://earth-words.org/archives/3747)
* 今年の 「受領者からのメッセージ」
1)『海鳥と水銀を追跡せよ!』 北海道大学大学院水産科学研究院 特別研究員 庄子 晶子 先生
2)『知育・徳育・体育・食育そして『災育』』 日本赤十字北海道看護大学 教授 根本 昌宏 先生
3)『地域医療とサイエンス』 旭川医科大学医学部 准教授 野津 司 先生
< 特別講演での座長 メモ >
特別講演 ・講師: 桜田 一洋 様 (株式会社 ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー)
https://www.sonycsl.co.jp/member/tokyo/188/
演題:『 「生命とはなにか」 ~コーディネーションによる自由の創出~ 』
1)自然科学と自然哲学
2)医療と生命医科学の課題
3)機械論の生命科学と複雑系の科学
4)疾患発症モデルの変遷
5)身体状態の記述と人工知能による推論
6)新たな総合理論の確立
冒頭:
* 桜田一洋さんの紹介に代えて~なぜ、今、桜田さんがここに
――寺島実郎戦略経営塾 7年続く40人程の企業経営者の勉強会で、昨年ご講演
~ 経営者へのメッセージ 科学史を読み解きながら自然科学のみならず、人文・社会科学を含めた日本の明治維新以降、「日本の近代」における科学技術の導入の歴史にも言及する内容に感銘
常に新しい組織の責任者としてイノベーションの先端を切り拓いてきて(進行形)
~再生医療の実用化を目指す中、早期治療・予防の重要性、個別化(多様性・個別性)医療の必要性を認識、
* ソニーCSに移籍してAIを用いたデータ解析の新しい手法を開発
* 実用化の為に「医科学イノベーションハブ推進プロジェクト(MIH)」に参画、現在、副プログラムディレクター
< 贈呈式での挨拶 メモ >
今年の贈呈式プログラム
* 御礼 ご来賓(北大 西井理事・副学長、公益法人協会 鈴木副理事長)、お手伝い スズケン
* 事業の実績
~これまで31年間の実績 1,340件、総額 9億4,800万円
~今年の実績 47件、 3,600万円
* いくつかのご報告
~米光 宰(よねみつ おさむ)先生 今年2月にご逝去 選考委員・理事として10年
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=29206
~ポスト トゥルース(真実)」にどう向き合うか フェイクニュースの中から
トランプ、BRIXIT、五輪誘致での「アンダーコントロール(原発事故)」発言、国会答弁「南スーダン治安状況」
ウソがまかり通る、格差と分断の時代に個人として何ができるのか(SNSほか)
https://mainichi.jp/articles/20170130/dde/012/040/002000c
https://www.rarejob.com/englishlab/column/20170309/
――その一つの回答: 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設問題について、日本獣医学会、全国大学獣医学関係代表者協議会、獣医学分野の教育関係者が6月30日、文部科学省で記者会見「根拠を欠いたまま進められ、妥当性を欠く」と批判、獣医学教育の現状について、大学同士の連携や教員の確保など「国際水準化へ向けた改革のまっただ中」と強調。「獣医学を学ぶ若き研究者・学生のために、私たちは黙認できない」、と。アカデミズムの責任あるお立場の方の勇気ある行動であり、矜持を感じた
記者会見の中央席に、(第一回秋山財団助成金受領者)稲葉睦先生・(この贈呈式にご出席の)谷山弘行先生のお姿
~背景 物理学者・哲学者の山本義隆氏 日本近代における「科学技術」導入の3大特徴:
1)「科学」、「技術」が「科学技術」として導入
2)軍事偏重 当初は「富国」に貢献し国力をつけたが、次第に「軍事増強」へと
3)国策として 「科学」、「技術」の各セクターの自立なく
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274063
~2011.3.11東日本大震災、そして原発事故、現在に至る状況は、その限界を完膚なきまでに露呈
~ 昨年の私の挨拶:文科省「競争的資金」、防衛省「安全保障技術研究推進制度」に言及、「魔性と闘って」と。1年経った今、むしろ「自分の頭で考えて頂きたい」と。「ご自身の研究が何のためなのか、いつも」
* 財団の課題
コラボレーション & イノベーション
~助成財団センター深掘りセミナー、公益法人協会トップマネジメントセミナー、保阪正康さん3日間連続講座「近代日本史と北海道史」
~今後のキーワード、「SDGs」、「北海道学」
秋山財団は社会の不条理と闘いながら、変遷する環境において、日夜、自律的に研究活動に邁進する皆さんを、微力ながら応援し続けることをお誓いする。
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今年の秋山財団賞は、北海道大学低温科学研究所 生物環境部門 生物適応分野 特任教授の田中歩先生(http://www.akiyama-foundation.org/news/2343.html)の「クロロフィル代謝の包括的研究」でした。
田中歩先生の受賞記念講演
そして、最後は参加者全員による懇親会、話は尽きることなく続きました。
懇親会で