W.N 没後20年 @ ハンガリー(5)

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 今回のハンガリー滞在の最後の夜は、参加者の皆さん出席のパーティです。5年前も彫像「母子像」をかたどった丸いケーキがサプライズでしたが、今回はより精度高く登場でした。

* 5年前の様子――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14710

石彫を作成した方&母子像ケーキ

石彫を作成した方&母子像ケーキ

 翌日、出発の早朝に、ウィーン門からブダ城内を散歩し、まだ観光客で賑わう前の広場、マーチャーシュ聖堂(http://www.matyas-templom.hu/)は気持がよかったですね、ピリッと寒く、札幌とほぼ同じ気温。

ブダ城ウィーン門

ブダ城ウィーン門

マーチャーシュ聖堂

マーチャーシュ聖堂

石彫「母子像ふるさと」@ブダ城ウィーン門

石彫「母子像ふるさと」@ブダ城ウィーン門

 朝食後は、今度は城壁の下に沿って「岩の病院」入口まで歩くと、また違ったお城の雰囲気を味わえました。

岩の病院:戦時下の野戦病院跡

岩の病院:戦時下の野戦病院跡

 この博物館、ハンガリーの歴史を野戦病院からの視点で考察した素晴らしい内容でした。館内は撮影禁止でしたので、インターネット検索で以下をご参考に。特に、終盤の展示は、反核兵器のコーナーで、広島の原爆投下・被害等の展示がリアルにされていて、出口の天井には折り鶴がたくさん吊るされ、平和への強い願いを感じました。ハンガリーの歴史考察とメッセージの強さは、彫刻ばかりでなく、歴史に真摯に向き合う姿勢を学びます。

Hospital in the Rock

岩の病院(https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g274887-d2169533-Reviews-Hospital_in_the_Rock-Budapest_Central_Hungary.html

広島市原爆資料館 http://hpmmuseum.jp/modules/news/index.php?action=PageView&page_id=31

W.N 没後20年 @ ハンガリー(4)

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 毎年10月6日は、セーケシュフェヘールバール市では、戦没者慰霊式典が開催されています。ここはバラトン湖の入口、かつて、ハンガリーの歴代国王が戴冠・埋葬された歴史のある都市です。私はこの式典にこれまで2回参列していますが、今年はワグナー・ナンドール没後20年の記念の年でもあり、スウェーデンからナンドール氏の三男・ワグナー・バーリントご夫妻も加わって、一層印象に残る行事となりました。式典の行われるマチの広場には、ワグナー・ナンドール作品「ハンガリアン・コープス」が建立されています。

* 2011年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10357

* 2012年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14622

広場中央に「ハンガリアン・コープス」

広場中央に「ハンガリアン・コープス」

入場行進で開式

入場行進で開式

ご来賓ほか関係者も整列、私たちも右側に

チェル=パルコヴィチ・アンドラーシュ市長(前列右3番目)、関係者も整列、私たちも右側に

 毎年、地域の小・中学生が学校単位で臨席し、高校生による著名な戦没者の一人一人の最期の言葉を次々と朗読しています。戦争中に一人一人が懸命に闘い不条理にも亡くなった歴史をしっかり伝えていく姿勢は、大いに見習う必要があります。侵略される側の歴史の継承は、人々のアイデンティティの形成となっていくのでしょう。

最寄りの中学生も大勢参加

最寄りの小学生も大勢参加

戦没者の各々の最期を語る高校生たち

戦没者の各々の最期を語る中学生たち

私たちの財団も献花・敬礼

私たちの財団も献花・敬礼

花輪は日の丸をモチーフに

花輪は日の丸をモチーフに

 約1時間半の式典が終了し、ブダペストに向かう途中のレストランで昼食です。ここのフィッシュスープは素晴らしかったです!

郊外のレストラン入口:和久奈ちよと私

郊外のレストラン入口:和久奈ちよ(叔母)と私

大きな白身の魚入り

大きな白身の魚入り

W.N 没後20年 @ ハンガリー(3)

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 ワグナー・ナンドール没後20年の記念会がブダペスト市内のゲストハウスで開催されました。

  さんの住宅だった建物

  ヨーカイ・アンナさんの住宅だった建物

ヨーカイ・アンナサロン

サロンの玄関看板

ブダペスト第一地区 区長のご挨拶ブダペスト第一地区ノジュ・ガーボール・タマシュ区長のご挨拶

ワグナー・ナンドールの三男 バリント

ワグナー・ナンドールの三男ワグナー・ バリント

 私も日本におけるワグナー・ナンドール財団のこれまでの活動について報告をしました。

左隣は通訳のレイカさん、道子妃殿下の通訳もされた第一人者

左隣は通訳のレイカさん、美智子妃殿下の通訳もされた第一人者

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2017.10.4ブダ記念会あいさつ文 秋山 孝二

<財団の事業報告>

今年でWN財団は30年を迎えます。5年前に3代目の理事長に就任し、今、WN没後20年を振り返っています。ちよさんは、先月の誕生日で88歳、日本では「米寿(べいじゅ)」と言ってお祝いを致します。本人は益々元気いっぱいですのでこれからも宜しくお願い致します。

WN自身の業績は、すでに皆さまよくご存じだと思いますので、私はこの20年間、特に直近5年間のちよさんを先頭にしたWN財団の活動をご報告致します。

まずは、これまでの栃木県益子を拠点とした春・秋の展示会、及びコンサート・写真展の同時イベント開催により、知名度が飛躍的に上がってきていること、そして、栃木県が2020年東京オリ・パラピックのハンガリー選手団のホスト県になったことにより、関係が大変親密になっています。

今年7月には、「ようこそ!栃木県に!」をハンガリー語で大きく横断幕に書き、栃木県庁でHOC代表(ハンガリーオリンピック委員会)の方々をお迎えしました。 そのハンガリー語をちよさんはキシュ夫妻に教わったので、この場を借りて御礼申し上げます。さらに栃木県教育委員会とHOC代表二名がWN財団を訪問し、アトリエ他をゆっくりご見学されました。両者とJOC三者による栃木県での「五輪前合宿の覚書」の正式調印は、106日 で、WN財団からも立ち合いに評議員が出席しています。

また、パラノビチ・ノルバート駐日大使にはプライベートで益子のWN財団に足を運んで頂き、つい先日は、東京都中野区哲学堂公園の「哲学の庭」に、ハンガリーのホッパール・ペーテル文化担当事務次官パラノビチ駐日大使、田中中野区長、出井(いでい)区議会議長ほかが訪問され、大変熱心に鑑賞されていました。田中区長は、帰り際に、「中野区にとって誇りである」と私におっしゃっていました。

一方、日本の文化庁宮田長官は6月に益子を公式訪問され、ちよさんはじめ、財団理事・評議員がお出迎え、ご案内しました。

今年の「WN没後20周年記念事業」は、7月の栃木県宇都宮南図書館でのコンサート、講演会でスタートし、9月の札幌での「母子像・ふるさと」を巡るご講演、ピアノトリオ演奏、いずれも大変好評でした。今後は、来週の東京で評議員の堅田さんの娘さんが指揮する合唱団コーラスライブ、12月東京都中野区でのフォーラム、パネルディスカッションと盛りだくさんに続きます。これにはブダペストのノジュ・ガーボール・タマシュ区長のご出席も決まったと先日伺いました。

今年は、本当に内容の濃い一年、皆さまの応援を背に受けて、栃木県益子から元気いっぱいWN財団も世界に発信して参りますので、宜しくお願い致します。

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民族楽器演奏

民族楽器演奏

 会の後は交流パーティ、100歳になるワグナー・ナンドールの友人もご参加・ご挨拶でした。

100歳の友人の冒頭ご挨拶

100歳の友人の冒頭ご挨拶

 没後20年記念に相応しい、ハンガリー、スウェーデン、日本での創作活動の振り返りのひと時でした!

W.N 没後20年 @ ハンガリー(2)

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 (1)で「前回訪問時は、リノベーション工事中でしたが、敢えて古く見せる建築・リニューアル技術がすごいです。そして、博物館前の大きな戦士の像は、この期間の特別展示用のディスプレイで、全てプラスティック製、まるで歴史的彫像のようです。」と書きました。古い建物・彫像の復元技術は、別の言葉では「歴史の復元技術」とも言えるような気がします、「ねつ造技術」ではなくてですよ。

 昼間に探索したブダ城内のリノベーションと同じように、ペシュト地区でも随所にこの発想が活かされていました。その中で特に印象的だったのは、ワインセラーです。町なかの古いビルの一階には広いワインショップ、その地下は、旅行ガイドブックにはレストラン、イベント会場「DOMUS VINORUM(http://www.domusvinorum.hu/」となっていますが、実はそれ以外にもワインセラー&会員制クラブとしての場ともなっています。

 WN財団理事でブダペスト在住のキッシュ・シャンドールさんはここの会員になっているので、その日はご自身のボトルキープの中からとびっきりのビンテージ赤ワインを一本取り出して4人で飲みましたが、素晴らしい香りと味でした。

ここはサテライトのワインバーのようがイメージ

ここはサテライトのワインバーのようがイメージ

壁面には年代別ハンガリーワインが

壁面には年代別ハンガリーワインが

さらに奥の鍵付き扉の中にも

さらに奥の鍵付き扉の中にも

1999年もの

1999年もの

 まな板・ナイフを含めて、パン、チーズはお好みを持参してワインと一緒に、です。

会員がゲストを招いての利用

会員がゲストを招いての利用

 因みにここの会員年会費は、驚く程安いのです。金持ちのサロンというようりも、会員であることのステイタス、プライベートクラブの人間関係を大切にしていると言ってもいいのでしょうね。会員相互のコミュニケーション、そしてゲストをお招きしてのおもてなし、会員制の原点とも言える「楽しみ」をそこに観た思いです、素晴らしいですね。

 翌日の早朝散歩で歩いたブダ城内、こちらも復元、或は古代の歴史の復元・保存の表れかと。

ローマ時代の城壁跡

ローマ時代の城壁跡

W.N 没後20年 @ ハンガリー(1)

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 ワグナー・ナンドール没後20周年の記念の年、活動拠点だったハンガリー・ブダペストでも記念会ほかが企画され、日本からも和久奈ちよ、WN記念財団の堅田憲弘評議員と私が参加しました。

 幾つかの行事に先立ち、まずはブダペスト市内のゲレルトの丘中腹に建立されている「哲学の庭」に行き、キッシュ理事を交えてのこの間の振り返りでした。

丘の上からブダ城方面を展望

丘の上からブダ城方面を展望

元祖 哲学の庭

元祖 哲学の庭

 しばし懐かしい思い出話の後は、ワグナー・ナンドールがアトリエとして使っていた王宮下の場所、今はリノベイトされて新しい観光名所となっています。

右から二つ目の入口がアトリエでした

右から二つ目の入口がアトリエでした

 前回訪問時は、リノベーション工事中でしたが、敢えて古く見せる建築・リニューアル技術がすごいです。そして、博物館前の大きな戦士の像は、この期間の特別展示用のディスプレイで、全てプラスティック製、まるで歴史的彫像のようです。

隣は歴史博物館 前の像二体はプラスティック製の一時展示とか

後ろは歴史博物館 前の像二体はプラスティック製の一時展示とか

 ここはブダ城の東の端、ここから階段、エスカレーターで昇っていくと、従来のブダ城内に繋がっています。

ブダ城内へ

ブダ城内へ

途中で東側を望むとゲレルト丘も

途中で東側を望むとゲレルト丘も

 ブダペスト到着翌日の日中は、20年を振り返り、ワグナー・ナンドールの創作活動の原点を見つめ直すひと時となりました。

きたネットセミナー 2017

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 「きたネットセミナー 2017(http://blog.goo.ne.jp/kitanet-staff/e/8b21e343c04ae40ece7201e5b2a9ca7f」が今年も開催されました。

【助成団体/助成制度】全国対象5団体 道内対象3団体

・一般財団法人セブン-イレブン記念財団/環境市民活動助成

http://www.7midori.org/josei/

・独立行政法人環境再生保全機構/地球環境基金助成金

https://www.erca.go.jp/jfge/subsidy/application/h29_info.html

・株式会社ラッシュジャパン/チャリティバンク助成

https://jn.lush.com/article/a-bit-about-our-charity-pot

・日本郵便株式会社/年賀寄付基金配分事業

https://www.post.japanpost.jp/kifu/nenga/index.html

・トヨタ自動車株式会社/トヨタ環境活動助成プログラム

http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/environment/challenge6/ecogrant/

・北海道e-水プロジェクト協働事務局/北海道e-水プロジェクト助成

http://www.heco-spc.or.jp/emizu/news/file/2017/emizu_requirements.pdf

・札幌市市民文化局市民自治推進室/さぽーとほっと基金助成

http://www.city.sapporo.jp/shimin/support/kikin/

・一般財団法人前田一歩園財団/自然環境保全活動助成金

http://www.ippoen.or.jp/

 各団体の説明の後は、個別相談会もあり、内容の濃い時間でした。今年初参加として、トヨタ自動車株式会社、株式会社ラッシュジャパンもユニークな助成プログラムの説明も。

今年もたくさんの参加者

今年もたくさんの参加者

初登場!トヨタ自動車さま

初登場!トヨタ自動車さま

トヨタさまの取り組み

トヨタさまの取り組み

 こちらも初登場です。

ラッシュジャパンさま

ラッシュジャパンさま

多彩なプログラム

多彩なプログラム

 助成金申請が初めての活動団体も多く、各プレゼン、個別相談等、大変有意義なひと時との感想を多く頂き、嬉しかったです。

北大札幌農学同窓会130周年!

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 私は同窓でも何でもないのですが、いろいろな絡みから「札幌農学同窓会(http://www.alumni-sapporo.or.jp/)130周年記念式典・講演会」に出席しました。

理事長と横田農学院長

松井博和理事長と横田農学院長

農学同窓会理事長

農学同窓会理事長の祝辞

 特別講演は、以前、「新渡戸・南原賞(http://www.akiyama-foundation.org/history/history_02)」でお世話になった草原克豪先生でした。

新渡戸稲造の講演

新渡戸稲造の講演

草原先生の熱弁

草原先生のご講演

 「 パトリオティズム」と「ナショナリズム」の違いについての言及が興味深かったですね。この二つの言葉、インターネットの検索でも大変意見百出しています、安易なリンクはやめておきますね。

 今ひとたび、札幌農学校の建学の理念を高く掲げて、混迷する今の国際社会の中で一筋のたいまつとなって頂きたいものです。

枝廣淳子 & 異業種交流会

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 枝廣淳子さん主宰の異業種勉強会(http://www.es-inc.jp/network/forum/index.html)、第47回は「急拡大するESG投資――企業に迫るリスクと新たなビジネスチャンス(http://www.es-inc.jp/network/forum/2017/nwk_id009128.html」について、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社クリーン・エネルギー・ファイナンス部主任研究員の吉高まりさんのお話でした

* 前回の様子「テーマはSDGs」 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=30859

* これまでの積み重ねはこちら――> http://www.es-inc.jp/network/forum/index.html

以下は枝廣淳子さんからのメッセージ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 先月7月3日に、世界最大の年金基金である日本の公的年金(GPIF)が、日本株のESG指数を採用し、1兆円を投資したことは、金融のみならず企業にとっても大きなニュースでした。

 欧米では当たり前であったESG投資が、年金基金などの長期的な収益向上に資する重要なツールであることがようやく日本でも認識されるようになり、一過性ではない、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の要素に配慮した投資が、一気に加速しています。

 一方、金融システムの安定化においては、気候変動が大きなリスクであると認識されています。金融機関や金融機関が関係する事業体に対し、気候変動に関するリスクなどの情報開示の動きが強まり、フランスではすでに法律で義務化されています。

 こうしたESG投資の動きを、一部の上場企業とGPIFの資産運用に関わる金融機関だけの問題で、自社には関係がないと思われる方も多いかもしれません。しかし、ESG投資は金融機関と何らか関わりを持つ企業・団体にとって、今後直接的にせよ、間接的にせよさまざまなレベルで、本業であるビジネスに影響を与えることは間違いないといわれています。

 加速化する金融の大きなうねりに対し、企業はステークホルダーである投資家やサプライチェーン等から指摘を受けてから動くのではなく、いかにリスクに備え、同時に攻めの準備をし、チャンスに変えていくのかーー、それぞれの立場でしっかりと考えることが、真の持続可能な経営を実現する上で鍵となるでしょう。

 今回のフォーラムでは、長年、気候変動に関して金融機関で対応した経験を有し、かつ、昨今はESG投資の現場で様々なアドバイスをしている三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の吉高まりさまから、ESG投資動向とともに現場で得た学びや気づきについてお話しをうかがいます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 秋山財団の立ち位置は、投資を受ける側ではなく、投資をする側としては唯一の参加者だったのかもしれません。基本財産の運用において、ファンド等の選択で大いに参考になるお話でした。世界金融の流れと企業のリスク認識が、世界の枠組みの変化と連動して大きく変わってきていることを改めて感じます。

 日本国内のメディア等だけに接していると、世界の流れが見えて来ない相変わらずの現状、この異業種交流会はいつも刺激的かつ先進的で腑に落ちるお話と意見交換が大変有意義です。参加企業の方々の意欲的姿勢も、日頃札幌のような地方ではなかなか出会えないもので、学びの場として大切にしていきたいですね。

 随分前に、枝廣淳子さんにこの会にお声を掛けて誘って頂き、今となっては感謝です。そう言えば、先日少しお話をした所、今年9月の枝廣淳子さんもメンバーのハンガリー・バラトングループ合宿で、ブダペスト・ゲレルトの丘にあるワグナー・ナンドールの「哲学の庭」彫像群に足を運ぶようにとの話題が出たそうです。彼女がネットで検索すると私が理事長の「ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/」にたどり着いたとか、思わぬところで話が繋がりました。

 ワークショップ後の懇親会では、一番遠くから来ているということで、私はいつも最初の乾杯の挨拶をさせられています。先日は、「今回もコウレイにより秋山さんに最初の乾杯を!」と枝廣さんから促されたので、「高齢なので乾杯の音頭をとります」といつになく(?!)絡んでスタートしました。2時間で3回も席替えをする交流会というのも、ここだけですよね。

WS後の懇親会で

WS後の懇親会で

 いずれにせよ、私&秋山財団にとって益々大切な情報収集・交換の場となっています、これからも宜しくお願い致します。

ハンガリーから事務次官 @ 哲学堂公園

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 東京都中野区の哲学堂公園(http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/504000/d002700.html)を訪問されたハンガリーのホッパール・ペーテル文化担当事務次官(真中)とパラノビチ・ノルバート駐日大使(左)、ワグナーナンドール作品「哲学の庭」へご案内した田中大輔中野区長(右)、通訳の大使館アニタさん、区議会出井良輔議長。もう一枚は、縁の下の力を発揮された人たち、手塚さん、植竹さん、堅田さん、お疲れさま!私も1時間前から財団理事長としてご訪問をお待ちしておりました。

中央が事務次官、その右がパラノビチ駐日大使、左が田中大輔中野区長、出井区議会議長

中央が事務次官、その右がパラノビチ駐日大使、左が田中大輔中野区長、出井区議会議長

 事務次官45歳、駐日大使39歳、皆さんお若いですね!

縁の下で支えた皆さま

縁の下で支えた皆さま

 今年2017年はワグナー・ナンドールが他界して満20年の節目の年、「公益法人 ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/の前身「財団法人タオ世界文化発展研究所」の設立が1987年で、今年は財団設立30周年を迎える年でもあります。

 この記念の年、 彼の作品が建立されている栃木県、東京都中野区、札幌市、ハンガリー・ブダペスト他、複数の場で、「没後20周年記念会」をシリーズで開催し、各地で数多くの縁のある方、ファンの方々にお集まり頂いています。ある方は在りし日の姿を偲び、ある方はその作品から世界平和への強い意志を感じ取り、そしてある方は、初めて接する彼の波瀾万丈の人生に生きる力を受けとめたとお話をされて、この20年間の活動と作品に込められた思いをそれぞれに再度噛みしめています。ここ中野区でも、今回のご訪問に加えて12月9日(土)中野サンプラザで13時30分から記念フォーラムを開催予定です。

 生前、ワグナー・ナンドールは、この財団に自らの名前を冠することを良しとせず、世界平和と共通理解の理念を掲げて創作活動を続けていました。没後は妻・ちよが二代目理事長に就任して、しばらくは名称を継承し、個人の命は逝きましたが、その理想は一層輝きを増し、亡き夫の遺志をしっかり引き継ぎました。原点の益子のアトリエを軸に庭園創設ほか、周辺施設の整備等を着実に行い、記念ギャラリーとして毎年、春・秋に多くのお客さまが足を運び、広く彼の思想・哲学を理解して頂く活動を続けています。

 私は「公益財団法人」に移行する時期と同じくして、三代目の理事長に就任しました、財団設立以来、特にこの没後20年のちよ及び財団関係者の民としての公益普及活動を、大変高く評価し、誇りに思っています。ともすると美術館・博物館運営は、個人の崇拝に終始しがちですが、私たちの理事会、評議員会での議論は、栃木県を本拠地とする財団として地域への貢献が十分であるかどうか、全員がいつもこの間の財団活動を真摯に検証し、厳しい自らへの問い掛けを続けています。特に、ワグナー・ナンドールと活動を共にしてきたちよ理事のアイディア・企画・判断は、「これで最後」の気持を胸に、溢れる情熱をぶつけてこの財団活動に注ぎ込んだ賜物と言っても宜しいと思います。

 私たち財団関係者は、今日まで陰に陽に支えて下さった日本全国、世界各地の数多くの皆さまに感謝を申し上げると共に、没後20年の記念の今年を、振り返りだけでなく、ワグナー・ナンドールの作品を通して、これからの世界平和にささやかでも貢献できる活動を目指す確認の年として邁進したいと思っています。どうか、今後とも引き続きのご支援を宜しくお願い致します。

映画「スノーデン」から知る現実

Posted by 秋山孝二
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 今年4月にNHK総合テレビの「クローズアップ現代プラス」で紹介していたオリバー・ストーン監督映画『スノーデン(http://www.snowden-movie.jp/#home』を先日観ました、最初から最後まで緊張感いっぱいの映画、何とも後味も重苦しいものでした。

今年4月の番組から

今年4月のNHK総合テレビ番組から

 以前ここでコメントした『シチズンフォー スノーデンの暴露(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27225』と同様に、現代の国際社会の陰とでもいうのでしょうか。スノーデンがプライベートなリンゼイ・ミルズとの絆と相俟って、関わる人間の苦悩と使命感のせめぎ合いに胸が痛くなります。また、日本についての言及も興味深く迫ってきます。

映画HPより ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 アメリカの情報収集プログラムはテロリストだけでなく民間企業や個人におよび、日本を含む同盟国まで対象になっていた驚愕の事実の数々。加えて、スノーデン自身が私生活を監視される恐怖に襲われ、ストレスに蝕まれていった極限心理が生々しいサスペンスとともに描かれる。テロとは何の関係もないインターネットや携帯電話での発言、個人の趣味、愛情、友情さえも脅かされかねない現実はもはやSFではなく、スノーデンが世界最強の情報機関に反旗を翻した動機もまさにそこにあった。

 また本作は、長年にわたってスノーデンのパートナーとして寄り添うリンゼイ・ミルズとの出会いと、その後の軌跡を描出。思想や趣味はまったく異なるふたりが幾多の試練に直面しながらも、共に人生を歩んでいくことを確かめ合い、かけがえのない絆で結ばれていく姿に胸を締めつけられずにいられない。史上最大の内部告発者スノーデンが実は日本のカルチャーに興味を持っていた意外な一面など、プライベートの領域にも深く切り込み、観る者の共感を誘うヒューマン・ドラマに仕上がった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HPからの引用おわり

 この映画のテーマは、つい先日国際線機内で観た『The Cirle(http://gaga.ne.jp/circle/』に繋がる怖さかもしれません。国家レベルの監視サイトと個人レベルのSNS、超小型カメラ、「繋がっている」ことと「監視されている」ことは、ほぼ同義語なのでしょうね。

 今年9月に開催した秋山財団の今年の贈呈式(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31312)で、私が挨拶の中で語った「ポストトゥルース」時代の生き方とも共通するテーマを感じました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 私のブログからの引用

~ポスト トゥルース(真実)」にどう向き合うか フェイクニュースの中から

トランプ、BRIXIT、五輪誘致での「アンダーコントロール(原発事故)」発言、国会答弁「南スーダン治安状況」

ウソがまかり通る、格差と分断の時代に個人として何ができるのか(SNSほか)

https://mainichi.jp/articles/20170130/dde/012/040/002000c

https://www.rarejob.com/englishlab/column/20170309/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 こんな現代、繋がらないこと、プライベートな世界を確保する勇気が必要と思います、人間らしく生きていくには。

新渡戸チャリティーコンサート

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 一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」は、今年11月25日に、初めての「INAZOサミット(http://nitobe-enyu.org/info_summit01/」を札幌で開催します。それに向けての一助としても、先日、「吉村美穂ソプラノチャリティコンサート」を札幌時計台ホールで開催しました。当日外は、折からの雷雨と稲光が激しかったのですが、時計台ホールの中はソプラノの歌声とピアノによる讃美歌ほかとコラボして、不思議な感動の空間を創り上げました、ワンネスというか一体感ですね。

チラシ

チラシ
チラシ

チラシ

開演前の雰囲気も素晴らしい!

開演前の雰囲気も素晴らしい!

外は激しい雷雨

外は激しい雷雨

さんのソプラノ

吉村美穂さんのソプラノ、時計台ホールの空間に拡がる!

土井さんのピアノ

野田常喜さんのピアノ

 この時計台ホールには讃美歌の調べは実によく似あいます。アンコールでは、ピアノによる「川の流れのように」、最後は「時計台の鐘」で大いに盛り上がりました。ご準備された皆さま、当日お手伝いしてくれた皆さま、ありがとうございます。

出演者を囲んで主催者とお手伝い頂いた方々

出演者を囲んで主催者とお手伝い頂いた方々

祝、北星学園 創立130周年!

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 今年は日本の女子教育のパイオニア「北星学園(http://houjin.hokusei.ac.jp/」が創立して130年目の記念の年です。様々な場面で祝賀の様子が展示されています。

 大学でも記念式典・講演会が開催されたようです。

* http://houjin.hokusei.ac.jp/news/581/

 先日は札幌の地下歩行空間「ちかほ」でもそのストーリーを読むことができました。

戦争の影響も受けて

戦争の影響も受けて

 そして、新渡戸稲造との深い関係も。

河井道と新渡戸稲造との出会い

河井道と新渡戸稲造との出会い

恵泉女学園設立へと続く

恵泉女学園設立へと続く

 理事長の大山綱夫先生は、今、記念館建設等を推進している「(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」でもご指導を頂きながら一緒に活動をしています、大山先生のお人柄・ご見識は素晴らしく、私の心から尊敬するお方です。

http://houjin.hokusei.ac.jp/about/message/

 昨年のフォーラムでも特別講演をお願いしました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27044

 このような明治時代からの先駆的人材育成の取り組みが、この札幌からスタートしていることに誇りを持ちながら、これからの若い世代への期待を託して、今を生きる私たちももっともっと人材育成に情熱を傾けていかなくてはなりませんね。それが北海道に生きる私たちの使命のような気がします。

木朝会、秋元克広札幌市長

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 7月に設立30周年の記念会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=30912)を開催した早朝勉強会「木朝会」、新たなスタートは札幌市の秋元克広市長で始まりました。姉妹都市のミュンヘンから帰札されたばかりのご多忙の時、朝7時からの会合に元気いっぱいご出席頂き、心から感謝致します、札幌の街づくりの過去・現在・未来、素晴らしいお話でした。以前からお願いし続けてやっと実現して嬉しかったですね。

札幌の過去・現在を丁寧にご説明

札幌の過去・現在を丁寧にご説明

正確な現状把握から政策展開

正確な現状把握から政策展開

 秋元市長は、これまで市役所の中でIT系企業とのお付き合いとか新規プロジェクトに携わってこられ、新しい時代の変化、イノベーションへの感度もよく、一方企画畑も長かったので、大変政策に明るく、丁寧な説明が課題に正面から向き合う姿が印象深いです。

 例えば、昨年の札幌は、冬の降雪が11月からあり、札幌市の除雪費に補正予算を組んだと今年の正月の北海道経済同友会新年会でご挨拶をされていました。今年3月でしたでしょうか、市長をお招きしての十人程度の夕食会があり、そこでお会いした時、私が質問する前に秋元市長の方から、「除雪費の補正は組んだけれど、それを全部年度末までに使おうとは思っていません」とおっしゃっていました。1月、2月の降雪が極めて少なく、丁度私はそれが気になっていたので、お伺いしようと思ていたのですが、実にロジック明解に誠実にご説明されていました。選挙で選ばれるお立場なのに市民に媚びる所がなく、堂々と政策を立案し実践する姿に、大きな拍手を私は送り続けたいと思います、役所の内外、裏で支えている方々の見識と知恵にもです。

未来志向のお話も夢が!

未来志向のお話も夢が!

 プレゼン最後の写真、薄暮の冬、藻岩山山頂からの景色です、素晴らしい札幌、中央の政治は迷走し見るも無残ですが、我がふるさと札幌は秋元克広市長をリーダーに政令指定都市として力強く発展していくでしょう。

 秋元克広市長、ありがとうございました!

祝、「yuyu」一周年!

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 ゲストハウス「雪結yuyu(http://yuyu-gh.com/」の開店一周年記念パーティが開催されました。経営者の木村高志さんは、先日ライブがあったゲストハウス「Waya」(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31241)の経営にも関わっています。

マンション一階の外観

マンション一階の外観

 会場は押すな押すなの人で満杯!

押すな押すなの人で満杯!

玄関は靴だらけ

これまでの1年間の出来事

これまでの1年間の出来事をビデオで

 マンション所有者の蔵田親義さんのご挨拶、「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」で監事をつとめられ、一緒に活動をしています。

オーナーの蔵田親義さんのお話

オーナーの蔵田親義さんのお話

 新しい宿泊の場、集いの場、これからも進化していくエネルギーを感じました、頑張って!

納谷さん、小島さんとの演劇談義!

Posted by 秋山孝二
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 北海道の演劇界をけん引するイレブンナインの納谷真大さんと小島達子さん、大盛況の「演劇シーズン2017夏:あっちこっちの佐藤さん(http://eleven9.jp/attikotti2017/」公演を終えて、しばしお話を聞くことができました、楽しいひと時でしたね。

小島達子さん(中央)、納谷真大さん(右)と

小島達子さん(中央)、納谷真大さん(右)と

 今回の『あっちこっち佐藤さん』全12公演、お越しくださった4335人のお客さまは、これまでの演劇シーズンで最高の観客数でした。始まる前からクスクス、爆笑、大爆笑の連続、「ここは大きな声で笑っていい場なんだ!」と吹っ切れたように自由な空間、すごかったですね。レイ・クーニー原作の「Run for your wife」、私は2007年の札幌サンピアザ劇場、2014年夏の再演、今回は3回目の観劇、いや正確には今回はダブルキャストで2回観たので、計4回ということになります。

 ゲキカンはこちら――> http://s-e-season.com/gekikan/satosan.html

 でも、考えてみると、結果としての人数の凄さ以上に、事前の営業活動、当日の劇場受付から開演前のサービス、そしてもちろん公演それ自体、とにかくお客さまに喜んで頂こうという思いが随所に感じられました。そんなこんな、興奮冷めやらぬ中、かなり冷静な現状分析と将来展望も垣間見ました。

 公演の裏話も面白かったですが、何よりも北海道で芝居をやり続けられる環境創りについての並々ならぬ熱意に感動します。足を運んでくれたお客さまに喜んで貰うために何ができるのか、ビジネスで言う「顧客満足」への飽くなき挑戦というのでしょうか、プロフェッショナルな姿です。

総勢、皆さん、お疲れさま!

総勢、皆さん、お疲れさま!

 思い起こせば、私が演劇に引き込まれたのは、5年前にこちら(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14812)にも書きましたが、30数年前、東京の読売ホールで観た山本安英と宇野重吉の「夕鶴:http://kankyakuseki.iza-yoi.net/WEBREVIEW/reviews/Yuuduru.html」、滝沢修の「炎の人:http://kankyakuseki.iza-yoi.net/WEBREVIEW/reviews/Honono-Hito.html」の観劇からです。

 米倉斉加年さんはこの北海道公演の2年後に、80歳でお亡くなりになりました。北海道公演のチラシにあったように、最期まで舞台人としてその人生を全うされました。

 以下、チラシより~~~~~~~~~~~~~~

芝居のはじまりファースト・ステージは、師宇野重吉について全国の旅公演からでした。

そして、いま、ラスト・ステージ人生の最終章を、仲間と共に私は、全国の旅回りで・・・・生きたいと思っています―――

舞台の完成は観客の目によって仕上がります。いい芝居はいい観客が創り上げる。私は本当の観客を求めて旅に出る・・・・

いい芝居とは、観る人、創る人の生きる喜び、哀しみ、怒り、楽しみが―――

それぞれの人生がそれぞれの心の中に燃える―――

これが現実で生きる力となる。

そんな舞台をもって旅に出る―――

みなさんとお目にかかれる日を心より願っております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 演劇の放つ「力」というのでしょうか、それは舞台を創る人だけでなく、観る側の人の楽しみ、哀しみ、怒りが心の中に燃えることによるのでしょう。お二人と話をしていて、人と話をする楽しさを感じました、ありがとうございます。これからの活躍を期待すると同時に、微力ながら応援しています!

第17回 札仙広福 円卓会議 @ 札幌

Posted by 秋山孝二
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 経済同友会の「札仙広福円卓会議」の第17回が札幌で開催されました。

* 経済同友会――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%90%8C%E5%8F%8B%E4%BC%9A

* 3年前の仙台で「札仙広福円卓会議」 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21733

円卓ではありませんが

円卓ではありませんが

 今年の基調講演は、「北極海航路の発展戦略(http://hokkaido-doyukai.jp/suggestion4/)」と題して、北海道経済同友会(http://hokkaido-doyukai.jp/about/)でご一緒の(株)北海道二十一世紀総合研究所代表取締役社長・中村栄作さんでした。

 先日訪問した苫東開発(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31314)・苫小牧港のハブ化も含めて、幾つかの合わせ技・複合プロジェクトのコラボで、新しいグローバルな視点から北海道の将来を切り拓いていきたいものです。

北極海航路の可能性

北極海航路の可能性

 その後、各地から取り組みの報告がありました。「人づくりへの取り組み」、「観光振興(せとうちDMO)」、「福岡・九州の官民連携によるベンチャー企業支援」、「広域観光によるインバウンド誘客促進」、「ダイバーシティ積極推進」等、いずれも大変参考になる事例ばかり、やはり企業経営に携わる方々の真剣みが伝わりました。

各地同友会からの報告

各地同友会からの報告

県立浦和高校同窓会を訪問

Posted by 秋山孝二
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 埼玉県立浦和高校(http://www.urawa-h.spec.ed.jp/)を訪問し、「公益財団法人県立浦和高等学校同窓会奨学財団http://urako-tama.com/index.php?page_id=93」について、川野幸夫理事長ほか財団関係者の方にお話を聞きました。浦和高校と言えば、心臓外科医・順天堂大学医学部教授 天野篤さん(高26回)さん、JAXA宇宙飛行士の若田光一さん(高34回)が頭に浮かび、関東の進学校としても著名な男子校です。

* 天野 篤 http://www.asahi.com/and_M/articles/SDI2017061678921.html

* 若田 光一 http://www.asahi.com/topics/word/%E8%8B%A5%E7%94%B0%E5%85%89%E4%B8%80.html

 今回、私たちは、「東京六華同窓会(http://www.tokyorikka.jp/」の松岡拓公雄(南21期)会長、伊部亜理子(南28期)副会長、札幌の「六華同窓会(http://www.rikka.net/」副会長として私(南19期)の3名で訪問し、東京・札幌の同窓会共同事業として、奨学金財団設立に向けて意見交換をしました。

 JR北浦和駅から15分くらい、浦高正門がどっしり構え、丁度、浦高祭の直前で、正面にはミラノ大聖堂のミニチュアも設置されていました。

北浦和駅から15分くらい:正門

正門 正面には浦高祭の「ミラノ大聖堂」も

 正門を入って左奥に、趣のある建物が同窓会の麗和会館です。

門奥の同窓会館

門奥の同窓会館

 建物正面には「麗和会館」の文字。資料展示も素晴らしいです。

風格のある建物玄関

風格のある建物玄関

階段踊り場の振り子時計で伊部副会長と松岡会長

階段踊り場で東京六華同窓会・伊部副会長(左)と松岡会長(右)

 川野幸夫理事長ほかにお出迎え頂き、すぐに濃密な意見交換を1時間半ほど行い、大変貴重なアドバイスほかを得ることができました。

 これまで浦高は、各界で活躍する多くのリーダーを輩出してきました。さらに、現在、世界のボーダーレス化・グローバル化が進む中、グローバル人材、グローバル・リーダーの育成が強く求められ、リーダーたるべき人材、それもグローバルに活躍できる人材を育成する学校となっています。同窓生も、様々な経験を通して、そのような人材育成の重要性を痛感しており、後輩に対しては、日本の未来を託すうえで少しでも協力したいと考えているとのこと。そんな熱い思いが、高校同窓会による奨学財団設立という国内でもはじめての試みになりました。私たち札幌南高の同窓生の思いと共通する気がしました。

 奨学財団の支援内容としては、海外研修生派遣奨学金、留学奨学金、修学奨学金及び進学奨学金の四種類の奨学金があり、いずれも渡しきりで返済の義務はありません。

 海外研修生派遣奨学金については、夏季の短期留学に加え海外研修をより幅広く支援できるようになっていて、26年度には従来のサマースクール参加者3名に加え、同年度に浦高が文部科学省からSGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定を受けた関連事業で、イギリスとフランスに派遣した17名の在学生に対してもこの奨学金から費用の一部を支援したそうです。

 「お金自体は、それ程問題ではないのではないか」、「同窓生の、特に高齢者は母校の現役高校生のお役に立ちたいという気持は大変強い」、「1年とかの留学ではなく、短期の夏季セミナーとかでも、外から日本を観る機会が高校生にとっては価値がある」ほか、貴重なお話満載で、大変勉強になりました。

浦高奨学財団理事長ほかの皆さまと

浦高奨学財団川野幸夫理事長ほかの皆さまと

 昨今、日本では若い世代の海外留学数が、以前に比べて減っていて、アジアの他の国々に比べても数で劣り、将来のグローバル社会での地盤沈下を危惧する声も大きくなっています。もちろん、この原因の全てが若者世代にある訳ではありませんが、若い時期に海外に出られるように、我々世代が背中を押す応援プログラムを構築して、少しでも貢献できれば嬉しいな、そんな機運の盛り上がりを感じています、引き続き設立に向けて検討を続けます!

苫東インダストリアルツアー 2017

Posted by 秋山孝二
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 寺島実郎戦略経営塾(http://terashima-bunko.com/terashimabunko-juku/strategic-management.html)のインダストリアルツアー、今回は北海道の「苫東(http://www.tomatoh.co.jp/」でした。

<前回のインダストリアルツアー>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25817

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25819

HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~

 苫小牧東部地域(苫東地域)は、苫小牧市中心部から東へ約12㎞、札幌市から南へ約60㎞の道央地域南部に位置し、東西9㎞、南北12㎞、東京山手線内側の1.7倍に相当する総面積10,700haに及ぶ産業地域です。 地域内を高規格道路が横断、苫小牧港東港区を擁し、新千歳空港に近接した陸海空の交通の要衝です。また、地域内には3,200haの緑地が確保され、自然と調和した開発が進められています。 株式会社苫東は、ここ苫東地域において土地造成、分譲、賃貸、管理などを行っています。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 これまですぐ近くにありながら、飛行機で上空から概観したり、車の窓から一部道路に面した部分を見たり程度の私でしたが、今回、まとめて苫東の現在を具に視て、時代の変遷ととみに形を変えてきたプロジェクトの姿が興味深かったです。ある時期は「失敗のプロジェクト」の烙印を押されていた苫東ですが、今、新たな時代の到来で脚光を浴びています。

 (株)苫東の成田一憲代表取締役社長(http://hre-net.com/keizai/keizaisougou/8323/)は、高校の一期後輩で素晴らしいお人柄、北海道庁時代から大変お世話になっていました。彼の手腕と構想力を持ってすれば、必ず事業は成功するでしょう。

海抜58mの展望台で

海抜58mの苫東柏原展望台で

 エリアの概略はこちら――> http://www.tomatoh.co.jp/towa/towa03.html

入口は林の並木道

展望台への入口は林の並木道

(株) J-ファーム(http://jfarm-tomakomai.co.jp/about/index.htmlのチャレンジ、ベビーリーフとトマトの直物工場です!

J-ファーム展示館

J-ファーム苫小牧の展示館

ベビーリーフの温室栽培

ベビーリーフの温室栽培

温泉熱利用

温泉熱利用

コージェネレーションシステム

トリジェネレーションシステム

 苫東・東港は、火力発電所の石炭の積み下ろしと日本海側フェリーターミナル(http://www.snf.jp/embark/tomakomai.html)、さらには、市民の釣り場としても人気が高いです。

苫東東港で

苫東・東港で

火力発電所

(株)北海道電力の厚真火力発電所

 今、ホットな話題は苫小牧埠頭(株)による「大型冷蔵倉庫(https://www.tomamin.co.jp/news/main/10948/」新設です。こちらの取り組み(https://www.mlit.go.jp/common/001185370.pdf)の一環として、苫東が注目されています。

秋山財団講演会 & 贈呈式 2017

Posted by 秋山孝二
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 (公財)秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/)の2017年度講演会・贈呈式が、今年も札幌プリンスホテルパミール館で開催されました。

* 今年のプログラム http://www.akiyama-foundation.org/news/2384.html

* 秋山財団HPより http://www.akiyama-foundation.org/news/2392.html

* 動画――> http://www.akiyama-foundation.org/news/2700.html

* これまでの記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E8%B4%88%E5%91%88%E5%BC%8F

受領者からのメッセージ&講演会

受領者からのメッセージ&講演会

 私のご挨拶 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

開会挨拶 メモ >

秋山財団の紹介:

* 昨年30周年、今年は31年目で新たなスタート

これまでの実績 研究助成、市民活動助成等 1,340件、総額 94,800万円

このプログラム:

「受領者からのメッセージ」  今年で5年目~研究者、市民活動の原点を共有したい

「特別講演」         今年で26年目~第一回は今年718105歳で亡くなられた日野原重明先生(http://earth-words.org/archives/3747

* 今年の 「受領者からのメッセージ」

1)『海鳥と水銀を追跡せよ!』  北海道大学大学院水産科学研究院 特別研究員 庄子 晶子 先生

2)『知育・徳育・体育・食育そして『災育』』  日本赤十字北海道看護大学 教授 根本 昌宏 先生

3)『地域医療とサイエンス』  旭川医科大学医学部 准教授 野津 司 先生

< 特別講演での座長 メモ >

特別講演 ・講師: 桜田  一洋  様 (株式会社 ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー)

https://www.sonycsl.co.jp/member/tokyo/188/

演題:『 「生命とはなにか」 ~コーディネーションによる自由の創出~ 』

1)自然科学と自然哲学

2)医療と生命医科学の課題

3)機械論の生命科学と複雑系の科学

4)疾患発症モデルの変遷

5)身体状態の記述と人工知能による推論

6)新たな総合理論の確立

冒頭:

* 桜田一洋さんの紹介に代えて~なぜ、今、桜田さんがここに

――寺島実郎戦略経営塾 7年続く40人程の企業経営者の勉強会で、昨年ご講演

~ 経営者へのメッセージ 科学史を読み解きながら自然科学のみならず、人文・社会科学を含めた日本の明治維新以降、「日本の近代」における科学技術の導入の歴史にも言及する内容に感銘

常に新しい組織の責任者としてイノベーションの先端を切り拓いてきて(進行形)

~再生医療の実用化を目指す中、早期治療・予防の重要性、個別化(多様性・個別性)医療の必要性を認識、

* ソニーCSに移籍してAIを用いたデータ解析の新しい手法を開発

* 実用化の為に「医科学イノベーションハブ推進プロジェクト(MIH)」に参画、現在、副プログラムディレクター

< 贈呈式での挨拶 メモ >

今年の贈呈式プログラム

今年の贈呈式プログラム

御礼    ご来賓(北大 西井理事・副学長、公益法人協会 鈴木副理事長)、お手伝い スズケン

* 事業の実績

~これまで31年間の実績 1,340件、総額 94,800万円

~今年の実績 47件、 3,600万円

* いくつかのご報告

米光 宰(よねみつ おさむ)先生 今年2月にご逝去 選考委員・理事として10

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=29206

~ポスト トゥルース(真実)」にどう向き合うか フェイクニュースの中から

トランプ、BRIXIT、五輪誘致での「アンダーコントロール(原発事故)」発言、国会答弁「南スーダン治安状況」

ウソがまかり通る、格差と分断の時代に個人として何ができるのか(SNSほか)

https://mainichi.jp/articles/20170130/dde/012/040/002000c

https://www.rarejob.com/englishlab/column/20170309/

――その一つの回答: 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設問題について、日本獣医学会、全国大学獣医学関係代表者協議会、獣医学分野の教育関係者が630日、文部科学省で記者会見「根拠を欠いたまま進められ、妥当性を欠く」と批判、獣医学教育の現状について、大学同士の連携や教員の確保など「国際水準化へ向けた改革のまっただ中」と強調。「獣医学を学ぶ若き研究者・学生のために、私たちは黙認できない」、と。アカデミズムの責任あるお立場の方の勇気ある行動であり、矜持を感じた

記者会見の中央席に、(第一回秋山財団助成金受領者)稲葉睦先生・(この贈呈式にご出席の)谷山弘行先生のお姿

~背景 物理学者・哲学者の山本義隆氏 日本近代における「科学技術」導入の3大特徴:

1)「科学」、「技術」が「科学技術」として導入

2)軍事偏重 当初は「富国」に貢献し国力をつけたが、次第に「軍事増強」へと

3)国策として 「科学」、「技術」の各セクターの自立なく

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274063

~2011.3.11東日本大震災、そして原発事故、現在に至る状況は、その限界を完膚なきまでに露呈

昨年の私の挨拶:文科省「競争的資金」、防衛省「安全保障技術研究推進制度」に言及、「魔性と闘って」と。1年経った今、むしろ「自分の頭で考えて頂きたい」と。「ご自身の研究が何のためなのか、いつも」

* 財団の課題

コラボレーション イノベーション

助成財団センター深掘りセミナー、公益法人協会トップマネジメントセミナー、保阪正康さん3日間連続講座「近代日本史と北海道史」

~今後のキーワード、「SDGs」、「北海道学」

秋山財団は社会の不条理と闘いながら、変遷する環境において、日夜、自律的に研究活動に邁進する皆さんを、微力ながら応援し続けることをお誓いする。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 今年の秋山財団賞は、北海道大学低温科学研究所 生物環境部門 生物適応分野 特任教授の田中歩先生(http://www.akiyama-foundation.org/news/2343.html)の「クロロフィル代謝の包括的研究」でした。

田中歩先生の受賞記念講演

田中歩先生の受賞記念講演

 そして、最後は参加者全員による懇親会、話は尽きることなく続きました。

懇親会で

懇親会で

十輝くんライブ @ Waya

Posted by 秋山孝二
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 昨今、大変人気の高いゲストハウス、その一つ札幌の「Waya(http://waya-gh.com/」を運営する木村高志さんは、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)」で一緒に活動しています。

 先日、そこで「清水十輝(とき)(http://toki-shimizu.com/」くんのライブが催されました、5月の新渡戸稲造記念公園での掲示板除幕式(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=29995)に参加してくれたパートナーの「あいぼん(https://aiboso0809.wixsite.com/bonfam」こと平岡愛さんからご案内が届いたので足を運んできました。

5月に札幌に来た時のあいぼんと考える会メンバー!

5月に札幌に来た時のあいぼんと考える会メンバー!

 彼は広島県広島市を本拠地として、テーマ“This is Life”を掲げ、生きたままの表現者を目指し魂へ歌いかけ、ヒッチハイクで全国を巡るツアーを行っています。

 ライブ開始前に十輝くんともお話が出来て、その透き通った優しい眼差しが印象的でした。さらに、あいぼんの「ゴエンジャー・プロジェクト」のハガキとご縁玉も頂きました。

ゴエンプロジェクト

ゴエンジャー・プロジェクト

 ライブに集まった人たち、私は断トツの最高齢者!、ゲーム、歌、語り、私にとってはもう50年近くも前のユースホステルを思い出すような、そんなノリのひと時でした。

参加者で記念に

参加者で記念に

 5月に札幌に来た時、あいぼんの「卒ローン(https://peraichi.com/landing_pages/view/soturon」、私も一口のりました。彼女流に言えば、新渡戸稲造は、「ニトベッチ!!!」、新しい時代は新しい世代が担う、これからの活動の担い手の一人なのでしょうね。

気になる卒論の中身

『新渡戸稲造〜悲哀に基づく犠牲と奉仕の精神〜』

目次
■第1章 悲哀の人生
第1節 家族の死
第2節 精神と身体の病 1)重い眼疾と信仰への懐疑 2)新渡戸を救った一筋の光
第3節 軍閥化する日本への憂い

■第2章 ジャンヌ・ダルクへの崇拝
第1節 「救国の乙女」ジャンヌ・ダルク
第2節 ジャンヌに対する新渡戸の思い
第3節 2人の共通点 1)キリスト教的神秘体験 2)憂国家 3)「犠牲と奉仕」の生涯

■第3章 新渡戸の女性教育
第1節 新渡戸の女性観
第2節 人格教育における理想
第3節 東京女子大学に託した夢

《ひと言メモ》
旧5000円札の顔、新渡戸稲造さんについて書いたわたしの卒論!多種多様な肩書きを持った彼の思想やジャンヌダルクとの関係性について調べました。我ながら大変な自信作です(*´∇`*