今年4月にNHK総合テレビの「クローズアップ現代プラス」で紹介していたオリバー・ストーン監督映画『スノーデン(http://www.snowden-movie.jp/#home)』を先日観ました、最初から最後まで緊張感いっぱいの映画、何とも後味も重苦しいものでした。
以前ここでコメントした『シチズンフォー スノーデンの暴露(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27225)』と同様に、現代の国際社会の陰とでもいうのでしょうか。スノーデンがプライベートなリンゼイ・ミルズとの絆と相俟って、関わる人間の苦悩と使命感のせめぎ合いに胸が痛くなります。また、日本についての言及も興味深く迫ってきます。
映画HPより ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アメリカの情報収集プログラムはテロリストだけでなく民間企業や個人におよび、日本を含む同盟国まで対象になっていた驚愕の事実の数々。加えて、スノーデン自身が私生活を監視される恐怖に襲われ、ストレスに蝕まれていった極限心理が生々しいサスペンスとともに描かれる。テロとは何の関係もないインターネットや携帯電話での発言、個人の趣味、愛情、友情さえも脅かされかねない現実はもはやSFではなく、スノーデンが世界最強の情報機関に反旗を翻した動機もまさにそこにあった。
また本作は、長年にわたってスノーデンのパートナーとして寄り添うリンゼイ・ミルズとの出会いと、その後の軌跡を描出。思想や趣味はまったく異なるふたりが幾多の試練に直面しながらも、共に人生を歩んでいくことを確かめ合い、かけがえのない絆で結ばれていく姿に胸を締めつけられずにいられない。史上最大の内部告発者スノーデンが実は日本のカルチャーに興味を持っていた意外な一面など、プライベートの領域にも深く切り込み、観る者の共感を誘うヒューマン・ドラマに仕上がった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HPからの引用おわり
この映画のテーマは、つい先日国際線機内で観た『The Cirle(http://gaga.ne.jp/circle/)』に繋がる怖さかもしれません。国家レベルの監視サイトと個人レベルのSNS、超小型カメラ、「繋がっている」ことと「監視されている」ことは、ほぼ同義語なのでしょうね。
今年9月に開催した秋山財団の今年の贈呈式(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31312)で、私が挨拶の中で語った「ポストトゥルース」時代の生き方とも共通するテーマを感じました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 私のブログからの引用
~ポスト トゥルース(真実)」にどう向き合うか フェイクニュースの中から
トランプ、BRIXIT、五輪誘致での「アンダーコントロール(原発事故)」発言、国会答弁「南スーダン治安状況」
ウソがまかり通る、格差と分断の時代に個人として何ができるのか(SNSほか)
https://mainichi.jp/articles/20170130/dde/012/040/002000c
https://www.rarejob.com/englishlab/column/20170309/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり
こんな現代、繋がらないこと、プライベートな世界を確保する勇気が必要と思います、人間らしく生きていくには。