新型コロナウイルス感染症(7)

Posted by 秋山孝二
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 新型コロナウイルス感染症への対応、このブログでのシリーズの第一回は3月上旬でした(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38095)。その後、毎日毎日状況の変化が目まぐるしく、総体的なメディア等での日本政府への批判は、一言でいえば「政治不信」、「政治家不信」に尽きるような気がします。

 とにかく人気取りと実績の演出に終始して、ドイツのメルケル首相のような心に訴えるような見識と市民に寄り添う姿勢が、日本のトップの座についている方々からは全く言葉に表現されない、別の言い方をすると、今日の日本の政界の人材劣化なのだと私は痛感するのです。

 このブログにもドイツのメルケル首相の最初のスピーチ(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38111)を掲載しましたが、先日は自宅隔離から復活のスピーチが発表になっていました、実に心にしみる素晴らしい内容です。

* https://courrier.jp/news/archives/196465/?ate_cookie=1586401927&fbclid=IwAR27qP1tor418LwcS8-l7ewdJ1LdfGQYJq9EJNnU28IKsykRIpfMbHq4r3k

 スピーチからの引用~~~~~~~~~~~~~~

・・・・ 私がみなさんにお約束できるのは、連邦政府を頼ってくださいということです。私も昼夜問わず、どうすればみなさんの健康を守りながら、元の生活を取り戻すことができるかを考えています。
もし私たちが自分の責任について考えなければ、それに応えることすらできません。同じように、現実にそぐわない規制解除日を決めたり、間違った希望を膨らませたりしては、責任を果たすこともできません。

 あらゆる視点から全体像を捉えるのは、とても骨の折れる仕事です。ですが、親愛なる国民のみなさん、連邦政府と私個人がこの仕事を担うことに期待していてください。それがまさに私たちが取り掛かっていることです。お約束します。

・・・・・確かにソーシャルディスタンスは守らなければなりません。ですが、それが親しみや愛情、連帯感を示すのに妨げになることはありません。手紙を書き、電話をかけ、スカイプで話し、ほかの人の買い物を手伝い、自宅でのコンサートをネット配信することもできます。これらのすべてが、いまの時期を一緒に乗り越えていく力になります。

 “その後”は必ず訪れます。心から祝うことのできるイースター休暇はまたやってきます。「結果論」としての素晴らしい生活がいつ戻るかは、いまの私たちの手にかかっているのです。

 共に力を合わせて、この危機を乗り越えましょう。それが、私たちにいまできることなのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 日本の政治のリーダー達にこのようなスピーチを期待することは無理なのでしょうね、「緊急事態」は何かと問われれば、新型コロナとの闘いの前に、まさに日本の政治をはじめとする各界のリーダーの劣化であり、そんな今の日本で私たちができることは、少なくとも地域を守ること、自分たちの歴史の尊厳を守ること、いつか来るであろう理想の未来に向けて一歩一歩地道な努力を重ねていくことなのでしょうね、そう自分に言い聞かせて毎日を生きていくしか今はないのだと思います。