もう20数年続けている早朝勉強会「木朝会」、先月は第294回例会で、この4月に新しく就任された札幌医科大学付属病院看護部長・萩原直美さんのお話でした。木朝会例会については、これまでにも何回かこの欄に記載しています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%A8%E6%9C%9D%E4%BC%9A)。
この「新人看護職員研修プログラム」は、「卒後臨床研修の努力義務化」を踏まえて、札幌医科大学で運営しているもので、附属病院の職員ばかりでなく、一般の民間医療機関の看護職員等、地域にも有料プログラムとして開放しているそうです。
特に、「今時の新人の傾向として」のお話は興味深かったですね、どんな分野にでも共通する「今時の若者」気質なのでしょう。当日出席された医師の方々からは、「我々が学んでいた時代に比べて、手とり足とりの懇切丁寧なプログラム」との感想も多く、それは取りも直さず現場における看護職員の不足を意味しているようです。
萩原部長は、医療現場で激務の看護職をこなしながら、夜間大学で経営学を学び、卒業後は大学院修士課程で論文作成に挑んでいるそうです。「ダブルメジャー」時代とは言え、学ぶ志を貫く努力家、頭が下がります。北海道の地域医療は、このような地道な努力によりこれまでも、そしてこれからも支えられていくのでしょうね。