今朝のFIFA女子ワールドカップ2011(http://www.jfa.or.jp/index.html)決勝、日本対アメリカの試合は、「なでしこジャパン」の驚異的粘りと執念で2度にわたって追いつき、最後はPK戦の末に初めての優勝を飾りました、実に堂々たる戦いぶり、澤穂希キャプテンをはじめ、各選手がそれぞれの仕事をしっかり成し遂げて、体力的にはかなり優位なアメリカチームの攻撃をしのぎ、我慢して、最後はゴールキーパー・海堀あゆみの好捕で終了しました。
以前にも書きましたが、この所私はサッカーの90分を試合開始から見続ける集中力に欠けていて、最近は後半部分を見ることにしています。(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4630)、(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7389)
今回の時間帯は、この後半部分からというのが普段の目覚めとほぼ同じで、特に今朝のような素晴らしいゲームでの勝利は、何にも代えがたい元気の源となります、感謝です。朝から各テレビチャンネルをいろいろ変えながら、久しぶりにテレビにかじり付いていました。応援している方々の喜ぶ様子を見ていても涙が出て来るから不思議です。どの局でも澤選手、海堀選手等をヒロインに取り上げていました、表彰式の様子も、選手の皆さん、監督・コーチ、本当に素晴らしい笑顔でしたね、特にPK戦前の全員の笑顔は本当に素晴らしかった、何回も何回も見てはその度に感動していました。
今日の試合の流れを見ていて、誰か一人この決勝戦のヒロインをと言われれば、私は迷いなく、延長後半のロスタイム、ファウルを取られた日本のディフェンス・岩清水梓を挙げます、レッドカードの判定で一発退場となりましたが、このプレーが最高のチームプレーだと確信します(後でスロービデオを見ても、相手選手には全く触れていない見事なセーブでしたが)。マスメディアは勿論そうは言えないでしょうね、表彰式でフェアプレー賞まで獲得した「なでしこジャパン」ですから、「意図的ファウル」という訳にもいかないでしょう。でも、このワンプレーは、ペナルティエリアギリギリの外、1名減で戦う残り時間は1分程度のラストプレーでしたか、致命的失点を避けるこの時あの場所での「究極のディフェンス」、まさにレッドカード覚悟のディフェンスとして、チームの危機を救いました。頭を使うサッカー、まさに「なでしこジャパン」の真骨頂をここに見た感じでした。「フィジカル」+「メンタル」、それぞれ「飛び抜けた」能力と、それを引き出した監督・コーチ陣に脱帽です。
日本サッカー協会のHPには、「フェアプレー」とは~~~~~~
- ルールを正確に理解し、守る
フェアプレーの基本はルールをしっかりと知った上で、それを守ろうと努力することである。 - ルールの精神:安全・公平・喜び
ルールは、自分も他人もけがをしないで安全にプレーできること、両チーム、選手に公平であること、みんなが楽しくプレーできることを意図して作られているのである。 - レフェリーに敬意を払う
審判は両チームがルールに従って公平に競技ができるために頼んだ人である。人間である以上ミスもするだろうが、最終判断を任せた人なのだから、審判を信頼し、その判断を尊重しなければならない。 - 相手に敬意を払う
相手チームの選手は「敵」ではない。サッカーを楽しむ大切な「仲間」である。仲間にけがをさせるようなプレーは絶対にしてはならないことである。
~~~~~~と明示されています。
男子の岡田監督、ザッケローニ監督にも共通していますが、今回の佐々木則夫監督は、事前情報を基に戦略・戦術を駆使して、試合が始まってからは選手に全幅の信頼を寄せて、試合後は選手を称賛してやまない、実に素晴らしい采配であり、リーダーです。
とにかく凄い試合の連続で、どんどん進化していった「なでしこジャパン」、チームが日本に帰ってくるのを楽しみにしています。彼女たちがチームを応援する全ての人々に与えてくれました、実に立派でした、感動をありがとう!!!