平成20年度が終了しました。今振り返ってみても、、まさに歴史的な年度でした。昨年9月からの世界金融恐慌は、まだまだこれからも予断を許しません。一番心配するのは、日本国内の新聞・テレビ等のメディアが、その悪化していく状況に対して、理由もなく楽観的に過ぎるところです。日々の暮らしと世界経済が遮断されていて、空虚な笑いと騒々しさの中に、人々の価値観が「漂流」してしまっている気がするのです。そして何かの折にそんな事を口走ると、途端にバッシングにあうような雰囲気が蔓延していて、なお一層気持が滅入ってきます。
私は、だからと言って沈み込んでいる訳ではありません。むしろ全く逆で、向こう数年を厳しく予測するゆえに、今やらなければならない基本的な事が見えて来ているし、ここしばらくは、本来の経済活動を取り戻す過程と位置付けられると思うのです。現在の状況が、過去からの結果ではなく、未来の予兆と考える方法は、新しい視点の獲得として大変有効ですね。