講演会 @ 大谷石研究会(下)

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 栃木県立博物館に於いて、博物館友の会主催で「NPO法人大谷石研究会」プロデュースの連続講演会第5回目の講演会が開催されました。

* NPO法人 大谷石研究会 シンポジュウム

 今回のテーマは『ワグナー・ナンドールの建築と作品について』。講師は宇都宮大学の遠藤康一先生と陶壁作家の藤原郁三さん。研究会代表の佐藤公紀さん司会で、「建築家」と「彫刻家」ワグナー・ナンドールについてお話があり、参加者70名を超える盛況の講演会と質疑応答となりました。

 冒頭はこの研究会代表の佐藤公紀さん(左)による連続講演会の経緯、続いて陶壁作家の藤原郁三さん(右)のお話、この県立博物館にも藤原さんの作品が展示されていること、ワグナー・ナンドールが益子に移住して以来の創作活動を間近に見ていたこと等、貴重なお話を伺いました。

 続いては、宇都宮大学の遠藤康一先生が、建築の立場から大谷石を使ったワグナー・ナンドールのアートギャラリーの建築物を検証・解説し続けて、そのユニークさを伝えて頂きました。

 今後の研究活動の一環として益子のギャラリーの建物群を引き続き調査・研究されるので、WN財団関係者としても全面的に協力し、新たなナンドールの意図が解明されるかもしれなく、その成果は大変楽しみです。

秋の展示会 @ 益子2024

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 栃木県益子町の「ワグナーナンドール・アートギャラリー」では、春と秋にそれぞれ一か月間の常設展示会と五画堂での特別展示会を開催しています。先日は、秋の展示会の最終日、午後にはオカリナとギターのライブ『EM’Sギター・オカリナ EIJI/オカリナ/MAYUMI』、秋の益子の空に響きました。

哲学の庭

哲学の庭

昨年から建立されたペア胸像

昨年から建立されたペア胸像

 このナンドールとちよとのペア胸像の作者はハンガリーの彫刻家です。

* 2年前のハンガリー訪問でーー> 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 3年ぶり、ハンガリーへ 2022(9)

 午後はオカリナとギターのライブです。

 オカリナ奏者のさんは着物と帯も拘りが、音符柄の着物とギター・オカリナプリントの帯です。

 演奏が終わり、今年の秋の展示会も閉園の時、空は晴れて秋の夕方の景観でした。

* これまでのWNアートギャラリー記事ーー> 秋山孝二の部屋

栃木県益子町の春 2024

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 今年も(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(Wagner Nándor Foundation (wagnernandor.jp)の理事会が栃木県益子町のアートギャラリー会議室で開催されました。次年度事業計画・収支計画の承認ほか、今回はハンガリーからワグナー・ナンドール作品保全財団のキッシュ・レイカ理事長、アドバイザーのキッシュ・シャンドールさんもお越し頂き、ハンガリーでの一連の活動報告・計画をご説明頂きました。両財団とも、豊富なワグナー・ナンドール、ちよが残した書簡・資料等を基に、今後も活動することがたくさんあり楽しみです。

キッシュさん親子キッシュ・シャンドールさんとレイカさん親子

 この間、昨年秋の展示会終了から庭園整備を行い、全体がかなりすっきり明るくなりました。彫刻・建物・庭園と、二人が暮らしていた場所自体がギャラリーなので、これからも『邸宅美術館』としてメインテナンスに注力していきたいと思っています。

宮本武蔵像

宮本武蔵像

 一部物置になっていた小屋をあずまや的に、お客さまがゆっくり過ごす空間の一助になればとリニューアルしました。

 今年も4月15日から5月15日まで「春の展示会」、4月21日午後には「ミニコンサート」が互角堂ギャラリーで開催予定です、今年もたくさんの方々にご来場して頂けると嬉しいですね。

JTB企画番組『ハンガリー紹介』

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 先日は、株式会社JTB宇都宮支店さん企画の『ハンガリー文化交流イベント~オンラインでつながる栃木県とハンガリー~』が、リモートで開催されました。早速申し込んで観ましたが大変コンパクトにまとまってリアルにブダペストとも繋がって、クリスマスを前にした街の様子も楽しかったです。これまでブダペストには何回も行っていますが、このシーズンは初めてだったので。

ブダペスト市内のクリスマス市

ブダペスト市内のクリスマス市

 この企画の冒頭で、栃木県益子町にある『ワグナーナンドール・アートギャラリー』も丁寧にご紹介して頂き嬉しかったですね。

 そして一番驚いたのが、事前にハンガリーに因んでのプレゼントが贈られてきていました、「当日はチョコレートを食べながらお楽しみ下さい!!」とのこと。このチョコレートは『ネコの舌』というハンガリー名物のようです。二種類あっておいしかったですね。他には刺しゅう入りのティッシュペーパーケースとハンガリー・ブダペスト近郊の観光パンフレットも。

 お土産付きのZOOM 観光案内は初めて、私の知らなかったことも多く、素晴らしい企画でした。


また薬師寺で『寺島塾』(下)

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 今回の『戦略経営塾』、『薬師寺東塔特別拝観(https://yakushiji.or.jp/toto/index.html』期間と重なり、普段見ることができない塔内のレリーフ観覧の時間もありました。

 12年の歳月をかけて行われた「国宝 東塔大修理」が完了し、東塔落慶記念として初めて東塔初層・西塔初層内の中村晋也作『釈迦八相像(東塔因相・西塔果相)」が今年4月末から来年1月15日まで一般公開されています。銅製のレリーフは、富山県の黒谷(株)(https://www.kurotani.co.jp/)が製作したとのこと、私が理事長を務める「ワグナーナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.html)」の鋳造作品もここで製作されているもので、優れた鋳造技術は高く世界的にも評価されています。

* 東塔修復関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19395

 西棟の初層内展示も併せて開催中でした。

 金堂の前の灯篭には伝説の高田好胤管主が刻んだ文字も。

* 高田好胤(https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250133_00000

 そして、経営塾の行われた「食堂(じきどう)」は厳かな仏教伝来を絵画で表現した室内で、大谷徹奨(https://www.tetsujo.net/)執事長、寺島実郎さんのご講話、その後はまほろば会館での交流会でした。

天井も艶やかなに

天井も艶やかなに

 講話資料の一部から。

 この経営塾、毎回のことですが、現在のウクライナ、ロシア、中東の歴史認識を遡って検証する時間は、実に貴重な内容でした。そして大谷執事長の「いのち」の深掘りも、心が洗われるような新鮮な響きでした。

奈良は心のふるさととして、原点を見極める場として染み入ります。

ナンドール・ちよ胸像 除幕式!!

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 ワグナーナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.htmlの秋季展示会が10月15日から開催されました。

 今回は、ハンガリーの彫刻家作の「ワグナー・ナンドール・ちよ夫妻」の胸像の除幕式も同時に行い、雨の中でしたが、私は理事長として冒頭にご挨拶をしました。挨拶でも紹介しましたが、このギャラリー庭園は、雨の日の水の流れが大変すばらしく、まさに二人の歓迎の演出かと思うほどでした。

* 昨年のハンガリーでの様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45300

~~~~~~~~~~~~~~~私のご挨拶

 本日は雨の中、2023年秋季展オープニングとワグナー夫妻胸像除幕式にご出席して頂き、心から感謝申し上げます。

 この一対の胸像は、ハンガリーで一緒に活動している「アカデミア・フーマーナ財団」からの提案で、ブダペスト在住のアンドラーシュ・ソルティ氏制作によるものです。私が昨年10月に現地を訪問した時に、彼のアトリエで益子に設置するに当たって幾つか注文があり、今回その趣旨に沿った形で完了した次第です。

 今日のこの記念すべき除幕式、このような雨模様というのも何か二人のメッセージを感じています。というのも、ちよ亡き後の『邸宅美術館』として、当初からの大きなテーマは「水」であり、この土地の傾斜を活かした雨水の流れが、今時代的なSDGsの先駆けだと私たちは理解しています。

 今日の新たなスタートが、雨の音を背景にバイオリンとマリンバのコラボ演奏で祝福されることも、ナンドールとちよの意思の反映なのでしょうね。

重ねて今日の記念すべき日にお集まりされたことに財団を代表して心から御礼申し上げます、ありがとうございます。

~~~~~~~~~~~~~~~

 除幕の後は、バイオリン・打保早紀さんとマリンパ・高島聡美さんのコラボ演奏、雨音をBGMに加えてのお二人の演奏は素晴らしくギャラリー庭園内に響き渡りました。

 雨に濡れる『ヨーゼフ・アティラ像』、顔に流れる雨水が涙のようでもあり、一層憂いを帯びて魅力的です。

『芸術のまち』 益子 2023

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 栃木県益子町は『益子焼』で有名な陶芸のまちです。今年も4月29日から「春の陶器市」が始まり、今年で第107回!!

* http://blog.mashiko-kankou.org/staff/?p=21648

 観光協会の案内地図にもワグナー・ナンドール・アートギャラリーが記載されています。以前益子町の横田副市長が「『陶芸のまち』から、ワグナー・ナンドール・アートギャラリーの彫刻作品が入ることにより『芸術のまち』にランクアップするだろう」とおっしゃっていました、嬉しいですね。

 そんな背景があるのでしょうか、いつもワグナー・ナンドール・アートギャラリーに滞在する時には、お昼はいつものお店で「スパゲッティナポリタン・セット」を注文します。スパゲッティはもちろん素晴らしいのですが、それ以上にコーヒーとそのカップが味わい深く、さすがに「陶芸のまち」と感動します。

 更に今回は、以前にプレゼントで頂いた鏑木商舗さんのワイングラスセットがまた素晴らしい、こちらは石川県の『九谷焼』でしたが。

* https://kaburaki.shop/

 とにかく芸術文化の薫り高く益子を後にすると、JR宇都宮駅ビルでは、こちらも懇切丁寧な「餃子の味わい方」の指南、『栃木の王道!』でした?!

益子 3月 2023

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 昨年10月に訪れて以来、今年初めての益子訪問です、花粉、黄砂と北関東は霞んだ空気ですが、朝の陽射しを受けた庭園は気持ちがいいですね。今日は、(公財)ワグナー・ナンドール財団の理事会です。4月から始まる新年度の事業計画と収支計画の承認、一昨年の和久奈ちよの逝去以降、新しい体制でのリスタート、ワグナー・ナンドールの世界平和への理念を具現化したこの益子の地のワグナー・ナンドール・アートギャラリー、もっともっと多くの方々に訪れて頂きたく、今後も幾つかのプログラムを企画していく予定です。

* 益子の関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%9B%8A%E5%AD%90

玄関前の梅も満開!

玄関前の梅も満開!

 ギャラリー敷地内の庭園は、引き続きのメンテナンス作業が必要です。

朗読会@益子、感動!

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 ワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.htmlでは秋季展が始まっています。

 今回は、昨年10月29日に亡くなった和久奈ちよの一周忌を踏まえて、五角堂併設展は「ワグナー夫妻の日々」企画となっています。普段、事務棟横の祈りの部屋に掛けられている絵画「夫婦」も、特別に移設して展示しています。また、二週間前にハンガリーで開催された「ワグナー・ナンドール生誕100年展」の様子も、江原評議員のご尽力で編集されて放映しています。

五角堂特別展

五角堂併設展

先日のハンガリーでの特別展のう様子も

先日のハンガリーでの特別展の様子も

 そして先日は、哲学の庭横で『朗読会・ワグナー・ナンドール物語』を開催しました。2008年に幻冬舎から出版された下村徹先生著『ドナウの叫び』をベースにした2時間のフルートと朗読の熱の入ったコラボです。この10月23日は、1956年ソ連がハンガリーに侵攻してきた記念すべき日です、この日にこの企画を選んで頂いた沼尾さんに感謝ですね。日本の教科書では「ハンガリー動乱」と記述されていますが、ソ連邦崩壊後は、ハンガリー国民も「ハンガリー革命」として後世に伝えています。今、ウクライナ情勢を鑑みて決して20世紀の出来事として仕舞う訳にはいきません。

* 朗読 沼尾ひろ子さん(https://www.hirokonumao.com/

* フルート 高橋詩織さん(https://www.musikolor.com/

 屋外の会場は予想を遥かに上回るお客さまで、駐車場も満杯。終演後は皆さま口々に感動したとのお言葉で嬉しかったですね。

大勢のお客さま

大勢のお客さま

 スペシャル企画で原作の下村徹先生、ワグナー・ナンドール財団評議員でもご尽力して頂いていますが、沼尾さん、高橋さんとのアフタートークも大好評でした。

 全て終了後には下村ご夫妻を囲んでの記念撮影、秋の益子を背景に素晴らしいひと時でした。

終演後に記念撮影

終演後に記念撮影

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(1)

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 今回の3年ぶりの海外出張は、ハンガリー・ブダペストで開催される『ワグナー・ナンドール生誕100年記念展示会(http://mucsarnok.hu/exhibitions/exhibitions.php?mid=vDptk9njGpl36mY3LTr3lG』のオープニング式典ほか、ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/)が関係するイベントへの出席とお世話になった方々との訪問・意見交換が目的です。

 道中、合計16時間の飛行機の旅を終えて、先ずはブダペスト到着後にホテルにチェックイン、昼食後に『英雄広場(https://amazing-trip.xyz/t-blog/heroes-square/』側の会場「ブダペスト現代美術館(http://mucsarnok.hu/index1.php」に行き、準備の様子を見に行きました。正面玄関はエントランス階段が修復中ですが、展示会場は一番奥まった素晴らしい場所、記念展示の大きさに胸が躍りました。

修復中の階段はかなり昔の遺跡

修復中の階段はかなり昔の遺跡

裏正面と側面

裏正面と側面

 早速展示会場に足を運ぶと初日まであと3日にもかかわらずこの程度の仕上がり、果たして本番開始までに完成するのか一抹の不安を正直抱きました。メインの『哲学の庭』8体は3Dのレプリカですが、色合いも含めて実によくできていました。

台座も塗装の最中、まるで本物!!

台座も塗装の最中、まるで本物!!

 日本での活動プースでは日本の栃木県益子町にある『ワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.html』から取り寄せたオリジナルの図面を基に、地元ハンガリー的な解釈を入れての『茶室』の復元です。こちらもまだまだ段ボールによる木組みだけの仕上がり、率直に言って、障子を含めた建物の高さ・太さがどこか少しずつ違和感がありましたね。

 これまでもそうでしたが、ハンガリーの皆さんの仕事の運び方は、日本人から感覚からは準備の段取りもゆっくりで大丈夫かと思うのですが、必ず本番にはきっちり仕上げてくる、そんなスタイルがまた興味深いですね。いずれにせよ、オープニングを間近に控えて、ワクワク感が高まってきたブダペスト到着初日でした。

バトンをつなげ!@宇都宮

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 宇都宮市立南図書館(http://www.minami-tosyokan.jp/news/)で開催された『熱いバトンをつなげ!』フォーラム、今年の栃木県で開催される『いちご一会国体(https://www.tochigikokutai2022.jp/』のプレイベントとして、また南図書館創立11周年のお祝い、ワグナーナンドール生誕100周年も含めてワグナーナンドール記念財団も共催となりました。コロナ禍の中、久しぶりに100名を越える地元の皆さんにお集り頂き素晴らしい時間でした。ここ南図書館でのイベントではいつもスタッフの方々の私たちへの熱い思いを感じ、毎回心から感謝しています、ありがとうございます。

 図書館ロビーにはワグナー・ナンドール・アートギャラリーの展示も大々的に開催されていました、嬉しいことです。

 そしてホールでは、まずは42年前栃木県開催の『栃の葉国体』のビデオ、昭和の匂いが感じられました。

 続いてはワグナー・ナンドールとちよ夫妻のここまでの業績を15分間のプレゼンを私が行いました。スライドの原案は財団事務局で作成して私が補足したものです、自分で言うのも憚られますが、かなり好評でした!! 42年前に参加者ほかに配られたメダルはワグナー・ナンドール作で、そこに込められた「三世代」へのメッセージ、今年はその缶バッジを財団で作成して県内の様々なイベント参加者にお配りしています。当日も会場にお越し頂いた方々にもご説明をしてお渡し致しました。

 昨年のちよ亡き後のワグナー・ナンドール・アートギャラリーは、『邸宅美術館』として、これからも財団活動として多くの皆さまに足を運んで頂けるように努力することをお伝えしました。

 続いて第二部として『国体応援コンサート』、これがまた素晴らしいバイオリンとピアノとソプラノのコラボレーション、ホールの空間を突き抜けるようなソプラノの声は感動でした。

 最後は記念撮影、『美女と枯れた野獣』って感じがいかにもアンバランスでしょうか?!!

 今年は栃木県は駅をはじめ国体の告知があちこちに、コロナを吹き飛ばす大会になって欲しいですね。

食事、景色、あれこれ

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 このところ、冬に向かう季節、食事、景色でふと気に留まる場面が。

 まずは、我が家の庭の柿の実、今年は例年以上にたくさんなっています、その年の気温、晴天の日数によって微妙に実のなる数も違うから不思議です。

我が家の柿の実!

我が家の柿の実!

 11月は栃木県益子町に3回も行きました、ワグナーナンドール記念財団のアートギャラリー秋の展示会、和久奈ちよの逝去等により、例年にも増して足を運ぶことになりました。

夕方の益子の路線パス停!

夕方の益子の路線パス停!

 一方、永年我が母校の高校評議員を引き受けていて、先日は定時制授業参観と食堂での夕食の試食も。毎年一回は体験するプログラムですが、今年は殊の外美味しいものでした。

高校定時制の夕食!

高校定時制の夕食!

 東京出張で多少時間があったので、久しぶりに新千歳空港ビルのレストランで軽い食事。お店の経営が代わって北海道の地元産品メニューが盛りだくさん、ニシンのマリネ―を注文したらお皿が何と北海道でした!!

新千歳空港のレストラン、ニシンのマリネ―!

新千歳空港のレストラン、ニシンのマリネ―!

 最後は、インターネットで注文した赤ワインセットの中からイタリア産のフルボディ、味わい深く美味しかったですね。

益子の秋 2020

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 栃木県益子町にある(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(アートギャラリー)(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.html)では、毎年春と秋にそれぞれ一か月間展示会を開催して、アトリエ、常設展示、庭、特別展示を多くの方々にご覧頂いています。今年はコロナ禍で、春の展示会は屋外は通常通り、室内は場所を限定しての公開でしたが、今回の秋の場合は新型コロナ対策を万全にして、通常に戻しての開場、すでに遠方からのお客様もお越しになって頂いています、今月15日までです。

 今年9月には、『母子像』が宇都宮市内に建立され、記念すべき年となりました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=39819

 ここのギャラリーのすぐそばに、益子古城跡に「益子陶芸美術館(http://www.mashiko-museum.jp/」があります。

益子古城
益子古城

 雨のワグナー・ナンドール財団もなかなかしっとりして風情があります。雨水を巧みに利用した小さな連続する滝、雨どいからの雨水も鎖を伝わって地面へと注ぎます。

 今回の併設展示室は、島剛さんの彫刻作品群です。


 
坂下の通りには、たくさんの益子焼のお店が並んでいます、伝統的作品、挑戦的作品、観るだけでも楽しめます。

益子焼のお店の奥の登り窯。

 コロナ禍の中、多くの方々はこのような時期だからこそ文化・芸術の秋を楽しみたいというお気持ちになられているのではないでしょうか、大切にしたい時間ですね!

益子 4月 2020

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 ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.com/indexj.htm)の春の展示会は、4月15日から始まりました。今年は、新型コロナウイルス感染予防措置を行っての開催、先日は私は、運営を担っている関係者との打ち合わせ等で、東京経由ではなく仙台空港から新幹線で栃木県宇都宮市を経て、益子町に入りました。途中の新千歳空港、仙台空港、JR仙台駅、JR宇都宮駅は、いずれも閑散としていつもの風景から一変して、不気味ささえ漂う感じでした。2011年3月の景色以上の静まり返った光景に衝撃を受けました。

宇都宮から益子の路線バス

宇都宮から益子の路線バス

 路線バスで益子町のいつもの停留所で降りても、周辺には誰一人いませんでした。

益子町のメイン通り

益子町のメイン通り

 公的美術館・図書館が概ね閉館している中、ワグナー・ナンドール・アートギャラリーは通常通り開館を決めました。お問い合わせも多く、今回は控えますとの常連のお客さまもいらっしゃいましたが、アウトドア主体のここの場所、世間の異常な雰囲気とは別世界のように、穏やかな春の日差しに恵まれています。

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【屋内施設 休館のお知らせ】
新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、4月18日より庭園と五角堂ギャラリーのみ開館とさせていただきます。
入館は無料です。
3蜜を避けて、必ずマスクをご持参下さい。
今後 全施設休館を含め変更の可能性もございますので、HP・SNSでお知らせいたします。
ご理解・ご協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
皆さま、どうぞご自愛下さいませ。

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 五角堂ギャラリーでの併設展示は、今回は『島剛彫刻展ーDunamis(デュナミス)』です。

* 島剛さんーー> http://wagnernandor.jp/mobile/Pentagon/2020s/simakeireki.html

五角堂展示

五角堂展示

 打ち合わせを終えてのバス停留所への坂道、遠くには残雪の山並みと真っ青な空、そう言えば最近、空を見上げることもあまりなかったなと、しばし深呼吸をして坂を下っていきました。

帰り道、益子、4月2020年

帰り道、益子、4月2020年

 宇都宮駅周辺の餃子のお店も、普段は見られない程お客さんが少なく、アルコールは午後7時でおしまい、8時には閉店となっていて、非日常を痛感しました。東京の緊迫感から少し距離を置いて、ローカルの素晴らしさをひと時味わって札幌に戻ってきました。「ポスト・コロナ」の時代をどう生きていくのか、粛々と日常を継続する私ですが、新しい時代のライフスタイルも同時にしっかり考えるよい時間としたいですね。皆さまもお元気で。

第6回 遠友夜学校フォーラム

Posted by 秋山孝二
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 毎年6月に開催し、第6回目となる今年の「札幌遠友夜学校フォーラム」は、北海道大学名誉教授の三島徳三先生のお話でした。新渡戸稲造全集に盛り込まれる言葉を引用して、現代の課題解決にも通じる解説の数々は、実に新鮮な視座からのメッセージとなっていました。

* 2016年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27044

* 2017年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=30109

当日チラシ

当日チラシ

< 三島徳三先生のご講演 >

1 「日本人」の再認識

2 日本国民の道徳的覚醒

3 集団主義の決別と個人の確立

愛国心を土台とした平和主義

5 共存と寛容の思想

   * 柳宗悦「複合の美」の思想-

   * 金子みすず1903-1930の童謡詩

   * ガルブレイスの「拮抗力」概念

講師 三島徳三先生

講師 三島徳三先生

新渡戸の言

新渡戸の言

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 終了後の三島徳三先生の談です。

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 「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」主催の6.23講演会には150名くらいの人たちが来てくれた。しかし高齢者が多く、期待していた若者や各種運動家の人たちの参加は少なかったようだ。国際人としての新渡戸や「武士道」については知っていても、その他の業績や思想についての関心はまだまだ薄いからだろう。

 だが、新渡戸の思想は、若者言葉で言えば”半端ない”、見過ごしてしまうにはあまりにももったいない。飛躍するかもしれないが、朝鮮半島や東アジア、さらには世界の平和を構築するためには、新渡戸の「共存と寛容」の思想、「ナショナリズムとインターナショナリズム」の思想こそが大事なのだ。26歳で夭折した童謡詩人・金子みすずは、新渡戸の「共存と寛容の思想」を短くうたっている。「みんなちがってみんないい」

 その他、新渡戸の著作が「現代の日本」に示唆するものは多い。グローバル化の中で失われつつある地域の自然や文化、タネなどの農業資源、それらを守る哲学として、講演では民芸運動の父・柳宗悦の「複合の美」の思想を位置づけた。脱亜入欧の福沢諭吉とちがい、新渡戸は東洋と西洋の共存、それぞれの美点を強調する、新渡戸と柳の「東と西」「右と左」の複合の思想には、明らかに共通点がある。

 「右と左」の意義と共存を説く新渡戸の思想は、米国の著名な経済学者・ガルブレイスのCountervailing Power「拮抗力」の必要性とも通底する。労働組合、消費者運動、対抗的野党の存在こそが、社会のバランスを保ち、厚生をもたらすのだ。

 いま若者はスマホから目を上げず、他人のこと、政治や社会のこと、自然の移ろいに気が付かない。だが、そういう若者の中でも、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』が爆発的に読まれているという。身近な友達関係から世界人類を見る、その豊かな人間性、そこに未来を託そうではないか。

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 若手の参加者の感想にも注目です。

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『どう生きるか』

 昨日の6月23日(土)札幌エルプラザで新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会の記念フォーラムが行われました。講演者は北海道大学名誉教授三島徳三さん。新渡戸稲造の道徳観を中心に語っていただきました。その中で先生が若者にどうしても読んで本として吉野源三郎作『君たちはどう生きるか』この本は昭和12年の本ですが漫画化され100万部以上の大ヒット作に。ジブリの宮崎駿監督もこの本を読み、自分が映画化する!と宣言されたほど三島先生いわく、ハンパない内容とのことです。自分も近いうちに購入して読んでみようと思います。

画像に含まれている可能性があるもの:テキスト

 またこの日は日本国憲法の前文に触れる機会もありました。[われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない]新渡戸稲造が生涯目指した太平洋の架け橋になって国際平和をもたらすこと。そして札幌市、北海道そして自分達が取り組み始めたSDGsにも通じる内容。この文は国家の部分を人や会社などの組織、自然や環境などの大きな枠組みに当てはめてもこれからの時代に必要なエッセンスになると思いました。これらの三島先生による、様々な方向からのアプローチにより新渡戸稲造と現代に示唆する事柄を色々な例を用いて詳しく説明していただき収穫多き日になりました。

 講演会終了後の懇親会にも参加させてもらい元北海道大学農学部長の松井さんや色々な先生方のお話を聞かせていただきました。その中でも秋山さんから秋に開催される栃木県益子町でのワグナーナンドールアートギャラリーに参加させてもらえる事やワグナーナンドールの奥さん和久奈ちよさんにもお会い出来る事が可能なお話もでき有り難かったです!

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WNアートギャラリー春季展示会

Posted by 秋山孝二
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 栃木県益子町の「ワグナー・ナンドールアートギャラリー(http://art-museum-39.business.site/」では、今年も春の展示会が開催されています。今回は、丁度、私が毎年参加している「全国経済同友会セミナー」が宇都宮市で開かれるので、早めに入って展示会にも足を運びました。昨年は「ワグナー・ナンドール没後20年記念」で、盛たくさんの企画が大盛況でした。

* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%AF%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%

 今年の併設展示は、水墨画です。

水墨画

水墨画

モノトーンの魅力

モノトーンの魅力

 益子の春、穏やかな日差しの中、庭をゆっくり散策される方も多かったですね。

春の益子

春の益子

アトリエ外観と「母子像・ふるさと」

アトリエ外観と「母子像・ふるさと」

祝 米寿、和久奈ちよさん!

Posted by 秋山孝二
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 「公益財団法人 ワグナー・ナンドール財団(http://wagnernandor.jp/」の和久奈ちよさんは今年米寿を迎え、東京でごく近い方々でお祝いをしました。ご本人はお祝いをされるたびに歳を取っていく気がしてと必ずしも満面の喜びとはいかない様子でしたが、とても88歳には見えないお元気な姿、これからも現役でワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.com/indexj.htm)で頑張って頂きたいものです。

 これまでのちよさんの記事: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%81%A1%E3%82%88

米寿のお祝い!

米寿のお祝い!

手作りの寄せ書き

色紙に寄せ書き

少人数でのお祝いの宴

少人数でのお祝いの宴

春の展示会 @ WNアートギャラリー

Posted by 秋山孝二
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 今年のワグナー・ナンドールのアートギャラリー春季展です。特別展は乾剛さんの写真展でした。益子のWNギャラリーの四季を美しく表現されています。

 これまでのギャラリーの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%AF%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BC

併設特別写真展

併設特別写真展

五角堂で

五角堂で

WNアートギャラリーの四季

WNアートギャラリーの四季

乾剛さん、ご来館の方、ちよさん

乾剛さん、ご来館の方、ちよさん

 一方、庭園に立つ詩人のヨーゼフ・アティラは変わらずうつむいて思索しています。

詩人 ヨーゼフ・アティラ

詩人 ヨーゼフ・アティラ

アトリエ外観

アトリエ外観

母子像・ふるさと@益子

母子像・ふるさと@益子

 今年も多くの来館者で賑わいました、ありがとうございます。

母、叔母の誕生日祝い!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
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 札幌在住の母(92歳)、栃木県益子町在住の叔母(85歳)は、一日違いの誕生日です、先日、札幌で一緒に誕生日祝いをしました。元気な二人を見ていると、こちらが力を貰います。母は今もコーラス、ダンス、ゴルフを、叔母は、益子のワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.com/indexj.htm)」のオーナーとして年に数回、ハンガリーほかの海外に一人で旅行をしています。

9月22日はワグナー・ちよの誕生日祝!

9月22日はワグナー・ちよ(左)の誕生日祝!

9月23日は母・寿美と叔母・ちよの誕生祝!ケーキの上には年齢の数字!

9月23日は母・寿美と叔母・ちよの誕生祝!ケーキの上には年齢の数字!

お祝いに対しての返礼「合唱」!

お祝いへの返礼「合唱」、左・叔母のちよ、右・母の寿美!

 お返しに歌を披露してくれました、その歌は福山雅治の「ひまわり(https://www.youtube.com/watch?v=le-oxm6dzxo)」、映画「サウンド・オブ・ミュージック」から「エーデルワイス(https://www.youtube.com/watch?v=EhkXJn8EOug)」でした。

 いつまでもお元気で!!

秋の展示会 in 益子

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
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 本来は始まる前にアップしたかったのですが、栃木県益子町の「ワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://kankou.4-seasons.jp/asobu/509.shtml)~秋の展示会」が盛況で終了しました。先日、終わった後の静寂の中、ゆっくり噛みしめながら散策してきました。

 これまで何回もここに書きました:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%AF%E3%82%B0

秋の展示会を終えて

秋の展示会を終えて

帽子を被ったワグナー・ナンドール

帽子を被ったワグナー・ナンドール(ハンガリーからの寄贈):室内展示室

特別展示室:ハンガリー・ブダペストのアトリエ修復事業ほか

ハンガリー・ブダペストのアトリエ修復事業ほか:特別展示室

 今年の特別展示室では、ハンガリー・ブダペストの王宮下にあるアトリエ大修復の様子が展示されました。「修復」といっても日本でイメージする「修理」とは趣を異にして、まさに賑やかに「リニューアル」された感じです。1956年のハンガリー動乱(革命)以前は、王室の下で芸術家の創作活動は大変活発だったようです、ワグナー・ナンドールもそんな芸術家の一人でした。

 事務局員の小方良子さんの話では、最近の傾向として、下村徹著「ドナウの叫び(http://www.gentosha.co.jp/book/b1717.html)」とか新聞記事、テレビ報道等をご覧になっての来館者、リピーター、毎回それぞれをお楽しみになっていく方も多いとか。私の叔母・和具奈ちよをご指名で「生ちよ」さんにお会いする目的の方、お弁当を開いてひと時ごゆっくりとか、お茶を飲みながらの団欒の場として過ごされる方もいらっしゃるそうで、嬉しいですね。

 昨今の日本の状況を見るにつけ、戦後日本の行き詰まり、瓦解、劣化・・・・、国の崩壊過程は、経済と芸術文化のバランスの崩れであり、言い換えるなら「リベラルアーツ」教育の欠如によるリーダー職にいる人材の劣化によるところが大きいですね。ヨーロッパの呻吟した時代を経ての鍛えられた市民一人一人の思想・哲学に比べると、簡単に社会と距離を置くと言って逃避する無関心層が多い日本社会の脆弱さ。

 昨晩、小樽で開催された「道新文化センター特別講座 昭和史に学ぶ~保阪正康さん」のお話が心に染み入りました。