今回の『戦略経営塾』、『薬師寺東塔特別拝観(https://yakushiji.or.jp/toto/index.html)』期間と重なり、普段見ることができない塔内のレリーフ観覧の時間もありました。
12年の歳月をかけて行われた「国宝 東塔大修理」が完了し、東塔落慶記念として初めて東塔初層・西塔初層内の中村晋也作『釈迦八相像(東塔因相・西塔果相)」が今年4月末から来年1月15日まで一般公開されています。銅製のレリーフは、富山県の黒谷(株)(https://www.kurotani.co.jp/)が製作したとのこと、私が理事長を務める「ワグナーナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.html)」の鋳造作品もここで製作されているもので、優れた鋳造技術は高く世界的にも評価されています。
* 東塔修復関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19395
西棟の初層内展示も併せて開催中でした。
金堂の前の灯篭には伝説の高田好胤管主が刻んだ文字も。
* 高田好胤(https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250133_00000)
そして、経営塾の行われた「食堂(じきどう)」は厳かな仏教伝来を絵画で表現した室内で、大谷徹奨(https://www.tetsujo.net/)執事長、寺島実郎さんのご講話、その後はまほろば会館での交流会でした。
講話資料の一部から。
この経営塾、毎回のことですが、現在のウクライナ、ロシア、中東の歴史認識を遡って検証する時間は、実に貴重な内容でした。そして大谷執事長の「いのち」の深掘りも、心が洗われるような新鮮な響きでした。
奈良は心のふるさととして、原点を見極める場として染み入ります。