栃木県益子町の春 2024

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 今年も(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(Wagner Nándor Foundation (wagnernandor.jp)の理事会が栃木県益子町のアートギャラリー会議室で開催されました。次年度事業計画・収支計画の承認ほか、今回はハンガリーからワグナー・ナンドール作品保全財団のキッシュ・レイカ理事長、アドバイザーのキッシュ・シャンドールさんもお越し頂き、ハンガリーでの一連の活動報告・計画をご説明頂きました。両財団とも、豊富なワグナー・ナンドール、ちよが残した書簡・資料等を基に、今後も活動することがたくさんあり楽しみです。

キッシュさん親子キッシュ・シャンドールさんとレイカさん親子

 この間、昨年秋の展示会終了から庭園整備を行い、全体がかなりすっきり明るくなりました。彫刻・建物・庭園と、二人が暮らしていた場所自体がギャラリーなので、これからも『邸宅美術館』としてメインテナンスに注力していきたいと思っています。

宮本武蔵像

宮本武蔵像

 一部物置になっていた小屋をあずまや的に、お客さまがゆっくり過ごす空間の一助になればとリニューアルしました。

 今年も4月15日から5月15日まで「春の展示会」、4月21日午後には「ミニコンサート」が互角堂ギャラリーで開催予定です、今年もたくさんの方々にご来場して頂けると嬉しいですね。

愛生舘の「こころ」 (30)

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 四街道市教育委員会から松本順、川口家繋がりでご紹介をして頂いた四街道市下志津新田の『近藤家』、代々守ってこられた古民家を訪問し、7代目の近藤貴子さんから深いお話を長時間伺うことができました。デジタル情報が少ないので、大変濃密なパンフレットをここに掲載して報告に代えさせて頂きます。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 近藤家@四街道(上) (akiyama-foundation.org)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 近藤家@四街道(下) (akiyama-foundation.org)

 松本順の揮毫はこちら、戊辰戦争・会津での戦いで旧幕府軍野戦病院で治療にあたった立場として、新選組ほか旧幕府側に対する世間の不当な評価への嘆きと痛烈な批判。。

 今回は、裏の里山、土蔵ギャラリーは時間がなくゆっくり見学できなかったので、再度時間を見つけて訪問することをお約束して帰りました、まさに「宝の山」といった感じの『邸宅美術館』でした。栃木県益子町の『ワグナー・ナンドール財団』に通じるコンセプトと受け止めました。

* 『(公財)ワグナー・ナンドール記念財団』ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

JTB企画番組『ハンガリー紹介』

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 先日は、株式会社JTB宇都宮支店さん企画の『ハンガリー文化交流イベント~オンラインでつながる栃木県とハンガリー~』が、リモートで開催されました。早速申し込んで観ましたが大変コンパクトにまとまってリアルにブダペストとも繋がって、クリスマスを前にした街の様子も楽しかったです。これまでブダペストには何回も行っていますが、このシーズンは初めてだったので。

ブダペスト市内のクリスマス市

ブダペスト市内のクリスマス市

 この企画の冒頭で、栃木県益子町にある『ワグナーナンドール・アートギャラリー』も丁寧にご紹介して頂き嬉しかったですね。

 そして一番驚いたのが、事前にハンガリーに因んでのプレゼントが贈られてきていました、「当日はチョコレートを食べながらお楽しみ下さい!!」とのこと。このチョコレートは『ネコの舌』というハンガリー名物のようです。二種類あっておいしかったですね。他には刺しゅう入りのティッシュペーパーケースとハンガリー・ブダペスト近郊の観光パンフレットも。

 お土産付きのZOOM 観光案内は初めて、私の知らなかったことも多く、素晴らしい企画でした。


『日大アメフト』、記者会見に思う

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 日本大学アメリカンフットボール部寮での大麻事件に関して、私は時間もあったので、先日行われた記者会見を中継で観ていました。記者会見自体に興味があったのと、この会見を受けてメディアがどう報じるのかにも注目していたからです。というのも、この所のいわゆる事件・事故を巡る会見、「ジャニー喜多川氏性加害」、「宝塚歌劇団員の自死」、そして「日大アメフト部員大麻使用」と、連続しての記者会見の違いにも注目していたもので。企業経営者として、多くの会見を経験した自分として、この一連の中継・報道にはとても他人事とは思えない印象を抱いていました。また、日大に関しては前回の違法タックル事件の時に私なりのコメントも書いていました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33275

 このメッセージの中で引用している「部員一同」の文面の最後部分が今も心に残っているのですが・・・。

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 私たち選手一同の今の思いは以上のとおりです。私たちは、今回の件の深い反省のもと、真剣に、謙虚に、一丸となってチーム改革を実行していく所存ですので、どうかご指導のほど、よろしくお願い致します。

平成30年5月29日

日本大学アメリカンフットボール部選手一同

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 これ程の決意を表明していながら、まだそれ程時を経ていない時期に今回の大麻事件、私は学生諸君はもとより、部の監督・コーチ陣の体たらくに腹が立っています。

 一方、この2時間の予定をはるかに越えて、2時間44分に及ぶ会見を受けての各メディアの報道も相変わらずの似たり寄ったりの陳腐な記事ばかり、林理事長批判と同席した久保利英明弁護士のスーツ・ネクタイの奇抜さを指摘するなど、見るも哀れな皮相的な内容に日本のメディア関係者の見識のなさに呆れるばかりでした。

 そんな中、会見でも質問をされていてキラリと光ったスポーツライターの小林信也さんの記事は、私と似た視座からの指摘で大いに賛同しました。詳細は以下のサイトからお読み頂ければ。

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スポーツライター 小林信也さん

デイリー新潮編集部12月8日(金)

タイトルは:

日大「林真理子理事長」の会見は「中身なし」ではなかった…新聞テレビが報じない「競技スポーツ部に宣戦布告」の覚悟

https://news.yahoo.co.jp/articles/b0c04fb9b83744d92d11e64482174be9a5bdf43c

ナンドール・ちよ胸像 除幕式!!

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 ワグナーナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.htmlの秋季展示会が10月15日から開催されました。

 今回は、ハンガリーの彫刻家作の「ワグナー・ナンドール・ちよ夫妻」の胸像の除幕式も同時に行い、雨の中でしたが、私は理事長として冒頭にご挨拶をしました。挨拶でも紹介しましたが、このギャラリー庭園は、雨の日の水の流れが大変すばらしく、まさに二人の歓迎の演出かと思うほどでした。

* 昨年のハンガリーでの様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45300

~~~~~~~~~~~~~~~私のご挨拶

 本日は雨の中、2023年秋季展オープニングとワグナー夫妻胸像除幕式にご出席して頂き、心から感謝申し上げます。

 この一対の胸像は、ハンガリーで一緒に活動している「アカデミア・フーマーナ財団」からの提案で、ブダペスト在住のアンドラーシュ・ソルティ氏制作によるものです。私が昨年10月に現地を訪問した時に、彼のアトリエで益子に設置するに当たって幾つか注文があり、今回その趣旨に沿った形で完了した次第です。

 今日のこの記念すべき除幕式、このような雨模様というのも何か二人のメッセージを感じています。というのも、ちよ亡き後の『邸宅美術館』として、当初からの大きなテーマは「水」であり、この土地の傾斜を活かした雨水の流れが、今時代的なSDGsの先駆けだと私たちは理解しています。

 今日の新たなスタートが、雨の音を背景にバイオリンとマリンバのコラボ演奏で祝福されることも、ナンドールとちよの意思の反映なのでしょうね。

重ねて今日の記念すべき日にお集まりされたことに財団を代表して心から御礼申し上げます、ありがとうございます。

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 除幕の後は、バイオリン・打保早紀さんとマリンパ・高島聡美さんのコラボ演奏、雨音をBGMに加えてのお二人の演奏は素晴らしくギャラリー庭園内に響き渡りました。

 雨に濡れる『ヨーゼフ・アティラ像』、顔に流れる雨水が涙のようでもあり、一層憂いを帯びて魅力的です。

ワグナー夫妻の胸像、設置!

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 栃木県益子町の(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/に新しく胸像一対が設置されました。

 ハンガリーの彫刻家の制作による和久奈ナンドール・ちよ夫妻の胸像、ハンガリーと日本で二人の縁の場所に置かれることになりました。日本では益子の財団『邸宅美術館』内の庭園プロムナード沿い、入り口近くでお客様をお出迎えする位置に先日設置完了しました。いつもの地元の会社の方々には大変お世話になりました。

 この一対の銅像は、昨年10月にハンガリー出張の際、彫刻家のアトリエで意見交換し、その後、船便で日本に運ばれてきました、また一つ、シンボリックな作品がこの場所に生まれました。

* 昨年10月ハンガリーでの様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45300

 数日後には周辺の養生を終えて、今年の秋の展示会、10月15日開催日午後に音楽演奏と共に除幕式を行う予定です。

母の納骨を終えて

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 今年1月に亡くなった私の母の納骨が、先日、平岸霊園で都合のついた親族が集まる中で無事終わりました。

秋山寿美ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=46036

 昨年末から今年2月に旅立った親族3名の名も墓誌に刻みました、安らかに眠ってくれることを祈ります。

 思えば丁度1年前に、栃木県益子町・東京都に住んでいた私の叔母・和久奈ちよの分骨の納骨を済ませたばかりでした、その時に立ち会った私の姉・奥貫せつと冗談のつもりで、「近いうちに母もここに眠るかもね」みたいに話をしていたのが、当の姉自身も今年亡くなってしまうとは、何とも言えない喪失感で先日も気持ちが沈んでいました。とは言え命の継承は続いてここの墓誌の表面もいっぱいになり、今後は裏面への名前の刻みになるのでしょう。

 母の命の一つの落ち着きとなりました。

『芸術のまち』 益子 2023

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 栃木県益子町は『益子焼』で有名な陶芸のまちです。今年も4月29日から「春の陶器市」が始まり、今年で第107回!!

* http://blog.mashiko-kankou.org/staff/?p=21648

 観光協会の案内地図にもワグナー・ナンドール・アートギャラリーが記載されています。以前益子町の横田副市長が「『陶芸のまち』から、ワグナー・ナンドール・アートギャラリーの彫刻作品が入ることにより『芸術のまち』にランクアップするだろう」とおっしゃっていました、嬉しいですね。

 そんな背景があるのでしょうか、いつもワグナー・ナンドール・アートギャラリーに滞在する時には、お昼はいつものお店で「スパゲッティナポリタン・セット」を注文します。スパゲッティはもちろん素晴らしいのですが、それ以上にコーヒーとそのカップが味わい深く、さすがに「陶芸のまち」と感動します。

 更に今回は、以前にプレゼントで頂いた鏑木商舗さんのワイングラスセットがまた素晴らしい、こちらは石川県の『九谷焼』でしたが。

* https://kaburaki.shop/

 とにかく芸術文化の薫り高く益子を後にすると、JR宇都宮駅ビルでは、こちらも懇切丁寧な「餃子の味わい方」の指南、『栃木の王道!』でした?!

春のWNギャラリー @ 益子

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 今年も(公財)ワグナー・ナンドール記念財団のギャラリーでは、栃木県益子町で春の展示会が開催されています。

* http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.html

 雨の日は雨で風情があり、抜けるような青空の日は眩しいほどの様々な花が咲き誇って見事です。この場所の一つのテーマは『水』ですね。傾斜地を上手く利用して雨水を下へ下へと流し、その様子をトイ、川を模しての流水として弧を描くように数段の蓮池に誘導する設計は、如何にも芸術家のワグナー・ナンドールのセンスに感動します。

真っ白い牡丹

真っ白い牡丹

三本の木を渡る山藤!!

三本の木を渡る山藤!!

五角堂の特別展示

五角堂の特別展示

 快晴の朝は抜けるような青空。

 そんな早朝に、コーヒーを飲みながらピリッとする新鮮な空気とカッコウの鳴き声を聞きながら庭園内を散策するのは、何とも贅沢な時間ですね。

早朝の散歩は至極の時間!

早朝の散歩は至極の時間!

 今年のこの場所は、ギャラリー敷地内の庭園も整備されて、お越し頂いている皆様に一層ご好評頂いています。ワグナー夫妻の『邸宅美術館』、更に二人の人生に思いを馳せて、世界平和への意思を永く伝えていきたいと思っています。

益子 3月 2023

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 昨年10月に訪れて以来、今年初めての益子訪問です、花粉、黄砂と北関東は霞んだ空気ですが、朝の陽射しを受けた庭園は気持ちがいいですね。今日は、(公財)ワグナー・ナンドール財団の理事会です。4月から始まる新年度の事業計画と収支計画の承認、一昨年の和久奈ちよの逝去以降、新しい体制でのリスタート、ワグナー・ナンドールの世界平和への理念を具現化したこの益子の地のワグナー・ナンドール・アートギャラリー、もっともっと多くの方々に訪れて頂きたく、今後も幾つかのプログラムを企画していく予定です。

* 益子の関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%9B%8A%E5%AD%90

玄関前の梅も満開!

玄関前の梅も満開!

 ギャラリー敷地内の庭園は、引き続きのメンテナンス作業が必要です。

師走 2022

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 11月末は栃木県、東京都への出張、そして今日、2022年師走を迎えました。

 先ずは栃木県益子町、落葉が一面に広がり、晩秋の美しさを醸し出して。都会のマンション前では、これらの落葉が「困ったゴミ」と認識される昨今、植物へのリスペクトもなく日本社会の疲弊を感じる時もありますね。

ワグナー・ナンドール記念財団前の道

ワグナー・ナンドール記念財団前の道

 JR宇都宮駅では佐野ラーメンと餃子・日本酒で今年の仕上げです。来年こそは本場の佐野市に行って、ラーメンのはしごをしたいものです。

 そして東京、寺島実郎さんのリレー塾、今回もアメリカ・中国の今、そして日本の立ち位置、濃密な第一人者3人の鼎談でした。寺島さんの今月中に発売になる新著も楽しみです。

今回初のリアル参加!

今回初のリアル参加!

 東京都丸の内と御成門付近、師走ですね。ヨーロッパ各国ではエネルギー高騰の折から、今年はクリスマスのライティングは軒並み中止で、街なかは真っ暗とか、どこか多少の罪悪感も感じる今年の師走です。そして、羽田空港もクリスマスツリーが飾られて師走ムードです。

 丸の内で久しぶりに丸善で立ち読みしていると、『山本義隆』の文字と『原子・原子核・原子力』の文字が飛び込んできました、山本義隆さん未だにご健在ですぐに買いました、読むのが楽しみです!!

 そして札幌ではいよいよ雪が降ってきました。

朗読会@益子、感動!

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 ワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.htmlでは秋季展が始まっています。

 今回は、昨年10月29日に亡くなった和久奈ちよの一周忌を踏まえて、五角堂併設展は「ワグナー夫妻の日々」企画となっています。普段、事務棟横の祈りの部屋に掛けられている絵画「夫婦」も、特別に移設して展示しています。また、二週間前にハンガリーで開催された「ワグナー・ナンドール生誕100年展」の様子も、江原評議員のご尽力で編集されて放映しています。

五角堂特別展

五角堂併設展

先日のハンガリーでの特別展のう様子も

先日のハンガリーでの特別展の様子も

 そして先日は、哲学の庭横で『朗読会・ワグナー・ナンドール物語』を開催しました。2008年に幻冬舎から出版された下村徹先生著『ドナウの叫び』をベースにした2時間のフルートと朗読の熱の入ったコラボです。この10月23日は、1956年ソ連がハンガリーに侵攻してきた記念すべき日です、この日にこの企画を選んで頂いた沼尾さんに感謝ですね。日本の教科書では「ハンガリー動乱」と記述されていますが、ソ連邦崩壊後は、ハンガリー国民も「ハンガリー革命」として後世に伝えています。今、ウクライナ情勢を鑑みて決して20世紀の出来事として仕舞う訳にはいきません。

* 朗読 沼尾ひろ子さん(https://www.hirokonumao.com/

* フルート 高橋詩織さん(https://www.musikolor.com/

 屋外の会場は予想を遥かに上回るお客さまで、駐車場も満杯。終演後は皆さま口々に感動したとのお言葉で嬉しかったですね。

大勢のお客さま

大勢のお客さま

 スペシャル企画で原作の下村徹先生、ワグナー・ナンドール財団評議員でもご尽力して頂いていますが、沼尾さん、高橋さんとのアフタートークも大好評でした。

 全て終了後には下村ご夫妻を囲んでの記念撮影、秋の益子を背景に素晴らしいひと時でした。

終演後に記念撮影

終演後に記念撮影

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(4)

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 3日目午後は、ワグナー・ナンドール作品『モーゼ』が建物正面に建立されているブダペスト南のドナウ川沿岸、ドゥナウイバーロッシュ市のカソリック教会を訪問、大変大きな建築でした。

ハンガリー地図

 正面の入り口広場に『モーゼ』像が。ちよさんにより日本の栃木県益子町から船便と陸送で贈られました。この像はワグナー・ナンドールの作品としては二番目、一番の母子像は街なかの映画館前の庭に建立されています。

 神父さんのご理解により、この像が建立されました。直前に通訳のエステルさんから聞いたのですが、彼女が赤ちゃんの時に洗礼を受けた神父さんだったとか、実に不思議な縁ですね。

 この町は、第二次世界大戦中に爆撃で被害を受けましたが、戦後、ハンガリー人民労働者党中央委員会は、1949年に鉄鋼コンビナートで重工業に従事する労働者のための住宅を建設することを決め、1950年代に五カ年計画で始まった都市建設において、市はスターリンの都市を意味するスターリンヴァーロシュ(Sztálinváros)と呼ばれたそうです、今もその名残の集合住宅が立ち並んでいます。町に入るなりこれらの集合住宅を見たので、スターリン時代の影響だなと私自身感じました。ハンガリー人にとっては悪しきソ連時代の遺物なのかもしれません。

 教会内は素晴らしい多数のステンドグラス、日中は陽の光で鮮やか、夜は内側の灯りで外からの景観が素晴らしいようです。このステンドグラスの制作者がつい先日お亡くなりになったそうです。

 ワグナー・ナンドールの作品は、ハンガリー、ルーマニアのそれぞれ縁のある土地に建立されて、これからもその土地・人々とともに生き続けるのでしょうね、野外彫刻という価値の力強さにあらためて感動する日々です。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(1)

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 今回の3年ぶりの海外出張は、ハンガリー・ブダペストで開催される『ワグナー・ナンドール生誕100年記念展示会(http://mucsarnok.hu/exhibitions/exhibitions.php?mid=vDptk9njGpl36mY3LTr3lG』のオープニング式典ほか、ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/)が関係するイベントへの出席とお世話になった方々との訪問・意見交換が目的です。

 道中、合計16時間の飛行機の旅を終えて、先ずはブダペスト到着後にホテルにチェックイン、昼食後に『英雄広場(https://amazing-trip.xyz/t-blog/heroes-square/』側の会場「ブダペスト現代美術館(http://mucsarnok.hu/index1.php」に行き、準備の様子を見に行きました。正面玄関はエントランス階段が修復中ですが、展示会場は一番奥まった素晴らしい場所、記念展示の大きさに胸が躍りました。

修復中の階段はかなり昔の遺跡

修復中の階段はかなり昔の遺跡

裏正面と側面

裏正面と側面

 早速展示会場に足を運ぶと初日まであと3日にもかかわらずこの程度の仕上がり、果たして本番開始までに完成するのか一抹の不安を正直抱きました。メインの『哲学の庭』8体は3Dのレプリカですが、色合いも含めて実によくできていました。

台座も塗装の最中、まるで本物!!

台座も塗装の最中、まるで本物!!

 日本での活動プースでは日本の栃木県益子町にある『ワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.html』から取り寄せたオリジナルの図面を基に、地元ハンガリー的な解釈を入れての『茶室』の復元です。こちらもまだまだ段ボールによる木組みだけの仕上がり、率直に言って、障子を含めた建物の高さ・太さがどこか少しずつ違和感がありましたね。

 これまでもそうでしたが、ハンガリーの皆さんの仕事の運び方は、日本人から感覚からは準備の段取りもゆっくりで大丈夫かと思うのですが、必ず本番にはきっちり仕上げてくる、そんなスタイルがまた興味深いですね。いずれにせよ、オープニングを間近に控えて、ワクワク感が高まってきたブダペスト到着初日でした。

授与式二題 @ 益子

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 先日は、栃木県益子町で「ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/」関連の「授与式」が二日続けて執り行われました。

 一つは、財団の第7回「研究助成事業」の贈呈式です。この事業の趣旨は、 栃木県の芸術活動・文化活動の更なる普及啓蒙のため、芸術文化に携わる者に対してワグナー・ナ ンドール記念研究助成金を授与する事業です。当日は、益子のギャラリー内『祈りの間』で私から谷中さんにお渡し致しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPより

7 回ワグナー・ナンドール記念研究助成事業採択の決定

令和4 5 16日に開催された「第回ワグナー・ナンドール記念研究助成事業 選考委員会」によって次の通り内定した。
【選考委員】 秋山孝二委員長、藤原郁三委員、下村洋子委員

(第
27 回理事会にて決定)
日本画家
谷中 美佳子 (やなか みかこ)様

テーマ『栃木県に伝わる民間伝承の新たな絵画化及び古典技法の研究』

活動と作品について
【過去の実績
等】
2008
女子美術大学 女子美奨励賞
2011
女子美術大学 卒業制作賞
女子美術大学芸術学部絵画学科日本画専攻卒業

15 回新生展 入選
65 回記念栃木県芸術祭美術展日本画部門 入選
6 回芸大アートプラザ大賞展 入選
2012
東京藝術大学 安宅賞
三菱商事アート・ゲート・プログラム
奨学生
1720 回チャリティーオークション 入選
2013
東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復日本画修了
2015
第3回桜花賞展(郷さくら美術館) 館長賞
2021
個展(新生堂)’12、’14、’17 多数開催
Public Collection
郷さくら美術館(東京)

日光二荒山神社中宮祠(栃木) 神楽殿の天井画
3 枚奉納
宝勝寺(栃木) 庫裡、本堂の襖絵を制作

【活動計画】

10×15 の世界コンテスト展」 にて特別審査員及び特別展示として個展開催
会期:
2023 1 14 日~1 29
会場:小山市立車屋美術館

郷里に伝わる伝承を題材に大作を制作する

個展にあわせてワークショップを行うなど栃木県の文化・芸術に貢献できるように取り組む

「竜の夢」

今年春の五角堂特別展で

今年春の五角堂特別展で

 後日、下野新聞にも掲載、コンパクトにまとまった文章で嬉しいです!

後日の下野新聞記事にも!

後日の下野新聞記事にも!

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 翌日は益子町による今年の『いちご一会とちぎ国体』への協力に対する感謝状贈呈です、当日は当財団の小菅理事が登壇して受け取りました。

 地元の益子町からこのような感謝状を頂くのは大変名誉であり嬉しいことです。

WN春季展 @ 益子 2022 (下)

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 毎年この時期は益子町の春の「陶器市(http://blog.mashiko-kankou.org/ceramics_bazaar/index.shtml」と重なり大勢のお客さんで賑わいますが、コロナ禍で中止が続いていて、今年は3年ぶりの開催となったので、初日は朝7時前から整理券を受け取る人の列が長く続いていました。販売店約50店舗の他約550のテントが立ち並び、伝統的な益子焼から、カップや皿などの日用品、 美術品まで販売されます。数年前に午後路線バスで益子からJR宇都宮駅行きに乗ったところ、普段は1時間少しで着くところが会場駐車場脇を抜けるのに1時間掛かり、3時間を超えての到着でした。

 JR宇都宮駅では、よく駅周辺のお店で餃子を食べていましたが、昨今は「佐野ラーメン(https://sanoramenkai.jp/」にハマっています、太めの麺が魅力的、いつか本場の佐野市に行って食べ歩きをしてみたいものです。

 ついでのこんな物も注文してみましたが、味はイマイチでした!!

WN春季展 @ 益子 2022 (中)

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 今年の春季展の併設展示は、谷中美佳子(https://yanakamikako.sakura.ne.jp/さんの作品です。白を基調とした透明感のある清々しい雰囲気、五角堂は別の世界を醸し出していました。

 更に4月29日は昭和天皇のお誕生日、それはまたワグナーナンドール・ちよの結婚記念日です。今年は昨年10月にちよが亡くなったこともあり、デュオ・アクザワ「阿久澤 政行(ピアノ)、打保 早紀(ヴァイオリン)」のお二人による結婚記念日コンサートが初めて開催されました。昨年12月に宇都宮で催行された「ちよお別れの会」でも演奏された『伝えたい音』も最後に聴くことができました。折からの小雨模様だったので庭園での演奏から五角堂ギャラリーに場所を代えて、谷中美佳子さんの素晴らしい作品を背景にスペシャルなコラボとなりました。

* 昨年12月の「お別れの会」の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=43104

 地元の大谷石で囲まれたこの五角堂は、絵画・彫刻・音楽との相性も良く、毎回それぞれ違った空間を創り出してワグナー・ナンドール作品展に相乗効果をあげています。

WN春季展 @ 益子 2022 (上)

Posted by 秋山孝二
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 (公財)ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/の今年の春季展が開催されています。昨年からの庭園整備も2年目を迎えてまだまだ道半ばですが、以前よりは格段に見応えのある様子となっています。

事務所前のエントランス周辺

事務所前のエントランス周辺

新たに生け垣の植栽

新たに生け垣の植栽

五角堂横の中庭

五角堂横の中庭

茶室玄関横にはスズランも!

茶室玄関横にはスズランも!

 ギャラリー受付には見学者の方がお持ち下さった生花もたくさん!!

 そして、昨年整備した敷地の一番下の池の清掃は理事長の私のお仕事!!

 今年はアトリエ他の建物、内外の彫刻群、そして庭園等、見どころ満載の春季展です!

益子 弥生3月 2022

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 3月は各団体は次年度計画の承認の理事会等で忙しい日々になっています。栃木県益子町の私が理事長を務める「ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/」でも先日理事会を開催しました。今回は三泊して時間を取って、近隣を散策、益子町の歴史を垣間みて新たな発見をすることができました。この周辺、横田副町長がおっしゃっていたように、「陶芸の町」から「芸術の町」へ、近いうちに大きく変わっていく予感がします。

* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%AF%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BC

前庭の梅の花も満開!

前庭の梅の花も満開!

丘の上も開発の兆し!

丘の上も開発の兆し!

 30分程歩くと丘の頂上に到着。

「益子の森」展望台

「益子の森」展望台

吊り橋

吊り橋

 益子町の郊外に位置する獨鈷山(とっこさん)、737年建立の「獨鈷山普門院西明寺(http://www.fumon.jp/saimyoji/」はその南斜面の中腹、山を下って少し離れているので出直して下から車で見学に。

西明寺

西明寺

 これまで会議がある時に宇都宮から益子まで路線パスで行き、終わるとまた同じ道を急いで帰ってきていましたが、周辺を時間を気にせずに散策すると、これまで見てこなかった益子町の歴史の奥行きを肌で感じることができました。やっぱりその土地は時間を掛けて歩いて匂いを受け止めて初めて理解できるものなのでしょうね、今回は貴重な時間となりました。

ちよ亡き後のWN財団を語る!

Posted by 秋山孝二
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 昨日は、昨年10月に亡くなった和久奈ちよ理事の意思を継ぐべく、栃木県益子町、今後のワグナーナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/)の活動を議論しました。今後の財団活動の基礎となる財政基盤、財団ビジネスモデル、その他のテーマについて熱い議論が交わされました。

開始前の様子

開始前の様子

 評議員の江原稔さんは動画撮影のセミプロ、今回は参加の皆さんに12月の「ちよお別れ会」ほかの映像を2時間のDVDの作品にして頂きました、表紙も素晴らしい!!

 翌日早朝の路線バス始発に乗るためにバスデポに向かいました、益子共販センター前で。

 いつもの陶芸メッセ入口バス停の電柱、この通りには3月3日に向けたデコレーション、オシャレですね!!

* これまでの益子町の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%9B%8A%E5%AD%90