ハンガリー文化センター長をお迎えして

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 駐日ハンガリー大使館の一部署で東京都港区麻布十番にある「ハンガリー文化センター 東京 | 東京」のメレーニ・クリスティーナ所長と文化担当の寺﨑裕美さんが、益子のワグナー・ナンドール・アートギャラリーをご訪問され、財団関係者でお迎えしました。

* Wagner Nándor Art Gallery

 敷地内のアトリエにある『ハンガリアンコープス』はじめ、一つ一つを丁寧にご覧頂きました。

 最後は財団事務所で紅茶を飲みながら作品他について歓談しました。

 お二人は以前から一度足を運びたいと思っていて、やっと実現したと喜ばれていました。展示してある作品の作者についても良くご存じで、ちよさんの書斎とかゲストルームにもゆかりの作品があったりで大いに感動されていました。

復元!『ロマンの碑』除幕式(上)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 2年前(2023年)に盗難にあった栃木県芳賀郡芳賀町『ロマンの碑』の復元記念除幕式が、現地の「五行橋河川公園」、「芳賀町総合情報館」、「芳賀温泉ロマンの湯」で一連のプログラムとして開催されました。私は最初のブロンズレリーフを制作したワグナー・ナンドールの財団代表者としてお招きを受けました。

* 芳賀町公式ホームページ

* 芳賀町/ロマンの碑河川公園

* 芳賀町総合情報館(知恵の環館) | 見る・遊ぶ | 芳賀町観光協会 公式サイト|HAGA A GOOD TIME~はがまちで楽しいときを~

* 芳賀温泉 ロマンの湯 | 見る・遊ぶ | 芳賀町観光協会 公式サイト|HAGA A GOOD TIME~はがまちで楽しいときを~

 『ロマンの碑』は、青木繁と芳賀町出身の福田たねとのロマンスに因んでの物語です。

* 青木繁と福田たね - UAG美術家研究所

* 恋人・福田たねと息子・蘭童 : 青木繁「海の幸」記念館・小谷家住宅

 芳賀町東高橋の五行川ほとりのメモリアル公園にあったブロンズレリーフ『ロマンの碑』、今回は藤原郁三先生の陶板による復元が完成し、現地で除幕式が開催されました。

 除幕式冒頭に大関一雄町長の主催者ご挨拶に続いて、来賓として私からご挨拶の機会を得たので以下のようなお話をしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 本日の「芳賀町ロマンの碑復元除幕式」、誠におめでとうございます。また、このお目出たい場にご招待頂き、心から感謝申し上げます。

 ワグナー・ナンドール記念財団の初代理事長はワグナー・ナンドール、二代目が妻のワグナー・ちよ、私は三代目の理事長で今に至っています。今年で設立38年目を迎えて、この間、お隣の益子町で二人はアトリエで創作活動に励み、同時に住居として暮らし、庭園造成も行い、今はその空間を「邸宅美術館」として展開しています。毎年、春(415日から515日)・秋(1015日から1115日)の展示会では、五画堂ギャラリーでの特別展示を含めて開催し、アトリエ、展示室で彼の彫像、水彩画、庭園等を多くの方々にご覧頂いています。

 既にご承知の方も多いとは思いますが、ワグナー・ナンドールはハンガリー、正確には現在のルーマニアのナジュバラドで生まれ、その後ブダペストで学び、創作活動を行っていました。1956年のハンガリー動乱、現在は「ハンガリー革命」と国民は認識していますが、当時、彼は学生代表の一人だったので、その後、スウェーデンに亡命を余儀なくされ、そこで私の叔母・秋山ちよと出会い1966年に結婚しました。1970年に益子町に移住し、後に帰化して、波乱万丈な人生の中で日本は安寧の地であり、彼は日本文化へのリスペクトも強く、生涯で最も多くの作品をこの地から世に産み出しました。

 芳賀町のこのレリーフ『ロマンの碑』をなぜワグナー・ナンドールが制作することになったのか、幾つか資料を調べましたが明確な記録は見当たりませんでした。恐らく当時のプロジェクトの建設委員会の藤松正憲会長のご縁から、名誉あるオファーがあったのではないかという私の推測です。

 2年前にこの『ロマンの碑』の盗難の一報に接して、当初は大変な驚きでしたが、幸いにも石膏原型は一部破損はしていたものの、私どもの財団に保管されており、それをワグナー・ナンドールと永年の友人の藤原郁三先生が見事に復元修復されました。盗難と言えば2008年にハンガリーのブダペスト・ゲレルトの丘の彫像群『哲学の庭』の8体の像のうち3体と台座3枚が(大規模に)盗難にあいました。当時ヨーロッパでは頻発している金属系盗難事件が続き話題となりました。

 そのような事例を承知していた私は、言い方は微妙ですが特段驚きはしなかったのです。その後、多少の時間は掛かりましたが、ハンガリーでも復元されました。更にこの事件には後日談があり、ブダ城ウイーン門の外にある彼の作品「母子像・ふるさと」が事件の後に盗難に遭いにくい石彫として建立され、今回の経過と酷似しています。
 
 こちらの『ロマンの碑』の復元では、新たに藤原郁三先生との繋がりもあり、新しい物語が始まる喜びを感じています。地元の皆さんを中心に幅広い方々によるクラウドファンディングでは、予定を上回るご寄付に感謝すると共に、大変誇りに思っています。

 今日この場にご招待して頂き心から御礼申し上げると共に、来月15日から始まる今年の春の展示会にも是非、多くの皆さまに足を運んで頂けると大変光栄です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

秋の展示会 @ 益子2024

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 栃木県益子町の「ワグナーナンドール・アートギャラリー」では、春と秋にそれぞれ一か月間の常設展示会と五画堂での特別展示会を開催しています。先日は、秋の展示会の最終日、午後にはオカリナとギターのライブ『EM’Sギター・オカリナ EIJI/オカリナ/MAYUMI』、秋の益子の空に響きました。

哲学の庭

哲学の庭

昨年から建立されたペア胸像

昨年から建立されたペア胸像

 このナンドールとちよとのペア胸像の作者はハンガリーの彫刻家です。

* 2年前のハンガリー訪問でーー> 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 3年ぶり、ハンガリーへ 2022(9)

 午後はオカリナとギターのライブです。

 オカリナ奏者のさんは着物と帯も拘りが、音符柄の着物とギター・オカリナプリントの帯です。

 演奏が終わり、今年の秋の展示会も閉園の時、空は晴れて秋の夕方の景観でした。

* これまでのWNアートギャラリー記事ーー> 秋山孝二の部屋

和久奈ちよ 新著@9.22

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 9月22日は故・和久奈ちよの誕生日、その日にちよの著書が出版されました、編集者は(公財)ワグナー・ナンドール記念財団の堅田憲弘評議員です。

* ワグナー・ナンドールと歩んだ道|社会・文化・教養|下野新聞 SOON(スーン) (shimotsuke.co.jp)

 ちよさんがナンドールと共に過ごした日々から二人の生活、創作活動の背景他、作品の拠って来る経過等、以前の下村徹さんの『ドナウの叫び』とはまた違った視座からのワグナー・ナンドールとちよの世界を浮き彫りにしています。

 この記念すべき日に栃木県内の書店店頭にもデビューしています。

 新刊本コーナー書棚の一番上に!

作品で平和を伝え続けたハンガリーの彫刻家|栃木の戦跡 薄れる戦争の記憶 NHK

二週続けての益子行き!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 8月下旬から9月に掛けて二週続けて、理事長を務める(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(Wagner Nándor Foundation (wagnernandor.jp)の用事で栃木県益子行きでした。

 一回目は4回目の栃木県による定期立ち入り検査の対応として、4名の職員が朝10時から夕方17時まで、内容の濃い質疑応答でした。台風接近の予報で、予定を一日繰り上げて益子入りしましたが、幸い当日はそれ程の荒れ模様ではなく安堵しました。

n

 益子滞在時はゲストルームに宿泊、買い出しはちよさん愛用だったフォルクスワーゲン車です、駐車場でも可愛くてひときわ目立ちます。「スーパーかましん」、衣類の「しまむら」、もう日常です。

 翌日はさすがに雨降りの朝、これはこれでギャラリー内の庭園の緑が素晴らしいです。

 その一週間後には、新しいホームページ作成の打ち合わせで再び東京・宇都宮経由で益子です。先ずは遠方からのお二人と益子市内の「炉庵(ろあん)|益子産のそば粉を使った手打ち十割そば (roan-soba.com)」で十割蕎麦を。

 夜はスーパーで買い出しの「みんみん冷凍餃子」を沸騰した鍋で茹でて、宇都宮ではやっぱり先ずは餃子を食べないと落ち着かないですね。

 翌朝は気持ちよい空気で益子を離れました。

陶芸メッセ入口の石垣も変わらず

陶芸メッセ入口の石垣も変わらず

 夏の終わりに益子を訪れるのも珍しく、今年の夏も暑い日々でしたが、東京に比べると朝晩は少し気温が下がって過ごしやすくなる気がします。春夏秋冬、それぞれの季節で発見する益子の風景です。

初夏 札幌 2024

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 先月下旬は私が役員を引き受けている団体の総会、講演会等が大通り・道庁界隈で連続して開催されたので、南1条西5丁目の愛生館ビル(https://aiseikan.net/)に車を置いて、久しぶりに会場まで連日歩いて散策しながら向かいました。

朝の大通公園

朝の大通公園

 北海道庁の旧庁舎は、この数年リニューアル改修工事で前の通りは通行止め、南門からは横の中庭・池の横を通るプロムナードを通ることになっています。都会の中の札幌の原風景的雰囲気もまた新鮮です。

道庁中庭のプロムナード

道庁中庭のプロムナード

 更に札幌グランドホテルの1階通路のギャラリーには、相変わらず『秋山家祝宴』メニューの展示もそのままで。これは私の家族が「野田」から「秋山」に養子縁組披露した時のメニューで1956(昭和31)年でした。札幌グランドホテルの創業80周年企画「想い出の料理プラン(http://www.grand1934.com/rest/fair/anniversary_dish.html)」で、亡くなった叔母・和久奈ちよも丁度札幌に来る機会があり、親族5名で懐かしのメニューを存分に楽しみました。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 大満足、「想い出のメニュー」 (akiyama-foundation.org)

一階通路にあるギャラリー

一階通路にあるギャラリー

 この界隈は私にとってはいつも思い出す札幌の原風景の一つ、街は変わりゆくとも思い出はいつもでも心に残っている札幌の初夏です。

栃木県益子町の春 2024

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今年も(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(Wagner Nándor Foundation (wagnernandor.jp)の理事会が栃木県益子町のアートギャラリー会議室で開催されました。次年度事業計画・収支計画の承認ほか、今回はハンガリーからワグナー・ナンドール作品保全財団のキッシュ・レイカ理事長、アドバイザーのキッシュ・シャンドールさんもお越し頂き、ハンガリーでの一連の活動報告・計画をご説明頂きました。両財団とも、豊富なワグナー・ナンドール、ちよが残した書簡・資料等を基に、今後も活動することがたくさんあり楽しみです。

キッシュさん親子キッシュ・シャンドールさんとレイカさん親子

 この間、昨年秋の展示会終了から庭園整備を行い、全体がかなりすっきり明るくなりました。彫刻・建物・庭園と、二人が暮らしていた場所自体がギャラリーなので、これからも『邸宅美術館』としてメインテナンスに注力していきたいと思っています。

宮本武蔵像

宮本武蔵像

 一部物置になっていた小屋をあずまや的に、お客さまがゆっくり過ごす空間の一助になればとリニューアルしました。

 今年も4月15日から5月15日まで「春の展示会」、4月21日午後には「ミニコンサート」が互角堂ギャラリーで開催予定です、今年もたくさんの方々にご来場して頂けると嬉しいですね。

ナンドール・ちよ胸像 除幕式!!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 ワグナーナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.htmlの秋季展示会が10月15日から開催されました。

 今回は、ハンガリーの彫刻家作の「ワグナー・ナンドール・ちよ夫妻」の胸像の除幕式も同時に行い、雨の中でしたが、私は理事長として冒頭にご挨拶をしました。挨拶でも紹介しましたが、このギャラリー庭園は、雨の日の水の流れが大変すばらしく、まさに二人の歓迎の演出かと思うほどでした。

* 昨年のハンガリーでの様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45300

~~~~~~~~~~~~~~~私のご挨拶

 本日は雨の中、2023年秋季展オープニングとワグナー夫妻胸像除幕式にご出席して頂き、心から感謝申し上げます。

 この一対の胸像は、ハンガリーで一緒に活動している「アカデミア・フーマーナ財団」からの提案で、ブダペスト在住のアンドラーシュ・ソルティ氏制作によるものです。私が昨年10月に現地を訪問した時に、彼のアトリエで益子に設置するに当たって幾つか注文があり、今回その趣旨に沿った形で完了した次第です。

 今日のこの記念すべき除幕式、このような雨模様というのも何か二人のメッセージを感じています。というのも、ちよ亡き後の『邸宅美術館』として、当初からの大きなテーマは「水」であり、この土地の傾斜を活かした雨水の流れが、今時代的なSDGsの先駆けだと私たちは理解しています。

 今日の新たなスタートが、雨の音を背景にバイオリンとマリンバのコラボ演奏で祝福されることも、ナンドールとちよの意思の反映なのでしょうね。

重ねて今日の記念すべき日にお集まりされたことに財団を代表して心から御礼申し上げます、ありがとうございます。

~~~~~~~~~~~~~~~

 除幕の後は、バイオリン・打保早紀さんとマリンパ・高島聡美さんのコラボ演奏、雨音をBGMに加えてのお二人の演奏は素晴らしくギャラリー庭園内に響き渡りました。

 雨に濡れる『ヨーゼフ・アティラ像』、顔に流れる雨水が涙のようでもあり、一層憂いを帯びて魅力的です。

ワグナー夫妻の胸像、設置!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 栃木県益子町の(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/に新しく胸像一対が設置されました。

 ハンガリーの彫刻家の制作による和久奈ナンドール・ちよ夫妻の胸像、ハンガリーと日本で二人の縁の場所に置かれることになりました。日本では益子の財団『邸宅美術館』内の庭園プロムナード沿い、入り口近くでお客様をお出迎えする位置に先日設置完了しました。いつもの地元の会社の方々には大変お世話になりました。

 この一対の銅像は、昨年10月にハンガリー出張の際、彫刻家のアトリエで意見交換し、その後、船便で日本に運ばれてきました、また一つ、シンボリックな作品がこの場所に生まれました。

* 昨年10月ハンガリーでの様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45300

 数日後には周辺の養生を終えて、今年の秋の展示会、10月15日開催日午後に音楽演奏と共に除幕式を行う予定です。

姉・せつの納骨

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今年2月に旅立った私の姉・奥貫せつの納骨と礼拝が、先日札幌平岸霊園にある教会共同墓地で行われ親族として参列しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=46070

 大変立派な墓石、深い地下にはこれまでの皆さんのお骨も安置されていました。身内だけでなく、永らく教会でご一緒に活動した方々が集い、礼拝で祈りを捧げる時間は私にとって初めてでしたが、教会が心の拠り所として存在してたのだろうと私は物思いにふけるひと時でした。

* 今年6月の母・寿美の納骨ーー>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=46844

 姉の学校時代の友人、教会関係の皆さま等、たくさんの方々にもお越し頂き、滞りなく礼拝、納骨は終了しました。

 この教会の共同墓地は、秋山家のお墓とすぐ近く、昨年6月に叔母・和久奈ちよの分骨納骨時に当時元気だった姉と「お隣さんだね」と笑いながら話をしていたものです、まさかこんなに早く現実になるとは思いませんでしたが。

 昨今、お墓を巡っての多様化が議論になっていますが、誰かが言っていました、「お墓は先祖との待ち合わせの場所、いつもあの狭い場所に留まっている訳ではありません、ある時は空に、海に、森に、それぞれの心に居るのです」と。

* https://www.youtube.jEcom/watch?v=v9Peke8AW

40年ぶりの再会!!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 久しぶりにお会いする方というのは、どんな時もワクワク感がいっぱいですね。先日お会いしたホテルモントレー株式会社の顧問・林敬一さん、お互いに70歳を越えてはいますが、その昔札幌市中央区南一条西5丁目のホテルアルファ札幌(後のホテルオークラ札幌)の設立準備からのお知り合い。40数年ぶりにホテルモントレーエーデルホフ札幌の素晴らしい場所で再会して、秋山財団関係者の皆さんと楽しく懇談する時間となりました。

* ホテルオークラ札幌関係記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42458

 思えば(株)秋山愛生舘の上場前の株主総会は、会社発祥の地の町内会のご縁もあり、ホテルアルファーで永年開催していました。また、当時南一条西5丁目に住んでいた秋山康之進・喜代もよくホテルを利用して林さんに大変お世話になっていて、当時のお話もたくさん伺うことができました。プレイボーイクラブのバニーガールの面接時のお話ほか、その後の札幌のホテル事情とか、とにかく次から次へと話題満載、本当に気持ちよく昔話をしたひと時でした。

 当日の和食メニューも素晴らしく、初さんまのお寿司も最高でした。

 この数年、長くご無沙汰していた方々との再会が続き、それぞれの想い出を語る機会が増えて楽しいですね。若い頃の新しい出会いの感動とはまた違って、当時、真摯に目の前の時間に向き合った自分を追体験するような意味からも大切にしたいものです、歳を重ねることのご褒美とでもいうのでしょうか!

中村桂子さん、農業を語る!!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 昨年に続いて、今年も中村桂子さんの講演会を聴くことができました、通算では4回目となるでしょうか。

* 昨年(2022年)の美唄での様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=44916

 今回の札幌での講演会は、前日の美唄での講演に続いて、告知直後で200名の定員がすぐに予約でいっぱいだったとか、相変わらずの人気でした、特に女性の参加者の多さが際立っていたように思います。

 そして今回の最大の特徴は、昨年の美唄での取り組みが一歩進み、『教育の原点としての農業~あなたが生きものであることを学ぶ農業』というテーマでのお話、美唄市・市教育委員会の協力を得て、小学校に「農業科」授業が決まったことのご報告もありました。今年の市長選挙で市長が代わったこともあり少し危惧していましたが、当日は新しい桜井恒市長も最後までご出席でした、終了後にご挨拶もできました。

 以下、講演の中から手元に書き留めた幾つかのキーワードを:

* 日本の資源は「土」、「水」、「緑」、それを愛する「人」

* 生きる力は、「素敵な笑顔」、「自ら考えて行動する」

* 「つくる」と「育てる」の違い:「コメ」、「子供」は「つくる」のではなく「育てる」ことのはず!

* 農業教育から地域、産業界を変えよう

* 新しい農業は、「土」を活かすこと

* 新しい農業は、

ーー地域の自然を活かした自給自足

ーー自然の力を活かし操作性を検討

ーーコミュニティの基本づくり

* 「愛づる(めづる)」ーー本質を尋ねる、本質を観ること
 
 当日、参加者に配られた農業科読本には、「あなたが生きものであることを学ぶ農業」と題して、以下の三つがポイントとして書かれていました。

1.生きものは時間が必要

2.生きものは手をかけることが大事

3.生きものは思いどおりにならないことがある

 いずれの言葉にも深い意味合いが感じられて、今回もまたあっという間の時間で、心身が浄化されるような気持ちよさでした。

早朝の札幌駅前通り 2023夏

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 先日は、早朝の札幌駅発JR特急に乗るために、人のいない地上の駅前通りを歩きました、気持ちよい風も吹き抜けて久しぶりの地上で札幌駅まで。2年前の6月にも早朝の街なかを歩いていました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=41807

 大通りもまだ歩く人もまばら、芝生がきれいで、遠くには建築現場のクレーンもそびえています。

 今年も『PMF(https://www.pmf.or.jp/』が始まって、世界から前途有望な音楽家が札幌に集まっているのでしょうね。

 コロナ禍のトンネルを抜けて、札幌駅は早朝にもかかわらず観光客でにぎわっていました。

新装「九段会館テラス」!!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 2011年3月11日の東日本大震災で死者も出して大被害を受けた東京九段下の「九段会館」で先日会合があり、新しくなった「九段会館テラス」に初めて足を運びました。

* 九段会館テラスーー> https://kudan-kaikan-terrace.jp/

 以前の建物を残しながらの新築、そこからの景色はまさに歴史そのもの、靖国神社大鳥居、武道館、お堀等、東京の中のコアな景色にしばし見とれていました。

* 九段会館の歴史ーー> https://kudan-tokyo.jp/service/history/

 玄関入ってすぐのロビー、奥はオフィス棟です。

 会議室の窓から、樹木の上には靖国神社の大鳥居も見えます。

 同じく会議室の窓から視線を移すと、春のお堀端の桜並木と桜吹雪は絶景とか、その向こうには武道館の屋根も見えます。

 テラスに出ると更に武道館が間近に。

 会議後の懇談会はこの手前のテラスで。夏の暑い日でしたがひと時吹き抜ける風も気持ちよく、しばしワインを飲みながら歓談しました。先月の渋谷と言い、この九段下界隈も令和の再開発で観る景色も変わってくるのでしょうね。

* 渋谷関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=46825

ファミリービジネス継承を語る!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 私も永らくお付き合いしている外資系金融機関の『ファミリービジネス』継承のパネルディスカッション、今回私はパネリストとして「現世代」の立ち位置からの登壇となりました。

~~~~~~~~~~~~~~

新しい時代を切り開く『現世代と次世代のパネル・ディスカッション』

モデレーター:小倉 康嗣 ヤマト運輸・元代表取締役社長、Drucker School日本担当ディレクター

秋山 孝二・秋山記念生命科学振興財団・理事長 https://www.akiyama-foundation.org/

並木 理也子・Orbray株式会社・代表取締役社長 https://orbray.com/

福原 和人・株式会社ASM・取締役副社長 https://asumu.jp/

片山 有紗・片山ホールディングス株式会社・取締役 https://www.katayamaholdings.com/

~~~~~~~~~~~~~~

 このイベントの私の自己紹介は以下の通りです。

~~~~~~~~~~~

 1974年、東京都江戸川区鹿本中学校の理科教諭、男子・女子バレーボール部顧問も兼務。その後、1979年にファミリー・ビジネスである北海道内の老舗医薬品卸業、株式会社秋山愛生舘に入社。常務、専務などを歴任し、1992年、第五代目代表取締役社長に就任しました。この間、札証・東証二部に上場し、1998年に医薬品卸売業界大手の(株)スズケン(本社・名古屋)と合併、同時に代表取締役副社長に就任。2002年にスズケン副社長を退任し現在の職務に就任しました。(公財)秋山記念生命科学振興財団:伯母・秋山喜代の出捐金を基に、設立業務を担い、二代目理事長に就任して25年、現在36年を迎えて研究助成・市民活動ネットワーク形成事業助成等を続けています。これまでの助成実績は1,622件、総額11億8,200万円です。

~~~~~~~~~~~

 私にとって現在引き継いでいる「ファミリービジネス」は、設立にも関わった伯母・秋山喜代の「(公財)秋山記念生命科学振興財団」、叔母・和久奈ちよとワグナー・ナンドールの「(公財)ワグナー・ナンドール記念財団」、それに設立70年「秋山不動産(有)」になりますでしょうか。その成り立ちから自分が引き受けるまでの経緯を語りつつ、次世代への期待を伝えたつもりです。

* 公財)秋山記念生命科学振興財団」 https://www.akiyama-foundation.org/

* (公財)ワグナー・ナンドール記念財団 http://wagnernandor.jp/

* 秋山不動産(有) https://aiseikan.net/

 ご登壇された次世代の皆さんの眩しいほどの姿、素晴らしかったですね。小倉さんのコーディネーターも私自身楽しく聞かせて頂きました。時代は刻々と変化し、それに対応する企業活動もやはり時代にあった感性を持った方々が担うのが最も適切なのだろうと思うのです。それとファミリービジネスを担う方には「自己肯定感」が必要かとも。幼い時に親族の経営の苦労を心身で感じている子供たちは自ずと自らの使命感みたいなものも持ち合わせるのかなと、若い世代のお話を伺っていてそう感じました。と同時に、次の機会には是非、他のアジアの次世代の方々とのディスカッションの場もあればと思った次第です、とにかくアグレッシブでしょうから、日本の若者にも大いなる刺激になると思います。

 いずれにせよ、50名のご参加の皆さんともども、私自身刺激を受ける貴重な場となりました。その後の交流会でも2時間を越える多くの方々との濃密な会話、充実感いっぱいでした、皆さまに感謝です!!!!

母の納骨を終えて

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今年1月に亡くなった私の母の納骨が、先日、平岸霊園で都合のついた親族が集まる中で無事終わりました。

秋山寿美ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=46036

 昨年末から今年2月に旅立った親族3名の名も墓誌に刻みました、安らかに眠ってくれることを祈ります。

 思えば丁度1年前に、栃木県益子町・東京都に住んでいた私の叔母・和久奈ちよの分骨の納骨を済ませたばかりでした、その時に立ち会った私の姉・奥貫せつと冗談のつもりで、「近いうちに母もここに眠るかもね」みたいに話をしていたのが、当の姉自身も今年亡くなってしまうとは、何とも言えない喪失感で先日も気持ちが沈んでいました。とは言え命の継承は続いてここの墓誌の表面もいっぱいになり、今後は裏面への名前の刻みになるのでしょう。

 母の命の一つの落ち着きとなりました。

宝物、共に過ごした企業人生!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 先日は、コロナ禍でこの数年中断していた集まり「愛生館文庫の集い」を試運転ですが再開しました。飲むほどに酔うほどに、出るは出るは私が社長時代の昔の企業人生の様々な秘話の数々、あっという間の時間でした。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB%E3%81%AE%E9%9B%86%E3%81%84

 懇談の最後は皆さんでこの歌を!心に沁みましたね。

 私は余韻を楽しむために一人でしばし山鼻周辺を散策、帰り際の皆さんの笑顔が印象的でした。

 これからも元気なうちは続けていきたいですね、気持ちよく昔の話を!!!

愛生舘の「こころ」 (25)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 今回は数年ぶりに長崎大学医学部に足を運ぶことができました。長崎大学附属図書館の医学分館(https://www.lb.nagasaki-u.ac.jp/med/)で、長崎大学名誉教授の相川忠臣先生と学術情報部の松田綾主査と面談、松本良順についての深堀りのお話を伺いました。

 これまでも長崎大学、松本良順に関してはこのサイトでかなり記載しています。

* 長崎大学関連記事ーー>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%95%B7%E5%B4%8E%E5%A4%A7%E5%AD%A6

* 松本順の関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E8%89%AF%E9%A0%86

医学部キャンパスに残る原爆投下後も残った礎石

医学部キャンパスに残る原爆投下後も残った礎石

 相川先生はこれまで私が知っている松本良順像とは違った視点からのお話と展示物の解説をして頂き、大変興味深く伺いました。「医学は長崎から~http://www.lb.nagasaki-u.ac.jp/siryo-search/ecolle/igakushi/」の歴史を学ぶと、幕末から明治初期の西洋医学の導入の格闘が読み取れ、一層、『愛生済民』の理念に基づく「愛生館事業」の重要性を再認識した時間となりました。

 上の写真にあるように、学んだ人々の年代は幅広く、小学生のような幼い子供たちも受講していたようです。オランダ人の先生は、歳を取った男たちよりもこの若い受講生に期待して熱心だったので、年上の受講生たちは先生に不満をぶつけたようだと相川先生は笑って説明して頂きました、教育的効果を考えると言葉の理解も含めて「当たり前」なのでしょうね。

益子 3月 2023

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 昨年10月に訪れて以来、今年初めての益子訪問です、花粉、黄砂と北関東は霞んだ空気ですが、朝の陽射しを受けた庭園は気持ちがいいですね。今日は、(公財)ワグナー・ナンドール財団の理事会です。4月から始まる新年度の事業計画と収支計画の承認、一昨年の和久奈ちよの逝去以降、新しい体制でのリスタート、ワグナー・ナンドールの世界平和への理念を具現化したこの益子の地のワグナー・ナンドール・アートギャラリー、もっともっと多くの方々に訪れて頂きたく、今後も幾つかのプログラムを企画していく予定です。

* 益子の関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%9B%8A%E5%AD%90

玄関前の梅も満開!

玄関前の梅も満開!

 ギャラリー敷地内の庭園は、引き続きのメンテナンス作業が必要です。

過ぎ行く1月 2023

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 2023年の1月は、例年になくあっという間に過ぎていきました。

 何といっても昨年12月30日の孫・智帆の急逝と新年早々の一連の葬儀、続いては1月20日夜の母・寿美の永眠、まさに眠るように息を引き取ったという感じ。一昨年の叔母・ちよも同様に呼吸の合間が開いてきて静かにフェイドアウト。人にはその生きた長さとは別に、それぞれの命の仕舞い方があることを実感した日々でした。

 これまで看てきた伯父・三代目康之進、伯母・きよの逝去の場合は、積極治療のある意味行き詰まりの末の結末。父・宏は長い間の糖尿病による敗血症、兄・一男はすい臓がん、それぞれ病気は違いますが、人間の身体の微妙なバランスが崩れての最期、あらためて人間の身体の何とも言えない有機体・複雑系構造を痛感します。同時に、そこに至るプロセスでは、「自らの肉体の終わりをどう受け止め、受け入れるのか」、その葛藤もつぶさに見届けて、命の精神的側面の重要性も感じた次第です。

 「『死』という言葉は末期下り坂の自分には厳しいけど、永久に眠る『永眠』という言葉に辿り着いて少し安堵の心境だ」と、私の兄は限りある命を覚悟した時にベッドサイドの私に語っていました。医師で現職の国立病院院長の彼にして、自らの命の終わりをどう受け止めるか葛藤していたのでしょう。

 そんなこんなで、2008年にこのブログを書き始めて、初めてこんな少ないコメントしか書けなかった1月です。あらためてブログを書ける時間を確保できる幸せを感じています、これからもよろしくお願いします、何を、誰にお願いするのか私自身よく分かりませんが??!!