第9回 遠友みらい塾

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 遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/第9回は「一般社団法人北海道ベースボールアカデミー(https://www.facebook.com/HokkaidoBA/HBA)の出合祐太代表に「スポーツを通じた地域貢献と北海道における現在の取り組み」というテーマでお話をして頂きました。

 お話の詳細は下部に記載していますが、とにかく含蓄のあるお話、出合さんが20歳代での体験に基づき、30歳前半でここまで理念を構築し実践されていることに、心から敬意を表します、素晴らしいです!始まる前は、実は私は道具の無いアフリカの発展途上国に、溢れる日本からプレゼントを集める活動くらいの理解でした。ところがとんでもない、地域活性化、国際交流、アスリート育成等、「学び合う場」としてのもっともっと深いテーマでの活動、まさに「札幌遠友夜学校」の理念そのものでした。

出合佑太代表

出合佑太代表

自らの実践を

自らの実践を語りました

ベースボールアカデミー

ベースボールアカデミー

札幌での活動の一コマ

札幌での活動の一コマ

意見交換も活発に

意見交換も活発に

 当日のお話:「みらい塾」HPからの引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 前半は2008年からの2年間、青年海外協力隊員として世界最貧国のひとつと言われる西アフリカ・ブルキナファソへ赴任し、野球の普及に携わったご自身の 経験談を中心にお話をして下さいました。赴任当初、野球文化が根付いていなかったブルキナファソの競技人口は約30人。用具もグラウンドもなく空き地のよ うなサッカー場の一角を利用し、棒切れで線を引いて野球をする現状に、正直、出合代表自身も困惑していたそうです。

 しかし、満足とはいえない環境でも木製 バットやベースを自ら作ってプレーする現地の子どもたちや周囲の人々。そうした努力も実り現在は約400人にまで増えたそうです。またこうした現地の人の ポジティブな姿勢や考え方を目の当たりにし「今までの自分は、環境がないからあきらめるという思考だった。けれどもそういう考え方が、いかに可能性を閉ざす思考であるかを、逆にブルキナの人から学んだ」と出合代表。その言葉の奥には「先進国」と言われる私たち日本人の思考回路が、可能性を閉じるもの に陥ってしまっているのかという現状を示唆する内容の濃いお話でした。

 そうした経験談を踏まえて、後半は現在の取り組みである「HBA」の活動について報告されました。出合代表自らの経験を体現するこの活動の目的は「プロ野球選手になりたい」という人たちの夢を叶える自己成長の場を用意すること。他方ではその母体を道内地域との連携によって運営していくという点で、これまであまり類をみないスポーツと地域活性化の試みです。既に道内約20市町村で地域交流やチャリティーイベント等を実施し活動費等を捻出。さらには、いわゆる「ローカル」な地域での活動を積極的に行うことで、各自治体の持ち味が発揮されるような「しくみ」をつくることの大切さをお話されました。

 例えばスポーツイベントと合わせてその地域の特産品をアピールすることで地域活性化につながることや、人手不足に悩む第一産業のお手伝いを選手が担うことによって、問題視されている労働力や後継者不足をサポートするといった内容です。さらに今後は、日本人だけではなく、ガーナ、ベルギー、クロアチア、セルビア、インド、ネパール、パラグアイ等からの選手も来道する予定。各国の選手たちの加入によって、各市町村と世界地域が直接結びつくルートが構築されることで「グローカル」性を帯びた幅広い活動へ発展する可能性についてもお話をして頂きました。

 終了時には会場から自然と拍手が沸き起こるなど、スケールの大きなお話に参加者も興味深々の様子。その後の意見交換会でも、スポーツと地域活性化に対する提案や2020年の東京オリンピックに対する質問も飛び交うなど、世代や立場を超えて多くの塾生から意見が寄せられました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 私が特に共感した部分です:

* 「今までの自分は、環境がないからあきらめるという思考だった。けれどもそういう考え方が、いかに可能性を閉ざす思考であるかを、逆にブルキナの人から学んだ」と。日本の今の社会の雰囲気を指摘されました。

* 「夢を叶える自己成長の場を用意すること。他方ではその母体を道内地域との連携によって運営していくという点で、これまであまり類をみないスポーツと地域活性化の試みです」。「無い」ことが可能性の原点と受け止め、夢をかなえる場を用意する試みが我々の使命と認識することです。それを「連携」「ネットワーク」で実現しようとすること、まさに秋山財団が31年以降目指す方向とドンピシャリです。

* 「ローカル」な地域での活動を積極的に行うことで、各自治体の持ち味が発揮されるような「しくみ」をつくることの大切さ。そうです、「装置」が必要なのですね、継続的な活動を担保するような。

* 各国の選手たちの加入によって、各市町村と世界地域が直接結びつくルートが構築されることで「グローカル」性を帯びた幅広い活動へ発展する可能性。「世界を目の前に引き寄せる」、そんな場になることですよね。彼らが一方的に学ぶのではなく、私たちローカルが彼らから学ぶ絶好の機会である、まさに「ともに学ぶ場・札幌遠友夜学校」の精神に通じる所です。

 出合佑太さん、貴重なお話をありがとうございました、そしてこれからの益々の活動の親展を楽しみにしています!

らてるね賞 2016

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 「らてるね賞(北海道演劇宣伝美術賞)」の授賞式が今年も3月Zooサロン(http://www.h-paf.ne.jp/zoo/about/)で行われました。

* らてるね賞――> http://laterne.blog.so-net.ne.jp/

 「らてるね賞」とは、これまで札幌の文化・芸術の発展、特に札幌の演劇文化や札幌座公演の成功などにもご尽力された故伏島信治さんが、華やかなスポットライトに照らし出された演劇の表舞台を縁の下で支えているフライヤー(公演宣伝チラシ)の製作者・デザイナーに、ささやかにでも優しく灯りを掲げようと創設したものです。現在では、「北海道演劇宣伝美術賞」として、北海道内の演劇の宣伝のためにデザインされて配布されているチラシ・フライヤーの中から、毎年優れたものを選び、表彰する賞として定着しています。

<今年の受賞者の皆さん>

【大賞】 八十嶋悠介さん
【優秀賞】 小島達子さん、小島梨紗子さん
【審査員特別賞】 松浦シオリさん

今年の優秀作品

今年の優秀作品

らてるね賞大賞作品

らてるね賞大賞作品

審査員特別賞作品

審査員特別賞作品

 皆さんそれぞれに、賞状、賞金、副賞のラテルネ(ランタン)が実行委員長の北村清彦さんから手渡されました。そして受賞者がデザインのエピソードや苦労話などをお話されました。

最優秀賞

らてるね賞大賞 八十嶋悠介さん

最優秀賞、優秀賞受賞者

大賞、優秀賞、特別賞受賞者

らてるね(ランタン)

「らてるね(ランタン)」故 伏島信治さんの思いを込めて

 授賞式には審査員の方もご出席になり、制作した方の生のお話を興味深そうに聞いていました。今は、パソコンでかなりのデザインが出来ることをあらためて知りましたし、何よりも公演の内容と製作者の狙いの中、1枚1枚のフライヤーにたくさんの物語が込められていて、演劇の奥深さを感じさせてくれます。舞台上だけでなく、まさに演劇の総合芸術たる所以なのでしょうね。

映画「人生フルーツ」

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 この間、しばらく映画も観に行く時間もなかったのですが、上映延長が続く「人生フルーツ(http://life-is-fruity.com/」は私の世代にはピッタリのテーマで良かったです(ナレーション:樹木希林 監督:伏原健之  プロデューサー:阿武野勝彦)。東海テレビドキュメンタリー劇場第10弾だそうです。

 プロデューサーの東海テレビの阿武野勝彦さんは、私が世話人の一人の「メディア・アンビシャス(http://media-am.org/」の設立時(2009年)に、ゲストとして札幌にいらっしゃってご登壇して頂きました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=820

 ストーリーは、津端修一・英子さんの来し方と暮らしから、本当の豊かさへの深い思索のゆっくりした行程、「こつこつ、ゆっくり。人生、フルーツ」です。

津端修一さん1925年1月3日生まれ。東京大学を卒業後、建築設計事務所を経て、日本住宅公団へ。数々の都市計画を手がける。広島大学教授などを歴任し、自由時間評論家として活動。

津端英子さん1928年1月18日生まれ。愛知県半田市の老舗の造り酒屋で育つ。27歳で修一さんと結婚し、娘2人を育てる。畑、料理、編み物、機織りなど、手間ひまかけた手仕事が大好き。

 札幌のシアター・キノ(http://www.theaterkino.net/sakuhin.html)は連日満員のお客さんで大盛り上がりのようで、私が観に行った時も場内はいっぱいでした。

映画HPより

映画HPより

 お二人に寄り添ったドキュメンタリーで、かなりの期間、津端ご夫婦に密着しての撮影、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅に、雑木林に囲まれた一軒の平屋が舞台です。HPにも記載されていますが、その家は建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てたものです。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。

 刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉ですが、それを地で行く暮らしぶり。

 かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画でしたが、高度成長期ではそれを許さず、完成したのは修一さんの理想とはほど遠い無機質な大規模団地でした。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育て始めたのです。

 それから50年、ご夫妻はコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな九州の高齢者施設での仕事の依頼がやってきて、そこで修一さんの理念が実現されていきます。・・・・

 ナレーションをつとめるのは女優・樹木希林さん。ふたりの暮らしから、日本国がある時代に諦めてしまった本当の「豊かさ」への深い思索が、コツコツ、ゆっくり続いて、私たちに感動を与えます。修一さん亡き後も、好物だったジャガイモのフライを揚げ続けて仏壇に供える英子さんの姿が印象的でした。「人間が暮らす」ことの本来的意味合いを提起され、心にジーンと響きました。

 先月、上甲晃さんのお話「あなたはあなたの人生の主人公ですか?」のお言葉を思い出しながら、私は何回も涙を拭きました、素晴らしいドキュメンタリー映画です。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=29285

祝、箱崎陽一先生の受賞!

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 札幌南高の全日・定時、学校林でお世話になった箱崎陽一先生が、札南高学校林(http://www.rikka-forest.jp/)での8年間の取り組みの論文で、公益財団法人下中記念財団の第2回表彰事業の最優秀賞を受賞されました。先日、東京で表彰式があり、箱崎先生ご夫妻がご出席、素晴らしい受賞スピーチでした。(http://www.shimonaka.or.jp/activity/index.html#hyousho

 この財団は平凡社のオーナーが設立し、今年で55年目を迎える歴史のある財団です。お孫さんで現在の(株)平凡社の下中美都社長とも懇談しました。箱崎先生は今、闘病中ながら、絵本の出版に挑戦中だそうです!

* 「最優秀賞」に輝いた箱崎論文――>http://www.shimonaka.or.jp/pdf/hyosho_01.pdf

 論文のテーマは、「“北海道札幌南高等学校の学校林に はばたけ国蝶オオムラサキ”をスローガンに ―オオムラサキの保護活動を中心に 8年間実践した環境教育の総括―」です。この学校林を運営する財団、私も理事長を引き受けていますが、100年の歴史を経て、今、若手の参画を得て向こう100年の活動を始めています。

* 札南学校林オオムラサキ関連記載 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%AD

選考過程のご説明

金子明石選考委員長から選考過程のご説明

理事長から表彰状授与

藤井卓也理事長から表彰状授与

喜びのご夫婦

喜びのご夫妻

(株)平凡社社長との懇談

(株)平凡社下中美都社長との懇談

私も喜びを共に

私も喜びを共に

 藤井卓也理事長のお話によると、この懸賞論文はいずれ英語訳されて公開される企画もあるようです。札南学校林もいよいよ国際的発信が始まります!

フィールドでのオオムラサキ観察も昨年から箱崎先生のご指導で始めていて、今年は雪が融けてからエゾエノキの種を採取して、学校林に蒔く作業も予定されてます、楽しみです。

箱崎陽一先生、おめでとうございます、これからもご指導を宜しく!!

* 一般財団法人 札幌南高等学校林(http://www.rikka-forest.jp/

シンポ「ほっかいどう学」2017

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 今年の年始、私は秋山財団の方向性を、「生命科学」と「北海道学」を軸に展開していきたいと書きました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=28561

 先日、国土交通省北海道開発局主催の「北海道総合開発計画に関するシンポジウム」が催され、そこで「ほっかいどう学」の展開に向けて内容の濃い講演とパネルディスカッションが繰り広げられました。

 昨年5月には新しい総合開発開発計画策定を記念してキックオフシンポジウムがあり、内容も公開されています。ただ、国土交通省のHPはどうも面白みに欠けますね、いかにもただ記録しましたと言わんばかりの素っ気なさ。

* http://www.mlit.go.jp/hkb/hkb_tk7_000076.htm

* 第8期北海道総合開発計画――> http://www.mlit.go.jp/hkb/hkb_tk7_000059.html

* 計画の概要――> http://www.mlit.go.jp/common/001127087.pdf

キャッチフレーズ「世界の北海道」

キャッチフレーズ「世界の北海道」

 今年のシンポジウム、二つの基調講演は知識とか頭だけで考えた机上の理屈ではなく、数多くの取材、現場での経験に裏付けられた言葉に説得力があり、総合開発計画の中に「教育」の視点を盛り込んだ新たな挑戦です。計画の説明の中で「担い手の育成、確保することが重要」という表現は、如何にも官主導の上から目線でかなりの違和感がありますが、今後、秋山財団の目指す学びの姿勢、「北海道学」への取り組みとコラボレーションの可能性はあるような気がします。

 まずは北室かず子さんの講演、25年を越えるJR北海道の月刊誌で北海道の歴史・文化について人物・地域の取材に裏付けられた素晴らしいお話でした。

北室さんの基調講演

北室さんの基調講演

豊富な取材に基づく素晴らしいお話の数々

豊富な取材に基づく素晴らしいお話の数々

* 岡﨑文吉にみるノブレス・オブリージュ:マルチ、エクセレント、ストイック、独創的、クリエイティブ、グローバル、エレガント (http://obirame.fan.coocan.jp/archives/reports/okazakibunkichi.html

* 「サムライ・エンジニア」三好信浩の言:明治前期には士族出身者が多かった。彼らのある者はすでに幕末期、日本の工業化の担い手となり始めていて、身分が固定化された封建社会で、支配層に属する武士が被支配層の職業とされた工業の担い手となった。高い「実学意識」と「国家意識」、農村においては灌漑や開墾などの土木工事を指導・監督する役割を担っており、高い論理性、ち密さ、努力と体力を必要とする学問の適性があった。

* 岡﨑文吉を育てた「サムライ・エンジニア」、石狩川の治水事業等の実績

* 広井勇の内村鑑三への言葉:この貧乏な国において、民衆の食物を満たすことなく、宗教を教えても益は少ない。僕は今から伝道を断念して工学の道に入る

* 写真のすごさ・大切さ:顔の表情で時代を生きていた人々の心・情熱が分かる

* たくさんの「物語」が北海道開拓の歴史には眠っている

* 北海道開拓史を読み解くと、使命感に燃えた人々のリアルな息遣いを感じ取る。現代へのエール、未来を考える大きな資産!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 続いては札幌市立発寒西小学校校長の新保元康先生です。今回の総合開発計画に「教育」の視点を盛り込んだ中心人物、小学校教育の視座・実践から素晴らしいお話でした。

「ほっかいどう学」のススメ、新保元康さん

「ほっかいどう学」のススメ、新保元康さん

* 小学校教育の中に、北海道への関心・愛着・知識が育てられていない。「北海道」の学習が不足

* 社会科の学習時間の減少、総合的学習の実践が停滞気味

* 国土の脆弱性、公共事業の成果、個が公に果たすべき役割等について十分学んでいない

* 総合開発計画に「教育」の項目を入れることを提案して実現。「北海道学」カリキュラムの構築、新たな副読本「わたしたちの北海道」作成、北海道のインフラに関する教師研修の実施、児童向け「北海道学」HPの作成。

* 教育界では学習指導要領の改訂時期であり、「社会に開かれた教育課程」を目指す「ほっかいどう学」の面白い時期。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 後半は、今尚之先生を交えてのパネルディスカッション、さらに濃密でした。

北海道教育大学 今先生

北海道教育大学 今尚之先生(中央)

* 北海道は四方を海に囲まれた大地、近代技術の導入・活用した地、自然を克服・活用してきた地

* 北海道に歴史がないとは思わない

* 北海道の魅力は、いろいろな人の「手間ひま=苦労」が掛かっている。「居住地(エクメネ)」を拡げてきた歴史~時間の長い・短いではない、「オイクメネー(ギリシャ語)=人が住んでいる場」が語源

* イリッチによる学びの資源: 事物、模範、仲間、年長者

* 社会教育施設としての図書館・博物館が持つ機能と教育専門職の役割は極めて重要

* アーカイブスの必要性:一人ひとりの開発の物語が記録・保存されることで蓄積が生まれ、「資産」となる

* ICTの進歩が貢献する:「共有(わかちあい)」が容易。デジタル化の進展は「保管場所」の問題を解決し、AI技術の進展が「検索」の問題を解決する

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ここに書き留めたことは先日のシンポのごく一部、たくさんのキーワードが空間を行き交っていて、今後の「北海道学」構築のヒントが満載です。多様な視座からのアプローチが豊かな人材育成の期待を抱かせます。「総合開発計画」という将来構想には、ワクワクするような躍動感と夢がなければいけないと思うのです。それはまさに「民の出番」だと私は確信します!

小樽 3月 2017

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 小樽で打ち合わせがあり、少し早目に行って小樽文学館(http://otarubungakusha.com/yakata)で企画展「サカナクション・山口一郎さんの本箱」(http://otarubungakusha.com/exhibition/2017032123の見学、途中、久しぶりに小樽運河、手宮線跡地を巡りましたが、相変わらずの風情は壮大なテーマパークのようでした。

小樽運河 2017春

小樽運河 2017春

観光客もまばら

観光客もまばら、静寂

手宮線跡はまだ雪に埋もれ

手宮線跡地はまだ雪に埋もれ

色内駅改札&プラットホーム跡

色内駅改札&プラットホーム跡

 小樽文学館での常設展示(http://otarubungakusha.com/yakata/permanent)では、伊藤整、石川啄木、小林多喜二ほか、そうそうたる方々の紹介が興味深いです。札幌よりはるかに歴史・文化の香りがして、日本・北海道の近代の歴史を振り返る雰囲気に誘われます。

伊藤整、石川啄木、小林多喜二

冬の花火 @ 大倉山

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 花火は昔は夏の風物詩でしたが、昨今は季節はあまり関係ないようですね。

 ホワイトデーのイベントニュースとしては小耳に挟んではいましたが、先日、3月の夜に突然「ドーン、ドーン、パチパチ」という連続音が家のすぐそばで何回も起こりました。以前夏に、近くの札幌西高の学校祭で校庭から花火が上がったことがありましたが、今回はさらに大きな音。咄嗟にカーテンを開けて窓の外を見ると、なんと打ち上げ花火ではありませんか。家の中からこんな近くで花火が観れる!そうか大倉山ジャンプ台でのイベント「札幌雪花火2017(http://www.sapporo-snow-hanabi.com/」か、と気が付いた次第です。慌ててカメラで撮った写真、実際はもっともっと鮮やかな色合いでしたのに申し訳ありません。

家の窓から大倉山方向に

家の窓から大倉山方向に

次々と打ち上げ花火が

次々と打ち上げ花火が

 私の家からは上空の花火だけしか見えませんでしたが、その後のニュースでは現場で素晴らしいページェントが繰り広げられていたようで、2,000円のチケットもあっという間に完売だったとか。下の動画、ダイナミックな様子が分かります。

* https://www.youtube.com/watch?v=xRnh_wvuKTI

 HPを見てみると、来年の「北海道150年」の関連事業でもあったのですね。

 北海道150年事業については、私も北海道演劇財団理事長として1月に三重県を訪問しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%E8%A8%AA%E5%95%8F

ビジネスと人権、現況を語り合う

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 今年に入って2回目の枝廣淳子さんが主宰する「イーズ未来共創フォーラム(http://www.es-inc.jp/)」の異業種勉強会、通算第44回は「ビジネスと人権~身近な問題から考え、自社が取り組むべきことを理解する」、でした。

http://www.es-inc.jp/network/forum/2017/nwk_id008884.html

 今年一回目はこちら ――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=28724

 毎回ここ(http://www.es-inc.jp/network/)に集まる方々から貴重なお話を聞いています。

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第44回「ビジネスと人権~身近な問題から考え、自社が取り組むべきことを理解する

【ゲストスピーカー】

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公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
渉外部門チーフ/土井 陽子 様

 世界の人権状況を知ってもらい、改善につなげるため、企業における人権の取り組みの推進を担当。前職では、電機メーカーのCSR部門で人権方針の策定や「ビジネスと人権」をテーマとしたeラーニングの実施、人権デューディリジェンスの取り組みに関わる。

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有限会社エコネットワークス
代表取締役 野澤 健 様

 CSR・サステナビリティ分野専門の調査、言語、エンゲージメント支援を通じて企業や自治体、NGOの取り組みをサポート。個を起点に世界に広がるパートナーのネットワークを通じて各地の課題や動向をウォッチしている。

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<手元メモから>

* 2011年に「国連ビジネス人権憲章」が発表されてから急速に「人権」がテーマとして進展

http://www.unic.or.jp/texts_audiovisual/resolutions_reports/hr_council/ga_regular_session/3404/

* コマーシャルの事例を取り上げて意見交換: ANA、鹿児島県志布志のふるさと納税、ほか

* 国際人権基準では「human rights」と複数「rights」になっていることに注目

* 「SDGs」の取り組みは全て「人権」

SDGs――> http://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/17430/

* 昨今の先進的企業の取り組み: 人事部門、CSR部門、調達部門の三部門が連携

* 人権侵害がなぜ起きるのか

1) メンタルモデル(思い込み)人種と性別

2) 問題意識の欠如(女性、子供、障碍者等に対して)

3) 自社の実態を知らない

4) コスト・利益最優先の体質

 それに対する対策~~企業においては方針・教育・発信 + 取り組み、が重要

1) ひとり一人の「気づき」を研ぎ澄ます

2) 外の眼を取り入れる

3) 現地のNGOのレポートを活かす

4) 経営者にリスクを理解させる :例えば、自社への告発を活かすプラン(シナリオ)の作成

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 企業を取り巻く環境は国際社会の中で時々刻々変化していますね。私が所属する北海道経済同友会では、このようなテーマは殆ど話題になりません、世界との差がどんどん開いていく焦りみたいなものも感じる昨今です。負けずに情報収集と対策を練って改革を実践して参ります。

学校林 冬の踏査 2017

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 今年も札南学校林(http://www.rikka-forest.jp/で、次年度に向けての冬の踏査が行われました。企画活動委員会メンバーをはじめ、幅広い世代の参加者で楽しいひと時でした。ふと気が付くと、私はほぼ最年長世代、いつの間にか「皆さんに遅れないように」という気持での雪上踏査でした。

 学校林のこれまでの記載――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%9E%97

集合地点で記念撮影

集合地点で記念撮影(終了時)

 毎年の冬の活動に備えて、昨年アルミ製カンジキを買ってこの企画に臨みました、これがなかなかの優れモノで、途中ひもが緩むこともなくしっかり長靴にフィットしていました。

私も昨年買ったカンジキ、スキー用ストックで完全武装!

私もカンジキ、スキー用ストックで完全武装!

 陣内(じんのうち)雄くんの説明を受けながら学校林北東部を歩くと、林相が次々と変わるころにも気が付き、ミクロ的な一本一本の木の育ち方からマクロ的な面としての手入れの歴史等も読み取り、奥深さを味わいながらの調査です。

学校林北東部を調査

春の日差しを浴びて学校林北東部を調査

3月の空は春

3月の空は春、上の景色も最高!

クマゲラ、職人芸

クマゲラの職人芸

 予定よりかなり時間をオーバーして、皆さんでワイワイガヤガヤしながらの歩き、それぞれの参加者に多くの気づきを与えてくれました。少し遅い昼食は、それぞれ持参した食事+おやつで楽しく頂きました。

調査後、ファイヤープレイスを囲んで昼食

調査後、ファイヤープレイスを囲んで昼食

 朝早くからファイヤープレイスの雪を取り除いたり、マキ等の火の準備をしてくれた方、お疲れ様でした。参加者も、それぞれのテーマで学校林での今後の展開を考えながら、春の日差しの中、気持のよい一日でした、100年以上を経過した場に立ち、場が発信するメッセージ、先輩たち、後輩たちを実感した素晴らしい時間でした。今年も新しい事業にチャレンジしながら、100年の時間軸を実感したいですね、皆さん、ありがとうございます!

青年塾 上甲晃塾頭のお話

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 若手経営者の北一ミート(株)(http://www.kitaichimeat.com/)田村健一さんからお誘いがあり、「青年塾 志実践発表会&塾頭 上甲晃講演会」、その後の懇親会に参加しました。いやーっ、素晴らしいお話と意見交換でした。永らく松下政経塾(http://www.mskj.or.jp/about/index.html)、青年塾(http://www.kokorozashi.net/?cat=11)で人材育成に関わり続けた上甲晃さんの的を射たフレーズは、中学校教育に少し身を置いた私としても感動のひと時でした、久しぶりに心洗われるといった感じです。青年塾北クラス塾頭の佐藤友助さんともお話をしましたが、若い時にこのような貴重なお話を間近でたくさん聞くことができる塾生経営者の皆さんは幸せですね。

 以下は心に響いたいくつかのフレーズ、書き留めました。

* 「教育」はどれだけ本気か、で勝負が決まる。これしか人を動かす力はない

* 人間教育の基本:生活の中にある。日々の生活をいかに丁寧にしっかり励むか、人格形成の源

* 磁力=魅力 自分の為のみでは「しつこいね」「熱心ね」、人のためになら「頭が下がるね」となる

* 自分の魅力を高める努力がないと「空回り」、魅力の修行の場が「青年塾」

* 心を育てる、心を磨く――> まずは日常の生活をきっちりと

* 松下幸之助の質問は一つ、「辛抱できるか!」

* 人格は「後ろ姿」に表れる 背中を磨く、心を磨く

* 「流汗悟道(りゅうかんごどう)」 汗を流せば大事なことが分かってくる:実際に体験してみる重要性

* 「主人公意識」 あなたはあなたの人生の主人公ですか? 社会運動にしていきたい!

* 「楽しい」ことと「楽する」ことは違う、何事も自分でやること。やらされる=重荷、自らやる=喜び、挑戦

* 「どうせ」と考えるな、「せめて私が」、「せめて私一人ぐらいは」という気持になろう

* マザーテレサの「死を待つ人々の家」:1952年マザー・テレサにより、インドカルカッタに設立された、貧困病気で死にそうになっている人の最期を看取るための施設。ヒンドゥー教カーリー神を祭る寺院だったが、長く放置され荒れ果てていたものをリニューアルして病院にしたもの。この施設は、マザー・テレサの49回目の誕生日を記念して開所したものである。死を待つ人、それはイエス・キリスト、この仕事をしているあなたが本気かどうか、一番受け入れ難い姿で現れる。

* マザーテレサ語録から

~~「暗い」と不平を言うよりも、あなたが進んで明かりをつけなさい。

~~昨日は去りました、明日はまだ来ていません、わたしたちにはただ、今日があるのみ。さあ、始めましょう。

* 他人を変えることはできない、変えられるのは自分だけ、自分から変わる「勇気」を持てるかどうか、それが精神の自由

上甲晃さんの著書「歳とるほどに志」

上甲晃さんの著書「歳とるほどに志」

 後日、私に贈って頂いた著書「歳とるほどに志」、オールド・ビー・アンビシャス!

沖縄の現場から、記者の報告!

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 メディアアンビシャスの授賞式の翌日、受賞された沖縄タイムスの伊集(いじゅ)竜太郎記者の緊急報告「基地被害の現場から~オスプレイ墜落・辺野古・高江など」が催され、会場は超満員で熱気を帯びていました。事故当日の取材の経過ほか、生々しい現場でのやり取り等、沖縄北部での日々の取材の緊迫感が伝わってきました。目の前のアメリカ軍の前に立ちはだかる日米地位協定、防衛省、警察機動隊等、戦後の歴史の課題を目の当たりにしました。

* 記事――> http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/75799

リーフ上にある大破したオスプレイ=14日午前2時10分ごろ、名護市安部(伊集竜太郎撮影)

伊集竜太郎記者撮影

前日の表彰式で

前日の表彰式で伊集竜太郎記者

 当日のチラシから伊集竜太郎記者のコメントです。~~~~~~~~~~~~~~~

 取材している沖縄北部には、辺野古問題で取り上げられるキャンプ・シュワブ以外にも、4市町村にまたがる広大なキャンプ・ハンセン、東村高江で注目された北部訓練場、現在機能強化に向けた着陸帯拡張工事が進む離島の伊江島補助飛行場などの米軍基地があり、昼夜問わず激しい訓練が行われ、騒音や粉じんなどで住民被害が頻発しています。「沖縄の基地問題」は本土では政府×沖縄県という政治ベースの問題や、安全保障の観点で議論されますが、そもそも沖縄県民にとって基地は生活の問題です。まずそこをご理解頂きたいと思います。米軍基地のない地域に住む方には皮膚感覚で沖縄の基地問題を感じることはなかなか困難だと思いますので、まずは被害実態を映像などで示しながら紹介したいと思います。皆さんがきっとお聞きしたいであろう、政府×沖縄県の動向や辺野古新基地建設の地元の賛否、沖縄の基地の抑止力などは、質疑の中で答えられる範囲でお答えしたいと思っております。

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実際の当日の紙面

実際の当日の紙面

沖縄の現地で何が起きているのか

沖縄の現地で何が起きているのか

主語を明確に議論しよう

主語を明確に議論しよう

 お話から書き留めた私の手元メモ:

<現場「沖縄」の認識>

* 軍事的に沖縄に基地がある地理的優位性はない、歴史的にあるだけでロジックが破たんしている:佐賀、佐世保の基地の方が北朝鮮に圧倒的に近く優位性は高いはず

* 沖縄の基地の存在は、ひとえに「政治の問題」で、「軍事的戦略性の問題」ではないというアメリカ軍首脳の話

* 基地問題は「沖縄の問題」ではなく、「日本の政治」における防衛・安全保障の問題

* 沖縄にとっては、「基地問題」ではなく、住民にとって日々脅かされる「日常生活・人権の問題」

<基本的な取材の姿勢>

* 当事者としての視点

* 事実に基づいた現場からの発信

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 これまでの私の沖縄関連記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%B2%96%E7%B8%84

2016 メディア・アンビシャス大賞

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 メディア・アンビシャス(http://media-am.org/(呼びかけ人代表・山口二郎法政大学教授)2009年に発足し、新聞、テレビの報道を市民の立場から見守っています。その一環として「メディア・アンビシャス大賞」を設け、年に1回、新聞などの「活字部門」、テレビなどの「映像部門」の2部門で、会員同士でニュース・記事、レポート、ドキュメントなどを推薦し、優れた記事・作品に賞を送って称えてきました。私もこの間、世話人の一人として活動しています。

 今回の表彰は昨年1年間(201611日―1231)を対象にし、8回目となります。審査及び投票は昨年末の第1次審査会を経て、1月中旬には映像部門の集中上映会を行い、さらに28日に追加候補を加えた最終審査会を開きました。「市民が勝手に表彰」とは言っても、その選考は大変厳密・慎重で、透明性・公正さは年を経るごとに信頼を集めています。

* http://media-am.org/?page_id=894

【活字部門概況】24本の記事のエントリーがあり、1225日に第1次審査をおこない、広告的なものなど、過去のケースを参考に当初から審査対象を外れるものを除いて選考しました。その結果、大賞には、北海道新聞が1127日から12月初めにかけて掲載した「原発会計を問う」た一連の報道と連載記事が選ばれました。電気料金に組み込まれる原発会計の問題点を鋭く抉り出し、専門家の意見を加えて易しく解説しており、読者として啓発されることが多かったと評価されました。

【映像部門概況】推薦数は42本に上りました。国外テレビ局の作品など過去の選考事例などから9本を除いて選考対象としました。上映は計17本と、例会時の鑑賞分を加えて20本近くに上りました。視聴していることを条件にした投票及び審査の結果、大賞はNHKスペシャル「村人は満州へ送られた 国策”71年目の真実~」(8月14日放送)と決まりました。長野県の寒村から満州へ送り出された村民の悲惨、戦後自殺した村長の苦悩などを淡々と描いたドキュメントです。作品はいったん決まった「国策」という流れを押しとどめることの難しさを浮き彫りにし、現在的な課題として通底していました。

 授賞式が今年も「愛生舘サロン(http://aiseikan.net/salon)」で開催され、表彰状授与の後、受賞者によるパネル討論「メディアの今」で、私はコーディネーターを務めました。短い時間でしたが、濃密なやり取りは充実していたと思います。

授賞式、沖縄・東京からもご参加

授賞式、沖縄・東京からもご参加

NHKの報道番組

NHKの報道番組

活字部門の大賞

活字部門の大賞

続いての受賞者の意見交換

続いての受賞者のパネル討論 愛生舘サロンで

 そして懇親会にも大勢の参加者でした。

さらに突っ込んだ意見交換も

さらに突っ込んだ意見交換も

 2016年メディア・アンビシャス大賞の受賞者(敬称略)は以下の通りです。~~~~~~~~~~~~~~

【活字部門】

〇大賞  ・「原発会計を問う」北海道新聞 1127日―122日の記事と連載

北海道新聞社報道センター 記者 関口裕士

〇メディア賞  ・「憲法を考える 自民改憲草案」朝日新聞 3月―6月にかけて連載

朝日新聞「憲法取材班」(代表 政治部次長 高橋純子)

〇アンビシャス賞  ・「南スーダン派遣と自衛隊員の生命 国防ニッポンのリアル」

サンデー毎日124日号、同11日号 毎日新聞東京本社社会部編集委員 滝野隆浩

〇アンビシャス賞  ・「オスプレイ墜落」の現場写真とルポ 沖縄タイムス1214,15

沖縄タイムス北部支社北部報道部記者 伊集(いじゅ)竜太郎

〇入選(1作品) ・憲法70年第3部「壊憲のゆくえ」北海道新聞95日―11日 連載

北海道新聞社報道センター編集委員 斎藤正明、楢木野寛

【映像部門】

〇大賞   NHKスペシャル「村人は満州へ送られた〜〝国策〟71年目の真実〜」

814NHK名古屋放送局 報道番組チーフ・プロデューサー 加藤謙介、プロデューサー 森田 超

〇メディア賞   ・NHKスペシャル「私は家族を殺した〜介護殺人〟当事者たちの告白〜」

49「NHKスペシャル“介護殺人”取材班」(NHK報道局社会番組部 チーフ・プロデューサー 横井 秀信)

〇アンビシャス賞   ・Eテレ・バリバラ「検証!『障害者×感動』の方程式」

828NHK大阪放送局制作部 チーフ・プロデューサー 真野 修一、ディレクター鈴木 伸治

〇入選(4作品)

・NHKスペシャル 「決断なき原爆投下 ~米大統領71年目の真実~」

86NHK広島放送局 報道番組チーフ・プロデューサー 高倉  基也、ディレクター葛城 豪

報道ステーション「独ワイマール憲法の〝教訓〟 なぜ独裁が生まれたのか」テレビ朝日(HTB)

318テレビ朝日「報道ステーション」 松原文枝、池田悠樹

NNNドキュメント「知られざる被爆米兵 ヒロシマの墓標は語る〜」広島テレビ(STV)

81日 広島テレビ放送報道部 加藤 紗千子

・「戦争とは〜記者たちの眼差し 戦後71年の開戦の日に〜」TBS(HBC)

1226日 TBSテレビ報道局編集部記者兼キャスター 佐古 忠彦

【北海道賞】今回から新設しましたが、該当作なしでした。

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これまでの掲載記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83

十和田からのお客さま、熱弁!

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 十和田市の「幻の穴堰(ぜき)(http://bunka-sinbun.jp/news-article/2017/01/150.html」の関係者、中野英喜さん、奈良哲紀さん、下谷栄治さん、中野智夫さんが、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」と「遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/」の活動に注目され、札幌を訪問されました。11月25日開催予定の「INAZOサミット(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?m=20161115」にも大変興味を持たれていました。

 「幻の穴堰(ぜき)」は十和田市倉手地区にある江戸末期の用水トンネル跡で、私設の歴史体験施設としてオープンし、手掘りの跡がくっきり残る穴堰(約953メートル)の一部約294メートルが見学コースになっています。穴堰は、市の原点とも言える「三本木原開拓」を主導した新渡戸傳の息子の十次郎が、1866(慶応2)年に着工しましたが、十次郎の急逝で工事は中断。未完のまま放置され、近年は崩落の恐れなどから立ち入りが禁止されていました。

 昨年10月、地権者で東奥カントリークラブ社長の中野英喜さんが私費を投じ、本坑に通じる横穴の壁のコンクリート補強や本坑床への排水溝設置などを実施し、管理運営はNPO法人十和田歴史文化研究会(https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/002000507)に委託し、公開に向けて環境を整備しました。

 先日はその経緯ほか、十次郎の功績については奈良さんの豊富な話題で大いに盛り上がりました。当時の技術を支えた地元の技術学校等、中野さんも「新渡戸の熱意と技術を目視でき体感できる唯一の場所だ」と意義を熱弁されました。

中野代表(左)と奈良さん(右)の熱弁!

中野社長(左)と奈良さん(右)の熱弁!

お土産としてエゴマのショートケーキ

お土産としてエゴマのショートケーキ

帰りに記念撮影

帰りに「考える会」メンバーと記念撮影

 今回のご訪問のきっかけは、北海道新聞に掲載された「INAZOサミット」の記事が、共同通信社の配信で地元青森の新聞のトップ記事となり、それを読まれた奈良さんからご連絡を頂き、札幌訪問へと繋がりました。メディアの力というのはすごいですね、心から感謝します。近いうちに「穴堰」を訪れたいものです。

札幌演劇シーズン冬 2017、終了!

Posted by 秋山孝二
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 「札幌演劇シーズン冬 2017(http://s-e-season.com/」が過去最高の観客数、大盛況のうちに終了しました。

今回のパンフレット表紙

今回のパンフレット表紙

 今年で6年目、年2回冬・夏なので11シーズン目に入ったこの企画は、札幌で生まれた優れた演劇を札幌の財産として受け継ぎ、札幌ならではの資源として、演劇の持つ力で札幌の街をさらに活力あふれる街に変えていく。札幌演劇シーズンはそんなことを目指している取り組みです。

 欧米ではどの街にも図書館があるように劇場が存在し、そこに所属するプロの劇団が蓄えてきたレパートリー作品を長期間にわたり再演し続ける「演劇シーズン」があります。 人々はシーズンを心待ちにし、シーズンが幕を開けると街は観光客で一気に活気づくと言います。私たちはそんな劇場文化を札幌にも根付かせたいと考え、「札幌演劇シーズン」を開催してきています。アメリカ・オレゴン州アッシュランドの「OSF」もその一つです。

* OSF(前) http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18021

* OSF(後) http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18027

 「札幌演劇シーズン冬 2017」のラインアップは以下の5作品です。今年の公演は実に多彩、「ゲキカン(http://s-e-season.com/gekikan/」では観劇した方々の率直な感想が語られています、どれも大変面白いですね、同じ芝居を観てこんなにも多様な受け止め方ができるとは。

* 劇団千年王國「狼王ロボ」 http://s-e-season.com/program/lobo/

* 札幌座「北緯43°のワーニャ」 http://s-e-season.com/program/vanya/

* NEXTAGE「LaundryRoom No.5」 http://s-e-season.com/program/lr/

* 実験演劇集団 風蝕異人街「邪宗門」 http://s-e-season.com/program/jashumon/

* 弦巻楽団「君は素敵」 http://s-e-season.com/program/suteki/

 私も「狼王ロボ」にメッセージを寄せました。

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応援メッセージ <秋山孝二/公益財団法人 北海道演劇財団 理事長>

『出会いの感動、大人も子供も楽しめる華やかな舞台!』

 「狼王ロボ」との出会いは、2011年11月の札幌劇場祭でした。3・11の大震災を経て、芸術・文化のエネルギーを再確認した一ヶ月で、当時、私は審査員の一員として、まだ一度も演劇を観たことの無いごく普通の市民に対して、劇場に足を運んでもらう努力・意欲が感じられること、何か新しいものを追いかけている姿に注目していましたが、その全てが盛り込まれた素晴らしい作品、大賞・オーディエンス賞を受賞し、今も、当時の感動が甦ります。
 劇団代表・橋口幸絵さんが選んだ「狼王ロボ」、シートン動物記から、アメリカの開拓時代に大自然で繰り広げられた狼と人との戦いは、同時に、日本の開拓地・北海道の現在にまで繋がる「人間と野生動物の共存問題」を問う作品でした。肉食生態系の頂点としてのロボ、家畜殺しで憎まれるロボ、その両方に着目し、生きていくことの厳しさや命の尊さ、儚さを描いたテーマ性、更に、ダンス、音楽、装置ほか、大人も子供も楽しめる華やかな舞台になっていましたね。
 公演後、私は劇団に道東・標茶町虹別、(株)オオカミの森の主宰・桑原康生さんをご紹介し、皆さんがその後訪問されたことを聞きました。日本では歴史的にも「神」として奉られていた狼、空に向かって高く響き渡る遠吠えを聞きながら、また一つ「野生」の力を感じてくれたことと思います。
2回目のこの「シーズン」公演、関係の全ての方々に感謝し、これからの活躍を大いに期待すると同時に、プロとして生活出来るためにも、多くの市民に劇場に足を運んで頂きたいですね。

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 全ての公演が終了した翌日、関係者が集まり反省会を行いました。その時の様子ですが、ひどい写真ばかりでお許し下さい。

 「演劇創造都市札幌プロジェクト(http://s-e-season.com/about/about-project.html」の代表・蔵隆司さんもご挨拶。観客数とか規模の拡大のみを追いかけるのではなく、冷静なこの間の総括と新たな担い手組織の構築等、今後の持続性に向けた冷静なご指摘がありました。さらに今シーズンを終了して、Web解析から様々な傾向と変化をつかみ取ることができました。観客数が最高であると喜ぶだけでなく、マーケッティングの成果、事前告知、盛り上げイベント他、これまでの関係者プラス多くの皆さまのご尽力の賜物であることを、データから読み取ることができます。いずれHPに掲載されるでしょう、そして、今後の新たな飛躍のヒントが盛り込まれています。

 各劇場もよく頑張りましたね。事前のチケット販売、当日のお客さばき、劇場経営等、6年間の積み重ねのノウハウは実に貴重な経験の相乗効果となっています。

演劇創造都市札幌の蔵代表
「演劇創造都市札幌」の蔵隆司代表

Web担当の さん、素晴らしい分析資料!

Web担当から素晴らしい分析資料!

札幌座の横山さん

札幌座の横山さん

 舞台に関わる方々ばかりでなく、より多くの支援する企業・団体・人々のお知恵と力を得て、これからのこの企画の発展を期待したいですね。皆さま、お疲れ様でした!

雄大な樽前山、噴煙とともに

Posted by 秋山孝二
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 北海道における季節の変わり目の景色は、大自然の「イノベーション」、毎年新しいページをめくるような新鮮さを感じさせてくれます。先日も登別から苫小牧の間、JRの車窓から残雪と眩しい朝の日光に照らされる樽前山の今が望め、雄大な姿でした。ハワイ島の火山とは真逆の粘性の高いマグマ、数千キロ離れた場所でも地表に現れている「現場」ですね。

<ハワイの火山>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=28954

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=28956

白老から苫小牧に向けての車窓から

白老から苫小牧に向けての車窓から

 牧場では雪どけ水を飲む馬の姿、北海道の早春の景色にしばし見とれていました。

北海道の早春の景色!

噴煙を上げる樽前山、北海道の早春の景色!

 年度末は一年の締めくくり、今年の札幌は体感としては11月からの大雪で2月まで雪かきの毎日でヘトヘトでしたが、気象庁のデータでは、例年よりも積雪が少ないとのこと、雪かきは降り方に連動するのでしょうかね。この所、3月に入って日差しも高くなり、札幌市内の幹線道路は路面も見えています、除雪・排雪の成果なのでしょう。それに比べて人が歩く道は、昨晩も大いに苦労しましたが、ツルツルで凸凹・斜めと、ひと時として気を抜けない緊張感でいっぱい、家に着くと肩こりもあったりです。

 北国の春、一歩一歩近づいている気配を感じる昨今です。

札南定時制 卒業式 2017

Posted by 秋山孝二
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 3月1日には北海道の公立高校卒業式が一斉におこなわれます。学校評議員を引き受けている私にも毎年ご案内がくるので、全日制・定時制、ともに参加しています。毎年、何か心に響くものがあるのでしょう、私は続けて書き留めています。

これまでの卒業式――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8D%92%E6%A5%AD%E5%BC%8F

 定時制卒業式は、毎年、特に胸が熱くなるものを感じますね。4年生ばかりでなく3年生でも卒業するシステム、評議員として入学式、授業参観等でこの間の時間の経過を実感しているからかも知れません、先生たちの教育への情熱と生徒たちの努力の結果として、あの卒業式での姿があるのかと思うと、あらためて「教える」「教えられる」、「学び」の価値を確認できます。

 卒業証書授与に続いて、各種表彰もあります。栗林育英学術財団の研練褒賞ほか、各種団体の修学優秀者賞、会長賞等、卒業生の中の該当者は、緊張の面持ちで受け取っていました。保護者席も全日制よりも多彩な雰囲気、父母、職場の先輩・同僚、知人・友人と思われる方々の姿もあり、ともにこの日を喜ぶ様子に感動します。

 全日制の卒業アルバムに代わるのが生徒会誌「ふりこ」です。振り返りの中に、「少しだけ成長できました」、「よく頑張った」、「参加してよかった」といったポジティブな表題の文章が多く、読む私自身が力を得る気がします。

 毎年楽しみは紅白の御餅です。大きさ、色は昔とはかなり違っていますが、白い箱に包まれた紅白の姿は、たまらないノスタルジアですね。材料も今風というか、米粉と砂糖+サッカリンでした。

札南高定時制卒業式で

札南高定時制卒業式で

 言い古された表現ですが、これから苦しいことも多いけれど、いつも前を向いて夢を持って生きいって欲しいと、心の底から思います。別れと言うよりも、まさに旅立ちですね。

 札南定時の卒業生たち、ご卒業おめでとうございます!!!

米光宰(おさむ)先生、逝く

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 三代目秋山康之進・喜代夫妻をはじめとする秋山家と北海道大学薬学部との関係、秋山財団の設立から現在までの歴史をリアルにご存知の米光宰先生の訃報が届きました。私にとってはまさに急なお知らせでしばし茫然、先日の葬儀でも着席した場からご遺影を拝見しながら、思い出が次から次へと脳裏を駆け巡り、涙が止まりませんでした。

ご遺影は昨年6月の「秋山財団30周年記念の集い」の時のもの

ご遺影は昨年6月の「秋山財団30周年記念の集い」の時のもの

 北大薬学部創設時の秋山康之進の役回り、その後の薬学部学生への奨学金助成、そして秋山財団の名付け親・伴義雄先生、金岡祐一先生ほか、現在の薬学部との関わり合い等、生の思い出として語って頂ける最後の方で、一昨年の「北大薬学部60周年記念の集まり」のDVDでもご紹介していらっしゃいました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24562

2015年「北大薬学部創設60周年記念で鏡割りでご登壇の在りし日の米光宰先生のお姿。

 ご自身はいつも「毒舌で申し訳ない」と笑顔で前置きをされて、秋山財団の活動についてもいつも心のこもった辛口のアドバイスを頂いていました。常務理事ほか事務局職員も可愛がって頂き、その笑顔はこれからも忘れることはないでしょう。

2016年6月、秋山財団での「30周年記念の集い」で、設立時からの萱場利通監事と宮原正幸常務理事、城越ゆかり事務局員と歓談する米光先生。

 北海道大学名誉教授の鈴木章先生が「カップリングメソッド」で秋山財団研究助成の採択となった年の選考委員長で、その19年後にノーベル賞を受賞された時に財団事務所にいち早くお電話を頂いたのを覚えています、我がことのように喜ばれていた米光先生の姿が今も強く心に残っています。

葬儀の朝、北海道神宮境内は前日からの真っ白な雪

葬儀の朝、北海道神宮境内は前日からの真っ白な雪

 米光宰先生、これまで本当にお世話になりました、秋山財団の理念の具現化として、先生からこれまで頂いた貴重なアドバイスを活かして一層研鑚を積んで参ります。感謝の意をこの欄で十分表現できませんが、どうか安らかにお眠りください。

助成財団 フォーラム 2017

Posted by 秋山孝二
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 (公財)助成財団センター(http://www.jfc.or.jp/)主催のこれまでは「助成財団のつどい」と言っていた集まり、今年からは「助成財団フォーラム(http://www.jfc.or.jp/tsudoi/tsudoi-top/」と名称を変えて新たなステージを目指しています。そのスタート、テーマは『アクティブな助成事業へのチャレンジ ~公募によらない助成の意義と課題~』でした。

 アメリカの財団活動の事例、日本のチャレンジする助成財団の事例等、私にとっても大変ヒントを多く得たフォーラムでした。以前から、「公募」ばかりが公正・公平な民に公益活動だとは思っていなかったので、大変有意義な事例発表・意見交換でした。それぞれの財団の理念に基づいてテーマを設定する、或は活動主体に働きかける、これぞ「民の意志ある公共」だと、納得しましたね。公募かどうかが公共性の指標でなく、問題はテーマの発掘の重要性と社会への発信力なのでしょう、私はフォーラムを終えてそう理解しました。

 昨年の30周年記念のこの場では、私はパネリストとして登壇しました、一年経つのは本当に速いものですね。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25679

プログラム ~~~~~~~~~~~~

第I部:基調講演
「財団主導型の事業について ~米国の事例も交えて」
講師:茶野 順子 氏 笹川平和財団 常務理事 https://www.spf.org/


第II部:活動事例報告・質疑応答
[Part1]-事例報告『公募によらない助成事例』-
進行:渡辺 元(助成財団センター 事務局長/プログラムディレクター)

伊藤 博士 氏 トヨタ財団 常務理事 https://www.toyotafound.or.jp/(イニシアティブ・プログラム)
神山 邦子 氏 市民社会創造ファンド シニア・プログラムオフィサー http://www.civilfund.org/(タケダ・ウェルビーイング・プログラム)

高谷 忠嗣 氏 庭野平和財団 専務理事 http://www.npf.or.jp/〔NPFプログラム・臨時助成〕

[Part2]-基調講演・活動事例等に関するコメント&質疑応答-
コメンテーター:出口 正之 氏 国立民族学博物館 教授 http://www.minpaku.ac.jp/

基調講演 茶野さん

基調講演 笹川平和財団常務理事 茶野順子さん

出口先生

国立民族学博物館 教授 出口正之先生

Re:Z 大賞 2017、決定!

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 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)のシアターZooで公演する企画【Re:Z(リゼット)】、これは「リピートZOO」の略称で、札幌で活動している劇団のほか、道外、海外などの劇団と提携し、様々なジャンルの公演を行っています。劇場に何度も繰り返しご来場いただけるよう、良質な作品の提供に努めてます。

* 今年度の企画・公演はこちら――> http://www.h-paf.ne.jp/zoo/program_info/

 その中から毎年、「Re:Z大賞」を選んで表彰していますが、今年は増澤ノゾムさんのMAMの「父と暮らせば(http://nozomu.c.ooco.jp/mam.html)」が大賞を受賞しました。「MAM(マム)」は脚本家/演出家の増澤ノゾムさんが試みる小劇場の枠を超えた作品を提供する為の演劇ユニット。正式には「Masuzawa ArtIst’s Meeting」毎回流動的なゲストメンバーで、小劇場ならではの緊密な空間を駆使し、新鮮で上質ななエンターテイメントを目指しています。東京、札幌での活動を展開し、それぞれの地域での役者交換上演、他地域への公演展開を模索しています。

 先日、シアターZooで受賞の会、代表の増澤ノゾムさん、札幌チームの松崎勝巳さん、高橋海妃さんほかスタッフの方もご参加して皆さんでお祝いをしました。

* これまでの大賞受賞者――> http://www.h-paf.ne.jp/zoo/wp-content/themes/vanguard2/images/program_info/ReZ_before_2015.pdf#zoom=70

 毎年、この表彰状の文言と字体が素晴らしいのですが、今年は一層磨きが掛かって格調が高いと思っています、飯塚優子さん、山野久治さん、ありがとうございます!

MaMの

MaMの増澤ノゾムさんほかとご一緒に

文章は飯塚優子さん、書は山野久治さん

文章は飯塚優子さん、書は山野久治さん

 引き続いては、「演劇創造都市札幌プロジェクト(http://s-e-season.com/about/about-project.html」の新たな提案の原案発表と意見交換でした。演劇シーズンが定着して幅広い層の方々が劇場に足を運ぶようになってきていますが、さらに一層の飛躍をするためには、あらたな担い手側の体制も必要だと思います。その辺を織り込んでの議論が率直に提起されて、大変内容の濃い意見交換となりました。近いうちに新たな提案として世に出ていくと思っています、乞うご期待、です!!!

代表世話人の蔵さんと事務局長の斉藤歩さん

代表世話人の蔵隆司さんと事務局長の斉藤歩さん

演劇カウンシルの設立を視野に

カウンシルの設立を視野に

特集 HAWAII 2017 (12 最終)

Posted by 秋山孝二
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 なんだかんだと書き留めているとこのシリーズ、12回にもなってしまいました。お陰さまで本当に内容の濃い旅だったので、随分端折って書いたつもりだったのですが・・・。このツアー添乗員の小泉さんは、気配り、お人柄ほか、素晴らしい寄り添いでした、ありがとうございます。

 ハワイの島々で、珍しい動物たちも目にしました、色合いが鮮やかな鳥、魚、ヤモリ、カメ、クジラ、そして野生のニワトリ。「野生のニワトリ」という表現がどうも違和感を持つのですが、カウアイ島には特に多かったですね。

鮮やかな黄色の小鳥(ハワイ島ヒロ)

鮮やかな黄色の小鳥(ハワイ島ヒロ)

鮮やかな黄色の魚(ハワイ島コナ)

鮮やかな黄色の魚(ハワイ島コナ)

鮮やかな黄緑のヤモリ(ハワイ島コナ)

鮮やかな黄緑のヤモリ(ハワイ島コナ)

カメ(ハワイ島コナ)

カメ(ハワイ島コナ)

野生のニワトリ(カウアイ島)

野生のニワトリ(カウアイ島)

右下、ザトウクジラ(カウアイ島ナパリコースト)

右下、ザトウクジラ(カウアイ島ナパリコースト)

 番外編として、毎日の客室の清掃後、ベッドの上には日替わりで動物たちが鎮座していました。船内ではこの講習プログラムもありましたよ。

船室にはウサギ(?)も

船室にはウサギ(?)も

 最初にハワイに行ったのは今から42年前、そして36年前にはオアフ島で6か月暮らし、その後何回かは訪れていました。今回、カウアイ島のシダの洞窟の変わりようには驚き、マウイ島ラハイナ・カアナパリのサトウキビ列車の廃止は寂しかったですね。自然の変化、ハワイ島キラウエア火山の活性化も含めて、活きている地球を実感した旅となりました。2011年3月11日の地震は、ここでも大きな影響があったようで、ハワイ島の地震計の記録、津波はコナに大きな被害をもたらし、さらに海洋の漂流物はこれまでも、いまでも時々流れ着くそうです。「たった一つの地球」をあらためて感じました。

サトウキビ列車でのハワイアンソングも雰囲気がよかったけど・・・

サトウキビ列車でのハワイアンソングも雰囲気がよかったけど・・・

 考えてみれば日本はハワイ諸島と同じ「島」国です。大雨、強風、地震等の自然災害を抜きに暮らしを考えることはできません。もう一度、自然とともに生きる私たちのライフスタイルを見直したいですね、大空と紺碧の海を眺めながら、そんな思いに駆られました。ハワイの底知れない魅力、濃密な思い出深いクルージングとなりました、重ねて添乗員の小泉さん、大変お世話になりました、皆さま、最後までお読み頂きありがとうございます。