エネチェン、大きな記事に!

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 「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/」は、北海道における再生可能エネルギーへのシフトを提唱し、全道各地で活動を展開しています。先日、北海道新聞夕刊に大きく、提言を含めて取り上げられました。

 この北海道の条例はこちら:――> http://bit.ly/1F5Qan3

北海道新聞4月6日夕刊に掲載

北海道新聞4月6日夕刊に掲載

 今月の統一地方選挙を前に、知事候補、市長候補、各議員候補の皆さんに、提言書を提出しています。これを織り込んでの政策を提示、演説等をしている候補者もいらっしゃいます。

 以前に提案したエネルギーチェンジの「ロードマップ」の「英語版」も、先日出来上がりました。(http://enechan100.blogspot.jp/2015/04/a-roadmap-to-100-renewable-energy-of.html

 再生可能エネルギーの宝庫として、北海道の成長戦略の軸としてもエネルギー創造を位置付けたいものです。

バイオディーゼル燃料の今は!

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 先月16日、「(株)エコERC:http://www.ecoerc.com/の為廣正彦社長からご案内があって、「バイオディーゼル燃料利用促進セミナー」に出席しました。今、全国で様々な実践が盛んです。

 以前、アースカフェで十勝を訪問した時に見学もしました: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13373

 その後、エネチェン研究会でも: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15991

 「小岩井農場(http://www.koiwai.co.jp/」で有名な小岩井農牧株式会社の地域社会を支え合うしみとして、人づくりとして、地域環境づくりとしての省エネ、創エネ、環境教育jは、大変参考になりました。産学官民の連携、地域社会を構成するメンバーを総動員しての取り組みです。さらに2011・3・11から学んだこととして、地域エネルギー、地域ネットワークの重要性を強調されていました。

講演1 岩手の取り組み

講演1 岩手の取り組み

さん

野澤日出夫さん

 「BDF」の登録商標をもつ「株式会社BDF(http://bdf.sakura.ne.jp/bdf.html」は、技術的な側面からのアプローチでした。

講演2

講演2

 最後の札幌市の取り組みは、「さっぽろスリムネット(http://www.slim-net.org/」です、10年前に設立したごみ減量実践の活動です。

 
市民・事業者・行政が一体となって、ごみ減量活動を推進していくための枠組みとして、平成17年3月にごみ減量実践活動ネットワーク(以下、「スリムネット」という。)を設立いたしました。
スリムネットは、自主性とパートナーシップを基本とし循環型社会への転換を図るため、市民の日常生活や企業の事業活動におけるごみの発生抑制、排出抑制、再利用、リサイクル等のごみ減量につながる具体的な活動を展開することを目的としています。

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(4:最終)

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 今回の研究会開催に先立ち、25日の道知事選の告示前日に、北海道における再生可能エネルギーについて、「北海道再生可能エネルギー振興機構」と「北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」が共同提案を発表し、それぞれのHPにも掲載しました。最終部分だけ引用します、北海道の21世紀的な「成長戦略」だと確信します、エネルギーの消費者から、生産者をも兼ねる立ち位置へ、ですね。

 共同提案より引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  北海道は今後、人口減少が予想され、かつ1次産業をめぐる状況が厳しさを増していくなかで、北海道の再エネと省エネのポテンシャルを活かすことは、地域経済を活性化する有効な手段です。原子力のリスク、気候変動のリスクを減らしながら、21世紀の展望を切り開くためのエネルギーは、道民の意志と行動の結集によって生み出すことができると確信し、この提案を提出いたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

* 「北海道再生可能エネルギー振興機構」のHP (http://www.reoh.org/news/20150325kyoudouteiann)

* 「北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」のHP (http://enechan100.blogspot.jp/2015/03/2015325.html

 研究会翌日の早朝、宿泊施設の周辺、湿原の遊歩道を歩くと、鹿の群れ、白鳥の飛翔、野鳥の鳴き声、波の音、どれをとっても私にとっては「非日常」、抜けるような透明感に心も洗われました。

霧多布湿原ナショナルトラスト事務所

霧多布湿原ナショナルトラスト事務所

朝日の湿原・遊歩道

朝日の湿原・遊歩道

太平洋の波しぶき

太平洋の波しぶき

朝日を浴びて

朝日を浴びて

主催者一行:「ペンション ポーチ」横にて

主催者一行:宿泊先の「ペンション ポーチ」横にて

* ペンション ポーチ http://www6.ocn.ne.jp/~porch/

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(3)

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 浜中町農業協同組合訪問の後、エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/が3年前から続けている「市民のエネルギーチェンジ研究会」の第6回目を、今回、霧多布湿原ナショナルトラスト(http://www.kiritappu.or.jp/の多大なご尽力により、「霧多布湿原センター(http://kiritappu.mond.jp/center/」で開催しました。これまでは、札幌、帯広、別海、遠軽、芦別でしたが、今回も予想を上回る参加者と内容の濃い講演者により、多くの収穫がありました。

 これまで掲載はこちら――>

第一回札幌 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15906

第二回帯広 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15991

第四回遠軽 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18488

第五回芦別 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22492http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22501

 夜は交流会でさらに深いお話の数々、大変楽しく、印象深いやり取りで大いに盛り上がりました。そして地元の方のお迎えはこちらのタクシーでした、「ルパン三世・モンキーパンチ(http://www.hamanaka-lupin.com/」!

ルパン三世 モンキーパンチ

ルパン三世 モンキーパンチ

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(2)

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 まずは、浜中町農業協同組合(http://www.ja-hamanaka.or.jp/modules/top0/を訪問して、石橋榮紀組合長(http://www.ja-hamanaka.or.jp/modules/content05/index.php?id=5#1)から酪農家の太陽光発電システム、ハーゲンダッツジャパンとの取り組みについてお話を伺いました、石橋組合長とは1月の北大に続いてお会いできました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22307)。

 栄農課の試験室環境は大学研究室並の設備と機能でした。

生乳の残留物質検査

生乳の残留物質検査・トレーサビリティ

シャーレの中で培養試験

シャーレの中で培養試験

 そして、クリーンな牛乳はクリーンな環境から作られる、使うエネルギーもクリーンエネルギーです。各酪農家は太陽光発電システム、売電もやって地域としての「メガソーラー」です、「浜中町」のブランディングですね!

基本的には各酪農家ごとの太陽光発電装置

基本的には各酪農家ごとの太陽光発電装置

 一番の課題は送電線への接続部分です。

電力会社との熾烈な交渉の末、実現しました!

電力会社との熾烈な交渉の末、実現しました!

 もう一つ大切なポイントは、糞尿からのバイオガスは発電よりもまずは「熱エネルギー」として活用することが効率性からも有効とのこと、エネルギー資源と得られるエネルギーとを睨んでの優れた現場感覚ですね、特に北海道の場合、「熱」を電気以外のどのエネルギーから調達するかが、今後の省エネルギー時代のポイントであることを再確認しました。

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(1)

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 まずは写真だけで報告します!

浜中農業協同組合

浜中町農業協同組合

自給の太陽光パネル

自給の太陽光パネル

課題は明確ですね!

課題は明確ですね!

戦後日本の体制、そして世代の責任

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 以前、『戦後史の正体』について、或は昨年のグリーン九条の会「講演会」についての記載でも書きましたが、沖縄から見えてくる「戦後日本の体制」について、今回のこの本もまさに目からウロコです。そして、私たちの「世代の責任」も再確認します。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14211

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21437

本の表紙

本の表紙

目次から

目次から「沖縄の基地」、「福島の原発事故」、「安保村」

 私たちが生きてきた「戦後」なる時代、私はどうやら大きな勘違いをしていたようです。「食」、「エネルギー」、「基地」等、みな同じ構図とも言えます。「論評」よりも「記録」、それに基づいて能動的に「記録すること」、「残すこと」、「伝えること」の大切さを痛感します。

 そして「私たちの世代の責任」も強く感じますね、以下、寺島実郎さんの「世界1月号2015・特別寄稿」より抜粋です:

 人間は環境の子であり、生きた時代に制約される。団塊の世代が、戦後なる時代によって刷り込まれた限界を自覚するにせよ、後代に残してはならない課題を心して直視すべきである。「シルバー・デモクラシー」時代が迫る。人口の四割が高齢者という超高齢化社会では有権者人口の五割、「老人は投票に行く」という傾向を踏まえれば現実に投票に行く人の六割を高齢者が占めることになる。「老人の老人による老人のための政治」になりかねない。

 戦後民主主義が与えられた民主主義であるにせよ、また民主主義が「悪平等」を助長して煩瑣で時間がかかる仕組みであるにせよ、我々は国家主義の誘惑に引き込まれてはならない。「戦争を知らない子供たち」ではあるが、戦争を意識の奥に置き、戦前と戦後をつなぐ時代を生きてきた団塊の世代は、「国家」の名における犯罪を拒否する責任を有す。民主主義の価値を尊ぶからこそ、代議制民主主義を鍛える意思を持つべきで、「代議者の数の削減(議員定数削減)」「議員の任期制限」などによって代議制を通じたリーダーの育成と意思決定の高度化を図らねばならない。

 改めて、戦後日本に光の部分があったとすれば、一つは、冷戦期の「社会主義」からの体制転換の圧力の下に、「分配の公正」を真剣に論ずる資本主義を模索したことであり、空虚なマネーゲームを抑制し「産業と技術」を志向する経済社会を目指したことであろう。さらにもう一つは、日本近代史の省察に立って「開かれた国際主義」に真摯に生きたことであり、大国意識に立つ「国威発揚のための国際貢献」を「積極的平和主義」と言い換える浅薄なものではなかったはずだ。

 そして戦後日本の忘れ物としての最大の課題は「米国との関係の再設計」だ。それは「独立国に長期にわたり外国の軍隊が駐留し続けるのは不自然」という世界史の常識に還ることだ。この意思を失った国を世界では「独立国」とはいわない。

~~~~~~~~~~~~~~~ 抜粋 おわり

 右とか左とかではなく、ギリギリのその時々の選択で戦後日本を支えてきた勢力が劣化し、創り上げてきた価値が破壊されていく過程を観ているような現在、せめて次世代には廃墟となる前に建て直して受け渡す努力をしなけらばならない、それが今を生きる私たち世代の使命であり、責任だと確信します、たとえどんな犠牲を払ってもですね、この「戦後」を生きてきた私たちは。

エネチェン研究会 in 芦別(3 最終)

Posted by 秋山孝二
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 芦別には郷土に根差した芸術家もたくさんいらっしゃるようです。スターライトホテルのロビーには、画家の石川剛(http://www4.ocn.ne.jp/~canadian/tenant/goh.html)さんの絵画が展示されていました。町の風景を360度、確かな記録としても貴重なのでしょう。

【石川 剛 プロフィール】

昭和20年生まれ芦別市在住芦美会会長

  • ル・サロン入選
  • 西ドイツ国際美術展グランプリ
  • イギリス選択展グランプリ
  • 全国各地の有名百貨店にて個展開催(60数回)
  • 現在“芸術の郷しんじょう”にもアトリエを構え創作・展示中

芦別の画家 石川剛 「ぐるり芦別」

芦別の画家 石川剛 「ぐるり芦別」

芦別市内を眺望して

芦別市内を眺望して

 昼食は道の駅で「ガタタンラーメン(http://www.kitaiti.com/michinoeki/kankoucenter/」。

HP より~~~~~~~~~~~~~~~

ガタタン(含多湯)ラーメン・・・とは??
かつて炭鉱で活気づいた芦別市の伝統的なスープ料理です。 「10種類以上の具が入った、とろみがついた塩味の中華風スープ」 で、中国北東部の家庭料理が由来といわれています。戦後、満州から帰ってきた人が、中華料理店を開店しメニューに載せたのが始まりで、 中国での漢字「含多湯」を日本語に読み替えたといわれています。 それは、当時のヤマの男たちに「親しまれた一品」でした。 現在、芦別名物としてちょっと有名になっちゃいました!

~~~~~~~~~~~~~~~~~

ガタタンラーメン

ガタタンラーメン

 私は、映画「野のなななのか」の関係でも実行委員会メンバーと一つのセリフで特別な思いが芦別にあります。現地の実行副委員長の石川睦子社長は、長い間「一の薬局」として地域の医療・健康を支えて来られました。私自身、医薬品卸「秋山愛生舘」時代から今も長いお付き合いを頂き、今回もご多忙の中この研究会にもご参加して下さいました。「医薬品業界から消えた秋山孝二が、今どんな活動をしているか、観察に来た!」と自己紹介でも暖かいお言葉でした、ありがとうございます。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19951

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20684

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21908

 今回の現地見学、研究会の様子が、翌日の新聞に記事となりました。主催が「認定NPO法人 北海道市民環境ネットワーク」となっていますが、もう一つの団体「北海道エネルギーチェンジ 100ネットワーク(http://www.enechan100.com/」も一緒に今回の企画を行っています、つい先日の「エネチェン・カフェ(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22342)」の主催団体です。

北海道新聞空知版に掲載

北海道新聞空知版に掲載

 研究会終了後、ある芦別ご出身で当日参加された方からメールを頂きました: ~~~~~~~~~~~~~~~~

 私の世代には、長谷山さんも発言されていましたが、芦別で新しいエネルギーについての研究会が催された事には感慨深いものがあります。昨夜は、夢の中に、幼き日の炭鉱の風景(立坑、ズリ山、馬そり、炭住街)、小学校の先生、友人たち、営林署・貯木場で働く大人たち、父母の姿が、何度も出て来ました。

 ふるさとを想うとき、エネルギーに翻弄されたという言葉で、総括はしたくありません。“切り捨てられた”町では有りますが、そこに暮らした私たちの思い出があり、また子供心にも、不条理と闘う逞しい労働者たちが確かに居た時代で有ったとも思います。

 地域にある特性を活かしてゆくと言う意味では、空知ではクリーン・コークス・テクノロジー等の導入と、父たちが植樹した木が本格的に活用されて欲しいなと思います。国の進める地方創成には、地域に暮らす人間の“情”という視点が欠けています。

 懐かしい思い出と共に学ぶ事の出来た研究会でした。本当に有難う御座いました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 芦別ご出身の皆さんは、北海道・日本全域、そして世界でご活躍であり、その心のよりどころは、まさに今・将来の「芦別」にあるに違いありません。今回の研究会で私は、そこで生まれて育った皆さま、今暮らす方々から大きな新しい再生可能な「エネルギー」を頂きました、心から感謝申し上げます。この研究会は、3月の浜中での第6回へと続きます。

* 第6回エネチェン研究会――> http://enechan100.blogspot.jp/2015/02/326vol6-in.html

エネチェン研究会 in 芦別(2)

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 午後からは座学と意見交換、これがまた濃密でした。出席者はそれぞれのフィールドの実践者ばかり、話題から事例を比較したり、さらに補足したり、午前中の現地見学を踏まえての議論は前向きで心地よかったですね、オフレコのお話も多々ありましたし・・・・。満足度の高い場となりました。

—————————————-
13:00~15:30 エネルギーチェンジ研究会
—————————————-
(会場:星のふる里100年記念館:http://www.city.ashibetsu.hokkaido.jp/syokokanko/kankou/kankou/hoshinohurusato_kinenkan.html

座長 秋山 孝二
認定NPO 法人北海道市民環境ネットワーク理事長
北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク委員

【プログラム 2】講演「地域の木質バイオマスをどう利用するか」
講師 山形 定 さん
NPO法人北海道新エネルギー普及促進協会( NEPA)理事長
北海道エネルギーチェンジ 100ネッワーク委員

【プログラム 3】自然エネルギー活用事例紹介
* 芦別市「木質バイオマスの有効活用」 長野 周史さん 芦別市役所 総務部 政策推進課

* 薪・ペレットストーブ・小水力発電 ふらの環境エネルギー株式会社(仮称)準備室の活動 家次 敬介 さん 有限会社三素(富良野市)

【プログラム 4】
ディスカッション~私たちのエネルギーを変える

それぞれのフィールドで実践する方々と

それぞれのフィールドで実践する方々と

ペレットストーブの専門家 家次社長

ペレットストーブの専門家 家次社長

 平田さんの報告から引用:~~~~~~~~~~~~~~~~

 燃料の流れの下流(ホテルでのボイラー燃料の需要)から遡って中流(チップ生産量)、さらに上流(山地からの材搬出量)の規模を割り出し、全体デザインを描いていったのが、芦別市さんの手法ですが、午後の意見交換では、もりネットの山本牧さん(旭川)から、上流(林業者)から絵を描く場合もあります、と事例紹介があり、非常に興味深かったです。牧さんのトコは「丸太ボイラ」だそうです。いずれにせよ、需給バランスをすべて把握してから始めないとうまく持続できないだろうことは、よく分かりました。大手による大規模な木質バイオマス発電所にはそれが欠けているのでしょう、きっと。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 木質バイオマスだけでなく、再生可能エネルギーの場合は、供給と需要をマネジメントする人・機能が極めて重要なのでしょうね、そうしないとエネルギーと製紙業との原材料争奪戦で価格高騰となり、輸入材依存といった本末転倒も危惧されます。基本的には需給がマネジメント可能な域内とか、小規模分散型を軸に考えるべきなのでしょう。別の言い方をすると、エネルギーと環境という視点からは、メガプロジェクトは環境負荷が大き過ぎるのでしょうね。

 それと「バイオマス発電」は、如何なものかという意見も殆どでした。発電した電気で熱を得るとしたら、電気を作る過程で捨てる「熱」が多すぎるのですね、いわゆる効率性の点からみて、これも本末転倒です。木質バイオマスは「チップ」でも「ペレット」でも、第一義的には「熱」利用が最優先だとの共通理解を得ました。

 意見交換終了後は、オプショナルツアーとして100年記念館・長谷山館長が直々に館内展示のご案内をしてくれました。芦別の「炭都」の歴史、映画のマチの歩みほか、貴重なお話の数々は大変興味深かったです。

100年記念館・長谷山館長

100年記念館・長谷山館長の熱心なご説明

エネチェン研究会 in 芦別(1)

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 「市民のエネルギーチェンジ研究会」の目的は、「エネルギーを選ぶ、エネルギーをつくる、市民の意志を見せる、地域と人をつなぐ。市民のエネチェン作戦会議」です。北海道のエネルギーチェンジについて、産学官民、ネッワークと市民をつなぎ、情報や新しい技術などを学び合い、地域での取組みを知り、知恵を出し合って、省エネ推進と自然エネルギー活用に向かっていく市民を応援する場、地域で自然エネルギー推進の活動をする産官学民の新しいつながりを生み出す場です。

 第5回は「炭都」芦別で開催、地元芦別市役所のご協力ほか、いろいろなつながりの方々にご参加頂き、濃密な意見交換・事例発表の場となりました(http://enechan100.blogspot.jp/2014/12/221vol5-in.html)。

第5回目は芦別で:木質バイオマスを中心に

第5回目は芦別で:木質バイオマスを中心に

 抜けるような青空の下、午前中は、現地・施設見学会でした。

【プログラム 1】現地見学会
案内 長野周史さん、佐々木さん
芦別市役所 総務部 政策推進課
見学先 芦別温泉スターライトホテル
チップボイラー、熱供給施設群
芦別木質バイオマス開発協同組合チップ製造場

(昼食)道の駅にて 各自 私は芦別名物「ガタタンラーメン」でした、美味しかったですね。

近隣からの木材を貯蔵

近隣からの木材を貯蔵・乾燥

 材木をチップに破砕するヤードは広大で、「新規雇用創出」のお二人のお話も伺いました。夏場と冬場の需要差が大きく通年運営が課題で、硬質・乾燥型の「ペレット」とは違って木をただ破砕しただけの「チップ」はコストは低いが長期保存には向かないそうです。

木材からチップへ

木材からチップへ

チップはトラックでボイラー施設へ貯蔵

チップはトラックでボイラー施設へ貯蔵

二基のボイラーと一基のパックアップ重油ボイラー

二基のボイラーと一基のパックアップ重油ボイラー

芦別市役所長野さん:木質バイオボイラーの熱心なご説明

芦別市役所長野さん:木質バイオボイラーの熱心なご説明
 エネチェンネットワーク会員の「たきかわ環境フォーラム(http://ecoup.la.coocan.jp/)」、平田剛士さんの詳細報告です:
https://www.facebook.com/groups/386579514750838/

コープ未来(あした)の森づくり!

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 「きたネットカフェ 」、今回は「コープさっぽろ」さんの「コープ未来の森づくり基金(http://www.coop-sapporo.or.jp/contents/view/id/82)」の取り組み紹介でした。当初の「植樹」から「育樹」へと活動も大きく進展してきています。

 これまでの「きたネットカフェ」の記載はこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2038

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14955

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19486

コープさっぽろの取り組み

コープさっぽろの取り組み

2008年の洞爺湖サミットを契機に、その年の10月からの新しいロゴでは、「CO2削減」の意味も込めて下のような図柄になっています。

* こちらをご参考に:https://www.coop-sapporo.or.jp/data/files/csr/report/csr2009-04-05.pdf

新しいロゴでも「‐CO2」を盛り込む

新しいロゴでも「‐CO2」を盛り込む

稲垣さんと さん

稲垣一雄さんと前濱喜代美さん

鈴木さんと宮本さん

鈴木さんと宮本さん

 コープさっぽろさんの「食」、「エネルギー」を軸とした「環境」への取り組みは、組合員への還元・責任といった使命感に裏付けられた確かな活動でした。その土地の樹木が、どう生育しようとしているのか、印象に残り言葉の数々、素晴らしいひと時でした!

 今回の動画はこちら――> http://kitanettv.blogspot.jp/2015/02/2015csr.html

「エネチェン・カフェ」、スタート!

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 「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/」は、「エネチェン・プロジェクト(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9327」から発展した活動で、昨年からスタートしています。今年からは「エネチェン・カフェ」を定期的に開催して、再生可能エネルギーと環境についての様々な実践と知恵を学び合います。まずは第一回が先月行われました。

 これまでやってきた「エネチェン研究会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A」も、この活動とコラボして続けて参ります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

< メニュー >

●エネチェン100って何をする団体?

…北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク 代表 宮本尚

●金子先生、再エネと自然環境は共存できるの?

…酪農学園大学環境共生学類 金子正美教授

●山形先生 北海道の森はエネルギーになるの? ペレットストーブや薪ストーブ、ボイラーとかっ て、実際どうなの?

…NPO法人北海道新エネルギー普及促進協会 山形定理事長

●私たちペレット・ストーブ使ってます。

(ペレットストーブ・ユーザー)

●TALK TALK TIME!!

のんびりお茶をのみながら、エネチェンの話をしましょう!

主催 北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/

共同主催 NPO省エネ工房(http://ecolab.webcrow.jp/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

南1条西2丁目池内ビル4階カフェ

南1条西2丁目池内ビル4階カフェ

http://enechan-cafe.jimdo.com/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPから

 エネチェン・カフェとは

 エネチェン・カフェは、北海道のエネルギーチェンジ100ネットワークの地産地消エネルギーの最大限の活用、自然エネルギーアイランドへのシフトをめざす趣旨のもとで、のんびりお茶をしながら、参加者でエネチェンの情報や知恵の交換をする場です。「知恵を出し合う場」「実践を応援しあう場」としてご利用ください。
 その時その時、お題を設定してゲストの方にお話いただいたり、参加者の事例発表をお願いしたり、いろいろ企画を考えていきたいと思っています。将来的には月1回の開催をめざしています。
「こんな方のお話を聞きたい」といったリクエストもお待ちしています。みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

逆光の麗人!!!

逆光の麗人・この活動の代表!!!

木材の香りもいっぱい

木材の香りもいっぱい

吉田文和先生、退職講演ほか

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 吉田文和先生の最終講義が北海道大学で200名の参加で開催されました。当日のプログラムは以下の通りです:

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
[プログラム]
【退職講演】
北海道大学大学院経済学研究科 特任教授 吉田 文和

【パネルディスカッション】
* パネリスト

札幌市 市長 上田 文雄 氏

浜中町農業協同組合 組合長 石橋 榮紀 氏

寿都町産業振興課 参事 森本 昌和 氏

北海道大学大学院経済学研究科 特任教授 吉田 文和

* コーディネーター

一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構理事長 鈴木 亨

講師プロフィール

北海道大学大学院経済学研究科 特任教授 吉田 文和
京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。専門は環境経済学、産業技術論。
2007 年より北海道大学サステナビリティ・ウィーク実施、低炭素社会づくり教育プロジェクト実施に尽力。

浜中町農業協同組合長 石橋 榮紀 氏
1990 年に浜中町農協の組合長に就任。酪農技術センターや研修牧場の開設など数々の新事業の仕掛け人。また、農業分野において国内初の大規模な太陽光発電システムを導入。

寿都町産業振興課参事 森本 昌和 氏
2009年から現職。寿都町は人口約4千人。1998年に自治体として全国初の発電事業に取り組む。現在11基(16,580kW)の風力発電設備が稼働しており、売電の余剰金における水道料の値下げにて住民への還元を行っている。

札幌市長 上田 文雄氏
2003 年6 月に札幌市長就任。2014 年10 月に「札幌市エネルギービジョン」策定。また、策定したビジョンを踏まえて、2014年度中に「さっぽろエネルギー未来構想」を策定予定。

[主催] 北海道大学大学院経済学研究科
[共催] 一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構
[協力] 認定NPO 法人北海道市民環境ネットワーク、
北海道エネルギーチェンジ100 ネットワーク

シンポジウムはトヨタ財団国際助成プログラムの助成の一環で開催されます

☆詳しくはこちらをご覧ください↓
URL:http://www.reoh.org/news/20150123-symposium

当日の吉田文和先生のご講演録画はこちらです。

* http://www.reoh.org/news/150123kirokukoukai

吉田文和先生の最終講義

吉田文和先生の最終講義

第二部パネルディスカッション、上田文雄札幌市長と石橋組合長

第二部パネルディスカッション、上田文雄札幌市長と石橋組合長

森本参事と吉田文和先生

森本参事と吉田文和先生

 吉田文和先生のお話は、エネルギーと環境の視点から、さらに、内村鑑三の「デンマルク国の話」を引用しての地域再生プロジェクトの視座からのご提言があり、大変貴重で示唆に富むものでした。

 また、各パネリストのお話は、それぞれのフィールドでの実践に裏打ちされて大変説得力があり、私は特に、石橋組合長のビジネスマインドに共鳴致しました。3年前に別海でのフォーラムでもお話を伺い、感銘を受けました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11933)。「農業協同組合」が金融機関の視点から新しい事業に融資する姿勢は、これからの農協のイノベーションモデルとしても大変優れていると思います。そのためには、ハーゲンダッツへの生乳納入という出口戦略を固めて、さらに再生可能エネルギー等の活用で環境に優しい地域を付加価値として地域のブランディングを重ねていく手法は、見事としか言いようがありません。今回、交流会を含めて石橋組合長とお話が出来て大変よい出会いでした。

 吉田文和先生については、これまで何回も記載しています。(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%90%89%E7%94%B0%E6%96%87%E5%92%8C

北海道における水素社会の実現

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 このところ、燃料電池車のトヨタ「MIRAI(http://toyota.jp/sp/fcv/」発売ほか、「水素」を巡る話題が注目を浴びています。「移動手段」としてだけでなく、「走る発電所」機能も目が離せません。燃料としての「水素」、次のイノベーション、化石燃料に代わる自然由来のエネルギー源等、次世代に向けた夢をのせてです。

 札幌でも公開シンポジウム(http://www.mlit.go.jp/report/press/hok07_hh_000050.html)、北海道経済同友会・環境問題委員会で関連するお話が続きました。シンポジウムでの室蘭市・青山剛市長のプレゼンは素晴らしかったです、街づくりの視点からの説得力が。

興味深い講演三題

興味深い講演三題

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 案内からコピー

< 公開シンポジウム「北海道における水素社会の実現に向けて」の開催 >

 持続可能な社会の構築に向けて、北海道に賦存する風力等の豊富な再生可能エネルギーを有効活用する手段として、水素が注目されています。第7期北海道総合開発計画では「水素エネルギーの産官学連携による研究開発や事業化・企業化を促進する」ことが位置づけられています。この度、国土交通省北海道局、北海道開発局及び北海道では、北海道における水素社会を将来的に実現するための取組について、関係者の認識を共有することなどを目的として公開シンポジウムを企画し、下記のとおり開催しますので、お知らせします。

1.日 時:平成26年11月20日(木)13:30~17:00

2.場 所:ロイトン札幌 2階リージェントホール(札幌市中央区北1条西11丁目)

3.主 催:国土交通省北海道開発局、北海道

4.内 容:

特別講演「これからの北海道を考える」  北海道大学名誉教授(前北海道大学総長) 佐伯浩

講演「北海道における水素の可能性」  北海道大学大学院工学研究院教授 近久武美

講演「室蘭から北海道水素社会を創る」  室蘭市長 青山剛

パネルディスカッション「北海道における水素社会の実現に向けて」

コーディネーター:北海道大学大学院工学研究院教授 近久武美

パネラー :イワタニガスネットワーク㈱開発担当部長・谷義勝、㈱東芝次世代エネルギー事業開発プロジェクトチーム統括部長・大田裕之、トヨタ自動車㈱技術統括部主幹・三谷和久、北海道環境生活部環境局地球温暖化対策室長・白野暢、国土交通省北海道局参事官・桜田昌之

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 昨年3月に訪問した「独立行政法人 産業技術総合研究所:http://www.aist.go.jp/aist_j/information/index.html」の「水素材料先端科学研究センター(Hydrogenius):http://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/でのお話を思い出し、いよいよ水素の時代到来を実感する昨今です。

 技術的には水素活用はかなりの可能性が見込まれますが、幅広い普及となると消防法、水素供給とか従来の法規制等が縦割り行政の弊害で、なかなか実用化への道は険しいようですね。さらに、自動車産業では、これまで培ったエンジンが不要になるために、関連産業の雇用とか技術の問題も大手メーカーにとっては課題と聞いています。モーターで動く自動車、まさに画期的イノベーション故に、従来形成してきた産業のリストラクチャリングにもつながるのですね。せめてハイブリッド車で繋ぎながらのソフトランディングを模索するのでしょう。今年度の北海道経済同友会のテーマは、「北海道における水素社会の展望」です。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16121

 水素情報はこちらも分かりやすい、さすがにトヨタ!――> http://toyota.jp/sp/fcv/h2guide/

アル・ゴア氏が語る!

Posted by 秋山孝二
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 アル・ゴア氏の講演を聴く機会が東京でありました。前日、京都でも講演だったようです(http://www.asahi.com/articles/CMTW1409302700001.html)。

アル・ゴアの新著「」にサイン入りで

アル・ゴアの新著「未来を語る」にサイン入りで

 講演でゴア氏は「『地球温暖化』により世界各地で異常気象が相次いでいる」とし、「私たちは食糧、水、病気、インフラで、対応できる解決策を持ち合わせていない」と指摘。気温上昇による干ばつや伝染病の広がりにも触れ、温室効果ガスを排出しない風力発電や太陽光発電などの持続可能なエネルギー活用を強く訴えました。

 夕食会では、ほぼ20年ぶりに日本株ストラテジスト・キャシー松井(http://www.ewoman.co.jp/winwin/94)さんともお隣の席、楽しいひと時でした。

キャシー・松井さんと:20年ぶりにお会いしました!

キャシー・松井さんと:久しぶりにお会いしました!

 当日の講演内容について、下記は昼の講演ですが、私の記憶よりもはるかに正確なので引用します。夜は、さらに環境投資についての突っ込んだお話でした。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/masakazuhonda/20141001-00039578/

 少し古い動画ですが、雄弁な彼は、TEDでも語っています、「We are one」での締めくくり、お見事!――> http://www.ted.com/talks/al_gore_on_averting_climate_crisis?language=ja

 とにかく、スピーチがまるで物語のようにリズムがあり、着地がきっちり決まる心に残る深いもので、最後に握手した手の温もりは、しばらく忘れることができないでしょうね。

サンプロ 9月例会 2014

Posted by 秋山孝二
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 異業種交流会「サンプロ」の9月例会が愛生舘サロン(http://aiseikan.net/salonで開かれました。これまでにも何回か書いています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18511

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=753

 毎回、各参加者から示唆に富む話題提供があり、大変貴重なひと時です。今回は私からは、この数年ずっと参加している「寺島実郎経営戦略塾」、「リレー塾」から、今の各界の日本人リーダーに欠ける「歴史認識」、特に近代史について報告しました。

* 「ON THE WAY ジャーナル WEEKEND 月刊寺島実郎の世界」(http://www.jfn.jp/RadioShows/owj_tera

私のレジュメより~~~~~~~~~

~寺島文庫第5期リレー塾・第一回 講師 寺島実郎 より~

<日本>

アベノミクス 1)株高幻想 2)プチ・ナショナリズム症候群

――積み重ねてきた国際社会の中での日本の努力を一気にダメにする

政界、メディア、経済界、リーダーの見識の無さ:一番の原因は、「歴史認識の欠如」

――戦後教育における「近代史の欠落

――「日本史」、「世界史」に代わる「グローバルヒストリー」の概念

遡る歴史:戦後日本>20世紀>近代――>「17世紀オランダ

「近代史」 17世紀オランダの日本への影響 <別資料参照>

「近代」を理解するために「江戸期」の国家観を固める――本居宣長ほか

「近代」 1)デモクラシー(フランス革命、米独立戦争etc)個の自立、2)科学技術、3)資本主義 東インド会社(オランダ)

<ヨーロッパ・アメリカ>

2014年のヨーロッパは、「第一次世界大戦から100

――1914年 サラエボ事件

――4つの敗戦した帝國:ドイツ、オ・ハ二重帝国、オスマン、ロシア

――>中東の戦勝国(イギリス、フランスetc)による分割――ウイーンはロンドンへ1,254 km、イスタンブールへ1,255 km

ヨーロッパの中心だった:オーストリア・ハンガリー二重帝国(フランツ・ヨーゼフ、ハプスブルク家)

――現在のヨーロッパにイスラム教徒 1,500万人を超す(トルコから)

*二重構造 金持ちアラブと不法移民etc 抑圧されたアラブ

シュミット(ドイツ)、「21世紀はイスラムとの対話の時代」

現在の中東

1)アメリカの存在感の薄れ――イラク政策の失敗

アメリカ*エネルギー(原油、シェールガス)で世界一

*実体経済の回復 失業率6.1%、輸出No1「エネルギー」、

次世代ICT(ビッグデータ、クラウド)等戦略的産業の構築

2)地域パワーの台頭 イラン(シーア派)とトルコ(中央アジアを含む)

* プーチンのしたたかさ 中東の混乱―>オイル価格のアップ ――> ロシアへの追い風

日本   ロシアへのエネルギー依存――G7にも良い顔をしたい <矛盾を抱えている現実>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ レジュメコピー おわり

 「17世紀オランダ」は、私にとっては蘭学研究の第一人者・片桐一男先生、さらには長崎での「第二次海軍伝習(=医学伝習)」、「愛生舘」へと繋がり、本当に不思議な歴史の縁を感じます。

* 片桐一男先生 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%89%87%E6%A1%

* 医学伝習 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%BB%E5%AD%

秋山財団贈呈式 2014 (3:最終)

Posted by 秋山孝二
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 今年の「受領者からのメッセージ」は、若いお二人の研究者が、それぞれご自身の研究に至るストーリー、現在の研究内容等を分かりやすく説明されました。

ミルクは命を育む

小林謙さん:ミルクは命を育む飲み物!

骨といのち

佐藤真理さん:第二の脳(セカンドプレイン)としての骨!

 パーティでは多彩な交流もあちこちで多彩な交流もあり、今後の活動にも期待が持てます。

きたネット常務理事・宮本尚さん、小澤祥司さん、北見看護大学・根本さん

北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク代表・宮本尚さん、小澤祥司さん、防災対策の根本昌宏さん

大地といのちをつなぶプロジェクト代表:高橋裕之さん

大地といのちをつなぶプロジェクト代表:高橋裕之さん

 贈呈式での私の挨拶、俊鶻丸(しゅんこつまる)」の件で、終了後に秋山財団事務局スタッフがさらに調べてくれて、当時の水産庁長官・清井正さん(東京都出身)と分かりました。その後、食糧庁長官を経て農林事務次官に就任されていました。さらに、この放射能汚染の研究で中心的役割を果たした三宅康雄先生の研究室門下で研究を続けた方の中に、猿橋勝子さんがいらっしゃいます。猿橋勝子さんは、女性研究者支援活動でも著名で、気象研究所退任記念に設立した「猿橋賞」は、その後の女性研究者の顕彰として高い評価を得ています。因みに、第11回(1991年)受賞者が森美和子先生で、秋山財団評議員、昨年・今年の秋山財団選考委員長でもお世話になりました。

* 猿橋賞――> http://www.saruhashi.net/saruhashi.html

 何か不思議なご縁を感じます。

秋山財団贈呈式 2014 (1)

Posted by 秋山孝二
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 「公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/」の一年で一番のイベント、「特別講演会」と「贈呈式」が、200名の出席者で盛会裏に終了しました。当日の様子は、後日、秋山財団HPに掲載されると思いますので、是非ご覧ください。(http://www.akiyama-foundation.org/news/1020.html

< 特別講演会 >
 昨年に続いて今年も、特別講演の前に「受領者からのメッセージ」を企画しました。これは、今後の研究やプロジェクトの理解者を拡げる「場」を創り出したいとの趣旨で、最前線のお二人の若き研究者と、冬場の災害に直面した時の「生きぬく力」を提唱される、ネットワーク形成事業助成の受領者お一人、合計3名に発表して頂きました。研究者としての取り組みが率直な語り口から伝わり、活動については、実証的な取り組みの成果を知ることができました。

〇 「受領者からのメッセージ」

・『乳腺胞上皮細胞における乳汁分泌機構の解明』 北海道大学大学院農学研究院 助教 小林 謙 様

・『私が研究をする理由』 北海道大学大学院歯学研究科 助教 佐藤 真理 様

・『冬の万が一を想定した寒冷期災害対策の実証と提案』 日本赤十字看護大学看護薬理学領域 准教授 根本 昌宏 様

特別講演、贈呈式のしおり (秋山基氏 撮影)

特別講演、贈呈式のしおり (秋山基氏 撮影)

開会前から多くの参加者 (秋山基氏 撮影)

開会前から多くの参加者 (秋山基氏 撮影)

〇 特別講演会

・講師:小澤 祥司 様(環境ジャーナリスト・環境教育コーディネーター)

・演題:『 地域を潤すエネルギーの選択

~ 持続可能なエネルギーシステムへの転換 ~ 』

 特別講演会では、環境ジャーナリストの小澤祥司さんを東京からお招きして、私が座長を務めました。

< 講演要旨 >

  東日本大震災とそれに引き続く東京電力福島第一原発の事故によって、日本のエネルギー状況は大きな転換点を迎えたといえます。事故前には、気候変動を防ぐためとして原子力発電の比率を高める政策が進められようとしていました。

 しかし福島原発事故であらためて原発の危険性と廃棄物処理の困難さが浮き彫りになり、新設はおろか再稼動も容易には進められない状況になっています。一方で、化石エネルギー資源の枯渇する状況もそう遠くない将来に訪れるでしょう。もともと原子力発電は危険であるばかりでなく、非効率な発電方式です。私たちはややもするとエネルギー=電気と思いがちですが、私たちが使うエネルギーのうち電気の比率は小さく、また実際に電気でなくともよい用途は多いのです。

 自然エネルギーの活用を考えるときにも、電気へのこだわりを捨て、より効率のよい使い方を選択することが必要です。それには、現在の大規模集中型からコミュニティ型(小中規模分散型)へのエネルギーシステムの転換が必要になります。この転換は、海外や域外への経済的な依存を減らし、地域に雇用を生むことにもつながります。内外ですでにそうした取り組みは進んでいますし、自然条件に恵まれた北海道はエネルギー自立の可能性に満ちていると思います。

<経歴>

1956年 静岡県掛川市生まれ、1980年 東京大学農学部卒業、出版社に勤務の傍ら自然保護ボランティア活動に参加、1986 チェルノブイリ原発事故をきっかけにエネルギー問題・地球環境問題に関心を深める、1990 以後、自然環境教育や自然エネルギーの普及をテーマに活動、2011 東日本大震災後に福島第一原発事故による汚染に見舞われた福島県飯舘村民の支援活動、放射能汚染調査に携わる

<著書>

『エネルギーを選びなおす』(岩波新書)、『減電社会』(講談社)、『飯舘村 6000人が美しい村を追われた』(七つ森書館)、『コミュニティエネルギーの時代へ』(岩波書店)、『メダカが消える日 自然の再生を求めて』(岩波書店)、ほか多数。

あるセリフ、映画「野のなななのか」

Posted by 秋山孝二
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 北海道・芦別を舞台にした映画「野のなななのか(http://www.nononanananoka.com/」については、5月にここに書きました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19951

  大林宣彦監督のこの映画への意気込みはこちらでも読み取れます(http://www.nononanananoka.com/message.html)。

 映画全体についてはさておき、私は5月にこの映画を観て、実はずっと気になっていたことがありました。ご覧になった方はお分かりでしょうが、後半部に、草原で鈴木冬樹、鈴木春彦兄弟が語る場面です。北海道・泊原発に勤務する弟の春彦(松重豊)が、これからの自分の人生について語ります、「北海道には『エネルギーチェンジ100プロジェクト』という活動があり、自分は泊原子力発電所の仕事を辞めてこの活動に参加しようと思う」、そう兄・冬樹につぶやくのです。

 私は、思わず「エネルギーチェンジ100プロジェクト(http://www.enechan100.com/?page_id=174)!」と一人繰り返してしまいました。何故なら、私自身、「認定NPO法人北海道市民環境ネットワーク(http://www.kitanet.org/」理事長として、この活動の発起人の一人であり、今年から「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/」として独立した活動団体としてバージョンアップしていましたので。

 上映後から、このセリフのよって来たる所以を調べてみようと関係の方にあたってみたところ、このたび全て分かりました。

 まずは、この映画の原作者、演劇関係の劇団「弘前劇場(http://www.hirogeki.co.jp/主宰の長谷川孝治さんにお会いする機会が今月あってお聞きしたところ、この部分は彼の原作にはなく、大林監督が強く要望したとのことです。余談ですが私は以前からこの劇団のファンで、札幌劇場祭でもたびたび上演されていて大賞他も受賞されています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17165

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15633

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15224

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11060

 そこで次に、この映画の制作委員会(http://blog.goo.ne.jp/nanananoka)メンバーで、地元で熱心に活動している「一の薬局(http://byoin.me/pharmacy/147440549/)」石川睦子社長にお電話で伺ってみました。調剤薬局の経営で地域の医療・健康に永年ご尽力されている石川先生には、私はお亡くなりになった石川博識先生とともに幼い頃からお世話になり、また商売上は秋山愛生舘、今の医薬品卸「スズケン」としても大変ご愛顧頂いてます。石川先生はいつものお元気なお声で、セリフは確かに自分の記憶にあるけれど、誰が大林監督にアドバイスしたかは、恐らく芦別で学芸員をやっているハセヤマさんが知っていると思うのですぐに連絡してみます、とのご返事でした。ハセヤマさんのお名前をお聞きしてアレッと気になって私は電話を終えて確認してみましたら、芦別市役所(http://www.city.ashibetsu.hokkaido.jp/)の長谷山隆博さんで、昨年の秋山財団と前田一歩園財団との合同報告会において、15番目に活動報告をされた方でもあります。秋山財団の宮原広幸常務理事(芦別出身)の高校の後輩になり、以前からお名前を承知していました。

* 昨年の合同報告会の様子――>  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17201

 翌日、石川社長、長谷山さんから相前後してご連絡を頂き、このセリフの情報提供者が分かりました。今回の発信源である制作委員会事務局で活動され、旭川市役所所属、現在釜石でお仕事中の酒井智則(http://d.hatena.ne.jp/haruka_nostalgie/)さんです。

 大林監督が脚本を作られる時に、泊原発の将来の方向性や、登場人物(春彦)が原発を退職したあとの選択肢を考えたいとのことで、酒井さんが集めた資料の中にこのプロジェクトがありました(インターネットで見つけたそうです)。酒井さんは、「できあがった脚本の中に、プロジェクトの名前がそのまま使われていたのでちょっとびっくりしましたが、多くの方に伝わる良いきっかけになりましたね」と、FBを通じてご連絡を頂きました。

 そして、この間私と一緒にずっとこの「セリフ」を追いかけてきた「エネルギーチェンジ100ネットワーク」代表・宮本尚さんは、今、語っています。

~~~~~~~~~ 宮本尚さんのコメントから

  名前を出していただいたのも光栄ですが、こうして私がとても喜んでいる理由は、北海道の「未来」のために変わっていこう!という登場人物の選択として、取り上げられたことなんです。全国のみなさん、ぜひ映画「野のなななのか」を見てくださいね。
映画の中のセリフだけ聞くと、架空のプロジェクトに感じるかも。

  実際「北海道エネルギーチェンジ100プロジェクト」で、具体的に、発電所をつくってる、とか、そういう組織ではありません。でも、今年5月に立ち上がった新団体北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」には、地域で自然エネルギーをつくり出している方、省エネルギーの活動で成果をあげている方、環境保全に関する活動をしている方、教育に関わっている方など、いろんな分野で実績をあげてきている方が参画してくださっていて、どんどんネットワークが拡がってきています。みなさま、応援お願いします。会員も募集中です!

「北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」 http://enechan100.blogspot.jp/

~~~~~~~ 引用 おわり

 これまでのリアルな繋がりをたぐり寄せて、今回の「『セリフ』のよって来たる所以」調査(?)は、思わぬネットワークの再確認となりました。一本の映画の一つの「セリフ」がこんなにも多くの方々の関係性を背景としていること、そして、私自身のこれまでの人生の積み重ねとも言えて、大きな感動を覚えるのです。今回関係した皆さん、お問い合わせをするとすぐに連絡を取って頂いて、空間を稲妻が走るがごとくアッという間に情報がつながっていく、そんな「凄さ」を感じました。

 ネットワーキングのスピード、それは個々の活動の「ホンモノらしさ」に比例するのでしょうね、久しぶりのワクワク感でした!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<追記:2014.12.13>

 実は、上記のブログを書いてから、縁あって大林宣彦監督の娘さん・大林千茱萸(ちぐみ)さんとお会いする機会があり、そこでさらにこのセリフに至った詳細を伺いました。映画のセリフに入れる場合は、大変慎重な言葉の吟味・検証を行うそうです。特に活動の場合は、代表者の信頼性、活動の公開性、今後の継続性・可能性等です。今回の場合、その辺りを念入りに千茱萸さんのご主人がかなり時間を掛けて行っての結果とのことでした。映画はまさに、大変多くの方々のご尽力でできあがるのですね。そんな厳しい検証をパスしたこの「北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」に関わる者として、嬉しくもあり、誇りにも感じます。

公法協トップマネジメントセミナーで

Posted by 秋山孝二
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 公益財団法人 公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/ トップマネジメントセミナー」が開催され、以前の御殿場で開催以来、私は久しぶりの参加でした(http://www.kohokyo.or.jp/kohokyo-weblog/topics/docs/)。 今回、出席されている方々の顔ぶれは様変わりでしたが、公益移行の期間を経て、その課題も浮き彫りになり、貴重な情報交換の場となりました。

以前は静岡県御殿場で開催

以前は静岡県御殿場で開催

 今回は、公益法人制度改革の移行期間終了後初めての開催、この間、理事長ブログ等で的確なコメントを発していた太田達男理事長の総括と課題認識を共有できました。日本における「民が担う公共」は、まだ始まったばかりですが、新たな局面を迎えていることは間違いありません。

~~~当日プログラム~~~~~

✧7 月 16 日(水)

14:30~16:00 セッション1 「公益法人制度改革の総括と新たな課題」 (公財)公益法人協会 理事長 太田達男

16:20~17:50 セッション2 「公益法人の意義と責任」 慶應義塾大学 教授 松井孝治

18:30~20:30 懇親会

✧7 月 17 日(木)

9:00~10:30 セッション3 「高齢社会と民間公益活動」(仮) (公社)成年後見センター・リーガルサポート 理事長 松井秀樹

10:45~12:15 セッション4 「地域を巻き込む復興支援活動」(仮) (公社)Sweet Treat 311 代表理事 立花貴

13:45~15:45 セッション5 「新制度下における法人運営を考える」

分科会Ⅰ 機関運営、 役員の役割と責任

分科会Ⅱ 財務基準

 法人経営という観点から、事業活動費を確保し、いかに公益事業を充実させるか、法律が要請する役員の心得、リスク分散、組織強化などをテーマに

15:45 閉会挨拶

~~~~~~~~~ プログラム掲載 おわり

 二日目のセッションはいずれも大変興味深かったです。

(公社) 成年後見センター・リーガルサポート http://www.legal-support.or.jp/

 介護保険が導入された2000年に、同時に「新成年後見制度」も始まりました。「後見の社会化」、「声なき声の代弁者」と謳われた新たな制度も、今十数年を経て幾つかの課題が明らかになってきています。日々、現場で苦闘している司法書士の方々の声を聴いた気がしました。

第3セッション:成年後見制度について

第3セッション:成年後見制度について、松井秀樹理事長

(公社) Sweet Treat 311 (http://sweettreat311.org/

 「地域を巻き込む復興支援活動」、雄勝町を拠点として、教育支援ほか、実にダイナミックな活動を続けていらっしゃいます。「被災地」という言葉を「震災地」に変えて、「たくましく生きよ!」と教訓も変えた学校もあったり。今回の震災の被害にあったそれぞれの町は、考えてみると日本全国の少子高齢化の課題が前倒しで来たに過ぎない、自分たちのマチづくりの立ち上がる姿こそが、2万人の犠牲者への弔いであり、「亡くなっていった者のエネルギー」を受けとめることではないか、と。

 単に「復興支援」ではなく、プロセス自体に関わってもらう「プロセスツーリズム」を目指しての活動も前向きでした。「僕らだったらこうやる」といった小さい事例を公開、残す活動が大切であり、ただの批判はすべて後ろ向きなだけ、と。最後に、「もし『生きがい』と同じように、死者に『死にがい』があるとすれば、今日を生きる使命があるのではないか」と。「人を集める」と「人が集まる」の違い、“キラキラした未来”に人は集まるのではないでしょうか、と。

東日本大震災の現場で奮闘

東日本大震災の現場で奮闘、立花貴・代表理事

 講演者の皆さん、本当に素晴らしかったです。私もまだまだ努力が足りないなと、彼らの理念と覚悟を強く受け止めました。