枝廣淳子 & 異業種交流会

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 枝廣淳子さん主宰の異業種勉強会(http://www.es-inc.jp/network/forum/index.html)、第47回は「急拡大するESG投資――企業に迫るリスクと新たなビジネスチャンス(http://www.es-inc.jp/network/forum/2017/nwk_id009128.html」について、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社クリーン・エネルギー・ファイナンス部主任研究員の吉高まりさんのお話でした

* 前回の様子「テーマはSDGs」 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=30859

* これまでの積み重ねはこちら――> http://www.es-inc.jp/network/forum/index.html

以下は枝廣淳子さんからのメッセージ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 先月7月3日に、世界最大の年金基金である日本の公的年金(GPIF)が、日本株のESG指数を採用し、1兆円を投資したことは、金融のみならず企業にとっても大きなニュースでした。

 欧米では当たり前であったESG投資が、年金基金などの長期的な収益向上に資する重要なツールであることがようやく日本でも認識されるようになり、一過性ではない、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の要素に配慮した投資が、一気に加速しています。

 一方、金融システムの安定化においては、気候変動が大きなリスクであると認識されています。金融機関や金融機関が関係する事業体に対し、気候変動に関するリスクなどの情報開示の動きが強まり、フランスではすでに法律で義務化されています。

 こうしたESG投資の動きを、一部の上場企業とGPIFの資産運用に関わる金融機関だけの問題で、自社には関係がないと思われる方も多いかもしれません。しかし、ESG投資は金融機関と何らか関わりを持つ企業・団体にとって、今後直接的にせよ、間接的にせよさまざまなレベルで、本業であるビジネスに影響を与えることは間違いないといわれています。

 加速化する金融の大きなうねりに対し、企業はステークホルダーである投資家やサプライチェーン等から指摘を受けてから動くのではなく、いかにリスクに備え、同時に攻めの準備をし、チャンスに変えていくのかーー、それぞれの立場でしっかりと考えることが、真の持続可能な経営を実現する上で鍵となるでしょう。

 今回のフォーラムでは、長年、気候変動に関して金融機関で対応した経験を有し、かつ、昨今はESG投資の現場で様々なアドバイスをしている三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の吉高まりさまから、ESG投資動向とともに現場で得た学びや気づきについてお話しをうかがいます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 秋山財団の立ち位置は、投資を受ける側ではなく、投資をする側としては唯一の参加者だったのかもしれません。基本財産の運用において、ファンド等の選択で大いに参考になるお話でした。世界金融の流れと企業のリスク認識が、世界の枠組みの変化と連動して大きく変わってきていることを改めて感じます。

 日本国内のメディア等だけに接していると、世界の流れが見えて来ない相変わらずの現状、この異業種交流会はいつも刺激的かつ先進的で腑に落ちるお話と意見交換が大変有意義です。参加企業の方々の意欲的姿勢も、日頃札幌のような地方ではなかなか出会えないもので、学びの場として大切にしていきたいですね。

 随分前に、枝廣淳子さんにこの会にお声を掛けて誘って頂き、今となっては感謝です。そう言えば、先日少しお話をした所、今年9月の枝廣淳子さんもメンバーのハンガリー・バラトングループ合宿で、ブダペスト・ゲレルトの丘にあるワグナー・ナンドールの「哲学の庭」彫像群に足を運ぶようにとの話題が出たそうです。彼女がネットで検索すると私が理事長の「ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/」にたどり着いたとか、思わぬところで話が繋がりました。

 ワークショップ後の懇親会では、一番遠くから来ているということで、私はいつも最初の乾杯の挨拶をさせられています。先日は、「今回もコウレイにより秋山さんに最初の乾杯を!」と枝廣さんから促されたので、「高齢なので乾杯の音頭をとります」といつになく(?!)絡んでスタートしました。2時間で3回も席替えをする交流会というのも、ここだけですよね。

WS後の懇親会で

WS後の懇親会で

 いずれにせよ、私&秋山財団にとって益々大切な情報収集・交換の場となっています、これからも宜しくお願い致します。

ハンガリーから事務次官 @ 哲学堂公園

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 東京都中野区の哲学堂公園(http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/504000/d002700.html)を訪問されたハンガリーのホッパール・ペーテル文化担当事務次官(真中)とパラノビチ・ノルバート駐日大使(左)、ワグナーナンドール作品「哲学の庭」へご案内した田中大輔中野区長(右)、通訳の大使館アニタさん、区議会出井良輔議長。もう一枚は、縁の下の力を発揮された人たち、手塚さん、植竹さん、堅田さん、お疲れさま!私も1時間前から財団理事長としてご訪問をお待ちしておりました。

中央が事務次官、その右がパラノビチ駐日大使、左が田中大輔中野区長、出井区議会議長

中央が事務次官、その右がパラノビチ駐日大使、左が田中大輔中野区長、出井区議会議長

 事務次官45歳、駐日大使39歳、皆さんお若いですね!

縁の下で支えた皆さま

縁の下で支えた皆さま

 今年2017年はワグナー・ナンドールが他界して満20年の節目の年、「公益法人 ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/の前身「財団法人タオ世界文化発展研究所」の設立が1987年で、今年は財団設立30周年を迎える年でもあります。

 この記念の年、 彼の作品が建立されている栃木県、東京都中野区、札幌市、ハンガリー・ブダペスト他、複数の場で、「没後20周年記念会」をシリーズで開催し、各地で数多くの縁のある方、ファンの方々にお集まり頂いています。ある方は在りし日の姿を偲び、ある方はその作品から世界平和への強い意志を感じ取り、そしてある方は、初めて接する彼の波瀾万丈の人生に生きる力を受けとめたとお話をされて、この20年間の活動と作品に込められた思いをそれぞれに再度噛みしめています。ここ中野区でも、今回のご訪問に加えて12月9日(土)中野サンプラザで13時30分から記念フォーラムを開催予定です。

 生前、ワグナー・ナンドールは、この財団に自らの名前を冠することを良しとせず、世界平和と共通理解の理念を掲げて創作活動を続けていました。没後は妻・ちよが二代目理事長に就任して、しばらくは名称を継承し、個人の命は逝きましたが、その理想は一層輝きを増し、亡き夫の遺志をしっかり引き継ぎました。原点の益子のアトリエを軸に庭園創設ほか、周辺施設の整備等を着実に行い、記念ギャラリーとして毎年、春・秋に多くのお客さまが足を運び、広く彼の思想・哲学を理解して頂く活動を続けています。

 私は「公益財団法人」に移行する時期と同じくして、三代目の理事長に就任しました、財団設立以来、特にこの没後20年のちよ及び財団関係者の民としての公益普及活動を、大変高く評価し、誇りに思っています。ともすると美術館・博物館運営は、個人の崇拝に終始しがちですが、私たちの理事会、評議員会での議論は、栃木県を本拠地とする財団として地域への貢献が十分であるかどうか、全員がいつもこの間の財団活動を真摯に検証し、厳しい自らへの問い掛けを続けています。特に、ワグナー・ナンドールと活動を共にしてきたちよ理事のアイディア・企画・判断は、「これで最後」の気持を胸に、溢れる情熱をぶつけてこの財団活動に注ぎ込んだ賜物と言っても宜しいと思います。

 私たち財団関係者は、今日まで陰に陽に支えて下さった日本全国、世界各地の数多くの皆さまに感謝を申し上げると共に、没後20年の記念の今年を、振り返りだけでなく、ワグナー・ナンドールの作品を通して、これからの世界平和にささやかでも貢献できる活動を目指す確認の年として邁進したいと思っています。どうか、今後とも引き続きのご支援を宜しくお願い致します。

WN 没後20年記念イベント @ 宇都宮

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 ワグナー・ナンドール没後20年記念として、宇都宮南図書館(http://www.minami-tosyokan.jp/)でイベントが開催されました、300名を越える聴衆は、あらためてその業績を讃えて大いに盛り上がりました。この会場では、4年前にもWN関連で対談を開催しています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18276

宇都宮南図書館イベントチラシ
講演、ピアノ演奏、写真展

講演、ピアノ演奏、写真展

 南図書館ロビーでは乾剛さんの写真展、ハンガリー特集も開催されて、大勢の市民の方々が足を止めて観ていました。

乾剛さんの写真展示

乾剛さんの写真展

図書館ロビーでの特別展示

図書館ロビーでの特別展示(乾剛さん撮影)

 会場のホール入口では、開始前から列が出来て今か今かと待っている方々の雰囲気も伝わってきます。

開場前から長蛇の列

開場前から長蛇の列(乾剛さん撮影)

開始前の様子

開始前の様子(乾剛さん撮影)

 冒頭に川田裕郎館長のごあいさつに続いて、ワグナー・ナンドール記念財団理事長として、私もご挨拶。ナンドール夫人のちよさんが今年米寿(88歳)を迎えること、ナンドールを偲ぶというよりもその世界平和を願う理念を是非受け止めて繋いで頂きたいとのメッセージを伝えたつもりです。

冒頭、理事長として私もご挨拶

冒頭、理事長として私もご挨拶(乾剛さん撮影)

 続いては4年前と同様に、オープニングとして阿久澤政行さんのピアノ演奏、相変わらず表現豊かな素晴らしいパフォーマンスでした。

阿久沢さんの演奏

阿久澤さんの演奏(乾剛さん撮影)

 次はDVD上映、そしてこの日のメインイベント、加藤直克先生のご講演です。ワグナー・ナンドール作品への造詣の深いお話と大好評でした、ありがとうございます。

先生のご講演

自治医科大学名誉教授・加藤直克先生のご講演(乾剛さん撮影)

 会の終わりはちよさんの御礼のご挨拶、「生ちよさん」の登壇に場内は大いに盛り上がりました。

ちよさんの御礼のご挨拶

ちよさんの御礼のご挨拶(乾剛さん撮影)

お世話になった方々と

お世話になった方々と(乾剛さん撮影)

 この宇都宮南図書館は、紀伊国屋書店ほかの大手企業と地元企業とのコラボによる指定管理で運営されています。今回、多くの図書館スタッフのご支援で素晴らしい会が実現しました、心から御礼申し上げます。

 「ワグナー・ナンドール没後20年記念」として、今後も9月2日には札幌、10月・12月には東京でイベントが続きます。

除幕式 @ 新渡戸稲造記念公園

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 新渡戸稲造記念公園についてはこれまで何回か書いてきましたが、先日は、新しく記念館建設用地に設置された掲示板の除幕式が手作りで行われ、地元の方々ほかご来賓を含めて40名を越える皆さまにお集まりいただきました。通りがかりのご近所の方もバイオリンの音色で足を止めてしばし公園に。宮澤洋子さん、福間ひとみさんはじめ、準備に携わって頂いた皆さま、ありがとうございます!

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0%E8%A8%98%E5%BF%B5%E5%85%AC%E5%9C%92

< これまでの私が関わった除幕式 四件 >

* 東京都中野区哲学堂公園 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2792

* 札幌円山公園角 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10890

* 栃木県益子町 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12758

* ハンガリー・ブダペスト http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14710

開会の挨拶 私

開会の挨拶 私

台北

ご来賓 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 周學佑處長

地元の第15町内会 南治会長

ご来賓 地元の第15町内会 南治会長

札幌遠友自主夜間中学 工藤慶一元代表

ご来賓 札幌遠友自主夜間中学 工藤慶一元代表

 続いてクライマックスの除幕です。

ヒモを持って少々緊張気味の園児たち

ヒモを持って少々緊張気味の園児たち

除幕の瞬間!

除幕の瞬間!

 最後は杉田知子さんのバイオリン演奏です、「遠友夜学校校歌」、「この道」、「時計台の鐘」、真っ青な空に響き渡りました、素晴らしい音色!

杉田知子さんのバイオリン演奏!

杉田知子さんのバイオリン演奏!

締めのご挨拶は高橋大作さん

締めのご挨拶は高橋大作さん

 30分程のセレモニーでしたが、駆けつけて頂いた札幌市教育委員会、ご来賓、保育園児たち、ご近所の皆さまほか、本当にありがとうございます、これまでの苦労が吹っ飛んだ気がします。幅広い世代と幅広い分野の方々がつなぐ場を求て、これから記念館建設に向けてさらに頑張らねばと、お力を頂きました!

 さらに私たちの活動は、6月3日のフォーラムへと続きます。

WNギャラリー展示会 春 2016

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 「ワグナー・ナンドール・ギャラリー展示会 春」が、今年も開催されました。

* http://kankou.4-seasons.jp/asobu/509.shtml

 毎年少しずつ場を整備しています、アトリエ奥の工房、彫刻作品のバックヤード(作業場)です。

まさに町工場ですね

まさに町工場ですね

 そこから見える外の風景、茶室でのイベントは今後の課題です。

「母子像ふるさと」が設置され、茶室も今後活用していきます

「母子像ふるさと」が設置され、茶室も今後活用していきます

 受付周りも整備が進み、細い梯子を上ると敷地全体が見渡せる特等席!

受付横の梯子を上って

受付横の梯子を上って

敷地上部には「アーロム」も設置

敷地上部には「アーロム」も設置

 今回の五角堂ギャラリーの併設展は、「宇都宮城跡蓮池再生検討委員会」の事務局長・印南洋造さんによる「蓮の招い~宇都宮氏と印南蓮」でした。今後、「蓮」をテーマに、日本とハンガリーの交流を一層親密にとの夢も、印南さんから伺いました。

五角堂の特別展示、今回は「蓮」がテーマです!

五角堂の併設展示、今回は「蓮」がテーマ、「宇都宮氏と印南蓮」!

蓮のカレンダーほか

蓮のカレンダーほか

印南さんとちよさん

印南さんとちよさん

 以下のようなミニ講演会も開催し、参加者との交流も盛り上がりました。ギャラリーに併設展示、そしてミニ講演会&ワークショップと、回を重ねる毎にプログラムは厚みを増してきています、嬉しいことですね!

【講演会】
4回の講演会は午後1時半〜3時開催です。
※参加費は無料

①4月24日 講師:印南洋造(宇都宮城跡蓮池再生検討委員会 事務局長)
「蓮の実発掘から開花まで」

②4月30日 講師:印南洋造(宇都宮城跡蓮池再生検討委員会 事務局長)
「蓮の開花からDNA分析まで」

③5月8日 講師:松本一夫(栃木県立上三川高等学校校長)
「宇都宮氏と益子」

④5月14日 講師:大澤慶子(文星芸術大学准教授)
「益子・地蔵院の観音・勢至菩薩像と快慶」

イングリッドさん、離日

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 札幌の演劇の国際交流に多大な貢献をされたハンガリー・ブダペスト出身のイングリッドさんが、この度離日されました。(公財)北海道演劇財団付属劇団の「TPS(のちの札幌座)(http://www.sapporoza.com/」が、ハンガリー、ルーマニア公演の際に、翻訳ほか大変な力になってくれました。北海道大学文学部博士課程で博士号を修得し、結婚されて3人のお子様の母としても活躍でした。

< 2009年の公演 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2308

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2328

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2339

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2355

 先日は、離日前の忙しい中、これまでお世話になった方々で壮行会を行いました。札幌座ブダペスト駐在員(?)、再来日の約束等、思い出話と今後の活躍への期待で大いに盛り上がりました。

イングリッドさんからのご挨拶

イングリッドさんからのご挨拶

会が始まる前にも

会が始まる前にも

この4月からは(公財)北海道演劇財団の常務理事として斎藤歩さん!

この4月からは(公財)北海道演劇財団の常務理事として斎藤歩さん!

 (公財)北海道演劇財団は、この4月から、斎藤歩さんが札幌への移住を決意し、常務理事に就任しました。これまでの役者としての映画・舞台での活動も続けますが、専任として財団経営に携わり、今年20周年を迎えるこれまでの積み上げた業績を基盤に、将来の演劇創造、振興に尽力してくれると期待しています。

 設立から今日まで一貫して尽力された平田修二さん、新堂猛さんのお二人は、3月末をもって一応の区切りをつけてご退任されました。ただ、これからも北海道の演劇振興ほかには変わらず助言、指導はして頂けるものと思っています、長い間、本当にお疲れさま、そして、ありがとうございました。

 年度の始まりの4月は、それぞれの方々の新たな人生の始まりですね!

母、叔母の誕生日祝い!

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 札幌在住の母(92歳)、栃木県益子町在住の叔母(85歳)は、一日違いの誕生日です、先日、札幌で一緒に誕生日祝いをしました。元気な二人を見ていると、こちらが力を貰います。母は今もコーラス、ダンス、ゴルフを、叔母は、益子のワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.com/indexj.htm)」のオーナーとして年に数回、ハンガリーほかの海外に一人で旅行をしています。

9月22日はワグナー・ちよの誕生日祝!

9月22日はワグナー・ちよ(左)の誕生日祝!

9月23日は母・寿美と叔母・ちよの誕生祝!ケーキの上には年齢の数字!

9月23日は母・寿美と叔母・ちよの誕生祝!ケーキの上には年齢の数字!

お祝いに対しての返礼「合唱」!

お祝いへの返礼「合唱」、左・叔母のちよ、右・母の寿美!

 お返しに歌を披露してくれました、その歌は福山雅治の「ひまわり(https://www.youtube.com/watch?v=le-oxm6dzxo)」、映画「サウンド・オブ・ミュージック」から「エーデルワイス(https://www.youtube.com/watch?v=EhkXJn8EOug)」でした。

 いつまでもお元気で!!

秋の展示会 in 益子

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 本来は始まる前にアップしたかったのですが、栃木県益子町の「ワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://kankou.4-seasons.jp/asobu/509.shtml)~秋の展示会」が盛況で終了しました。先日、終わった後の静寂の中、ゆっくり噛みしめながら散策してきました。

 これまで何回もここに書きました:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%AF%E3%82%B0

秋の展示会を終えて

秋の展示会を終えて

帽子を被ったワグナー・ナンドール

帽子を被ったワグナー・ナンドール(ハンガリーからの寄贈):室内展示室

特別展示室:ハンガリー・ブダペストのアトリエ修復事業ほか

ハンガリー・ブダペストのアトリエ修復事業ほか:特別展示室

 今年の特別展示室では、ハンガリー・ブダペストの王宮下にあるアトリエ大修復の様子が展示されました。「修復」といっても日本でイメージする「修理」とは趣を異にして、まさに賑やかに「リニューアル」された感じです。1956年のハンガリー動乱(革命)以前は、王室の下で芸術家の創作活動は大変活発だったようです、ワグナー・ナンドールもそんな芸術家の一人でした。

 事務局員の小方良子さんの話では、最近の傾向として、下村徹著「ドナウの叫び(http://www.gentosha.co.jp/book/b1717.html)」とか新聞記事、テレビ報道等をご覧になっての来館者、リピーター、毎回それぞれをお楽しみになっていく方も多いとか。私の叔母・和具奈ちよをご指名で「生ちよ」さんにお会いする目的の方、お弁当を開いてひと時ごゆっくりとか、お茶を飲みながらの団欒の場として過ごされる方もいらっしゃるそうで、嬉しいですね。

 昨今の日本の状況を見るにつけ、戦後日本の行き詰まり、瓦解、劣化・・・・、国の崩壊過程は、経済と芸術文化のバランスの崩れであり、言い換えるなら「リベラルアーツ」教育の欠如によるリーダー職にいる人材の劣化によるところが大きいですね。ヨーロッパの呻吟した時代を経ての鍛えられた市民一人一人の思想・哲学に比べると、簡単に社会と距離を置くと言って逃避する無関心層が多い日本社会の脆弱さ。

 昨晩、小樽で開催された「道新文化センター特別講座 昭和史に学ぶ~保阪正康さん」のお話が心に染み入りました。

サンプロ 9月例会 2014

Posted by 秋山孝二
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 異業種交流会「サンプロ」の9月例会が愛生舘サロン(http://aiseikan.net/salonで開かれました。これまでにも何回か書いています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18511

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=753

 毎回、各参加者から示唆に富む話題提供があり、大変貴重なひと時です。今回は私からは、この数年ずっと参加している「寺島実郎経営戦略塾」、「リレー塾」から、今の各界の日本人リーダーに欠ける「歴史認識」、特に近代史について報告しました。

* 「ON THE WAY ジャーナル WEEKEND 月刊寺島実郎の世界」(http://www.jfn.jp/RadioShows/owj_tera

私のレジュメより~~~~~~~~~

~寺島文庫第5期リレー塾・第一回 講師 寺島実郎 より~

<日本>

アベノミクス 1)株高幻想 2)プチ・ナショナリズム症候群

――積み重ねてきた国際社会の中での日本の努力を一気にダメにする

政界、メディア、経済界、リーダーの見識の無さ:一番の原因は、「歴史認識の欠如」

――戦後教育における「近代史の欠落

――「日本史」、「世界史」に代わる「グローバルヒストリー」の概念

遡る歴史:戦後日本>20世紀>近代――>「17世紀オランダ

「近代史」 17世紀オランダの日本への影響 <別資料参照>

「近代」を理解するために「江戸期」の国家観を固める――本居宣長ほか

「近代」 1)デモクラシー(フランス革命、米独立戦争etc)個の自立、2)科学技術、3)資本主義 東インド会社(オランダ)

<ヨーロッパ・アメリカ>

2014年のヨーロッパは、「第一次世界大戦から100

――1914年 サラエボ事件

――4つの敗戦した帝國:ドイツ、オ・ハ二重帝国、オスマン、ロシア

――>中東の戦勝国(イギリス、フランスetc)による分割――ウイーンはロンドンへ1,254 km、イスタンブールへ1,255 km

ヨーロッパの中心だった:オーストリア・ハンガリー二重帝国(フランツ・ヨーゼフ、ハプスブルク家)

――現在のヨーロッパにイスラム教徒 1,500万人を超す(トルコから)

*二重構造 金持ちアラブと不法移民etc 抑圧されたアラブ

シュミット(ドイツ)、「21世紀はイスラムとの対話の時代」

現在の中東

1)アメリカの存在感の薄れ――イラク政策の失敗

アメリカ*エネルギー(原油、シェールガス)で世界一

*実体経済の回復 失業率6.1%、輸出No1「エネルギー」、

次世代ICT(ビッグデータ、クラウド)等戦略的産業の構築

2)地域パワーの台頭 イラン(シーア派)とトルコ(中央アジアを含む)

* プーチンのしたたかさ 中東の混乱―>オイル価格のアップ ――> ロシアへの追い風

日本   ロシアへのエネルギー依存――G7にも良い顔をしたい <矛盾を抱えている現実>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ レジュメコピー おわり

 「17世紀オランダ」は、私にとっては蘭学研究の第一人者・片桐一男先生、さらには長崎での「第二次海軍伝習(=医学伝習)」、「愛生舘」へと繋がり、本当に不思議な歴史の縁を感じます。

* 片桐一男先生 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%89%87%E6%A1%

* 医学伝習 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%BB%E5%AD%

「野のなななのか」、全国上映!

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 ここにきて、私の周りでは映画の話題が続いてます。

 まずは、北海道・芦別を舞台にした「野のなななのか(http://www.nononanananoka.com/」です、「なななのか」は「七・七日:四十九日」です。先日は北海道での先行上映に際し、大林宣彦監督、俳優の常盤貴子さん、品川徹さんらを囲んでのパーティが初日前夜、札幌市内で開催されました。以前にテレビでも報道されましたが、地元芦別の制作委員会(http://blog.goo.ne.jp/nanananoka)の皆さまが大勢ご出席でした。

大林宣彦監督と女優の常盤貴子さんと札幌で

大林宣彦監督と女優の常盤貴子さんと札幌で

 本州では今週末から、北海道ではすでに各地で上映中で、札幌でも複数館で観られます。

 その一つの札幌のシアター・キノ(http://theaterkino.net/では、ゴールデンウイークに面白い映画が連続して上映中です。一つは、「8月の家族たち(http://august.asmik-ace.co.jp/」、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツほか、役柄と役者の個性が見事なコラボレイト、会話のやり取りほか表情にも目が離せませんでした。

円熟した役者たちとストーリー

円熟した役者たちとストーリー

 そして、「ワレサ、連帯の男(http://walesa-movie.com/」です。あの時代の東ヨーロッパは、ハンガリーの歴史にもダブり緊張感がありました。「変革のリーダー」というよりも一人の夫・父親としての人間味を前面に出したアンジェイ・ワイダ監督の意図が魅力的でした。

懐かしのワレサ、英雄というより一人の夫・父として

懐かしのワレサ、英雄というより一人の夫・父として

 監督の意気込み、それを支えるロケ地の方々の熱意、そして演じる俳優の方々、一つの作品を創り上げるのにご尽力された皆さんの多彩なサイドストーリーは、映画の面白さを一層引き立てる素晴らしい宝の山ですね。演劇も同じように、その作品を観る楽しみから、さらに周辺の多くのこぼれ話も時間を掛けて巡ると何倍も喜び、気づきが膨らみます。

【追記】

 この映画の原作「なななのか」は、演劇の「弘前劇場(http://www.hirogeki.co.jp/)」代表の長谷川孝治さん、そして、終盤の四十九日の草原の中で、泊原発につとめる彼が、「北海道には、『エネルギーチェンジ100プロジェクト(http://www.enechan100.com/)』という再生可能エネルギー推進の活動がある」と語る場面もありました。そういう彼は、泊原発を退社する決断をしたのですよ。

益子では「春季展示会」、開催中

Posted by 秋山孝二
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 栃木県益子町にある「公益財団法人 ワグナー・ナンドール財団」の春季展が、5月15日まで今年も開催中です。今年のポスターは、小野田寛郎さんをモデルにしたワグナー・ナンドールの作品を掲載しています。小野田寛郎さんは、旧制海南中学校・久留米第一陸軍予備士官学校・陸軍中野学校二俣分校卒。 情報将校として太平洋戦争に従軍し遊撃戦を展開、戦争終結から29年目にしてフィリピン・ルバング島から帰還を果たしました、最終階級は予備陸軍少尉となっています

 小野田さんが再び日本の土を踏んだ姿に感動した生前のワグナー・ナンドールが、その深い精神性を込めて作品を創りました。小野田さんご自身は数年前に、益子のこの地をご訪問になり、しばしの間散策されました。昨年のご逝去後は活動を休止していますが、「小野田自然塾(http://www.onodashizenjuku.or.jp/」でも子供たちの教育にご尽力されていました。

* http://kankou.4-seasons.jp/asobu/509.shtml

春季展2014

春季展2014

 五角堂ギャラリーの併設展は、成島行雄著「コノハナサクヤヒメものがたり」で、仲田育代さんの挿絵をパネル展示しています。

コノハナサクヤヒメ

五角堂ギャラリーでは併設展「コノハナサクヤヒメものがたり」

 ハンガリー・ブダペストでは今回の展示に先立って、仲田育代さんもご出席になって「ハンガリー語出版記念会」が開催されました。赤いセーターの男性は出版社社長で、今もこだわりの工房で書籍を作成しています。

ハンガリー・ブダペストでの出版披露パーティーで

ハンガリー・ブダペストでの出版披露パーティーで

歴史的建造物の製本会社工房

歴史的建造物の製本会社工房

 「古きを温めて新しきを知る:温故知新」、まさに芸術文化のすそ野の広さと深さを感じます。毎年毎年、話題豊富なワグナー・ナンドール財団、アートギャラリーです。どうかお時間のある方、栃木県益子町まで足をお運び頂き、お弁当でもお持ちになってしばし散策されることをお勧め致します。

ワグナー・ナンドール秋季展 2013

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 「ワグナー・ナンドール記念財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)・秋季展示会 2013」が開催されています。

 これまでたくさんの記事を掲載してきました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%AF%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BC

%E3%83%AB)。

 今年は、財団内の庭を新しくしての初めての展示会、ヨーゼフ・アティラ像もプロモナード沿いとなりました。

新装なった庭も好評で

新装なった庭も好評で

詩人「ヨーゼフ・アティラ像」も新しく設置

詩人「ヨーゼフ・アティラ像」も新しく設置

ワグナー・ナンドールがハンガリー国・文化遺産に登録

ワグナー・ナンドールが今年、「ハンガリー国・文化遺産」に登録となりました!

特別展示室では「ワグナー・ナンドールの生涯」も

特別展示室では「ワグナー・ナンドールの生涯」も

 この数年、話題が実に豊富で、訪れるお客さまも格段に増えています。「Bar レモンハート:http://www.yomiuri.co.jp/otona/people/sakaba/20130711-OYT8T00777.htm」にも登場したりです。

HPより~~~~~http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/mobile/002-2.html

 「減点パパ」 「ダメおやじ」の作者として有名な古谷三敏氏のロングランシリーズ 【BAR レモン・ハート】 第26巻に、 ワグナー・ナンドールと作品が登場しましたのでご紹介します。人情噺の第一人者 古谷三敏先生のお酒にまつわる うんちく を扱った漫画作品です。第1話 part.333 「亡命した酒」と、最後の第13話 part.345「ワインの素性」に登場します。ワグナー・ナンドールの代表作【哲学の庭】に関しましても わかり易く描かれています。

~~~~~~~~~ 引用 おわり

 今年も実り多き一年でした、芸術・文化の「力」を感じる昨今です。

祝、宇都宮市立南図書館2周年 !

Posted by 秋山孝二
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栃木県宇都宮市立南図書館(http://www.minami-tosyokan.jp/の「開館2周年記念イベント」として、「ワグナー・ナンドールの世界:http://www.minami-tosyokan.jp/event/detail.php?id=0197」が開催されました。

新しいコミュニティのコンセプトに基づく(http://www.minami-tosyokan.jp/facility/mv/1109.html)、素晴らしい図書館運営、400席のホールいっぱいのお客さまで大盛況でした。冒頭で、公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)理事長として、栃木県「デビュー」で私もご挨拶を致しました、反応もよく、受け入れて頂いたのかと少々安堵です。今回の企画、最初からお世話になった寺内徹館長ご夫妻、当日司会を担当された青山久実副館長に心から感謝申し上げます。

地域の「場」、新しいコンセプトの図書館!

地域の「場」、新しいコンセプトの図書館!

玄関ロビーでの特別展示も

玄関ロビーでの特別展示も

プログラム最初は地元宇都宮出身の期待の若手ピアニスト、阿久澤政行さんのコダーイ曲の演奏です。彼が身に着けている当日の服は、ちよさんから送られたワグナー・ナンドールの燕尾服です。この曲、演奏後に彼に聞くと、楽譜を見つけるのもかなり苦労したとか、素晴らしい演奏でした。

阿久澤さんのピアノ演奏

阿久澤政行さんのピアノ演奏

「ドナウの叫び」著者の下村健さんと和久奈ちよとの対談

「ドナウの叫び」著者の下村徹さんと和久奈ちよとの対談

ワグナー・ナンドールの生涯を生々しく語る

ワグナー・ナンドールの生涯を生々しく語る

引き続きの対談、「ワグナー・ナンドールの人間形成について」は、素顔のナンドールに肉薄して語るやり取り、彼が育つ過程で影響を与えた人々の読み解き等、大変奥深いお話の数々でした。激動の時代をハンガリー、スウェーデン、日本で生き抜いたナンドールの数奇の人生を、多くの方々と共有できた貴重なひと時でした。対談後のサイン会も大盛況でした。

これからも地元栃木県に根差した財団として、骨太の活動を継続していきたいとあらためて決意を新たにしました。

「バラトン」と聞いて

Posted by 秋山孝二
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 環境系の市民活動をされている皆さんには、すでにお馴染みの「バラトングループ(http://vimeo.com/51860396」は、この間、地球規模の環境問題への数多くの提言があり、時代を先取りしながらグローバルなオピニオンリーダーとしての存在です。私は当初、それがハンガリーのバラトン湖だとは知らずにいましたが、ワグナー・ナンドール財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)の関係でハンガリーをたびたび訪問しているうちに、「あっ、あのバラトン湖畔に集まるグループか」と気がついたのです。

メンバーはこちら(http://www.balatongroup.org/who-we-are/)

<これまでのこの欄への私の記載です>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7722

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10357

 日本からは枝廣淳子さんが2002年からただ一人参加していて、今年で12回目とのこと。今年は第32回、世界から60人ほどが集っています。JFS(http://www.japanfs.org/ja/)通信によると:

~~~~今年のテーマは「テクノロジー」。休み時間や食事中に、旧知のメンバーからも新しいメンバーからも聞かれるのは、「フクシマの現状と見通し」「日本のエネルギー政策の今後」です。いかに世界の人々の関心がいかに高いかを(国内の方が低い……)を感じます。と同時に、国内でもそうですからしかたないのかもしれませんが、情報が世界に届いていないのだなあと……。今朝、テクノロジーに関する発表が始まるまえの小グループの議論で、「フクシマの事故を考えても、人は複雑で先進的な技術のほうに向かう傾向がある一方で、もっとシンプルでわかりやすく、レジリエンスの高い技術もある」という問題提起から、「だれが技術を評価し、だれが選ぶのか」も大事な議論のポイントだ、という話になりました。

 だれが技術を評価し、だれが選ぶのでしょうか?技術革新が便益とともにリスクを大きくする(原発のように)可能性がある場合など、「もっともっと(技術の進歩を)」に歯止めをかけるべきときがあるとしたら、その歯止めはだれがどのようにかけることができるのでしょうか?

 今朝の発表でも、遺伝子組み換え技術、温暖化に対するジオエンジニアリング(成層圏にエアロゾルを散布して太陽光を反射し、地球への入射を減らすといった、気候システムに対する大規模・意図的な工学的介入)といった技術が例として取り上げられていましたが、その結果を不特定多数の人が被る技術(原発もそうですね)についての評価や選択・決定はだれがどのように行うべきなのでしょうか。

~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 2011年3月の原発事故直後もそうでしたが、私自身とほぼ同じ思いを上手に表現してくれて、「レジリエンス」な思考の枝廣淳子さんの活躍は、環境系課題解決の方向性を示してくれます。最近、東京でのワークショップ等にもあまり参加できないのが残念ですが、北海道の地で引き続き活動は続けていますので、どうか宜しくお願いします、ね。

< 参照 >
* 枝廣淳子の環境メールニュース http://www.es-inc.jp

* 「幸せ経済社会研究所」~幸せと経済と社会との関係を見つめ直す  http://www.ishes.org/

* 「私の森.jp」~森と暮らしと思いをつなぐ  http://watashinomori.jp/

* 「変える」メソッドを経営へ  http://www.change-agent.jp/

* 「システム思考」に関する情報を提供  http://groups.yahoo.co.jp/group/systems_thinking_byCA/

* 日本から世界へ情報発信 ジャパン・フォー・サステナビリティ  http://www.japanfs.org/index_j.html

エドウィン・ダン記念館に学ぶ

Posted by 秋山孝二
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 「エドウェイン・ダン記念館:http://www.city.sapporo.jp/keikaku/keikan/rekiken/buildings/building45.html」は、札幌市南区真駒内にあり、1880(明治13)年にエドウィン・ダンによって北海道開拓使の「牧牛場の事務所」として建てられました。1946(昭和21)年に進駐軍に接収されるまでの70年間、北海道の酪農畜産の原点であり、先日その顕彰活動を学びに足を運び、管理運営に当たられているお二人から2時間を越えるお話を伺いました。

素晴らしく美しい建物外観

素晴らしく美しい建物外観

天井の高い部屋に貴重な展示品の数々

天井の高い部屋に貴重な展示品の数々

記念公園内の「エドウェイン・ダンの像」、台座には功績を讃えるレリーフも

公園内の「エドウェイン・ダンの像」、台座に功績を讃えるレリーフも  

 

 今回訪問した私たち5名は、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」のメンバーです。昨年来、札幌市中央区南4条東4丁目の「札幌遠友夜学校跡地」の活用について、歴史をしっかり顕彰・記念する場とすることを提案しています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16214)。

 今回の目的は、もちろん記念館の展示を観てエドウェイン・ダンの功績を再確認することですが、もう一つ、現在ここの管理・運営を実際になっている「エドウィン・ダンの会」の方々に、これまでの経過とご苦労話、そして今後の展望をお聞きすることでした。会員の田口圭一さん(後列中央)、そして運営委員(学芸員)の園家廣子さん(前列中央)の丁寧なご説明に心から感謝致します。

支える方々と私たちのグループ

支える方々と私たちのグループ

 移設して今の場所に至り、10年前に改修工事を施して今日に至る経過をお聴きして、これまでの札幌市における「芸術・文化の継承」の問題点と今後の課題解決の貴重なヒントを得た気がします。場所が美術館、資料館、公園ほかどこであろうと、そこが放つメッセージ・史料に責任をもって、郷土の歴史・風土・芸術・文化を統括して所管する部署の必要性です。そして、適切に予算の裏付けを持たせること、これは21世紀の都市としての必須要件のような気がします。

 マチを創る基本は、マチの歴史をしっかり掘り起こし、引き受けて、伝えていく、昨年ハンガリーのマチでそれに気がつきました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14622)。

 札幌には日本の中で特異な歴史と場が点在していて潜在的価値には大いに恵まれています、それらをどう「つなげるか」なのだと思いますね、今、まさに維持管理・運営を含めた担い手としての「市民力」が問われているのでしょう。

「空席」を巡って、海外の機内で

Posted by 秋山孝二
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 今年10月に、ハンガリーに行きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14622)。外国旅行中は、普段日本国内とは違った光景に出くわす場合が多々あり、ある意味で新鮮な驚きを与えてくれます。

 そんな一例として、ハンガリー・ブダペストからフランクフルトへの機内でのできごと、私の感性がずれているのかどうか、ご感想をお聞きしたい心境です。

 ルフトハンザ航空(http://www.lufthansa.com/online/portal/lh/jp/homepage2011?nodeid=1658982190&l=ja)の早朝ブダペスト発エアバス機でしたか、私は前方の通路側「C」席で、搭乗はかなり早い方で着席していました。殆ど満席状態でしたが、暫くしても私の列は窓側「A」も「B」も空席のまま。ひょっとしたらここだけは二席空いたままで出発でラッキーかと思っていましたら、最後のお客さんが私の列の「A」席の方でした。30歳くらいのブラウン肌の男性、私が立って窓側に入った後もしばし立ったまま、何やら「フランクフルト空港の乗り換え時間が少ないから」とつぶやきながら、前の席が空いていると見つけてそちらに移動しました。私は、あそこは同じシートではあるけれど確かビジネスクラスの席のはず、移動は難しいと思ったのですが、彼は何の躊躇も無く移って座っていました。するとキャビンアテンダントの女性が案の定、「ここはビジネスクラスです」と促して、彼は再度、私の列に戻って来たのです。そして列の真ん中の席が空いたままに滑走路へと進み、飛行機は離陸しました、ここまではよくある光景かもしれません。

 こういった場合、日本の国内線、或いは私の数十年の国際線の常識としては、空いた真ん中の席「B」を窓側と通路側のお客がある意味で共有しますよね。ところが、その若い男性は、すぐに何と自分が「B」席に移動して窓側席を自分だけで占有したのですよ。私は一瞬何が起きたのか理解出来なかったのですが、しばらくそんな状態が続いていた所、またまたCAが彼に向って、「お客様、ご自分の席にお戻りになって、B席はこちらのお客様(私)と共有して下さい」と、かなりきつめに語っていました。すると彼は素直にまた戻って座り、私に向かって「ここを使っていいよ」みたいに言うではありませんか。

 私は妙にこだわって「いや、結構!」と敢えて拒否したのです、お前に言われるまでも無くそれは世界の常識だぜ、と。その後彼は、「フランクフルトからサンフランシスコに行くのだけれど、乗り換え便は間に合うだろうか」とCAに聞いていましたが、「大丈夫です、十分に時間がありますよ」と返事が返ってきていました。私の乗り換え便よりはるかに余裕のあるフランクフルト出発便でしたよ。

 恐らく、あのアメリカ人にとっては、初めての飛行機の旅だったのかも知れませんね、それにしても「空間の使い方」の国際社会、世代間ギャップを、何か目の当たりに見た気がして、時代の変化を受けとめて、「ひとり占め」が当たり前のアメリカでは、競争の中を生き抜く知恵なのかもしれないなと、乾いた殺伐とした空気みたいなものを感じました。

 ここまでつまらないことを書いてしまったと多少の自己嫌悪ですが、どうせなら嫌悪ついでに今、思い出しました、飛行機内では普段使わない表現も時々アナウンスされます。

 数年前でしたか、札幌・新千歳空港から東京に行く便、羽田空港近くで雷雲の中を下降していると、機体の床部分を前方から後方に「カーン」と抜けるような金属音がしてガタガタ揺れた時がありました。少しして機長のアナウンス、「ただ今、雷が当たりましたがご心配はいりません」と。「雷が当たる?、雷は落ちるでしょ!」、そう私は思いましたが、敢えて「落ちる」を使わない機長の乗客への配慮かと、妙に感動した覚えがあります。

 今年も随分飛行機に乗りました、特に印象的だったのは、羽田空港国際線のANA午前1時発フランクフルト行き、午前6時着フランクフルト発羽田着便のB787でした。日本仕様とのこの機体は、細かな部分に配慮が行き届き、居住性に格段に優れていましたね。数年前の香港発アフリカ・ヨハネスバーグ行きのジャンボ機最後部列とは、比べものにならない快適さでした、日々進歩の航空機ほかの乗り物、長生きして新しい乗り物にこれからも乗ってみたいですね。

 つまらない気がついたことを書き留め、ここまでお読み頂いてありがとうございます。

ハンガリーでの大汚染事故

Posted by 秋山孝二
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 先日、ハンガリー出張中に、地元の方から2年前に起きた「同国史上最悪の化学災害」についてお話を伺いました。私の記憶では、当時何か新聞紙上で赤い色の写真があったようなといった程度でしたが、その後はすっかり忘却の彼方へ。

 その地元の方々がおっしゃるには、ハンガリーでは、EU加盟前は新鮮な野菜とかミルクが豊富だったのですが、EUに加盟して以来、身近な食物が手に入りにくくなったと不満げでした。地産地消だった優れた産品が広域連合になって広く流通することになり、地元のそれらが手に入らなくなる不条理、もう一つ、いろいろな分野での「基準」が、地域の理念とか特異性が無視されて、悪い意味で「標準化」された、或いは「より緩い基準に統一された」、そんな弊害を実感を持って語ってくれました。

 2010年10月4日に起きたこの事故では、同国西部アイカ(Ajka)のアルミニウム精錬工場の廃液貯水池から、周辺地域に110万立方メートルの有毒な赤い汚泥が流出し、10人が死亡、約150人が負傷したとのこと。その後、ハンガリー国内にとどまらず、ヨーロッパ全体の環境汚染問題へと発展して、深刻な事態になっているそうです、ヨーロッパの「食糧倉庫」としてのハンガリーとしてもですね。原因は、老朽化した巨大な貯水槽がひび割れて、膨大な有毒な廃液が流れ出たと、きわめてシンプルなのですが、何か底知れぬ恐怖感を抱きます。

ニュース報道はこちら:http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2764863/6303707

 

 日本に戻ってからインターネットで検索してみると、この事故に対して、北海道大学スラブ研究センターの家田修先生が、EU基準と国内基準の二重性に関して、詳細な論文を書かれています(http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/publictn/japan_border_review/no2/07_ieda.pdf)。その中に、「国際メディアは第一報として赤泥流出事故を大きく取り上げたが、その後、なぜか全く報道が途絶え、事故の経過や原因については霧に包まれたままとなった。しかし現地での調査などをもとに事故の背景を調べてゆくと、単なる一企業の産業廃棄物事故を越えて、ハンガリーとEU(欧州連合)、さらには日本も含む世界全体が抱える環境問題に行き当たる」と述べています。

 家田修先生が今年4月に主催された講演会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12476)は、私も出席しました。

 今回のこのお話は、たまたまブダペストで地元に住む方のご自宅で食事中の話題でした。経済成長と環境問題、「島国日本」とよく言われますが、孤立している訳ではありません、日本海、オホーツク海、太平洋でつながっていると考えれば、日本における環境問題も、まさに即、世界的課題となるのでしょう、とても他人事とは思えませんでした。

ハンガリー 2012 (5:最終)

Posted by 秋山孝二
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<「母子像・ふるさと」除幕式 in ブダペスト> その2

 「母子像・ふるさと」石彫の除幕式の様子、気持が高揚して写真を入れ過ぎたようではじかれましたので、続きをさらに書きます、「余韻、覚めやらず」と言った感じです。

除幕式の開会前の様子、始まる時は皆さん前に詰めてきていました

除幕式には歩道、城壁の上にも多くの方々が熱心に

  開始前にはスピーカーから、式半ばではライブのフルートの演奏、尺八の音をかもし出すこのブダ城横の場とのハーモニーが魅力的で心に沁み入りました。

ブダ城ウイーン門、「母子像・ふるさと」前でのフルート演奏

ブダ城ウイーン門、「母子像・ふるさと」前でのフルート演奏

  式終了後、50m程離れた「ホテル・キャッスル・ガーデン:http://www.budapesthotels-budapesthotelbooking.com/hotel-castle-garden-budapest/index.JP.html」に移動しての祝賀会でした。

通訳のレイカさん、キッシュさん、伊藤大使、ナジ区長、私

通訳のレイカさん、キッシュ理事長、伊藤大使、ナジ区長、私

  この写真を撮った後、もの凄い雨がしばし降り続き、雷鳴が轟き大変な天気でしたが、30分後にはピタリとやんで、何事も無かったかのような実に静かな城外でした。

 パーティの最後を飾るデザートは、何と「母子像・ふるさと」ケーキ版です。プロジェクトの締めまでこだわった今回の「除幕式」、文化の香り漂うブダペスト・ブダ城ウイーン門前、全ての企画に「脱帽!」です。

祝賀会のケーキも「母子像・ふるさと」でした!

祝賀会のケーキも「母子像・ふるさと」!

  地元のメディアにも掲載されました、ブダ城の公式HPにも。

<Here are the links of the local newspaper announcing unveiling of Boshizo.>
http://varnegyedonline.hu/news/469
http://prae.hu/prae/news.php?aid=17114
http://szoborlap.hu/18780_foldanya_budapest_wagner_nandor_2012.html
<the photo of today (it changes every day)>
http://szoborlap.hu/
http://www.retroradio.hu/retro_cikk.php?id=47550

<announcement on official HP>
http://www2.budavar.hu/index.php?node=programs&id=717

ハンガリー 2012 (4)

Posted by 秋山孝二
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<「母子像・ふるさと」除幕式 in ブダペスト>

 「母子像・ふるさと:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%AF%8D%E5%AD%90%E5%83%8F%E3%83%BB%E3%81%B5%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%A8」が、今回、ハンガリー・ブダペストの世界文化遺産・ブダ城(http://www.tour.ne.jp/world/heritage/heritage_budapest.html)近く、ブダペスト1区・ブダ城区、ウィーン門近くのブダ城の塀沿い広場に設置完了となりました。昨年の札幌市・市長公宅跡(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10890)に次いでのプロジェクト、札幌は「ブロンズ像」ですが、今回のブダペストは「石彫」なので、陰影が強く少し雰囲気が違います。

設置・固定作業

設置・固定作業

 

 そして、伊藤哲雄日本大使、ナジ・ガボール・トマーシュ第一区長もご出席して頂き、地元の方々はじめ140人がお集まりになる中、除幕式が執り行われました。ナジ区長のお話は、ワグナー・ナンドールの哲学に始まり、「ガイア」の理念まで言及する熱弁でした。最後の私の感謝の言葉が終わった頃に、ポツポツと雨が落ちて来て、近くのホテルに移動しての祝賀パーティー開会時にはどしゃ降りで、雷、風も吹いていました。不思議ですね、全て終了時には雨も上がり、穏やかな夜に戻っていました。

除幕式:伊藤大使、ナジ区長、私、キッシュさん

除幕式:伊藤大使、ナジ区長、私、キッシュ理事長

 

宮殿入口の側に

ブダ城ウイーン門入口の側に

新郎・新婦も注目していました

新郎・新婦も注目していました

  

 先日のシンポジウムでも説明がありましたが、ワグナー・ナンドールの人生は、ハンガリー時代、スウェーデン時代、日本時代に大きく区分することができます。これまで、ハンガリー、ルーマニア・ナジュバラドには、1990年以降の再評価の努力により、彼自身がハンガリーにおいて創作した作品が設置されていました。

 今回のこの「母子像・ふるさと」石彫は、ワグナー・ナンドールの日本での作品の写真・テラコッタを基に、ハンガリーの石彫刻家 Istvan Daranyi が製作し、初めて彼のふるさと・ハンガリーの大地にしっかり着地した、それが大きな意義だと思います。まさに、今回の設置により、ハンガリーと日本が彼の作品で相互に結ばれた、そんな感慨を持つのです、これまでこのプロジェクトに関わった多くの皆さま方に、心から感謝申し上げます、ありがとうございます!

ハンガリー 2012 (3)

Posted by 秋山孝二
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<IBF:武術会賢臣流  ヨーロッパ競技会

 「武術会賢臣流:Society of Far Eastern Martial Arts」を中心とした「IBF(International Budo Federation):http://www.ibf-international.com/」主催のヨーロッパ競技会が開催中で、時間を作って見学に行ってきました。

 会場は大学の体育館、3つの試合場では、熱気あふれる対戦が続く一方、VIPルームでこの会の会長としばし面談し、「認定証書」と「金メダル」を受け取りました。

武術会賢臣流 開祖 サボー・アンドラーシュ氏と

武術会賢臣流 開祖 サボー・アンドラーシュ氏と

  別の部屋では、日本刀、鍔、鎧等の展示も行われていて、丁寧な説明も。

IBFにより日本刀・鍔・鎧の展示会

IBFにより日本刀・鍔・鎧の展示会

  ヨーロッパでの「武術」への人気は大変盛り上がっているそうです。昨年の日本の3・11大震災を支援する意図で、様々なイベントを開催し、その収益を全て東北地方の復興に寄付したことも知りました、有り難い話です。それにしても、ハンガリーに来て、武術と出会うとは思ってもみませんでしたね。