ロコタブル 若者プレゼン 2016

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 アメリカオレゴン州ポートランドの短い訪問を終えて札幌に戻ると、矢継ぎ早のスケジュールに少し疲労が蓄積しました。ただ、それぞれのイベントでは草の根で頑張る人々の営みが凝縮していて、ただ受け流すのも失礼な気持も強いですね。

 まずは、「ロコタブル(http://locotable.net/archives/921」の若者の発表会で、講評を頼まれていたのでその話題です。昨年、北海道で開催された「テッラマードレ日本 2015(http://www.tm-hokkaido.com/」の流れを汲んでのイベントでした。

 こちらにも少し紹介しました――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24947

* locotable20160304

●スケジュール

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<若者のプレゼンテーション>

講評:秋山孝二(秋山記念生命科学振興財団理事長)

* 上道和恵 (厚真町放課後子ども教室担当・NPO法人ねおす) http://houkago-kyousitu.cocolog-nifty.com/blog/

 「自分が育ったまちのことを、自分の体験をもとに、自分の言葉で語れる人を育てる」をテーマに、胆振管内にある厚真町で小学生を対象とした体験活動を実施しています。

* 原 大知(新得町・はら農場) http://www.ganke-fes.com/cafe-soba/

 1985年新得町生まれ。2013年10haの農地を継ぐためにUターン。大地に優しい農業を目指し、島立て乾燥の体験会等の食育活動を通して、畑の「楽しい」を伝えている。

* 堀田悠希(士幌町・農と暮らしの委員会) https://www.facebook.com/%E8%BE%B2%E3%81%A8%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A-289739271198243/?hc_location=ufi

 十勝で働く農業女子の団体。農家に嫁いだ女性、農業後継者の女性、農業法人に勤める女性、農業への携わり方も様々ですが、消費者と農業者の架け橋でありたいと願っています。

* 中澤和晴(むかわ町・中澤農園) http://www.tororoimo.com/farminfo/

 1989年むかわ町(旧穂別町)生まれ。高校生の時に将来農家になることを決意。短大卒業後、1年間単身ニュージーランドへ。13箇所の農家を巡り、多様な農業や異文化に触れる。

* 星野愛花里・堀川さゆみ(札幌市・ほくだい畑) https://www.facebook.com/ELF.hokudai/

 2015年4月に26人で創立。対象は北大生で、畑作業を主軸とし、勉強会やイベントの企画・参加を通して、自分の食や農の価値判断の幅を広げ、食べる事や消費活動の見直しを目指す。

* 長谷川勘太郎(占冠村・VOCK) http://climbing.vock.shop-pro.jp/?eid=1579

 1980年東京生まれ。宮城県の山里で木製クライミングホールドメーカーVOCKを設立。東日本大震災で放射能汚染を目の当たりにし北海道随一の岩場を有する占冠村に移住。

「テッラ・マードレ・ジャパン in 北海道」 記録映像上映会

 8月のプレせたな大会、11月の十勝、占冠、札幌3つの大会の記録映像(約40分)を上映します。市民のネットワークで開催した、さまざまなプログラムやイベントを振り返ります。

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 最後に講評の役があったこともあり、一層集中して聴いていましたが、とにかく皆さんの明るい笑顔に私自身がエネルギーを貰いました。それぞれ課題を抱えながらも、その場に生きて暮らしている姿は実に美しい、こんなプレゼンを聴かせて頂き感謝でしたね!

水素地域づくりプラットフォーム

Posted by 秋山孝二
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 「北海道水素地域づくりプラットホーム(http://www.hkd.mlit.go.jp/zigyoka/z_kankyo/suisotiikidukuri/」の第2回目会合が開催されました。

 昨年5月25日、北海道に豊富に賦存する再生可能エネルギーの活用を、水素を利用することにより促進させ、水素を活用した地域づくりを検討することを目的に、国、地方公共団体、有識者、民間企業等が参加する「北海道水素地域づくりプラットフォーム(以下「水素PF」)」が設立されました、事務局は国土交通省北海道開発局です。

 HPによると、「水素PFでは、今後も水素を活用した企業等の取組の情報提供をはじめ、水素を活用した地域づくりの方針に関する会員間の意見交換、情報交換や先進地域の視察、地域づくりに関する地方公共団体への支援などを柱に活動を行っていく予定です」と書かれています。随分、表現が固いなとは感じていましたが、実際に先日この会合に足を運び、傍聴席に座り、さらにこの会議の雰囲気を感じ取った次第です。

<内容>

パネルディスカッション「道北の水素地域づくりへの期待」
コーディネーター:北海道大学大学院 工学研究院教授            近久 武美 氏
パネリスト:(株)谷グリーンエネルギー研究所 代表取締役            谷   義勝 氏
(株)NTTファシリティーズ スマートビジネス本部 スマートコミュニティ部 担当課長           榎本 裕幸 氏
東京都環境局地球環境エネルギー部 計画担当課長      堀     哲 氏
稚内市 副市長                                        青山   滋 氏
苫前町長                                            森   利男 氏
国土交通省北海道局参事官                              鎌田 照章 氏

 第1回会合の資料及び議事概要は、国土交通省北海道開発局ホームページに掲載されています。
http://www.hkd.mlit.go.jp/zigyoka/z_kankyo/suisotiikidukuri/index.html

会場に女性はお二人だけ

会場に女性はお二人だけ

 実は私、冒頭30分程度で退席しました。資料の説明が続き、とても意見交換とは言えない進行、さらに200人近い会場には、気が付く限り女性はお二人位でした、異常な程の男社会。先月のトヨタ財団主催の非営利セクター・アジア交流会議とは対照的な会場の様子でした。ここで語られる「水素社会」の意見交換、期待できますでしょうか?

* 「ICAN」  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25526

「人間復活へ」 by むのたけじ

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 8年前に出版され読み続けられている、むのたけじ著「戦争絶滅へ、人間復活へ~93歳・ジャーナリストの発言(https://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0807/sin_k423.html」、鋭い指摘は今も健在です。

 むのたけじさんは今年で101歳、先月も少しご紹介しました――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25156

 強く印象に残ったコメントを書き留めます。

* 成田空港建設に反対して三里塚の農民闘争が起こった時の取材から: ものを見るときに、いったいどちらの側に立つのか。大きいものと小さいものが対立していたら、私はまず小さいものの側へ行く。そして、強そうなものと弱そうなものがあったら、弱そうなものから見る。それは、自分の生活環境から身につけたことですね。

* 「すりかえる」権力、「すりぬける」民衆: 「すりかえる」手口というのはさまざまで、たとえば、戦争体制の準備を「有事」なんていう言葉でごまかす。こうしたことは一朝一夕にできたものではない。まるで呪いをかけて人間を金縛り状態にしてしまうような、そんな支配力が民衆のなかに作用している。

* 戦争をやめさせた反戦運動はない: 戦争は悲惨だ、兵士はかわいそうだ、あれは許せない罪悪だ、ということを百万回大声でしゃべったって、戦争をやろうとしている連中には、痛くもかゆくもない。戦争が始まってから反戦平和運動をやったところで、戦争の論理とエネルギーに引きずられてしまう。戦争をなくすには、戦争をする必要をなくして、戦争をやれない仕組みをつくらなければだめ。かつて、そこまで踏み込んだ平和運動は一つもなかった。

* 戦争の準備段階で計画をあばく: どんな戦争にも必ず準備段階がある。とくに現代の戦争では、何万、何十万という大きな兵力を動かすので、少なくとも5,6年というような準備期間がある。ただし、どんな国でも軍事は国家の最高機密として、法律で完全に守られている。したがって、ジャーナリズムが戦争をやめさせるには、この準備段階で法や制度と闘いながら戦争計画をあばき、告発するしかない。

* ジャーナリズムとは何か: 「ジャーナル」とは、日記とか航海日誌とか商人の当座帳とか、毎日起こることを書くということ。それをずっと続けていくのが新聞。それは何のためかというと、理由は簡単で、いいことは増やす、悪いことは二度と起きないようにする、ただそれだけのことなのだ。

* 一人、一つ、一個から始める: ともかく日本人全員が、人類の一人として戦争をやめさせることに結集していくこと。要するに、単なる組織の大きさや、人数や、それがもっている力量の大きさなどに頼る時代ではない。それ以上に大事なのは、個々の人間が自分自身に責任を持ち、何よりも自分に誇りをもつということ。それに裏付けられた組織というのは、これまでにつくられたことがほとんどない。歴史は一人から始まる、自分から始まる、ということをもう一度、みんなで見つめ直さなければいけないのではないか。

* 新しい歴史観をもって生きる: 人間が歴史をつくれなくなれば、歴史のほうで人間をつくるのではないか。歴史がそれを要求する、と言ってもよい。やはり、歴史は地球を滅ぼすわけにはいかないし、その意思を通そうとするではないか。人類が核戦争で地球を滅亡させようとしても、地球が一つの生命体のように、「おれは滅びないぞ。おれを滅ぼそうとするものを滅ぼす」という意思を貫くのではないか、と。そう思うと、これまでの歴史学などでは考えられなかった力が、働いていくような気がする。

* 最後に語り手としての思い: 私は平均より長く生きてきたので、「死」がそれだけ近くなっている。でも、悲しくも怖くもない。だって、地上の万物のどれをもごらん。終えた所から新しく始めているではないか。「死」は生の完結であって、新しい自由の獲得だ。だから私は、にこにこ笑いながら絶息したい。

 著書最後の「結び書き」にある「スットン罪」を含めて、以上、鋭い指摘、表現の的確さ、恐るべき101歳ですね!

今年を振り返る 2015 (番外編)

Posted by 秋山孝二
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 年末29日、もう十数年になりますか、今年もFM三角山ラジオで丸山哲秀先生の番組で1時間少々のトークに登場でした。私自身、毎年の振り返りができると同時に、丸山先生とのやり取りが楽しかったです。

* http://d.hatena.ne.jp/tessyu/

 戦後70年目の節目の年、歴史的転換点とも言える大きな出来事が続出しました。政治、経済では今後楽観を許さない危機感を抱きますが、世界で戦うアスリートたちの活躍からは、多くの勇気と希望を受け取りました。フィギャスケートの羽生結弦、宮原聡子、バドミントン、フェンシングの太田、ラグビーワールドカップで3勝の五郎丸歩、リーチ・マイケル、世界選手権優勝の男子体操、女子サッカーワールドカップの準優勝、テニスの錦織圭等、書き切れない程の活躍でした。それぞれ裏付けされる日頃の精進があり、日々切磋琢磨している姿には感動しました。

 私の活動の総括としては、上手く軌道に乗ったこと、苦闘していること、いろいろありますが、自分が関わるフィールドがあるということに感謝したい気持はあります。それぞれの場には、永年頑張っている人々がいる訳で、その努力へ報いるためにも、私の立ち位置でやれることを悔いなくやりたい、そんな姿勢で日々活動をしてきたつもりです。

 私(わたくし)的な一年のまとめ、今年も盛りだくさんでした。

* 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」、札幌遠友夜学校、遠友みらい塾関連

* エネルギーチェンジ100ネットワーク

* 演劇関係

* 秋山財団

* 北海道経済同友会

* 寺島戦略経営塾

* 政治情勢、特定機密法案、安保法制、沖縄基地問題

* SEALDsの活動

* 海外旅行から 5月ボストン、10月シンガポール

* 国内旅行 7月利尻・礼文、10月中山道(妻籠、馬籠ほか)、郡上八幡、高山「八幡祭」

* 六華同窓会、札南学校林財団

* 音楽ライブ 7月グラシェラ・スサーナ、8月美輪明宏、11月アルゼンチンタンゴ

 年末のテレビの特別番組、録画したものの果たして観る時間があるのかどうか。何はともあれ、今年一年、大変お世話になりました、来年も宜しくお願い致します、皆さまのご多幸をお祈り致します!

今年を振り返る 2015 (下)

Posted by 秋山孝二
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 日本の「ガラパゴス化」と昨日書きましたが、外国から見る、或は日本を愛する外国人のメッセージは傾聴に値し、今年も腑に落ちる場合が多かったです。

 まずは、秋に東京で食事をしながら外資系金融機関の方から聞いた話、数題。

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< 変革の「アップル」三世代?! >

* アダム&イブ の「禁断の実」

* ニュートン の「落ちるリンゴ」

* スマホ の「アップル社」

< 経済の三大潮流 >

* シェアリング・エコノミー http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc242110.html

* サステナビリティ 「持続可能性」をビジネスモデルの中核へー>価値創造能力を強化

参考 ESG(Environment + Social + Governance)

* ソーシャル・インパクト・インベストメント まとまった採用から市民生活の改善へ http://andomitsunobu.net/?tag=%E3%82%A4%E3%

事例 http://andomitsunobu.net/?p=7703

< 4つのメガトレンド >

* BOP市場(Bottom Of Pyramid) http://mf.nobisiro.com/kihon/bop.html

* LOHAS(Lifestyles of Health and Sustainability) http://www.lohasclub.org/100.html

* グリーン成長 https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/zu/h24/html/hj12010102.html

* 福祉国家の再編

<注目のポイント>

* マイクロファイナンス(グラミン銀行ほか) BOP(ボトム・オブ・ピラミッド)向けの金融システムー>貧困層が「被支援者から生産的な企業家へ

* 教育、保健医療、失業、環境、再生可能エネルギー等、社会課題の触媒的役割で市場を形成し始める

* 「助成金」から「投資」への概念進化

* 「社会貢献」と「経済的成功」の双方を実現しようとする「投資」

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 次は、海外試合で活躍した方々のコメントにも、今の日本の低迷を脱却するヒントがあります。今年、ラグビーのワールドカップでの初戦、南アフリカを劇的逆転で破った日本チーム。そのヘッドコーチ、エディ・ジョーンズの言葉には説得力がありました。何の遠慮も忖度もなく、「試合に勝つ」目的に対して、的確に日本人社会の弱点を指摘しトレーニングに励み、同時に長所を伸ばすサイドワークも欠かしません、根底に日本を愛する気持を持ってことに臨む姿は美しかったですね。

* http://president.jp/articles/-/16452

 今年10月に、シンガポールに行った時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24868)、これからの日本はコラボレーションの中で日本の良さを活かしていくことに展望が見出されると感じました。日本チームを日本人だけでやろうとする時代は終わっています、母国の代表を捨てて日本チームで活躍した外国人ラガーマンのように、魅力ある日本の風土を築き、人が集まるプラットホーム創りに注力する、エディのパフォーマンスを見ていて、私の立つフィールドでの希望を抱いた今年2015年でした。

きたネットフォーラム 2015

Posted by 秋山孝二
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 何だかすっかり報告が遅れてしまいました。毎年恒例の「きたネットフォーラム」、今年は「テッラ・マードレ・ジャパンin北海道2015(http://www.tm-hokkaido.com/」最終フレーズの札幌会場で同時に開催しました。

 今年のテーマは「トランジションという考え方~今日、学び考えていきたいこと」、新しい切り口からの環境課題への取組みです。

テッラマードレにもブースを出展

テッラマードレにもブースを出展

★★★★★内容★★★★★

10:00~10:15【開会式】

10:15~10:30【INTORODUCTION】トランジションという考え方~今日、学び考えていきたいこと
坂本純科さん(NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト 代表)http://ecovillage.greenwebs.net/

10:30~11:40【Program1】【基調講演持続可能な地域づくりのための「暮らしの場」をつくる
地域の持続可能性は何か特別な仕掛けや技術でできるものではありません。多様な視点と展開により生命力のある活動となってきます。パーマカルチャーという生態系の仕組みを手本にしたデザイン手法などを背景に、住まいづくりから地域づくりの実例を紹介します。

講師 山田貴宏さん(http://transition-japan.net/

(一級建築士事務所ビオフォルム環境デザイン室 代表、 NPO法人トランジション・ジャパン理事)
地産地消をテーマに伝統的な木の家造りを中心とした建築/環境設計を行う。パーマカルチャーのデザイン手法・哲学を背景とした住環境づくりをめざす。建物とそれを取り巻く自然/コミュニティまで含めた幅広い環境と場づくりがテーマ。NPO法人トランジションジャパンの創立メンバー、同理事。1990年早稲田大学理工学部建築学科卒業、1992年同大学都市環境工学専修修了。清水建設株式会社、長谷川敬アトリエを経て、2005年から現職。

11:40~12:40【ランチタイム】
昼食は、テッラ・マードレ札幌大会の「大地のマルシェ」でどうぞ!北海道の生産者とシェフがタイアップした「スロー」なファスト・フードのブー スやカフェコーナがあります。

12:50~13:10【食と環境のつながり~テッラ・マードレとは】
湯浅優子さん(スローフード・フレンズ北海道 代表、テッラマードレ北海道 大会長) http://slowfood-friends.org/

13:10~14:50【Program2】
北海道スタイルのトランジション・タウンを考える
【事例紹介】
・セルフ・エイド~農的自給的なくらし(札幌市)永田勝之さん NPO法人あおいとり 代表 小別沢教育ガーデン 自給の森(http://garden-society.com/

・森づくりという作品づくり-世代を繋ぐ拠点について-(白老町) 国松希根太さん 飛生アートコミュニティー 代表(http://www.tobiu.com/
・エコアップで地域のつながり再生~余市エコカレッジ(余市町)坂本純科さん (NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト 代表) (http://ecovillage.greenwebs.net/
・エネルギー体験をつかった地域づくりの取組み(札幌市)ビアンカ・フュルストさん(NPO法人八剣山エコ・ケータリング)(http://www.hakkenzan.jp/ecocatering/


【パネルディスカッション】北海道スタイルのトランジション・タウンを考える
司会 坂本純科さん
パネリスト
永田勝之さん、国松希根太さん ビアンカ・フュルストさん
大橋三千雄さん(パーマカルチャー北海道 事務局長)
コメンテーター 山田貴宏さん

15:10~17:10【Program3】オープンプログラム、どなたでも気軽に参加できます

■TALKIG TIME!!
15:10~15:40  坂本純科さん  国松希根太さん
15:40~16:10  永田勝之さん 大橋三千雄さん
■ワークショップ「ロールプレーゲームを使ったESD教育を体験しよう」 NPO法人八剣山エコ・ケータリング

17:30までマルシェでの食事やお買い物をお楽しみいただけます。

ーーー

■トランジションとは?
トランジションは「移行」という意味。ピークオイルと気候変動という危機に、市民の創意と工夫で、地域の資源を最大限に活用しながら脱石油型社会、新しい豊かさへ移行していくための草の根運動です。
イギリス人のロブ・ホプキンスさんが、2005年秋、イギリスの小さな町トットネスで立ち上げ、イギリス全土、欧州、北南米、オセアニア、そして日本、世界中に広がっています。

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基調講演

基調講演:山田貴宏さん

山田貴宏さん

山田貴宏さん

パネルディスカッションも

パネルディスカッションも

 午後一番には、テッラマードレ日本大会実行委員長の湯浅優子さんにもご登壇頂き、今回の大会の企画意図を聴くことができました。今年の「きたネットフォーラム」では、「暮らす」、「住む」場等、新しい切り口からの環境の議論となりました。近々、当日の動画もHP上にアップされると思いますので、そちらを是非ご覧ください。

 「環境」への取組み、新しい時代に入っていることを実感した一日でした。

冒険家 ベルトラン・ピカール

Posted by 秋山孝二
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 先月末、シンガポールでベルトラン・ピカール氏の講演を聴く機会がありました。冒険家というよりも哲学者と言った方がよいですね、素晴らしいお話でした。「再生可能エネルギー」のこんな視点からのメッセージもあるのだと、新鮮に感じました。

再生可能エネルギーの啓発

再生可能エネルギーの啓発

 ベルトラン・ピカールはスイス人の飛行家、精神科医。1958年3月1日スイスのローザンヌ生まれで、パイロットとして「ブライトリング オービター 3」にクルーのブライアン・ジョーンズと搭乗し、1999年3月1日から21日にかけての20日間弱の飛行で気球による初の無着陸世界一周飛行を達成しました。更に、太陽エネルギー飛行機「ソーラーインパルス2」による世界一周のプロジェクトにも挑戦中です。7月には名古屋空港からハワイまで無着陸飛行に成功しています。日中は太陽光、日没後は蓄電器を使っての駆動で飛び続けます。

http://japanese.engadget.com/2015/07/05/2-118/

熱弁を奮うピカール氏

熱弁を奮うピカール氏

講演終了後に

講演終了後に

 彼は、父とのフロリダ州滞在中に子供としてアポロ計画関係者に会い啓発され、1985年にハンググライダーでヨーロッパ曲技チャンピオンとなりました。マイクロライト飛行も活発に実施。1992年にクライスラーチャレンジ大西洋横断レースで優勝。ブライトリング オービター 3の成功の後は世界中で講演するのに加えて「Winds of Hope Foundation」による社会活動に力をいれ、太陽エネルギー飛行機「ソーラー・インパルス2」による世界一周飛行のプロジェクトを展開しています。夢を追いかける男のロマン、太陽光のみを原動力として地球を回る、何とも空間を自由に浮遊する感覚が素晴らしいですね。

再生エネ国際シンポ・WS(4 最終)

Posted by 秋山孝二
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 今回の報告を、早速、北海道再生可能エネルギー振興機構の田原沙弥香さんがまとめて掲載してくれました。資料等も読めます。

* http://www.reoh.org/news/20151004SympoBroshure_presentation

 また、参加者の一人で「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/)」代表・宮本尚さんは、FBで下記のように述べています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 宮本尚さんのメッセージより

・・・・・その間、たくさんの専門家の方のお話、インドネシア、タイ、中国、韓国、ベトナム、アジア各国の方から、再エネの取組みを聞きました。それとともに、私も、無いアタマでものすごく考えた。特に、今の私たちに決定的に足りないこと、どうしたらいいのかずっと考えてた。

 カンタンに言うと、この国には、プロフェッショナルが持つ知見、その財産を市民のレベルアップにつなげていくシステムが足りない。市民の日常につながらない。さらに、エネルギーということで言うと、3.11の「失敗」を知見に変えて蓄積し、それをもって国際社会に貢献するということができていないということ。そんなことないよ、と言う人もいると思う。専門家レベル、業界レベルでは共有できているのかも知れないけど、市民には伝わってこない。市民側も、日常の中で受けとるためのベースとなるものが養われていない…。

 例えば、大停電のとき、インフラが全滅したとき、命を守るためのリスクマネージメント、エネルギーのバックアップはどうあるべきか、自治体、個人、いろんなレベルでどう取組むか。エネチェンは最初からそこを目的のひとつにしてきた。そもそも私自身がなーんにも知らなかったので、いっしょにみんなで勉強しようよ、という感じではじめた。

 しかし、あれから4年、具体的な、効果的な方法はまだ見つけられていない。もちろん、3.11以前とは飛躍的に変わってきているのだけど、まだまだ学びたいときにいつでも学べるようなシステムにはなっていない。暮らし自体は、技術の進歩や設備機器の価格がダウンすることで、テレビやスマホのように、飛躍的に変わる、飛躍的に導入が進み、あるのがあたりまえというような変化が起きることはあるけど、今求められてるのは、そういう変化じゃない。市民は、学び考える習慣が伴わなければダメだと気づいてる。どうやってつなげるのか、どんなシステムが「普通」に、常にそこにあるようになればいいのか。がんばっているNPOやがんばってる人はあちこちに居るのだけど、そこにたどりつくのには相当の意志やめぐりあわせがまだまだ必要だよね。

 本来は学校教育の中にそれがあるべきなんだろうけど、学校で学ぶことと暮らしは乖離したまま。カンタンにめざすものに手が届くようにはなっていない…。うーーん…。それは、私はたまたまエネルギーやってて実感しているけど、エネルギーだけじゃなくて、多分あらゆる分野で。・・・・・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピー おわり

 私も宮本さんと同じようなことを感じていました。札幌でのシンポジウムでコーディネーターをされた松浦正浩先生(東京大学 准教授)は、「合意形成論」がご専門です。昨今の原子力発電、特定機密法に始まる今年の安保法制議論等の社会・政治問題で、私自身、この「合意形成」プロセスの欠如を痛感しているので、先生のご専門には興味を抱いています。今回はコーディネーターのお立場だったので、松浦先生ご自身の発言は限られていましたが、以下の国会における参考人陳述の発言は素晴らしいです。

* https://www.youtube.com/watch?v=iquX1evXdDk

 今回の運営スタッフは、皆さん大変有能な方々ばかりで、それぞれ持ち場持ち場でご尽力を頂きました。気持よく仕事が出来る、そんな雰囲気がいいですね、皆さん、ありがとうございます!

素晴らしいスタッフの皆さま

素晴らしいスタッフの皆さま

 初めてのケイタリングで少々緊張されていた「鶴雅ビュッフェダイニング札幌(http://www.tsuruga-buffet.com/)」の皆さん、大西希支配人、高橋料理長ほか多くのスタッフのお陰で皆さん大満足でした。希さんのお父様の大西雅之さんは、秋山財団の理事でもあり、私の高校の5年後輩になります。今回、チームによる料理の盛り付け、テーブルへ配膳のプロセスも具に拝見していて、プロフェッショナルの拘りと凄みも見せて貰い感激でした、ありがとうございます!

鶴雅ダイニングの料理と盛り付け

鶴雅ダイニングの料理と盛り付け

 トヨタ財団遠山敦子理事長ともゆっくりお話しができました。トルコ大使、文部科学大臣、文部科学省職員時代のお話、私の教員時代とは少し時期は異なってはいますが、校内暴力等、日本の教育政策と現場のお話にも花が咲きました。オリンピック組織委員会評議員等、超多忙の中、札幌までお越し頂きありがとうございました。

トヨタ財団遠山理事長と

トヨタ財団遠山理事長と

 シンポジウム最後で私のご挨拶、3日間の感想を兼ねて、以下のような趣旨でした。

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 秋山財団では、特にこの5年間、研究助成でのアウトリーチ、ネットワーク形成事業助成でのコラボレーションを受領者の方々に期待し、それへの協力も行ってきました。点が線に、そして面に繋がって、「生命地域(バイオ・リージョン)」としての北海道の発展に寄与したいとの理念からです。

 日本は「技術立国」と言われて今日まできています、確かに自動車産業ではトヨタ自動車さまの先駆的テクノロジー等、世界に誇れるものも多いのでしょうが、今回の再生可能エネルギー分野では、むしろアジアに学ぶ技術ばかり、「技術」というよりも「生きる力・知恵」と言うべきなのでしょう、簡単に技術を輸入するのではなく、それぞれの地域にある資源、見合った方法から編み出す努力を惜しんではなりません、この数日のWSでそんな認識を持ちました。課題を認識することは今後の展望を切り拓くことに繋がります。ワークショップ、シンポジウムを通じて、多くの「確信」と「気づき」、そして「希望」を持ちました。

 今回の企画、トヨタ財団さまが北海道の地で企画して頂いたことに感謝するとともに、「よいお話を聞いた」で済ますことなく、それぞれの立ち位置から、北海道、日本における「再生可能エネルギー」の実践に取り組んでいくことをお約束して、それが「3.11」以降を生きる我々の使命であることを確認して、締めのご挨拶とさせて頂きます。

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この企画に関わられたすべての皆さまに、心から感謝申し上げます、ありがとうございます!!

再生エネ国際シンポ・WS(3)

Posted by 秋山孝二
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 3日目は、札幌に移動してのシンポジウムです。

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[プログラム]

* 開会挨拶    トヨタ財団 遠山敦子理事長
* 来賓挨拶    北海道 山谷吉宏副知事

* 基調講演
「アジアの再生可能エネルギー」  石原 慶一氏(京都大学教授)
「北海道の再生可能エネルギーと地域活性化の展望」  吉田 文和氏(北海道大学 名誉教授)

* 「芦別・夕張再生可能エネルギープロジェクト視察&ワークショップ報告」 李秀澈氏(名城大学経済学部教授)

* 事例報告&パネルディスカッション「北海道及びアジアの地域と再エネの未来」
パネリスト:
① チャチャワン・チャイチャナ氏(タイ:チェンマイ大学)
「再生可能エネルギーによる地域での企業の取り組み」
② ファイサル・ラハディアン氏(インドネシア:小水力発電協会)
「地域ベース小水力発電プロジェクトの取り組み」
③ 高橋祐二氏(下川町 森林総合産業推進課 バイオマス産業戦略室長)
「下川町における森林バイオマスエネルギーの取り組み」
④鈴木 亨氏(NPO法人北海道グリーンファンド 理事長)
「北海道における市民風車の取組み」
コーディネーター:
松浦正浩氏(東京大学 准教授)

* 閉会挨拶:秋山記念生命科学振興財団 秋山孝二理事長
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北海道・山谷副知事のご挨拶

北海道・山谷吉宏副知事のご挨拶

インドネシア、タイ

インドネシア、タイからの報告ほか

下川町、グリーンファンド・スズキさん

木質バイオマス、風力発電の事例報告

私は締めのご挨拶

私は締めのご挨拶

参加の高校生たちと

参加の高校生たちと

 パネルディスカッションの質疑応答で、女子高校生から、「アジアの国では、再生可能エネルギーを自分たちの技術で開発できるのに、日本では装置を輸入に頼っているのは何故ですか?」という発言があり、その核心をついた質問に会場がどよめいて大いに沸いていました。

再生エネ国際シンポ・WS(1)

Posted by 秋山孝二
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 (公財)トヨタ財団(https://www.toyotafound.or.jp/)と北海道で活動する秋山財団ほかとの共催で、「地域のための再生可能エネルギー国際シンポジウム&ワークショップ」が開催されました。3年掛けての企画により、東南アジア諸国の政策担当者と国内の有識者40名が集い、芦別、夕張の現地で木質バイオ・小水力発電施設を見学し、ワークショップを数回行い、札幌での150人の参加によるシンポジウムも大盛況でした。

 トヨタ財団企画担当者の青尾謙さんからは終了後、早速ご挨拶がFacebookで届きました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メールのコピー

 北海道で行われた国際ワークショップ&シンポジウム「地域のための再生可能エネルギー:日本とアジアから考える」

* http://www.reoh.org/news/20151004SympoBroshure
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 国際助成グループの青尾です。10月2日より5日まで、北海道で「地域のための再生可能エネルギー:日本とアジアから考える」を開催しました。

 日本とアジア6か国からの研究者・実践者約40名が集い、芦別市・夕張市での現場視察とワークショップ、北海道大学での公開シンポジウム(秋山記念生命科学振興財団様、北海道再生可能エネルギー振興機構様、北海道大学持続可能な低炭素社会づくりプロジェクト様との共催、北海道、札幌市ご後援、参加者約150名)と盛りだくさんな4日間でした。

北海道再生可能エネルギー振興機構http://www.reoh.org/

北海道大学持続可能な低炭素社会づくりプロジェクト(http://sustain.oia.hokudai.ac.jp/carbon/jp/)

* エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/)

 互いのおかれた自然環境や制度、社会状況の違いにも関わらず、多くの点を共有し広く発信できたこと、またアジアにまたがるピア:ネットワークができたことはとても貴重なことと感じました。共催団体の皆さまはじめ、今回の企画にご協力・ご参加いただいた多くの方々に、深く御礼を申し上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

 2日の初日は、ウエルカムパーティを秋山財団事務所で開催し、初対面の方々ともまずは懇親を深めました。

ウェルカムパーティを秋山財団事務所で

ウェルカムパーティを秋山財団事務所で

懇談の終わりには外国からご参加の方々の自己紹介も

懇談の終わりには外国からご参加の方々の自己紹介も

 今回は、秋山財団では鶴雅グループの赤レンガテラスさんの初めてのケータリングでした、支配人の大西希さんもご挨拶に来ていただき、行き届いたサービス、食事は参加者の皆さんから大好評でした。

* 鶴雅グループ http://www.tsurugagroup.com/

SDGsとCOP21の意味するもの

Posted by 秋山孝二
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 環境系企業・団体が集う枝廣淳子さんの「第36回企業・団体パートナー限定フォーラム」、今回は23名の参加者で密度の濃い意見交換でした。日本を代表する大手企業、地域で地道に活動する企業他と一緒に、秋山財団の環境分野での学びの場です。

* 「企業・団体パートナー」メンバーはこちら――> http://www.es-inc.jp/network/partner_list.html

今回のテーマは、今年12月にパリで開催される「COP21に向けて-企業の大転換」でした。

 「SDGs」をはじめ、重要なトピックが目白押しの今年、未来を見据えて正しい選択ができるように、世界の流れをみつつ、企業・組織は何を考え、行動していくべきかを考え、自身の方向性を見出す試み。ゲストには、大和総研の河口真理子さん、「SDGs、COP21の意味するもの~顕在化するESGリスク~」と題し、ご講演いただきました。

 SDGs、COP21だけでなく、ESG、自然資本など幅広く、かつ大変わかりやすくお話でした。このような総括的な概念をきっちり頭に入れてから、個別議論を始めることの大切さを感じます。そして、この会はそれに留まらず、それぞれ参加者の組織の中での課題解決へのヒントを得るワークを主眼にしています。先日の数回の意見交換の機会もよかったですね。

 以下、河口真理子さんのお話から冒頭部分だけ紹介します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

1.包括的な開発目標:Sustainable Development Goals(SDGs

国連総会(9/25-27日)にて採択予定。
ミレニアム開発目標(MDGs:2015年ターゲットの7つの社会開発目標)の後継アジェンダ。
持続可能な開発の3側面(経済、社会、環境)を統合し、途上国+先進国を対象とした包括的な目標設定(2030年をターゲットとした17の目標設定)

MDGs=途上国の社会的側面(貧困撲滅、ジェンダーの平等など)中心 vs

SDGs “Transforming Our World: The 2030 Agenda for Sustainable Development

途上国+先進国 を対象にしたMDGsの社会的側面

環境側面(持続可能なエネルギー、気候変動、海洋資源保全、陸系生態系の保護など)

+ 経済側面(持続可能な経済成長、ディーセントワーク レジリエントなインフラ、イノベーション

統合(不平等の是正、持続可能な都市 持続可能な生産消費形態

MDGより包括的、統合的、複合的で、現在のグローバル経済・社会システムの変革を求める

出所) CSOネットワークウェブサイト http://www.csonj.org/mdgsnews/owg-sdgs-japanese-translation より大和総研作成

 特に、統合された目標から、途上国の貧困や資源開発問題、教育、水不足などの個別の問題をそれぞれ解決するというスタンスではなく、社会経済の仕組みそのものを変革しなければ、持続可能ではない、という危機感からと社会デザインの発想。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 基調講演の後のワークでは、実際のSDGsの17の目標をみながら考えたり、社内・組織を変える事例を共有する時間を持ちました。

* SDGsについて(IGES) http://www.iges.or.jp/jp/sdgs/sdgs.html

* ESGについて http://www.dir.co.jp/research/report/esg/

 河口真理子さんの近著 『ソーシャルファイナンスの教科書――「社会」のために「あなたのお金」が働くということ(http://amzn.to/1OC6yMS)』にもありますが、「お金が働く」、「お金に働いてもらう」という表現は面白い、従来のように「資金運用」ではなくて、ですね。

 10月2日からのトヨタ財団さんとのコラボ企画「地域の再生可能エネルギー(http://www.akiyama-foundation.org/news/1405.html」をステップに、秋山財団における「環境」をテーマ」とした支援事業も発展させていきたいものです。

ISEP 15周年記念シンポジウム

Posted by 秋山孝二
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 「環境エネルギー政策研究所(ISEP) http://www.isep.or.jp/」の設立15周年記念シンポジウムが、300名近い参加者が集い、国会議事堂横の憲政記念館(http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kensei/kensei.htm)で開催されました。

 冒頭、飯田哲也所長は、「コミュニティパワーという『実践デモクラシー(Associative Democracy)』の動きが高まってきている」と語っていました。

 シンポジウム詳細は、以下のサイトからご覧頂けます。

* http://www.isep.or.jp/event/7973

* https://www.youtube.com/playlist?list=PLv02WxhVEWP989NY1meZ57UvvpOozgxI2

所長の飯田哲也さん:経過報告

所長の飯田哲也さん:経過報告

 続いての第2部は、3.11後の日本の『エネルギー×デモクラシー』を巡る鼎談」「環境エネルギー大転換期に立つ世界と3.11後の日本」という2つのテーマで議論が行われました。

その前半は、

<コーディネーター>

佐々木寛教授(新潟国際情報大学、政治学)

<パネラー>

小林正弥教授(千葉大学、公共哲学)、平川秀幸教授(大阪大学、科学技術社会論)、宮台真司教授(首都大学東京、社会学)

司会の

第2部「日本の『エネルギー×デモクラシー

後半は

<コーディネーター>

石井徹氏(朝日新聞編集委員)

<パネラー>

明日香壽川教授(東北大学)、大野輝之氏(公益財団法人自然エネルギー財団常務理事)、古賀茂明氏(古賀茂明政策ラボ代表)、佐藤彌右衛門氏(会津電力株式会社代表取締役社長・一般社団法人全国ご当地エネルギー協会代表理事)、平田仁子氏(認定NPO法人気候ネットワーク理事)

第三部

第三部

古賀さん、ほか

古賀さん、ほか

 第3部では、「未来を担う若手のしゃべり場」と題して、自然エネルギー界で活躍する若手が語り合いました。

<コーディネーター>

古屋将太氏(ISEP研究員)

<パネラー>

相川高信氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 環境・エネルギー部主任研究員、ISEPパートナー)、小峯充史氏(株式会社エコロミ代表取締役、ISEPパートナー)、鈴木美沙(東京外国語大学4年、ISEPインターン)、増田紗和子氏(地域エネルギー開発株式会社、ISEPインターン卒業生)、分山達也氏(株式会社自然エネルギー・ローカル・エンジニアリング代表取締役社長、公益財団法人自然エネルギー財団上級研究員、ISEPインターン卒業生)

 閉会の挨拶ではサプライズ、金子勝教授(慶應義塾大学)、河合弘之氏(ISEP監事、さくら共同法律事務所所長、弁護士)が、それぞれ熱弁を奮いました。

映画監督(?)

映画監督(?)・河合弘之さん

 この記念シンポジウムは、実に多彩な語り手たちがそれぞれ専門の視点からこの間の総括、今の状況に言及し、大変有意義な時間となりました。さらに、会場の憲政記念館は、国会議事堂のすぐ隣です。始まる前に近くを歩くと大勢の警察官の集団も目に入りましたが、折からの安保法制に反対する「SEALDs(http://www.sealds.com/)」を先頭にしたデモも始まっていて、街頭演説、笛・ドラムの音、シュプレヒコール等も鳴り続け、終始、緊張感に包まれていました。

 課題は山積ですが、確実に新しい時代の到来と新しい時代の担い手の台頭を実感しました。

秋山財団贈呈式 2015

Posted by 秋山孝二
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 秋山財団(http://www.akiyama-foundation.org/)の「贈呈式 2015」を開催しました。今年の特別講演は昭和史の第一人者・保阪正康さん、270人の聴衆で熱心にお聴き頂きました。

* http://www.akiyama-foundation.org/news/1362.html

 これまで保阪正康さんについては、このブログで何回も書いてきました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%BF%9D%E9%98%AA%E6%AD%A3%E5%BA%B7%E3%81%95%E3%82%93

特別講演 保阪正康さん

特別講演 保阪正康さんと座長の渡辺大助さん

昭和史

昭和史の第一人者

 特別講演に引き続き、今年度の贈呈式を行い、これまで最高の来賓の皆さまのご出席でした。冒頭の私のご挨拶です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 本日は、多数のご来賓のご臨席を賜り、またお手伝いに株式会社スズケン様より社員の皆様に駆けつけて頂き、当財団「2015年度贈呈式」を開催出来ますことは、大変光栄に存じ感謝申し上げます。

 秋山財団は1987(昭和62)年1月に設立以来、本年29年目を迎えました。お陰様でこの間、総額約87,000万円、1,247件の助成を行う事が出来ました。本日お集まり頂きました皆様をはじめ、これまで当財団に寄せられましたご指導・ご支援に対しまして、改めて心からの御礼を申し上げます。

 本年度の事業は、「選考委員会」におきまして厳正且つ公正な審議を経て、合計43名の受賞者・受領者に決まりました。詳細につきましては、このあと、各選考委員長よりご報告申し上げます。昨今、「公募・選考」というと、2020年東京五輪開催を巡って混乱が続いています。秋山財団は設立以来今日まで、「選考委員会」の透明性を最も大切にしており、それゆえ、理事会・評議員会でもその選考決定を尊重して、今日まで順調に事業を推進して参りました。

 本来ですとここで秋山財団の事業報告・近況報告などを申し上げるべきですが、保阪正康さんのお話しを伺い、今年は「戦後70年」の節目の年、秋山財団の理事長としての立ち位置、決意をお伝えしたいと思います。

 昨年この席で、私は195431日、アメリカが太平洋ビキニ環礁で強行した水爆実験と、その調査・検証に立ち向かった日本の22名の若き科学者についてお話し致しました。2013年(2年前)9月に放送されたNHKETV特集「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸(しゅんこつまる)~」をご記憶の方も多いかと思います。

 更に今年は、尊敬する企業経営者の故・品川正治さん(2013829日享年89歳で死去。経済同友会・終身幹事 元日本火災海上保険社長)のお言葉をご紹介致します。「戦争を起こすのは人間、しかしそれを許さないで、止めることができるのも人間ではないか。天災ではない、なぜそれに気がつかなかったのか」、と。

 さて、研究者の皆様は、「学徒出陣」についてご存知でしょうか。19431021日、東京の明治神宮外苑競技場(「新国立競技場」建設予定地)で大規模な出陣学徒壮行会が雨の中挙行され、約2万5千人の学生が小銃を肩に行進しました。敗戦の時まで、動員された学徒兵の総数は13万人に及んだと推定されていますが、70年の時を経た今も、正確な出陣学徒数・戦没者数の実態は明らかではありません。学徒兵は主に文科系学生と農学部の一部(農学科、農業経済学科など)から徴兵されましたが、その他の理科系学生は徴兵が猶予され、陸・海軍の研究所などに勤労動員されたそうです。

 1943年(同年)1128日、北海道帝国大学においても出陣壮行式が挙行されました。ここから何名出陣したのか、戦没者数も、またこの歴史がどのように継承されているかについても私の手元に資料はありません。

 一方、小樽商科大学では、毎年8月15日に校内にある戦没者記念塔(学生・教員347名の名前が刻まれた墓石が納められている)の前で慰霊祭が行われています。

 近い過去に、日本の国を支えるはずの若い人材が、戦争遂行のために「投入」されていった歴史を忘れてはならないと思います。

 さて、秋山財団の助成事業は、「競争的資金」と位置付ける文部科学省の科研費とは一線を画し、とりわけ若き世代の育成の役割を担い続けたいと考えています。それは、一貫して貧困・疾病に苦しむ道民に寄り添い、微力ながら医薬品を通じて支えてきた秋山愛生舘の理念を継承する財団の姿と信じるからです。

本日ご出席の大学関係者、研究機関、そして受領者の皆さんに申し上げます。

 米国第35代大統領、合衆国史上最も若くして選ばれ、最初の20世紀生まれのジョン・F・ケネディの就任演説に、有名な一節があります。「米国誕生と共に灯されたたいまつは、新世代のアメリカ人に引き継がれた。世界の長い歴史の中で、自由が最大の危機にさらされているときに、その自由を守る役割を与えられた世代はごく少ない。私はその責任から尻込はしない、それを歓迎する。われわれがこの努力にかけるエネルギー、信念、そして献身は、わが国とわが国に奉仕する者すべてを照らし、その炎の輝きは世界を真に照らし出すことができるのである」と。

 私たち財団関係者は、北海道の研究者やプロジェクトの皆さんに夢を託しています。助成金には、29年間、秋山財団に寄せられた沢山の大切な志と篤い想い、期待が込められている事を忘れないで頂きたい、そして、今ほど、科学者の「勇気」が問われている時代はないのではありませんか。

 100年の時を越えて、北の生命と共に歩んで来た秋山愛生舘の歴史とDNAを受け継いだ財団です。生命と向き合い、道民のいのちと共にある科学、自然と共生する生命科学の進化の為に、貢献し続ける事をお誓い申し上げるとともに、本日ご列席の皆様には日頃のご支援、ご厚誼に感謝し、引き続きなお一層のご厚情を賜りますようにお願い申し上げて、私の挨拶と致します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 挨拶 おわり

 詳細の報告は、後日、秋山財団HPに掲載されますのでご覧ください。ご参加頂いた皆さま方に心から御礼申し上げます。

エネチェンフォーラム 2015

Posted by 秋山孝二
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 「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/」主催のフォーラムが開催されて、100名を越える参加者で盛会でした。私自身、環境アセスメントについての新しい情報を得ることができました。

 少しですが、当日ご参加の吉田文和先生がこちらに報告しています。http://webronza.asahi.com/science/articles/2015090400005.html

 今後録画もHPにアップされるそうです。後日以下に掲載します。

 報告書はこちらです:――> https://enechan100.wordpress.com/

エネチェン100ネットワーク代表の宮本尚さん

エネチェン100ネットワーク代表の宮本尚さん

全体のコーディネーター さん

全体のコーディネーター長谷川理さん

後半はアセスに関して

後半はアセスに関して

 ともするとこれまで、風力発電系と自然保護系の方々は出会い頭のぶつかり合いでしたが、今回のフォーラムは、それぞれの視点、これからの地方の自立とエネルギー転換、生物多様性の保全、生態系保持等について、現場の雰囲気から「環境アセスメント」を通じて議論の場を形成する企画が功を奏したと実感しました、聴衆も幅広く、市民、環境活動、企業とですね。

 どういう場を設定して議論するか、その重要性を痛感した土曜日の午後でした。

水素社会視察@北海道経済同友会

Posted by 秋山孝二
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 北海道経済同友会(http://www.doyukai.or.jp/)の環境問題委員会は、17名の委員の参加で東京・川崎に水素視察に行きました。初めての試み、大変内容の濃い訪問、ヒアリング、質疑応答で、今後の北海道での展開・提言に大きな収穫でした。

 まずは、水素社会をリードする「岩谷産業(株)(http://www.iwatani.co.jp/jpn/」の本社を訪問。「水素社会の実現に向けたイワタニの取組み」をご紹介して頂きました。水素社会の市場性、各地の取組み等、会社自身の説明にとどまらず、概要を理解できるお話の数々は大変参考になりました、さすがにトップメーカーは全体を把握されています。水素の製造、輸送、貯蔵における優位性は、昔は爆発する危険な気体の印象もありましたが、今では環境との共存としてもかなり期待される存在となっています。

岩谷産業本社で

岩谷産業本社で

 その後は、トヨタ燃料電池車(FCV)「MIRAI(http://toyota.jp/mirai/」に乗って移動し、東京芝公園にある「水素ステーション」見学です。「MIRAI」のショールームも併設されていて試乗会も毎週一回行われています。乗ってみると静かで従来の車と全く違和感はありませんが、水素社会の中での位置づけとしては、車だけでの活用ではもったいなく、蓄電装置として家庭、社会での機能が差別的優位性なのでしょうね、ここでもトップメーカーの力を感じます。

 このショールームでのプレゼン映像は、ナレーションを含めて憎いほどに地球に優しい等の原点回帰、従来の車の宣伝とは一線を画しての展開は見事ですね、「それでもトヨタは、ふみだしたいと思いました」とのフレーズも。

* http://toyota.jp/sp/fcv/h2guide/

トヨタ「Mirai」の後ろ部分、マフラー無で水滴落下口が

トヨタ「Mirai」の後ろ部分、マフラー無で水滴落下口が

芝公園の水素ステーション・バックヤード

芝公園の水素ステーション・バックヤード

 午後からは場所を川崎・臨海地区の「川崎マリエン(https://www.kawasakiport.or.jp/」に移して、川崎市の「水素戦略」、「リーディングプロジェクト」東芝の「H2One」等の取組みと施設見学でした。川崎市は歴史的に環技術の蓄積も多く、企業との連携での実績に裏付けられた取り組みが水素分野でも先駆的でした。

* http://diamond.jp/articles/-/71252

 それに応える企業の取組みとして、東芝の「水素エネルギー」は、「脱化石燃料・エネルギーセキュリティ確保につながる」と謳っての取組みです。

* http://www.toshiba.co.jp/newenergy/

川崎市マリオンで市責任者と東芝の皆さん

川崎市マリエンで市責任者(右お二人)と東芝(左三人)の皆さん

 コンテナ型「H2One」は、平時には地区電力供給、緊急時にこの地区300人を一週間賄える電力を供給し、他の大規模災害時は、コンテナで移動しての応援にも駆けつけ可能とのこと。阪神淡路大震災、東日本大震災から学ぶ企業姿勢が素晴らしいです、この日もデータ取得を続けていて、実践&実験的プロジェクトなのですね。

東芝コンテナ型「H2one」

東芝コンテナ型「H2One」

 今回の視察ツアーは、一泊二日の密度濃いものでした。普段、札幌でも会合は定期的に開催されていますが、なかなか皆さんお忙しい方ばかりなので、ゆっくりお話しとか交流する機会も少なかったのですが、今回は、前日夜に全員集合となり、品川の高層ビルレストランで盛り上がりました。札幌では考えられない懇親会後の写真です。

参加者の数人が欠けていますが・・・

参加者の数人が欠けていますが・・・

 北海道は製造業の工場集積は多少劣るかも知れませんが、再生可能エネルギーの宝庫として、それを補完する水素の蓄電、輸送の優位性は、今後大いに活用できると確信しました。環境に優しいバランスをしっかり考慮した水素供給に心掛けて、また一つ選択肢を広げたいものです。それにしても、産業のトップ企業の先駆性にあらためて感動致しました。

合同報告会 2015

Posted by 秋山孝二
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 今年で5回目となる「一般財団法人 前田一歩園財団(http://www.ippoen.or.jp/」と「公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/」との合同報告会が開催されました。

これまでの報告です:

* 2011年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9140

* 2012年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13683

* 2013年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17201

* 2014年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20551

 冒頭に前田三郎理事長からご挨拶、秋山財団においても設立から初代評議員会議長としてご指導を頂きました。

(一財)前田一歩園財団の前田三郎理事長のご挨拶

 今年のプログラムです:

主催 一般財団法人 前田一歩園財団 ・ 公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団

2015年度 助成事業合同報告会 プログラム

前田一歩園財団 前田理事長挨拶

13:00 13:05

秋山記念生命科学振興財団 秋山理事長挨拶

13:05 13:10

事 業 名・プロジェクト名

報告時間(15分間)

出 席 者(敬称略)

報 告 者(下 線)

1

1 / 歴史は生きる力「れきし・いのち」

プラットホームプロジェクト

13:10 13:25

東田 秀美、角 幸博

2

1 / こまおかの森 げんきづくり事業

13:25 13:40

佐藤 智儀、熊谷 由紀

3

2 / ハッカの香るまちづくり

~地域の伝統的農産物を後世に伝えよう~

13:40 13:55

朝野 菫小川 かりん

山内 拓哉、石田 康幸

4

2 /「野幌自然休養林の植物の話

(森へのいざない)」刊行事業

13:55 14:10

西川 瀞二

中間質疑(10分間)

14:10 14:20

5

3 / ともにつくろう!江別から発信

食文化の創造

14:20 14:35

鈴木 みなみ佐藤 真琴、大中 隆

6

3 / 手稲の川と林の生きものガイドブック作成

14:35 14:50

鈴木 玲

7

4 / 大地といのちをつなぐプロジェクト

LoCoTAble

14:50 15:05

山本 敬介、家次 敬介

8

5 / 次のエネルギー社会を担う人を生み出す

エネチェン支援塾

15:05 15:20

岩井 尚人

ビアンカ・フュルスト

中間質疑(10分間)

15:20 15:30

9

6 / 高校生による被災地との

ネットワーク形成

15:30 15:45

石井 亮太郎、鈴木 かなん、

武藤 佑輔

10

4 / 春と秋の自然観察会及びたんぼの学校

15:45 16:00

原内 裕、吉岡秀男

11

7 / 医療スタッフの地産地消

~住民主導で創る世界一の看護学校~

16:00 16:15

義和

12

8 /「みん菜の花」プロジェクト

16:15 16:30

エップ レイモンド

荒谷 明子

13

5/ タンチョウのえさづくりプロジェクト

16:30 16:45

音成 邦仁

活動の発表が次々と

活動の発表が次々と

質疑応答も活発に

質疑応答も活発に

懇親会では秋山財団スタッフも一緒に

懇親会では参加高校生と秋山財団スタッフも一緒に

締めのご挨拶をする秋山財団・秋野豊明副理事長

締めのご挨拶をする秋山財団・秋野豊明副理事長

 この会も5回を重ねると歴史ですね、参加者も発表者も落ち着いた雰囲気の中、質疑応答も活発に行われました。それぞれの活動が化学反応を起こして、新たな共有の場となれば主催者の喜びでもあります。

再エネフォーラム 2015

Posted by 秋山孝二
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 昨年設立された「一般社団法人 ご当地エネルギー協会(http://communitypower.jp/」の一周年記念フォーラムが札幌で開催され、150名を越える参加で大変盛り上がりました。

~~~~~~~~~~~~~~ HPよりコピー

ご当地エネルギーが拓く地域の未来~エネルギーと食とお金を地域で回そう!~

 地域が所有し、地域が運営し、地域に利益が分配される「ご当地エネルギー」。そんなエネルギーが地域にもたらす可能性には計り知れないものがあります。そしてそれは「食」も同じ。豊かな自然の恵みを地域が潤う経済活動につなげることで、地域の未来が拓かれます。日本各地で「ご当地エネルギー」の実践に取り組むネットワーク、全国ご当地エネルギー協会が設立1周年を迎えたのを記念して、恵みの大地・北海道で、地域のそんな未来像を描いてみたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

 当日の模様はこちらの動画で

――> https://www.youtube.com/watch?v=8GjG38NSOBU&feature=youtu.be

[プログラム]
◎主催者挨拶
佐藤 彌右衛門(一般社団法人 全国ご当地エネルギー協会 代表理事)
鈴木 亨(NPO法人 北海道グリーンファンド 理事長)

◎記念講演  「エネルギーと食とお金を地域で回す」
金子 勝(慶応義塾大学経済学部教授)
( 金子勝プロフィール) —————————————————————
経済学者。専門は財政学、地方財政論、制度経済学。3・11後には内閣府原子
力委員会の原子力政策大綱策定委員を務め、電力会社の経営問題やエネルギ
ー兼業農家の提唱などエネルギーや地域の問題に積極的に言論活動を行ってい
る。武本俊彦氏との著書に『儲かる農業論 エネルギー兼業農家』(集英社新書)
など多数。
——————————————————————————————–

◎パネルディスカッション 「女性が創るエネルギーと食とお金と地域の可能性」
~地域に根ざした農・環境・エネルギーの実践者が、
女性の視点から元気に地域・未来の可能性を語り合います。
パネリスト
井上 保子(非営利型株式会社 宝塚すみれ発電 代表取締役)
豊岡 和美(一般社団法人 徳島地域エネルギー 理事・事務局長)
服部 乃利子(しずおか未来エネルギー株式会社 代表取締役社長)
坂本 純科(NPO法人 北海道エコビレッジ推進プロジェクト 代表)

◎閉会挨拶
飯田 哲也(認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所 所長)

特別講演 金子勝先生

記念講演 金子勝先生

会津電力(株)佐藤社長

佐藤彌右衛門社長(一般社団法人 全国ご当地エネルギー協会 代表理事、会津電力(株))

余市で活躍の坂本純科さん

余市で活躍の坂本純科さん

兵庫県宝塚市での取り組み

井上保子さんの兵庫県宝塚市での取り組み

新しいコラボ提案「エネルギークラブ」

新しいコラボ提案「エネルギークラブ」

 フォーラム後の交流会では、前国立市長・上原公子さんとじっくりお話が出来て光栄でした。エネルギー、食、お金、同じ構図で地域循環社会を担う、実に分かりやすい講演・プレゼンでした。アベノミクスの行き詰まりは知る人ぞ知るで明らかです、そんな状態でもどう地域を守り、次の世代に受け継ぐか。歴史の転換点で北海道が果たしてきた歴史と役割に学び、夢のある大地にしていくことに貢献したいですね。

アミノアップ化学(株) 見学

Posted by 秋山孝二
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 六華同窓会の会長は小砂憲一さんですが、2年前に訪問した「アミノアップ化学(株)本社・研究棟(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16395」、「第5回六華交流会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21219」でのお話に続いて、今回は今年度「特別事業」として現役高校生を含めた本社見学研修会を同窓会幹事当番期が企画しました。50名を越える参加者は、小砂会長の果敢なこれまでの挑戦とユニークな発想に、あらためて感動した様子でした。

地元北海道出身の芸術家を応援!

地元北海道出身の芸術家を応援!

今年はあらたにベートーベンも「入社」!

今年はあらたにベートーベンも「入社」!

エネルギーチェンジの実践を「見える化」

エネルギーチェンジの実践を「見える化」

芸術の香りいっぱいのロビー

芸術の香りいっぱいのロビー

当番期の心遣いはここまで:大先輩のお店から提供!

当番期の心遣いはここまで:大先輩のお店から提供!

 高校の教頭・教諭を含めた幅広い世代が小砂会長のお話を聞き、質疑応答も大変活発でした。テストの成績など関係なく、世界へ羽ばたけとの激励は心強かったですね。同窓の縦糸が、現役高校生の勇気に繋がってくれると嬉しいです。本当に充実したひと時を過ごすことができました、皆さん、ありがとう!!

5月のBoston 2015(7 最終)

Posted by 秋山孝二
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 そろそろこのシリーズを終わりにしないと延々と続いてしまうような気がします。

 まずは、「JFKライブラリー&「ミュージアム」の興味深いサイト二つ:

* 50周年記念サイト: http://www.jfk50.org/

* 日本とケネディとの関係(就任演説ほか):http://www.jfklibrary.org/JFK/JFK-and-Japan.aspx

 1961年の大統領就任演説の最後のフレーズです。

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 世界の長い歴史の中で、自由が最大の危機にさらされているときに、その自由を守る役割を与えられた 世代はごく少ない。私はこの責任を恐れず、喜んで受け入れる。他の者や他の世代と立場が替われたらと考える者などいまい。われわれがこの努力にかけるエネルギー、信念、そして献身は、わが国とわが国に奉仕する者すべてを照らし、その炎の輝きは世界を真に照らし出すことができるのである。

  だからこそ、米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。

 世界の市民同胞の皆さん、米国があなたのために何をするかを問うのではなく、われわれが人類の自由 のために、一緒に何ができるかを問うてほしい。

 最後に、あなたが米国民であれ、世界市民であれ、今ここにいるわれわれに対して、われわれがあなたに求めるのと同じ水準の熱意と犠牲を求めてほしい。善良な良心を唯一の確かな報奨として、歴史をわれわれの行為に対する最後の正しい審判として、神の祝福と助けを求めながらも、この地球上における神の御業を真にわがものとしなければならないことを知りつつ、われわれの愛するこの土地を導いていこうでは ないか。

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 次は、初日のフォーラムに主催者である昭和女子大学学長・理事長の坂東眞理子先生と、翌日のファー先生のご自宅での授賞式でお会いし、ゆっくりお話を致しました。坂東真理子先生は、「女性の品格」他の著書でも日本で著名ですが、昭和女子大学がなぜボストンに語学を軸とする出先教育機関を設立したのか等、大変貴重な内容を伺いました。

* 「学長ブログ」はこちら――> http://content.swu.ac.jp/president/

 更に帰路、ボストンのホテルで早朝だったため予め予約したハイヤーの運転手さん、何かものすごく礼儀正しいので朝から気持が良いなと思って車内でしばしお話をしていました。「どこから来たのか?」というから「日本からだよ」と。すると彼は、「ボクは日本、東京が大好きだよ!」。さらに続けて、「エチオピアのアベベ・ビキラをしっているかい?」、私は「知らない訳はないだろう、1964年東京オリンピックのマラソンで裸足で優勝した英雄だ」。彼は淡々と、「彼はエチオピアで今でもヒーロー。実はボク、2001年東京国際マラソンで、エチオピア選手として2位だった」と。後で調べたらこちらにある通り(http://homepage1.nifty.com/yito/marathon/2001Tokyo/index.html)、「2位 テスファイ・ジファル (エチオピア) 2°11′07″」、堂々たるタイムですよね。更に別のサイトでは「マラソン世界記録の歴代7位(2時間6分49秒)」の素晴らしい記録をマークしているのです。2001年のこの大会も下馬評として「◎(二重丸)」選手で優勝候補筆頭だったようです。

 「昔はマラソンで走り続けていたけれど、今はタクシードライバーとして毎日車で走っている!」と、やや自嘲的に笑顔で語っていました。東京国際マラソンの後にアキレス腱の故障で引退し、3年前に20年以上ここに住んでいる兄を頼ってボストンで働いているそうです。やはり世界記録を争う戦いを経験した人物は、何をやってもどこか抜きんでている、今回のボストン訪問を締めくくる極めて印象的な出会いで感動しました。

どこか風格が漂っていて品格を感じる風貌!

テスファイ・ジファルさん

どこか風格が漂っていて「品格」を感じる風貌!

 最後に番外編、乗継地のシカゴ・オヘア空港のラウンジ、トイレに入ってしばしチン黙していると目に入ったのが下のロゴ、まさに日本の成長戦略を象徴するように輝いていました。今回の出張、アメリカ本土を離れる最後は日本経済の今後のヒントを得て、気持よく日本に向かいました。

シカゴ・オヘア空港:ユナイテッド航空ラウンジの男性用トイレで

シカゴ・オヘア空港:ユナイテッド航空ラウンジの男性用トイレで

 やっとこれでこのシリーズを終えられそうです、ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

エネチェン100 総会 2015

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
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 「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.com/)」の今年度総会が開催されました。これまでこの活動については何回もご紹介しています。言わば素人の私ですが、お陰さまで随分学ばせてもらっています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%8

エネチェン100ネットワーク代表・宮本尚さんの議長で

エネチェン100ネットワーク代表・宮本尚さんの議長で

会員・ビアンカ・フェルストさん

会員・ビアンカ・フェルストさん

八剣山エコケータリングの素晴らしいオードブル

八剣山エコケータリングの素晴らしいオードブル

* 八剣山エコケータリング  http://www.hakkenzan.jp/ecocatering/

 北海道新聞朝刊にも記事となりました。

北海道新聞の記事

 アカデミックセクター、事業従事者、市民、学生、経営者等、幅広くそれぞれのフィールドでしっかり活動に取り組んでいる方々の集まりは、いたるところで化学反応を勝手に起こして、新たな気づきと展望が拓けてくる感じです。参加の量・人数よりも、そこに集う個々のメンバーの質によるのだと、あらためて先日の会合に参加して痛感しました。「他人事」で論評するのでなく、「自分事」として主体としてエネルギー論議に関われるかどうか、先日の「レジリエンス」シンポジウムでも同様の議論が出ていました。

 時代は確実に変わってきています、「小規模・地域分散」、エネルギーを使うだけの消費者から作る生産者へ、私も自分の可能な活動を基盤にこれからも地道に前に進んで行くことに変わりはありません。