札幌遠友夜学校記念館建設支援コンサートと講演会、時計台ホールの空間に久しぶりに響き渡り、ライブのチカラに魅了されました!コロナ禍の下、大勢のお客様にお越しいただき、心から感謝です。
* 3年前の様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31496
繰り返しになりますが、ソプラノの歌声とピアノ演奏が時計台ホールの空間に久しぶりに響き渡り、ライブのチカラに感動しました、一昨年は外は雷雨でした、いつも何かドラマティックなこの企画です!!
札幌遠友夜学校記念館建設支援コンサートと講演会、時計台ホールの空間に久しぶりに響き渡り、ライブのチカラに魅了されました!コロナ禍の下、大勢のお客様にお越しいただき、心から感謝です。
* 3年前の様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31496
繰り返しになりますが、ソプラノの歌声とピアノ演奏が時計台ホールの空間に久しぶりに響き渡り、ライブのチカラに感動しました、一昨年は外は雷雨でした、いつも何かドラマティックなこの企画です!!
今年度の「新渡戸連続講座」は第2回目、久田徳二さんのご講演、ジャーナリストとしての新渡戸稲造にも焦点を当てた大変興味深いお話でした。
* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E8%AC%9B%E5%BA%A7
さらに、新渡戸稲造の晩年の苦境の時代と減退との近似性についても、歴史的事実から鋭い考察をされていました、まったく私も同感でしたね。
そして最後には、今私たちが活動している「新渡戸稲造記念公園」の「札幌遠友夜学校記念館」建設のご紹介もして頂きました!
『(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)』が開催している連続講座、今年度の最初の回がスタートしました。
* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E8%AC%9B%E5%BA%A7
今年度の予定は以下の通り。
第一回は、北星学園大学短期大学部の山本慎平(https://www.hokusei.ac.jp/seikatsu/staff/yamamoto.html)先生のお話でした。
連続講座開設にあたって、当会の松井博和理事長から参加の皆さまにご挨拶です。
続いては山本慎平先生のご講演でした。
新渡戸稲造の思想について三つのテーマを中心に研究を行ってきたこと、第一の研究テーマは、旧制第一高等学校校長時代の新渡戸稲造の教養・作法論です。第二のテーマは大正時代における新渡戸のデモクラシー論です。第三のテーマは晩年の新渡戸の自由主義論や国体論についてです。現在は、新渡戸稲造の経済思想・植民政策論に関心をお持ちで、2017年には台湾に調査に赴き、新渡戸が技師として発展の基礎を築いた台湾糖業の工場跡を視察したり、資料の調査を行ったりしています。
来年2月まで続く連続講座、今年も楽しみです。また、今年は以下のような特別講座も予定しています。会場の時計台ホールもコロナ禍で密を防ぐために客席を50席くらいに減らしての開催となりそうです、なかなか主催者側としても当日難しい対応を迫られます。
毎年定期的に行っている新渡戸稲造記念公園(http://sapporo-jouhoukan.jp/sapporo-siryoukan/sizen2/nitobe/nitobe.html)の清掃活動、今年も始まっています。
<公園紹介サイト>
* https://www2.wagmap.jp/sapporo_koen/detail?fid=810108-1
* https://ameblo.jp/heightlegacy/entry-12030754736.html
* これまでのこの公園の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0%E8%A8%98%E5%BF%B5%E5%85%AC%E5%9C%92
いつも近くの保育園の子供たちは、保母さんに引率されてこの公園でしばし遊んでいます、日陰に荷物を置いて、時々水分補給を忘れずに。
数年前に始まった植栽は、今ではすっかり定着し、短い札幌の夏を迎えています。
この場所に、数年以内には『札幌遠友夜学校記念館』を建設したいと、今、私たちは頑張っています!!
本来は5月予定だったのですが、新型コロナウイルス感染の影響で今年は6月になり、先日の炎天下、新渡戸稲造記念公園で、松井博和理事長、三上節子理事、高木さんが花の定植、水やりを行いました。公園では保育園児たちが元気よく遊んでいて歓声も響き、中にはお手伝いの子も来たりしていました!
数年後にはこの公園の一角に「札幌遠友夜学校記念館」を建てることを目標に、今、私たちの会は広く皆さんにご支援を呼び掛けています。これまで私が代表理事でしたが、今年2月に新しく松井博和理事長が就任して、体制を新たにさらに活動を展開し、私も引き続き副理事長として活動は続けています。
* 一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会ーー> http://nitobe-enyu.org/
* 新理事長就任ーー> http://nitobe-enyu.org/news/syunin_20200523/
花壇に花の定植と水やり。
* これまでの「札幌遠友夜学校」関係記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E9%81%A0%E5%8F%8B%E5%A4%9C%E5%AD%A6%E6%A0%A1
愛媛県松山市在住の作家・青山淳平さんが、6月の私たちの会のフォーラム講演前に取材目的で、この新型コロナウイルス対策の大変な時期にもかかわらず札幌にお越し下さいました。到着したその日の夜、札幌遠友夜学校記念館建設等の活動を続ける私たちは、ミニ歓迎会を開催し遅くまで懇談しました。
* これまでの青山淳平さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%9D%92%E5%B1%B1%E6%B7%B3%E5%B9%B3
青山淳平さんは、9年前の北海道新聞8月の『終戦特集』取材で松山でお会いして以来、不思議な縁でつながっています。昨年10月に十和田で開催された「第三回INAZOサミット」でお会いでき、今度は新渡戸関連でさらにお付き合いは続いています。
* ビハール号事件ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%93%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%8F%B7%E4%BA%8B%E4%BB%B6
サミット初日の27日は、開始前の9時から札幌組の三上節子さん、この日の朝に八戸港フェリーターミナルに苫小牧から到着した遠藤大輔くん、私の3人で、展示物(模造紙5枚に9枚ずつ、秋山作成のパワーポイント画像を三上さんが自宅で貼り付けたもの、キャプション付き)を会場の壁に養生テープで貼り付け、ほか展示ボード2枚に遠友夜学校校舎の時代順の写真、建設予定の記念館の完成予想図、7回分のフォーラムチラシなど、活動の写真の掲示、会場ホワイエに書籍販売コーナー設置、などを行いました。展示は大変好評で、画像の写真を撮る人が何名もいました。書籍ではこれまで北海道大学東京同窓会から受けた寄贈本のほか、藤田正一先生から『日本のオールタナティヴ』5冊、発表者谷口稔氏より『新渡戸稲造ー人格論と社会観ー』3冊の寄贈も受けての販売となり、心から感謝申し上げます。
サミットはまず開会式典から、この部分の写真は今現在ありません。
開会宣言 大会長 中野 英喜 氏(「幻の穴堰」オーナー)
来賓挨拶 十和田市長 小山田 久 氏
実行委員長 小笠原 カオル 氏(NPO法人十和田歴史文化研究会理事長)
基調講演は松沢幸一明治屋代表取締役社長で、テーマは、『稲造博士の思いを会社経営に生かす』です。
* 昨年の盛岡『命日祭』の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34514
続いては事例発表、私もトップバッターで20分間発表しました。
① 北海道地区(北海道)秋山 孝二 氏(新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会代表理事)
テーマ「6年間の活動を踏まえた札幌市への提案」
② 東北地区(青森県) 北川 博美 氏(むつ市/ 元東通小学校長)
テーマ「新渡戸の人々と川内町」
③ 関東地区(東京都)高橋 和の助 氏(井荻みんなの学校主宰)
テーマ「子育てにも使える武士道」
④ 関西地区(岐阜県)酒井 美香 氏(バイオグラフィー研究家)
テーマ「私の中に生きる新渡戸稲造」
⑤ 関東地区(東京都)谷口 稔 氏(恵泉女学園特任教授)
テーマ「台湾糖業政策にの植民地政策」
⑥ 開催地区(十和田市) 伊藤 一允 氏(青森県文化財保護境界常任理事)
テーマ「稲造博士の源。傳と十次郎」
残念ながら私の発表の様子は手元に写真がないので谷口先生の写真を掲載します。
発表の最後は特別参加で、青森大学薬学部教授の清川繁人先生、テーマ「南部と津軽ー江戸期における忍びの暗躍?」、忍者クラブの学生3名が忍術パフォーマンスを披露しました。江戸期の諜報機能として、南部藩は蝦夷地の「シャクシャインの戦い」でも関わっていたようです。
続いてはパネルディスカッションでした、大変内容の濃い素晴らしいコメントの数々。
テーマ / 平和主義者・教育者・国際人稲造博士の思い出を、明日へ
~パネリスト~
青山 淳平 氏(ノンフィクション作家、映画『松山捕虜収容所外伝?ソローキンの見た桜』の原作者ほか)
高橋 裕子 氏(津田塾大学学長、アメリカ史学会運営委員会代表、ジェンダー史学会常任理事ほか)
藤井 茂 氏(新渡戸基金理事長、『新渡戸稲造事典』共著者ほか)
~コーディネーター~
神 重則 氏(みちのく銀行参与)
地元愛媛県出身の青山淳平氏の調べた「松山事件」の真相、高橋裕子学長の新渡戸の津田梅子の女子教育への協力は、含蓄のあるメッセージが続きました。神さんのコーディネートも、十分な準備と周到な構想で素晴らしかったですね。
苫小牧からこの日朝八戸港到着フェリーで駆け付けた遠藤大輔くんは、今度は八戸港からのフェリーで帰途につくために夕方、会場を後にしました。翌日早朝、苫小牧港に到着し、行きに置いておいた自分の自転車で職場に直行という強行軍、本来は、私と一緒に前日は三沢の寺山修司記念館を見学して、道中一緒の予定でしたが、8月の苫小牧転勤で一時は参加を諦めたのですが、何とフェリー使用という奥の手で10時間少々の十和田滞在を実現したのです。今どき珍しい根性のある若者、私たちの会のメンバーとして誇りに思います、お疲れさま、そして、ありがとう!
今年で3回目を迎える『INAZOサミット』、今回は青森県十和田市で二日間、以下のプログラムで開催されました。
< これまでの『INAZOサミット』の記事 >
* 第一回 2017年札幌
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32030
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32056
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32087
* 第二回 2018年花巻
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34196
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34198
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34200
『第三回INAZOサミットin 十和田』プログラム ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【 27日 】 (参加者は約170名)
開会宣言 大会長 中野 英喜 氏(「幻の穴堰」オーナー)
来賓挨拶 十和田市長 小山田 久 氏
実行委員長 小笠原 カオル 氏(NPO法人十和田歴史文化研究会理事長)
< 第一部 > 基調講演 松沢 幸一 氏(明治屋代表取締役社長)
テーマ / 稲造博士の思いを会社経営に生かす」
***昼食***
< 第二部 > 発表の部 (13:05~15:45)
① 北海道地区(北海道)秋山 孝二 氏(新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会代表理事)
テーマ「6年間の活動を踏まえた札幌市への提案」
② 東北地区(青森県) 北川 博美 氏(むつ市/ 元東通小学校長)
テーマ「新渡戸の人々と川内町」
③ 関東地区(東京都)高橋 和の助 氏(井荻みんなの学校主宰)
テーマ「子育てにも使える武士道」
④ 関西地区(岐阜県)酒井 美香 氏(バイオグラフィー研究家)
テーマ「私の中に生きる新渡戸稲造」
⑤ 関東地区(東京都)谷口 稔 氏(恵泉女学園特任教授)
テーマ「台湾糖業政策にの植民地政策」
⑥ 開催地区(十和田市) 伊藤 一允 氏(青森県文化財保護境界常任理事)
テーマ「稲造博士の源。傳と十次郎」
⑦ 特別参加 清川 繁人 氏(青森大学薬学部教授)
テーマ「南部と津軽ー江戸期における忍びの暗躍?」忍者クラブの学生3名 忍術披露
< 第三部 > トーク (16:00~18:00)
テーマ / 平和主義者・教育者・国際人稲造博士の思い出を、明日へ
~パネリスト~
青山 淳平 氏(ノンフィクション作家、映画『松山捕虜収容所外伝?ソローキンの見た桜』の原作者ほか)
高橋 裕子 氏(津田塾大学学長、アメリカ史学会運営委員会代表、ジェンダー史学会常任理事ほか)
藤井 茂 氏(新渡戸基金理事長、『新渡戸稲造事典』共著者ほか)
~コーディネーター~
神 重則 氏(みちのく銀行参与)
◎地元愛媛県出身の青山淳平氏の調べた「松山事件」の真相、高橋裕子学長の新渡戸の津田梅子の女子教育への協力
< 第四部 > 懇親会 (18:30?20:00)
【 28日 】 歴史作家・青山淳平氏ほか地元歴史研究者の方々からの説明を受けながらの幕末南部藩の文化歴史探訪の旅
大型バス1台 50名参加
三本木開拓と稲生川、穴堰見学、野辺地の藩境塚、野辺地戊辰戦争跡、北前船、砲台跡ほか。
(野辺地の観光目玉の一つ、博物館北前船に乗船。陸奥湾の海の青さと高さ30メートルもある帆船・北前船(正式名称:復元北前型弁才船「みちのく丸」)が紺碧の空に映える姿に古の人々の勇ましさと哀愁
16時に東北新幹線七戸十和田駅で解散
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
前日26日は、世話人ほかご登壇の方々が集まっての前夜祭、それぞれの立ち位置とメッセージが大変興味深かったですね。
2年前の札幌での最初のサミットを思い出しました。
今年の秋山財団(http://www.akiyama-foundation.org/)特別講演会、贈呈式も盛会裏に終了しました。近いうちにHP上に当日の模様が動画でアップされると思います。
* http://www.akiyama-foundation.org/wp-content/uploads/2019/08/8b847b9037b75761ed895e5c702db91d.pdf
< 受領者からのメッセージ >
* 『 子育てに関する問題を神経科学の視点から解決したい 』 室井 喜景 様(帯広畜産大学獣医学研究部門 准教授)
* 『 産後の健康・体力回復の場の促進と SDGs 』 寅嶋 静香 様( ハハラボラトリー 代表)齋藤 寛子 様(ハハラボラトリー 役員)
* 『 サルコペニアと膵癌 ―From bench to bedside を目指して― 』 佐藤 裕基 様(旭川医科大学内科学講座 医員)
< 特別講演会 >
講師:松井 博和 様(北海道大学名誉教授) 演題: 『 未来を創る科学者の役割 』
松井博和先生のお話は、ご自身の豊富なご経験から、市民・社会と研究者との合意形成等、大変示唆に富むお話で感動しました。札幌農学校、新渡戸稲造博士の理念にも言及され、さらに札幌遠友夜学校記念館設立の活動のご紹介もして頂きました。科学技術と社会との融合について、これほど明確なお話は初めてのことです。
松井博和先生、お忙しい中、誠にありがとうございました。
* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E8%B4%88%E5%91%88%E5%BC%8F
「札幌遠友夜学校記念館建設支援 連続講座」の今年度第二回は、「新渡戸稲造: 昔と今〜人々との出会い〜」と題して、北大准教授 ミッシェル・ラ・フェイさんのお話でした。
新渡戸稲造が北海道で出会った人々と築いた関係から、新渡戸の今日までの影響力が分かります。エドウィン・ダンやケプロン、内村鑑三などと新渡戸の関わり、内村鑑三は東西の考え方を繋ぎ、新渡戸は東西の人をつないだ人。新渡戸の植民地政策に異をとなえる人も居るが、今も台湾の人は新渡戸の威光を讃えています。新渡戸が札幌農学校の学生達と作り繋いだ遠友夜学校は札幌市民の宝であり、誇りです。
最後は、「一日も早く新渡戸稲造記念公園に記念館が出来るよう働きかけましょう‼️」で締めくくりました。
いくつかの書物のご紹介も。
* これまでの連続講座記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34744
今年で第7回となった「札幌遠友夜学校フォーラム」、これまでは新渡戸稲造博士、札幌遠友夜学校の研究・足跡の披露が主体でしたが、今年は新たに、今の時代の活動に焦点を当てての開催としました。当日は記録の動画撮影もしていますので、後日、HPにアップになります、ご期待下さい。
* これまでのフォーラムの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=+%E9%81%A0%E5%8F%8B%E5%A4%9C%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%85%A8%E5%BC%98
今年も恒例ですが、開場直後からエンドレス画像90枚で、新渡戸稲造と札幌遠友夜学校の歴史の振り返りと、私たちの活動の足跡を紹介し、同時に音声で、夜学校校歌、「ふるさとの山に向かいて」、「時計台の鐘」の合唱も流しました。画像はすべてプリントアウトして、受付横のロビーに掲示し、多くの方々が見たり、写真を撮ったりされていました。
代表理事の私からこの1年の事業・収支報告と記念館建設に向けての活動報告をしました。募金活動は多くの方々からのご支援は拡がっていますが、目標金額からはまだまだ遠い状態です。
今年の講演は、出合佑太(北海道ベースボールアカデミー代表理事)さん、今の時代、遠友夜学校の精神での西アフリカ・ブルキナファソでの活動をご披露して頂きました。
そして、今は北海道ベースボールリーグのトライアウトに向けて全力疾走です。
続いての質疑応答では活発な意見交換がありました。教えに行ったつもりが彼らから学んだ数々の事柄と、まさに「遠友学校精神」そのものですね。
講演後は懇親会。
学校創立125周年を記念しての今年のフォーラム、さらに記念館建設に向けて、札幌市議会、札幌市、札幌市教育委員会への働き掛けも一層行っていかなくてはと決意を新たにした一日でした。
盛岡の(一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/)から機関紙「太平洋の橋」が送られてきました。その第一面は、今年で第3回目となる「INAZOサミット」、10月に青森市・十和田市で開催となりました。
< これまでのサミットの記事 第一回は2017年札幌、第二回は2018年花巻 >
裏表紙には、私たち「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」の活動の紹介も掲載されています。
以下が、私が送った原稿です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(一財)新渡戸基金
一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会
代表理事 秋山孝二
私どもの会は、新渡戸稲造博士生誕150年を記念して、2012(平成24)年12月に札幌遠友夜学校跡地近くで行われた講演会を契機に設立されました。 市民を中心とした幅広い方々が集い、この跡地の北東部(現在は新渡戸稲造記念公園内)に、今年、2019(平成31)年に、「札幌遠友夜学校記念館(仮称)」建設を目指して活動をしています。この間、多数の応援者から1,600万円のご寄付が集まっていますが、目標金額にはまだまだ遠い金額で、今年は開校125周年の節目の年なので、正念場と意を決めて、更なる募金と建設に向けて活動している昨今です。
新渡戸稲造博士と札幌との縁、それは「二度 の札幌暮らし」と言えるでしょう。最初は1877(明治10)年から1882(明治15)年まで札幌農学校第二期生として、その後に開拓使御用掛勧業課(2年)に勤務、二度目は1891(明治24)年から1897(明治30)年、アメリカ・ドイツ留学を経て、札幌農学校教授として妻となったメリー・エルキントンと共に札幌で生活しました。
札幌遠友夜学校の歴史を簡単に振り返ると、北海道庁から1916(大正5)年に「私立学校」の認可、1923(大正12)年に「財団法人」の認可を受けて運営にあたり、この法人格は閉校後も継続していました。1962 (昭和37)年に、札幌市が勤労青少年ホームの建設地を探していた折、当時の理事会が次の三つを条件として土地を札幌市に無償譲渡し、同時にこの財団法人を解散したのです。三つの条件とは、(1)土地は新渡戸博士の考えの具体的表現だった遠友夜学校の跡であることを表示し、その目的に添った利用をしていくこと。(2)敷地内にできるだけ空き地を設け、近所の遊び場にすること。出来るならその一隅に夜学校記念碑を建てること。(3)新しく出来る勤労青少年ホームに一室を設け、札幌と新渡戸博士との関係を語る史料を展示しその精神を伝えること(『さっぽろ文庫18 遠友夜学校』28頁)、でした。
私たちがなぜ、この札幌遠友夜学校記念館に注力するのか、それはこの学校が1894(明治27)年から1944(昭和19)年まで、明治・大正・昭和の50年間、民間で続けた教育ボランティアだからです。私たちが活動を始めてから、この札幌遠友夜学校跡地は札幌市により、2014(平成26)年12月に「新渡戸稲造記念公園」として造成されました。そしてこの公園の銘板、2つの格言板(メモリアルウォール)、ブロンズ像の銘板の設置に関して、文章表現等について私たちの知見を生かして、市担当部署と意見交換・助言をしてきました。2016年12月には、一角の記念館用地との境界の鉄パイプが撤去され、歩道沿いの敷地に花壇用スペースが造成、さらに2017年4月、5か国語の解説文・写真の掲示板も設置され整備が進みました。
今後はこの土地に刻む歴史的意義として、(1)地域住民が集い、語らい、議論し、学び、啓発し合える「場」、(2)国際交流を促す活動の「場」、(3) liberal arts (リベラルアーツ)の「原点」として、今ふうに言えば、「プラットフォーム」を創り上げたいと思っています。
今年の課題は、何といっても建設寄付金のファンドレイジングに尽きるので、札幌市・市教委への提案、大口先の団体・企業への依頼、幅広い市民と新しい取り組みとしてINAZO・SDGsプロジェクト等で、目標達成を目指します。
皆さま方の引き続きのご支援をよろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今年の10月、また楽しみです!
「遠友夜学校記念館建設 連続講座」の最終回は、北海道大学名誉教授の藤田正一先生のお話でした。
この連続講座のプログラムは以下の通りです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
* 7月10日(火)「志ある若者を育てるには」
講師 松井 博和 北大名誉教授 札幌農学同窓会理事長
札幌農学校精神や新渡戸稲造のこころで未来を担う若者の育成を!
* 8月 7日(火)「札幌・遠友夜学校・有島武郎」
講師 木原 直彦 文芸評論家 (公財)北海道文学館名誉館長
北海道功労賞 『さっぽろ文庫』百巻編纂 札幌創成期の姿、札幌精神の真髄、北海道文学の恩人有島武郎等を語る。
* 9月11日(火)「新渡戸稲造の「日本人精神論」と現代」
講師 三島 徳三 北大名誉教授
遠友夜学校創立百年記念事業 新渡戸・南原賞 武士道だけでなく、新渡戸の「日本の精神・宗教」論を紹介し、 現代日本人のココロの根底に迫る。
* 11月13日(火)「遠友夜学校と私たちのこれまでの活動」
講師 秋山 孝二 (公財)秋山記念生命科学振興財団理事長 (一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会代表理事
今の時代、遠友夜学校の理念に基づいて、私たちが生きてゆく糧を どう見出してゆくか。
* 12月11日(火)「DVD:創立 100 周年記念放送『魂の燈台・遠友夜学校』・海外 取材放送『フィンランドで見つけた武士道』から見えるもの」
講師 三上 節子 新渡戸稲造研究家 (一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会理事
遠友夜学校で育てられた教師・生徒たちの歩みと新渡戸の海外での影響力
* 1月15日(火)「アメリカ独立宣言と遠友魂」
講師 藤田 正一 北大名誉教授 元北大副学長平成遠友夜学校校長
一見、全く関係のないこの二つを結ぶ糸とは?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
* 昨年11月の私のお話ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34744
札幌遠友夜学校開設の理念、「学問より実行」というフレーズが、当時の福沢諭吉の「学問のススメ」を意識したアンチテーゼという主張は大変説得力がありました。そして、クラーク人脈が札幌農学校に与えた影響と遠友夜学校の理念に通ずる精神のリレー、私たちはもっともっとこの50年間の実践を大切に語り継がなければなりません。
含蓄のある素晴らしいお話でした。
新渡戸稲造連続講座で、私が(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)のこれまでの活動について報告をしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
札幌遠友夜学校記念館建設支援「連続講座」
< 2018年 >
* 7月10日(火)「志ある若者を育てるには」 講師 松井 博和 北大名誉教授 札幌農学同窓会理事長
札幌農学校精神や新渡戸稲造のこころで未来を担う若者の育成を!
* 8月 7日(火)「札幌・遠友夜学校・有島武郎」 講師 木原 直彦 文芸評論家 (公財)北海道文学館名誉館長
北海道功労賞 『さっぽろ文庫』百巻編纂 札幌創成期の姿、札幌精神の真髄、北海道文学の恩人有島武郎等を語る。
* 9月11日(火)「新渡戸稲造の「日本人精神論」と現代」 講師 三島 徳三 北大名誉教授
遠友夜学校創立百年記念事業 新渡戸・南原賞 武士道だけでなく、新渡戸の「日本の精神・宗教」論を紹介し、 現代日本人のココロの根底に迫る。
* 11月13日(火)「遠友夜学校と私たちのこれまでの活動」 講師 秋山 孝二 (公財)秋山記念生命科学振興財団理事長 (一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会代表理事
新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会代表理事 今の時代、遠友夜学校の理念に基づいて、私たちが生きてゆく糧を どう見出してゆくか。
* 12月11日(火)「DVD:創立 100 周年記念放送『魂の燈台・遠友夜学校』・海外 取材放送『フィンランドで見つけた武士道』から見えるもの」 講師 三上 節子 新渡戸稲造研究家 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会理事
遠友夜学校で育てられた教師・生徒たちの歩みと新渡戸の海外での影響力
< 2019年 >
* 1月15日(火)「アメリカ独立宣言と遠友魂」 講師 藤田 正一 北大名誉教授 元北大副学長 平成遠友夜学校校長
一見、全く関係のないこの二つを結ぶ糸とは?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回私は、「遠友夜学校とこれまでの私たちの活動」と題してお話をしました。先週の講演(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34738)に続いての機会を与えて頂きました。
~ 私の講演内容サマリー ~~~~~~~~~~~~~~~
初代秋山康之進 と 新渡戸稲造博士
* 1891(明治24)年 秋山愛生舘設立 と 新渡戸夫妻 札幌着任
札幌一中 山田幸太郎校長 と 新渡戸稲造博士
* 札幌農学校で新渡戸稲造博士の教え子、教育の道へのアドバイスも
* 札幌一中での新渡戸博士の講演(学友会誌に記載)
* 山田校長は「札南高学校林」の生みの親、私は今、十八代学校林財団理事長
秋山財団 と新渡戸稲造博士
遠友精神
■ 教え・教わる 相互の関係で成り立つ開かれた学校、双方の学び合いの場
■ 男女共学
■ ボランティア精神
< liberal arts の原点 >
夜学校設立後の経緯
札幌遠友夜学校は北海道庁から
* 1916(大正5)年に「私立学校」の認可
* 1923(大正12)年に「財団法人」の認可
を受けて運営にあたり、この法人格は閉校後も継続
* 1962 (昭和37)年に、札幌市が勤労青少年ホームの建設地を探していた折、当時の理事会が次の三つを条件として土地を札幌市に無償譲渡し、同時にこの財団法人を解散
1) 土地は新渡戸博士の考えの具体的表現だった遠友夜学校の跡であることを表示し、その目的に添った利用をして行くこと。
(2) 敷地内にできるだけ空き地を設け、近所の遊び場にすること。出来るならその一隅に夜学校記念碑を建てること。
(3) 新しく出来る勤労青少年ホームに一室を設け、札幌と新渡戸博士との関係を語る史料を展示しその精神を伝えること。
(『さっぽろ文庫18 遠友夜学校』28頁)
今後の課題
1)建設寄付金等、ファンドレイジング
~札幌市・市教委への提案
~ 大口先 団体・企業
~ 幅広い市民
<新しい取り組み> INAZO・SDGsプロジェクト !
2)「遠友みらい塾」活動プログラムの充実
3)活動団体とのコラボレーション
4)企業CSR(社会貢献)と連携
5)札幌市・市教委との意見交換
~~~~~~~~~~~~~~~~~~ サマリーおわり
今回、あらためてこの5年間の活動を振り返ってみましたが、随分内容の濃い活動を続けてきたものだなと、自分たちを褒めてあげたい気持が沸いてきました。文字での記録、写真等、「活動のみえる化」には極めて大切です。ともすれば、目の前の対応に明け暮れて、時間の幅としての活動を総括することもなく時を過ごしていく、実にもったいない状況です。同時に、今後の展開も含めて、どこまで「本気なのか!」が問われている気もしましたね。これからもさらに活動のすそ野を広げながら、記念館建設の実現とプログラムの充実に向けて、一層努力したいと思います。
フリースクール札幌自由が丘学園(http://www.sapporo-jg.com/free-school/)の25周年記念の会でお話をさせて頂きました。
まずは、スライドでこの25年間の活動の振り返り、続いて私からのお話。
「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)」の代表理事として、「遠友夜学校の理念を今に」のテーマで、自由が丘学園の教育と札幌遠友夜学校との共通の理念について語ったつもりです。その後、亀貝理事長とのトークセッションで共通項をさらに深く掘り下げました。
続いて第二部は、生徒たちによる演奏とパネルディスカッション。
最後は、設立当初から今日までご尽力された亀貝一義さんの閉会のお言葉。
* 詳細の報告はこちらで――> http://www.sapporo-jg.com/free-school/staff-blog/2018/11/16-224007.php
今回は、亀貝一義理事長からのお誘いで私にお話の機会を与えて頂きました、心から感謝申し上げます。向こう25年も頑張って頂きたいですね。
新渡戸稲造記念遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/)、今回は第16回となり、寺島実郎塾長に1時間20分、今年を振り返るお話、さらに出席会員からこの間の活動報告がありました。
* これまでのみらい塾――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%E5%A1%BE
寺島実郎さんが東京から早く到着したので、開始を10分繰り上げて今回はスタート。私から開会挨拶、寺島塾長の講演は、時間を20分程延長の熱弁でした。
いつものように「最新資料集」を基本に、今回は、今秋、頼まれた講演の話題から始まりました。加藤周一、田中角栄にまつわる話は、活字とは違った臨場感。生きた人間同士だからこそ、交わすことのできる心情の温かさ、清々しさ、そしてエネルギーを高める化学反応のような別次元へのステップを彷彿とさせてくれるものでした。
講演終了後、活動報告ではまず私から「札幌遠友夜学校記念館 建設募金のお願い」、「記念館建設支援“連続講座”」の報告とご案内など。続いて、大沼さんから『「北海道版100才人生:ジェロントロジー宣言」31章』、20年前の寺島さんがインタビューを受けている新聞記事(朝日新聞・98年10月19日付)コピー『アメリカニズムとは何か』、三井物産総合情報室長時代です。続いて、小嶋英生さん(雪氷環境プロジェクト他)の活動、さらに安川誠二さん(日本農業新聞記者他)のお話で終了しました。
寺島実郎さんのお話から~~~~~~~~~~~~~
* 加藤周一の言、「物事の’繋がり’が分かるようになってきた」「不条理への’わななくような’怒りが大切」
* 記憶力のような「流動性知能」から課題解決型の「結晶性知能」へ
* 加藤周一と田中角栄は「戦争のリアリティ」と「中国に対するリスペクト」で共通点あり
* 土木学会での講演演題「22世紀の日本」、100年前を総括できなければ100年後を語ることはできない
* 昨今の日本: 経済の話が株価等のマネーゲームの話へ、本来は、現場力等の技術力、経営の話であるはず、「モノつくり」と言える状況にはない
* 「ジェロントロジー」は、「老年学」ではなく、「高齢化社会工学」(高齢者を活かしきる社会システムの制度設計)と受け止めるべき
* 都会の高齢者に欠けているもの: 「食」、「農」、魂の基軸としての「宗教ー死生観」
* 現代を表現すると、1)スマホ人生、2)モール人生、3)クーポン人生、いずれも「小さな幸せ」に満足!
* ささやく言葉、「皆さん、そうやっていますよ!」
* 現代は「データリズム」の時代、データのクラウド化、世界のデータを中国が握る?
* 世界の動きと日本とのギャップ:日本は「常温社会(ぬるま湯)ー内向き」:不満はないが不安はある、私生活主義
* 成熟した民主主義の国として、戦後の「工業生産モデル」を越える高齢者の「参画プラットフォーム」をどう創るか
* マネーゲームを越えた技術力の国創り、議論をプロジェクト化していく構想力
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2018年も残すところあと2か月、今年を振り返りながら、いつもにも増して熱の入ったお話は刺激的で、たくさんのヒントを得ることができました。翌日の少人数の朝食ミーティング、2日後の東京でのリレー塾最終講義も含めて、今年も座標軸のような一連のメッセージが心に響きました。
今年も10月15日、「新渡戸稲造博士命日祭」が盛岡で開催されました。これまでの記事は以下の通り。
* 2015年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24837
* 2017年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31793
昨年10月に内川前理事長がご逝去され、藤井茂常務理事が新しい理事長にご就任されています。また、新渡戸稲造博士のお孫さんの加藤武子さんもお亡くなりになり、訃報が相次いで時の流れも感じざるを得ませんでした。
今年の記念講演は、(株)明治屋(http://www.meidi-ya.co.jp/index.html)の代表取締役社長、松沢幸一さまのお話、「新渡戸稲造の心を経営に活かす~信頼されるリーダーを目指して~」でした。サッカー選手でもあった松沢社長、新渡戸稲造博士の理念を活かした経営者のスタンスとして全く賛同できるお話に感動致しました。北海道大学農学部ご卒業後、キリンビールで技術畑を歩み社長までお務めになり、今のポジションにいらっしゃいます。
* https://president.jp/search/author/%E6%9D%BE%E6%B2%A2%20%E5%B9%B8%E4%B8%80
その後の懇談会では、新渡戸稲造博士にちなんだ詩「永遠の青年」の朗読、IBC岩手放送アナウンサーの浅見智さん、歌の作曲者、太田代政男さんの熱唱ほか、多彩なひと時でした。懇談会の席で私にもお時間を頂き、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)」代表理事として、活動報告の概略と記念館建設の寄付依頼をしました。
終了後は場所を変え、松沢社長を囲んでさらに懇親を深めました。
この日はまだまだ続きます、私を含めて3名でお寿司屋さんに行き、岩手のお米と納豆の納豆巻と日本酒、その後少し離れて、話題になった「盛岡地カクテルINAZO」の創作者、葛(くず)勇樹さんのバーへ。
* http://www.bartender.or.jp/tohoku/iwate/morioka/detail.php?id=2997
宿泊のホテルに着いて気が付けば日付が変わっていました。新渡戸稲造博士満載の一日、たくさんの思い出を持ち帰りました。翌日は、先月に続き花巻にも足を運び、フォローアップの土地を散策です。
大友啓史監督(http://keishiotomo.com/)は、『龍馬伝』ほかの作品でも有名ですが、翌日、今回の実行委員会で中心的に活躍した工藤哲人さんがFacebookに書いています。
主な映画作品:『ハゲタカ(https://movie.walkerplus.com/mv38071/)』、『るろうに剣心(https://movie.walkerplus.com/mv48497/)』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~工藤さんのFacebookから
今朝の岩手日報13面の文化欄にINAZOサミットの記事が掲載されています、ありがとうございます。文化に貢献したイベントという評価ですね。うれしいです。大友監督は、龍馬より稲造についてより熱く語り始めています。
龍馬も稲造も経済的にプラスの仕事をしたのも共通点ですし、国際的な偉人として小学校の道徳の副読本にもこの2人が登場してます。思いを遂げられずに亡くなったところも似てるかな。稲造さんの方が長生きした分、いろんなことをやれたので功績がぼやけてます。
記事にはないですがトークショーでは、剣心と稲造の比較論を監督が真面目に語ってます。あすのプライムニュースで特集します。お楽しみに。
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『武士道』に対して、今後は『平民道』についても興味があるともおっしゃっていました。
札幌からの私たち「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)』は、三上節子さんが今年もブースで記念館建設寄付のご案内他を致しました。トークショウの中で、ふじポンが舞台を降りてきてご紹介してくれました。
最後には、プレゼンを終えた私も含めて、全員が登壇し、来年の第三回に繋げる宣言もされました。
後片付けを終えて、花巻市内、その後盛岡に移動しての懇親会と、余韻を楽しむひと時でした。工藤哲人さんは「BUSHIDO」T-シャツで最後まで熱く新渡戸を語っていました。
翌日、私は朝早くに盛岡を経ち仙台経由で札幌に帰りましたが、やはり岩手山と北上川は盛岡のシンボルですね。来月15日は、新渡戸稲造「命日祭」で、私はまた盛岡を訪問する予定です。今回、花巻、盛岡ともに新渡戸稲造記念館等を見学する時間がなかったので、来月はじっくり時間を掛けて向き合ってこようと思っています。
さて、花巻東高を経て、少し早めに会場準備の手伝いと思って「JAいわて花巻総合営農指導拠点センター(https://www.jahanamaki.or.jp/index.html)」に行ったところ、実行委員会メンバーがすでに汗をかいて机・椅子を並べていました。
今年のプログラムも内容満載です、司会は岩手めんこいテレビの工藤哲人さんと岩手のアイドル・ふじポンです。
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【 特別上映 】
「映画監督・大友啓史と旅する新渡戸稲造の青春~ドイツ留学と武士道~」
https://www.youtube.com/watch?v=gsPPkOaeQgU
【 オープニング 】
岩手高校国際交流部 2年 大下剛夫 1年 浅沼宙
「目指せ、Inazo!真の国際人!我ら、世界の架け橋とならん!!」
【 第一部 基調講演 】
大友啓史 映画監督
「映画製作から見た『武士道』の魅力と可能性」
【 第二部 トークショウ 】
「新渡戸稲造が世界に架けた橋を渡ろう!」
映画監督 大友啓史
(一財)新渡戸基金 理事長 藤井茂
コーディネーター 岩手めんこいテレビ 工藤哲人 岩手のアイドル ふじポン
http://www.menkoi-tv.co.jp/top.html
【 第三部 活動報告 】
新渡戸文化高等学校 教諭 片岡鉄平
https://www.nitobebunka.ed.jp/high/
(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 代表理事 秋山孝二
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今年も昨年に引き続き、近代史の専門家で札幌ご出身の保阪正康さんを秋山財団にお招きして、21名の参加者とともに、「明治150年と平成30年~北海道に住む人びとはどう変わったか」をテーマに二日間の意見交換でした。
前日は、小樽市内で「小樽市民講座 2018」でのご講演、今年で46回目、保阪さんは5年連続のご登壇とのことで、今年も変わらぬ人気でした。
私と保阪正康さんとの出会いは、2011年の北海道新聞終戦特集取材時でした。
これまでの関連記述――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%BF%9D%E9%98%AA%E6%AD%A3%E5%BA%B7
今年の秋山財団連測講座の企画は、2月のこちら「藪半二階」で決まりました。――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32466
今年のテーマ、保阪正康さんもかなりの気合の入りようで、昨年の議論を踏まえて、日本としての150年の検証と北海道150年の冷静な総括と歴史認識でした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 保阪さんメモからの引用
【 狙 い 】
今年(2018年)は明治150年である。具体的には慶応3年の大政奉還からということになるのだが、もとよりこの区分は元号による分け方にすぎないといえるわけで、歴史的に正当性が確立しているわけではない。私たちは歴史を振り返る時に何らかの句読点が必要でもあり、その一つにこの元号で歴史を位置づけて見ることが考えられるという意味でもある。特に北海道に関しては「明治150年」のその内実に対して、さまざまな視点があることは了解されていなければならない。
アイヌの人たちへの抑圧という側面、北海道入植そのものがそれぞれの場での権力闘争の結果という側面、ロシアの南下政策に対する防衛的な側面、内地でのしがらみからの自由を求めての解放といった側面、などそこには歴史的、社会的な理由が存在する。
明治150年はそういった問題を、改めて整理しつつ、私たちはこの時代をいかなる眼で見つめるか、を考えていきたい。前半は、中央から見る明治150年を分析しつつ北海道の位置づけを、後半は、北海道の人々の考え方を私なりの見方で「道民性の変化」という視点で考えてみたい。
・・・・・・・・
おわりに
私たちはいま、北海道そのものの「崩壊の危機」にあると考えるべきではないだろうか。その理由は、近代化の到達した地点で次に来るであろう時代が予測し得ていないがためである。北海道の位置づけが明確でないと言っても良いだろう。北海道は明治150年の出発時の形での地域づくりは終えたのだ。それを共通認識として新しい北海道を作らなければならないように思う。そのために成すべきことは何か、を考えたい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり
参加者は事前に事務局にそれぞれの思いを提出しています、以下は私のエントリーシートです。
氏名(ふりがな) |
秋山 孝二 (あきやま こうじ) |
1.自己紹介(現在及びこれまでのお仕事、最近の一番の関心事、ご趣味など) |
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東京都江戸川区立鹿本中学校 理科教諭(5年間) (株)秋山愛生舘 代表取締役社長(6年:会社在籍19年) (株)スズケン 代表取締役副社長(4年8か月) (公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長(22年間:財団理事32年) 他、現在、財団代表理事4、評議員4、監事1 <関心事> *日本の「近代」の捉えなおし *明治期の全国的衛生&健康増進「愛生舘」事業のルーツを探る(初代秋山康之進のルーツ他) *新渡戸稲造と札幌の人材育成「遠友夜学校」の理念と現代的意義 |
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2.本講座への期待ほか(北海道150年への思い、昭和史を次世代の若者へどう伝えていくべきかについてのお考えなどご自由にお書きください) |
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自分自身が育った時代(1951年~今日)、義務教育年限でしっかり戦後教育(憲法、国際平和ほか)を受け、さらにその後の高校・大学で時代と真摯に向き合った自分の使命として、北海道のアイデンティティを見つめ直し、この地で自立した人材が育つことを期待し、少しでも尽力できればと思う昨今です。今の各セクターにおける歴史修正主義的風潮に危機感を覚え、このままでは若者へは渡せない、そんな世代の責任を感じています。 国際社会で、日本のリーダー的ポジショニングの機会も多くあるにもかかわらず、登場できない現状を憂いながら、まだ間に合うという一筋の希望も見出しています。 |
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3.講師への質問事項など(今回のテーマに関することに限りません。ご自由にお書きください) |
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自分の残りの人生、北海道を拠点として、地域の財団法人として、何ができるのか、何をすべきなのか、30数年前の財団設立時からの私のテーマであり、「愛生舘」事業の継承者として日々葛藤しています。 抽象的ですが、「歴史を学び直す」ことが単なる趣味・興味にとどまらず、それを踏まえて日々の行動に反映することにヒントが得られれば私なりに満足です。参加者皆さんのそれぞれのお立場からの意見交換も楽しみです。 |
1. 開拓使関連の人たち(北海道赴任組など)
2. 移住募集に応じた人たち(農業移民、漁業移民など)
3. 札幌、旭川など都市建設の従事者
4. 戊辰戦争の関連(会津藩など)
5. 牧場経営などの入植者
6. 民間側の商人や小事業主たち
7. 士族屯田兵
このほか明治20年以降は、札幌農学校の教師、学生などの教育関係者、地主に惹かれての一般入植者、宗教関係、自由民権運動の挫折組、そして第七師団編成による軍事関連の人たちなどと広がりを持っていく。これらの人たちの詳細な分析が必要ではないか。
~~~~~~~~~~~~~~~~ 保阪さん分析からの引用おわり
これに対して、参加者の皆さんからさらに補足する貴重なご発言も多く、大いに盛り上がった今年の講座でした。議論の中では、アッツ玉砕後、北海道出身のご遺骨を札幌市内で札幌一中生徒が抱える列の写真も披露されました。玉砕のこのような慰霊祭は最初で最後だったようです。この列は中島公園に向かいました。
今回は、前回にも増して様々なお立場の方がご参加になり、メディア、研究者、企業、行政等の視点からの意見交換は実に内容が濃かったです、来年も是非開催したいと思っています。