初めての「INAZOサミット」!(下)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 今回のこのサミット、アイディアから実施まで、約2年間掛けてのプロジェクト、実に多くの方々のご尽力を頂きました。地道にご案内をし続けた「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)」の三上節子さん、当日は記念館建設寄付ブースに張り付いての頑張りに頭が下がります。

 従来型の硬いオープニングではなく、演劇的に始めようとの狙いで、今回のようになりました。まずは、「友あり、遠方より来たる」で、ワイワイガヤガヤの交流の場を創り出そう、そんな思いは参加者には通じたのかなと、自画自賛する昨今です。

 北海道新聞、朝日新聞、岩手日報、岩手めんこいテレビ、北海道のuhbほか、その後、続々とニュース他特番でも放映されています。随時、こちらにアップして参ります。そして、HPにも当日の様子を全て録画でアップします、乞うご期待!

* http://nitobe-enyu.org/summit_movie/

全て終了して、スタッフ集合

全て終了して、スタッフ集合

ある方の1週間後、個人的感想です。~~~~~~~~~~~~~~~~

 「第1回 稲造サミット」が、札幌で開催されたことの意義は、今後、どのように発展、深化していくのか……関係者ばかりでなく、参加された方々、こうした動きがあったことを後世の方々が知った時のことなど、いろいろなことが可能性として芽吹いてくるように思えます。

 当日の記念品として「文庫ブックカバー」を思いついて実現できたのは、この話に即座に協力していただいた方々の存在があったからこそです。そのような方々に共通するのは、「時代と格闘」する心意気が「顔貌」にあらわれていることでした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 そして、こんな視座からの評価も。

朝日新聞道内版

朝日新聞道内版

 来年は盛岡で開催予定。さらに進化して多くの方々の集う場となれば嬉しいですね。ご支援・ご協力い頂いた皆さま、ありがとうございます、そして、お疲れ様でした!!!!

初めての「INAZOサミット」!(中)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 寺島実郎さんの基調講演に続いては、新渡戸稲造に縁(ゆかり)のある各地で活動されている方々の報告です。まさに、「友あり、遠方より来たる」です。

報告概略――> http://enyumirai.main.jp/2017/11/28/%E3%80%8C%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%9B%9Einazo%E3%82%B5%E3%

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【  活動報告 】

1. ブリティッシュコロンビア大学(UBCNITOBE GARDEN http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/

キュレーター 杉山 龍 氏Nitobe Memorial Garden 新渡戸記念庭園~太平洋の架け橋~』

2.(公財)国際文化会館 新渡戸国際塾 https://www.i-house.or.jp/programs/activities/nitobejuku/

常勤理事 丸山 勇 氏 『新渡戸国際塾のご紹介』

3. 創価大学創価教育研究所 https://www.soka.ac.jp/edu/

創価大学大学院博士後期課程 岩木 勇作 氏 『新渡戸稲造と牧口常三郎』

4. 花巻新渡戸記念館 https://www.city.hanamaki.iwate.jp/bunkasports/505/507/p004141.html

学芸員 中島 明子 氏 『拓く、繋ぎつづけて、稲造へ』(オリジナルDVD

休 憩 (10分)

5. (一財)新渡戸基金 http://www.nitobe.com/

理事長 藤井 茂 氏 『新渡戸稲造の生誕の地から皆さんへ』

6. ()岩手めんこいテレビ http://www.menkoi-tv.co.jp/top.html

プロデューサー 工藤 哲人 氏 『稲造関係の海外取材、テレビ番組製作を通して』

7. 十和田 新渡戸記念館 http://www.nitobe.jp/

館長 新渡戸 常憲 氏 『新渡戸記念館(十和田)

8.  NPO法人十和田歴史文化研究会 https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/002000507

語り 小笠原 良子 氏 紙芝居『幻のふしぎなトンネル〜木枯らしに吹かれて』

9. 平成遠友夜学校 http://enyuyagakkou.web.fc2.com/top.htm

代表 北海道大学名誉教授 藤田 正一 氏 『札幌遠友夜学校に通底する精神』

10. 学校法人 北星学園 http://houjin.hokusei.ac.jp/

理事長 大山 綱夫 氏 『新渡戸稲造と北星学園—平和教育の源流—』

11. 北海道大学 新渡戸カレッジ https://nitobe-college.academic.hokudai.ac.jp/

学生 山瀬 和葉 氏、遠藤 和可奈 氏『北海道大学新渡戸カレッジについて』

12.(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 http://nitobe-enyu.org/

副会長 高橋 大作 氏 『遠友学校と私たちの活動』

【 展示のみ 】

Naomi Darling, AIA, LEED, AP BD+C  https://www.fivecolleges.edu/

Five College Assistant Professor of Sustainable Architecture(Hampshire College/Mt.Holyoke College/University of Massachusetts,Amherst)

ハバフォード大学 https://www.haverford.edu/

鈴木貴美子 (東アジア言語文化学部日本語プログラム所属 日本語講師)

「ハバフォード大学の日本語クラス-新渡戸稲造・遠友夜学校を授業に」

【  御礼のご挨拶 】

(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会  代表理事 秋山 孝二

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

最後は参加者全員で記念写真。

参加者全員で

参加者全員で

 進行も予定通りで、参加者の皆さんはそれぞれにお話が続きましたが、次の隣の部屋の懇親会へと移りました。カナダ・バンクーバーからお越しの杉山龍(りょう)さんを囲んで、懇親会受付係の皆さんとも記念に。

カナダ・バンクーバーからの杉山龍(りょう)さんを囲んで

 岩手めんこいテレビでは早速報道も。(http://www.fnn-news.com/localtime/iwate/detail.html?id=FNNL00057081

初めての「INAZOサミット」!(上)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 3

 一昨年、寺島実郎さんからアイディアを頂いてから企画を温めて準備した「INAZOサミット」、その第一回を先日札幌で開催しました。定員200名でしたが急きょ椅子を増やして、カナダ、東京、東北からを含めて250名の方々が20の円卓に集い、開始前から交流が始まりました。

直後の報告はこちら――> http://enyumirai.main.jp/2017/11/28/%E3%80%8C%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%9B%9Einazo%E3%82%B5%E3%

 第一回の趣旨は以下の通りです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

< 「第一回INAZOサミット」in 札幌 開催趣意書 >

テーマ:       友あり、遠方より来たる

開催趣旨

INAZOサミット」開催は、新渡戸稲造とメリー夫人、及び新渡戸家の業績を再確認して顕彰し、縁(ゆかり)の地のネットワーク形成を促し、個々の活動の相乗効果を発信する試みです。今回、それらを地域の繋がりで「見える化」し、さらに新たな気づきを得る場を、縁のある土地の持ち回りで今後継続開催したいと思っています。

そのキックオフとして、新渡戸稲造が札幌農学校の二期生として学び、その後メリー夫人とともに過ごしたこの札幌、教育ボランティア活動の「札幌遠友夜学校」の実践の地で、日本全国・世界の新渡戸ご夫妻に縁のある方々・団体・学校にお集まりいただき、「友あり、遠方より来たる」、多彩な人々が集うプラットホームを準備いたしました。

INAZOサミット」の企画が、自由な環境の中で、参加される方々が互いに開かれて創発しあう場になることを期待し、未来の地域・世界を切り拓く活動として、多くの方々と共に歩むきっかけとなることを札幌から期待しています。

多くの皆さまのご参加と交流をこの機会に図って頂ければこれ以上の喜びはありません。20171125日、札幌でお会いしましょう!

新渡戸稲造記念 遠友みらい塾 塾長     寺島 実郎

一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 代表理事   秋山 孝二

「第一回INAZOサミット in 札幌」実行委員会 委員長    宮澤 洋子

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

オープニングはジョン・レノンの「イマジン」の演奏&唄

オープニングはジョン・レノンの「イマジン」の演奏&唄

 サプライズのオープニングの後はご来賓の在札幌米国総領事館レイチェル・ブルネット・チェン首席領事の素晴らしいご挨拶。チェン首席領事はその後も、基調講演、各地からの活動報告まで熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

レイチェル・ブルネット・チェン首席領事

レイチェル・ブルネット・チェン首席領事

 続いては基調講演、一般財団法人日本総合研究所 会長、新渡戸稲造記念遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/)塾長の寺島実郎 さんのお話、『新渡戸稲造とは何か-現代に生きるそのメッセージ』でした。

これまでと少し違った切り口から

これまでと少し違った切り口から

 当日用意された「寺島実郎の時代認識」(資料集;2018年新年号速報版)に挟まれていたA4サイズの一枚のレジメ「新渡戸稲造とは何か-現代に生きるそのメッセージ」は以下の通りです。

「太平洋の橋」になろうとした憂国の国際人、新渡戸稲造

・本質は「偉大な教育者」

・『武士道』と『世渡りの道』

・国際連盟次長としての活躍…板挟みの苦悩

・温かく厳しい魂の持ち主

・地方(ぢかた)学→民俗学の基礎…「グローカリティー」の原型

1898年『農業本論』:郷土教育の重要性

「郷土研究会」の意味…柳田國男との関係

青年にとっての2つの道標:新渡戸稲造の対照としての内村鑑三

(参考)キリストに生きた武士、内村鑑三の高尚なる生涯

・純粋で不器用な人生…「内村が父で、新渡戸は母」

・米国留学と日本再発見…クラーク博士との面談:「宗教者というより軍人」

・「不敬事件」という契機:第一高等中学校

・日本近代史との格闘:「一人の日本人、武士の子、独立のキリスト教徒」

・名著『後世への最大遺物』(1894年)…「あの人はああやって真摯に生きた」という記憶

『二十世紀と格闘した先人たち 一九〇〇年 アジア・アメリカの興隆』(2015年、新潮社)