新渡戸連続講座 第4講 磯田憲一さん

Posted By 秋山孝二
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 新渡戸稲造連続講座、今年の第4講は、(公財)北海道文化財団の磯田憲一理事長です。冒頭ご挨拶は、松井博和先生、大変ビッグなお二人をお迎えしてのお話は、本当に素晴らしいひと時でした。松井博和先生は、先月開催した秋山財団贈呈式にも特別講演でご登壇して頂き、磯田理事長について富良野高校の先輩とのご縁もご披露されました。

* 松井博和先生の記事: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9D%BE%E4%BA%95%E5%8D%9A%E5%92%8C

冒頭ご挨拶の松井先生

冒頭ご挨拶の松井先生

 磯田憲一理事長は、北海道の元副知事、道庁時代から私は北海道演劇財団の創設ほか、大変お世話になってきた方で、今回は、『君の椅子プロジェクト(https://www.hokkaidolikers.com/articles/2188)』代表として、その理念、この間の取り組みについて感動的なお話の数々でした。

君の椅子プロジェクト

磯田憲一さん

磯田憲一さん

 さらに3・11に生まれた「104の命」に『希望のいす』の贈呈もされました。

希望の君の椅子!

希望の君の椅子!

座面裏には名前が

座面裏には名前が

 以下、当日のご講演から私のメモより:

* 札幌大通り公園の古いビルは札幌のランドマーク。解体・新たな高層ビル建設で、いとも簡単に想い出を壊していいものだろうか?そこに関わってきた数多くの人々の絶え間ない仕事の価値、これは単なる郷愁などではない

* 「新しさ」の価値、「若さ」の価値とは何なのか、 「新しい」ことは古くならないこと

* 古いものを日々新しくしていく、手を施していく活動にこそ価値がある

* 「時」を積み重ねていく、古くなっていくことを武器とする、他には真似できない、追いつけない価値

* 『君の椅子プロジェクト』は、2006年スタート~~壊れることを恐れない椅子、汚れ・キズも価値!

* 形あるものは壊れるかもしれない、それを修理する価値

* 富良野演劇工場と道新ホールのちがい、訪れる人を不機嫌にするマチづくり

* 「時のアセスメント」: 組織(役所)は、過去(先輩)を否定することの難しさ、「止める責任」ではなく、「時」を活用してのイノベーション

* 北海道のある町:花火大会で赤ちゃん誕生の時に、花火一発で祝う

* 『君の椅子』は、予約販売という概念はなく、名前と生年月日が決まってからの制作

* 14年の歳月:北海道の職人と北海道の大地で育った木材(道産材)

* 子供が健やかに育つこと――すべての原点

* 「理念」が「形」に:椅子の多様な使われ方ーー>蹴とばす、ひっくり返す、座る

* 椅子職人の技に敬意を表す、出来上がりを「待つ」大切さ

* 正しく古いものは永遠に新しい! スウェーデンの言葉

* 「想い出」という力をたくわえて!!!

 以上、実に素晴らしい言葉の数々、今後、このプロジェクトと秋山財団もコラボレーションしていく計画もあります、乞うご期待!

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