鳥取から西へ走り、島根県出雲市の「出雲大社:http://www.izumooyashiro.or.jp/」へ。現在は「平成の大遷宮:http://www.izumooyashiro.or.jp/sengu.top.html」の最中で平成25年5月に御本殿完成予定、御本殿へのお参りはかないませんでしたが、拝殿(仮殿)、宝物殿は興味深かったです。10月はここは「神無月」ではなく、全国から神が集まる「神在月」、どんな賑わい(?)を見せるのでしょうか。
今回の山陰への旅、目的は私の中学校の恩師・杉岡昭子先生とお話することでした。杉岡先生は教職後に札幌市に入られて、板垣武四市長時代に札幌市の国際化に大きく貢献された方です。これまでにこの欄にも書き留めています。
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1244
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2436
今年は「新渡戸稲造生誕150周年」、来年の「没後80周年」を記念して、全国的にも幾つかのイベントが開催され、或いはプロジェクト準備が進んでいます。その中に、この札幌の地での実践としては、「札幌遠友夜学校」が特筆され、まさに「札幌の人材育成の原点」とも言うべきシンボルでもあります。今、その再評価と場所の復活、及び国際性をキーワードに、複合プロジェクトの模索中で、かなり面白い展開を見せています。これまでにこの欄では何回か書き留めています。
遠友夜学校(まとめて3つ)
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E5%A4%9C%E5%AD%A6%E6%A0%A1
一方、秋山財団としても、「新渡戸・南原賞」授賞事業(http://www.akiyama-foundation.org/nitobe/)を引き受けて、それなりに新渡戸稲造の業績を追いかけており、さらに今後も継続するつもりでいます。毎年9月の東京での授賞式は大変な盛り上がりで、新渡戸稲造、南原繁を結ぶ日本の人材育成のベクトルは、今のような混とんとした時期に益々光を放つと確信しています。
先日の杉岡先生との意見交換では、大変貴重なアドバイスを頂き、今後の活動の糧にしていこうと新たな決意をした次第です。100歳になるお母様のお世話をされながら、今もなお札幌の国際化に思いを馳せるそのエネルギーに、心から感動すると同時に、地元で頑張らねばと強く思いました。お忙しい中お時間を創って頂き、ありがとうございました。
短い山陰の旅、「そもそもの国のはじまり」を思い描く時となりました。折しもちょうど重なった衆議院選挙、「この国のかたち」の原点を見つめ直し、あらためて自分の生きていく今後の時代、そしてさらに先の時代を考える貴重なひと時でした。