日本大学アメリカンフットボール部の事件が明るみになってから、私なりにウオッチし続けていますが、直後の当事者日大部員の毅然とした記者会見をはじめ、幾つかの心に残るコメントがありました。
一つは、米スタンフォード大学アメフトチームで、唯一の日本人コーチ(オフェンシブ・アシスタント)として活躍する河田剛さんの発言です。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180528-00010004-huffpost-soci
威圧的な態度で部下らに接するパワハラは、大きな社会問題となっている。企業では管理職の研修も開かれ、問題が発覚したら加害者が厳しく処分される。日本のスポーツ界は、そうした社会やビジネスの「常識」と切り離されている点が特徴だ、と河田さんは指摘する。
「社会やビジネスでの常識が、スポーツの世界には遅れて入ってきます。それは、スポーツの地位が低いからです。アメリカでは、有名企業のCEOがスポーツ球団経営の打診を受けたりします。そうすることで、ビジネス界の知識や常識がスポーツ界にも浸透し、逆にスポーツのいいところがビジネスにも活かされ、双方向です。ところが日本は一方通行で、変化もすごく遅い」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり
もう一つは、日本大学アメリカンフットボール部選手一同の声明文です。
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https://www.daily.co.jp/general/2018/05/29/0011304364.shtml?pu=20180529
私たちは、日本大学アメリカンフットボール部全体が生まれ変わる必要があることを自覚しています。今後、具体的に何をしていかなければならないかについては、これから選手一同とことん話し合って決めていきたいと思います。ただし、絶対に必要だと今思っていることは、対戦相手やアメリカンフットボールに関わる全ての人々に対する尊敬の念を忘れないこと、真の意味でのスポーツマンシップを理解して実践すること、グラウンドではもちろんのこと、日常生活の中でも恥ずかしくない責任ある行動を心がけるなど常にフェアプレイ精神を持ち続けることを全員が徹底することです。そのために何をしていく必要があるのか、皆様にご指導頂きながら、選手一人ひとりが自分自身に向き合って考え抜くとともに、チーム全体でよく話し合っていきたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~一部の引用 おわり
日本大学と言えば、私が思い出すのは今から遡ること50年、1968年頃から数年の「日大闘争」ですね。当時の古田体制に敢然と立ち向かった秋田明大全共闘議長ほかの活動は、今もはっきり記憶にあります。50年を経て共通するのは、日大当局側の責任逃れで嘘も平気で語る醜い大人の姿です。いや、日大に限らず、今の日本社会、潔くカッコいい大人が極端に減った気がします、真っ当に責任を負う大人です。
私は繰り返し自分に言い聞かせています、「時代と真摯に向かい合う」、さらに「歴史に誠実に」でしょうか。個人の人生としては、その瞬間瞬間を精一杯生きる、みたいな、そんな人生の積み重ねは時が経っても新鮮であり、何回反芻しても後悔することはありません。
日大アメフト部の皆さんには、新しい指導者の下で再スタートして、本当の意味で強力なチームに成長して貰いたいですね、必ずそう成れると思います、頑張って!!!