少し前になりますが、「池上学院高等学校(http://www.ikegamigakuin.ed.jp/)創立10周年記念式典・講演会」が開催されました、同時に池上グループ105周年とも重なります。
教育理念としての、「利他」、「感謝」、「克己」を掲げて、ここまで辿ってきた経過を池上喜重子校長、池上公介理事長のお話から知り、「苦節10年」の輝く地域での教育実践です。教育、人が育つ原点を再確認しました、まさに育つ・育てるのは「人の営み」なのですね。
式典の後の記念講演会では、「NPO法人ジャパンハート(http://www.japanheart.org/)」代表・吉岡秀人さんの感動的なお話でした。このNPOも設立から10年の節目のようです。当日、この講演会の会場後方には、池上学院の生徒たちも大勢参加していました、吉岡先生のメッセージは彼らへの熱いエールだったような気がします。「長い人生から見れば、高校時代は『さなぎ』みたいな時期、たとえ殻に閉じこもっていても、いつか羽を広げて大空を飛ぶときが必ずある」と、心にしみる言葉でした。
もう一つ、吉岡先生が「ボランティア」について、HPで語っています:
~~~~~~~~~~~~~ HP からの引用
私たちが考える”ボランティア”とは以下の概念に当てはまるものだと定義している。
自分の余力でやっている利他的な行為。
すなわち、自分の時間もお金にも比較的余力があり、それを用いて時に専門的技量を用い、
時にそれとは全く関係ない自己の労働によって行う一連の利他的な行為と定義することができるかもしれない。
私のように人生を賭け、金銭的な見返りを活動そのものからは求めず、時間もすべて投入するような有様は、
おおよそ”ボランティア”ではない。
これは、「生き様」や「ミッション」と呼ぶことになるかもしれない。
多くの人たちにとってのそれは日本の現場の中にあり、私だけに特別に与えられているわけではない。
それぞれに人たちがそれぞれのミッションを日本で全うしながら、
私たちのような活動に参加して、その余力を行使しているのが”ボランティア”なのだと思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり
池上ご夫妻は、日々、学校教育を通して思春期の子供たちと向き合い、吉岡先生は、日々、治療を通じてミャンマーの病気を抱える子供たちと向き合う、人を育てる目的を成し遂げようと「真剣に生きる大人」の姿を見たようで、感動のひと時でした。思えば、私自身のライフワークも、この分野にあるのかなと、最近、とみに思うようになりました。