ダルビッシュと円楽に思う

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 昨晩の日本シリーズ、ダルビッシュhttp://ameblo.jp/darvish-yu-blog/の熱投にエースとしての「覚悟」を感じました。また今朝のニュースで、三遊亭円楽師匠がご逝去されたことを知りました。

 ダルビッシュの先発には、エースとしての自覚を持った彼の信念を強く感じました。試合終了後のヒーローインタビューで、「この場を与えてくれたファンの皆さん、チームメイトに感謝します」と。そして「ファン・家族・パリーグの他の5球団の皆様の為にも今日は頑張りました」と冷静に語り、23歳の男とは思えない熟成した素晴らしいコメントでした。今年6月に東京から札幌へ帰る飛行機で彼と一緒でした。1時間少々の機内で、彼の客室乗務員への態度も終始実に礼儀正しく、あの雰囲気に魅せられるファンも多いのでしょう、人気の高さも理解できます。

 テレビで清原と新庄の解説を聴いていましたが、なかなか面白かったですよ。エースとして育ててきたこれまでのコーチ他のご努力にも頭が下がります。仮に昨晩の試合で打たれていたとしても、ファイターズを応援する全ての方々が納得したと思います。彼が故障をおして登板して打たれたのであれば、しょうがないと思える存在感を持っていることが重要です。彼のその責任感と使命感に全てを許す気持になります。

 一方円楽師匠は、高座を終えた後一人そのまま舞台に残り、「引退」を決断した様です。自分で自分の引退を決断する、それは大変簡単なようで実に難しいことだと思います。落語協会を脱退してから、ご自分の資金で寄席を創設して後輩を育てたその心意気に感動します。

 ダルビッシュと円楽師匠から、プロのプロたる真髄を教えられた気がします。