三島由紀夫、札幌に!

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 今年4月末ゴールデンウイーク前、札幌中島公園のシアターZOOに突如60年代の立て看板もどきが出現、何と三島由紀夫と書かれているではありませんか。

* 独り芝居「三島由紀夫 招魂の賦」 | 北海道演劇財団

 これは演劇公演『一人芝居~三島由紀夫招魂の賦』でした。本多菊雄さんの一人芝居、今回は鮮明に市谷での最後の演説をリアルに聴きました。1970年11月25日、私は学生として西千葉でその報を聞きましたが、後の動画ではヤジと怒号が激しく、所々聞き取れない部分があったのです。

三島由紀夫「檄」演説 - YouTube

Bing 動画

 当時の新聞は一面で報道しました、私もはっきり覚えています。

三島由紀夫の切腹と本物の首写真!身長や嫁と子供・名言も総まとめ【画像付き】

朝日新聞 号外 三島由紀夫が自衛隊に乱入 割腹自殺 昭和45年11月25日(三島由紀夫)|売買されたオークション情報、yahooの商品情報を ...

札幌の桜 5月 2025

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 今年の4月は東京、広島、十和田と出張が続きましたが、サクラの開花とは微妙にずれた時期でしっかりと観ることができませんでした。5月に入り、先日は札幌中島公園前の北海道演劇財団事務所で会議があり、その開始前に散歩したプロモナードが素晴らしい桜並木、適度な人の流れと桜の花、そして少し散って歩道に積もるピンクの花びら、ここにきてやっと出会うことが出来ました。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 2012、札幌の5月は過ぎていく

斎藤歩、道新文化賞!

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 (公財)北海道演劇財団の斎藤歩理事長が、この度、第78回北海道新聞文化賞を受賞しました。先日は、新しく移転新築した道新本社ビルで贈呈式があり、副理事長の私もお祝いの場に同席しました、嬉しかったですね。

< 北海道新聞文化賞 > https://kk.hokkaido-np.co.jp/koken/doshin_bunka/

* 「社会」は社会文化賞、「科学」は科学技術賞、「産業」は産業経済賞の略。

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第78回受賞者

【社会】
斎藤歩=北海道で演劇の振興・発展に長年尽力

法人概要 | 北海道演劇財団

【学術】
坪田敏男=ヒグマの繁殖と生理・生態に関する研究

獣医学研究院 坪田敏男教授が北海道新聞社文化賞を受賞 | 獣医学 | リサーチタイムズ

【経済】
上川大雪酒造株式会社=道産日本酒のブランド化と地域創生を追求

トップページ - 上川大雪酒造株式会社上川大雪酒造株式会社

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 北海道大学の坪田敏男先生は、秋山財団の研究助成の受賞者でもあり、上川大雪酒造の塚原敏夫社長は北海道経済同友会でもご一緒です。

左端は宮口道新社長と受賞者

左端は宮口道新社長と受賞者

 贈呈式終了後に、陪席した演劇財団関係者と記念撮影。

右端は西田薫さん、左端は演劇財団田淵元常務理事

右端は西田薫さん、左端は演劇財団田淵元常務理事

 がんと闘いながら公演を続けている斎藤歩は、舞台上が一番の治療薬のよう、先日の『民衆の敵(秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 『民衆の敵』@ ZOOサロン』以降、つい先日12月1日には、十勝の幕別町で『カフカ経由行き(秋山孝二の部屋 » Blog Archive » コラボ演劇、沢則行さん&歩!』公演でも舞台に立ち、満席で大盛況だったようです。

* これまでの斎藤歩関係記事ーー> 秋山孝二の部屋

『民衆の敵』@ ZOOサロン

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 ジョブキタ北八劇場での公演『民衆の敵(https://kita8theater.com/stage-schedule/2024minsyu/』は、「TGR札幌劇場祭2024参加作品、札幌座第62回公演」です。

民衆の敵

 ノルウェーの文豪・イプセンが1882年に書いた大作「民衆の敵」、圧倒的多数の民意が一つの正義を圧し潰す物語。世論に抗い、多数派を否定し、科学的事実に基づき、独り闘う医師の姿を滑稽なまでに誇張して描いたこの作品を、斎藤歩の新演出と音楽、イデビアン・クルーの井手茂太を振付に迎え、ジョブキタ北八劇場で上演します。

* 民衆の敵 | 北海道演劇財団 (h-paf.ne.jp)

 先日の「札幌座サロンの会」では、以下のキャストのうち明逸人さん以外が参加されての作品紹介。

* 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

<キャスト>

泉陽二笠木誠(T Factory)磯貝圭子(札幌座)宮島健(オフィスコットーネ)横尾寛(ヨコオ制作所)明逸人(ELEVEN NINES)熊木志保(札幌座)斎藤歩(札幌座)

出演者の皆さん

出演者の皆さん

大勢の参加者!!

大勢の参加者!!

 斎藤歩としては、北海道の地でいわゆる重厚な作品を上演したいと、これまでシェークスピア、カフカ、ベケット等。

<ゴドーを待ちながら>

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » ゴドーを語る @ ZOOサロン  (akiyama-foundation.org)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 大盛況、演劇『ゴドーを待ちながら』! (akiyama-foundation.org)

<虹と雪、慟哭のカッコウ>

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 『虹と雪、慟哭のカッコウ』(上) (akiyama-foundation.org)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 『虹と雪、慟哭のカッコウ』(中) (akiyama-foundation.org)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 『虹と雪、慟哭のカッコウ』(下) (akiyama-foundation.org)

<北緯43°のリア>

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 札幌演劇シーズン 2021冬(5 終) (akiyama-foundation.org)

 11月公演が楽しみです、北八劇場の新たなジャンルとしても!!

『リア王』@ 三越劇場

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 先日は、栃木県の私が理事長をつとめる財団の関係者の方からご招待を受けて、83歳の横内正さん主演の『リア王』公演を東京日本橋の三越劇場で観劇してきました。

 彼の「リア王」公演は3年ぶりとか、「横内正75歳からの挑戦」と銘打たれた初演から19年まで、毎年三越劇場で上演されていましたが、ここに凱旋するのはコロナ禍の影響もあり、5年ぶりとなったようです。

* 横内正「万感迫る思い」 83歳で「リア王」に挑む 「私にとっての『終活』はこの先も舞台を無事につとめ上げること」:中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp)

 横内正さんと言えば、『水戸黄門』ほかの時代劇、NHKテレビ朝ドラ『旅路』に出演していた頃しかよく知りませんでしたが、先日の舞台では抜群の存在感、第一声から迫力ある言葉と声の魅力、83歳とは思えない凄みを感じ、終盤の衰えゆく姿でもその輝く姿は心を打つものがありました。共演のキャスティングでは若手を育てながらの姿勢も、芝居一筋の彼の人生に深く感動しています。

 開演に先立ち、ご招待して頂いたご夫妻と劇場横の「日本橋珈琲館」で、横内さんをこの間ずっと一緒に殺陣(たて)指導で支えつつ舞台にも出演している息子さんのお話を伺ったり、楽しいひと時でした。公演終盤の5分間29人の舞台上での殺陣は彼の渾身の指導の賜物です。

 『リア王』作品は、3年前に札幌での『北緯43°のリア』公演も大盛況でしたね。

* 『北緯43°のリア | 北海道演劇財団 (h-paf.ne.jp)

イトウワカナさん、再び札幌へ!

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 札幌で「intro(intro-sapporo.com」を主宰していたイトウワカナさんが、久しぶりに札幌で制作・上演する『ハワイの地平線、テキサスの水平線 | 北海道演劇財団 (h-paf.ne.jp)』、先日は札幌座クラブのリアル例会で、(公財)北海道演劇財団理事の清水友陽(ともあき)芸術監督とトークで抱負を語りました。

* イトウワカナ(イトウワカナさんにインタビュー (intvw.jp)

ハワイの地平線、テキサスの水平線

 2018年にシアターZOOでの「こっちにくるとあの景色がみえるわ」という公演後、6年を経ての今回の公演再開。代表のイトウワカナさんはは大阪に移住し、関西圏の優れた脚本賞・OMS戯曲賞の最終選考までいったり活躍をしていました。今回、2年間温めた新作、活動を停止したシアターZOOからの再起動です、楽しみですね。

 対談の後には参加者との質疑応答で更に思いを伺うことができました。

斎藤歩、受賞祝賀パーティー!!

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 (公財)北海道演劇財団の斎藤歩理事長が昨年『札幌芸術賞』を受賞したことは私のブログでもご紹介しましたが、昨日は私も含めた有志が世話人となって「祝う会」を開催し、120名を越える参加者で大いに盛り上がりました。会場にはテレビ局のカメラが3台も入り、今後何らかの番組企画があるようで楽しみです。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 祝、歩さん、札幌芸術賞受賞!! (akiyama-foundation.org)

 冒頭の祝辞として私がご挨拶をしました。普段は舞台に上がっている方々ばかりを前に挨拶するのもなかなかの緊張感、それでも私なりのメッセージを短い言葉に詰めたつもりです。

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1)「偲ぶ会」ではなく「祝う会」ですよ、いや、「お祝いライブ・ディナーショー」というべき今日の参加者の顔ぶれ!

2)この数年のコロナ禍 (公財)北海道演劇財団理事長としての斎藤歩の業績 

~~~~「不要不急ではなく『インフラ』だ!」の信念で公演を続けた演劇人としての矜持

~~~~先だって作成の「コロナ禍における演劇公演ガイドライン」ー>全国のスタンダードに

3)沢則行さんとの直近の公演『カフカ経由シスカ行き』で「まるで閉店セールだ」

~~~~~真に受けるな:稲毛の潮干狩り、ある団体の理事長の「オレの遺言を聞け!」

4)是非、作品を『困ったがんサバイバー!』―今はその取材中なのではないか?!

5)「『札幌芸術賞』を受賞した斎藤歩がすごい」ではなく、斎藤歩が受賞したから『札幌芸術賞』が益々輝く、私はそう思う。

 斎藤歩さんからは最後にご参加の皆さんの紹介と感謝のお言葉。

 俳優の柄本明さんほか多くの方々からビデオメッセージも!

俳優の柄本明さんもお祝いメッセージa

俳優の柄本明さんもお祝いメッセージ

 お祝いのアトラクション、まずはあしり座の人形浄瑠璃『三番叟』、素晴らしいパフォーマンスでした。

 続いては歌・廣田直美さんとギター・山木将平さん、『見上げてごらん夜空の星を』、斎藤歩も一緒に!

 祝辞はチェリストの土田英順さん、斎藤歩作の芝居にも演奏だけでなく役者としても大活躍でした。

 本当に多くの関係者・クリエーターの方々、昔懐かしいお顔もたくさん、素晴らしい雰囲気の会は大いに盛り上がりました。それにしても斎藤歩のこれまでの功績は実に大なるものがあることをあらためて実感した2時間少々でした。

 斎藤歩、おめでとう!!!!

札幌の演劇、今とこれから!

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 『seek | 札幌で演劇に関わる人のためのサイト (sapporoseek.art)』主催の札幌で演劇に関わる各世代を繋ぐプロジェクト、そのシリーズの一環で先ずは今年1月5日に続いて([1/5・1/16開催]札幌演劇いまとこれから01 シンポジウム「札幌の演劇史」 | seek (sapporoseek.art))、今回の対談が企画されました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~HPより

札幌舞台芸術制作協議会(SEEK)について

 「演劇」という狭い世界の話ではありますが、「演劇が盛んな地方都市は?」と問われれば、日本で演劇に関わる多くの人が「札幌」と答えるに違いありません。これまで不断の努力で「札幌スタイル」とも呼べる⺠間主導の演劇創造環境づくりを実現してきた先輩方には感謝してもしきれません。

 これから先、この環境を守り、より良い状態で後の世代へ繋いでいくために、次の世代として手を取り合い、課題解決に取り組むべく新たな団体を立ち上げました。感染症の流行という予想しえなかった事態で打撃を受けているように、これから先も思いもよらない危機が訪れる可能性は否定できません。その時に柔軟に対応していけるように、日常的な情報交換と問題意識の共有ができるチームでありたいと考えています。

参加者(2023年8月現在)

小室明子(ラボチ)
小島達子(株式会社tatt/ELEVEN NINES)
笠島麻衣(北八劇場/一般財団法人田中記念劇場財団事務局長)
佐久間泉真(弦巻楽団/札幌演劇情報サイトd-SAP 編集長)
鶴岡ゆりか(テアトロエクスプレス有限会社/演劇専用小劇場BLOCH)
清水友陽(公益財団法人北海道演劇財団芸術監督)
尾崎要(アクトコール株式会社)
太田真介(NPO法人コンカリーニョ)

~~~~~~~~~~~~~~

 劇場のロビーには札幌演劇シーズン (s-e-season.com)』の初回から今回までのパンフが展示されていました。それら全てを観てきた私にとっても感慨深いものがあります。

 そして劇場内では世代を越えたトークセッションも。演劇シーズンプログラムディレクターの斎藤歩さんとNPO法人コンカリーニョ/札幌演劇シーズン実行委員会事務局の太田真介さんの対談。これまでを振り返り、冷静な総括、そして今後の展望について、これまでの実績、課題を踏まえた興味深いやり取りでした。

祝、歩さん、札幌芸術賞受賞!!

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 (公財)北海道演劇財団の斎藤歩理事長が今年度の『札幌芸術賞』を受賞し、先日、その贈呈式があり副理事長の私も出席しました、嬉しかったですね。

* https://www.city.sapporo.jp/shimin/bunka/geijutsu/geijutsu.html

~~~~~~札幌市HPより

~受賞の理由~

 札幌を代表する劇団、札幌座を中心として俳優、脚本家、演出家など様々な形で札幌の演劇界を牽引し、精力的に活動している。また、札幌を基盤としながら、北海道演劇財団理事長として全道の演劇活動の活性化に貢献している。さらに、地元に根差した身近な演劇活動を展開しながら、小中学校等に出向いて演劇を用いたワークショップを行うなど、教育活動にも尽力している。その活動は北海道、全国にも広がり、札幌の演劇界の中心的な存在として本市の文化芸術の振興に大きく貢献している

~~~~~~~

 演劇財団関係者も歩さんと一緒に記念撮影。

 さらに当日参加した関係者でも記念撮影、撮影者は専務理事の木村典子さんです。

 歩さんは、27年前に『札幌文化奨励賞』を受賞していて、今回の受賞ももっと頑張れとの励ましの賞として受け止めているとの言葉もありました。病と闘いながらのこの間の公演にも役者としての熱い魂を感じる昨今です。東京で活躍していた彼を札幌に呼び戻した私としても、大いに責任を感じているので、今回の受賞の喜びはひとしおでした。

 あらためて、歩さん、おめでとう!!

公演『ブリテン罰符の錬金術』

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 札幌座第60回公演『ブリテン罰符の錬金術』は、イギリスの社会保障制度を風刺しながら、どうにも行き詰っていく様をひたすら笑う肩の凝らない作品。『あっちこっちの佐藤さん』のレイ・クーニーの息子さんの作品、どこか似たようなテイストでした。

* 『あっちこっちの佐藤さん』記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31437

 今年度の札幌座ラインナップ第1弾。今回はマイケル・クーニーのコメディ作品『Cash on Delivery』をもとに、ELEVEN NINESの納谷真大さんが演出を手がけ自らも登場。舞台はイギリス・ロンドン郊外、うそを駆使して社会保障手当を不正受給し生計を立てていて、男はそのことを妻に隠しながら、2階を間借りしている友人を巻き込み、うその上塗りを重ねていく物語。出演者には札幌座公演とうたいながら、イレブンナインのメンバーも多く出演し舞台を盛り上げていました。客演の箕輪直人さんは雰囲気を変える面白みが印象的でしたね。

札幌座第60回公演「ブリテン罰符の錬金術」 | 道新プレイガイド ...ブリテン罰符の錬金術 | 北海道演劇財団

 公演後のアフタートーク、本作品の翻訳を手掛けた小田島恒志さんを囲んでのお話も面白かったですね、ブリテンの雰囲気を巡ってのやり取りほか。『あっちこっち・・』の時のように、もっと大きな劇場での再演を期待したいです、今回も複数回観劇しましたが、つくづく演劇って観客の反応と共にあることを痛感しました、乗りのいい回と少々固い回とかですね、いずれにせよ、皆さん、お疲れさまでした。

早い桜 2023@札幌!

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 今年の桜開前線は全国的に開花宣言が記録的に早いようですが、札幌も例外ではないようです。例年だとゴールデンウイーク中、時々は終わった頃の年もあったような気がしますが、今年はすでに満開を過ぎたのかもしれません、このところの低温の毎日で花はかなり長持ちしてはいますが。

 札幌の桜の名所、先ずは私の家の近くの北海道神宮の参道。アジアからの観光客が盛んに写真を撮っていました。

 ただ、円山公園内の桜の木は年々減ってきていると、先日新聞報道でもありましたね、むしろ神宮境内の梅林の方が目にも近く見どころになっているかもしれません。それと、今年は3年ぶりに公園内での花見は解禁になりましたが、火気類の使用は禁止とかで、昨今のジンギスカン鍋を囲む風景と煙モウモウはなく、どこか昔懐かしい風景になっているのは心地よいですね。

 一方、中島公園の桜も素晴らしいです。昨日は、演劇関係の札幌座クラブのお花見でしたが、1時間少々で寒くなり、近くの北海道演劇財団事務所に移動して、そこからの花見で話が弾みました。

 私は次に北海道経済同友会総会・例会が近くのホテルで予定されていたので、終始ノンアルコール飲料とお茶で過ごしましたが。

 札幌の桜は本州と違って、やはりまだまだ気温の低いイメージと同居です、とは言っても確実に北国の春は通り過ぎていきます。

先行上映会 @ 栗山

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 先日は、北海道の栗山町で「『ライブアートツアーin栗山』THE MOVIE」と銘打って、一般公開に先立って上映会が栗山町駅前の会場で開催されました。

* https://s-e-season.com/jlyp2022/program/kuriyama/

 「ライブアートツアー」は、札幌の俳優たちが、まちにゆかりの歴史上の人物などに扮して市街劇を行い、秘められたエピソードやまちの特産物、観光名所などを紹介する新しいツアー企画。ツアー参加者は行く先々で行われるライブパフォーマンスを楽しみながら、まちを巡り、まちを知り、まちの魅力に触れていきます。
 2020年には札幌市、2021年には増毛町を舞台に行い、大きな注目を集めました。2022年9月29日には栗山町で行われ道外からの参加者も含め計12名の方々が参加しました。本作はその映像版。 アフターコロナにむけた地域観光の活性化を支援するとともに、地元の人たちにとっては地域の価値を再発見する機会にもつながっています。

 今回の栗山町版、最初に栗山町の長さんと以前から演劇に興味を持っていた私の知人・遠藤大輔くんが秋山財団にお越しになって提案書のご相談でした。その後、数回お会いして幾つかのプランにブラッシュアップし、私も関係している(公財)北海道演劇財団の斎藤歩理事長と面談・ご相談しました。この案件は一度そこで小休止していたのですが、その後、斎藤歩さんが注目度を上げて数回の現地取材、長さんはじめ現地の方々の溢れる情熱の甲斐もあって、ツアープログラムに辿り着き、更には映像作品としてアーカイブ化の企画に発展してこの日に至りました。

 基本的には今回の企画、栗山町民の方々への先行上映会でしたが、札幌からも10数名の方々が参加し、札幌駅前からの貸切バスの中では、『おむすびプロジェクト』で実際のおむすびも頂きました、本当に地元の具材がぎっしり詰まって美味しかったですね。

 栗山駅前の会場には満席の地元のお客様、先ずは札幌演劇シーズン実行委員会の樋泉委員長のご挨拶。

* 『札幌演劇シーズン』ーー> https://s-e-season.com/about/concept.html

 続いてはツアーの様子を記録した動画の上映会、素晴らしい内容でした。

[構成・脚本・演出]
斎藤歩(札幌座)
[出演]
山野久治(風の色)、納谷真大(イレブンナイン)、小島達子(イレブンナイン)、
磯貝圭子(札幌座)、泉陽二(札幌座)、MAREWREW ほか

 第二部は、北海道演劇財団の斎藤歩理事長とクリエイティブオフィスキューの伊藤亜由美社長の対談。

* (公財)北海道演劇財団ーー> http://www.h-paf.ne.jp/

* (株)クリエイティブオフィスキューー> https://www.office-cue.com/

 伊藤社長の映画製作を通じての地域おこしのプレゼン、素晴らしい取り組みです。

 対談の途中で、映画にも登場して人気だった桃井かおりさんと武田鉄也さんが乱入!!!

 映画はこちらのサイトからご覧になります、特に最後の部分で皆さん号泣でした!!!

* https://s-e-season.com/jlyp2022/program/kuriyama/

 斎藤歩さんの度重なる取材に裏付けられた歴史スポット紹介、更に、最初にこの地に踏み込んだのが女性で、小林酒造を支えてきたのも女性、そんな物語に仕上げた斎藤歩の手腕に脱帽です!是非、1時間の動画をじっくりご覧頂きたいと思います。

 ここまで実に多くの皆さまのご尽力、最初に関わった私からも心から御礼申し上げます!!

 蛇足ですが、栗山町と私とのこれまでの関わりは、『オオムラサキ観察』、アースカフェでの『サラサラレッド』ほかの農業チャレンジ等、大変興味深い話題で満載でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%A0%97%E5%B1%B1%E7%94%BA

期待、新たな助成制度!

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 札幌市では今年の秋から新たな芸術・文化への助成制度を発足しました。現場の各芸術分野で活動されている方々が数年間議論して策定した新しい助成金制度、今後が楽しみですね。

~~~~~~~~~~~~~北海道新聞記事より
札幌拠点のアーティスト支援 市、民間団体と協力

 札幌市は、同市を拠点に文化芸術活動に取り組む民間団体が「中間支援団体」となって、アーティストを支援する新たな助成プログラムを今秋から始める。従来のように行政が助成内容や対象を決めるのではなく、現場をよく知る民間団体が間に入ることで、新型コロナウイルス禍で大きな影響を受けたアーティストにより効果的できめ細やかな支援を行う。

 市は、公演の中止や観客の減少など活動継続が困難になったアーティストをどうやって支援するか模索してきた。有識者と市の担当者による2021年度の「札幌文化芸術未来会議」の議論をもとに、全国の自治体でも珍しい「中間支援団体」が中心となる助成プログラムの実施を決めた。

 市は今年4~6月に「中間支援団体」を公募。43団体から応募があり、審査の結果、「HAUS(ハウス)」「AISプランニング」「PROJECTA(プロジェクタ)」「北海道演劇財団」の4団体を選定し、各団体に約500万円を交付した。

 それぞれが助成対象となる団体・個人を募集し選考。10月から来年2月ごろまで美術や舞台芸術などのノウハウを生かし、作品づくりの支援や創作の場の提供など活動を継続するための多彩なプロジェクトを展開する。

 市文化振興課は「民間と行政が力を合わせるこれまでにない手法で、文化芸術の発展を後押しし、まちを元気にしたい」としている。(渡部淳、中村公美)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

頑張ってね、颯平くん!

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 札幌の劇団『イレブンナイン(http://eleven9.jp/』で活躍する菊地颯平(そうへい)くんが今朝の地元新聞で大きく取り上げられていました。彼は昨年のTGRで大賞受賞した『ひかりごけ』にも出演し、見事「俳優賞」の栄に浴しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42960

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=43037

8月11日北海道新聞朝刊

8月11日北海道新聞朝刊

 この記事の中、「札幌市内の駐車場でアルバイト」とありますが、これは私が代表取締役会長をつとめている不動産会社のテナントビルの立体駐車場です。彼とか同じ劇団の梅原たくとくんのような若い世代が地元劇団で活躍し続けられる環境をこれからも応援していきたいですね。

劇団『イレブンナイン』HPより~~~~~~~~~

 札幌を拠点に活動する演技至上主義集団。 富良野塾の卒塾生を中心に2004年に「演劇ユニット イレブン☆ナイン」を結成。演劇でしか表現できないもの、ライブならではのエンターテインメント性を追求しつつ、質の高い作品を生み出している。2008年、札幌に拠点を移してからは活動の場をCM、ドラマ、映画、ラジオなどへも広げ、道内のTV局が製作する番組に企画から携わるなどの活動も行う。2013年より、企画・制作団体「ELEVEN NINES(イレブンナイン)」へと名称を変える。納谷真大オリジナル作品の他、海外戯曲や近代日本戯曲にも積極的に取り組み、「12人の怒れる男(レジナルド・ローズ)」「あっちこっち佐藤さん(レイ・クーニ−原作)」などは高い評価を受けている。札幌演劇シーズンにも多数参加。2018年には5,000人近くの集客を記録し、札幌演劇界を牽引する劇団のひとつと言われる。 2019年6月、代表の納谷真大が北海道演劇財団の理事に就任。以降、近年は北海道演劇財団や札幌座との共同制作公演も行なっている。

~~~~~~~~~~~~~

 主宰の納谷真大さんには秋山財団の『愛生舘文庫』デジタルコンテンツ作成でもお世話になっています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42556

公演『暴雪圏』、完了!!

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 北海道演劇財団ほかが主催する公演『暴雪圏(http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=2639』、3月17日(木) の初日から千秋楽まで13回、すべての公演を無事に終了しました。

* http://sapporoza.blog.fc2.com/blog-entry-207.html?fbclid=IwAR0gLAa3JDaZvJJlw87145B_7zckkicBYc2-WrZZ4m5EB5zLhGlZcJoJSQI

 「無事に終了」と敢えて言うのは、2年前にここのこけら落としで公演した『虹と雪、慟哭のカッコウ』が、コロナ感染の蔓延初期により、三公演を残しての終了、その経緯をずっと観ていた私としても、今回のこの公演完了にはこれまで以上の感激をともにしました。

<『虹と雪、慟哭のカッコウ』の記事>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38097

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38140

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38142

原作者・佐々木譲さんと斎藤歩さんのトークも!

原作者・佐々木譲さんと斎藤歩さんのトークも!

 斎藤歩の作品はとにかく雪へのこだわりが強く、「リア王」の時も雨の場面を雪に代えたり、多くの作品で舞台に大量の雪が舞います。今回もこれまでで最高の雪が降り続けました。今回私は、前半の公演は本州への出張と日程が重なり観ることができなかったので、ゲネプロと後半二公演の観劇となりました。逆にゲネプロの時と公演を重ねるにつれて進化する舞台を実感して、更に演劇の奥深さを痛感すると同時に、千秋楽終演後に斎藤歩も挨拶で言っていました、「演劇が不要不急とは言われたくない、社会のインフラとの自負がある」と、コロナ禍の大変な中でも足を運んでくれたお客様に感謝の気持ちも忘れることができません。

 この2年以上のコロナ禍でもガイドラインをいち早く策定してできる環境で公演を続けている関係者に心から感謝したいものです。

ブラボー、『ひかりごけ』!

Posted by 秋山孝二
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 劇団「イレブンナイン(http://eleven9.jp/」の話題作『ひかりごけ』が10日間12ステージ、大盛況で終演しました。「人食いの実話」との前評判で怖くて観に行けなかったとおっしゃる方もいました、事前に昔の映画をDVDで観ていましたが、今回の芝居は遥かにファンタジックで、ホラーではなく透明感もありました。ギターの音楽がリズムを刻み、軽やかな印象を与えていたのと、脚本の展開が追い詰められた観客の心理をふと現在に呼び戻して悪夢から覚めたかのような気持ちにさせる、脚本、演出、舞台装置、照明、そして山木将平くんの音楽、役者たち、素晴らしかったです!!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

STAFF スタッフ

原作:武田泰淳

作・演出:納谷真大

ドラマトゥルグ:斎藤歩

音楽:山木将平

舞台美術:高村由紀子/舞台監督:高橋詳幸(アクトコール(株))/照明:熊倉英記/音響:奥山奈々(pylon Inc.)/宣伝美術:若林瑞沙(studio COPAIN)/演出助手:梅原たくと、内崎帆乃香/ゼネラルマネージャー:カジタシノブ(tab)/広報協力:越智香奈江/制作:小島達子、澤田未来、上總真奈、坂口紅羽、沢井星香/著作権管理:日本文藝家協会/協力:北海道演劇財団、F.C.S.、さっぽろアートステージ2021実行委員会、札幌劇場連絡会/制作協力:ダブルス/企画制作:ELEVEN NINES、tatt Inc.

斎藤歩

斎藤歩

左から納谷真大、菊地颯平、泉陽二

「あなただったら食べますか?」

「食べるかもしれません。生きるために。」

 「我慢してるんです!」、「せつねぇー」が耳に残る印象深い、久しぶりの大人の作品でした。

グレートリカバリー『アート論』

Posted by 秋山孝二
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 NHKのEテレ『ズームバック×オチアイ~グレートリカバリー(https://www.nhk.jp/p/ts/EX2P2LNY73/』は大変興味深いですね。

【ズームバック×オチアイ】

 生活が一変したコロナ禍の混迷。未来が見えない今、過去の考察を手がかりに、混迷の先の「半歩先の未来」を提示する。 番組の顔は、教育者や研究者など様々な顔を持つ、落合陽一。 過去をヒントに見えてくる未来とは?

  • 出演落合陽一(筑波大学准教授)

 その第8回「アート論」でした。

 数百年前に遡って歴史を振り返ると。

 一方、現代の北海道に目を移してみると、手島圭三郎さんの版画が注目です。先日、NHK北海道の番組でご紹介されていました。因みにここでナレーションを担っているのが(公財)北海道演劇財団の斎藤歩理事長、作品内の声で出演しているのは札幌座の西田薫さん、歩さんの奥様です。

* https://www.nhk.jp/p/hokkaido-special/ts/QMWX4Q1GYQ/episode/te/ZN9Q4V96ZL/

 ともにコロナ禍での芸術の価値、アフターコロナでルネッサンスの再来を期待できるのでしょうか、今がこの世界に生きる方々の正念場のような気がします!!

コロナ禍での財団理事会!

Posted by 秋山孝二
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 6月は各財団の理事会、評議員会の季節、早々に書面評決に切り替えたところもありますが、コロナ禍でそれぞれ果敢に感染予防対策を十分に立てて開催し、議論を充実させている団体もあります。

 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/では、普段の稽古場での会合から、より広く換気のいい劇場に場所を移しての理事会開催、客席にも役員が座り、副理事長の私はまるで芝居に出演している雰囲気でのひと時でした。

劇場内で理事会!

劇場内で理事会!

 また、(公財)秋山記念生命科学振興財団(https://www.akiyama-foundation.org/では、アクリル板設置に加えて窓を開放して通気をよく行い、さらにZOOM環境も整えてHIBRIDでの開催でした。今年1月の理事会、評議員会に続いて2回目でしたが、今回はマイクの音声は少し改善されはしましたが、まだまだアクリル板に遮蔽されて若干聞きづらい点もあったようで、次回の開催に向けてさらなる改善を行います。

 それぞれの団体は工夫を凝らして意見交換を重要視してのリアル開催、一方、早々と書面評決で賛否の書類だけを郵送したり、アフターコロナ時代、何か大きく分かれる財団経営・運用になっていく気がします。ただ、そもそも書面評決で理事会・評議員会が済むのなら、これまでわざわざ日程を割いて足を運んでいたのは一体何だったのでしょうかと、少し皮肉も言いたくなったりですね。

公法協ウェッブ版に寄稿!

Posted by 秋山孝二
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 今年も「公法協ウェッブ版コラム」に寄稿しました、3年連続です。

< これまでの寄稿 >

* 2018年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33924

* 2019年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36280

 今年の寄稿は、(公財)北海道演劇財団から、コロナ禍の演劇公演を考察しました。

<参考> (公財)北海道演劇財団 (http://www.h-paf.ne.jp/
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公益法人協会メール通信 No.248(2020.08.14)
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今月のコラム「公益としての『演劇』振興 ― 今、ここ札幌で」
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◎公益としての『演劇』振興 ― 今、ここ札幌で
公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団
理事長 秋山孝二
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 北海道で、私は幾つかの財団活動に関わっており、今回、設立から携わり副理事長、つい今年6月まで6年間理事長を務めた(公財)北海道演劇財団のコロナ禍におけるこの間の取組みをご紹介致します。
 北海道において、「民間・公益活動」として「演劇」が認められ、芝居自体の質・量はもとより、各劇場に足を運ぶ観客の層・拡がりが、以前よりもはるかにレベルアップしています。そして、「産業としての演劇」、言い換えるならば演劇で飯を食える基盤づくり、演目等に裏付けられた「雇用」が地域に根付く、そんな街づくりの理想を私たちは求めてきました。
 その装置として、例えば毎年11月の「札幌劇場祭」は、新作ほか外国からの招待公演の場、若い演劇人の登竜門的な場として賑わいが定着し、「札幌演劇シーズン夏・冬」は、再演を軸とした人気の演目で初めて劇場に来る方を含めて来場者を増やしています。私は、ここまで演劇一筋に情熱を燃やしてきた多くの役者、照明等の舞台関係者、脚本家、演出家等、劇場関係者を思い浮かべ、少しでもその労に報いたい一心で20数年全力を尽くして参りました。
 2月下旬、演劇「虹と雪、慟哭のカッコウ ~SAPPORO’72」公演が市施設で予定されており、予防策を入念に準備して初日を迎えました。6公演を積み重ねた時、さらなる対応強化策を示して公演を継続、入場前に全てのお客さまの手指アルコール消毒を徹底し、公演冒頭にセットのナースステーションから「予防の手洗いの詳細手順説明」も行い、お客さまから拍手も頂いたりしました。しかし、数日後夕方、鈴木知事による「週末外出自粛要請」発表があり、公演終了後に、以後千秋楽前の3回の公演中止を決断しました。決定直後、出演者・関係者全員が舞台に集合して、私も同席し芸術監督の斎藤歩から中止の決定とその経緯を説明しました。
 ここまで10公演を終えて、日に日に作品の評価も高まり、このような状況の中、予約のキャンセルは若干有ったものの公演毎に当日券もかなりの枚数に上っていましたので、胸の張り裂けるような気持、まさに苦渋の選択で、昨年末から稽古を重ねてきたユニット関係者の忸怩たる思いは察するに余りあるものでした。私は、公演の継続等は、個々の事情による関係者の判断が一番重要で、政府・自治体が上から言う話ではなく、続ける社会的使命があると確信していました。
 公演をめぐっての一連の判断を今振り返ってみて、私は、民間財団理事長として目指す「公益としての『演劇』振興」と真摯に向き合った数週間、「自粛」「自粛」の同調圧力の中、“今”“ここ札幌”で公演を続ける責任をギリギリまで追求してきたことに誇りを持っています。そして、7月中旬から、ポスト・コロナ時代の新しい公演スタイルで劇場は再開しています。
 感染症の歴史は、差別の歴史、もう克服したと思っていた感染症との闘い、芸術・文化の価値とどう折り合いをつけていくのか、ポスト・コロナ時代の当事者のあり様は、簡単に中止ではなく可能な限りの予防策を練っての継続を目指すことこそ、これからの新しい姿です。演劇は、異なる価値観を理解するのに強い力を発揮し、人々に希望・活力を与えます。その意味でも今こそ演劇の力、地域・民間・自立財団の力が必要とされているのだと私は信じています。

■■(公法協NEWS)

『記憶のみらい~懐かしのフィルム』展

Posted by 秋山孝二
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 『記憶のみらい~懐かしのフィルム(https://www.theaterkino.net/?news=news-5573)』展が札幌で開催されていました。

市民交流プラザ

市民交流プラザ

 案内チラシより、中島洋(映像作家、美術家、シアターキノ代表)さんの開催趣旨。

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 アートプロジェクト「記憶のミライ」では、札幌市民から集めた昔の8ミリフィルムを作品の素材とする美術展を行います。
 札幌という街は、どんどん発展し変貌を続けていますが、歴史が浅いと言われる札幌でも、その根底には市民による毎日の小さな暮らしの積み重ねがあります。名もなき市民の小さな営みが実は大きな波となって札幌の歴史を作っています。そして、私たち人間は記憶を積み重ねて生きています。数ヶ月で細胞が入れ替わるように、私たちの体は日々変化しています。記憶もまた細胞が新しいエネルギーを生み出すように、積み重ね変化することによって、新しいミライを作り出していきます。そうやって、私たちは、長い歴史の中で、少しづつ記憶という知恵を活用する術を覚えてきました。

 今回の市民参加型アートプロジェクト「記憶のミライ」では、市民の皆さんから記憶の積み重ねの一つである8ミリフィルムの映像を提供していただき、その風景や生活、そして文化という営みの知恵を、現代また次世代へつないでいくための芸術表現として創作します。

 8ミリフィルムをデジタルで変容させた映像が会場全体に映されています。それはちょっと不確かなように少し揺れたりしています。また人間の体は60~65%を水がしめています。蛇口から一滴、一滴落ちる水は、積み重ねられた私たちの歴史でもあり、水の中を浮遊する多様な8ミリフィルムは、人間の細胞のようでもあり、一人一人の人間であるかもしれません。ご覧になる皆さんが、記憶の渦の中にそれぞれの記憶や想いを、そっと加えていただければ嬉しいです。私たちはこうやって積み重ねられた歴史の渦の中を揺れ動き、歴史の一コマ一コマに参加してきたのです。それはこれからのミライにつながり、そしてまた参加していくのです。

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 何とも懐かしい「昭和」の姿、私の幼い頃の香りがします。

 チラシにもありましたが下の写真、先日(公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)の新しい理事長に就任した斎藤歩の幼い頃のものです。フィルムではこの後さらに高く上がっていくのです、父親的な子どもの可愛がり方に思わず微笑む瞬間でした。

* 斎藤歩理事長ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=38992

斎藤歩さんの写真

斎藤歩の幼い頃のフィルムから

 30分少々の連続フィルム放映が続く空間、大家族での食事、小学校の運動会ほか、昭和の懐かしい雰囲気満載の空間、しばし時間をスキップして浸っていました。

 還暦を過ぎもうすぐ古希を迎える私の世代、時を経る、というのは心身の衰えを感じるばかりではなく、忘れたことも多い来し方を振り返り、想い出の中に再び喜びを見出す、そんな境地があるなどとは想像もしていなかったことでした、大還暦を目指して歩み始める現在、まだまだ捨てたものではない人生は楽しみですね!