札幌演劇シーズン 2021冬(5 終)

Posted By 秋山孝二
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 道内外で活躍するプロフェショナルな俳優たちが創り上げる「All Sapporo Professional Actors Selection Vol.2 『北緯43°のリア』(2月26日~3月5日/札幌市民交流プラザ クリエイティブスタジオ)」、今年の「シーズン」関連の最後の公演です。この上演にあたり、演出と「リア王」を演じる斎藤歩、衣装デザインの貝澤珠美さん、音楽を担当するOKI&MAREWREWからマユンキキさんによるトークと、シェイクスピア翻訳の第一人者である松岡和子さんを迎えてのトークが企画されています。

https://s-e-season.com/SBLAC/program/hokui43/

 公演に先立って先日は、脚本・演出と「リア王」を演じる斎藤歩、衣装デザインの貝澤珠美、音楽を担当するOKI&MAREWREWからマユンキキによるトークが開催されました。今回の公演に至る経緯、衣装、音楽にまつわる深いお話は大変面白かったですね。シェークスピア劇というと膨大なセリフが続くイメージ、普通に演じると3時間半を越える演目となりますが、今回はかなりアレンジして「北緯43度」風なテイストの音楽、セリフとなっているようです。先日稽古場で拝見しても、えっと思うような北海道的味付け、楽しみです!

https://www.youtube.com/watch?v=o1ttBGzESIc

* 貝澤珠美

http://www.tamamikaizawa.com/

* OKI&MAREWREW

http://www.tonkori.com/profile/

https://www.youtube.com/watch?v=5TaMAlJyzMM&list=RDMM&index=2

 そして、昨日初日が開けました!!

http://www.h-paf.ne.jp/program/210226lear_n43/

~~~~~~~~~~~~~~~ HPより

演出家からのメッセージ

 17世紀のヨーロッパでペストが大流行していたさ中、パンデミックの影響で劇場が閉鎖・開場を繰り返していたイギリス、そんな禍(わざわい)のさ中にシェイクスピアはこの「リア王」書き上げています。
 「大きな病に取りつかれると小さな病など苦にもならない。熊に出会えば逃げるだろう。だが、行く手に逆巻く海が立ちはだかっていれば、身をひるがえし熊の牙に立ち向かうはずだ。」絶望の中で荒野をさまようリアの台詞です。     「惨めな者たち、お前らもどこかでこの無慈悲な横殴りの禍(わざわい)にじっと耐えているのだな。頭を隠す家もなく、飢えた腹を抱え、穴だらけのぼろを纏い、どうやってこんな禍から身を守るのだ?」一人一人の個人に焦点を当てて描かれている「リア王」のテキストからは、今私たちが直面している数々の苦悩も、人それぞれの「命の意味」を問うきっかけになっているのかもしれないと気付かされます。「北緯43°のリア」の上演を決めた頃、まさかこんなコロナ禍の世の中になるとは想像もしていませんでしたが、無差別な疫病に見舞われている今、リア王のテキストに向かうことになっている偶然に、私は身震いしています。
斎藤歩
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札幌の地下歩行空間にも

札幌の地下歩行空間にも

 まぁ、何ていうのか気迫というか、物凄い熱量でした!舞台の右から左から後ろから前から、次々と出たり入ったり、クライマックスは「北緯43度」を象徴するかのような「猛吹雪!!!!」、斎藤歩の札幌座公演「西線11条のアリア」、「暴雪圏」からの猛吹雪演出へのこだわりなのでしょうね、思わずお手伝いしたい気になりました!!

 今日の二公演はともに満席のよう、明日は翻訳家の松岡和子さんと斎藤歩とのトークが公演後に企画されていて、チケットはすでに完売売り止めとのことです、楽しみですね!

 今年の「札幌演劇シーズン」のトリに相応しい気迫の大人の舞台が3月5日の千秋楽まで楽しみです。

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 松岡和子さんと斎藤歩とのアフタートーク、大変面白かった!!

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