日本発「戦略的CSR」@箕輪睦夫

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 今からもう30年以上前に、アメリカ合衆国ハワイ州にある「JAIMS(http://www.jaims.jp/」で出会った箕輪睦夫さん、ご自身で設立した経営コンサルタント会社20数年を経て、(株)アデランス(http://www.aderans.com/)に入社し、ヨーロッパ、アメリカで改革の前線で奮闘し、現在、「CSRプロジェクト部長」としてグローバルにご活躍です。「CSR:Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任http://kotobank.jp/word/CSR」は、日本ではしばしば「社会貢献」と混同されていますが、本来の「CSR」の意味について学び直す目的で以前から札幌にお招きしたいと思っていました。

 今回、超ご多忙の中、私が講義をしている札幌学院大学「経営組織論」の第13回講義に講師として、その日の夜には、「愛生舘サロン公開講演」として、「日本型戦略的CSR」について示唆に富むお話をして頂きました。アメリカの「コンプライアンス重点型」でも、ヨーロッパの「メセナ・環境型」でもない、まさに営業の高いモチベーションをベースに、事業と一体化した日本発の「戦略型CSR」のお話に、昼の学生たちも、夜の経営者たちも、息をのみ感動のひと時でした。激動の社内・社外マネジメント環境を力強く生き抜いてきた一人の「本物のホンモノ」として、私も尊敬しています。

30年来の友人、箕輪睦夫さんのご講演 in 愛生舘サロン

30年来の友人、箕輪睦夫さんのご講演 in 愛生舘サロン

営業部隊と一体となった「日本型CSR」

営業部隊と一体となった「日本型CSR」

 これまでの「CSR」の概念と大きく違うことは、彼自身、本社に身は置くものの、あくまでも「CSRプロジェクト」部長という立場に拘るごとく、その活動は経営トップの理解の下、常に営業本部長を筆頭とする営業部隊とのコラボレーションにあることです。コアビジネス活動それ自体、すなわち「企業成長」の中に健全で永続的なCSRがある、言い換えると「事業と一体化したCSR」ですね。そして、この活動が、グローバルに展開する企業を「つなぐ」基本概念・理念になる、その着眼が素晴らしいと思うのです。コア事業に付随する活動とか、利益が出ているから社会貢献、ではないのです。そして、この視点が明確であるからこそ、「社会的責任投資:SRI(http://www.sifjapan.org/sri/」という概念にも通じてくるのでしょう。今年7月の目加田説子さんのご講演(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17210)でも、SRIについての言及がありました。

 (株)アデランスのCSRの詳細は、是非、HPのこのページをご覧頂きたいと思います(http://www.aderans.com/csr/)。

この日私は、早朝に帯広から札幌にJRで戻りましたが、途中の景色が折からの新雪で輝いていました。占冠駅近くで思わず車窓からパチリと、充実した毎日の人との出会いに、一層華を添えてくれた感じがして嬉しかったですね。

今年の年末はいつもにも増して忙しいのですが、清々しい人々との出会いで締めくくれそうで嬉しいです。

あまりの美しさなので!帯広・札幌間の車窓から、敢えて逆光で

あまりの美しさなので!帯広・札幌間の車窓から、敢えて逆光で

政治不信をどう打開するか

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 北海学園大学の森啓先生からお誘いがあり、「政治不信、議会不信、行政不信の解消方策を考える」と題してのパネルディスカッション(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18094)にパネラーの一員として、それを受けて後日、森先生と私の3回の連続セッションを「愛生舘サロン(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16586)」で行いました。

北海学園大学・森啓先生と3回シリーズで in 愛生舘サロン

北海学園大学・森啓先生と3回シリーズで in 愛生舘サロン

 
 森啓先生は「自治基本条例」について、一層詳細なご説明があり、本来のこの条例制定の理念等について、参加者の理解が深まりました。私は、前回のパネルディスカッションでお話し切れなかった日本における政党活動の課題について、河野太郎公式ブログ「ごまめの歯ぎしり(http://www.taro.org/gomame/)」から、補足の意見を述べたつもりです。特に、8月31記載の「シリアと汚染水(http://www.taro.org/2013/08/post-1393.php)」で、伝統あるイギリスの政党との際立った違いを引用しました。政党の中の「個の思想・意思」の自立性の違いについてです。

 この連続セッション後の特定秘密保護法案の審議・成立過程を目の当たりにして、日本の議会制民主主義の限界は、民度の未熟さと相俟って、議会、行政を含んでの「政治不信」としてさらに明確になってきています。戦後生まれの私としては、「戦争する国とは比較的遠い国・日本」と思っていましたが、今回の一連の政治の強引な現実を踏まえると、危機感を持って今後生きていかなくてはと、心に決めています。

 しからば今の自分としてはどんな立ち位置でこういった危険な状況に立ち向かうのか、以下の3つのポイントでしょうね。

1) 既存の議会に対してのロビー活動:目の前の社会課題はほとんどが「超党派的課題」ですので、幅広い会派への働きかけを通して課題解決を図ること

2) NGO/NPO活動を通じて幅広い自立した市民・企業の賛同を得て、課題解決を図ること

3) これを支える資金の流れを、「税金」と「寄付金」の二大源流へと発展させること

 そんな気持でいると、先日あるサイトと出会いました、絵本「戦争のつくりかた(http://www.ribbon-project.jp/sentsuku/index.htm)」です。

 そして、このフレーズを忘れません、「未来は予測するものではなく、創り出すもの」。

サンプロ 11月例会 2013

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 異業種勉強会「サンプロ(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AD)」は、毎月新鮮な話題満載で、私にとって楽しいひと時です。

 今回は、会場の「愛生舘サロン」が、ひと時「道場」と化したのです、開始前に、有志が掃除機で場を清めました(?)。

本物の日本刀と中国みやげの剣のモデル

本物の「日本刀」と中国みやげの「剣のモデル」

芸術品としての「日本刀」

芸術品としての「日本刀」

 ここで一体何があったのか、いつも几帳面に報告をされている大沼芳徳さんのレポートの引用です: ~~~~~~~~~~

瀧元誠樹さん⑥ ⇒ 前回、質問させてもらった「日本刀」のことについての解答を100年前の「現代刀」を持参されて、実技も披露しながらの解説。室町、鎌倉までは、日本の良質の砂鉄があって名刀が少なくないけれど、その以降は……というお話。それにしても、「からだ」と「かたな」が、一体化した動きは、見事な舞でもありました。空気を切る音の鋭さに、しばし見とれていました。

~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 とにかく、毎回、メンバーご自身のフィールドでの活動報告が実に多彩で奥深いお話ばかり。たとえば、国際金融での活躍と経験知から、長いデフレ体験後の、これから予想されるインフレの怖さについての想像力が錆びついていること、あるいは、日本の農業を俯瞰できる立ち位置を着々と築きあげてきた実績は、地域が「金融資本主義」に飲み込まれずに「生き残る」ための知恵袋。日本初の小さな生産工場を立ち上げ、今日まで全国のお客さんの熱烈な支持をえている事実は、地域に眠っている潜在能力を掘り起こす「里山資本主義」のモデル・・・・・・・とか、です。

 そんな余韻に浸っていると、メンバーの磯真査彦さんが、先日話題にしたトピックの参考サイトをメーリングで送ってくれました。

・私がお勧めの動画、「裸の男とリーダシップhttp://www.youtube.com/watch?v=OVfSaoT9mEM 3分間に編集された動画です、オリジナルでは最初のフォロアーができるまでに時間が掛かっています)

・「里山資本主義(動画)http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/interview/motani01.html

第一回「がん哲学外来」 in 札幌

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 以前から企画されていたメディカル・カフェ、「新渡戸稲造さっぽろがん哲学外来」の初回が、先月開催され、20名が参加されました。これからは、こちらのブログ(http://blog.goo.ne.jp/iwanatrout2)で紹介されますので、乞うご期待!

 この5月にもプレ企画がありました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16542)。

 今回の司会は事務局代表・中里準治さん、、初回のゲストは丸山淳士先生でした。

司会の

司会の事務局代表・中里準治さん

第1回★「新渡戸稲造記念さっぽろ・がん哲学外来」 ★
2013年8月24日(土) 「愛生舘サロン」
テーマ:「がん」とはなんだろう
開設記念特別ゲスト;丸山 淳士 医師
(札幌医科大学卒業後、門別国保病院、斗南病院の勤務医を経て、1980年に札幌で、
「五輪橋産婦人科小児科病院」を開業。スポーツ、写真、音楽と幅広い趣味でも活躍中)

主催:「新渡戸稲造記念さっぽろ・がん哲学外来」………(顧問・樋野興夫順天堂大学教授)

HPからの引用 ~~~~~~~~~< 「気(波長)を合わせるところから」編 >

* 馬2頭が波長が合えば5馬力、合わないと0.5馬力とか共倒れになる

* 波長が合うかどうかが「愛」。がん哲学は「愛」。「愛」とは味方になること、波長を合わせること、同調すること

* 「愛する」と「可愛がる」とは違う。「可愛がる」ということは相手の意思を認めないことで専制君 主の支配観念

* 相手をコントロール出来れば「可愛い」、出来なければ「可愛くない」

* 自分の力と相手の力が合わさると力が3倍にも5倍にもなる、寄り添うことによる力

* 波長の合わないヤツが隣にいたらどんどん盛り下がる、夫婦も全く同じ、合わす気がないのかも。旦那が息を吐いたら一緒になって吐くのではなく、吸ってやるという妻の何と多いことか

* 認知症の患者さんと隣り合わせになった時に理解できないことはなく、心臓の鼓動、呼吸を合わせることはできるだろう

* 隣に座って呼吸を同調してあげると雑音が消える、心が通じてくる、これが気が合うということ

* がんの患者さんの隣で波長を合わせるだけで、力になる

~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 とにかく、愉快というか何というか、これからのシリーズが楽しみです。今、「がん哲学外来:http://www.gantetsugaku.org/index.html」は、全国に拡がりを見せています(http://www.gantetsugaku.org/branch_ganntutau.htm)。札幌からもメッセージを発信していきたいものです!

<連絡先>

新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来
〒060-0061 札幌市中央区南1西2 南1条Kビル7F (株)札幌プロパティ内
E-mail : jnakaz@agate.plala.or.jp
blog: http://blog.goo.ne.jp/iwanatrout2

古文書講座 2013

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 今年で3回目の「古文書講座」は「愛生舘サロン」での開催でしたが、いよいよこのシリーズの最終回となりました。

 片桐一男先生には、一昨年の陸別訪問(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9524http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9531)、財団記念講演はじめ、「『愛生舘』のルーツ探訪」、「蘭学と北海道の歴史」等、この間、本当にお世話になっています。

 過年度分については、これまでにこの欄にも数回記載しています。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9504

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10144

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13990

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15739

今年も満席の講座

今年も満席の講座

片桐一男先生のユニークな板書、今年は湿度が高く文字の乾きも遅かった!

片桐一男先生のユニークな板書、今年は湿度が高く文字の乾きも遅かった!

 一昨年、片桐先生から贈られた松本順先生の揮毫「発祥致福」、昨年額装しましたが、今年は文字、三ケ所の印文全ての解説文を贈呈して頂きました、印文の文字一字の解読に3年の月日を要したと。

解説文1ページ目、本文、印文の解読解説

解説文1ページ目、本文、印文の解読解説

解説文2ページ目、秋山財団の宝として

解説文2ページ目、秋山財団の宝として

 文字を通じての歴史の再発見、紙の奥に拡がる悠久の歴史の音・叫び、それに耳を傾けるひと時の集中した時間は、本当に「修行」のような体験でした。

寺島実郎さん in 愛生舘サロン

Posted by 秋山孝二
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 今年5月にオープンした愛生舘サロン:http://aiseikan.net/salonの趣旨に賛同して頂き、新著何のために働くのか~自分を創る生き方(http://terashima-bunko.com/terashima/book-info.html#nannotameni出版の機会に、テレビ等で積極的な発言をされている寺島実郎さんが、ふるさと北海道の学生、若手経営者に熱いメッセージを伝えました。予定時間を大幅に越えての濃密なお話は、参加した高校生、大学生はもちろん、多くの若い世代に届いたものと確信しています。

「愛生舘サロン」での寺島実郎氏の熱いお話
「愛生舘サロン」での寺島実郎氏の熱いお話

 講演後は、新著へのサイン会も急遽設定されて、たくさんの方々お一人おひとりに言葉をかけてのご厚意も。

新著にサインのご厚意も
新著にサイン

 東京・九段下では、寺島文庫(http://terashima-bunko.com/)ビルで草の根の若い世代の交流も継続されていて、これからの日本を担う健全で骨太な人材の育成にご尽力されています。

 寺島実郎戦略経営塾(http://www.terashima-bunko.com/bunko-project/strategic-management.html)も毎回内容の濃い意見交換になっています。定点観測的なデータを基に、今繰り広げられているグローバルでの大きな変化を正確に認識し、これからの日本のあるべき方向性、自分たちの立ち位置の確認ほか、今を生きる我々へのエールと問題提起が的確です。

 「たくさんの人を集める」のではなく、「良質の方々に集まって頂く」、そんな会の趣旨を感じるピーンと張りつめた緊張感が、「愛生舘サロン」の代表者としては、大変心地よかったですね。これからもこの場から、「本物の担い手」がどんどん育っていくことが私の「夢」です!

ファイターズ、大谷翔平くん

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 北海道日本ハムファイターズの大谷翔平くんは、「二刀流に挑む」で今、話題沸騰していますが、行けるところまで頑張って欲しいですね。プロ野球界のOB・解説者は概ね、「早くどちらかに専念しろ」的意見が多いようですが、私はどうも違和感があります。専念しても大した実績を残さなかった連中が、「中途半端になる」とか、「チームのほかのメンバーに迷惑を掛ける」とか、ピントハズレのコメントばかり、まるで成功しては困るかのような印象です、果敢にチャレンジする若者を嫉妬するような、情けない先輩たちと感じるのは私だけではないでしょう。小さな器にはたくさんの料理は盛り付けられません、チャレンジって所詮こんなものですよ、多くの人々の不安の中を果敢にやり通す、周りも不安なら不安と言えばいいのに、意味ありげに批判するからみっともないなと思います。

 私はシーズン前のキャンプ時から、球団がこの大谷の二刀流実現に向けて本気で一丸となっている姿勢にも拍手を送りたいですね、そして、それを成績が悪い中実践し続ける栗山監督、受け入れて協力している選手諸君も応援したいです。思い出します、日本ハムファイターズが北海道に来て、新庄剛志が入団し、当初は大丈夫かと思いましたが、新しい企画、派手なパフォーマンスで遠慮がちな北海道民の心をグッと引き寄せました、まさにプロフェッショナル、功労者ですね(http://www.youtube.com/watch?v=fksfP4QiUH0)。ヒルマン監督も、白井コーチも、みんなみんな素晴らしい人物でした、ファイターズが今日あるのは、皆さんのお陰です、若手選手がよく育っていますし、ダルビッシュもメジャーリーグで大変な存在感です。

 新人大谷へのレベルの低いコメントに辟易していると、全く対照的な事例として、私は、先月盛岡で、ジョン・V・ルース駐日米国大使(http://japanese.japan.usembassy.gov/index.html)が、経済同友会全国フォーラムの基調講演で「日本経済の未来を支える3つの鍵」と題して熱く語られ、日本の若者への期待感がにじみ出ていたのを思い出します(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803)。

  彼は、2011.3.11以降、「TOMODACHI イニシアティブ:http://usjapantomodachi.org/ja/」で、全国各地の高校生・大学生との熱心な対話、及び米国への短期留学した若者たちとの多くの交流で、日本の若い世代への無限の可能性を強く感じたようです。3つの日本の経営者へのメッセージでした。

(1)企業家精神を呼び覚ませ

(2)女性に投資し、より多くの機会を与える

(3)日本の若者の物の見方を変え、国際的視野で考えられるようにする

 これは女性、若者へのメッセージではありません、会場に集まった1000人の、これまで日本を支えてきた経営者たちへの鋭い問題提起と受け止めるべきです。私には、「あなた方が彼らの邪魔になっている!!」と聞こえてきましたが、当日夜の交流会、翌日の各分科会議長総括での雰囲気からは、ほとんどの方々が相変わらずのおめでたい姿、これでは日本の閉塞感に風穴は期待できません。「目を覚ませ!」、或は「もう退けよ!」ですかね。

 先日、現役バリバリの若手経営者たちの勉強会、愛生舘サロン:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16586」例会で、私がちょっとそんな話をしたところ、ある元気のいい経営者が言いました、「秋山さん、昔は地域にはおっかないオヤジがいて、突っ尖がった若者がいたら本当に潰されたりしたけれど、今はそんな器の年寄さえ居なくなりましたよ」と。なるほど、「かさぶた」ほどの存在でもないか、面白いですね。

 もう賞味期限の過ぎた、立ちはだかる壁にもならない経営者たちを、何の遠慮もなくドカドカと踏み越えて先に進む若い世代、今、こんな構図を夢見ています!

「愛生舘サロン」、いよいよオープン !

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 「会員制・愛生舘サロン:https://www.facebook.com/groups/267478016651745/が5月7日からオープンします、場所は札幌市中央区南1条西5丁目8番地、愛生舘ビル(http://aiseikan.net/)6階です。

 この空間について、これまで多くの方々といろいろ検討を重ねてきました。新渡戸稲造先生ではありませんが、「学問より実行!」ですね、この場合の「より」は、英語の「than」ではなくて「from」です。

入口扉の控え目なサイン「愛生舘サロン」
入口扉の控え目なサイン「愛生舘サロン」
交流ロビー
交流ロビー
会議スペース:10人、18人程度は同時に、30人位まではフォーラム形式で
会議スペース:10人、18人程度は同時に、30人位まではフォーラム形式で

 人それぞれ、この「場」についていろいろな表現をされるでしょう、「会員制」としてこの「場」をこれから創造していく、「人のつながり」により価値を創り上げていく「担い手」、活動を引き受ける側に自分の身を置く方、言い換えると「ぶら下がるタイプでは無い方」を歓迎致します。会規約、申し込み等については、インターネットからよろしくお願いします。

 以下には、「愛生舘サロン」の趣意書を掲載します、意のある方、是非ご一緒に旅に出ましょう!~~~~~~~~

愛生舘サロン 設立趣意書

 アイヌの人たちが住んでいた蝦夷(えぞ)地は、明治21869)年に「北海道」と改称され、開拓使が置かれて、「札幌本府」の建設が始まったのが札幌の誕生の第一歩です。このときの判官、島義勇(しまよしたけ)は、円山の丘からはるか東方を見渡し、街づくりの構想を練ったといわれています。

 その後、明治81875)年、最初の屯田兵が入植し、先人たちは遠大な札幌建設計画に基づいて、鉄道を敷き、産業を興して、現在の原形となる市街地が形成されて、道都・札幌を築きました。大正111922)年の市制施行により「札幌区」が「札幌市」となり、近隣町村との度重なる合併・編入によって市域・人口が急速に拡大し、昭和451970)年には人口が100万人を突破、2年後の昭和471972)年に政令指定都市へ移行しています。同年の札幌冬季オリンピックの開催を機に、地下鉄などの新たな都市インフラの整備が進むなど飛躍な成長を遂げ、人口190万人を有する大都市へと発展しました。

 このように急速な発展をしてきた札幌市ですが、人々の価値観やライフスタイルが多様化し、これまで増加の一途をたどってきた人口が平成272015)年をピークに初めて減少に転じることが見込まれる中で、従来の「量的な成長」から「質的な成長」をより重視する時期を迎えています。

 愛生舘ビルは、札幌の歴史のまさに原点・「本府」に位置し、今もこのまちの町内会は、「本府連合町内会」として開拓当時の意志、「本府の心」を受け継いでいます。

 愛生舘ビルは、明治241891)年創業の医薬品卸業・株式会社秋山愛生舘の本社があった場所です。すでに120年を越えた歴史を刻み、この街の変遷をじっと見つめ続けてきました。愛生舘ビル周辺の南1条電車通り界隈は、昔は自転車、原付バイク、トラックが頻繁に出入りする、まさに商業の拠点でした。昭和30年代には、玉木塗料店、片山文房具店、そして、今も続く中山商店ほか、大勢の人が暮らし、小売店が連なる商業の拠点、人が集うにぎやかな街並みでした。

 ここのキーワードは、「大通公園」、「狸小路」、「駅前通り」、「南門通り」、「ススキノ」、「4丁目交差点」、「三吉神社」、「北海道神宮・頓宮」、「雪まつり」、「市電」・・・・、それぞれに歴史・文化の香り高いものばかりです。

 「愛生舘サロン」はここに集う人々の時間的、空間的な「つながり」を世代や立場を超えて共有する空間であり、場所の歴史が育んだ文化と経済を融和し、新しい価値観を創造して世界に向けて発信する拠点として賛同者を募り、ここに設立いたします。

平成24812

愛生舘サロン 設立準備会

発起人代表 秋山 孝二

発起人:秋山 基、岩井 尚人、柏尾 哲哉、 小出 友矢、 鈴木 善人

社会イノベーター公志園

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  「社会イノベーター公志園(http://koshien-online.jp/)2012」って皆さんご存知でしょうか、現在の世界、世界の中の日本、日本の地域社会・コミュニティの現状に対する大きな危惧 から生まれたイニシャティブです。

 昨年これに参加して決勝大会に進出した坂本純科(http://koshien-online.jp/sakamoto/)さんは、「NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト:http://ecovillage.greenwebs.net/」 の理事長です。数年前に、秋山財団の「社会貢献活動助成」でも採択になりました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6215)。彼女は、1991年北海道大学農学部卒、札幌市環境局に勤務し、2004年に退職、2006年からエコビレッジを訪ねてヨーロッパを旅した後、2009年から北海道にエコビレッジ建設を目指して塾を立ち上げました。今年から、秋山財団の選考委員としてもご活躍されています。

 この「公志園」が対象としているのは、プログラムに直接出場する社会イノベーターたちだけではありません。むしろ、そうした社会イノベーターの応援者、支援者、さらにはこのプログラムの成り行きを見守る一般の観客も、とても重要なプレーヤーです。高校野球に例えると、甲子園は、球児にとっては、地域や全国の様々な人々から応援を受けることで成長する「場」ですが、応援する側の人々にとっても、勝ち負けにかかわらず、球児が全力で戦う姿を見ることで、共感、感動、気づきを得る「場」でもあるのと同じですね。

 DVDで見ると、昨年の一連の活動プログラムを通じて、社会イノベーターの公の志に触れる一般観客や応援者が、地域、日本、さらには世界が抱える経済社会課題への問題意識を深めてゆく、同時に、事業としても成り立ちうるような問題解決アプローチの可能性に関心を持つ。自分自身が持つスキルやノウハウ、周囲にあるリソースを、どのような形で活用することで、世界、日本、地域に役立つ何を創出できるかに思いを巡らす。当初は「三人称」で受け止めていた課題について、「一人称」で自分に置き直して考えてゆくことで、自分なりの貢献に向けての主体性を高める・・・。公志園における観客・応援者の学び、気づき、発見が、日本全体における社会イノベーションへの機運の健全な高まりを醸成する新しい「装置」のような気がしました。

 さらにHPでは続きます~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「公志園」プログラムは、従来にない、「クロス・セクター」での人の協働を誘発することで、地域、さらには日本全体における社会イノベーションを加速する触媒でもあります。

 高校野球の甲子園大会においては、準備を進めるなか、球児や学校を応援する保護者、商店街、地域コミュニティ、地元企業、さらには行政など、まさにクロス・セクターでの支援・応援の輪が広がり、地域における社会関係資本が蓄積され、開花するきっかけを提供します。甲子園は、野球を超えて地域を元気にするのです。

 同様に、「社会イノベーター公志園」も、地域、さらには日本全体を活性化します。公志園のプロセスと場には、市民、ビジネス、行政、大学セクターなどから、様々な背景をもった人々が、全国大会参加の社会イノベーター、伴走者(メンター)、支援者あるいは一般観客として、関与していきます。社会イノベーターの公の志と、事業への取り組みが、セクターの垣根を越えて人々の共感を呼び、立場や利害を超えた信頼と賞賛の人間関係を創り出します。

 こうした人間関係が、NPO/NGO組織に対する企業CSR・フィランソロフィーという器を通しての支援、行政主導の企業や市民セクターを巻き込んでの公民共創という、ともすれば表層的・形式的になりがちな連携を超えた、真の「ソーシャル・アライアンス」を促進し、地域で、そして日本全国で、社会イノベーションが誘発される基盤を形成します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~HP からの引用 おわり

 

 新しい時代は新しい仕組みと新しい担い手によって創造される、以前から私自身が模索していた「プラットホーム」のモデルがこの「社会イノベーター公志園」にあります。北海道でも「志」のある企業、市民活動セクター、行政等とこの種のイニシアティブを立ち上げたいものです。一番眼を覚ましてもらいたいのは、地元経済界を形成する「企業の経営者」たちですね、ただ高齢者のノスタルジア・サロンではどうしようもありません!

道新に掲載されました!

道新に掲載されました

 この5月から、札幌市南1条西5丁目愛生舘ビル(http://aiseikan.net/)6階に、「会員制・愛生舘サロン」を開設します、後日興味のある方にご案内致しますので宜しくご参画をお願い致します。