Eテレ『沈黙は共犯 闘う医師』

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 ノーベル平和賞を2018年に受賞したアフリカ・コンゴ民主共和国のデニ・ムクウェゲ婦人科医師が昨年来日し、広島市はじめ1週間の滞在中、各地で講演をし、NHKの番組(https://www4.nhk.or.jp/kokoro/x/2019-12-28/31/501/2008356/)にも登場していました。終始、訴えたのは、コンゴの性暴力の問題が私たち日本国民にも無関係ではないというものでした。

* https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100300975&g=int

 コンゴには国際的に高く取引されるレアメタルなどの鉱物資源が豊富に眠っており、武装勢力が資源のある地域を支配するために「武器」として性暴力を使い、住民が抵抗できないよう恐怖心を植えつけ、こうして奪われた鉱物資源はスマホ等で世界中に行き渡っているといわれています。

 婦人科医デニ・ムクウェゲさんが暮らすコンゴ東部は、スマホなどの通信機器の部品に使われるコルタンなど希少金属の利権をめぐり、武装勢力が殺戮や残虐な性暴力を繰り返しています。治療してきた女性は20年間で55,000人。なぜ、争奪鉱物とレイプが結びつくのか。牧師の息子として生まれ、敬虔なキリスト教徒でもあるムクウェゲさんが医師として生きることを決めた理由は何か。その闘いの日々とそれを支える信条や人生について、道傳愛子さんがインタビューしています。

 道傳愛子さんは、昨年、北海道日米協会例会で講演されました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37287

 道傳さんはこれまで国際NGOへの取材も数多く、これからの時代、世界を変える原動力にNGO活動はなっていくと、札幌での講演で期待を語っていました。

道傳愛子さん

道傳愛子さん

 「性暴力=レイプ」が戦争の「武器」として使用される時代、まさに人間の尊厳への冒涜であり、これは平時の教育の問題でもあり、日本も無縁ではないと。昨今の日本におけるレイプを巡る裁判でも、あまりに加害者に対して甘い社会通念には、「武器」として使われる隙が潜んでいると懸念します。男の私も他人事ではなく、大いに関心を持たなければ、まさに沈黙する者として「共犯」なのだと再確認した次第です。

 デニ・ムクウェゲ医師の言葉一つ一つが私の心に刺さった番組でした。

道傳愛子さん@北海道日米協会

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 北海道日米協会(http://ajshokkaido.org/)の例会、プログラムの中に懐かしいお名前「道傳愛子さん」に惹かれて出席し、直接ご挨拶もできて光栄でした。

* https://www.toshin.com/sp/top_leader/article/201802/index.php

 当日のご紹介にもありましたが、当時テレビのニュースキャスターとして、直接アメリカ大統領とライブでインタビューしていた姿は特に印象的でしたね。先日のご講演では、グローバル社会において、日本の若者がもっと世界に目を向けて学び、活動していくための活動に力を入れていることを知り、大変嬉しく感じました。「NHK国際放送局WordNews部シニア・ディレクター」という肩書が物語るように、国際社会におけるNGOの活動意義等についても、実に的確なご発言があり、さらに共感したひと時でした。

NGO活動にも目を向けて

NGO活動にも目を向けて

少しも変わってないですね

少しも変わってないですね

 また、ご一緒にお越しい頂いたMark Davidsonさん、「在日米国商工会議所教育委員会共同委員長」の肩書ですが、198年初頭の北海道フレッチャースクールのご一行として、北海道との関りも深い方でした。スーザン・ファー先生達と来道されたのでしょう。

* スーザン・ファー先生ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC

北海道フレッチャースクールで来札

北海道フレッチャースクールで来札

 道傳愛子さんの若者へのメッセージ、これまで彼女が地道に積み重ねてきた実績の根底にある信念と「シビル・ソサイエティ」への見識と私は理解しました。

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 世界の貧困や格差の問題は、けっして遠く離れた世界の出来事ではありません。「自分はその世界とどう関わるのか?」「自分が何か役に立つことはあるだろうか?」という気持ちを持って勉強をしたり、ニュースを見たりしてほしいと思います。地球上のさまざまな課題と、日本で生活をしている自分との間にどのような関係があるのか。そうしたことを意識しながら、世の中で起きていることに向き合う必要があります。そこで重要なのが「シビル・ソサエティ(市民社会)」というキーワードです。これは、NPOやNGOといった非営利組織、非政府組織、民間団体、ボランティアなどすべてを総称した「自発的・自覚的な集団としての市民のつながり」のことです。

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北海道日米協会 総会 2019

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 今年の北海道日米協会(http://ajshokkaido.org/)総会、在札幌米国総領事館のレイチェル・ブルネット-チェン首席領事もご出席になり、6月で転勤とのご挨拶がありました。アメリカンスクールのバンドの皆さんのオープニングも軽快に。副会長、理事に、新たに若手の方々も参画し、すこし次世代に向けての体制も整ってきています、持続可能な組織としてですね。

* これまでの日米協会関係記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E6%97%A5%E7%B1%B3%E5%8D%94%E4%BC%9A

オープニング

オープニング

首席領事チェンさんレイチェル・ブルネット・チェン首席領事

 チェン首席領事には、一昨年11月の「第一回INAZOサミット()」でも、冒頭に外交官の尊敬する人物として素晴らしいご挨拶をして頂きました。札幌から1年間アメリカに戻られて、次の任地は香港と伺っています。3年間、大変お世話になりました、今後のご活躍を祈念しています!

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32030

北海道日米協会 新年例会 2017

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 北海道日米協会の新年例会が、今年も開かれました。昨年8月に新しく在札幌米国総領事館(https://jp.usembassy.gov/ja/embassy-consulates-ja/sapporo-ja/)の首席領事にご就任されたレイチェル・ブルネット-チェンさんも参加されました。ご出身はウィスコンシン州モンロー、日本との出会いは、ロータリークラブの交換留学生として埼玉県深谷市に滞在した時からだそうです。同じく米国外交官である夫ペリー・チェンさんと二人の娘さんとご一緒に赴任されているようです。

昨年8月に新しく着任した首席領事

昨年8月に新しく着任した首席領事

 新年例会はいつもミニライヴコンサート、今年はオーボエとピアノのアンサンブルでした。

オーボエ演奏

オーボエ演奏

 これまでの北海道日米協会の記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E6%97%A5%E7%B1%B3%E5%8D%94%E4%BC%9A

 今年の例会で大変興味深かったのは、トランプ新政権に対する参加者の感想でしょうか、首席領事は外交官ですから、「どんな政権であれ、草の根の人々の活動でこれまでの日米関係は築かれてきたので、変わらず素晴らしい関係性であることを信じます」みたいな冒頭のお話でした。各テーブルのアメリカ人からは、「ノーコメント」とか、「?」的なご意見が多かったような気がします、もちろん、お一人お一人とお話をした訳ではないのであくまでも印象に過ぎませんが。それに比べて、集まった日本人の中には、「私はトランプを尊敬している!」みたいな明らかに阿る発言をされる方がいたり(その方は食事が終わるやいなや部屋を出ていかれましたが)、何とも情けない状況も目の当たりにして、透き通るようなライブの響きに比べて、率直に言って後味の悪さを感じた例会でした。

 ベトナム戦争、イラク戦争ほか、数々の誤りを重ねてきたアメリカという国の国際社会での存在は別として、私にとってアメリカ人との交流は、19歳で貨客船でアメリカに渡って以来、たくさんの親交をベースに、どんな政権になろうとも、北海道日米協会の運営がどうあろうとも、一生変わらぬ宝物であることは確信しています。

* ’71 北アメリカへの旅――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA

* KEVINのこと――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=KEVIN

日米協会国際シンポジウム、迫る

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 「第9回 日米協会国際シンポジウム 札幌・北海道大会(http://www.conventionsapporo.jp/j/nichibei/)」が、来月札幌で開催されますが、今、その受け入れ準備に地元の北海道日米協会(http://hjas.web.fc2.com/)と札幌国際プラザは大忙しです。今回のテーマは、「Towards New Partnership Age~新たなパートナーシップ時代に向けて~」です。

 これまで伊藤義郎会長を実行委員長として、このシンポジウムの準備作業が進んでいましたが、先月、東京の日米協会(http://www.ajstokyo.org/ajs_j/about_naajs-j.html)から渡辺隆専務がいらっしゃって、今回の開催趣旨・テーマについて、実行委員会、例会でお話になりました。

東京の日米協会専務理事の渡辺さん

東京から日米協会・渡辺隆専務理事も例会に参加

 実行委員会イベント部会で私もメンバーになっていますが、メインイベントの若者中心によるワークショップでは、130名を越える高校生・大学生・社会人が10程度のグループに分かれて、密度の濃いディスカッションを予定しています。先日、そのモデレーターの事前研修会を開催し、当日に向けた課題も見えてきましたが、大変前向きのやり取りに本番に向けた期待も大きく膨らみます。日米の新しい関係構築を、札幌に住むアメリカ人、日本人ばかりでなく、韓国、カナダの方々とも意見交換しようとする試みは、複眼的な議論を予感しワクワクします。

シンポジウム・ワークショップのコーディネーター事前研修:愛生舘サロン

(1) シンポジウム・ワークショップのコーディネーター事前研修 :愛生舘サロン

(2)30名を越える方々が参加

(2) 30名を越える方々が参加 :愛生舘サロン

 新しい時代の新しい関係構築は、同時に新しい担い手によって可能になる、そうですよね。「老兵は去るのみ」とは言いませんが、一歩退いた視点からこのディスカッションに関わって頂きたいな、そのための仕掛けについて、昨晩もイベント部会でいろいろ知恵を巡らせました、さて当日どんな企画になるのやら。ひょっとして、イベント部会メンバーは、サプライズで舞台での踊りとなるかも知れません?!

北海道日米協会新年例会2014

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 北海道日米協会の新年特別午餐会は、「NEW YEAR CONCERT」です。

 フルート&ギター、ソプラノ&ピアノと盛りだくさん、素晴らしい演奏と歌のひと時でした。

フルート 立花 雅和 さん

ギター  薮田 健吾 さん

ソプラノ 浅原 富希子 さん

ピアノ  森吉 亮江 さん

 途中、「AMERICA THE BEAUTIFUL(http://www.geocities.jp/eden_o1/top.htm)」、「ふるさと(http://www.youtube.com/watch?v=PiUJV3qz5oU)」を参加者皆さんで大合唱でした。

フルートとギターのコラボレーション、尺八とお琴の音色!

フルートとギターのコラボレーション、尺八とお琴の音色!

「Amerika the Beutiful」を皆で

「America the Beautiful」を伊藤会長、ラッツリフ校長、ディール領事も

ソプラノ独唱

ソプラノ独唱

 今年9月には日米協会・米日協会合同の国際会議が札幌で開催予定です。ケネディ駐日アメリカ大使もいらっしゃる計画もあり、ホスト役としての北海道日米協会も忙しくなりそうです。

STEWART一家が札幌へ (1)

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 Kevin Stewartについては、一昨年に亡くなられて以来、これまでこの欄でも何回も書き留めてきました。
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=Kevin
 今月18日、以前から妻のマリアさんがおっしゃっていたように、3人の子供たちを連れて、札幌・日本訪問を実現させました。

道庁赤レンガ前で

道庁赤レンガ前で

羊ケ丘展望台で

羊ケ丘展望台で

北海道日米協会午餐会でご挨拶、藤田道子副会長とも懇談

北海道日米協会午餐会でご挨拶、藤田道子副会長とも懇談

夜はKevinを偲ぶ方々の歓迎会:日米協会御手洗理事、北・マ州協会松江副会長、中垣事務局長も

夜はKevinを偲ぶ方々の歓迎会:日米協会御手洗理事、北・マ州協会松江副会長、中垣事務局長も

北海道・窪田毅知事室長を表敬訪問:窪田さんはロサンゼルス所長時代にKevinとアメリカでお会いしてました

北海道・窪田毅知事室長を表敬訪問:ロサンゼルス所長時代にKevinとアメリカでも面談したと

 北海道日米協会、ケビンを偲ぶ会、北海道・マサチューセッツ協会、北海道国際交流課ほか、大変多くの方々との面談が実現し、それぞれが生前ケビンにお世話になったお話を直接マリアさん、3人のお子様に伝えられている様子を間近で見ていて、あらためてケビン・スチュワートの人柄の素晴らしさ、北海道で果たした仕事の価値の大きさに感動しました。

ジョン・リース在札幌米国総領事

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ジョン・リース在札幌米国総領事が3年間の任期を終えて、この度バクダッドに転勤となります。先日、北海道日米協会と北海道マサチューセッツ協会との共催で、「Comeback again パーティー」が100人を越える参加者で賑やかに行われました。

リース総領事のトロンボーンとダンディフォー

リース総領事のトロンボーンとダンディフォー

札幌交響楽団コンサートマスター・大平さんも駆けつけてくれました

札幌交響楽団コンサートマスター・大平まゆみさんも駆けつけてくれました

 札幌交響楽団(http://www.sso.or.jp/)のコンサートマスター・大平まゆみさ(http://www.monoglobe.jp/blog/mayumi_ohira/)んも駆けつけて演奏して頂きました。北海道日米協会の伊藤義郎会長のご挨拶、乾杯の音頭は北海道マサチューセッツ協会副会長である私でした。

 ステージでは、皆さん、大熱演のひと時でした。

北海道日米協会・伊藤義郎会長

 リース総領事と言えば、「草の根交流」がピッタリの札幌でのご活躍でしたね。2011年11月の札幌「母子像ふるさと」の除幕式にも、隣人・同じ町内会の一員としてご参加頂きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10890)。

 新しい任地でのご活躍を心から祈念申し上げます!

Eric Johnston 記者の眼

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 北海道日米協会の例会、今回はジャパンタイムス(http://www.japantimes.co.jp/)大阪支局次長のEric Johnston 記者の講演「国際ジャーナリストの見た日本」でした。ピッツバーグ大学卒業後、1988年に来日以来、記者として取材で活躍し、2008年G8洞爺湖サミットでも北海道を訪問されています。「記者」というと誤解がありますね、「ジャーナリスト」と紹介するのが適切な気がします。

 例会ではこれまで印象的な講演も多いです(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13838)。

見事な日本語で日本の政治動向に鋭い切り込み!

見事な日本語で日本の政治動向に鋭い切り込み!

  主として日本の政治への切れ味爽やかなメッセージでしたが、新しい視点というよりも、「ウン、なるほど」といった感じのコメントが多く、違和感は全くなかったですね。どう今の状況を変えていくか、その展望を日本国民としては模索・実践しなけば状況は変わりません。以下、印象に残った部分を書き留めます

* 「どんな国を創りたいのかを明確に示す!」、今の日本の政治家に最も必要である

* 「ソーシャルメディア」の影響について、従来型マスメディアほか政治にこれまで関わってきた人々には理解できていない

* TPPの議論の中で、日本における北海道の役割を知った――>良いこと!

* 「政治における日米関係」、これは多くの日米関係の中の一つと認識すべき、幅広い分野で培ってきた歴史の価値と信頼

* 北海道は「自然エネルギー」の可能性が極めて高い、特に「風力発電」

* 「原子力ムラ」、「原子力ロビー」活動が他地域に比べて北海道は少ないのでは?

 

 出席者全員に、2012年12月出版の「Fresh Currents:http://www.freshcurrents.org/」をプレゼント、放射能被災地フクシマでの取材をもとに、豊富な内容です。

表題の下に「Japan's flow from a nuclear past to a renewable future」

表題の下に、「Japan's flow a nuclear past to a renewable future」

 「ジャーナリスト」と言える方々が、日本人ではどれ程いらっしゃるのでしょうか、とりわけ既存のマスメディアにはですね。誰に対する報道の使命なのか、そんな真摯な姿が伝わってきたお話でした。

ドナルド・キーン博士、熱く語る

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  ドナルド・キーン(http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY201203080224.html)博士が、北海道日米協会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8777)特別講演会席の講師でお越し頂きました。前日の札幌大学での講演会では、申し込みが3倍以上となり、大盛況だったようです。

D.キーン博士をお迎えして北海道日米協会・特別例会

D.キーン博士をお迎えして北海道日米協会・特別例会

講演されるD.キーン博士(90歳)

講演されるD.キーン博士(90歳)

  

 18歳の時にニューヨークで『源氏物語』と出会い、19歳でアメリカ海軍入り、4年間勤務して日本軍捕虜等の通訳を務めました。以来70有余年の日本人・日本語とのつき合い、古典から現代におよぶ日本文学を研究し、世界に伝えたコロンビア大学名誉教授・文化勲章受章者です、東日本大震災後、今年3月8日に日本国籍を取得(帰化)しました。それは長い日本への感謝の気持ちから、大きな打撃に苦しむ東北・日本人とともに生きることを決意されたからとのことでした。

 先生は、昨年仙台での講演で、以下のように語りかけました。~~~~松尾芭蕉の「奥の細道:http://www.bashouan.com/psBashou.htm」ゆかりの東北の地を56年前に旅した際、桜の季節の中尊寺金色堂(http://www.chusonji.or.jp/index.html)で深く心を動かされました。暗い森の中に輝く金色堂、東北の長い冬の後に森に咲く桜、私はその二つを愛しています。東北のことを考える時、何よりも象徴的な姿です。今回、東北の人たちを勇気づけることができるのならと思い、この講演をお引き受けしました~~~~~

 先日の札幌でのお話でも、長年日本と寄り添ってきた視座から、今の日本の若者が海外へ飛び出す意欲に乏しい様子等へカツを入れて、衰えない説得力で熱弁を奮っていました。間近で拝見すると、想像以上に小柄な姿、活字での存在感が大きいと言った方が良いのかも知れません、すぐに札幌から洞爺湖に向かわれる日程とか。

 いずれにせよ、満90歳、これからも益々お元気でご活躍されることを祈念しています。

映画「誰も知らない基地のこと」

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 映画「誰も知らない基地のこと(Standing Army):http://kichimondai.com/」は、「日本人が知らない米軍基地問題の常識」を突き付けて、東京を皮切りに、全国で上映される予定です。

 イタリア人の若手、エンリコ・パレンティとトーマス・ファツィが監督で、2人から日本人へのメッセージ(http://kichimondai.com/message/)です。果敢な取材を通して、彼らは映画での「沖縄」の存在の大きさに気がつきました。「不平等な力関係に直面しながらも、決して希望を捨てない人々がいます。その姿は、日本人の精神性の高さと心の強さを見せてくれました。彼らの姿に続こうと、日本の、そして世界の人々がこの映画によって勇気づけられることを願っています」と、結ばれています。

Standing Army:駐屯地

Standing Army:駐留軍

 HPにも掲載されていますが(http://kichimondai.com/news/)、その中から座談会の引用です、かなり突っ込んだやり取りが注目です。昨年3月の大震災までも予算獲得の材料に使う、そんなハゲタカのような姿も浮き彫りになってきます。「トモダチ作戦」もその目的をしっかり検証すべきですし、アメリカの冷戦後の戦略転換、当然日本への要求も変わってきていることに、我々が気がつかなければならないのです。北海道日米協会の会員で、理事になっている私ではありますが、「『アメリカ合衆国』と言っても、広うござんす」、ね。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用はじまり

 * 「軍産複合体」という言葉を作ったのがアイゼンハワー、それが1961年で、そこからどんどんとその警告を踏みにじるように肥大化してきている、ということがこの映画の主張ですね。130カ国以上、730か所以上の基地があり、オバマ大統領になってからも軍事予算が300憶ドル多くなってるんです。なぜ、止まらないのかというのが不思議。

* 基地の問題は2つ大きな切り口があります。ひとつはアメリカの戦略上、どれだけ重要かということ、もうひとつは受け入れ国にとってどれだけ基地が安全保障に役立っているかということ。

* 受け入れ国がどれくらいの経済負担をしているか、なんです。日本は米軍基地の費用の半分以上を払っているんです。他の国と比べて日本が圧倒的にお金を出しているから、日本から出ていかないんですよね。

* 全部を合わせたら6000億円くらいになりますね。思いやり予算が米軍基地を支えているのは確かだと思うんです。震災があって日本の財政力が問われてるときに、震災直後、間髪入れずに、毎年1800億円ずつの思いやり予算を5年間を出し続けますという協定が結ばれたんです。何の議論もなしに。

* この映画の中で”兵士が来ると戦争になる”という警句を言ってますよね。戦争があったから基地が増えているんだ、と思っていたのですが、この映画では「基地を増やすために戦争をしてる」、と、そこまで主張をしている。

* かつては軍備を高度化することによって産業が成り立っていたんです。今は、米国の中では補給をする部隊が民間の企業となっていて、戦争をしてもらわないと成り立たない企業が出ている。これが戦争継続する理由になっているんです。

* 議会、ホワイトハウス、ペンタゴンの動きが微妙に違うわけです。まさに、ジョージ・ワシントンの言葉がこの映画にも出てきますが、共和国の一番の脅威は常備軍であると。映画の原題が“Standing Army=常備軍”なんですけど、この常備軍を一番大事にしたいんだと思うんですよ。本来は、農民が闘ってイギリスに勝った国がいつのまにか軍隊だけが肥大して、その利益を享受するようになった。それはアメリカの原理とちょっと違うんじゃない?っていうことだと思うんですよね

* 安全保障の理念は「できるだけ軍事を使わないことを尊重する」、というのが第二次世界大戦に作られました。ところが今、何が起こってきているかというとアメリカの勢力の拡大のためには軍を使っていいというグループがあり、もうひとつ、リベラルと言われる層は基本的には戦争に反対なんですが、世界に民主化を広げるためには、軍隊を使ってもいいということになっている。サダム・フセインを外すことは民主化なんだ、と。人権を普及するために軍隊を使ってもいい、と。このふたつが合体し始めたんです。

* 1951年に最初の安保条約があったけど、その時には吉田茂一人がサインしているんです。むこうは4人もサインしてるのに。なぜそんな異例なことが起きているかというとその当時の外務省は安保条約に反対しているからなんです。占領軍からそのまま安保条約に繋がるというのはいけない。一回切って、国連の委託だとかにワンクッション置くべきだと。

* 映画でも出てきましたけど、冷戦以降アメリカの戦略が変わったんですよ同時に対日戦略も変わるんです。日本に無理な戦略をするんです。そうすると財政的に日・独に抜かれてしまう。だから無理な戦略の中に日本、ドイツを入れるんです。90年代くらいは日本に対しての拘束が増えました。当時のCIA長官のゲイツが“これからは軍事だけでなく経済的な分野で活動しなければいけない”と言っているんです。経済的な分野というのは日本なんです。日本に対してCIA的な工作をして、米軍に追随する人が増えるようになったんです

~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり 全文は是非、こちら(http://kichimondai.com/news/)を

 

多彩な皆さんからの応援メッセージ

多彩な皆さんからの応援メッセージ

 「駐留軍」のことを「standing army」 と言うなんて知ってた?沖縄だけじゃないんだね。
 世界遺産のあるイタリア・ヴィチェンツァにアメリカ軍の基地がつくられようとしているなんて、知ってた? 
 ドイツやイタリア、日本、第二次世界大戦で負けた国に米軍基地が多いなんて知ってた?

 インド洋のディエゴ・ガルシア島の基地ですぐに思い出しました、、ついこの3月に鹿児島県種子島に行った時の「馬毛島」の話です(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12375)。

 先日は東京渋谷で観ましたが、出口で田中優(http://tanakayu.blogspot.jp/)さんとマネージャーの方にばったりお会いしました。実は今回、facebookの田中優さんの呼びかけがきっかけでした。

 この映画は、まず観に行って、それからHPで復習をし、もう一度観ると、その奥行きの深さが格段に理解できると思いますね、乞う、ご期待です!

北海道日米協会の総会で

Posted by 秋山孝二
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 北海道日米協会(http://www.plaza-sapporo.or.jp/citizen/meikan/060.html)の年次総会が、パフォーマンス・午餐とともに開催されました。私は以前から会員ではありましたが、この10年くらいはほぼ休眠状態でした。昨年から伊藤義郎会長体制の下、理事に就任して、これからは少し時間を割いて尽力しようと思っています。

伊藤義郎会長のご挨拶

前方に揃う役員・来賓:伊藤義郎会長のご挨拶

  総会に引き続いて、北海道インターナショナルスクール(http://www.his.ac.jp/)の生徒たちによる歌と踊りで、「サバナ・サバ」ほか、元気溢れるパフォーマンスでした、スワヒリ語で「少しずつ」を意味するそうです。6月4日には西区ちえりあホールで、「グリオーアフリカの語りべー」が予定されています、今、アフリカは熱いようですね!

インターナショナルスクールの生徒たちによるライブ

インターナショナルスクールの生徒たちによるライブ

 

 少し前に、「来月札幌で下記の講演会を予定しています」と、ご案内をしました。日米協会の会員でありながら、「さらば日米同盟」というタイトルの講演会を主催するには、少し説明がいるのかも知れませんね、何か矛盾すると思われる方もいらっしゃるでしょうが、日米関係は極めて重要であるがゆえのこのテーマでの開催です。沖縄はじめ駐留する米軍基地に象徴されるように、従来の安保条約下の軍事的な片肺同盟ではなく、本来の幅広い「日米同盟関係」を目指し、構築し直して進む選択が重要だと思います。

~~~~~グリーン九条の会 第4回講演会̶ 経済の視点から平和を考える~~~~~~~~̶
天木 直人 氏 「さらば 日米同盟~平和国家日本を目指す最強の自主防衛政策~」

と き:2011年6月25日(土)
開場13:30 開演14:00
ところ:りんゆうホール 札幌市東区北9条東2丁目りんゆう観光3F
TEL:011-742-4233
会 費:1,000円
主 催:グリーン九条の会
協 賛:(株)りんゆう観光

連絡先 グリーン九条の会
〒003-0831 札幌市白石区北郷1条7丁目5-8 白鳥方   green9zyonokai@gmail.com
お問い合わせ、参加申し込みは、郵送か、メールでお願いします

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 最近の日米関係と言えば、大震災後の米軍海兵隊・海軍「トモダチ作戦:http://www.youtube.com/watch?v=zYErfIN4ELY&feature=relatedhttp://www.youtube.com/watch?v=Vj6gg5vMEHk&feature=related」でしょうか。放射能汚染の中、いち早い無人偵察・撮影機の映像に基づく救出作戦行動は、日本の自衛隊とともに光る活躍でした。ただ、だからと言って沖縄の米軍基地の必然性につなげるのはあまりに軽率・ナイーブだと感じますが。実は、1923(大正12)年9月1日の関東大震災(http://www.ads-network.co.jp/zatugaku/saigai-07.htm)でも、当時としては信じられないような米軍による災害支援があったそうです。当時は安保条約に基づく日米同盟など存在していなかった時代にもかかわらず、ですね。

 プロパガンダに流されることなく、冷静に現状を捉えて、間違いない日本の歩むべき道を選択しなければなりません、今の政治情況そしてここしばらくは、内閣・国会ともに、それらを構成する連中の能力からいって、この重要な決断を委ねることは出来ません。自分たちの船は我々で漕いで行くしかないではありませんか、オールを放してはいけない時期なのだと私は思います、今、岐路に立っているのですから。昨年の映画「INVICTUShttp://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3298」、中島みゆきの「宙船(そらふね)http://www.youtube.com/watch?v=vGVTiCg8DNI」ですよ。

~~~~その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ、おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな~~~~~