全国経済同友会セミナー 2018

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 毎年、年度初めに開催される「全国経済同友会セミナー」、今年は栃木県宇都宮市でした。今年のテーマは、「次世代につなげる輝く日本を目指して~明るく希望に満ちた社会の構築」です。

 「世界的に、AIやIoTに代表される第4次産業革命により産業構造が劇的に変化する一方、国内では人口減少・少子高齢化が進む等、社会構造が大きく変化し、既存の秩序や体制に綻びが 生じている。このような状況下、日本経済の発展の一翼を担う私達には豊かな日本を若者たちへ確実に繋げて いく責務があると捉えており、そのために創造的で実り多い議論をする。」としています。

 これまでのこの会の報告は以下の通り

* 2017 仙台(上) http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=29637

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=29643

* 2016 岡山 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26260

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26325

* 2015 金沢 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23132

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23136

* 2014 静岡 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%81

* 2013 盛岡 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803

* 2012 富山 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12630

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12606

* 2011 福岡  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8221

* 2010 高知 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3911

* 2009 札幌 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1272

第31回

第31回

<上の写真は下野新聞より>

 小林辰興さんとは、2010年の土佐大会後のオプショナルツアーでご一緒でした。

* 2010年の土佐でーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%9C%9F%E4%BD%90%E3%81%AE%E5%9C%B0%E3%81%A7

栃木経済同友会筆頭代表幹事 小林

栃木経済同友会筆頭代表幹事 小林辰興さん

 オープニングでは日光東照宮楽師による雅楽演奏が披露され、6月まで「本物の出会い~栃木デスティネーションキャンペーン」が展開される中、栃木県観光のPRも行われたました。

 基調講演は、那珂川町馬頭広重美術館など県内での業績も多い建築家、東京大教授の隈研吾(くまけんご)さん、新国立競技場も手掛ける隈さんは「栃木の大谷石と芦野石を使い、全国47都道府県の木を使う考えも示しました。

特別講演 隈研吾さん

特別講演 隈研吾さん

限界を越えて、大谷翔平くん!

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 アメリカ大リーグで、日本ハムファイターズからエンジェルスに行った大谷翔平の活躍が素晴らしく、先週のMLB週間MVPにも選ばれました。投打の「二刀流」をこなす選手の受賞は各週の最優秀選手を選び始めた1975年以降、初めてで、日本選手でメジャー1年目の4月の受賞は最速、23歳9カ月は最年少と、初物尽くしでした。日ハムの栗山監督は、普通のことで特に驚かないと言っていますが、アメリカでも大変大きなインパクトを与えていて、私も嬉しく、元気を貰っています。

* https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180411-00000014-dal-spo&pos=4

無断転載禁止無断転載禁止

 6年前、彼が日本ハムファイターズに入団して二刀流に挑戦する時、多くのこの世界の評論家たちは反対の大合唱で極めて批判的でした。そんな様子に当時私はずいぶん憤っていたことが以下のコメントから分かります、どうして、若いこれからの選手の夢を、「やってみなはれ!」と背中を押してあげられないのか、と。

* 2012年12月 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15309

* 2013年6月 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16905

* 2014年4月 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19619

 例えば~~~~~~~~~~~~~私のブログから

* 日ハム球団のきわめてオーソドックスな現行ドラフト制度下での選手指名、交渉姿勢に、さらに大きな拍手をしたいです。丁寧で誠実な交渉を繰り返し、指名した責任をしっかり果たした結果の翻意なのでしょうね。これに対して、星野仙一が批判しているようです(http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20121209-OHT1T00224.htm)、スポーツ報知の記事というのもアンタには言われたくない、ですよ。

* 今、学校教育現場で「いじめ」が大きな課題になっていますが、今回の「翻意」に対して、学校及び本人に対して幾つかの批判メッセージが届いているとか。朝日系の「強行指名」という言葉も不適切です、大手メディアの寄ってたかっての球団、若者バッシングではありませんか。ゆがんだ今の日本社会ですね、「いじめ」は学校現場だけではなく、むしろ日本社会そのものに横たわるどす黒い風潮なのでしょう、これを子どもたちが真似してしまっているのだと思います。

*  栗山監督のあの教育者としての立ち振る舞いと表現は、彼がただ東京学芸大学の卒業であるだけでは説明できないでしょう。以前にも書きましたが、「人を育てる」ことを根本の所で、人生の目的にしているのではと、私は彼に哲学を感じて尊敬しています。言い方は大変失礼ですが、「ただのプロ野球選手ではない」、そんな思いですし、彼を監督に据えた北海道日本ハムファイターズの球団関係者に敬意を表します。http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14871

* 新人大谷へのレベルの低いコメントに辟易していると、全く対照的な事例として、私は、先月盛岡で、ジョン・V・ルース駐日米国大使が、経済同友会全国フォーラムの基調講演で「日本経済の未来を支える3つの鍵」と題して熱く語られ、日本の若者への期待感がにじみ出ていたのを思い出します(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803)。

* さらに大藤さんに共感するのは、大谷翔平選手の前代未聞の「二刀流」挑戦を目の当たりにして、まだ始まったばかりではありますが、投打とも素晴らしい成績を挙げている現状から、このコメントが発せられていることです。昨年も、従来型の解説者、プロ野球選手OBは大谷翔平、日本ハムファイターズの挑戦に大変ネガティブな反応でしたね、まるで成功しては困るかのようでした。今年はさすがにそれ程ではありませんが、張本勲氏を筆頭に相変わらずの方も多いです。

* 何回もこの欄でも書いていますが、新しい挑戦を従来型の眼でしかコメントできない、理解しようとしない、その構図が今日本の閉塞状況を象徴しているような気がします。ベテランは、自分で判断できないことは素直に「分かりません」、「果敢に挑む本人を応援しましょうよ」と、どうして言えないものか、社会全体の器の小ささ、解説のプロフェッショナル不在を感じる昨今です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~私のブログからの引用 おわり

 寄ってたかって若者を批判する姿、カッコ悪いですね。新しい時代は新しい担い手が創る、そうです、化石のような方々は静かに去って頂きましょう、邪魔をしないように。実は、昨日のある会合でも、定番のように講演後に質問する80歳を超えた方が、質問を幾つも独り占めして時間を使う場面がありました。年寄りだからダメとは言いませんが、ああいう場で、質問は吟味したもの一人一つというのが「作法」ではないでしょうか、ご本人は現役時代からあの調子、未だに気が付いていな様子に、何か哀れを感じました。最後はお口汚し、失礼しました。

 大谷翔平くん、これからも限りない挑戦を!!!

初めての「INAZOサミット」!(下)

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 今回のこのサミット、アイディアから実施まで、約2年間掛けてのプロジェクト、実に多くの方々のご尽力を頂きました。地道にご案内をし続けた「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)」の三上節子さん、当日は記念館建設寄付ブースに張り付いての頑張りに頭が下がります。

 従来型の硬いオープニングではなく、演劇的に始めようとの狙いで、今回のようになりました。まずは、「友あり、遠方より来たる」で、ワイワイガヤガヤの交流の場を創り出そう、そんな思いは参加者には通じたのかなと、自画自賛する昨今です。

 北海道新聞、朝日新聞、岩手日報、岩手めんこいテレビ、北海道のuhbほか、その後、続々とニュース他特番でも放映されています。随時、こちらにアップして参ります。そして、HPにも当日の様子を全て録画でアップします、乞うご期待!

* http://nitobe-enyu.org/summit_movie/

全て終了して、スタッフ集合

全て終了して、スタッフ集合

ある方の1週間後、個人的感想です。~~~~~~~~~~~~~~~~

 「第1回 稲造サミット」が、札幌で開催されたことの意義は、今後、どのように発展、深化していくのか……関係者ばかりでなく、参加された方々、こうした動きがあったことを後世の方々が知った時のことなど、いろいろなことが可能性として芽吹いてくるように思えます。

 当日の記念品として「文庫ブックカバー」を思いついて実現できたのは、この話に即座に協力していただいた方々の存在があったからこそです。そのような方々に共通するのは、「時代と格闘」する心意気が「顔貌」にあらわれていることでした。

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 そして、こんな視座からの評価も。

朝日新聞道内版

朝日新聞道内版

 来年は盛岡で開催予定。さらに進化して多くの方々の集う場となれば嬉しいですね。ご支援・ご協力い頂いた皆さま、ありがとうございます、そして、お疲れ様でした!!!!

新渡戸命日祭 @ 盛岡 2017

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 すっかりアップが遅くなりましたが、今年も10月15日に盛岡で「新渡戸稲造命日祭」が開催されました。さらに今年は、(一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/)の内川頴一郎理事長が10月1日17時にご逝去され、追悼の儀も重なりました。

* 一昨年の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24837

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命日祭 2017「新渡戸稲造を伝える 、広める」

岩手県知事    達増拓也  氏
盛岡市教育長  千葉仁一  氏
聞き手  (一財)新渡戸基金常務理事  藤井茂 氏

懇親会会場で

懇親会会場で

 前半は、達増拓也岩手県知事と千葉仁一教育長、この財団の藤井茂常務理事による鼎談です。お二人とも、戊辰戦争からの近代の南部藩、岩手県の歴史的認識を踏まえた大変含蓄のあるお話の数々、そして今の地域への見識に感動しました。新渡戸稲造の人物像をただ研究テーマにしているばかりでなく、現在の学校給食に新渡戸の好物の食事のレシピ―を再現したり、今時代に伝え続けているアイディアと努力に学ぶところが多くありました。札幌における新渡戸夫妻の「伝える、広める」は、これらに比べるとまだまだ脆弱と言わざるを得ません。

右が達増自治、左が教育長

右が達増拓也知事、左が千葉仁一盛岡市教育長

コーディネーターは藤井茂常務理事

コーディネーターは藤井茂常務理事

 後半の懇親会では、縁の方々のお話・歌・演奏と続きました。新渡戸稲造の幅広い活動は地元でも多くの方々に多大な影響を与えていることを再認識した会でした。

 11月25日札幌で開催予定の初めての「INAZOサミット」も、更に一層の活動の幅広さを理解できる場となるような気がしています、本当に楽しみです。

盛岡訪問 2017 夏(付録)

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 ところで、今回の盛岡訪問で講演の前夜、新渡戸関係の方々と懇談したと書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31236)。その時に実は話題になったのは、9月9日・10日にフジテレビ系列で放映される「FNS27時間テレビにほんのれきし(http://www.fujitv.co.jp/27h/」で、岩手めんこいテレビの工藤哲人さんが出演するとのことでした。

真ん中の工藤さん

前日夜、真ん中の工藤さん

 全国のお宝が集まりましたが、岩手めんこいテレビを代表して工藤哲人さんは実に目立っていました。

 盛岡先人記念館(http://www.mfca.jp/senjin/から、「キュリー夫人の鉛筆」が出品されました。フジテレビのスタジオまで記念館から持ち出すまでの大変なご苦労を藤井茂さん、工藤哲人さんから伺いました、たかが鉛筆一本なのですが、ね。

 そして、見事「これぞお宝ですね部門大賞」に輝きました!

れきし大賞これぞお宝ですね部門大賞グランプリに輝きました!

れきし自慢大賞これぞお宝ですね部門大賞グランプリ!

 とにかく新渡戸稲造にまつわる話題が満載の盛岡、今度の訪問は来月15日の「命日祭」です。2年前にも参加しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24837)が、また、その道に縁の方、研究者の皆さんとお会いできるので楽しみです。

盛岡訪問 2017 夏(下)

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 盛岡のニトベフレンズセミナー(http://www.nitobe.com/semina201708.pdf) で講演をしました。「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)の活動」と2か月前の「カナダ出張報告」です。新渡戸稲造については造詣の深い方々ばかり、札幌遠友夜学校の50年間のボランティア活動に興味を持って頂けたかと思います。記念館建設に対しても、是非実現するようにと励ましのお言葉を頂きました。

* カナダ報告――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E3%81%AE%E8%B6%B3%E8%B7%A1+%EF%BC%A0+%E3%82%AB%E3%83%

研鑚を積み重ねてきているメンバーの皆さん

研鑚を積み重ねてきているメンバーの皆さん

 地元ではこんな企画とかツアーも。新渡戸稲造自身をテーマにするばかりでなく、それぞれの歴史上の人物との関係でテーマを設定してシリーズで語り・聴くという企画、簡単なようでなかなか難しい視点ですね、さすが地元盛岡です。語る人、注目する人がいらっしゃるということですから。

二者関係をテーマの企画、凄いですね

二者関係をテーマの企画、凄いですね

 地元の旅行会社のツアー募集もさすがですね。当日も私の話の後に担当の方が説明をしていました、「歴史ツーリズム」の具体的事例ですね、札幌でも検討したいものです。

台湾への歴史ツアー!

台湾への歴史ツアー!

盛岡訪問 2017 夏(上)

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 盛岡のニトベフレンズセミナーで話をするために前日から仙台経由で現地に入りました。

 (一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/の藤井茂常務理事と簡単な打ち合わせをしてから、以前から親しくしている地元の方数名と会食でした。新渡戸稲造生誕の地、研究の発祥の地、それぞれの方のお話にも歴史の厚みと情熱を感じるひと時でした。

新渡戸稲造に絡む多彩なお話の数々

新渡戸稲造に絡む多彩なお話の数々

 翌日は、全国合唱コンクールで連続して最優秀賞を獲得している矢幅の不来方(こずかた)高校(http://www2.iwate-ed.jp/koz-h/を訪問しました。2年前の「経済同友会復興シンポジウム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22677」が盛岡で開催された時に、アトラクションで登場し、参加していた全国の経営者に感動を与えた素晴らしい歌声だったので、一度足を運んでみたいと思っていました。事前のアポイントもなかったこともあり、丁度、体育館で報告会が開催されていて、顧問の村松玲子先生にはお会いできませんでしたが、文化の薫り漂う校舎を見て時間を過ごし帰りました。行き帰りの「いわて銀河鉄道(http://www.igr.jp/)」、まさに宮沢賢治の世界でした。

いわて銀河鉄道!

いわて銀河鉄道!

まさに銀河鉄道の地元

まさに銀河鉄道の地元

9月2日の学校祭

9月2日の翔鶴祭

凄いですね!

凄いですね!

 先月の千葉県館山市の安房高校(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31059)と同じように、地方都市の高校の底力みたいなものを感じさせる雰囲気でした。

新渡戸の足跡 @ カナダ(8 最終)

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 カナダ滞在最終日の朝は、少々時間があったので、ホテル近くのWater Front に足を運び、ウイスラー・ヴィクトリア方面への水上飛行機の離発着ほか、のんびり湾内を眺めていました、至福の時間でしたね。

大型客船も着岸間近

アラスカからの大型客船も着岸間近

飛行艇も離着を繰り返す

水上飛行機も離着を繰り返す

 長々と報告を書き連ねてしまいました、ここまでご覧頂きありがとうございます。

 内容の濃い3日間を終えて、今回、一番印象に残ったのは、人々の「笑顔」ですね。「Keep Smiling」とよく言いますが、とにかく少し疲れた時、やっとたどり着いた時、注文を取りにテーブルに来た時、本当に素晴らしい笑顔とアイコンタクトで何回も元気になりました。その瞬間をカメラに収められないのが残念です。

宿泊ホテルの客室フロアー

宿泊ホテルの客室フロアー

 今回の一連の報告は、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の代表理事、「新渡戸稲造記念・遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/」代表の役目として書き留めました。

 訪問に先立ち、事前に盛岡の新渡戸基金・藤井茂常務理事にTad Suzukiさん、Ryo Sugiyamaさんをご紹介して頂き、大変充実した意見交換となりました、心から御礼申し上げます。お二人とも度々、『新渡戸稲造の世界(http://www.nitobe.com/)』に投稿されていて、これからも繋がりを持ち続けられると思うと、大変嬉しいです。新渡戸稲造が生まれた盛岡市と命の終わったカナダ・ビクトリア市は、姉妹都市になってすでに30年を越えていますが、二つの街の関係は、まさに「太平洋に掛かる橋」ですね。

ロイヤル・ジュビリー病院中庭の記念庭園で

ロイヤル・ジュビリー病院中庭の記念庭園で

<エピローグ>

 ヴィクトリアで歩き続けて少々疲れた時、建物の脇で見た看板です、こうありたいですね、これからの自分の人生。

なるほど・・・
なるほど・・・
 これで全8回、お仕舞いです!

新渡戸の足跡 @ カナダ(6)

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 ジュビリー病院の中庭の大きな興奮が冷めないまま、結局、帰りも歩いてヴィクトリアの町なかに戻りました。途中、地図にFort St.から少し入った所に、記載されていた歴史的建造物にも寄りながら。

 昼はバスターミナル近くのパブでピザ+地ビール、これで止めておけばよかったのですが、ウエイトレスのチャーミングな笑顔と乾いた空気の気持よさにグラスの赤ワインまで飲んでしまい、「ビーコンヒル公園(http://www.victoria.ca/EN/main/residents/parks/beacon-hill.html」に向けて、今度は南に歩きました。最南端に来てみると、やはり10年位前に観光バスで通過した場所だったと記憶が蘇りました。 公園の南西のダグラス通りとダラス通り Dallas Rd.の交差点には、トランス・カナダ・ハイウエイの始点「マイル・ゼロ Mile Zero」の標識があります。

トランス・カナダ・ハイウエイの始点「 Mile Zero」の標識

トランス・カナダ・ハイウエイの始点「 Mile Zero」の標識

素晴らしい景観

素晴らしい景観

 二日前のTad Suzuki 情報では、ここの海岸線近くに、ヴィクトリアと姉妹都市の盛岡市の記念碑があるというので探しました。海岸に下り、新渡戸の碑を見つけようとまた戻ってきましたが、すぐには発見できず、一回通り過ぎましたが、戻ってくる時にやっと出会えました、病院と同じ時にこの記念碑は建立されたようですね。

姉妹都市交流の記念碑

姉妹都市交流の記念碑

NITOBEの名前を刻まれて

NITOBEの名前を刻まれて

 快晴の天気にも恵まれて、当初予定した新渡戸稲造に絡むポイントに足を運ぶことができました。今から80数年前に、この土地で命を終えた生涯、特にロイヤル・ジュビリー病院の中庭に顕彰される歴史の重みは、深く私の心に刻まれました、「いのちの看取り」の何なのかを。 気が付けばこの日も夕方を迎え、帰りのバンクーバー行きバスはほぼ満員、フェリーからの眺望は行きと違って、私の眼に焼き付きました、思い出深い一日となりました。

シアトル方面のマウント・レニアー?

シアトル方面のマウント・レニアー?

新渡戸の足跡 @ カナダ(4)

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 キャンパス内をかなり歩き回ると、今回の目的の2番目、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の「NITOBE MEMORIAL GARDEN(http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/」の訪問と庭園管理責任者・学芸主任のRyo Sugiyama(杉山龍:すぎやまりょう)さんとの約束の時刻が近づきました。

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RYO SUGIYAMA
Nitobe Memorial Garden Curator
UBC Botanical Garden and Centre for Plant Research
THE UNIVERSITY OF BRITISH COLUMBIA

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<新渡戸紀念公園の生い立ち>  :「紀念」は「記念」よりもより一層顕彰の意を込めたこだわり

 新渡戸稲造は、国際的に活躍した教育学者、外交官であり、1933(昭和8)年2月、日本が国際連盟脱退を通告したその年の秋、カナダのバンフで開かれた太平洋問題調査会の第5回会議に日本代表団団長として、カナダを訪問しました。会議終了後、当時、国際港のあった西海岸ヴィクトリアで倒れ、市内のロイヤル・ジュビリー病院に入院し、10月15日、治療の甲斐なく息を引き取りました。後に、友人たちにより石灯籠を中心としたささやかな庭園が造られました。

* 太平洋問題調査会 https://mainichi.jp/articles/20160331/dde/014/010/003000c

* 第5回バンフ会議(1933年 8月14日から26日まで開催され、米・日・中・英・豪・ニュージーランド・加・比に加え仏・蘭・蘭領東インド(現インドネシア)が新たに正式参加し11地域となりました。テーマは「太平洋地域に於ける経済上の軋轢とその統制」

 その後、この庭園は第二次世界大戦中に荒廃しましたが、1958年に新渡戸博士を紀念し、博士の「われ太平洋の橋とならん」の志に因んだ庭園の整備が、ブリティッシュコロンビア大学庭園委員会によって決定されました。設計施工にあたったのは、日本国外で多くの日本庭園を手掛けていた当時千葉大学園芸学部造園学科の教授だった森歓之助でした。森は設計だけでなく、1年間以上にわたり現地に滞在して施工にも従事しました。そして、この庭園は、1960年に急逝した森が設計した最後の作品となりました。

 その際に施工に携わった現地日系ガーデナーたちは、完成後も10年以上にわたりこの庭園の維持管理に尽力し、1992年に枡野俊明により改修されて今日に至っています。庭園の面積は約1ha、直角三角形状の敷地で、池を中心とした池泉回遊式庭園ですが、中央の池を太平洋に見立て、入り口側から見て右側に日本、左側に北米大陸の樹木を植栽し、一本の橋を架けて新渡戸稲造の「太平洋の橋」を表現しています。

  • メインの道路からの入口
メインの道路からの入口

門の上にある木製看板

門の上にある木製看板「紀」の文字には特段の思いが!

「CHIBA UNIVERCITY」の文字が焼き付く!

CHIBA UNIVERSITY」の文字が目に飛び込む!

  因みに、UBCの庭園設計者は千葉大園芸学部ご出身の森歓之助先生、先日お会いした杉山龍さんも千葉大学園芸学部ご卒業で、奥様も。大学と今の仕事に就いているのは関係はないとおっしゃっていましたが、実は私も千葉大学で学部は教育学部、妻も同じです、大学にはあまり興味はなかったのですが、何かご縁を感じるとともに、ほんの少し誇らしく思いました。

庭園管理・学芸主任のRyo Sugiyamaさん

庭園管理・学芸主任のRyo Sugiyamaさん

 こちらでの新渡戸稲造の紹介です――> http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/inazo-nitobe/

 この公園のテーマは、何といっても「日本と北米大陸との融合」でしょうか、樹種でもそれを表現しています。日本から運んだモミジ、サクラ、ショウブ等、60年以上を経てしっかり根付いていました。

日本(池畔)と北米大陸(その奥)のハーモニー・融合

日本(池畔)と北米大陸(その奥)のハーモニー・融合

 「願はくは、われ、太平洋の橋とならん」

「大平洋に掛ける橋」をモチーフに

「大平洋に掛ける橋」をモチーフに

橋の右側がモミジほかで日本をイメージ

橋の右側がモミジほかで日本をイメージ

橋の左側は地元の樹種で北米大陸をイメージ

橋の左側は地元の樹種で北米大陸をイメージ

少し違った角度から

少し違った角度から

 ブリティッシュコロンビア州とコケの相性は良いと、庭の管理責任者・杉山龍さんのお話。

素晴らしい緑色!

素晴らしい緑色!

 杉山さんの説明によると、新渡戸は最期の時、看護婦さんに最後の望みはと促されて、「軽井沢のせせらぎの音を聞きたい」とおっしゃったといいます。そこで、ジュビリー病院の担当看護婦さんが、ホースで水の音を聞かせてあげたとか。その逸話を基に、公園に滝による水の音とせせらぎを創り出したとのことです。それと、近くのショウブ(菖蒲)は、UBCのこの庭園に明治神宮から持ってきたもので、日本の心をイメージしているとか。一つ庭園と言っても、なかなかその因ってきたる所以の深さに感動します。

滝から落ちるこだわりの水の音

滝から落ちるこだわりの水の音

明治神宮からの菖蒲、庭園メインテナンスも大変です

明治神宮からの菖蒲、庭園メインテナンスも大変です、東京農大からのインターン生

息をのむ美しさ

息をのむ美しさ

 日本からのサクラ、樹齢80年を越えるタキニオイ(http://www7b.biglobe.ne.jp/~cerasus/cera-tn/c-takinioi.html)です。

森先生が持ってきたサクラ「タキニオイ」樹齢80年

森先生が持ってきたサクラ「タキニオイ」樹齢80年

 「Nitobe」は「ナィトーブ」と発音するようですね、こちらでは。新渡戸稲造の遺志と生涯を丁寧に表現した素晴らしい日本庭園です。これを、UBCが整備を決めたこと、メインテナンスを継続していることに、さらに感動します。新渡戸が生きた時代は、彼の意志とは必ずしも違った方向に進みましたが、今を生きる日本人たちは、まさに「スーツを着たサムライ」としてしっかり永く語り続け、理念を継承していかなければならない、そんな「使命」を感じました。

 一通り熱い説明が終わった後、近くのキャンパス内の「Koerner’s PUB(http://koerners.ca/)」で、ビールを飲みながら昼食をご一緒し、さらにお話をお聞きしました。今、この公園のさらなる整備計画も進行中とのことです。新渡戸稲造の足跡をより深く、広く紹介できるような多くの縁ある方々とのコラボレーションが必要だと痛感しましたね。そんな意味もあり、今年11月25日に札幌で開催予定している第一回 INAZOサミット」にもお誘いしました、可能性はかなりあるようですので楽しみです!

このビールのコップ、何かの瓶です!

このビールのコップ、何かの瓶です!

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INAZOサミット 開催趣意書

 新渡戸稲造は、明治から昭和初期にかけて青年や学生に深い人格的感化を与えた教育者・国際人でしたが、今、混とんとする21世紀を生きる私たちにも、その業績から学ぶ事柄が数多くあると思います。日本国内ばかりでなく、広く海外でも多くの地域で幅広い活動を行い、今もその功績は髙く評価されて語り継がれています。

 「INAZOサミット」 開催の目的は、新渡戸稲造とメリー夫人、及び新渡戸家の業績を再確認して顕彰し、縁の地のネットワーク形成を促し、個々の活動の相乗効果を発信する試みです。この数年、日本各地で関わりのある方々との意見交換に基づき、今回、それらを地域の繋がりで「見える化」し、さらに新たな気づきを得る場を「INAZOサミット」として、縁のある土地の持ち回りで開催することと致しました。

 動植物に生命の継承があり、地域社会に歴史の継承があり、人の成育プロセスに精神の継承があります。体験を積み上げ、視座を拡大しながら時代にかかわることは容易ではありませんが、道は険しくとも志を同じくする友人とあるべき方向を見つめて活動していきたいと決意しています。

 「INAZOサミット」の企画が、自由な環境の中で、参加される方々が互いに開かれて創発しあう場になることを期待し、そうしたことを大切にしながら未来の地域・世界を切り拓く活動として、多くの方々と共に歩むきっかけとなることを希望しています。

世話人 (2017.4.2現在)

一般財団法人 新渡戸基金 専務理事 藤井茂

一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 代表理事 秋山孝二

参加が見込まれる方々

~新渡戸稲造縁の地、団体~

【都市】盛岡、花巻、十和田、札幌、東京、カナダ・バンクーバー、ビクトリア、スイス・ジュネーブ、台湾

【団体】(一財)新渡戸基金、盛岡市先人記念館、花巻新渡戸記念館、十和田市の新渡戸記念館、札幌遠友夜学校関係(遠友夜間中学、平成遠友夜学校、等)

【学校】北海道大学、東京女子大学、拓殖大学、ボン大学、ハレ大学、新渡戸文化学園、普連土学園、北星学園、恵泉女学園、津田塾大学、東京大学、京都大学、同志社大学、麗澤大学(廣池学園)、創価大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、ビクトリア大学、スワスモア大学、ハバフォード大学、ジョンズ・ホプキンス大学、国連大学

【その他】新渡戸稲造記念中野総合病院

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新渡戸の足跡 @ カナダ(2)

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 今回のバンクーバー滞在、最初の目的は、ヴィクトリア大学(http://www.uvic.ca/の図書館司書、Tad Suzukiさんとの面談・意見交換です。二日後に現地を訪れる予定ですが、その前に、到着した当日の夕方、バンクーバー市内で食事をしながらお会いしました。

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Tad Suzuki,MTS MA MLS     ( http://www.uvic.ca/library/research/librarians/suzukit/index.php)
INFORMATION SERVICES LIBRARIAN
FIN ARTS,HISPANIC & ITALIAN STUDIES
McPherson Library,University of Victoria

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3時間以上もお話

3時間以上もお話

 Tad Suzukiさんは、これまでに盛岡の「(一財)新渡戸基金」発行の『新渡戸稲造の世界』(http://www.nitobe.com/に数回寄稿されていて、基金の藤井茂常務理事からご紹介をして頂き、今回お会いすることになりました。

 専門とは少々異なっていて、遠友夜学校については特に詳しく調べたことはないと控え目でしたが、新渡戸周辺のことについては興味を持たれていて、ときおり(一財)新渡戸基金の『新渡戸稲造の世界』に寄稿しているとのことでした。その中の一つ、2015年発行の『第24号 新渡戸稲造の世界』では、『新渡戸稲造と平和憲法~南原繁「歴史をつくるもの」の新渡戸理解と憲法九条』と題して、幅広い視点から今の日本の憲法論争に言及され、特に後半部では、「戦争ボケ」している人々への痛烈な指摘が興味深いですね、全く同感です。偶然にも、私の活動報告と同じ号の掲載でした。

* http://www.nitobe.com/sekai24.pdf

 また、お勤めのヴィクトリア大学内は特に新渡戸に縁のある施設はないとおっしゃっていました。お話の中で、市内の新渡戸ゆかりの場所を数箇所、ロイヤル・ジュビリー病院、ビーコンヒル・パーク、バンクーバーからヴィクトリアへのアクセス、市内の位置関係をスケッチで地図まで書いて教えて頂きました。事前に、新渡戸と二世教育に関して論文を発表した野呂博子教授(日本語教育学)(http://www.uvic.ca/humanities/pacificasia/people/faculty/noro-hiroko.php)のご紹介もありました。あいにく今回は時間の都合が合わず面談はかないませんでしたが、野呂先生は教育学(日系教育制度史)がご専門なので、今後も夜学校についても興味があるかもしれません。札幌遠友夜学校の資料一式は、Tad Suzukiさんにお渡しすることを託しました。
 
 野呂先生が以前盛岡の『新渡戸稲造研究』に掲載した、バンクーバーの日系日本語教育に対する新渡戸の影響に関する論文『太平洋の懸け橋~日系カナダ子女の日本語教育と新渡戸稲造』のコピーと、Tad Suzukiさんが今年2月、バンクーバーの日系紙「Vancouver Shinpo」に寄稿された『武士道』に関するエッセイ「新渡戸稲造と『武士道』の平和論」も事前に郵便で届きました。この『武士道』に関する論文は、私の認識とほぼ同じ、お会いした時もこの『武士道』で新渡戸が西洋社会に伝えたかった日本文化・思想について話が盛り上がりました。

* 野呂博子先生の掲載論文 http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I8986235-00

* Tad Suzukiさんの掲載論文 http://www.v-shinpo.com/columns/senkei/3308-toukousenkei170209-3

 それ以外にも、この日の夜のお話で貴重な情報を得ました。バンクーバーは新渡戸記念庭園の他、つい最近亡くなられたUBCの名誉教授ジャン・ハウズ先生(日本思想史)が長年新渡戸稲造と内村鑑三に関する研究をしていたので、日本人の間では新渡戸への関心は高いこと、ビクトリアは新渡戸の生地・盛岡と姉妹都市であることなどです。さらに、Tad Suzukiさんは、「ブリティッシュコロンビア大学(UBC)(https://www.ubc.ca/」で永らく学ばれており、翌日訪問予定のUBCの新渡戸記念庭園となりの「人類学博物館(MOA)(http://moa.ubc.ca/」は是非行くようにとお薦めでした。

 今回、到着その日にヴィクトリア周辺情報他を意見交換できたのは大きな収穫でした。何より、ゆかりの場所を訪問し、新渡戸稲造の最期の地を確かに踏みしめることに、ある種の興奮を覚えた夜となりました、Tad Suzukiさん、ありがとうございます!

東北編 松島、石巻、女川 2017

Posted by 秋山孝二
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 今回の東北の旅、盛岡の翌日早朝には仙台に戻って、そこから仙石線で松島で途中下車、さらに石巻・女川を訪問し、震災地跡を知人の案内で巡りました。東日本大震災の被害は6年を経て今さらその大きさに衝撃を受けましたが、特に、石巻・大川小学校跡地が重かったです。

<これまでの被災地見学 2013年3月>

* 仙台・荒浜地区ほか http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16071

* 仙台・語り部タクシー http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16073

 松島では、海の風景とは別に、海岸近くで石を割って根を張る樹木の力が印象的でした、凛と根を張る樹木の力です。

松島で

松島で津波避難指示標

 石巻では日和山公園からの景色、満開の桜、あの大震災から6年の姿です。

 途中、海岸線の新設された防潮堤と生き残った防風林のまっすぐ伸びる風景とのコントラスト、果たしてこの時間の経過で、私たちは本当に「津波」を含めた自然現象から自らを守る「科学技術」、「知恵」を持ちえたのでしょうか?如何にも無機質な防潮堤に「英知」のカケラも感じません、地元住民を無視した政治の貧困をただ痛感するのみで。

防潮堤

防潮堤、右は生き残った防風林

 さらに女川では。高台にある医療センター、ここの一階まで津波が来たそうですね、信じられません。震災当時・直後の様子が展示されていました。

高台の女川医療センター
高台の女川医療センター

慰霊の碑とたくさんの供花

慰霊の碑とたくさんの供花

 そして、大川小学校です、校庭で50分以上も児童たちが待機していたとか。犠牲になったいのちの叫びが今も聞こえてきそうでした。

今もお参りの方が絶えない

今もお参りの方が絶えない

大川小学校で

大川小学校で

津波の恐るべき力

津波の想像を越える力

 あちこちに、仮設住宅はまだまだ続いています。

延々と続く仮設住宅

延々と続く仮設住宅

 被災地を巡る途中、脳裏をずっと流れる中島みゆきの「倒木の敗者復活戦(http://www.uta-net.com/movie/136747/」。人々は「倒木」を「東北」と読み替えて歌い続けています!

 傷から芽を出せ 東北の復活戦!!!

東北編 盛岡 2017

Posted by 秋山孝二
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 今回、札幌から京都に行って「全国寺島実郎戦略経営塾(http://www.terashima-bunko.com/terashimabunko-juku/strategic-management.html」に参加し、そこから新幹線を乗り継いで東北・仙台に移動して二日間の「第30回全国経済同友会セミナー(https://www.doyukai.or.jp/newsrelease/2017/170421a_2519.html」、その後、(一財)新渡戸基金の藤井茂常務理事と意見交換のために北上して盛岡へ。

 盛岡市内は丁度桜が満開でした。有名な「石割桜」、400年の風雪に耐えて堂々たる姿です!

有名な「石割桜」、満開でした!

有名な「石割桜」、満開!

裏側から見ると

裏側から見ると

 市内には文化の薫りがいっぱいです、まち全体に興味あるポイントが。

盛岡中学校跡

盛岡中学校跡

 これまでの盛岡に関わる記事

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16806

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22677

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24837

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26860

全国経済同友会セミナー 2017(上)

Posted by 秋山孝二
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 毎年春に開催される「全国経済同友会セミナー」、今年2017年は仙台で第30回が開催されました、テーマは、「新たな創造のシナリオ~復興・地方創生へ向けて~」です。私は北海道経済同友会の幹事を20年近く務めていますが、この10年間は毎年、このセミナーに足を運んで学んでいます。

*今年のプログラム https://www.doyukai.or.jp/newsrelease/2017/170421a_2519.html

1200名を越える登録!

1200名を越える登録!

 これまでのこの会の報告は以下の通り

* 2016 岡山 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26260

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26325

* 2015 金沢 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23132

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23136

* 2014 静岡 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%81

* 2013 盛岡 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803

* 2012 富山 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12630

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12606

* 2011 福岡  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8221

* 2010 高知 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3911

* 2009 札幌 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1272

 今年の基調講演は、日本IBM(株)執行役員・最高技術責任者(CTO)の久世和資さん、「次世代情報記述と産業変革~日本企業がAI(拡張知能)で攻める時~」です。「ブロックチェーン」、「AI」、「IoT」、「クラウド」、さらに「ニューロチップ」、「量子コンピューター」等について、最先端のお話は刺激的でした。

久世和資さん

久世和資さん

 久世和資さんとは昨年の旭川で開催された「IBM北海道会議(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27905」でもご一緒でした。

 今年もその後、5つの分科会、「大震災の教訓」「技術革新」「労働市場のパラダイムシフト」「持続可能な社会の構築」「総合観光戦略」に参加者は分かれ、私は第4分科会「エネルギー・環境イノベーション創出による持続可能な社会の構築」に参加しました。地球温暖化対策の世界的枠組み(COP21パリ協定)ほかの基本的認識から、日本を代表する技術開発当事者の皆さんの意見交換は、経営者としての日本企業の底力を感じ、勇気を得ました。毎回思うのですが、この会議は経営者の集まり、特徴は課題の優先順位、問題の大小が経営を預かる現場の方々なので実に明確で分かりやすいことだと思いますね。アカデミック・官僚の方々の弱点は、理屈の一貫性と論理性に重点が置かれていて、リアリティに欠けるお話が多いことでしょう。

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<第4分科会>

「エネルギー・環境イノベーション創出による持続可能な社会の構築」

議長:
須藤 誠一 中部経済同友会 代表幹事/ジェイテクト 会長 http://www.jtekt.co.jp/

パネリスト:
中鉢 良治 国立研究開発法人産業技術総合研究所 理事長 http://www.aist.go.jp/aist_j/information/index.html
髙村 ゆかり 名古屋大学大学院 環境学研究科 教授 http://www.sis.nagoya-u.ac.jp/staff/takamura.html
大島 卓 中部経済同友会 会員所属企業/日本ガイシ 社長 http://www.ngk.co.jp/info/message/index.html
小島 康一 中部経済同友会 会員所属企業/トヨタ自動車 FC技術・開発部主査 http://www.rieti.go.jp/jp/events/14072201/pdf/kojima.pdf

産・学の視座から

産・学の視座から高品質の議論!

 高村ゆかり先生の世界の動きの概略は、日本の今の経営者、とりわけ地方の中小企業経営者が特に認識しておかなければならない視点だと思います。京都議定書とパリ協定の違いは、先進国・新興国を含めてほぼすべての国が議論に参加し合意したこと、そのうち80%の国プラスEUが締結していること、世界の中でゲームチェンジが起こったこと、ビジネスが動く取り組みが始まったこと、と指摘され、投資家の眼が、「気候変動リスクの開示」を企業に要求することに大きく変わってきていると説明されました。これは、実は企業にとっては大いなる「チャンス」でもあるのですよね。北海道経済同友会の場では、残念ながらこの種の話題が殆ど議論されません。

 「COP21パリ協定」については、この取りまとめの中心人物、クリスティーナ・フィゲレスさんのお話を昨年9月に香港で間近で聴きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=28015)。

 「持続する社会」は、イコールで「持続する志」ではないか、という言葉で分科会は締めくくられました。

遠友みらい塾 設立1周年!

Posted by 秋山孝二
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 「遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/」は設立一周年、先日、第7回例会を寺島実郎塾長を迎えて開催しました。

これまでの記載――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%E5%A1%BE

 塾長の寺島実郎さんからは、人工知能(AI)、宗教、「インテリジェンス」と「インフォメーション」の違い、17世紀オランダをはじめとする世界認識等の幅広いお話があり、先進各国が内向きになっている状況等、塾生との活発な質疑が行われました。引き続き塾生からは多くのプロジェクトの発表があり、私からは来年11月開催予定の「INAZOサミット」の概略、実行委員会立ち上げ等を説明しました。前回にもお話をした、ハードウエアとしての「記念館建設」プラン、ソフトウエアとしての「遠友みらい塾」、そしてネットワーキングとしての「INAZOサミット」と骨格を再度確認しました。スタートからほぼ1年を経過した「遠友みらい塾」ですが、2年目以降の活発な活動を予感させるものになりました、次回は2017年1月28日13時30分、同じ会場で開催予定です。

会場いっぱいの参加者

会場いっぱいの参加者 写真撮影:鹿野内 太一

一周年記念で寺島実郎塾長のお話

一周年記念で寺島実郎塾長のお話

 これまでの各種取り組みの報告と今後の活動への提案、ゆるいつながりで一年間やってきましたが、それぞれのフィールドがそれぞれの課題解決に向けて着実に動き始めています。最初は「SAPONISMO(http://sa-po.net/」。

「SAPPORONIZMO」プロジェクトの亀田さん

SAPONISMOプロジェクトの亀田敏美さん 写真撮影:鹿野内 太一

 続いて以前にもご紹介した「リサイクルプロジェクト(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27841)」。

「デロリアンプロジェクト」の宮澤洋子さん

「デロリアンプロジェクト」の宮澤洋子さん 写真撮影:鹿野内 太一

 続いては「『農業本論』ほか読書会(http://enyumirai.main.jp/category/%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E4%BC%9A/」。

「農業本論」ほかの読書会、三上節子さん 写真撮影:鹿野内 太一

「農業本論」ほかの読書会・三上節子さん 写真撮影:鹿野内 太一

 最後は、「日本自治ACADEMY(http://www.japan-a-academy.jp/aisatsu/index.html」の取り組み報告、前回も谷理事長に参加して頂きました、地域がアジア・世界と直接交流時代です。

自治体まちづくりプロジェクト   写真撮影:鹿野内 太一

日本自治ACADEMY・千葉正和さん 写真撮影:鹿野内 太一

 当日配布した「INAZOサミット」の概略は以下のようです。~~~~~~~~~~~~~~~~~

< INAZOサミット 企画概略>

目的 : 新渡戸稲造とメリー夫人、及び新渡戸家の業績を顕彰し、再確認してネットワーク形成を促し、個々の活動の相乗効果を発信する

開催: 毎年一回、ゆかりの地で持ち回り開催、第一回を201711月札幌で開催予定

企画 : 基本的には各地で特色を活かした参加型の企画、毎年「実行委員会」を設立してユニークな内容で実施。第一回の札幌での開催は、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」、「遠友みらい塾」が軸となって実行委員会を立ち上げてスタート。来年に向けてFBですでに「実行委員会(https://www.facebook.com/groups/994582350667325/)」ページ作成済み。

* ビデオメッセージを含めて参加が見込まれる方々 ~新渡戸稲造ゆかりの地、団体~

【都市】 盛岡、花巻、十和田、札幌、東京、カナダ・バンクーバー、スイス・ジュネーブ、台湾

【団体】 (一財)新渡戸基金、盛岡先人記念館、花巻新渡戸記念館、十和田市立新渡戸記念館、札幌遠友夜学校関係(遠友夜間中学、平成遠友夜学校、等)

【学校】 北海道大学、東京女子大学、拓殖大学、ボン大学、ハレ大学、新渡戸文化学園,普連土学園、北星学園、恵泉女学園、津田塾大学、東京大学、京都大学、同志社大学、麗澤大学(廣池学園)、創価大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、スワスモア大学とハーバフォード大(この2つに新渡戸史料が多くある)、ジョンズ・ホプキンス大学、
国連大学

【その他】 新渡戸稲造記念中野総合病院

<参考>

北海道での足跡

―岩手県出身、北海道で学び、後にメリー夫人とともに二度目の札幌生活
―農政者として北海道の開拓事業と農業の発展に大きく貢献
―教育者として、特に女性、貧しい子供の人材育成に大きく貢献

―「遠友夜学校」設立により50年のボランティア教育活動の礎

新聞記事2015 ~按針サミット、バッジで応援 市民の会が製作 伊東~

伊東市で開かれる按針サミットを盛り上げようと発足した「按針サミットを応援する市民の会」(杉本総一郎会長)が20日までに記念のオリジナル缶バッジを製作し、同市のJAあいら伊豆8支店などで取り扱いを始めた。1口500円の事業協賛者に渡す。同市在住の彫刻家重岡建治さんのデザイン。

Naomiさん、来日!

Posted by 秋山孝二
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 「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の記念館建設プロジェクト、これまでにも報告をしていますが、Naomiさんが米国マサチューセッツ州から札幌にいらっしゃったので、久しぶりに意見交換をする時間をもちました。

* 2年前 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19508

* 昨年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23348

Naomiさんを囲んで

Naomiさんを囲んで

 ファンドレイジング、建設までの間の公園内敷地の活用方法等、面白いアイディアも出てきてワクワク感いっぱいでした。また、後に盛岡、花巻、十和田の新渡戸関係の緒施設も視察されて、さらにイメージを膨らませたようです。盛岡の新渡戸基金・藤井茂常務理事には大変お世話になりました、心から感謝申し上げます。

『すべての日本人へ』、出版記念!

Posted by 秋山孝二
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 (一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/)の常務理事・藤井茂さんと、元新渡戸文化学園中学高校校長の長本裕子(http://www.tokyobunka.ed.jp/school_guide/youkoso/koutyou.html)さんの共著、『すべての日本人へ~新渡戸稲造の至言』の出版祝賀会が、東京と盛岡で和やかに開催されました。昨年一年間にわたり盛岡タイムスに連載した《新渡戸稲造の至言》が、単行本として発行されたのです。東京の祝賀会で司会をされた柴崎由紀さんのブログでも紹介されています。

* http://inazo-nitobe.blogspot.jp/2016/05/blog-post_63.html

著書の表紙:新渡戸直筆のイラストも

著書の表紙:新渡戸直筆のイラストも

 開会直後は、賀川豊彦の詩「永遠の青年(http://kagawabooks.blog.shinobi.jp/%E8%A9%A9%E9%9B%86/)」の朗読。

冒頭の詩の朗読と司会者・柴崎由紀さん(左)

東京では冒頭に詩の朗読と司会者・柴崎由紀さん(左)

著者のお一人・藤井茂さん(右)と東京女子大学・小野祥子学長

著者のお一人・藤井茂さん(右)と東京女子大学・小野祥子学長

もう一人の著者・長本裕子先生

もう一人の著者・長本裕子先生

参加者で集合写真

参加者で集合写真

 さらに新渡戸基金の本拠地、盛岡でも祝賀会が開催されました。開会にあたり、「新渡戸稲造を讃える歌」を太田代政男さまの素晴らしい歌声で披露されました!

会の冒頭で素晴らしい歌声

スタートは素晴らしい歌声

 地元盛岡では、産学官の幅広いリーダーがお集まりになり、花巻、東京からも足を運ばれていらっしゃった方も多かったです。光栄にも、私は乾杯の音頭を言われて、新渡戸稲造ご夫妻によって設立された「札幌遠友夜学校」記念公園、記念館建設に向けた取り組みの現状を少しご紹介する機会にもなりました。

<札幌遠友夜学校記念館建設の取り組み>

* http://nitobe-enyu.org/

* http://enyumirai.main.jp/

 祝宴では、皆さん席を立ってあちこちで人の輪ができて、多くの方々と交流して楽しかったですね。それと会の後、お二人の著者を囲んでの少数の懇親会がまたまた大変盛り上がりました。私も普段はあまり撮ったことがなかったカメラのビデオモードだったり、自分の声がリラックスしていることに驚きました。やはり、私の体には、半分東北の血が流れているのでしょうね、八戸出身の父を思い出しながら、ふとそんな思いにも耽りました。

会終了後は、少人数での懇親会

会終了後は、少人数での懇親会

全国経済同友会セミナー 2016 (上)

Posted by 秋山孝二
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 今年も「全国経済同友会セミナー」が、1400名の登録で岡山で開催されました。「地域」をテーマに、歴史からひも解く実り多きディスカッションの数々でした。

 これまでのこの会の報告は以下の通り

* 2015 金沢 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23132

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23136

* 2014 静岡 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%81

* 2013 盛岡 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803

* 2012 富山 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12630

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12606

* 2011 福岡  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8221

* 2010 高知 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3911

* 2009 札幌 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1272

今年は第29回

今年は第29回

 二日間の冒頭の井原木隆太(いばらぎりゅうた)岡山県知事(http://www.pref.okayama.jp/page/298941.htmlのご挨拶、テンポよくスピード感あふれてよかったです、後から伺うと女子マラソンで優秀なオリンピック選手を輩出している地元の(株)天満屋(http://www.tenmaya.co.jp/)の社長だったとか、さすがですね。この場の登壇者としてはピッタリのキャリアでした!

岡山県知事の歓迎ご挨拶(前(株)天満屋の社長

井原木隆太岡山県知事の歓迎ご挨拶、(株)天満屋の前社長

 基調講演は「エコノミスト」誌の元編集長、Bill Emmottさんです。「『地域』から日はまた昇る~Local powerhouses in a global economy」と題して、カール・マルクスで始まり、イタリア・トリノ地方、イギリス・マンチェスターの事例等から、最後はピーター・ドラッカーの言で締め、21世紀における「地域創生」を語りました。

* http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140117/258372/

 彼が言う「地域創生」は二つのポイント:

1) 若い人にチャンスを与える地域~特に地元の大学等との連携で

2) 歴史・文化の価値を大切にしている地域~外国人を引き付ける魅力として

基調講演はビル・エモット氏

基調講演はビル・エモット氏

イギリス・マンチェスターの事例も

イギリス・マンチェスターの事例も

 その後の分科会、今年も冨山和彦さん、山崎史郎さんを追いかけて第5分科会への参加でした。

* http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/15/434169/072000025/

第5分科会

第5分科会

今年も山崎史郎さんの登壇

今年も山崎史郎さんの登壇

国の政策

国の政策

 それぞれの地域の特徴も理解できて、どこも頑張っているな、というのが正直な印象でした。山﨑史郎さんとはこの日の夜にホテルロビーでバッタリお会いし、その時、彼が「今、熊本で大きな地震があったようだ」とおっしゃっていました。それからの地震を巡るリアルストーリーは後ほどに・・・。

10・5 新渡戸稲造命日祭 in 盛岡

Posted by 秋山孝二
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 毎年10月15日は盛岡で開催される「新渡戸稲造命日祭(http://www.nitobe.com/meiniti.pdf」、(一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/gaiyo.htm)の藤井茂常務理事からお誘いがあり、参加しました。藤井さんにはこれまで、大変お世話になっています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E8%97%A4%E4%BA%95%E8%8C%82

 今年のプログラムは、対談に続いて追悼会・懇親会でした。

【対談】

「新渡戸記念中野総合病院への道のり」 新渡戸記念中野総合病院(http://www.nakanosogo.or.jp/)理事長・院長 入江徹也 氏

聞き手 新渡戸基金 常務理事 藤井茂 氏

【追悼会・懇親会】

左・ゲストの、右はコーディネーターの藤井茂さん

左・ゲスト入江徹也理事長・院長、右はコーディネーターの藤井茂さん

東京・中野区の新渡戸記念中野総合病院 院長

東京・中野区の新渡戸記念中野総合病院 入江徹也 理事長・院長

(一財)新渡戸基金・藤井茂専務理事

(一財)新渡戸基金・藤井茂常務理事

全てが終了して、記念撮影

全てが終了して、記念撮影

 今年10月1日から、「新渡戸稲造記念」と病院名を改称してのリ・スタート。病院設立に深く関わった新渡戸稲造の理念を再確認し、入江理事長のお話から、21世紀の医療を現場で提供していく意思を感じました。「Back to the basic !」、企業も医療機関も同じですね。

 盛岡での少しの時間、また、「先人記念館(http://www.mfca.jp/senjin/」に足を伸ばしました。特別展「女性のチカラ~カテイの教え」では、新渡戸稲造と母・セキ、原敬とリツの記述も詳細で、「母の持つ力」に焦点を当てて紹介されていたので、少し先の「原敬記念館(http://www.mfca.jp/harakei/)」にも行ってみました。短い時間でしたが、標高2,038メートルの岩手山を背景に、秋の素晴らしい風景でした。

先人記念館と背景の岩手山

先人記念館と背景の岩手山

原敬の生家

原敬の生家

 そして翌日早朝の盛岡駅構内。

盛岡駅には大きな鉄瓶も

盛岡駅には大きな鉄瓶も

 この数年、続けて訪れている盛岡市、経済・文化・芸術、何回来ても感じる歴史・文化の香りですね。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16806

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22677

新渡戸 Days、濃密でした!

Posted by 秋山孝二
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 「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」は第3回目のフォーラムを開催しました(http://nitobe-enyu.org/award_ceremony_invitation/)。当日の様子は後日、録画でHPに掲載します。

 これまでのフォーラムの記録はこちらです。~~~~~~~~~~~~~~~~~

* 2013年  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17103

*  2014年  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20282

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 今年は作文・論文コンクール(http://nitobe-enyu.org/120-essay/)授賞式も同時に行いました。

<受賞者>

優秀賞  須田 洵(まこと)氏

「新渡戸稲造の思想と札幌遠友夜学校精神の今日的意義」

優秀賞  谷口 稔 氏

「新渡戸稲造の『武士道』と札幌遠友夜学校に学ぶ」

佳 作  中島 悠介 氏

「新渡戸稲造の思想と札幌遠友夜学校精神の今日的意義」

左:中島さん、中央:須田さん、右:谷口さん

左:中島さん、中央:須田さん、右:谷口さん

 続いては藤井茂先生の記念講演、ご本人のご要望でもあり、質疑応答にもたっぷり時間をとって頂きました。

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演題 「新渡戸稲造 ~ 世界に示した紳士道」

講師:  藤井 茂 氏 (一般財団法人 新渡戸基金 常務理事・事務局長、新渡戸研究家、著述家)

* 一般財団法人 新渡戸基金(http://www.nitobe.com/

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藤井茂常務理事の特別講演

藤井茂常務理事の特別講演

 約100名の参加者は、旅行中で札幌に滞在中だった方、本州からの方を含めて、藤井茂先生による新渡戸稲造の著書以外の日常生活・言葉から読み解く人物像に、魅入った2時間半でした。新渡戸思想は、私たち自身の日々の行動の中で体現していくことの大切さを強調されたように思います。

 講演会終了後は交流会、腰にコルセットを装着してまでご参加になった方もいたり、さらに新渡戸稲造の実像で盛り上がりました、身長は172センチ、血液型はB型とか。「新渡戸先生と同じだ!!」と絶叫する方もいらっしゃって、最後まで名残惜しいひと時でした。

懇親会での盛り上がり

懇親会での盛り上がり

藤井先生、受賞者の方々、「考える会」運営委員

藤井先生、受賞者の方々、「考える会」運営委員

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 このフォーラムに先立って、前日に勉強会も開催しました、藤井茂先生によるテーマ「有島武郎と新渡戸稲造」です。頂いたお土産も新渡戸です。前日の夜に盛岡を発って、この日の朝、札幌駅にご到着、仮眠をとっての過酷な日程の中でしたが、熱心な勉強会となりました。

勉強会での藤井茂先生

勉強会での藤井茂先生、有島の人生の師は新渡戸、と!

クッキーにも新渡戸

藤井先生のお土産、クッキーも新渡戸

学びの数が多すぎて、とてもここには書き切れません。ただ、南部藩・藩校「作人館(http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000130874)」への言及部分は、歴史を振り返りつつ興味深かったですね。

 今回も、自分が主催の一員だと当日の様子の写真撮影がままらならず、残念ではありますが、とにかく濃密な二日間でした。