新渡戸命日祭 2024

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 岩手県盛岡市で毎年開催されている「新渡戸稲造命日祭」、今年は15日ではなく14日に開催され、十和田の三本木開発と十次郎について、奈良哲紀さんのご講演でした。冒頭に、この間の札幌での私たちの活動とご挨拶の時間を頂き、私からこれまでの経緯、今の状況、今後の展開についてご報告致しました。

* top page - (一社)新渡戸遠友リビングラボ(旧 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会)

 終了後に参加者の方々とと個別にお話もできて、更に新渡戸を囲んでのネットワークが広がりました。

* これまでの命日祭の記事ーー> 秋山孝二の部屋

 奈良さん、お元気で嬉しかったです!

* 三本木原の開拓史 | 新渡戸記念館

 藤井茂さんとのトークの後に、自作の動画『三本木の開発と十次郎の功績』を披露、素晴らしい出来栄えでした!!!

感動、大山綱夫先生のご講演!

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 久しぶりに大山綱夫先生のお話を伺い、大いに感銘を受けました。

 北海道大学農学大学院の市民公開講座、『内村鑑三・新渡戸稲造・宮部金吾~青春の志と生涯~』と題して、大山綱夫先生のご講演でした。

* これまでの大山綱夫先生関係記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E7%B6%B1%E5%A4%AB

 内村鑑三、新渡戸稲造の著書はかなり目に触れるのですが、宮部金吾に関する書物が少ない現状、しかし、彼の地味ながら支える二人との関係は、大変大きな影響があったと推察するとの大山先生の見解でした。また、『坂の上の雲』を引用して、ほぼ同時代を生きた三人にもかかわらず、日露戦争等で活躍した秋山兄弟ほかを著名にした時代背景の中で、反戦平和を一貫して言論で追及した内村・新渡戸・宮部は、比較してあまり歴史的に語られてこなかったのではないかとの問題提起もありました。それどころか、内村も新渡戸も当時の軍国主義に迎合するマスメディア・言論界からはバッシングを受け続けて、不遇な生涯とも言えました。ただ、彼らが育てた数多くの人材が、戦後の日本の教育、言論界で中心的な役割を果たした事実、それが彼らの功績と高く評価する必要があるだろうとのご指摘、私はまったく同じ思いを抱いています。

 講演終了後は、司会の久田徳二さんと盛岡からお越しの(一財)新渡戸基金の藤井茂理事長と大山綱夫先生との鼎談でした。宮部金吾の更なる深堀も興味をそそられました。

 穏やかな語り口、しかしながらその内容には凛とした理念があり、この日会場いっぱいに集まった聴衆に感動を与えたのは間違いありません。講演終了後に、大山先生にご挨拶もできてよかったです。どうか、これからもお元気でお過ごしください。

市民講座 新渡戸稲造講演会!

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 すっかり報告が遅くなりました、先月の新渡戸稲造講演会、札幌農学同窓会主催でした。

* https://www.alumni-sapporo.or.jp/news/9%e6%9c%8823%e6%97%a5%e3%81%ab%e6%96%b0%e6%b8%a1%e6%88%b8%e7%a8%b2

 冒頭に北海道大学横田篤副学長のご挨拶。

 札幌農学同窓会の松井博一理事長が藤井茂さんのご紹介。

新渡戸命日祭ほか 2021

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 今年も岩手県盛岡市で『新渡戸命日祭』が開催されました。更に今年は昨年延期になった『第4回稲造サミット』を兼ねての開催と銘打っていたので一層期待して行きました。

* これまでの「命日祭」記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E5%91%BD%E6%97%A5%E7%A5%AD

 メインプログラムは対談です、『新渡戸稲造と津田梅子』と題して、津田塾大学の髙橋裕子学長、新渡戸基金の藤井茂理事長のご登壇。津田梅子の父・津田仙、留学した5人の女性の詳細と梅子の2回目の渡米等、一昨年より一層深掘りしたお話は大変興味深いものでした。

* 2019年十和田でのサミットーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%AC%AC3%E5%9B%9EINAZO%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88+%40+%E5%8D%81%E5%

 会場では十和田の奈良哲紀さんとの再会も。

 更に毎年お世話になっている岩手めんこいテレビの工藤哲人さん、それと北海道からの遠藤大輔くんも。

 盛岡駅では先人の功績を称える展示。

 今回の盛岡での集まり、率直に言って「稲造サミット」を冠するには極めて不満で失望しました。サミットは幅広い方々のネットワーク形成が第一の目的、しかしながら今回は例年の「命日祭」の設えで、サミットのサミットたる所以をどこにも感じませんでした。このままではまた従来の「おらが稲造」の集まりに立ち戻ってしまう危惧を抱きました、来年に向けて再度企画を練り直しての別の場所での開催を望みたいです、できれば東京、もし誰も手を挙げる人がいなければ再び札幌での開催でも宜しいのではと帰り道に考えていました。

新渡戸十次郎 生誕200年祭(下)

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 午前の部が終了後は、別室で三密をさけてのご当地弁当の時間。

ご当地弁当!

ご当地弁当!

 午後からはいよいよ青山淳平さんの新著記念のご講演です。

【第2部】

出版記念会

* 青山淳平『それぞれの新渡戸稲造』

* フォーラム第3号刊行「第3回稲造サミット」特集

 最初に『森の泉社(https://honnoizumi.co.jp/)』の社長・新舩海三郎氏が昨今の出版事情と今回の出版経緯について。

出版社代表

「本の泉社」社長 新舩海三郎氏

 続いて青山淳平さんのお話。

青山淳平さん

青山淳平さん

 講演に続いては、フォーラム第3号刊行「第3回稲造サミット」に寄せてのコーナー。

〇 (公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長 秋山孝二氏

〇 NPO法人 十和田歴史文化研究会 理事長 小笠原カオル氏

 昨年11月開催の稲造サミット関連のご報告。 私もこのサミットの生みの親としてその経緯をお話する時間を頂きました。

 そして、【第3部】

「台湾と、根っこでつながってる青森県」 交流構想を考える、では、

 パネリストは、友田博之氏、藤井茂氏、奈良哲紀氏、コーディネーターは神重則氏で、研究書や古文書の解読、翻訳、勉強会、年表編纂部会、幕末南部藩及び台湾歴史文化探訪研修部会の活動について語り合いました。

パネルディスカッション

パネルディスカッション、左から神、友田、藤井、奈良、の各氏

 特に奈良さんは昨年のサミット翌日のツアーバスと同様、十次郎の無念の行の報告で号泣されました。

感極まる奈良さん!

感極まる奈良さん!

 コロナ禍でコンパクトな企画に変更したとはいえ、大変濃密な十和田市での一日となりました。終了後は、奈良さんの車で八甲田山系の山道を走り抜けて青森に宿泊しました。

新渡戸十次郎 生誕200年祭(上)

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 毎年10月15日の『新渡戸稲造命日祭』、今年10月に予定されていた第四回『稲造サミット』は、いずれもコロナ禍の中、相次いで中止となりましたが、『新渡戸十次郎生誕200年記念大会』は、実行委員会の判断で感染防止体制を万全にして開催されました。私も第三部で稲造サミットの設立経緯等についてご報告させてもらいました!

* 『新渡戸稲造命日祭』関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0%E5%91%BD%E6%97%A5%E7%A5%AD

* 『稲造サミット』関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=INAZO%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88

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新渡戸十次郎生誕200年記念大会

<役員のご紹介(敬称略・五十音順)>

十次郎生誕200年記念大会実行委員会 実行委員長  友田 博之

大会長

中野英喜    「幻の穴堰」ほかのオーナー、実業家

実行委員長

友田博之    三戸町教育委員会教育長

名誉大会長

新渡戸偉代   十次郎5代目子孫

委員

青山淳平    ノンフィクション作家

秋山孝二    (公財)秋山記念生命科学振興財団理事長ほか

伊藤一允    青森県文化財保護協会副理事長

岩本由輝    東北大・山形大・東北学院大名誉教授

大里康正    世界旅行作家・カメラマン・語学堪能

草原克豪    拓殖大名誉教授・財団法人英語教育協議会理事長

齋藤利男    弘前大学名誉教授・弘前学院大学教授

塩谷未知    青森中央学院大教授

下谷栄治    三沢おもちゃ病院院長ほか

神 重則    みちのく銀行地域創生部部長

高木まゆみ   株式会社また旅くらぶ代表取締役社長

館山紀大    青森市社会科副読本編集元委員長・青森市立筒井小学校元校長

田村まさよし  画家

福士順一    みきの保育園園長・青森県立南高校元校長

藤井 茂    財団法人新渡戸基金理事長・東北アメリカ協会会長ほか

蛇口剛義    南部(八戸藩)藩士蛇口伴蔵5代目御子孫・八戸高校元校長ほか

松沢幸一    株式会社明治屋代表取締役社長・前キリンビール社長ほか

< プログラム >

【第1部】

〇初めての新渡戸十次郎生誕祭にあたって

〇「現在の十和田市へ引き継がれた十次郎のまちづくり構想」

講師 青森県文化財保護協会副理事長 伊藤一允氏

〇「十次郎と辿る南部藩三戸城の歴史」~国の史跡目指して、東北最大級の城跡発掘調査から

講師 三戸町教育委員会 野田尚志氏

【第2部】

出版記念会

* 出版に寄せてのご挨拶 「本の泉社」社長 新舩海三郎氏

* 講演「それぞれの新渡戸稲造」著者 青山淳平氏 『十和田との出会い』

* フォーラム第3号刊行「第3回稲造サミット」に寄せて

(公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長 秋山孝二氏

NPO法人 十和田歴史文化研究会 理事長 小笠原カオル氏

【第3部】

「台湾と、根っこでつながってる青森県」 交流構想を考える

パネリスト 友田博之氏、藤井茂氏、奈良哲紀氏

コーディネーター 神重則氏

研究書や古文書の解読、翻訳、勉強会、年表編纂部会

幕末南部藩及び台湾歴史文化探訪研修部会

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 まずは冒頭ご挨拶から午前中の第一部の様子をご紹介。

中野実行委員長の開会ご挨拶

中野秀喜大会長の開会ご挨拶

実行委員長

友田博之 実行委員長

講演

ご講演

三戸教育委員会野田さん

三戸教育委員会野田尚志さん

 南部藩三戸城の歴史についてのご説明は大変興味深いものでした。

藤井茂さん新著 祝賀パーティ

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 盛岡の(一財)新渡戸基金の藤井茂理事長が、新著『増田義一伝(https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-33892-7)』を出版し、その記念祝賀パーティが東京で開催されました。

一代の出版人 増田義一伝

『増田義一伝』 HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 明治から昭和初期にかけて、新渡戸稲造、大隈重信、渋沢栄一ら政財界の重鎮や学者たちから
絶大な信頼を受けた出版人がいた。
 その人の名は「増田義一」。

 多くの良識ある読者から絶大な支持を得た『実業之日本』の創刊から携わり、
『婦人世界』『少女の友』などの雑誌を矢継ぎ早に成功させ、
版元である実業之日本社を大正期を代表する出版社へと牽引。
大日本印刷の初代社長でもあり、日本の出版界に大きく貢献した人物である。

 同社の経営と並行して衆議院議員に8回当選、衆議院副議長などを務めた一方で、
その功績とは裏腹に、いま「増田義一」を知る人は皆無に近い。
なぜ、出版人・増田義一は、あの時代の重鎮と大衆の心をつかみ、
実業之日本社という出版社を一時は日本一の存在に高めることができたのか。

 一代の出版人・増田義一の生誕150年であり没後70年を記念し、
彼の79年の軌跡と人柄、そして生涯貫いた志を、新渡戸稲造の研究家が描いた初の評伝。
現社長による「解説」も所収。

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 10月末に十和田市でお会いした方々とも再会しました。

* 『第3回INAZOサミット』ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%AC%AC3%E5%9B%9EINAZO%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88

右から作家の青山淳平さん、中野さん、私、小笠原さん

右から作家の青山淳平さん、中野英喜さん、私、小笠原カオルさん

 祝賀会の冒頭は、増田義一さんが創業者の(株)実業之日本社(https://www.j-n.co.jp/)、岩野裕一社長のご挨拶。10月の盛岡での「新渡戸稲造命日祭」でパネリストをされていました。

* 「命日祭」関連記事ーー>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37168

実業之日本社の岩野裕一社長のご挨拶

実業之日本社の岩野裕一社長のご挨拶

 岩野裕一社長は、パーティでもお話をしましたが、北海道池田町で小学校時代を過ごされたそうです。当時の貴重なお話を聞かせて頂きました。

 藤井茂理事長も御礼のご挨拶。増田義一と新渡戸稲造との浅からぬ関係をご説明されて、さらに新渡戸稲造博士の幅広い懐の深い人となりに感動しました。

藤井茂理事長

藤井茂理事長

 10月の十和田、12月の東京と、今年も新渡戸稲造博士を巡って、一層その人間像を深めた時間となりました、感謝ですね。

新渡戸 命日祭 2019

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 今年も10月15日は盛岡で『新渡戸稲造 命日祭』が開催されました。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0%E5%91%BD%E6%97%A5%E7%A5%AD

 今年は9月に関東を襲った強風の台風、10月に豪雨を伴った台風の影響で東日本各地に大きな被害を及ぼしましたが、盛岡ではそれほどひどくは無かったようです。それでも倒木があったりで。

岩手山と盛岡市内を流れる川もそれ程の増水はなく

岩手山と盛岡市内を流れる川もそれ程の増水はなく

街なかでは倒木も

街なかでは倒木も

 今年は(株)実業之日本社(https://www.j-n.co.jp/)代表取締役社長の岩野裕一さん、取締役会長の増田義和さんをお招きしての鼎談でした。

左は岩野裕一社長、右が増田義和会長

左は岩野裕一社長、右が増田義和会長

 岩野社長からは、近代日本における出版業界の歴史を分かりやすくご説明して頂きました。社是の『真・信を以って宝とす』の根本にも言及されました。初代社長の増田義一氏の進取の気性のエピソードの幾つかのご披露も。

 新渡戸稲造と共通する視座として、女性・子供たちへの優しい眼差しと励まし、いわゆる上から目線ではない「通俗性」があるとのご指摘でした。思い起こせば、2年前の札幌で開催された「第一回INAZOサミット」の基調講演、寺島実郎さんのお話にも、新渡戸稲造の凄さは、『武士道』で示された優れた見識以上に、『世渡りの道』で明らかになっている庶民への温かい眼差し、「通俗性」にこそ、人間的な幅・奥行きを感じる、とのご指摘に通じるもので、大変納得した次第です。

 懇親会では盛岡新渡戸基金の藤井茂理事長の冒頭ご挨拶。

藤井茂理事長

藤井茂理事長

 さらに参加の皆さんとはお別れ後に、岩手めんこいテレビの鎌田淑子ディレクターと工藤哲人さんとしばし懇談でした。今年5月の北海道大学での工藤さんのお話は印象的でした。

* 工藤哲人さん関係の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%B7%A5%E8%97%A4%E5%93%B2%E4%BA%BA

今年も稲造カクテルにチャレンジも事情があって居酒屋へ

今年も稲造カクテルにチャレンジも事情があって居酒屋へ

* INAZOカクテル――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34514

 毎年訪れる盛岡市は、行くたびに新しい気づきと歴史を学ぶ場となっています。

新渡戸命日祭 2018 (上)

Posted by 秋山孝二
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 今年も10月15日、「新渡戸稲造博士命日祭」が盛岡で開催されました。これまでの記事は以下の通り。

* 2015年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24837

* 2017年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31793

 昨年10月に内川前理事長がご逝去され、藤井茂常務理事が新しい理事長にご就任されています。また、新渡戸稲造博士のお孫さんの加藤武子さんもお亡くなりになり、訃報が相次いで時の流れも感じざるを得ませんでした。

(一財)新渡戸基金 藤井茂理事長

(一財)新渡戸基金 藤井茂理事長

 今年の記念講演は、(株)明治屋(http://www.meidi-ya.co.jp/index.html)の代表取締役社長、松沢幸一さまのお話、「新渡戸稲造の心を経営に活かす~信頼されるリーダーを目指して~」でした。サッカー選手でもあった松沢社長、新渡戸稲造博士の理念を活かした経営者のスタンスとして全く賛同できるお話に感動致しました。北海道大学農学部ご卒業後、キリンビールで技術畑を歩み社長までお務めになり、今のポジションにいらっしゃいます。

* https://president.jp/search/author/%E6%9D%BE%E6%B2%A2%20%E5%B9%B8%E4%B8%80

特別講演 松沢社長

特別講演 松沢社長

明治屋 松沢社長のご講演

明治屋 松沢社長のご講演

 その後の懇談会では、新渡戸稲造博士にちなんだ詩「永遠の青年」の朗読、IBC岩手放送アナウンサーの浅見智さん、歌の作曲者、太田代政男さんの熱唱ほか、多彩なひと時でした。懇談会の席で私にもお時間を頂き、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」代表理事として、活動報告の概略と記念館建設の寄付依頼をしました。

朗読

詩「永遠の青年」朗読

素晴らしい歌声

素晴らしい歌声

太田代さんは花巻東高校歌の作曲者

太田代さんは花巻東高校歌の作曲者

 終了後は場所を変え、松沢社長を囲んでさらに懇親を深めました。

祝賀会後の二次会で

祝賀会後の二次会で

 この日はまだまだ続きます、私を含めて3名でお寿司屋さんに行き、岩手のお米と納豆の納豆巻と日本酒、その後少し離れて、話題になった「盛岡地カクテルINAZO」の創作者、葛(くず)勇樹さんのバーへ。

* http://www.bartender.or.jp/tohoku/iwate/morioka/detail.php?id=2997

INAZOカクテル

INAZOカクテル

創作者のバーテンダーさん&INAZOカクテル

創作者のバーテンダー葛勇樹さん & カクテルINAZO

 宿泊のホテルに着いて気が付けば日付が変わっていました。新渡戸稲造博士満載の一日、たくさんの思い出を持ち帰りました。翌日は、先月に続き花巻にも足を運び、フォローアップの土地を散策です。

第二回INAZOサミット(中)

Posted by 秋山孝二
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 さて、花巻東高を経て、少し早めに会場準備の手伝いと思って「JAいわて花巻総合営農指導拠点センター(https://www.jahanamaki.or.jp/index.html)」に行ったところ、実行委員会メンバーがすでに汗をかいて机・椅子を並べていました。

会場には机・椅子も並べられ

会場には机・椅子も並べられ

 今年のプログラムも内容満載です、司会は岩手めんこいテレビの工藤哲人さんと岩手のアイドル・ふじポンです。

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【 特別上映 】

「映画監督・大友啓史と旅する新渡戸稲造の青春~ドイツ留学と武士道~」

https://www.youtube.com/watch?v=gsPPkOaeQgU

【 オープニング 】

岩手高校国際交流部 2年 大下剛夫  1年 浅沼宙

http://www.iwate-jh.ed.jp/

「目指せ、Inazo!真の国際人!我ら、世界の架け橋とならん!!」

【 第一部 基調講演 】

大友啓史 映画監督

「映画製作から見た『武士道』の魅力と可能性」

【 第二部 トークショウ 】

「新渡戸稲造が世界に架けた橋を渡ろう!」

映画監督 大友啓史

(一財)新渡戸基金 理事長 藤井茂

http://www.nitobe.com/

コーディネーター 岩手めんこいテレビ 工藤哲人  岩手のアイドル ふじポン

http://www.menkoi-tv.co.jp/top.html

http://blog.fujipon.info/

【 第三部 活動報告 】

新渡戸文化高等学校 教諭 片岡鉄平

https://www.nitobebunka.ed.jp/high/

(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 代表理事 秋山孝二

http://nitobe-enyu.org/

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新渡戸命日祭 @ 盛岡 2017

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 すっかりアップが遅くなりましたが、今年も10月15日に盛岡で「新渡戸稲造命日祭」が開催されました。さらに今年は、(一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/)の内川頴一郎理事長が10月1日17時にご逝去され、追悼の儀も重なりました。

* 一昨年の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24837

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命日祭 2017「新渡戸稲造を伝える 、広める」

岩手県知事    達増拓也  氏
盛岡市教育長  千葉仁一  氏
聞き手  (一財)新渡戸基金常務理事  藤井茂 氏

懇親会会場で

懇親会会場で

 前半は、達増拓也岩手県知事と千葉仁一教育長、この財団の藤井茂常務理事による鼎談です。お二人とも、戊辰戦争からの近代の南部藩、岩手県の歴史的認識を踏まえた大変含蓄のあるお話の数々、そして今の地域への見識に感動しました。新渡戸稲造の人物像をただ研究テーマにしているばかりでなく、現在の学校給食に新渡戸の好物の食事のレシピ―を再現したり、今時代に伝え続けているアイディアと努力に学ぶところが多くありました。札幌における新渡戸夫妻の「伝える、広める」は、これらに比べるとまだまだ脆弱と言わざるを得ません。

右が達増自治、左が教育長

右が達増拓也知事、左が千葉仁一盛岡市教育長

コーディネーターは藤井茂常務理事

コーディネーターは藤井茂常務理事

 後半の懇親会では、縁の方々のお話・歌・演奏と続きました。新渡戸稲造の幅広い活動は地元でも多くの方々に多大な影響を与えていることを再認識した会でした。

 11月25日札幌で開催予定の初めての「INAZOサミット」も、更に一層の活動の幅広さを理解できる場となるような気がしています、本当に楽しみです。

盛岡訪問 2017 夏(付録)

Posted by 秋山孝二
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 ところで、今回の盛岡訪問で講演の前夜、新渡戸関係の方々と懇談したと書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31236)。その時に実は話題になったのは、9月9日・10日にフジテレビ系列で放映される「FNS27時間テレビにほんのれきし(http://www.fujitv.co.jp/27h/」で、岩手めんこいテレビの工藤哲人さんが出演するとのことでした。

真ん中の工藤さん

前日夜、真ん中の工藤さん

 全国のお宝が集まりましたが、岩手めんこいテレビを代表して工藤哲人さんは実に目立っていました。

 盛岡先人記念館(http://www.mfca.jp/senjin/から、「キュリー夫人の鉛筆」が出品されました。フジテレビのスタジオまで記念館から持ち出すまでの大変なご苦労を藤井茂さん、工藤哲人さんから伺いました、たかが鉛筆一本なのですが、ね。

 そして、見事「これぞお宝ですね部門大賞」に輝きました!

れきし大賞これぞお宝ですね部門大賞グランプリに輝きました!

れきし自慢大賞これぞお宝ですね部門大賞グランプリ!

 とにかく新渡戸稲造にまつわる話題が満載の盛岡、今度の訪問は来月15日の「命日祭」です。2年前にも参加しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24837)が、また、その道に縁の方、研究者の皆さんとお会いできるので楽しみです。

盛岡訪問 2017 夏(上)

Posted by 秋山孝二
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 盛岡のニトベフレンズセミナーで話をするために前日から仙台経由で現地に入りました。

 (一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/の藤井茂常務理事と簡単な打ち合わせをしてから、以前から親しくしている地元の方数名と会食でした。新渡戸稲造生誕の地、研究の発祥の地、それぞれの方のお話にも歴史の厚みと情熱を感じるひと時でした。

新渡戸稲造に絡む多彩なお話の数々

新渡戸稲造に絡む多彩なお話の数々

 翌日は、全国合唱コンクールで連続して最優秀賞を獲得している矢幅の不来方(こずかた)高校(http://www2.iwate-ed.jp/koz-h/を訪問しました。2年前の「経済同友会復興シンポジウム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22677」が盛岡で開催された時に、アトラクションで登場し、参加していた全国の経営者に感動を与えた素晴らしい歌声だったので、一度足を運んでみたいと思っていました。事前のアポイントもなかったこともあり、丁度、体育館で報告会が開催されていて、顧問の村松玲子先生にはお会いできませんでしたが、文化の薫り漂う校舎を見て時間を過ごし帰りました。行き帰りの「いわて銀河鉄道(http://www.igr.jp/)」、まさに宮沢賢治の世界でした。

いわて銀河鉄道!

いわて銀河鉄道!

まさに銀河鉄道の地元

まさに銀河鉄道の地元

9月2日の学校祭

9月2日の翔鶴祭

凄いですね!

凄いですね!

 先月の千葉県館山市の安房高校(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31059)と同じように、地方都市の高校の底力みたいなものを感じさせる雰囲気でした。

新渡戸の足跡 @ カナダ(8 最終)

Posted by 秋山孝二
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 カナダ滞在最終日の朝は、少々時間があったので、ホテル近くのWater Front に足を運び、ウイスラー・ヴィクトリア方面への水上飛行機の離発着ほか、のんびり湾内を眺めていました、至福の時間でしたね。

大型客船も着岸間近

アラスカからの大型客船も着岸間近

飛行艇も離着を繰り返す

水上飛行機も離着を繰り返す

 長々と報告を書き連ねてしまいました、ここまでご覧頂きありがとうございます。

 内容の濃い3日間を終えて、今回、一番印象に残ったのは、人々の「笑顔」ですね。「Keep Smiling」とよく言いますが、とにかく少し疲れた時、やっとたどり着いた時、注文を取りにテーブルに来た時、本当に素晴らしい笑顔とアイコンタクトで何回も元気になりました。その瞬間をカメラに収められないのが残念です。

宿泊ホテルの客室フロアー

宿泊ホテルの客室フロアー

 今回の一連の報告は、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の代表理事、「新渡戸稲造記念・遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/」代表の役目として書き留めました。

 訪問に先立ち、事前に盛岡の新渡戸基金・藤井茂常務理事にTad Suzukiさん、Ryo Sugiyamaさんをご紹介して頂き、大変充実した意見交換となりました、心から御礼申し上げます。お二人とも度々、『新渡戸稲造の世界(http://www.nitobe.com/)』に投稿されていて、これからも繋がりを持ち続けられると思うと、大変嬉しいです。新渡戸稲造が生まれた盛岡市と命の終わったカナダ・ビクトリア市は、姉妹都市になってすでに30年を越えていますが、二つの街の関係は、まさに「太平洋に掛かる橋」ですね。

ロイヤル・ジュビリー病院中庭の記念庭園で

ロイヤル・ジュビリー病院中庭の記念庭園で

<エピローグ>

 ヴィクトリアで歩き続けて少々疲れた時、建物の脇で見た看板です、こうありたいですね、これからの自分の人生。

なるほど・・・
なるほど・・・
 これで全8回、お仕舞いです!

新渡戸の足跡 @ カナダ(4)

Posted by 秋山孝二
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 キャンパス内をかなり歩き回ると、今回の目的の2番目、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の「NITOBE MEMORIAL GARDEN(http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/」の訪問と庭園管理責任者・学芸主任のRyo Sugiyama(杉山龍:すぎやまりょう)さんとの約束の時刻が近づきました。

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RYO SUGIYAMA
Nitobe Memorial Garden Curator
UBC Botanical Garden and Centre for Plant Research
THE UNIVERSITY OF BRITISH COLUMBIA

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<新渡戸紀念公園の生い立ち>  :「紀念」は「記念」よりもより一層顕彰の意を込めたこだわり

 新渡戸稲造は、国際的に活躍した教育学者、外交官であり、1933(昭和8)年2月、日本が国際連盟脱退を通告したその年の秋、カナダのバンフで開かれた太平洋問題調査会の第5回会議に日本代表団団長として、カナダを訪問しました。会議終了後、当時、国際港のあった西海岸ヴィクトリアで倒れ、市内のロイヤル・ジュビリー病院に入院し、10月15日、治療の甲斐なく息を引き取りました。後に、友人たちにより石灯籠を中心としたささやかな庭園が造られました。

* 太平洋問題調査会 https://mainichi.jp/articles/20160331/dde/014/010/003000c

* 第5回バンフ会議(1933年 8月14日から26日まで開催され、米・日・中・英・豪・ニュージーランド・加・比に加え仏・蘭・蘭領東インド(現インドネシア)が新たに正式参加し11地域となりました。テーマは「太平洋地域に於ける経済上の軋轢とその統制」

 その後、この庭園は第二次世界大戦中に荒廃しましたが、1958年に新渡戸博士を紀念し、博士の「われ太平洋の橋とならん」の志に因んだ庭園の整備が、ブリティッシュコロンビア大学庭園委員会によって決定されました。設計施工にあたったのは、日本国外で多くの日本庭園を手掛けていた当時千葉大学園芸学部造園学科の教授だった森歓之助でした。森は設計だけでなく、1年間以上にわたり現地に滞在して施工にも従事しました。そして、この庭園は、1960年に急逝した森が設計した最後の作品となりました。

 その際に施工に携わった現地日系ガーデナーたちは、完成後も10年以上にわたりこの庭園の維持管理に尽力し、1992年に枡野俊明により改修されて今日に至っています。庭園の面積は約1ha、直角三角形状の敷地で、池を中心とした池泉回遊式庭園ですが、中央の池を太平洋に見立て、入り口側から見て右側に日本、左側に北米大陸の樹木を植栽し、一本の橋を架けて新渡戸稲造の「太平洋の橋」を表現しています。

  • メインの道路からの入口
メインの道路からの入口

門の上にある木製看板

門の上にある木製看板「紀」の文字には特段の思いが!

「CHIBA UNIVERCITY」の文字が焼き付く!

CHIBA UNIVERSITY」の文字が目に飛び込む!

  因みに、UBCの庭園設計者は千葉大園芸学部ご出身の森歓之助先生、先日お会いした杉山龍さんも千葉大学園芸学部ご卒業で、奥様も。大学と今の仕事に就いているのは関係はないとおっしゃっていましたが、実は私も千葉大学で学部は教育学部、妻も同じです、大学にはあまり興味はなかったのですが、何かご縁を感じるとともに、ほんの少し誇らしく思いました。

庭園管理・学芸主任のRyo Sugiyamaさん

庭園管理・学芸主任のRyo Sugiyamaさん

 こちらでの新渡戸稲造の紹介です――> http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/inazo-nitobe/

 この公園のテーマは、何といっても「日本と北米大陸との融合」でしょうか、樹種でもそれを表現しています。日本から運んだモミジ、サクラ、ショウブ等、60年以上を経てしっかり根付いていました。

日本(池畔)と北米大陸(その奥)のハーモニー・融合

日本(池畔)と北米大陸(その奥)のハーモニー・融合

 「願はくは、われ、太平洋の橋とならん」

「大平洋に掛ける橋」をモチーフに

「大平洋に掛ける橋」をモチーフに

橋の右側がモミジほかで日本をイメージ

橋の右側がモミジほかで日本をイメージ

橋の左側は地元の樹種で北米大陸をイメージ

橋の左側は地元の樹種で北米大陸をイメージ

少し違った角度から

少し違った角度から

 ブリティッシュコロンビア州とコケの相性は良いと、庭の管理責任者・杉山龍さんのお話。

素晴らしい緑色!

素晴らしい緑色!

 杉山さんの説明によると、新渡戸は最期の時、看護婦さんに最後の望みはと促されて、「軽井沢のせせらぎの音を聞きたい」とおっしゃったといいます。そこで、ジュビリー病院の担当看護婦さんが、ホースで水の音を聞かせてあげたとか。その逸話を基に、公園に滝による水の音とせせらぎを創り出したとのことです。それと、近くのショウブ(菖蒲)は、UBCのこの庭園に明治神宮から持ってきたもので、日本の心をイメージしているとか。一つ庭園と言っても、なかなかその因ってきたる所以の深さに感動します。

滝から落ちるこだわりの水の音

滝から落ちるこだわりの水の音

明治神宮からの菖蒲、庭園メインテナンスも大変です

明治神宮からの菖蒲、庭園メインテナンスも大変です、東京農大からのインターン生

息をのむ美しさ

息をのむ美しさ

 日本からのサクラ、樹齢80年を越えるタキニオイ(http://www7b.biglobe.ne.jp/~cerasus/cera-tn/c-takinioi.html)です。

森先生が持ってきたサクラ「タキニオイ」樹齢80年

森先生が持ってきたサクラ「タキニオイ」樹齢80年

 「Nitobe」は「ナィトーブ」と発音するようですね、こちらでは。新渡戸稲造の遺志と生涯を丁寧に表現した素晴らしい日本庭園です。これを、UBCが整備を決めたこと、メインテナンスを継続していることに、さらに感動します。新渡戸が生きた時代は、彼の意志とは必ずしも違った方向に進みましたが、今を生きる日本人たちは、まさに「スーツを着たサムライ」としてしっかり永く語り続け、理念を継承していかなければならない、そんな「使命」を感じました。

 一通り熱い説明が終わった後、近くのキャンパス内の「Koerner’s PUB(http://koerners.ca/)」で、ビールを飲みながら昼食をご一緒し、さらにお話をお聞きしました。今、この公園のさらなる整備計画も進行中とのことです。新渡戸稲造の足跡をより深く、広く紹介できるような多くの縁ある方々とのコラボレーションが必要だと痛感しましたね。そんな意味もあり、今年11月25日に札幌で開催予定している第一回 INAZOサミット」にもお誘いしました、可能性はかなりあるようですので楽しみです!

このビールのコップ、何かの瓶です!

このビールのコップ、何かの瓶です!

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INAZOサミット 開催趣意書

 新渡戸稲造は、明治から昭和初期にかけて青年や学生に深い人格的感化を与えた教育者・国際人でしたが、今、混とんとする21世紀を生きる私たちにも、その業績から学ぶ事柄が数多くあると思います。日本国内ばかりでなく、広く海外でも多くの地域で幅広い活動を行い、今もその功績は髙く評価されて語り継がれています。

 「INAZOサミット」 開催の目的は、新渡戸稲造とメリー夫人、及び新渡戸家の業績を再確認して顕彰し、縁の地のネットワーク形成を促し、個々の活動の相乗効果を発信する試みです。この数年、日本各地で関わりのある方々との意見交換に基づき、今回、それらを地域の繋がりで「見える化」し、さらに新たな気づきを得る場を「INAZOサミット」として、縁のある土地の持ち回りで開催することと致しました。

 動植物に生命の継承があり、地域社会に歴史の継承があり、人の成育プロセスに精神の継承があります。体験を積み上げ、視座を拡大しながら時代にかかわることは容易ではありませんが、道は険しくとも志を同じくする友人とあるべき方向を見つめて活動していきたいと決意しています。

 「INAZOサミット」の企画が、自由な環境の中で、参加される方々が互いに開かれて創発しあう場になることを期待し、そうしたことを大切にしながら未来の地域・世界を切り拓く活動として、多くの方々と共に歩むきっかけとなることを希望しています。

世話人 (2017.4.2現在)

一般財団法人 新渡戸基金 専務理事 藤井茂

一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 代表理事 秋山孝二

参加が見込まれる方々

~新渡戸稲造縁の地、団体~

【都市】盛岡、花巻、十和田、札幌、東京、カナダ・バンクーバー、ビクトリア、スイス・ジュネーブ、台湾

【団体】(一財)新渡戸基金、盛岡市先人記念館、花巻新渡戸記念館、十和田市の新渡戸記念館、札幌遠友夜学校関係(遠友夜間中学、平成遠友夜学校、等)

【学校】北海道大学、東京女子大学、拓殖大学、ボン大学、ハレ大学、新渡戸文化学園、普連土学園、北星学園、恵泉女学園、津田塾大学、東京大学、京都大学、同志社大学、麗澤大学(廣池学園)、創価大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、ビクトリア大学、スワスモア大学、ハバフォード大学、ジョンズ・ホプキンス大学、国連大学

【その他】新渡戸稲造記念中野総合病院

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新渡戸の足跡 @ カナダ(2)

Posted by 秋山孝二
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 今回のバンクーバー滞在、最初の目的は、ヴィクトリア大学(http://www.uvic.ca/の図書館司書、Tad Suzukiさんとの面談・意見交換です。二日後に現地を訪れる予定ですが、その前に、到着した当日の夕方、バンクーバー市内で食事をしながらお会いしました。

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Tad Suzuki,MTS MA MLS     ( http://www.uvic.ca/library/research/librarians/suzukit/index.php)
INFORMATION SERVICES LIBRARIAN
FIN ARTS,HISPANIC & ITALIAN STUDIES
McPherson Library,University of Victoria

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3時間以上もお話

3時間以上もお話

 Tad Suzukiさんは、これまでに盛岡の「(一財)新渡戸基金」発行の『新渡戸稲造の世界』(http://www.nitobe.com/に数回寄稿されていて、基金の藤井茂常務理事からご紹介をして頂き、今回お会いすることになりました。

 専門とは少々異なっていて、遠友夜学校については特に詳しく調べたことはないと控え目でしたが、新渡戸周辺のことについては興味を持たれていて、ときおり(一財)新渡戸基金の『新渡戸稲造の世界』に寄稿しているとのことでした。その中の一つ、2015年発行の『第24号 新渡戸稲造の世界』では、『新渡戸稲造と平和憲法~南原繁「歴史をつくるもの」の新渡戸理解と憲法九条』と題して、幅広い視点から今の日本の憲法論争に言及され、特に後半部では、「戦争ボケ」している人々への痛烈な指摘が興味深いですね、全く同感です。偶然にも、私の活動報告と同じ号の掲載でした。

* http://www.nitobe.com/sekai24.pdf

 また、お勤めのヴィクトリア大学内は特に新渡戸に縁のある施設はないとおっしゃっていました。お話の中で、市内の新渡戸ゆかりの場所を数箇所、ロイヤル・ジュビリー病院、ビーコンヒル・パーク、バンクーバーからヴィクトリアへのアクセス、市内の位置関係をスケッチで地図まで書いて教えて頂きました。事前に、新渡戸と二世教育に関して論文を発表した野呂博子教授(日本語教育学)(http://www.uvic.ca/humanities/pacificasia/people/faculty/noro-hiroko.php)のご紹介もありました。あいにく今回は時間の都合が合わず面談はかないませんでしたが、野呂先生は教育学(日系教育制度史)がご専門なので、今後も夜学校についても興味があるかもしれません。札幌遠友夜学校の資料一式は、Tad Suzukiさんにお渡しすることを託しました。
 
 野呂先生が以前盛岡の『新渡戸稲造研究』に掲載した、バンクーバーの日系日本語教育に対する新渡戸の影響に関する論文『太平洋の懸け橋~日系カナダ子女の日本語教育と新渡戸稲造』のコピーと、Tad Suzukiさんが今年2月、バンクーバーの日系紙「Vancouver Shinpo」に寄稿された『武士道』に関するエッセイ「新渡戸稲造と『武士道』の平和論」も事前に郵便で届きました。この『武士道』に関する論文は、私の認識とほぼ同じ、お会いした時もこの『武士道』で新渡戸が西洋社会に伝えたかった日本文化・思想について話が盛り上がりました。

* 野呂博子先生の掲載論文 http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I8986235-00

* Tad Suzukiさんの掲載論文 http://www.v-shinpo.com/columns/senkei/3308-toukousenkei170209-3

 それ以外にも、この日の夜のお話で貴重な情報を得ました。バンクーバーは新渡戸記念庭園の他、つい最近亡くなられたUBCの名誉教授ジャン・ハウズ先生(日本思想史)が長年新渡戸稲造と内村鑑三に関する研究をしていたので、日本人の間では新渡戸への関心は高いこと、ビクトリアは新渡戸の生地・盛岡と姉妹都市であることなどです。さらに、Tad Suzukiさんは、「ブリティッシュコロンビア大学(UBC)(https://www.ubc.ca/」で永らく学ばれており、翌日訪問予定のUBCの新渡戸記念庭園となりの「人類学博物館(MOA)(http://moa.ubc.ca/」は是非行くようにとお薦めでした。

 今回、到着その日にヴィクトリア周辺情報他を意見交換できたのは大きな収穫でした。何より、ゆかりの場所を訪問し、新渡戸稲造の最期の地を確かに踏みしめることに、ある種の興奮を覚えた夜となりました、Tad Suzukiさん、ありがとうございます!

東北編 盛岡 2017

Posted by 秋山孝二
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 今回、札幌から京都に行って「全国寺島実郎戦略経営塾(http://www.terashima-bunko.com/terashimabunko-juku/strategic-management.html」に参加し、そこから新幹線を乗り継いで東北・仙台に移動して二日間の「第30回全国経済同友会セミナー(https://www.doyukai.or.jp/newsrelease/2017/170421a_2519.html」、その後、(一財)新渡戸基金の藤井茂常務理事と意見交換のために北上して盛岡へ。

 盛岡市内は丁度桜が満開でした。有名な「石割桜」、400年の風雪に耐えて堂々たる姿です!

有名な「石割桜」、満開でした!

有名な「石割桜」、満開!

裏側から見ると

裏側から見ると

 市内には文化の薫りがいっぱいです、まち全体に興味あるポイントが。

盛岡中学校跡

盛岡中学校跡

 これまでの盛岡に関わる記事

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16806

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22677

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24837

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26860

第6回 遠友みらい塾

Posted by 秋山孝二
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 昨年11月に続き、寺島実郎塾長にご出席頂いての「遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/」、今回は第6回目となります。

 これまでの「みらい塾」の記載はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%E5%A1%BE

 今回は新しいメンバーも多く、冒頭で私から、ここまでの経過、現状、今後の展望をご説明致しました。ハードウエアとしての「記念館建設」プラン、ソフトウエアとしての「遠友みらい塾」、そしてネットワーキングとしての「INAZOサミット」、と機軸を考えています。「INASZOサミット」は、三浦按針の「ANJINサミット」をモデルに、これから企画を検討する予定です。

* 「ANJINサミット」: 徳川家康の外交顧問として活躍した英国人・三浦按針(ウィリアム・アダムズ)ゆかりの4市(大分県臼杵市、静岡県伊東市、横須賀市、長崎県平戸市)は、按針の功績の顕彰と各市の魅力の発信を目的に、平成25年4月、「ANJINプロジェクト」を立ち上げ、1年ごとに4市を回ってサミットを開催しています。今年4月も予定されていましたが、熊本・大分の大震災で中止となりました(http://www.usuki-kanko.com/?p=6054)。実は、私は参加しようと大分に泊まっていて地震に遭遇しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?m=201604)。

現状を私から報告

現状を私から報告

 寺島塾長からは、「歴史的に宗教間の対立を紐解き、最近起きている闘争を題材から日本のあるべき立ち位置をどう考えるか」、お話を頂ました。

寺島実郎塾長のお話

寺島実郎塾長のお話

 幾つかの個別プログラムもスタートしています。一つは、「北海道経営塾」です。これは寺島塾長の出演番組を視聴し、その後塾生にて議論し、理解を深めるという試みになります。初回はBS11『寺島実郎の先見未来塾(http://www.bs11.jp/news/6073/)』でのユニクロ柳井社長との対談を取り上げました。

BS11寺島番組のフォローアップチーム

BS11寺島番組のフォローアップチーム

 二つ目は「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)」メンバーが中心となって開催している「読書会」です。『農業本論』(『新渡戸稲造全集』第2巻)」、柴崎由紀『新渡戸稲造ものがたり』銀の鈴社藤井茂『新渡戸稲造75話』新渡戸基金、等を使っています、農業本論の読書会では、毎回東京からの参加者もいらっしゃいます。

 更には、今回も報告がありましたが、「地方自治を見直そう』、「マチづくりの合意形成」、「アメリカオレゴン州ポートランドに学ぶ(http://enyumirai.main.jp/wp-content/uploads/2016/07/2016_PL.pdf)」等、地域に根差した活動をテーマにしたプログラムです。

 多彩なプログラムがこの「遠友みらい塾」をプラットホームにスタートして、これからが楽しみです!

Naomiさん、来日!

Posted by 秋山孝二
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 「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の記念館建設プロジェクト、これまでにも報告をしていますが、Naomiさんが米国マサチューセッツ州から札幌にいらっしゃったので、久しぶりに意見交換をする時間をもちました。

* 2年前 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19508

* 昨年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23348

Naomiさんを囲んで

Naomiさんを囲んで

 ファンドレイジング、建設までの間の公園内敷地の活用方法等、面白いアイディアも出てきてワクワク感いっぱいでした。また、後に盛岡、花巻、十和田の新渡戸関係の緒施設も視察されて、さらにイメージを膨らませたようです。盛岡の新渡戸基金・藤井茂常務理事には大変お世話になりました、心から感謝申し上げます。

遠友夜学校フォーラム 2016

Posted by 秋山孝二
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 「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」主催の第4回遠友夜学校フォーラムを開催しました、今年の記念講演は「新渡戸稲造・内村鑑三とその弟子達」と題して、大山綱夫先生です。近いうちに当日の動画を掲載致します。

大山綱夫先生ご講演動画――>

昨年の様子はこちら――>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23786

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23653

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<プログラム>    司会: 蔵田親義

1. 開会の言葉

2. 本会からの報告(2015年度行事・会計報告、2016年度行事予定) 副会長 高橋大作

3. 札幌遠友夜学校校歌・奨励歌演奏

歌: 北川由美子さん(元保育士・幼稚園教諭、現在はソロ・合唱で音楽活動)

アコーディオン: 石澤佳子さん(「うたごえ便(びん)よりみち」主宰)

4. 記念講演  「新渡戸稲造・内村鑑三とその弟子達」

講師: 大山綱夫先生 学校法人 北星学園理事長・内村鑑三研究家

1938年埼玉県生まれ。北海道大学文学部史学科卒、アメリカイーストウエストセンター留学。北星学園・恵泉女学園で教え、この間フルブライト基金によりアマスト大学客員研究員、同基金によりハートフォード5大学連合客員教授、のち恵泉女学園短期大学学長を歴任。NPO法人今井館教友会理事長

著書:『札幌農学校とキリスト教』(単著)、『現代を見る眼』(編著)、『プロテスタント人物史 近代日本の文化形成』(共著)他

5. 質疑応答

6. 閉会の言葉   会長 秋山孝二

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120名の参加者で盛況

120名の参加者で盛況

大山綱夫先生のご講演

当日配布した「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」会報第4号に、私は挨拶文を書きました。

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【はじめに】

代表理事  秋山 孝二

 私たちは、この1年間も多彩な活動を行って参りました。詳細は、「活動報告」にまとめていますが、ネットワークは少しずつ拡がりを見せ、団体・個人の会員も増えてきています。

 昨年6月に創立120周年記念作文・論文コンクール授賞式と、記念館建設に向けて新渡戸博士の人と思想、ならびに札幌遠友夜学校の教育精神に今一度思いを新たにし、理解を深めたく、第3回記念講演を開催しました。「新渡戸稲造~世界に示した紳士道」と題して、(一財)新渡戸基金常務理事の藤井茂さんにお話をして頂きました。

 次に、21世紀における「札幌遠友夜学校」の理念に基づく活動として、昨年10月に、「新渡戸稲造記念遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/)」を立ち上げ、塾長に寺島実郎さんが就任し、参画する方々の自らが得意とする領域をフルに活かしながら、記念館建設に先駆けて活動することで、21世紀にふさわしい人材育成プログラムの構築を目指しています。「農業本論」読書会、ポートランドに学ぶマチづくりプロジェクト、「寺島未来塾」フォローアップ等、幾つかが既にスタートしています。

 さらに、藤田正一先生の新著『札幌遠友夜学校』を当会が発行元として増刷・販売し、広報に活用すると同時に、記念館建設資金の一助としています。

 一方、新渡戸稲造記念公園内の記念館建設用地では、昨年2回ほど草抜き・種まき、顕彰碑清掃等を行いました。今年もより多くの方々の参加で実施し、夏以降に向けては、この場で幾つかのイベントも企画しています。地域住民の方々との交流の場として、子供たちにも参加を促したいですね。

 記念館建設資金の募集は時間が掛かりますが、賛同する方々は着実に拡がっていることをご報告すると同時に、引き続きのご支援をお願い申し上げます。

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