今年は辰年、「龍蓋寺:http://www4.kcn.ne.jp/~balance/」の名の奈良県飛鳥地方「岡寺」を訪問しました。私は今年61歳で「大厄年」、この最古の厄払いのお寺については、以前から寺島実郎さんも一押しで、いつか機会があればと思っていましたが、今回、やっと足を運ぶことができました。「岡寺」には実際、龍に蓋をしたといわれる「龍蓋池」も本堂の前にひっそりと。雪が降る寒風の中、レンタル自転車で約3時間走り回り、岡寺に向かう急な坂では自転車を押して登り、帰りは逆に急過ぎて乗るのが危険で、また自転車を支えて途中まで降りました。何のために自転車を岡寺入口まで持っていったのか、後から思えば我ながらよく分からなかってのですが、心地良い疲れではありました。
「岡寺」から5分程度でしたか、「飛鳥寺:http://www.asuka-tobira.com/asukakyo/asukadera.htm」、ここは596年に蘇我馬子が発願して創建された日本最古のお寺です。「飛鳥寺」の大仏の前でしばし立つと、左右の顔の表情が違うことに気がつき、空間まるごと歴史を刻んでいて、まるで別の時間が悠々と流れていて落ち着きましたね。この飛鳥地方全体については、「飛鳥資料館:http://www.nabunken.go.jp/asuka/」で一目瞭然、大変立派な資料展示でした。
実は、飛鳥地方探索の前日夕方は、ひと気のない「橿原神宮:http://www.naranet.co.jp/kashiharajingu/」を歩きました。「パワースポット」と言われて、インターネット検索すると多様な紹介がされていますが、ひとそれぞれの感じ方が大切でしょうね。
畝傍山の南東麓、約50万平方メートルもの広大な土地に建てられた檜皮葺き(ひわだぶき:檜の樹皮の屋根)で素木(しらき)造りの本殿と神楽殿、玉砂利の参道、背景の深い森の緑と穏やかな稜線のコラボは、時の流れを包み込み、壮大な物語を感じさせます。初代天皇であると伝えられる神武(じんむ)天皇が、橿原宮で天下を治めたという「日本書紀」の記述に基づき、1890(明治23)年に建てられました。祭神は神武天皇とその皇后・媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)で、本殿(重要文化財)は京都御所の賢所(かしこどころ)を移築したものです。
昨年は「秋山財団創設25周年」を記念してルーツをたどる活動で忙しく、今回は日本国のルーツを確認し、貴重な時間を過ごしました。「場のもつ説得力」、ここでもまた「歴史」を感じ取りました。
3 月 21st, 2014 at 8:04 AM
[...] 昨年2月に訪れた奈良の岡寺、飛鳥寺、樫原神宮の時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11728)と同様に、歴史の原点にしばし滞在し、朗々と流れる時を実感し心が洗われました。 [...]
4 月 21st, 2015 at 9:29 AM
[...] * http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11728 [...]
5 月 1st, 2016 at 4:50 AM
[...] * 私の奈良地方訪問 (http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11728) [...]