今年の札幌は、2月3月に雪がかなり降り、家の前の道の除雪もこれまで以上にブルが雪をサイドにはね上げたせいで、ドウダンツツジの生垣はすっぽり雪・氷で覆われてしまいました。3月下旬から春の日差しと日中の気温上昇で雪は融けてはいきましたが、例年になく生垣を覆っていたので、植物の枝が折れているのではと心配になり、先日の土日をかけてスコップで何とか取り除く作業を繰り返しました。すると日を追うごとにドウダンツツジの枝は以前の姿を取り戻すかのように上を向き始め、細い木々に芽も出しているではありませんか。
一番心配した入り口塀の横、ブルが高く雪山を作って、それが氷の塊となって覆いかぶさっていた部分も、雪山を注意深く取り除くといくつかの枝は折れてはいましたが、何とか太い幹は生き残り大丈夫そうで少し安心しました。植物の『レジリエンス』というのでしょうね、何とも愛おしく力強さにも感動したこの数日です。
『レジリエンス』という言葉は、昨今は時々目にしますが、私は10数年前の枝廣淳子さんの東京で開催された連続ワークショップで初めて耳にしました。「復元力」とか枝廣さんは「しなやかな回復力」とかと訳していたような気がします。その後も3・11とか様々な災害からの復興にも、社会科学の世界でしなやかで力強い再生という意味でも多く目にする昨今です。
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