今年も10月15日は盛岡で『新渡戸稲造 命日祭』が開催されました。
* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0%E5%91%BD%E6%97%A5%E7%A5%AD
今年は9月に関東を襲った強風の台風、10月に豪雨を伴った台風の影響で東日本各地に大きな被害を及ぼしましたが、盛岡ではそれほどひどくは無かったようです。それでも倒木があったりで。
今年は(株)実業之日本社(https://www.j-n.co.jp/)代表取締役社長の岩野裕一さん、取締役会長の増田義和さんをお招きしての鼎談でした。
岩野社長からは、近代日本における出版業界の歴史を分かりやすくご説明して頂きました。社是の『真・信を以って宝とす』の根本にも言及されました。初代社長の増田義一氏の進取の気性のエピソードの幾つかのご披露も。
新渡戸稲造と共通する視座として、女性・子供たちへの優しい眼差しと励まし、いわゆる上から目線ではない「通俗性」があるとのご指摘でした。思い起こせば、2年前の札幌で開催された「第一回INAZOサミット」の基調講演、寺島実郎さんのお話にも、新渡戸稲造の凄さは、『武士道』で示された優れた見識以上に、『世渡りの道』で明らかになっている庶民への温かい眼差し、「通俗性」にこそ、人間的な幅・奥行きを感じる、とのご指摘に通じるもので、大変納得した次第です。
懇親会では盛岡新渡戸基金の藤井茂理事長の冒頭ご挨拶。
さらに参加の皆さんとはお別れ後に、岩手めんこいテレビの鎌田淑子ディレクターと工藤哲人さんとしばし懇談でした。今年5月の北海道大学での工藤さんのお話は印象的でした。
* 工藤哲人さん関係の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%B7%A5%E8%97%A4%E5%93%B2%E4%BA%BA
* INAZOカクテル――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34514
毎年訪れる盛岡市は、行くたびに新しい気づきと歴史を学ぶ場となっています。