ワグナー・ナンドール没後20年の記念会がブダペスト市内のゲストハウスで開催されました。
私も日本におけるワグナー・ナンドール財団のこれまでの活動について報告をしました。
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2017.10.4ブダ記念会あいさつ文 秋山 孝二
<財団の事業報告>
今年でWN財団は30年を迎えます。5年前に3代目の理事長に就任し、今、WN没後20年を振り返っています。ちよさんは、先月の誕生日で88歳、日本では「米寿(べいじゅ)」と言ってお祝いを致します。本人は益々元気いっぱいですのでこれからも宜しくお願い致します。
WN自身の業績は、すでに皆さまよくご存じだと思いますので、私はこの20年間、特に直近5年間のちよさんを先頭にしたWN財団の活動をご報告致します。
まずは、これまでの栃木県益子を拠点とした春・秋の展示会、及びコンサート・写真展の同時イベント開催により、知名度が飛躍的に上がってきていること、そして、栃木県が2020年東京オリ・パラピックのハンガリー選手団のホスト県になったことにより、関係が大変親密になっています。
今年7月には、「ようこそ!栃木県に!」をハンガリー語で大きく横断幕に書き、栃木県庁でHOC代表(ハンガリーオリンピック委員会)の方々をお迎えしました。 そのハンガリー語をちよさんはキシュ夫妻に教わったので、この場を借りて御礼申し上げます。さらに栃木県教育委員会とHOC代表二名がWN財団を訪問し、アトリエ他をゆっくりご見学されました。両者とJOC三者による栃木県での「五輪前合宿の覚書」の正式調印は、10月6日 で、WN財団からも立ち合いに評議員が出席しています。
また、パラノビチ・ノルバート駐日大使にはプライベートで益子のWN財団に足を運んで頂き、つい先日は、東京都中野区哲学堂公園の「哲学の庭」に、ハンガリーのホッパール・ペーテル文化担当事務次官、パラノビチ駐日大使、田中中野区長、出井(いでい)区議会議長ほかが訪問され、大変熱心に鑑賞されていました。田中区長は、帰り際に、「中野区にとって誇りである」と私におっしゃっていました。
一方、日本の文化庁宮田長官は6月に益子を公式訪問され、ちよさんはじめ、財団理事・評議員がお出迎え、ご案内しました。
今年の「WN没後20周年記念事業」は、7月の栃木県宇都宮南図書館でのコンサート、講演会でスタートし、9月の札幌での「母子像・ふるさと」を巡るご講演、ピアノトリオ演奏、いずれも大変好評でした。今後は、来週の東京で評議員の堅田さんの娘さんが指揮する合唱団コーラスライブ、12月東京都中野区でのフォーラム、パネルディスカッションと盛りだくさんに続きます。これにはブダペストのノジュ・ガーボール・タマシュ区長のご出席も決まったと先日伺いました。
今年は、本当に内容の濃い一年、皆さまの応援を背に受けて、栃木県益子から元気いっぱいWN財団も世界に発信して参りますので、宜しくお願い致します。
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会の後は交流パーティ、100歳になるワグナー・ナンドールの友人もご参加・ご挨拶でした。
没後20年記念に相応しい、ハンガリー、スウェーデン、日本での創作活動の振り返りのひと時でした!