学校林(その3 最終) 繋がりの見える場!

Posted by 秋山孝二
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 「6月6日」と言えば、ノルマンディー上陸作戦の決行日。第二次世界大戦中の1944年6月6日に連合軍によって行われたナチス・ドイツ占領下の北西ヨーロッパ・ノルマンディ―への侵攻作戦です。1962年のアメリカ映画「史上最大の作戦:The Longest Dayhttps://www.youtube.com/watch?v=d2I2zHKkPhY)」は忘れられない映画です。

 さて、それはさておき、今回の「ドンコロ集め」の趣旨は以下のようにHPにあります。

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 学校林の保護、育成のためには計画的な間伐作業が欠かせませんが、森の中にはその間伐作業の際に発生した端材、通称「ドンコロ(なぜ、ドンコロと呼ばれるようになったのか、はっきりした理由は不明)」が多数残置されています。この「ドンコロ」、森の中に放置しておけばただ朽ちてしまうだけですが、拾い集めて「薪」として利用したり、ちょっと手を加えるとアウトドアで活躍する「イス」にしたり、ガーデニングをおしゃれに演出する「鉢置き」にもなります。

 せっかく六華同窓生みんなの財産である「学校林」から生み出された森のめぐみ、みんなで拾い集めて利用したい人がどんどん利用しちゃいましょう。「ドンコロ」集めのワークショップは、ちゃんと林業のプロが指導してくれます。また、作業後は昨年の秋にこれも同窓生のワークショップで製作した「ファイヤープレイス」で焚き火を楽しみ、お昼は森でつくったカレーです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピー おわり

 実は私、昨年、この学校林に入ってから初めてそこで空を見上げたのです。今まではただひたすら地面とか斜面、そして良くて水平の視線で樹木を見回す程度。それが間伐、作業道と少し立ち入った作業準備でこの場に入ると、自然に目線が上を向き始めた、そんな過程です。言い換えると、「学校林を三次元の『空間』と捉えた!」。

 これまで、この学校林では、散策会他で主として現役定時制高校生が植林したエゾエノキを見てきました。そう、将来の為にまさに「木を植えて」夢を託す気持ですね。先日の「ドンコロ集め」で、多彩な世代とドンコロリレーにより間伐作業で出た様々な太さと樹種のドンコロを運び、見詰めながら、私はこれまでの先人・同窓の大先輩たちと向き合っている自分を感じました。さらに続いて、空中テントで仰向けになって木々の間からの太陽光・空を眺めていた時、この100年を越える「学校林」と「六華同窓会」とが過去、現在、未来、「ピカッ&ビタッ!」と突合したのです、実に不思議な体験でした。一人、腑に落ちる思いで納得し、「そう、これが歴史なのだ!」と。

 作業の後、札幌軟石で昨年秋に皆で造ったファイヤープレイスの火を囲みながら、カレーライスにノンアルコールビールで歓談のひと時を経て、作り立ての作業道の説明を受けて散策。いよいよイベントの終わりになってから、私は持ち帰らないつもりだったドンコロを、一つだけやっぱり家に持ち帰ることにしたのです。

集めたドンコロ

集めたドンコロ

 今、自宅の庭の一角にカラマツのドンコロを置いて、朝一番にじっと向き合うと、多数の先輩たちの声が聞こえてきます、そうですね、百数十年前からの六華同窓の先輩たちです。身が清められるというか、自分自身がその年輪の中に溶け込んでいくような、百年後の後輩たちも自分たちをそう見てくれるのだろうかとか、たくさんの会話が行き交って楽しんでいます。

カラマツのドンコロを一つ家に持ち帰り

カラマツのドンコロを一つ、歴史を見つめながら・・・

 今回の初めてのイベント企画、100年を経ての新しい「学校林」のあり方を示して面白かったですね。来年以降もさらに磨きをかけて幅広い方々との交流と学校林への理解を深める場にしていきたいものと関係者一同で確認した次第です。