ナレッジキャピタル・トライアル2010、ほか

Posted by 秋山孝二
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 大阪の複合商業施設・堂島リバーフォーラム(http://www.dojimariver.com/)において、「大阪・北ヤード、ナレッジキャピタル・トライアル2010:http://www.trial2010.jp/?mode=summaryhttp://www.youtube.com/watch?v=YxmqjEvuaOQ」が2日間の日程で開催されました。

会場入り口で

会場入り口で

 大阪の梅田駅北地区、「北ヤードプロジェクト:http://kita-yard.com/」が先行開発プロジェクトとしてスタートしていて、昨年に続き今年で2回目のイベントだそうです。「世界を変える、大阪が変わる」、「あなたは今日からナレッジキャピタル人です」とのキャッチコピーもパンフレットには見られ、「あつまる」、「つくる」、「みせる」、「まじわる」の基本機能を、「体験」できるイベントとのメッセージです。

 映像・実演の展示あり、トークセッションありで盛りだくさん、私は以下の3つのセッションを聞きました(http://www.trial2010.jp/?mode=program11#s1)。

 「ナレッジキャピタルアドバイザリーボード会議」、「ミニ・アゴラフォーラム:和文化と最先端技術」、「スペシャルトークセッション:アジア太平洋の新しいビジネスパラダイム・留学生のとまり木構想」です。アジアの大交流時代を見据えたスケールの大きい「コンテンツ創造」との印象を持ちました。

 

 その後は、堂島川をはさんだ向かい側、大阪大学中之島センター10階「佐治敬三メモリアルホール」で開催のリレー講座「アジア太平洋のネットワーク型発展における技術交流と人材育成」と題して、立命館アジア太平洋大学(http://www.apu.ac.jp/home/index.php?sel_lang=japanese)前学長、モンテ・カセム氏の講演に出席しました。主催は、アジア太平洋研究所推進会議(APIPC:http://apipc.org/-forum/)です。彼は昨年札幌で開催された、経済同友会全国フォーラムにもパネラーの一人で参加されていましたhttp://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1272

 日本滞在も長く、日本文化も熟知されてる外国人の視点から、日本の大学、人材育成への鋭い問題提起と提言の数々でした。大学への提言の主なものは下記の3つです。

* 個別大学の取り組みでは限界があり、関西7大学連携で「国際化のマインド」を育てて、個人を応援しやすい仕組の構築

* 国際ビジネスマンの大学進学戦略:日本の終身雇用制が国内的にはプレッシャーになっている現実

* 国際規格づくりへの参画

 グローバル化と地域主権の両立では、1)言語・文化・宗教等での多様性の受け入れ、2)創造性の応援、3)地域資源・知恵の活用、を提言されていました。今のままでは国際競争力として、日本社会の魅力が欠如しているとの指摘は、思い当たる節も多く、私の今後の活動にも大いに役に立ちます。

 私が医薬品卸業の経営者だった時は、メーカー本社も大阪の道修町・平野町に多く、この界隈も良く来ましたが、先日久しぶりに足を運ぶと大阪大学他ずいぶん川の両岸も新しい建物も多く、景色が変わっていて驚きました。