秋山財団贈呈式ほか 2024(補)

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 今年の秋山財団贈呈式の写真が届きましたので、HPにはいずれアップされますが、こちらにも数枚掲載します。

法話 薬師寺大谷哲奨執事長

法話 薬師寺大谷哲執事長

 贈呈式で、冒頭私のご挨拶。

 ご来賓の宝金清博北海道大学総長のご挨拶。

* 寳金 清博 総長特設サイト (hokudai.ac.jp)

 続いては、(公財)公益法人協会の雨宮孝子理事長のご挨拶。

* 公益財団法人 公益法人協会 (kohokyo.or.jp)

 受賞者の素晴らしいご挨拶、秋山喜代賞受賞の今井浩恵会長。

* SHIROオフィシャルサイト (shiro-shiro.jp)

 秋山財団賞受賞のミニ講演、原島秀吉教授。

* 原島 秀吉 (Hideyoshi Harashima) - マイポータル - researchmap

 贈呈式も終わり、場所を移して交流会、皆さんも大いにコミュニケーションを図っていました。

交流も盛んに!

今年も公法協コラムに掲載!

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 今年も8月を迎えて、(公財)公益法人協会のウェッブ版にコラムを書きました。これまで書いたものは以下の通り。
* 2018年 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 公法協コラムに掲載 (akiyama-foundation.org)
* 2019年 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 公法協月刊誌コラムに寄稿 ! (akiyama-foundation.org)
* 2020年 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 公法協ウェッブ版に寄稿! (akiyama-foundation.org)
* 2021年 2050年へのロードマップを | 公益財団法人 公益法人協会 (kohokyo.or.jp)
* 2022年 ガバナンス偏重への疑問 | 公益財団法人 公益法人協会 (kohokyo.or.jp)
* 2023年 今こそ、長期的な視座を | 公益財団法人 公益法人協会 (kohokyo.or.jp)
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  ◎「託す」、「寄り添う」こと
                       (公財)秋山記念生命科学振興財団
                               理事長 秋山 孝二

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今年6月、私は「北海道経済同友会」の副代表幹事に就任しました。
この28年間、幹事を務めていたので今更という気もしますが、経団連等の経済団体とは違って、
経営者個人の資格で入会するこの全国的コラボ団体で活動を続けてきました。
私は活動の濃淡はありましたが、この間6回、所属・役職変更を経て異なった視座から
会員を続ける中、一貫していたのは地元・北海道への地域愛とでも言えましょうか。
そして、地域経済における経営者マインドの変遷も具に観ており、一例としては、
経営者自身が最近は人手不足といった自社の直面する問題だけでなく、地域課題解決の
テーマにも強い関心を抱き始めていることです。

経済団体における私の経営者ロールモデルが、今は亡き(公社)経済同友会の
終身幹事だった品川正治さんです。
学生服から帝国陸軍服へ、戦後は背広にと変化はしても、その人生の基軸は
中国最前線の戦場経験から、経済人として命の尊厳、反戦平和と社会正義の
揺るぎない信念でした。
その昔の現役時代、企業トップとして札幌の私どもの本社にもお越しになり、
その後リタイアして経済同友会のご意見番として永く羅針盤の様な存在、
原理原則からブレることなく、時の政権におもねることもなく、凛とした姿から
私は人間として多くを学びました。

今年5月1日に、熊本県水俣市で開催された水俣病被害者・支援団体と環境相の懇談で、
被害者側の発言中に環境省職員がマイクの音を切った事件、私は時を経た今も
被害者の方々の表情を忘れることができません。
戦後、高度経済成長の時代を経て、1971(昭和46)年に公害克服を目指して
環境庁が設立した経緯があります。
そしてこの日は68年前に水俣病が公式確認された日、にもかかわらずです。
この間に企業・行政は一体何を学び、克服できたのでしょうか。

日々「生命科学」を名乗る私たちの財団活動上、中間支援、助成財団として
地域に根差し、常に「託す」思いで寄り添っていくことを肝に銘じています。
資金的に応援するだけでなく、研究者・市民の活動にエールを送り続ける、
大変難しい立ち位置ですが、そんな姿勢です。
採択は関係性構築の始まりに過ぎず、時を重ねてその後の研究・活動を振り返り、
お互いにコラボする機会の創設にも注力し始めています。
設立準備からほぼ40年、この財団活動に携わりながら、「心に寄り添う」姿勢は
実に微妙で難しいと感じています。

子供・孫たちの世代に、多大な国の負債、放射線汚染物質を付け回さない努力、
それは戦後日本を生きた我々の世代の責任なのだと思います。
「個人の尊厳」、「自由」と言っていたものはただの安っぽい「私生活主義」に
過ぎなかったのではないか、そば打ちと旅行三昧の定年後の生活でいいのか、
1960年後半・70年代に主張したメッセージを今どう総括するのか、
与えられ恵まれた環境をただ消費してきた世代等、若い世代からの厳しい問いかけに
リアルな現場で応えなければなりません。
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秋山財団贈呈式 2023

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 今年度の秋山財団贈呈式を4年ぶりにフル・リアルで開催することができました。贈呈式に先立つ講演会では、『受領者からのメッセージ』が三人の方、特別講演では(株)セコマの丸谷智保会長。久しぶりのリアル開催には、北海道大学の寳金清博総長、(公財)公益法人協会の雨宮孝子理事長、(公財)助成財団センターの出口正之理事長もご参加されて贈呈式後の交流会は大いに盛り上がりました、嬉しかったですね。

* https://www.akiyama-foundation.org/wp-content/uploads/2023/08/5e3fcb34e3e7813d8feeae6cc9441ac7.pdf

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〇 「受領者からのメッセージ」

・『天然全長型アニオンチャネルロドプシンの見過ごされてきた分子機能』

塚本 卓 様(北海道大学大学院先端生命科学研究院 助教)

・『数十年に一度の神秘!ササ一斉開花の謎』

北村 系子 様(森林総合研究所北海道支所 主任研究員)

・『北海道の女性アスリートを「健やか」かつ「強く」する!』

後藤 佳子 様(新札幌整形外科病院 医師)

〇 特別講演会 ・講 師:丸谷 智保 様(株式会社セコマ 代表取締役会長)

・演 題:『地域に貢献する経営~地域産業エコシステム』

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 今年度の受賞者・受領者はこちらーー> https://www.akiyama-foundation.org/news/5286.html

 私を含めた主催者側は当日バタバタしていて一枚の写真も撮影できていないので、当日お客さまで参加された過年度受領者の浜中さんの写真をお借りしました。

贈呈式参加者の浜中さん撮影の写真

贈呈式参加者の浜中さん撮影の写真

 当日の模様は動画撮影もしているので近いうちにHPにアップされると思いますので、そちらをご覧頂けると嬉しいです。

 贈呈式での私の冒頭ご挨拶は以下の通りです。

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<はじめに>  

本日はコロナ禍を越えて、4年ぶりに大勢の皆さまにはこのようにリアルに今年度贈呈式にお運び頂き、心から御礼申し上げます。

先ずは受賞者・受領者の皆さま、この度は誠におめでとうございます。そして、ご来賓の皆さま、お手伝いに馳せ参じて頂いた(株)スズケンの皆さま、ありがとうございます。

冒頭にこの6月から新しく就任した大原雅(まさし)常務理事をご紹介致します。  

振り返ればコロナ禍では、理事会・評議員会、研究助成・ネットワーク形成事業の活動報告会等、日々の財団運営でも、ハイブリッド形式を導入したり、今後の会合の在り方を模索する貴重な時間となりました。

贈呈式の場が、ただの「セレモニー」ではなく秋山財団の最重要事業であり、設立以来、年一度の「交流の場」と位置付け、コロナ禍でも何とか工夫をし、設立の初心に戻って継続して参りました、今日ご臨席の皆さまにも是非その辺の財団関係者の意のあるところをお汲み取り頂ければ幸いです。

<事業実績>

コロナ禍、ウクライナ戦争等の影響で激動の国際金融でしたが、お陰様で基本財産の運用は順調で、予定通りの事業予算を確保できました。2023年度、合計463,820万円(採択率:一般23.3%、奨励42.5%37年間の累計事業実績は、合計1,623件、総額118,073万円となりました。これは選考委員会はじめ、偏に今日まで財団を支えて頂いた多くの皆さまの賜物と深く感謝申し上げます。今日ここにお集まりの受賞者・受領者の皆さま、私どもの助成金は皆さまを応援する多くの民間企業・個人の方々が産み出したものです、どうかそんな思いを受け止めて、これからの研究・活動に邁進されることを託したいと思います。

<新たな取り組み>

この場を借りて、地域・民間財団として自主・自立にこだわる当財団のこれまでの事業に加えて、今、私たちが取り組む三つのテーマについてご報告致します。

一つ目は、「顕彰事業」として『秋山喜代賞』の創設です。

私どもはこの間、「ダイバーシティ」、とりわけ日本社会全般で立ち遅れる「ジェンダー差別解消」の動きに注目しています。この数年間、微力ながら何とかこの課題に対しての事業は企画できないかと検討して参りました。

【目的】 当財団の創設者である故秋山喜代は女性経営者であり、実績を基盤に一層の飛躍と進化を求め続けていました。私たちはその理念を受け継ぎ、「女性が輝く社会の実現」や「女性の経済的自立」を目指し、北海道に縁(ゆかり)があり各分野で功績のある女性を顕彰し、身近なロールモデルを北海道に示すことで社会イノベーションの実現の機運を高めることに貢献したいと思っていました。

【対象者】 地域活動等を積極的に行い、社会的影響力をもち次代を担う女性(企業経営者、市民活動家など)であり、常に前進しリーダーを目指しながら新しい事業展開にチャレンジすることで輝いている女性です。今回その最初として竹内美紀さまが受賞されました。

二つ目は、『愛生館文庫:デジタルコンテンツ』の作成及び公開です。当財団が何故「生命科学」を名乗って設立されたのか、それを深堀し資料を収集し続けて2019年に『愛生館文庫』を創設しました。昨年からは資料室に加えて、そこに所蔵している資料を基に、『愛生館事業』の歴史的意義、近代日本の医療・健康増進事業への貢献をコンパクトにまとめた動画を三本公開しました。多くの市民の方々にご覧頂けると嬉しいです。

三番目は、財団自体のアウトリーチ活動です、1)研究者のインタビュー動画、成果論文・記事の掲載です。受領された方々のその後の研究を広く市民の方々にご紹介できる機会と期待しています。2)公法協ESG投資研究会委員での議論です。秋山財団設立の理念、自主・自立的運営の基盤としての「投資」について、今後に向けた貴重な場となりました。

最後に、秋山財団は「生命科学」と「地域」をキーワードに、先ほど民間・自主・自立に拘ると申し上げました、国の科学研究費のミニチュア版では決してなく、一線を画して、長期的視点でチャレンジしている研究を今後も応援していくことをお約束致します。

重ねて、本日の受賞・受領、誠におめでとうございます、今後のご参会の皆さまのご活躍を心から期待しています。

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祝 公法協50周年!

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 『公益財団法人公益法人協会(https://kohokyo.or.jp/』は今年で創立50周年を迎え、先日、東京でその記念シンポジウムが開催されました。私もこの財団の評議員をお引き受けしています。

* https://kohokyo.or.jp/research/report/50thsympo/

 開始予定時刻よりもかなり前から参加者が着席していました。

基調講演「公益法人のガバナンスと成長戦略」

パネルディスカッション「公益法人制度の環境と課題―10年を振り返る―」

同「多様化する社会と公益法人―展望と提言―」

を踏まえ、同シンポジウムのまとめとして、「大会声明2022」を発表しました。声明は、

Ⅰ「新たな事態に対応するための施策の要望」

Ⅱ「現行の法令等に対する改正や修正の提言」

Ⅲ「公益法人のあるべき姿」

の3部から構成されています。

* 『大会声明022』ーー> https://kohokyo.or.jp/non-profit/kohokyo20221019/

公法協コラム8月 2022

Posted by 秋山孝二
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 ここ数年、財団経営、企業経営を取り巻く環境の中にいて、当事者として受け止める印象を書きました。今の世相とし
てはなかなか勇気がいるのですが、敢えて問題を提起したいとの意味合いもあります。(公財)公益法人協会コラム
https://kohokyo.or.jp/column/)、今年も8月に依頼があったので寄稿しました。
* 2021年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42200
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           公益法人協会メール通信 No.272(2022.08.15)        

 今月のコラム「ガバナンス偏重への疑問」

 ▼INFORMATION
  ○特定費用準備資金の目的外取崩しについて(内閣府)
  ○収支相償、特定費用準備資金について等(内閣府)
 ▼公法協NEWS
  ○『公益法人・一般法人の会計実務〔第2版〕』のご案内

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  ◎ガバナンス偏重への疑問

                  (公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長
                                 秋山 孝二 

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 今年6月、以前経営に名を連ねた東証プライム市場上場会社の株主総会に
約20年ぶりで出席しました。
コロナ禍で会場の設営は様変わりでしたが、それ以上に事業報告を聞いていて、
私の時代に比べて監査委員会設置等をはじめガバナンスに関しての詳細説明に、
今を取り巻く企業へのこの種の強い社会的要請に驚きました。
と同時に、率直に言ってこのような仕組みの構築で本当に本来の企業のダイナミックな
活動が持続可能なのか大いに疑問でした。

 「コンプライアンス(法令遵守)強化のために、コーポレートガバナンス
(外部から企業を統治する仕組み)が必要」とは言うものの、時々刻々、
激しい環境変化と厳しい競争の中で企業は生き残りを掛けている時代、
専任の企業トップたちは24時間緊張状態の日々、非常勤の外部の監視・統治等は、
現実的に本当に可能で機能するのだろうか、
ただただ総務部門の報告資料作成業務の負担を増やすだけではないのか。

 総会後、今を預かる経営陣で私の尊敬する方がしみじみつぶやいていました、
「『金融資本主義』の蔓延で、株価の安い時に買い入れ、短期的に高くなると
すぐに売却して当面の利益を得る多数の株主の存在は、本来の資本主義の
あるべき姿なのだろうか。
企業経営陣と産業を長期的視点で育てる株主と共に歩もうとする『産業資本主義』は、
ただの理想になってしまったのか」と。
見てきた経営者としての喜びの姿とは程遠い表情に、現状の負担感が伝わって胸が痛みました。

 一方、医療で「インフォームド・コンセント」というフレーズが流行った時に、
私自身は闇雲に予め患者に伝えれば良いというものではないだろうと思っていました。
前提としての医師・患者の信頼関係が最も重要なので、高度のコミュニケーション能力が
問われるはずであり、形ばかりの「予めの説明と同意」では本来の目的はとても達せられないだろうと。

 先日、高校生の保護者から聞いた話、昨今、高校の進路指導では、「進学」、
「就職」に加えて、「起業」というカテゴリーが設けられているそうです。
前述したように大企業を取り巻く環境は大変窮屈な状況、それならば、若者は
自分のやりたいことを思い通りに貫徹する器としての「小企業」を一から立ち上げて、
そのオーナー経営者として地域社会・世界に貢献する道筋があってもよいのではないかと思うと、
この試みに私は拍手喝さいです。

 昨年のある財団法人向けのフォーラム、来賓としてご挨拶された政府の関連部署の方は、
何と「マネーロンダリングに関する注意喚起」でした。
多くの善良な財団関係者は場違いも甚だしい強い違和感を抱いたのではないでしょうか。
敢えてまとめは致しません、今の日本、ビジョンの欠如の前に、現状認識の誤り、
それに続く課題設定の誤りを私はこの間痛感しており、
基幹産業の埋没の中で新しい産業創生と地域創生の担い手として、
イノベーター的存在「公益法人」の果たす役割は大きいと確信している昨今です。

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公法協コラム 2021

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 (公財)公益法人協会コラム(http://www.kohokyo.or.jp/kohokyo-weblog/column/)、今年も8月に私に依頼があったので寄稿しました。

* 2019年 http://www.kohokyo.or.jp/kohokyo-weblog/column/2019/08/

* 2020年 http://www.kohokyo.or.jp/kohokyo-weblog/column/2020/08/

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2050年へのロードマップを

(公財)秋山記念生命科学振興財団

理事長 秋山孝二

 今年の8月は、新型コロナウイルス感染の蔓延、記録的高温による熱中症、集中豪雨、57年ぶりに1年の延期を経ての東京五輪等、怒涛の日々です。コロナ禍の1年間、私たちの財団活動は、昨年は交流の場としての贈呈式は中止、今年度助成事業は採択を正式に決定して淡々と作業を進め、同時に、リアルとリモートの「ハイブリッド贈呈式」開催を検討するほか、運営の振り返りも行う貴重な時間となりました。特に再確認したのは、国際情勢でパンデミックばかりでなく、2015年「パリ協定」、「SDGs」の採択、「EUサスティナブルファイナンス行動計画」、「タクソノミー」により、数年前から財団の資金運用環境の激変でした。

 当財団では、以前から欧州系金融機関との意見交換で、世界の企業経営者の気候変動リスク意識の変化、株主利益の最大化が短期的から中長期的価値の創造へのシフト、経済と環境の枠組み変化等を把握し、3年前に「グリーンボンド」投資を開始しています。

 当初は理念先行との批判もあったようですが、現在ではごく当たり前に「ESG投資」、「インパクト評価」といった概念も一般的になっています。この間、日本の経済団体、金融機関は状況変化を捉えきれず、昨今の政府の「カーボンニュートラル」宣言で目を覚ました感があります。そして今は、逆に一種のブームのように「SDGs」、「ESG」がマスメディアを賑わしている状況でしょうか。

 私はこの間の資金運用の議論の中で、少し傲慢な表現をするなら「日本社会がやっと時代に追いついてきた」と感じるのです。というのは、EUの考え方の根底には「2050年の脱炭素社会」が明確なゴールとなっていて、国際金融においても、キーワードは「生物多様性」、「サーキュラーエコノミー」、全てのセクターがそこに向けたロードマップを策定できているかどうかが問われています、言い換えるなら投資の三次元概念、「リスク」、「リターン」、「社会的インパクト」の定着です。それに対して日本では、「省エネ技術の開発」に矮小化されがちで、「脱炭素社会」への道筋を捉えきれていなかったと思っています。

 今日のような時代の到来は、公益事業との親和性により、そもそも「社会的インパクト」を最大価値としてきた市民セクターの重要性は高まり、企業評価の中にNGOからの批判、社会に悪影響という理由でグリーンボンドの投資「非対象」となる場合も散見され、投資分野においても私たちの存在価値の拡がりが期待されています。更に、「SDGs」の普及により、地域の課題解決を通してグローバルな連帯に共通語を得ました。

 僅かな今月単月の激動の中にも、五輪の運営におけるIOC・組織委員会の数々の課題、各国のパンデミック対応等、グローバルな課題に直面して、これまでのシステム・組織・手法が行き詰まりを見せる中、新しい社会の担い手として、民間公益セクターの地についた活動への期待が高まり、今こそ私たちの出番なのだと思います。

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公益の追求者・渋沢栄一

Posted by 秋山孝二
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 私は(公財)公益法人協会の評議員をお引き受けしていますが、毎年恒例の新年特別講演会、今年はリモートで開催、「民が担う公共・公益」の先駆者・渋沢栄一の功績等について、大変内容の濃いお話で、念頭に相応しい心に響く内容でした。

 『論語と算盤(算盤)』は、私自身が経営者としての軸にしていた理念でした。昔、医薬品卸業の経営者時代、当時の厚生省の江利川毅薬務局経済課長から、この本を頂いて以来、大切に何回も読み返しています。

* これまでの渋沢栄一関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E8%AB%96%E8%AA%9E%E3%81%A8%E7%AE%97%E7%9B%A4

(公財)公益法人協会 雨宮孝子理事長

(公財)公益法人協会 雨宮孝子理事長

講演者の井上潤館長

講演者の井上潤館長

 私は特に、渋沢栄一の教育、社会福祉への造詣の深さを学びます。

 さらに日本を支える地域・地方の力への期待も全く同感です。

 「民が担う公共」、これを実践した渋沢栄一、今年は少し落ち着いたら新装なった渋沢史料館にまた足を運ぼうと思っています、素晴らしいご講演を井上潤館長、ありがとうございました。

懐かし、海外からのお客さま !

Posted by 秋山孝二
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 コロナ禍が続き、この間予定していた秋山財団のイベントも中止になり、ふと過去の記録を振り返っていると、懐かしい近い過去のお客さまの思い出にしばし魅入りました。

 2008年、当時、市民活動助成で応援したチェルノブイリの子供たちを支援する市民活動の方からのご依頼で、駐日ベラルーシ大使ご夫妻とチェルノブイリの子供たちが秋山財団事務所を訪問されました。当時元気に建物内を走り回っていた子たちも、12年経ってどんな大人になっているのでしょうね。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7835

大使ご夫妻

大使ご夫妻

チェルノブイリ原発事故の子供たちと

チェルノブイリ原発事故の子供たちと

 そして、お客様といえば翌年の2009年には中国からも、市民活動の窓口となっている中国の行政府の皆さん、(公財)公益法人協会から地域に根差している財団の見学希望ということでご依頼がありました。当日私は、東京での外せない用事があり、萱場利通監事が秋山財団を代表してお迎えしました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2816

写真が小さくて申し訳ありません。

 今、海外からのお客様はなかなか移動も難しく訪れることもありませんが、秋山財団も引き続き海外とのネットワークを大切にしていきたいですね。もう十数年前に、私がアメリカ・シアトルで開催されたイベントに参加したこちらの団体『Council on Foundations(https://www.cof.org/content/council-foundations』、今でも何かの機会にはフォーラム等に参加してみたいなと思っています。

 アメリカ・ボストンの『JFK Library(https://www.jfklibrary.org/』も数回訪問後もずっと注目しています。今のアメリカの大統領の立ち振る舞い、当時の品格からすると見る影もなく、危うさ、寂しさを感じますね。

* 関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=jfklibrary

公法協ウェッブ版に寄稿!

Posted by 秋山孝二
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 今年も「公法協ウェッブ版コラム」に寄稿しました、3年連続です。

< これまでの寄稿 >

* 2018年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33924

* 2019年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36280

 今年の寄稿は、(公財)北海道演劇財団から、コロナ禍の演劇公演を考察しました。

<参考> (公財)北海道演劇財団 (http://www.h-paf.ne.jp/
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公益法人協会メール通信 No.248(2020.08.14)
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今月のコラム「公益としての『演劇』振興 ― 今、ここ札幌で」
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◎公益としての『演劇』振興 ― 今、ここ札幌で
公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団
理事長 秋山孝二
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 北海道で、私は幾つかの財団活動に関わっており、今回、設立から携わり副理事長、つい今年6月まで6年間理事長を務めた(公財)北海道演劇財団のコロナ禍におけるこの間の取組みをご紹介致します。
 北海道において、「民間・公益活動」として「演劇」が認められ、芝居自体の質・量はもとより、各劇場に足を運ぶ観客の層・拡がりが、以前よりもはるかにレベルアップしています。そして、「産業としての演劇」、言い換えるならば演劇で飯を食える基盤づくり、演目等に裏付けられた「雇用」が地域に根付く、そんな街づくりの理想を私たちは求めてきました。
 その装置として、例えば毎年11月の「札幌劇場祭」は、新作ほか外国からの招待公演の場、若い演劇人の登竜門的な場として賑わいが定着し、「札幌演劇シーズン夏・冬」は、再演を軸とした人気の演目で初めて劇場に来る方を含めて来場者を増やしています。私は、ここまで演劇一筋に情熱を燃やしてきた多くの役者、照明等の舞台関係者、脚本家、演出家等、劇場関係者を思い浮かべ、少しでもその労に報いたい一心で20数年全力を尽くして参りました。
 2月下旬、演劇「虹と雪、慟哭のカッコウ ~SAPPORO’72」公演が市施設で予定されており、予防策を入念に準備して初日を迎えました。6公演を積み重ねた時、さらなる対応強化策を示して公演を継続、入場前に全てのお客さまの手指アルコール消毒を徹底し、公演冒頭にセットのナースステーションから「予防の手洗いの詳細手順説明」も行い、お客さまから拍手も頂いたりしました。しかし、数日後夕方、鈴木知事による「週末外出自粛要請」発表があり、公演終了後に、以後千秋楽前の3回の公演中止を決断しました。決定直後、出演者・関係者全員が舞台に集合して、私も同席し芸術監督の斎藤歩から中止の決定とその経緯を説明しました。
 ここまで10公演を終えて、日に日に作品の評価も高まり、このような状況の中、予約のキャンセルは若干有ったものの公演毎に当日券もかなりの枚数に上っていましたので、胸の張り裂けるような気持、まさに苦渋の選択で、昨年末から稽古を重ねてきたユニット関係者の忸怩たる思いは察するに余りあるものでした。私は、公演の継続等は、個々の事情による関係者の判断が一番重要で、政府・自治体が上から言う話ではなく、続ける社会的使命があると確信していました。
 公演をめぐっての一連の判断を今振り返ってみて、私は、民間財団理事長として目指す「公益としての『演劇』振興」と真摯に向き合った数週間、「自粛」「自粛」の同調圧力の中、“今”“ここ札幌”で公演を続ける責任をギリギリまで追求してきたことに誇りを持っています。そして、7月中旬から、ポスト・コロナ時代の新しい公演スタイルで劇場は再開しています。
 感染症の歴史は、差別の歴史、もう克服したと思っていた感染症との闘い、芸術・文化の価値とどう折り合いをつけていくのか、ポスト・コロナ時代の当事者のあり様は、簡単に中止ではなく可能な限りの予防策を練っての継続を目指すことこそ、これからの新しい姿です。演劇は、異なる価値観を理解するのに強い力を発揮し、人々に希望・活力を与えます。その意味でも今こそ演劇の力、地域・民間・自立財団の力が必要とされているのだと私は信じています。

■■(公法協NEWS)

リモート!「総会」ほか

Posted by 秋山孝二
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 コロナ感染予防の環境の中で、6月は様々な団体の総会が「ライブ+リモート」で開催されています。先日は、私が8年間理事長を務め、今は理事の「きたネット(http://www.kitanet.org/」の総会とフォーラムを、「リアル+リモート」で開催しました。

 リモートだけだとそれ程でもない気がしますが、リアルを展開しようとするとほぼテレビのスタジオ並みの準備と環境が必要ですね。特に、カメラワークでカメラ数台と音声をどうリアルに取るか、今回もかなり苦労しました。

開始前の準備作業

開始前の準備作業

 講演の現場ではモニター設定と複数のマイクを使用することによるハウリング防止ほか、事前にかなり準備したにもかかわらず、幾つかの課題も残りました。

司会の黒子事務局長

司会の黒子事務局長

金子正美理事長のご講演

金子正美理事長のご講演

 総会ですので、一つ一つの議案の審議と決議をして議事録に残さなくてはなりません、どこかの政府のように「議事録はない」とは言えませんからね。

 こちらは、昨日開催された「(公財)公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/」の定時評議員会の様子です。私は東京に用事もあったのでリアルに出席しましたが、理事の半数はリモートでの参加、会場でもソーシャルディスタンシングを考慮しての座席設定となっていました。どこの団体も今回だけでなく、今後の開催形態は大きく変わってくる予感がしましたね、これで十分会議は成り立ちますから。

助成財団セミナー 2020(上)

Posted by 秋山孝二
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 (公財)助成財団センター(http://www.jfc.or.jp/)主催のセミナーが開催され、私は今年、基調講演を行いました。これまでにもこのプログラムでは2回ほど登壇しています。

< これまでの関連記事 >

* 2011年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7478

* 2016年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25679

* 2018年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32481

 今年は、折からの新型コロナウイルス肺炎の流行もあり、参加者の机の上にはマスクのご用意もありました。

当日プログラム

当日プログラム

200名近くの参加者か

主催者含めて200名近くの参加者

 昨日届いた『公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/index.html)メール通信 No.242(2020.02.14)』でも紹介されていました。

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◎助成財団における「アウトリーチ活動」を考える―2019年度 助成財団フォーラムより

(公財)助成財団センター 専務理事 田中 皓

 (公財)助成財団センターが毎年実施している「助成財団フォーラム」。2019年度は、去る2月7日(金)に東京・大手町ファーストスクエア カンファレンスにおいて助成財団関係者を中心に約150名が参加して開催されました。2019年度のキーワードは「アウトリーチ活動」。助成財団にとっての「アウトリーチ活動」とは? あまり聞きなれない言葉ですが、英和辞典等での「out-reach」は「手を伸ばすこと、手を貸すこと—-」云々とあります。助成財団にとって具体的には「ただ待つのではなく、自ら積極的に社会に出ていく」、すなわち「現場に出かけてニーズを探索し、そのニーズに見合った適切で効果的な助成を行い、その成果を現場に還元すること」と言えます。

 このアウトリーチ活動は、助成財団が行っている公益活動を社会に広く理解してもらい、その成果を広く社会に定着してもらうことに大きな効果があります。活動を十分に理解されていない助成財団にとっては、財団が自ら社会との関係性をプロデュースし構築していくために欠くことのできない活動でもあります。

 フォーラムでは、山岡理事長の開会挨拶で、助成財団はアウトリーチ活動を通して助成事業を生き生きと楽しく実践出来ることになるとその重要性を強調されました。内閣府公益認定等委員会の米澤事務局長はご来賓挨拶の中で、日ごろの公益活動に加えて、アウトリーチ活動を通して助成というものを広く社会に理解してもらうことの重要さに言及されました。

 第1部の基調講演で、日ごろからアウトリーチ活動に率先して取り組まれている札幌の秋山記念生命科学振興財団の秋山理事長は、アウトリーチ活動の原点として財団を取り巻く関係者の「ネットワーキング」と「コラボレーション」の重要性に触れられ、助成金受給者や多くの関係者、地域社会を巻き込む活動に対する財団の果たす役割は重要であるとして多くの事例を紹介されました。米国の助成財団に勤務され、直接アウトリーチ活動に携わられてきた笹川平和財団の茶野常務理事からは、米国におけるコミュニティ財団のアウトリーチ活動事例等が紹介され、その取組みの重要性を強調されました。

 第2部では、7つの助成財団からそれぞれの財団で独自に展開されているアウトリーチ活動についての事例が紹介されました。いずれの事例も財団が自ら外に出向き、多種多様なアウトリーチ活動を通して社会との関係を能動的に構築している事例であり、助成事業をベースに更に広がる助成財団の活動の可能性を感じ取ることが出来ました。現在、制度改革10年が経過した区切りの中で、財務3基準の見直しをはじめとしたより良い制度への改正を求めて提言を行っていますが、一方では新制度におけるいくつかの不祥事を踏まえ、公益法人のガバナンスの更なる強化の声が高まってきています。

 内閣府には「公益法人のガバナンスの更なる強化等に関する有識者会議」が設けられ、強化に向けた多岐にわたる検討が進められているようですが、その一つにガバナンス・コードの制定等の動きもあるようです。

 公益法人は、社会を広く巻き込んだ積極的なアウトリーチ活動に組織的にしっかり取り組むことが、その法人のガバナンス強化にも大きく寄与することから、特に助成財団は存在意義や信頼性を高めるために、制度や法律以前に何よりも社会との関係性を強化するアウトリーチ活動を意識した助成活動を実現していくことが先決であり、ますます重要になっていくことを改めて考えさせられたフォーラムでした。

*なお、本フォーラムの様子については今後助成財団センターのホームページに動画をアップする予定です。

■■(公法協NEWS)――――――――――――――――――――――――――――――■■

 登壇者の事前打ち合わせ、日本の助成財団のそうそうたるメンバーとの意見交換は私にとっても大変貴重な学びの場となりました。

素晴らしい皆さん

素晴らしい皆さん

内閣府の事務局長ほかも

内閣府の認定等委員会事務局長ほかも

もう一人の基調講演者 笹川財団の茶野順子常務理事

もう一人の基調講演者 笹川平和財団の茶野順子常務理事

 自分の写真が無いのが残念ですが、第三部の質疑応答にはたくさんのご質問が私の下に届きました、嬉しかったですね。その一つ一つにはその場ではお答えできなかったので、後日、個別にメールでお答を届けました。

 フォーラム終了後の交流会でも、ここに書ききれない程のたくさんの出会いがありました。本当に素晴らしい一日でした、感謝ですね。

参加者も多く

参加者も多く

 終了後は、東京駅から高速バスでアクアラインを抜けて千葉県館山市へ。今年初めて館山の家に宿泊しましたが、近所はまだまだ昨年の台風15号・19号の爪痕が残っていました。新しい一軒家もポツポツ出現している一方、ブルーシートのままの古いお家、或いは更地になっている場所もあり、まだまだ普及は進んでいない様子ですね。恐らく、お年寄りがこれからどう暮らすのか、迷っているのではないでしょうか。

ブルーシートのまま

ブルーシートのまま

公法協月刊誌コラムに寄稿 !

Posted by 秋山孝二
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 公益財団法人公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/の月刊誌のコラムに寄稿しました、今回で二回目です。

* 一回目の寄稿ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33924

< 公益法人協会メール通信No.235(2019.07.12) >

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今月のコラム「「地域」とともに

公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団

理事長 秋山孝二

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 公益法人改革10年を経てこの1年ほど、私は各種の振り返りフォーラムに参加し、この間、必ずしも当初の「民が担う公共」推進の理念が根付いているとは言えない状況を残念に思うと同時に、活動する財団関係者が、監督官庁の見解と硬直した認識に閉塞感を覚えているといった印象です。

 11年前、公益法人協会のシンポジウムに出席して、私は、「公益法人制度改革と市民社会の新たな展望」と題して次のような文面をブログに残しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 今回の三法についてかなり批判的意見も出はしましたが、何せ110年目の改革ですから、今後はこの理念をしっかり軸に据え、継続した議論を続けて改革の連鎖を創り出していく事が重要だと思います。私の企業経営者としての経験から言えば、「改革」はそう鮮やかに、瞬時に、劇的には参りません。勿論ある限られた時間との闘いではありますが、何回かの微修正と改革の連鎖により、迅速に新しい時代を創っていくのだと確信しています。そう言う意味では、これまで公益法人活動に関わってきた方々、これから担っていく方々の心意気が試されているに違いありません。あとは、それぞれの財団が、これまでの活動にプライドと自信を持って、新しい「民が担う公共」を押し拡げていくこと以外ないと思うのです。「未来」は予測するものではなく創るものだからです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 10年を経た今、グローバルには、「パリ協定」、「SDGs」、「ESG投資」、国内では、「地域循環共生圏」といった概念が拡がりを見せ、循環型社会における「地域(コミュニティ)」の機能が急速に重要視されています。

 私は以前から、「地方」という言葉よりも「地域」が適当だと思っています。なぜなら、「地方」は首都圏からの上からの目線、「中央から地方」のベクトルを強く感じるからです。SDGsも、それぞれの自立した地域の課題解決が、地域同士でグローバルに連帯するニュアンスが基本なのではありませんか。

 もう一つ、多くの財団が、この間の数回の立入検査等、監督官庁と対峙する場面で、どこか規則・基準との整合性論争に終始して、本来の財団活動の実績を主張するプライドと自信を若干見失っているような気がしています。法律・規則は、理念に基づいた活動の透明性・継続性を担保するもので、それに則っているかどうかは基本的な手段・手続きの議論に過ぎません。

 次のステージは、財団関係者は「民が担う公共」活動の主体者として、その上の地平、本来の目的を遂行できている活動かどうかを検証していくことが使命なのだと思います。私が以前に書いた「微修正と改革の連鎖」を実現する手立てとして、私たちは今、SDGsほか新しいグローバルなツールを手に入れて、地域同士でつながれる可能性が大きく拡がっています。

 公益法人協会の活動もその先頭に立って、「民が担う公共」推進の旗を高く掲げ、いざ進め! 私もこの環境の中、地域で頑張ります。

◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆

 新しい「民による公益」、私は当たり前だと思っているのですが、日本全国的な共有概念とするにはなかなか時間と労力が掛かるのですね。規則・基準は、広く社会に透明性・継続性を保ちながら目的を遂行するために存在するものであり、いわば予め提示している手順です。それを厳密に守ることだけがあたかも活動の目的かの如き昨今の監督官庁とのやり取り、木を見て森を見ず、ですね。

 人々が暮らす「地域」、まさに「生きる地球」の原点、再度、覚悟を新たに進みます!!

公法協シンポ 2018

Posted by 秋山孝二
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 (公財)公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/のシンポジウムが東京で開催されました。私はこの財団の評議員を務めています。

 当日、プログラム ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新公益法人制度施行10周年記念シンポジウム ~市民社会へのインパクトと今後の展望~

主催団体:(公財)公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/

共催団体:(公財)助成財団センター(http://www.jfc.or.jp/)、(公財)さわやか福祉財団(https://www.sawayakazaidan.or.jp/

 新公益法人制度が施行されて平成30年12月1日で満10年を迎え、この10年間で公益法人をめぐる社会環境はどう変化したのか。 公益法人制度改革が市民社会にもたらした影響、課題は何か。 制度改革後の民間公益セクターの役割と展望について今後の民間公益セクターの皆様と共に考え、提言活動に繋げたいとの趣旨です。

【 プログラム 】

* 主催者挨拶 雨宮 孝子 氏 (公財) 公益法人協会理事長

雨宮孝子理事長

雨宮孝子理事長

* 来賓挨拶

山下 徹 氏 内閣府公益認定等委員会委員長(元株式会社NTTデータ社長

山下徹委員長

山下徹委員長

二宮 雅也 氏  経団連企業行動・CSR委員長(損害保険ジャパン日本興亜株式会社会長

二宮雅也 委員長

二宮雅也 委員長

* キーノートスピーチ

「10年の回顧と今後の展望」 堀田 力 氏  さわやか福祉財団会長

堀田力理事長

堀田力 会長

* 調査報告・提言

①公益法人制度改正要望の検討  雨宮 孝子 氏  公益法人協会理事長

雨宮たか子 理事長

②制度改革が助成財団に及ぼした影響等の調査結果 蓑 康久 氏  住友財団常務理事

http://www.sumitomo.or.jp/

蓑

蓑康久 常務理事

* パネルディスカッション「公益法人制度改革とこれからの公益法人」

司会  太田 達夫 (公財)公益法人協会会長

パネリスト

岡本 仁宏 氏  関西学院大学教授・日本NPO学会会長(https://researchmap.jp/read0135525/

片山 正夫 氏 (公財) セゾン文化財団理事長(http://www.saison.or.jp/

岸本 幸子 氏 (公財) パブリックリソース財団専務理事(http://www.public.or.jp/

田中 雄一郎 氏  朝日新聞社論説副主幹(https://www.asahi.com/corporate/

山岡 義典 氏 (公財)助成財団センター理事長(http://www.jfc.or.jp/

山岡氏、田中氏、

山岡氏、田中氏、岸本氏

片山氏、岡本氏

片山氏、岡本氏

* まとめ & 大会宣言 鈴木勝治 公益法人協会副理事長

* 閉会挨拶 田中 皓 助成財団センター専務理事

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 10年前のシンポジウムにも私は参加しました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=174

 あれからのあっという間の10年でしたね。課題は山ほどありますが、それでも日本における「民が担う公共」は、確実に前進していると私は思っています。これからも一歩一歩前に進んでいきたいものです。

秋山財団贈呈式 2018

Posted by 秋山孝二
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 今年の秋山財団贈呈式は、台風の通過を経て開催することができましたが、翌日早朝の地震により、首都圏・道内各地から参加された方々が予定通りには帰還できず、延泊ほか、当初予定の交通機関を変更し、旭川空港、苫小牧港からのフェリー等でも帰られたようです。震源の厚真町はもちろんですが、札幌市内でも台風の強風、地震との複合災害により、多大な被災がありました。

 そんなこんなでしたが、贈呈式は無事終了しました。

* これまでの贈呈式の記載――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E8%B4%88%E5%91%88%E5%BC%8F

 例年通り、前半は市民公開の場として、「受領者からのメッセージ」と「特別講演会」です。特別講演の桜田一洋先生は、秋山財団で初めての二年連続のご講演でした。今年はさらにブラッシュアップして素晴らしい内容でした。

* 昨年の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31312

<今年のプログラム>

http://www.akiyama-foundation.org/wp-content/uploads/2018/08/5e3fcb34e3e7813d8feeae6cc9441ac7.pdf

〇 受領者からのメッセージ

『 家畜とヒトにおける生殖細胞の共通点と将来の展望 』 村西 由紀 様(帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門 助教)

『 地域と世界がつながる –白老町での森の創造と胆振地域からのネットワークづくり- 』 国松 希根太 様(飛生アートコミュニティー 代表)

『 未知の現象を記載する重要性 』 角井 敬知 様(北海道大学大学院理学研究院 講師)

〇 特別講演会

講師:桜 田 一 洋 様 (株式会社 ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー)

https://www.sonycsl.co.jp/

演題:『 「人工知能はなぜ人間の知性を超えられないのか」 ~心で心を思うことについての科学から Society 5.0 の価値形成へ~ 』

受領者からのメッセージ

特別講演 桜田一洋先生

 引き続き開催した贈呈式で、冒頭の私のご挨拶メモは以下の通りです。

*********************************

< 理事長挨拶 骨子 >

御礼 ご来賓(北大西井準治理事、公益法人協会 雨宮孝子理事長)ほか、財団賞受領者 鈴木利治さまご夫妻、助成受領者のみなさま、お手伝いの(株)スズケン

<事業の実績>

今年度の実績

~研究助成(34件)2,450万円

~ネットワーク形成事業助成(新規4継続610件)835万円

32年間事業実績

合計件数 1.385件 総額 98,233万円

<いくつかのご報告>

1)宮原正幸常務理事 逝去報告&御礼

2)中期計画 「SDGs」、「ソサイエティ5.0

3)基本財産の資金運用:「グリーンボンド」

4)場創り、繋ぐ役割

* 桜田さんワークショップの開催 研究者・受領者

* 保阪さん連続講座 海老名理事、渡辺事業アドバイザー

* ネットワークのコラボ企画

・坂本評議員・選考委員

・受領者(大野農業高校)訪問 尾島評議員

・札幌西高校アウトリーチ 受領者

<財団の課題>

「持続可能な財団活動」 2012年策定の「未来像・2011から」

採択率のアップ

運営体制 新しい理事・評議員の就任

事業イノベーション、資金運用、「北海道150年」

ネットワークの拡大・進化

グローバルネットワーク 地域課題の共有

<おわりに>

「生命科学(ライフサイエンス)」をテーマに、北海道から発信する「民間・自立」という秋山財団の設立の初心を踏まえて、内外ともに節目の2011年に、もう一度原点に立ち返って、次の四半世紀に向けた「覚悟」を明確に。

秋山財団は、社会の不条理と闘いながら、変遷する環境において、日夜、自律的に邁進する研究者、活動する方々の「良心」を、微力ながら応援し続けることをお誓いする。

~~~~~~参考~~~~~

<日本の凋落・劣化、そして新しい担い手たちの台頭>

ひどい大人たちの惨劇

政府 モリ・カケ疑惑

経済―アベノミクスの行き詰まり・破たん

記録改ざん・廃棄・隠ぺい~中央官庁

障碍者雇用の水増し~中央官庁

パワハラ・セクハラ問題

~元TBS山口敬之の犯罪と隠ぺい

~スポーツ:女子レスリング、日大アメフト部、日本ボクシング連盟、日本体操協会、etc

* 女子レスリングの伊調馨(かおり)と栄和人監督

* 日大アメフト部の悪質タックル問題で、内田正人監督、井上奨(つとむ)コーチ、記者会見時の広報部司会者・米倉久邦

* 日本ボクシング連盟の山根明会長(当時)

* 日本体操協会

<一筋の光>

+ スーパーボランティア尾畠春夫さん(78歳)

+ 宮川泰介(みやがわ たいすけ)日大アメフト選手

+ 体操女子 宮川紗江(みやかわさえ)選手

+ 伊藤詩織さん

*********************************

 地震による停電等で、翌日企画していた若手研究者による桜田一洋先生を囲んでの対話型セミナー「人工知能時代の新しい生命医科学~生命の多様性に寄り添う視座~」は、急きょ中止となり、別の機会に再度企画することを約束しています。

* 対話型セミナー――> https://freshu.ist.hokudai.ac.jp/sakurada-semi/

公法協コラムに掲載

Posted by 秋山孝二
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 今月の(公財)公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/)のWeb版広報に私の文章が掲載されました。

* http://www.kohokyo.or.jp/kohokyo-weblog/column/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用

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◎市民活動との本格的出会い

公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団

理事長 秋山孝二

◆◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆

私は32年前に、この財団の設立に携わり、以来、理事を経て10年後、1998年に

初代理事長の秋山喜代(伯母)の逝去後を引き継いで22年間、理事長を務めています。

企業経営者としての人生を送っていた私にとって、市民活動との本格的出会いは、10年前の

「G8北海道洞爺湖サミット」開催時に、「G8サミット市民フォーラム北海道」の共同代表の

一人として、「世界は、きっと、変えられる」をメインテーマに掲げた時でした。

*詳細は、http://kamuimintara.net/detail.php?rskey=143200809t01

当時、私自身は二つの意味合いで、フォーラム代表の使命を感じていました。

1) 世代としての使命:20世紀半ばに生まれた者として、これからの若い世代が夢を持ち

続けられる社会・自然環境への努力を惜しまないこと、

2) 北海道に育った者としての使命:行政・企業とは異なった、本来の「市民セクター」

として、北海道においてプラットホームの構築、そして世界との直接的なネットワーク

づくりの実践です。

市民活動と企業活動は相対立するのではなく、担い手こそ違うとは言え、その課題解決策は、

かなり共通していると信じていました。

永く企業セクターに身を置いた私は、少しでもこの「市民活動とのコラボ」に、メディアを

含めた地元民間企業が興味を持つべく、出来る限りの努力をするつもりでこの任を引き受け

ました。

活動の詳細は、上記のサイトをお読みいただきたいのですが、今も私が忘れることができない

のは、クロージング・セッション、参加した74団体の中から14団体/個人によって、

3日間を締め括る実に多様なレビュースピーチが行われました。

G8を問う連絡会(小倉利丸)、市民外交センター(上村英明)、先住民族サミット(木幡カムイサニヒ)、

ゆうばり再生市民会議(熊谷桂子)、Japan Volunteer Center (熊岡路矢)、日本自然保護協会(道家哲平)、

生物多様性フォーラム(山下洋)、SANSAD/インド(Anil Singh)、日生協保健部会(北嶋信雅)、

Africa Jubilee South(Noel)、毎日新聞(横田愛)、Youth G8 Project(林雄太)、ezorock(草野竹史)、

ACE(岩附由香)のみなさん。

そして総括挨拶として、NGOフォーラム代表の星野昌子さんが、

「気になるのは、行政などを動かすことに成功してきた分、逆に日本の公的セクターも

市民社会とつきあい方に慣れてきて、気を緩めると取り込まれてしまうのではないかと

いうこと。

いたずらに敵対する必要はないが、私たちは立場の違いを常に意識して、緊張感と距離感を

持ち続ける一方、なおかつ喧嘩別れにならずに粘り強い話し合いを今後も続けていきたい

と思います。

大組織主体ではなく、多様なNGOの声に耳を傾け続ける姿勢を大切にしたい」と、

含蓄のあるお言葉で締めくくられました。

あれから10年、国際社会の枠組みは、「京都議定書(1998年)」、「MDGs(2000年)」から、

2015年の「SDGs」、「パリ協定締結」へと一層進展してきています。

これらを共通語として、「民が担う公共」の立ち位置にこだわり、「Society 5.0」を

先取りする取組みを果敢に地域で果たして参りたいと思う昨今です。

*society5.0とは、http://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 当時の私の総括はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

懐かしい首相官邸での写真(日本のNGOの代表の方々と)

懐かしい首相官邸での写真(日本のNGOの代表の方々と)

公法協 評議員会 2018

Posted by 秋山孝二
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 「公益財団法人 公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/)」の評議員会が開催され、出席しました。毎回感じることですが、ここでの議案、議論の一つ一つがいつも大変勉強になります。これまで数多くの政策提言、パブリックコメント等、日本の「民による公益活動」を先駆的・持続的にリードする姿勢には、いつも感動します。

 昨年6月から新しく理事長にご就任の雨宮孝子先生は、この道の草分け的存在、HPには以下のコメントです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPからの引用

 2017年6月27日、公益財団法人公益法人協会の理事長に就任いたしました雨宮孝子です。公益法人協会には1974年から嘱託、専門委員、最後は理事として勤めておりまして、久しぶりの里帰りです。
 公益法人協会に草創期から関与し、設立・運営の相談、調査・研究を行い、その後、明治学院大学大学院法務職研究科教授として民法、NPO法、信託法などを担当し、民間の立場から公益法人やNPO法人、公益信託にかかわることができました。また、2007年4月1\1日から2016年4月21日まで、内閣府公益認定等委員会委員として、非常勤も含め三期9年間、新たな公益法人制度のもと、公益法人の認定や監督等の仕事に従事し、民だけでなく官の立場からも公益法人にかかわることができたのは幸いでした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

雨宮孝子理事長と常務理事

会議前の雨宮孝子理事長と鶴見和雄常務理事

 これまでの関連記載記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%85%AC%E7%9B%8A%E6%B3%95%E4%BA%BA%E5%8D%94%E4%BC%9A

助成財団フォーラム 2018

Posted by 秋山孝二
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 毎年この時期に、(公財)助成財団センター(http://www.jfc.or.jp/)のフォーラムが開催されます。この間、「助成財団の集い」と言っていましたが、昨年から「助成財団フォーラム」として、さらに多くの方々のご参加を促しています。私はほぼ毎年参加していて、2011年に次いで、一昨年は、30周年記念でも登壇しました。

* 2016年の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25679

* 2011年の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7478

HPより~~~~~

 「助成財団」にも大きなインパクトを与えた公益法人制度改革から、2018年12月には10年目を迎えます。助成財団としてはこれまで以上に感覚を研ぎ澄ませ、より広い視野で社会に貢献していくことが一層求められることとなり、当センターとしましても、これまでの助成財団関係者による「助成財団の集い」の枠を越え、助成事業にご関心のある皆さま、助成を必要としている研究者やNPOも皆さまを含めた多様な関係者が出会い、交わることが出来る場を提供する目的で、昨年度から「助成財団フォーラム」の名称のもと再出発いたしました。

~~~~~~~~ 引用おわり

 10年前、私もこんな決意表明をしていました。――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=174

 今、読んでみても当時の決意と何も変わることがなく、ここまで歴代の理事・評議員・事務局の皆さまと愚直に理念に則って活動を続けてきた当財団を誇りに思います。決意を記録しておくのは大切ですね。

 今年のテーマは、「公益法人制度改革後の法人運営の課題と展望=期待される助成財団を目指して=」です、170名を越える参加者で盛況でした。

プログラム ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第I部:セミナー
「新制度における公益法人の運営のポイントと留意事項=定期提出書類・立入検査の現況を踏まえて=」
講師:内閣府 公益認定等委員会事務局   局長 相馬 清貴 様
内閣府 公益認定等委員会事務局 企画官 山崎 光輝 様
第II部:フォーラム
「新制度における組織運営・事業運営を考える =より良い組織運営・事業運営の実践事例から=」
[Part1]-基調講演「信頼性を高める公益法人運営の在り方」
講師:雨宮 孝子 様 (公財)公益法人協会 理事長
[Part2]-事例報告「制度改革が組織や事業の運営にもたらした影響と課題 =実践事例から=」
太田  健さん (公財)キリン福祉財団 常務理事
片山 正夫さん (公財)セゾン文化財団 常務理事
小林 洋一さん (公財)電通育英会 専務理事
坂本 達哉さん (公財)山田科学振興財団 専務理事
進行:蓑  康久さん (公財)住友財団 常務理事
-質疑・意見交換
交流会

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 第一部は内閣府公益認定等委員会事務局からの現状を踏まえての報告。

事務局長の相馬清貴さま

事務局長の相馬清貴さま

 第二部は民間財団の皆さんのご登壇。

濃い内容のプログラム

濃い内容のプログラム

 基調講演として(公財)公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/)の雨宮孝子理事長のご登壇、どう社会から信頼を勝ち取るかに関して、示唆に富むお話でした。

信頼性を高める法人運営

信頼性を高める法人運営

実践事例について分かりやすく

実践事例について分かりやすく

 後半はチャレンジングな財団法人のキーマンの皆さん。今年は特に、資産運用のお話にも突っ込んだ見解が示されました。資産の「収益率」、「リスクコントロールを効かしたポートフォリオ」、「相場観に依存しない投資手法」、「利回り3%以上を目標」等、10年を経て民間財団も新たなステージに入ってきた印象でした、これからの議論が楽しみです。

坂本さん、小林さん、片山さん、太田さん

パネラーの坂本さん、小林さん、片山さん、太田さん

 私は二つの質問をしました。一つは、内閣府の方に対して、「立ち入り検査の今後は、行政側は担当者が毎回変わる一方、財団側は指摘を受けて改善により進化していき、当初の目的ではその機能に限界が出てくるのでは」といったこと。もう一つは、「関係する事業会社と共に活動している財団は、昨今のSDGsの世界、ESG投資といったグローバルマネーの動きの中で、これまでの財団活動のかなりを事業会社が取り込もうとする動きが起きてくるのではないか」というものでした。

 いずれにせよ、他の方からの質問にも、今年はファンドレイズほか資産運用についての意見交換が多く、やっと民間財団のフォーラムらしい話題が取り上げられるようになった、というのが私の印象です。法人改革も10年を経て、少しずつ前に進んでいるのでしょうね。

秋山財団講演会 & 贈呈式 2017

Posted by 秋山孝二
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 (公財)秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/)の2017年度講演会・贈呈式が、今年も札幌プリンスホテルパミール館で開催されました。

* 今年のプログラム http://www.akiyama-foundation.org/news/2384.html

* 秋山財団HPより http://www.akiyama-foundation.org/news/2392.html

* 動画――> http://www.akiyama-foundation.org/news/2700.html

* これまでの記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E8%B4%88%E5%91%88%E5%BC%8F

受領者からのメッセージ&講演会

受領者からのメッセージ&講演会

 私のご挨拶 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

開会挨拶 メモ >

秋山財団の紹介:

* 昨年30周年、今年は31年目で新たなスタート

これまでの実績 研究助成、市民活動助成等 1,340件、総額 94,800万円

このプログラム:

「受領者からのメッセージ」  今年で5年目~研究者、市民活動の原点を共有したい

「特別講演」         今年で26年目~第一回は今年718105歳で亡くなられた日野原重明先生(http://earth-words.org/archives/3747

* 今年の 「受領者からのメッセージ」

1)『海鳥と水銀を追跡せよ!』  北海道大学大学院水産科学研究院 特別研究員 庄子 晶子 先生

2)『知育・徳育・体育・食育そして『災育』』  日本赤十字北海道看護大学 教授 根本 昌宏 先生

3)『地域医療とサイエンス』  旭川医科大学医学部 准教授 野津 司 先生

< 特別講演での座長 メモ >

特別講演 ・講師: 桜田  一洋  様 (株式会社 ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー)

https://www.sonycsl.co.jp/member/tokyo/188/

演題:『 「生命とはなにか」 ~コーディネーションによる自由の創出~ 』

1)自然科学と自然哲学

2)医療と生命医科学の課題

3)機械論の生命科学と複雑系の科学

4)疾患発症モデルの変遷

5)身体状態の記述と人工知能による推論

6)新たな総合理論の確立

冒頭:

* 桜田一洋さんの紹介に代えて~なぜ、今、桜田さんがここに

――寺島実郎戦略経営塾 7年続く40人程の企業経営者の勉強会で、昨年ご講演

~ 経営者へのメッセージ 科学史を読み解きながら自然科学のみならず、人文・社会科学を含めた日本の明治維新以降、「日本の近代」における科学技術の導入の歴史にも言及する内容に感銘

常に新しい組織の責任者としてイノベーションの先端を切り拓いてきて(進行形)

~再生医療の実用化を目指す中、早期治療・予防の重要性、個別化(多様性・個別性)医療の必要性を認識、

* ソニーCSに移籍してAIを用いたデータ解析の新しい手法を開発

* 実用化の為に「医科学イノベーションハブ推進プロジェクト(MIH)」に参画、現在、副プログラムディレクター

< 贈呈式での挨拶 メモ >

今年の贈呈式プログラム

今年の贈呈式プログラム

御礼    ご来賓(北大 西井理事・副学長、公益法人協会 鈴木副理事長)、お手伝い スズケン

* 事業の実績

~これまで31年間の実績 1,340件、総額 94,800万円

~今年の実績 47件、 3,600万円

* いくつかのご報告

米光 宰(よねみつ おさむ)先生 今年2月にご逝去 選考委員・理事として10

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=29206

~ポスト トゥルース(真実)」にどう向き合うか フェイクニュースの中から

トランプ、BRIXIT、五輪誘致での「アンダーコントロール(原発事故)」発言、国会答弁「南スーダン治安状況」

ウソがまかり通る、格差と分断の時代に個人として何ができるのか(SNSほか)

https://mainichi.jp/articles/20170130/dde/012/040/002000c

https://www.rarejob.com/englishlab/column/20170309/

――その一つの回答: 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設問題について、日本獣医学会、全国大学獣医学関係代表者協議会、獣医学分野の教育関係者が630日、文部科学省で記者会見「根拠を欠いたまま進められ、妥当性を欠く」と批判、獣医学教育の現状について、大学同士の連携や教員の確保など「国際水準化へ向けた改革のまっただ中」と強調。「獣医学を学ぶ若き研究者・学生のために、私たちは黙認できない」、と。アカデミズムの責任あるお立場の方の勇気ある行動であり、矜持を感じた

記者会見の中央席に、(第一回秋山財団助成金受領者)稲葉睦先生・(この贈呈式にご出席の)谷山弘行先生のお姿

~背景 物理学者・哲学者の山本義隆氏 日本近代における「科学技術」導入の3大特徴:

1)「科学」、「技術」が「科学技術」として導入

2)軍事偏重 当初は「富国」に貢献し国力をつけたが、次第に「軍事増強」へと

3)国策として 「科学」、「技術」の各セクターの自立なく

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274063

~2011.3.11東日本大震災、そして原発事故、現在に至る状況は、その限界を完膚なきまでに露呈

昨年の私の挨拶:文科省「競争的資金」、防衛省「安全保障技術研究推進制度」に言及、「魔性と闘って」と。1年経った今、むしろ「自分の頭で考えて頂きたい」と。「ご自身の研究が何のためなのか、いつも」

* 財団の課題

コラボレーション イノベーション

助成財団センター深掘りセミナー、公益法人協会トップマネジメントセミナー、保阪正康さん3日間連続講座「近代日本史と北海道史」

~今後のキーワード、「SDGs」、「北海道学」

秋山財団は社会の不条理と闘いながら、変遷する環境において、日夜、自律的に研究活動に邁進する皆さんを、微力ながら応援し続けることをお誓いする。

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 今年の秋山財団賞は、北海道大学低温科学研究所 生物環境部門 生物適応分野 特任教授の田中歩先生(http://www.akiyama-foundation.org/news/2343.html)の「クロロフィル代謝の包括的研究」でした。

田中歩先生の受賞記念講演

田中歩先生の受賞記念講演

 そして、最後は参加者全員による懇親会、話は尽きることなく続きました。

懇親会で

懇親会で

公法協トップマネジメントセミナー 2016

Posted by 秋山孝二
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 (公財)公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/)が主催するトップマネジメントセミナーが今年も開催されました。私はこの団体の評議員をお引き受けしています(http://www.kohokyo.or.jp/jaco40/board.html)。

 今年度は、社会的信頼をいかに築 いていくのかとういう視点から法人運営とリスクマネジメントについて概観し た上で、理事の責任や権限の根拠は何なのか、法人組織・事業の評価をどう考 えるか等、改めて市民社会の中の民間公益組織とは何か、活動の意義を考える内容でした。

* 昨年の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24966

プログラム~~~~~~~~~~~

セッション1 「法人運営とリスクマネジメント」  (公財)公益法人協会 専務理事 鈴木勝治

セッション2 「社会的インパクト評価をめぐる動向」 日本公共政策研究機構 主任研究員 小林立明

セッション3 「東北被災地は今~コミュニティ再生支援活動の現状と課題」 名取交流センター 若山陽子

セッション4  ラウンドテーブルディスカッション 「公益法人の役職員のあり方、法人運営を考える」

基調講演 (公財)味の素奨学会 常務理事 田口茂明

セッション5 「公益法人の運営と倫理について~市民社会と 信任関係~」 東京大学 名誉教授 岩井克人

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今年も濃い内容のセミナーでした

今年も濃い内容のセミナーでした

 最初の鈴木勝治専務理事のご報告では、新しい公益認定後の反社会的事案について、新しい公共活動に水を差す事件としてお話を伺いました。どんな世界にも本来の目的を逸脱する組織・人はいるものですが、制度全体がそれらに罰を課すために設計変更することを危惧します。

 二つ目のセッション、小林立明さんの「社会的インパクト評価をめぐる動向」は興味深かったです。

http://www.worksight.jp/issues/812.html

別のサイトから拝借した写真

別のサイトから拝借した写真

 「社会的インパクト評価」とは、短期・長期の変化を含め、事業や活動の結果として生じた社会的・環境的な「アウトカム(効果)」、と明確に定義され、最新の公益活動の「支援」が、助成財団の助成ばかりでなく、金融としての投資手法・「ソーシャル・インパクト・インベストメント」として急激に発展してきている現状のご説明もありました。事例としては、助成申請時に「ロジック・モデル」の記載を義務化している財団もすでに出てきていると、まさに「アウトカム」を求める姿勢です。

 ただ、質疑応答の中で、この「ロジック・モデル」も、適用できる分野・領域を吟味する必要がありそうで、昨今言われる文部科学省の科学研究費が競争的資金と化していること、防衛省の委託研究費の増大等、過度な供給は本来の活動を歪めるのでは、との指摘もありました。今後の展開に注目していきたいですね。「民による公共」の肝は、まさにこのインパクト評価自体も「民固有」であるべきだと私は思います。

 三つ目のセッション、名取交流センター(http://natorikoryucenter.jimdo.com/)若山陽子さんの震災前・中・後の活動報告は、「傾聴」の大切さはじめ現場情報満載でした。淡々と絞り出すような事例の数々、震災前からのマイノリティに対しての優しい眼差しに感動致しました。

名取交流センター代表の若山景子さん

名取交流センター代表の若山陽子さん

 ラウンドテーブルの基調講演は、(公財)味の素奨学会(http://ajischolarship.com/)の田口茂明常務理事の財団運営と企業との関係についてでした。企業系公益財団の活動と、昨今の企業のCSRとの兼ね合いについて、変化への対応を求められている状況を理解できました。これは、今年10月の深掘りセミナ―でも話題になりました。

* 深掘りセミナー http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27817

(公財)味の素奨学会の田口常務理事

(公財)味の素奨学会の田口常務理事

 今年の最後は、「日本の伝統芸能と資本主義の新しい形」と題して、東京大学名誉教授・岩井克人先生のお話。現在の倫理性に欠ける資本主義の課題を、文楽をはじめとする日本の伝統芸能の本質から指摘されました。アダム・スミス、ミルトン・フリードマン、ジョージ・ソロス、アリストテレス、カント等、資料に登場する人物たちの多彩さに象徴されるように、「信任関係論」から読み解く「忠実義務」のご説明は、実に奥深い内容でした。「倫理に悖る」企業・団体、今の世界に対する警鐘と受け止めました。終了後も反芻して考えているテーマです。

東大名誉教授・

東大名誉教授・岩井克人先生

 一泊二日の濃密なセミナーの帰りは久里浜港の東京湾フェリーターミナルから、久しぶりに金谷経由で館山に移動しましたが、ターミナル周辺が大きく変わっていて驚きました。

久しぶりの久里浜港フェリーターミナル

久しぶりの久里浜港フェリーターミナル

 昨年もそうでしたが、今年のセミナー、「トップマネジメントセミナー」に相応しい内容で日頃の問題意識を一層刺激されるもので、私にとっては大変貴重な場でした、主催された公益法人協会の皆さまに心から感謝申し上げます。

JWLI 10周年記念シンポ

Posted by 秋山孝二
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 フィッシュ・ファミリー財団(本部: 米国ボストン、創設者:ラリー・フィッシュ、厚子・東光・フィッシュ)は、財団が創設したプログラム「JWLI (The Japanese Women’s Leadership Initiative)<http://jwli.org/japanese/」が今年で10周年を迎えることを記念して、「JWLI 2016 東京サミット」を、東京港区東京アメリカンクラブで開催しました。このプログラムは、「日本社会に良い社会変革をもたらす活動を実践する女性リーダーの育成」を目的にした、日本女性を対象とするフェローシッププログラムです。

* 東京アメリカンクラブ(https://www.tokyoamericanclub.org/index.php/en/events-meetings-parties

 今回、300人を越える参加者が集まり、女性の活躍がいかにソーシャルセクターにおいて貢献し変革を起こしていけるのか議論を深めました、参加者の99%は女性でしたが、私は参加していて違和感なく変革の担い手としてのプレゼンに感動しました。イノベーション、チェンジと言った言葉が講演・パネルディスカッションを通じて何回となく語られ、今後、日本のチェンジ・エージェントとしての機能を果たしていくことを確信しました。

厚子・東光・フィッシュさん

厚子・東光・フィッシュさん

会場は300人の参加者で満席、99%が女性!

会場は300人の参加者で満席、99%が女性!

 「グローバル・ギビング(Global Giving)<https://www.globalgiving.org/」創設者・理事長で、米フォーリン・ポリシー誌が選ぶグローバル思想家トップ100人に選ばれた倉石真理さんが、「世界規模で社会変革をリードする女性リーダー」をテーマに基調講演を行い、続いて「女性がリードする米国と日本の社会変革」と題した全体パネルが行われました。

基調講演は倉石真理さん

基調講演は女性のリーダーシップほかメッセージ満載

倉石真理さん

倉石真理さん

 倉石真理さんは、自立して生きてきた自分自身の人生が、目の前の課題解決を市民目線で解決する活動を通じて、「信頼なくしてリーダーシップはない」との確信を得た経緯と、日本社会で女性がリーダーシップを発揮しにくい風土について鋭く指摘しました。NGO立ち上げの動機と経過、継続の中から人づくりができること、失敗に罰を与えない大切さ、やってみないことこそ恥、等、心に残るフレーズが盛りだくさんでした。

 続いては全体パネル、パネリストのお一人・坪内南さんは、3年前の秋山財団第10回「新渡戸・南原賞」を受賞されました。今回の彼女の生い立ち・活動経歴をあらためて知り、震災復興活動ばかりでなく数々の国際的課題解決型市民活動の実績を再確認し、会場で私の感想も伝えました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17968

[ 全体パネル ] 女性がリードする米国と日本の社会変革

モデレーター: 木全 ミツ 認定特定非営利活動法人JKSK女性の活力を社会の活力に会長・理事長
パネリスト:

アイリーン・ヒラノ・イノウエ 米日カウンシル会長、フォード財団理事

エミリー・ライフェルト グリーンタウンラボ CEO

坪内 南 一般財団法人教育支援グローバル基金 ビヨンドトゥモロー 事務局長

松島 由佳 特定非営利活動法人クロスフィールズ 創設者・理事/JWLIフェロー

パネルディスカッション

パネルディスカッション

 午後からは会場を二つに分けて4つのテーマでパネルディスカッションでした、私はそのうちAとDに参加、米国におけるソーシャルセクター・寄附の現状、日本社会におけるダイバーシティ、こどもの貧困、東北復興活動などを含む幅広いテーマで女性のリーダーシップがもたらす社会変革について議論しました。

午後の分科会A

午後の分科会1パネルA

[ 分科会 1 ] Panel A: Invest in Women 女性の社会変革を支える寄付・社会的投資

モデレーター: 岸本 幸子 公益財団法人パブリックリソース財団 代表理事・専務理事・事務局長

パネリスト: 鵜尾 雅隆 特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会 代表理事

桑名 由美 グローバル・シチズンズ・イニシアチブ創立者・社長

比嘉 文 ハンズオン東京 理事

龍治 玲奈 日本マイクロソフト株式会社 政策渉外・法務本部 渉外・社会貢献課長

午後の分科会D

午後の分科会D

[ 分科会 2 ] Panel D: 女性による社会変革の最前線:日本における社会変革担い手の

新進リーダーによる成功事例
モデレーター: 吉田 亜砂子 メリルリンチ日本証券株式会社ESG推進チーム ヴァイスプレジデント

パネリスト: 栗林 知絵子 特定非営利活動法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク 理事長

惣万 佳代子 特定非営利活動法人デイサービス このゆびとーまれ 理事長

原田 文代 株式会社日本政策投資銀行(DBJ)女性起業サポートセンター長兼国際統括部担当部長

矢上 清乃 株式会社グローバルママ・ゲートウェイ 代表取締役/ママスタート・クラブ代表/JWLIフェロー

 今回、厚子・東光・フィッシュさんは、 JWLIの活動が新しいフェーズに入ったと述べ、新たに「チャンピオン・オブ・チェンジ」アワードの立ち上げを発表しました。

 これまでにJWLIプログラムを通して、約40人の日本人女性がボストンの様々な非営利団体およびシモンズ大学で、財務、資金調達、プログラム運営、評価等について全米から集まった女性リーダーとともに学び、帰国後は世界に活躍の場を拡大しているいとのこと、素晴らしい活動です。

 今回のシンポジウム、日本側で事務局を担当した私も評議員をつとめる(公財)公益法人協会からのご案内で参加したのですが、貴重な場を与えて頂きました、今後の秋山財団の活動へ、たくさんのヒントを得ることができました。