皆さま、2020年明けましておめでとうございます。新しい年の元旦を、我が家は静かに迎えました。今年の札幌は例年に比べて雪が少なかったのですが、年末からの雪で元旦は昼もマイナス5℃と真冬日となっています。
新雪ががうっすら積り
テレビでは、2020東京オリンピック・パラリンピックと年末・年始大騒ぎですが、私としてはもっと大切な課題への取り組みがあり、秋山財団の活動他、責任ある立場の諸団体のイノベーションに注力するつもりでいます。
昨年末から話題を二つ。
まずは、秋山財団でおせわになっているご夫妻がニセコにクリスマス休暇の帰りに札幌に寄られて、お昼をご一緒しました。そこでのお話が大変面白かったのでご紹介します。
* スキー場でのマナーは、ヨーロッパに比べて日本では皆さん大変礼儀正しく、衝突してくるスキーヤー・スノーボーダーは殆どいない。ヨーロッパでは初心者がスピードを出しているので大変危険。
* ニセコ比羅夫では、どのレストランでも夕食時の予約が混んでいて、一週間前くらいでも予約を断られている。インバウンドのお客さんに対して絶対的な施設の不足ではないか。
* レストラン・コンビニで働いている外国人も多く、大学の留学生もかなりいた。
* 日本の外国人滞在を巡っての手続きが複雑で時間が掛かり、かなりの人たちがそのプロセスで諦める場合が多い。滞在許可の延長よりも、手続きの簡素化が急務ではないだろうか、すべての申請業務で言えること。
* 日本は、明治時代初期に、海外に多くの人々が出て行って近代化を学び、今の近代日本の基礎を創った歴史があるのに、1990年代以降の日本は、「失われた数十年」と言いながら、海外から学ぶことをせず内向きで、従来型を守るだけの経営者マインドは心配、特に日本の金融機関は国際金融の潮流を学ぼうとしておらず、日本企業は世界から遅れをとってしまうのではないか。
2時間半を越える昼食時のやり取りは、今の日本の課題を鋭く指摘する事柄で、有意義だったので書き留めました。
もう一つは、もう15年以上続いているFM三角山放送の『丸山哲秀・先生人語年末スペシャル』に今年も出演、1時間少々、いろいろしゃべりました!
右が丸山哲秀先生
同じ歳の丸山哲秀先生とは、背景の時代もほぼ同じ、寺山修司を巡っての話題でも共通項が多く、気持よくお話をした1時間少々でした。
今年は私自身、幾つかの団体の責任者を次の世代に譲る、或いは譲っていく準備をする年だと思っています。時間はあっという間に過ぎてゆき、知らず知らずに長期政権になってしまうので気を付けなくてはと自戒しています。今年も皆さまには何かとお世話になるかと思います、変わらずよろしくお願い致します。