環境都市 札幌、新たな挑戦!

Posted by 秋山孝二
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 「SEG(サッポロエネルギーゲートウェイ)」 札幌型省エネの相談窓口(http://www.city.sapporo.jp/keizai/shouene/shouene-business.html)開設オープニングセレモニーがワークショップとして開催されました。札幌の「エネロスパスターズ(https://www.enelossbusters.com/」が中心となって運営しています。このプロジェクト、もとはと言えば秋山財団のネットワーク形成事業「エネチェン支援塾(http://enechan.exblog.jp/」に端を発しています。

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エネチェン支援塾(http://enechan.exblog.jp/

 現在の日本のエネルギーシステムの実態と、目指すべきエネルギー社会の両面を理解し、そのギャップを超えて北海道ならではのエネルギー転換の実現にむけて行動する人を生み出す「塾」

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 数日後に岩井さんからメールが届き、このプロジェクトの出口として、このビジネスを自走させるためには、ドイツを参考として行政側の施策をセットで整備していく必要があることを札幌市には提言していること、これをまとめて今年3月に、「札幌型省エネビジネス創出事業実施業報告書(http://www.city.sapporo.jp/keizai/shouene/documents/hokokusho.pdf」を提言したとのご報告がありました。市役所内のこの事業の所管部門は経済観光局ですが、エネルギー政策は経済局マターであり、今後は縦割り組織の市役所内での施策の検討が課題なのでしょう。30年以上昔、マチづくりで板垣武四市長にアメリカオレゴン州ポートランド視察後の提案書提出時を思い出しました。その意味でも、今回のSEGの立ち上げは環境局との関係性も大切にして頂きたいですね。

 メールにはさらに、ドイツとの繋がりは、この事業にとって不可欠なものとなりつつあり、それは秋山財団の支援のおかげとも書かれていました。SEGのアドバイザーとして、ドイツ視察メンバーの平本先生、グリーンファンド小林さん、恒栄工業上原さんの3名が参画し、お三方ともキックオフの夜にはご出席でした。

 以下は当日の岩井尚人さんのご挨拶、この間の経過を簡潔明瞭に説明されていました。秋山財団もその一助となれたようで嬉しいです。

< Sapporo Energy Gateway オープニングセレモニー挨拶>    SEG代表 岩井尚人

 皆様こんばんは。サッポロエネルギーゲートウェイは、今日ようやくスタートラインに立ちました。ここま で来るのに、本当に多くの方々のご協力をいただき、支援していただいております。この方がいなかったら、 SEGはスタートラインに立てなかった、という皆様に、今日はおいでいただきました。

 この後ご来賓としてご挨拶いただきますが、上田前札幌市長は、2012年の12月22日にご自宅で、省エネの 話を聞いてくださいました。エネルギーロス改善による省エネは、一般に知られている以上のポテンシャル があること、それにより地元の中小企業の新しい仕事が生まれること、実は市役所内には優秀な省エネ技術 者がいて、既に実績をあげていることをお話ししました。私は「市長、これを札幌市をあげて官民でやりま せんか?」と申し上げました。上田さんは、最後まで私の話を聞いてくださり、最後に「わかった、やろ う!」とおっしゃいました。札幌型省エネ誕生に向かって、大きな山が動いた瞬間に、鳥肌が立ったことを 今でも鮮明に覚えています。上田さん、ありがとうございます。

 元札幌市教育委員長の丹羽さんにも本日おいで頂いております。丹羽さんは、札幌市環境保全委員会の第3 次委員会の会長で、私は丹羽会長の元、一委員として、当時の桂市長に環境政策の提言書を書くということ をさせていただきました。それ以来丹羽さんには、公私にわたってお付き合いいただいてます。丹羽さんと いえば、~美しい心で美しい地球を~「浜辺と海をきれいにする会」の会長として、39年間毎年、石狩浜 の清掃活動を1000人以上の規模で続けておられる方です。それも、音楽あり、沖合や上空には海上保安庁 の巡視船や飛行機が飛ぶという、一見地道な清掃活動を、夢のある活動に仕立ててやっておられます。始め るのは簡単、続けることは本当に難しいことであるにもかかわらず、活動は来年40周年を迎えられます。私 が本当に尊敬する方です。政界・経済界に幅広い人脈をお持ちで、省エネビジネスのためにこれまでも色々 な方をご紹介いただきましたが、体制が整っていなかったためなかなかご期待にお応えできずにおりました。 ようやくヨチヨチ歩きですがSEGという体制が立ち上がりましので、これからはご期待に応えられるよう に、精進していきたいと思います。丹羽さん、ありがとうございます。

 ドイツという国は、環境先進国として名を馳せていますが、私たちはドイツのエネルギー政策と、エネルギー ビジネスを参考にするために、2013年から2015年の3年間、毎年ドイツに勉強のために訪問をしました。 毎回6名~7名くらいの人数で、エネルギー関係の官公庁や企業を訪問し、勉強を重ねてきました。今日おい での北海道大学経済学研究科の平本先生は、その3年間、毎回ドイツに同行いただき、それ以降もこの事業 に対して専門家の観点からアドバイスをくださっています。ドイツでは2008年のリーマンショック以降、 地元の中小企業が主役となった省エネビジネスが立ち上がり、地域が潤いながらエネルギー消費量を減る仕 組みを作っています。省エネは、お金を追うだけのビジネスではなく、省エネが進む社会的な仕組みづくり が重要であることを学びました。

 そのドイツでの学ができたのは、秋山記念生命科学振興財団さまのご支援 があったおかげです。今日は財団理事長の秋山さんが駆けつけてくださっています。その時に得た知見は、 その時に得た知見はSEG設立に大いに貢献しましたし、ドイツとのネットワークはSEGが自走を目指すこれ から、役立っていくものです。秋山さん、ありがとうございます。

 SEGは今年から3年間、札幌市の経済的支援をいただいて4年目からの自走を目指して動いております。 まだまだお礼を申し上げたいのですが、今日おいでいただいた皆様のおかげさまをもちまして、SEGが発足 できましたこと、深くお礼申し上げます。本当にありがとうございます。

 いよいよこれからが正念場です。始めるのは簡単、続けることは難しいです。SEGの目標は、地域の中小企 業が潤いながら、エネルギーの消費量を、地球が持続可能なレベルに戻していくことです。それに向かって、 皆様と一緒に仕事をさせていただけることに感謝しながら、共に歩んできたいと思いますので、これからの SEGをどうぞよろしくお願いいたします。 本日はお疲れのところ恐縮でありますが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ごあいさつ おわり

  大勢の関係者・支援者でキックオフは大いに盛り上がりました。

参加者全員で!

参加者全員で!

枝廣淳子 & 異業種交流会

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 枝廣淳子さん主宰の異業種勉強会(http://www.es-inc.jp/network/forum/index.html)、第47回は「急拡大するESG投資――企業に迫るリスクと新たなビジネスチャンス(http://www.es-inc.jp/network/forum/2017/nwk_id009128.html」について、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社クリーン・エネルギー・ファイナンス部主任研究員の吉高まりさんのお話でした

* 前回の様子「テーマはSDGs」 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=30859

* これまでの積み重ねはこちら――> http://www.es-inc.jp/network/forum/index.html

以下は枝廣淳子さんからのメッセージ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 先月7月3日に、世界最大の年金基金である日本の公的年金(GPIF)が、日本株のESG指数を採用し、1兆円を投資したことは、金融のみならず企業にとっても大きなニュースでした。

 欧米では当たり前であったESG投資が、年金基金などの長期的な収益向上に資する重要なツールであることがようやく日本でも認識されるようになり、一過性ではない、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の要素に配慮した投資が、一気に加速しています。

 一方、金融システムの安定化においては、気候変動が大きなリスクであると認識されています。金融機関や金融機関が関係する事業体に対し、気候変動に関するリスクなどの情報開示の動きが強まり、フランスではすでに法律で義務化されています。

 こうしたESG投資の動きを、一部の上場企業とGPIFの資産運用に関わる金融機関だけの問題で、自社には関係がないと思われる方も多いかもしれません。しかし、ESG投資は金融機関と何らか関わりを持つ企業・団体にとって、今後直接的にせよ、間接的にせよさまざまなレベルで、本業であるビジネスに影響を与えることは間違いないといわれています。

 加速化する金融の大きなうねりに対し、企業はステークホルダーである投資家やサプライチェーン等から指摘を受けてから動くのではなく、いかにリスクに備え、同時に攻めの準備をし、チャンスに変えていくのかーー、それぞれの立場でしっかりと考えることが、真の持続可能な経営を実現する上で鍵となるでしょう。

 今回のフォーラムでは、長年、気候変動に関して金融機関で対応した経験を有し、かつ、昨今はESG投資の現場で様々なアドバイスをしている三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の吉高まりさまから、ESG投資動向とともに現場で得た学びや気づきについてお話しをうかがいます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 秋山財団の立ち位置は、投資を受ける側ではなく、投資をする側としては唯一の参加者だったのかもしれません。基本財産の運用において、ファンド等の選択で大いに参考になるお話でした。世界金融の流れと企業のリスク認識が、世界の枠組みの変化と連動して大きく変わってきていることを改めて感じます。

 日本国内のメディア等だけに接していると、世界の流れが見えて来ない相変わらずの現状、この異業種交流会はいつも刺激的かつ先進的で腑に落ちるお話と意見交換が大変有意義です。参加企業の方々の意欲的姿勢も、日頃札幌のような地方ではなかなか出会えないもので、学びの場として大切にしていきたいですね。

 随分前に、枝廣淳子さんにこの会にお声を掛けて誘って頂き、今となっては感謝です。そう言えば、先日少しお話をした所、今年9月の枝廣淳子さんもメンバーのハンガリー・バラトングループ合宿で、ブダペスト・ゲレルトの丘にあるワグナー・ナンドールの「哲学の庭」彫像群に足を運ぶようにとの話題が出たそうです。彼女がネットで検索すると私が理事長の「ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/」にたどり着いたとか、思わぬところで話が繋がりました。

 ワークショップ後の懇親会では、一番遠くから来ているということで、私はいつも最初の乾杯の挨拶をさせられています。先日は、「今回もコウレイにより秋山さんに最初の乾杯を!」と枝廣さんから促されたので、「高齢なので乾杯の音頭をとります」といつになく(?!)絡んでスタートしました。2時間で3回も席替えをする交流会というのも、ここだけですよね。

WS後の懇親会で

WS後の懇親会で

 いずれにせよ、私&秋山財団にとって益々大切な情報収集・交換の場となっています、これからも宜しくお願い致します。

祝、「yuyu」一周年!

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 ゲストハウス「雪結yuyu(http://yuyu-gh.com/」の開店一周年記念パーティが開催されました。経営者の木村高志さんは、先日ライブがあったゲストハウス「Waya」(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31241)の経営にも関わっています。

マンション一階の外観

マンション一階の外観

 会場は押すな押すなの人で満杯!

押すな押すなの人で満杯!

玄関は靴だらけ

これまでの1年間の出来事

これまでの1年間の出来事をビデオで

 マンション所有者の蔵田親義さんのご挨拶、「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」で監事をつとめられ、一緒に活動をしています。

オーナーの蔵田親義さんのお話

オーナーの蔵田親義さんのお話

 新しい宿泊の場、集いの場、これからも進化していくエネルギーを感じました、頑張って!

「札幌演劇シーズン 2017夏」、終了!

Posted by 秋山孝二
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 「札幌演劇シーズン 2017夏(http://s-e-season.com/program/index.html」が大盛況のうちに終了しました。先日は劇団と劇場の方々、札幌演劇シーズン実行委員会メンバーが集まり、それぞれの今回の感想・反省等、皆さんのエネルギーたるや凄まじいものがありました。各劇団の単独公演ではなく、蓄えてきたレパートリー作品を長期間にわたり再演し続けるプラットホームとしての機能が確認できてきた気がします

 札幌で生まれた優れた演劇を、札幌の財産として受け継ぎ、札幌ならではの「資源」として、演劇の持つ力で札幌の街をさらに活力あふれる街に変えていく、「札幌演劇シーズン」はそんなことを目指している取り組み。人々がシーズンを心待ちにし、シーズンが幕を開けると街は観光客も含めて一気に活気づく、私たちはそんな劇場文化を札幌にも根付かせたいと考え、これまで「札幌演劇シーズン」を開催してきました。

 これまでの「札幌演劇シーズン」の記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E6%BC%94%E5%8A%87%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3

 この打ち上げでは、担う側の劇団の演出家、脚本家、俳優の方々の苦労話ほか、貴重なお話の数々が身近に聞けて大変楽しいひと時でした。過去最高の観客数には、関係する多くの方々の確かな活動の裏付けがあったのですね、大変元気を貰ったひと時でした。今後も数を追いかける以上に、内容の魅力度アップと新しい分野へのチャレンジ、ラインアップの多様性等の評価を軸に、益々進化して欲しいと思いました。写真は全てピンボケですがお許し下さいね。

 最後はこのプロジェクトの代表の閔さんの総括。「演劇はまさに総合芸術」を実感しながら、それぞれの方々のそれぞれの総括と今後の抱負、これからも楽しみです!

経済同友会 東北ブロック会議

Posted by 秋山孝二
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 東北6県と新潟県、北海道の経済同友会会員による「第41回経済同友会東北ブロック会議」が山形市の「山形グランドホテル」で開催され、180名の参加者で盛り上がりました。2014年に、山形では「日本海サミット 2014」があり、北海道経済同友会(http://hokkaido-doyukai.jp)幹事の私にとってはそれ以来の訪問でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20492

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20511

 この会は私は初めての参加でした、今年は「未来を拓く~東北の“ものづくり”世界に発信」をテーマに、ものづくり産業の振興策と今後の方向性について議論されました。パネルディスカッションでは、人材育成のあり方などについて意見交換が行われ、次世代パネル「有機EL」や日本酒など、相変わらず力強い山形のものづくりの事例も紹介されました。

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東北の”ものづくり”戦略 経済同友会東北ブロック会議

大会テーマは「未来を拓く 東北の”ものづくり”世界に発信」高い技術力を誇る東北の「ものづくり」について振興策と戦略などを語り合いました。
【基調講演】
演題: 「慶應鶴岡キャンパスの挑戦」
慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB) 所長 冨田勝 氏 http://www.iab.keio.ac.jp/

特別講演の

特別講演の富田勝先生

 「脱優等生」、「脱都会」で、富田勝所長はこれまでの実践を語っていました。飽くなき挑戦、研究者のアイディアを「面白いじゃないか」と背中を押すメンターとしての役割、素晴らしいですね。このIABから多くのベンチャー企業が生まれています(http://www.iab.keio.ac.jp/about/venture.html)。

 続いてのパネルディスカッションは、山形から世界に発信するモノづくり企業、プロジェクトの報告です、これまでの業績ほか、自信に満ちた素晴らしいお話の数々でした。

【パネルディスカッション】

テーマ: 未来へそして世界へ、東北の”ものづくり”振興策と戦略は
■ コーディネーター
山形大学 理事・副学長  大場好弘 氏  <https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/
■ パネリスト
山形大学大学院 有機材料システム研究科 卓越研究教授 城戸淳二 氏  <http://oled.yz.yamagata-u.ac.jp/member.cgi?p=1
山形県酒造組合 特別顧問  小関敏彦 氏   <http://www.yamagata-sake.or.jp/
(株)天童木工 取締役社長  加藤昌宏 氏  <http://www.tendo-mokko.co.jp/
オリエンタルカーペット(株) 代表取締役社長  渡辺博明 氏  <http://yamagatadantsu.co.jp/

ものづくりのパネルディスカッション

ものづくりのパネルディスカッション

 その後、各同友会代表幹事による感想発表、福島経済同友会の浅倉俊一代表幹事は「東日本大震災後、再生エネルギーや原発廃炉などの分野で福島の技術が必要とされている」と述べ、「グローバルに通用するには、常に技術を進化させないと生き残れない」と危機感を表明し、秋田経済同友会の小笠原直樹代表幹事は、「東北に優秀な人材を集める受け皿づくりが必要だ」と、人材確保の重要性を指摘しました。

 少しの休憩の後、懇親会も和やかに。山形県産の銘酒が勢ぞろい、パーティ会場ロビーに大きなぐい飲みで早速試飲、とは言っても一杯が大変な量で、私もあっという間に5種類を試してしまいました、「試飲」の領域を完全に越えての「本飲」ですね。時代とともに日本酒のトレンドも変わるようで、辛口の新潟県さんから芳醇な多少甘めの山形県産が高級志向で大きく伸びてきている昨今のようです。

開始前のロビーでは地元のお酒の利き酒

開始前のロビーでは地元のお酒の利き酒

会場ロビーのテーブル上には一升瓶の数々!

会場ロビーのテーブル上には数々の一升瓶!

 中でも皆さんが殺到していたのが高木酒造の「十四代(http://www.yukinosake.com/06-juyondai/」でした。

大人気の十四代

大人気の十四代

 東北ブロック、新潟の方々とも交流が。北海道と縁のあるかたもいらっしゃって、終宴まで楽しい時間でした。

東北ブロックの方々と

東北ブロックの方々と

 久しぶりににチャレンジする企業群のお話を間近に聞けて、元気が出てきました、本当に久しぶりのような気がします。経営者の皆さんは気負いがなく、淡々と経営理念に基づいて日々のものづくりに邁進している姿に感動します。月並みな言い方ですが、産・学・官、特に民間企業の皆さんの世界を見据えた「気概」に学ぶ処が多かったですね、「人の心」、「志(こころざし)」と言ってもいいのかも知れません、経営者の力強さ、私にも空気の入ったひと時でした、登壇者・参加者の皆さんに感謝です。

再生可能エネルギー シンポ 2017

Posted by 秋山孝二
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 少し前になりますが、「再生可能エネルギーについてのシンポジウム(http://www.reoh.org/news/170519_symposium」が開催されました、テーマは、「北海道の自然エネルギー拡大に向けた電力システムの発展ー欧州の事例からー」です。

内   容
開会の挨拶
トーマス・コーベリエル氏(公益財団法人自然エネルギー財団 理事長)
講演1「欧州における自然エネルギー電源の統合
―これまでの教訓とこれからの道筋」

(エリア・グリッド・インターナショナル 電力系統エキスパート)
【講演資料 ➡ ダウンロード
講演2「再エネと送電網の費用便益分析 〜欧州ではなぜ系統整備が進むのか〜」

安田 陽 氏(京都大学大学院 経済学研究科 特任教授)
【講演資料 ➡ ダウンロード
講演3「道北地区における風力発電のための送電網整備実証事業」

伊藤 健 氏(北海道北部風力送電株式会社 代表取締役社長)
【講演資料 ➡ ダウンロード

パネルディスカッション

モデレーター 大林 ミカ 氏(公益財団法人自然エネルギー財団 事務局長)
パネリスト
分山 達也 氏(公益財団法人自然エネルギー財団 上級研究員)
閉会の挨拶

鈴木 亨 (一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構 理事長)
 まずは、トーマス・コーベリエル氏(公益財団法人自然エネルギー財団 理事長)のご挨拶。欧州では系統運用の効率化、系統増強、国際送電の拡大と、国を越えた電力市場取引などのさまざまな取り組みにより、大幅な自然エネルギーの利用を可能とし、同時に、出力抑制は数%という低い水準を維持しています。

理事長

トーマス・コーベリエル理事長

 続いては、アイメン・シャワシ(エリア・グリッド・インターナショナル 電力系統エキスパート)さんの欧州における事例について。

 北海道には日本の年間発電量の約40%に相当する大きな陸上風力のポテンシャルが存在し、さらなる風力発電の導入拡大が期待されています。しかし、新たに導入される風力発電に対し、数十%の大きな出力抑制のリスクが北海道電力から提示され、蓄電池の利用が系統接続の条件となるなど、事業実施が困難です。北海道の風力発電のポテンシャルを大幅に活用するには、世界の最新の知見をもとに、より効率的な電力システムを実現する必要があります。

 このシンポジウムでは、ベルギーとドイツに運用地域を有する国際的な系統運用会社であるエリア(Elia)グループの電力系統の専門家アイメン・シャワシさんをお招きし、欧州の自然エネルギーの系統統合における取り組みを紹介し、北海道の自然エネルギーの導入拡大に向けた電力系統の課題と対策について議論議論が展開されました。
エネルギー電源の統合

自然エネルギー電源の統合

さん

アイメン・シャワシさん

 このシンポジウムのコーディネートをされた自然エネルギー財団(http://www.renewable-ei.org/事業局長の大林ミカさんと久しぶりにお会い出来ました、2008年のG8洞爺湖サミットで、市民フォーラムの活動でご一緒に活動し、首相官邸での意見交換、世界のNGOとのコラボ、国際メディアセンターでの情報発信等、その後に繋がる貴重な場でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

2008洞爺湖サミット直前に首相官邸で

当時の福田首相と日本のNGOメンバー

経済同友会フィールドツアー @ 下川

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 北海道経済同友会(http://hokkaido-doyukai.jp/)の環境問題委員会では、今年度、再生可能エネルギーをテーマに議論を行っています。先日は、その一環として、木質バイオで先進的な取り組みを行っている道北・下川町(https://www.town.shimokawa.hokkaido.jp/)を訪問して、施設見学、谷一之町長ほかと「環境未来都市」等について意見交換を行いました。

 私にとっては、昨年の訪問(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26107)に続いて2回目の見学となり、また新たな知見を得ました。

下川町役場玄関で

下川町役場玄関で、チェンソーアート作品


 
 チェンソーアートではこんな記事も――> https://www.town.shimokawa.hokkaido.jp/section/shinrin/2017-0313-1346-43.html

一の橋センター

一の橋住民センター

 昨年は見ることができなかった、或は見過ごしたものも幾つか発見しました。

移動販売車

移動販売車「シモカワゴン」

s車用充電器

駐車場に設置されている車用充電器

 同じく昨年の訪問では行けなかった隣の敷地では、キノコの温室栽培が見事、室内に入った途端、カメラのレンズが湿気で曇りました。

特用林産物(?)栽培研究所

特用林産物(?)栽培研究所

温室でのキノコ栽培

温室でのキノコ栽培、曇ったレンズを通して

 夕方、層雲峡に移動して宿泊、振り返るとどれくらい久しぶりだったのか、随分奥まで高速道路がつながっていました。翌日は抜けるような空、ひと時、北海道の魅力を十二分に感じる視察ツアーでした。

宿泊ホテルの庭で

宿泊ホテルの庭で

 そして層雲峡から旭川までの帰り道。

北海道の春ですね

北海道の春ですね

 このグループでの視察旅行は、昨年の水素施設ほかの見学(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24322)に続く第二弾でしたが、経済団体・経営者のお仲間で議論しながらの道中は、市民活動の視点からとはまた違った新鮮さがあって面白いです。

 また、更に遡っては2013年3月、東京の経済同友会の長島徹委員長に誘われて、北九州の取り組みの視察旅行にも参加致しました、工業都市の底力を感じましたね(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16121)。

 いろいろ課題はありますが、再生可能エネルギーの未来に夢が膨らみます!

エコビレッジ @ 余市

Posted by 秋山孝二
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 以前から機会があればと思っていた「エコビレッジ余市(http://ecovillage.greenwebs.net/index.html」を、やっと訪問することができました。代表の坂本純科さんは、秋山財団の選考委員をお引き受け頂いています。当初は長沼町でスタートし、当時、ワークショップに私も参加したことがあります。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6215

 エコビレッジは「住民が互いに支えあう仕組み」と「環境に負荷の少ない暮らし方」を求める人びとが意識的に創るコミュニティのことで、健康で幸せなライフスタイルを望む人びとの間で着目され、今や世界各地15,000ヶ所に広がっていると言われています。食料など自分たちの暮らしに必要なものをできるだけコミュニティ内および地域のネットワークで確保することは、持続可能なまちの創造につながり、安全な食やエネルギー、環境、孤独、老後や子育てに関する不安などを解決する場と期待されています。

<関連HP>

コビレッジ国際会議Tokyo関連ニュースはこちら――> BeGood Cafe

EDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション)関連はこちら――> 日本エコビレッジ推進プロジェクト

 

 長沼町での試みから8年余り、余市に場を得て着実に進化を遂げていました。坂本純科さんの揺るぎなき信念とそれに共鳴する人々の賜物なのでしょう、遠く海外からの研修生も数多く訪れているとのお話でした。

広大な敷地にログハウスが3棟

広大な敷地にログハウスが3棟

 丘の上はエゾエンゴサクの群落が満開のジュータン。

満開のエゾエンゴサクの群落

満開のエゾエンゴサクの群落

 若いスタッフの方々も元気に活動中。純科さんとも意見交換をしましたが、農産物販売で収入基盤を作るというよりも、農作業体験と座学のプログラムを整備して、企業の社員研修等の教育研修事業での収入確保が一番適しているような気がするのです。各種の助成金も確保されていますが、自立プロジェクトに向けてのビジネスモデルの構築が当面の課題でしょう。今の時代、珍しいくらいに夢のあるプロジェクトなので、本当に今後の展開が楽しみです。お昼は街なかでのイタリアンレストラン、地元の美味しいワインを昼から飲みました。

右端が代表の坂本純科さん

代表の坂本純科さんとプロジェクトのメンバー

これからのプランボードの前で

これからのプランボードの前で

 帰り道、余市の「フゴッペ洞窟(http://www.tabirai.net/sightseeing/column/0000318.aspx」を見学。はるか遠い昔、2000~1500年前の続縄文期にタイムスリップして、刻画・土器の特徴から何らかの宗教的儀礼の場だったようです、神秘的空間でしばし黙考でした。

フゴッペ洞窟 入口で

フゴッペ洞窟 入口で

 さらに「忍路の環状列石(ストーンサークル)(http://hokkaido-lovepower.net/category2/entry25.html」です。気が付かなければ通り過ぎるような静かな場所、でもどこか神聖な雰囲気を醸し出している不思議さでしたね。

環状列石

忍路(おしょろ)環状列石<ストーンサークル>

 出掛けるといつも思うのですが、「場所が放つオーラ」とでも言うのでしょうか、北海道の春、石狩湾を眺めながら余市・小樽に足を運んで、あらためて時代の空気を取り入れた気がします。

全国経済同友会セミナー 2017(上)

Posted by 秋山孝二
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 毎年春に開催される「全国経済同友会セミナー」、今年2017年は仙台で第30回が開催されました、テーマは、「新たな創造のシナリオ~復興・地方創生へ向けて~」です。私は北海道経済同友会の幹事を20年近く務めていますが、この10年間は毎年、このセミナーに足を運んで学んでいます。

*今年のプログラム https://www.doyukai.or.jp/newsrelease/2017/170421a_2519.html

1200名を越える登録!

1200名を越える登録!

 これまでのこの会の報告は以下の通り

* 2016 岡山 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26260

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26325

* 2015 金沢 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23132

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23136

* 2014 静岡 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%81

* 2013 盛岡 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803

* 2012 富山 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12630

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12606

* 2011 福岡  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8221

* 2010 高知 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3911

* 2009 札幌 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1272

 今年の基調講演は、日本IBM(株)執行役員・最高技術責任者(CTO)の久世和資さん、「次世代情報記述と産業変革~日本企業がAI(拡張知能)で攻める時~」です。「ブロックチェーン」、「AI」、「IoT」、「クラウド」、さらに「ニューロチップ」、「量子コンピューター」等について、最先端のお話は刺激的でした。

久世和資さん

久世和資さん

 久世和資さんとは昨年の旭川で開催された「IBM北海道会議(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27905」でもご一緒でした。

 今年もその後、5つの分科会、「大震災の教訓」「技術革新」「労働市場のパラダイムシフト」「持続可能な社会の構築」「総合観光戦略」に参加者は分かれ、私は第4分科会「エネルギー・環境イノベーション創出による持続可能な社会の構築」に参加しました。地球温暖化対策の世界的枠組み(COP21パリ協定)ほかの基本的認識から、日本を代表する技術開発当事者の皆さんの意見交換は、経営者としての日本企業の底力を感じ、勇気を得ました。毎回思うのですが、この会議は経営者の集まり、特徴は課題の優先順位、問題の大小が経営を預かる現場の方々なので実に明確で分かりやすいことだと思いますね。アカデミック・官僚の方々の弱点は、理屈の一貫性と論理性に重点が置かれていて、リアリティに欠けるお話が多いことでしょう。

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<第4分科会>

「エネルギー・環境イノベーション創出による持続可能な社会の構築」

議長:
須藤 誠一 中部経済同友会 代表幹事/ジェイテクト 会長 http://www.jtekt.co.jp/

パネリスト:
中鉢 良治 国立研究開発法人産業技術総合研究所 理事長 http://www.aist.go.jp/aist_j/information/index.html
髙村 ゆかり 名古屋大学大学院 環境学研究科 教授 http://www.sis.nagoya-u.ac.jp/staff/takamura.html
大島 卓 中部経済同友会 会員所属企業/日本ガイシ 社長 http://www.ngk.co.jp/info/message/index.html
小島 康一 中部経済同友会 会員所属企業/トヨタ自動車 FC技術・開発部主査 http://www.rieti.go.jp/jp/events/14072201/pdf/kojima.pdf

産・学の視座から

産・学の視座から高品質の議論!

 高村ゆかり先生の世界の動きの概略は、日本の今の経営者、とりわけ地方の中小企業経営者が特に認識しておかなければならない視点だと思います。京都議定書とパリ協定の違いは、先進国・新興国を含めてほぼすべての国が議論に参加し合意したこと、そのうち80%の国プラスEUが締結していること、世界の中でゲームチェンジが起こったこと、ビジネスが動く取り組みが始まったこと、と指摘され、投資家の眼が、「気候変動リスクの開示」を企業に要求することに大きく変わってきていると説明されました。これは、実は企業にとっては大いなる「チャンス」でもあるのですよね。北海道経済同友会の場では、残念ながらこの種の話題が殆ど議論されません。

 「COP21パリ協定」については、この取りまとめの中心人物、クリスティーナ・フィゲレスさんのお話を昨年9月に香港で間近で聴きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=28015)。

 「持続する社会」は、イコールで「持続する志」ではないか、という言葉で分科会は締めくくられました。

札幌演劇シーズン冬 2017、終了!

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 「札幌演劇シーズン冬 2017(http://s-e-season.com/」が過去最高の観客数、大盛況のうちに終了しました。

今回のパンフレット表紙

今回のパンフレット表紙

 今年で6年目、年2回冬・夏なので11シーズン目に入ったこの企画は、札幌で生まれた優れた演劇を札幌の財産として受け継ぎ、札幌ならではの資源として、演劇の持つ力で札幌の街をさらに活力あふれる街に変えていく。札幌演劇シーズンはそんなことを目指している取り組みです。

 欧米ではどの街にも図書館があるように劇場が存在し、そこに所属するプロの劇団が蓄えてきたレパートリー作品を長期間にわたり再演し続ける「演劇シーズン」があります。 人々はシーズンを心待ちにし、シーズンが幕を開けると街は観光客で一気に活気づくと言います。私たちはそんな劇場文化を札幌にも根付かせたいと考え、「札幌演劇シーズン」を開催してきています。アメリカ・オレゴン州アッシュランドの「OSF」もその一つです。

* OSF(前) http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18021

* OSF(後) http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18027

 「札幌演劇シーズン冬 2017」のラインアップは以下の5作品です。今年の公演は実に多彩、「ゲキカン(http://s-e-season.com/gekikan/」では観劇した方々の率直な感想が語られています、どれも大変面白いですね、同じ芝居を観てこんなにも多様な受け止め方ができるとは。

* 劇団千年王國「狼王ロボ」 http://s-e-season.com/program/lobo/

* 札幌座「北緯43°のワーニャ」 http://s-e-season.com/program/vanya/

* NEXTAGE「LaundryRoom No.5」 http://s-e-season.com/program/lr/

* 実験演劇集団 風蝕異人街「邪宗門」 http://s-e-season.com/program/jashumon/

* 弦巻楽団「君は素敵」 http://s-e-season.com/program/suteki/

 私も「狼王ロボ」にメッセージを寄せました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

応援メッセージ <秋山孝二/公益財団法人 北海道演劇財団 理事長>

『出会いの感動、大人も子供も楽しめる華やかな舞台!』

 「狼王ロボ」との出会いは、2011年11月の札幌劇場祭でした。3・11の大震災を経て、芸術・文化のエネルギーを再確認した一ヶ月で、当時、私は審査員の一員として、まだ一度も演劇を観たことの無いごく普通の市民に対して、劇場に足を運んでもらう努力・意欲が感じられること、何か新しいものを追いかけている姿に注目していましたが、その全てが盛り込まれた素晴らしい作品、大賞・オーディエンス賞を受賞し、今も、当時の感動が甦ります。
 劇団代表・橋口幸絵さんが選んだ「狼王ロボ」、シートン動物記から、アメリカの開拓時代に大自然で繰り広げられた狼と人との戦いは、同時に、日本の開拓地・北海道の現在にまで繋がる「人間と野生動物の共存問題」を問う作品でした。肉食生態系の頂点としてのロボ、家畜殺しで憎まれるロボ、その両方に着目し、生きていくことの厳しさや命の尊さ、儚さを描いたテーマ性、更に、ダンス、音楽、装置ほか、大人も子供も楽しめる華やかな舞台になっていましたね。
 公演後、私は劇団に道東・標茶町虹別、(株)オオカミの森の主宰・桑原康生さんをご紹介し、皆さんがその後訪問されたことを聞きました。日本では歴史的にも「神」として奉られていた狼、空に向かって高く響き渡る遠吠えを聞きながら、また一つ「野生」の力を感じてくれたことと思います。
2回目のこの「シーズン」公演、関係の全ての方々に感謝し、これからの活躍を大いに期待すると同時に、プロとして生活出来るためにも、多くの市民に劇場に足を運んで頂きたいですね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 全ての公演が終了した翌日、関係者が集まり反省会を行いました。その時の様子ですが、ひどい写真ばかりでお許し下さい。

 「演劇創造都市札幌プロジェクト(http://s-e-season.com/about/about-project.html」の代表・蔵隆司さんもご挨拶。観客数とか規模の拡大のみを追いかけるのではなく、冷静なこの間の総括と新たな担い手組織の構築等、今後の持続性に向けた冷静なご指摘がありました。さらに今シーズンを終了して、Web解析から様々な傾向と変化をつかみ取ることができました。観客数が最高であると喜ぶだけでなく、マーケッティングの成果、事前告知、盛り上げイベント他、これまでの関係者プラス多くの皆さまのご尽力の賜物であることを、データから読み取ることができます。いずれHPに掲載されるでしょう、そして、今後の新たな飛躍のヒントが盛り込まれています。

 各劇場もよく頑張りましたね。事前のチケット販売、当日のお客さばき、劇場経営等、6年間の積み重ねのノウハウは実に貴重な経験の相乗効果となっています。

演劇創造都市札幌の蔵代表
「演劇創造都市札幌」の蔵隆司代表

Web担当の さん、素晴らしい分析資料!

Web担当から素晴らしい分析資料!

札幌座の横山さん

札幌座の横山さん

 舞台に関わる方々ばかりでなく、より多くの支援する企業・団体・人々のお知恵と力を得て、これからのこの企画の発展を期待したいですね。皆さま、お疲れ様でした!

エネチェン研究会 Vol.9

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 「市民のエネルギーチェンジ研究会」第9回目、今回は「グリーン連合(http://greenrengo.jp/」主催で、共催しました。

* http://enechan100.blogspot.jp/

 これまでのエネチェン研究会の記事――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%

「グリーン連合」とのコラボで

「グリーン連合」とのコラボで

 「グリーン連合」は、日本各地で、様々な環境活動に携わる多くの仲間とつながり、これまで積み重ねてきて経験と英知を結集し、危機的状況にある地球環境を保全し持続可能で豊かな社会構築に向けた大きなうねりを日本社会に巻き起こすために2015年6月5日に設立された環境NGO・NPO・市民団体の全国ネットワークです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
< プログラム >

● グリーン連合の活動紹介と意見交換   古瀬 繁範 (グリーン連合 事務局長)

● 国際環境NGO FoE Japan(http://www.foejapan.org/)の活動   篠原 ゆり子 (FoE Japan)

● 被災者支援から再エネ推進へ、福島から動き出す、 市民主導の再エネパワー
  「世界ご当地エネルギー会議(2016.11/3-4 福島市)」事務局長に聞く

田島 誠 ISEP (認定NPO法人環境エネルギー政策研究所)(http://www.isep.or.jp/

● パネルディスカッション〜会議に参加して

東田 秀美 (NPO法人旧小熊邸倶楽部理事長) http://www.hokkaido-jin.jp/issue/npo/003_01.html

小林 ユミ (NPO法人北海道グリーンファンド) http://www.h-greenfund.jp/

宮本 尚 (北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク) http://enechan100.blogspot.jp/

●参加者意見交換

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ISEPの  さん

 「グリーン連合」からは事務局長の古瀬繁範さん、グリーン連合参加団体の「FoE Japan」の篠原ゆり子さん、2つのイベントを結ぶキーパーソンとして「環境エネルギー政策研究所(ISEP)」の田島誠さんが札幌にいらっしゃいました。田島さんは、2016年11月に世界30カ国と国内自治体首長らが参加して、福島市で開催された「第1回世界ご当地エネルギー会議(http://www.wcpc2016.jp/」の実行委員会事務局長をつとめられました。この会議で、市民主導、世界規模で再エネ導入拡大を図るための戦略「福島宣言(http://www.wcpc2016.jp/about/declaration/」を採択しました。会議の趣旨や成果、福島の再エネの新しい動きなどのお話、札幌のNPOのメンバー3名と田島さんによるディスカッションや、参加者との意見交換で有意義な時間となりました。

RETHINKING IMPACT @香港 (3 最終)

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 一日目の夜は場所を移して、カクテル&ディナーでの交流会。ここでもフィゲレスさんがショートスピーチです。

午後8時からのパーティでも

午後8時からのパーティでも

 すべての終了は夜11時をまわっていましたが、疲労感よりも充実感の方が大きかった今回のプログラム1日目でしたね。ダイナミックなグローバルマネーのシフトを感じました。

* * *

 二日目は少し人数が絞られてのパネルディスカッション二つです。前日の宿泊の部屋は46階、私は今年4月の別府での地震(後にこれが「熊本地震」の本震となった)の体験から、高い所での宿泊は少々トラウマがありよく眠れません。香港は大丈夫とは思いましたが、非常階段の昇り降りを想像すると、やはり頭のどこかに不安が過ります。

4月の別府――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26258

宿泊はホテルの46階

宿泊はホテルの46階

 最初は、「Sustainable Seas」。海運業界ほか、海に纏わる環境に配慮した企業活動でした。広大な「海」が、ビジネス、投資のポテンシャルが大きいですね。

持続可能な海を巡って

持続可能な海を巡って

 後半は、「Investing in a Low-carbon World」、投資家サイドから見た低炭素ビジネスの展望です。

海への新たな投資機会

低炭素社会への新たな投資機会

 このフォーラム、昨年は「再生可能エネルギー」、今年は「気候変動・温暖化」に焦点を当てて、グローバルなトレンドを知る機会となりました。普段、日本国内で暮らしていると、なかなかこの種のホットなニュースに触れるチャンスがありません、大変残念ですが。

 そうこう振り返っていると、時代は動いていますね、枝廣淳子さんから以下のようなニュースが飛び込んできました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~メールの引用

 先日、「モントリオール議定書の締約国会議、代替フロンの規制を採択」というニュースをメディアが報道していました。どのような規制か、削減の目標はどのくらいか、いつ発効するか、といった報道が主です。日本のメディアではそれほど大きな扱いではなかったように思いますが、海外の持続可能性に関わる専門家のネットワークでは、「これはパリ協定よりも画期的だ!」といった発言も多く見られました。

<地球温暖化への影響が大きい冷媒の廃止に向け画期的な協定>

http://www.nytimes.com/2016/10/15/world/africa/kigali-deal-hfc-air-conditioners.html?_r=0

 米中の動きが注目されています。両国が、「温暖化を競合優位を創り出すための産業政策のひとつとして見ており、取り組んでいる」ことが明らかです。

 2016年10月15日に成立した協定は、温暖化対策として、エアコンや冷蔵庫に使われている冷媒(温暖化効果の高い化学物質)の使用を世界全体で削減するというもので、法的拘束力を有する協定です。ルワンダの首都キガリで行われたこの会合は、日本でのメディアの扱いもそうでしたが、パリ協定ほどは注目されませんでした。しかし「ここでの成果は、地球温暖化の減速への取り組みに対して、パリの場合と同じくらい、もしくはもっと大きい影響すら及ぼす可能性がある」とニューヨークタイムズの記事では強調しています。

 ジョン・ケリー米国務長官の「これは私たちの地球の温暖化、将来の世代にとっての温暖化に歯止めをかけるために、私たちが今この瞬間に踏み出すことのできる、たった一つの、最も重要な一歩となるだろう」という言葉が引用されています。

 パリ協定は、あらゆる発生源からのCO2が対象となりますが、今回の新しい協定の対象はたった一つ。エアコンや冷蔵庫に使われる代替フロン(ハイドロフルオロカーボン、HFC)という化学的冷媒です。HFCが大気中の温室効果ガスに占める割合はほんのわずかですが、その温室効果はCO2の1000倍とのこと!

 今回の協定は、2050年までに、CO2に換算すると700億トンの削減に等しい効果を生み出すと期待されています。700億トンとは、世界全体のCO2排出量の約2年分です。記事では、「科学者は、HFCの温室効果作用を考えると、この協定によって気温上昇は摂氏0.56℃近く抑えられるだろう、とみている」。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 また、パリ協定と同じく大事な動きがもう一つ、昨年9月に国連サミットでありました。持続可能な開発目標(SDGs)が国際社会の合意となったことです。SDGsがどのような背景で作られたのか、バラトングループのアラン・アトキソン氏ら「17goals(http://17goals.org/)」というサイトがあります。

<持続可能な開発目標(SDGs)がつくられた背景~環境メールニュースより~>

http://www.es-inc.jp/library/mailnews/2016/libnews_id008327.html

 日本の動きを世界に発信するJFSでは、SDGsのサイトを立ち上げ、日本の最新情報や政府の取り組み、JFSの関連記事を紹介しています。

<JFS:持続可能な開発目標(SDGs)サイト>

http://www.japanfs.org/ja/projects/sdgs/index.html

* * *

 世界は枠組み構築でどんどん進み、状況はすごいスピードで変化していて目が離せません。フォーラムに参加して考え込んでいる場合でもないのでしょうね、日本国政府が世界の動きに乗り遅れていたとしても、地球環境の悪化は待ってはくれません。引き続き幅広い「環境問題」に注目しつつ、広く情報を収集し、自分たちのできるフィールドでイノベーションを続けることが大切だと、香港から戻ってあらためてそう感じています。

RETHINKING IMPACT @香港 (2)

Posted by 秋山孝二
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 今年のフォーラムは、主催者のご挨拶に続き、最初は昨年のCOP21で中心的な活躍をされた気候変動枠組条約事務局長のChristiana Figueres さんの基調講演、Post-COP21 Futureでした。

 英ネイチャー誌は昨年12月17日、この年の科学界を代表する人物10人の筆頭に、地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」の取りまとめに尽力した国連気候変動枠組み条約のフィゲレス事務局長(59)を選びました。フィゲレスさんは中米コスタリカ出身で、2010年に事務局長に就任し、昨年12月にパリで開かれた同条約の締約国会議(COP21)では、対立する先進国と途上国の間の交渉を橋渡しし、各国の意見を尊重して透明性を重視する姿勢を貫き、複雑な交渉を合意に導きました。「パリ協定の採択は地球にとって歴史的な瞬間そのものだった」と、多くの海外メディアが称賛しました。

<近年の受賞歴> ~~~~~~~~~~~~~~~

* 2016年: オランダのオラニエ=ナッサウ勲章オフィサー章、米国カリフォルニア州の非営利団体Vote Solar のSolar Champion賞

* 2015年: フランス・パリ市グランドメダル、フランス・レジオンドヌール勲章、ドイツ・ミュンヘン安全保障会議のエヴァルト・フォン・クライスト賞、英『ガーディアン』紙の名誉のメダル

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 この日のスピーチは聴衆に向けて、終始、炎が吹き出るような力強い演説でした。

火を噴くような力強い演説
クリスティーナ・フィゲレスさんの講演:火を噴くような力強い演説
質疑応答でも

質疑応答でも迅速なやり取り

<手元に書き留めたコメント>

* 「気候変動」それ自体がリスクという時代、それへの認識と課題解決策は企業として必須要件

* COP21パリ協定締結までは、「ノイズ」と「シグナル」が拮抗していたが、昨年末に強いメッセージを示した。「ノイズ」から「シグナル」へ時代は変わった

* 30年後、50年後ではない、今後の「5年」に掛かっている。すでに投資が始まっている

* 20世紀のテクノロジーではなく、新しいテクノロジー企業に若者は魅かれる

* アジアの高い貯金・貯蓄率には、確かな投資対象が必要ではないか、正しい投資のサイクルを確立して

* 「環境の変動」は「経済の変動」であり、「環境の安定」は「経済の安定」である

~~~~~~~~~~~~~~~~

 ところで、昨年12月のCOP21とはどんな会合だったのか、枝廣淳子さんの異業種交流会(http://www.es-inc.jp/network/index.html)ほかでも議論になったサイトをご紹介し、簡単に整理をしましょう。

* 「COP21とパリ協定のおさらい」 ~環境メールニュースより~

http://www.es-inc.jp/library/mailnews/2015/libnews_id008176.html

* 「パリ協定の意味」~ガスエネルギー新聞「賢人の目」連載コラムより~

http://www.es-inc.jp/library/writing/2016/libwri_id008368.html

* 世界各国の温暖化についての関心や危機感は?

http://www.gasdemori.jp/column/index1.html

* COP21・パリ協定とは? http://www.gasdemori.jp/column/index2_1.html

* 2℃の意味  http://www.gasdemori.jp/column/index.html

* 「パリ協定」発効目前の今、経団連のすべきこと~Yahoo!ニュースより~

http://bylines.news.yahoo.co.jp/edahirojunko/20161002-00062790/

* 「COP21に向けてのリーダーシップを!」(PDF)~ビジネス情報誌『エルネオス』「枝廣淳子の賢者に備えあり」連載コラムより~

http://www.es-inc.jp/library/writing/archives/doc/ELNEOS201512.pdf

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 コンパクトにまとまったサイトの数々、残念ながら日本国内で大手企業の経営者をはじめ、これらのグローバルな動きを殆ど把握してなく、日頃、経済団体の会合でもあまり話題にならないのが残念です、無関心というのでしょうか。ひとり日本の企業だけが、また世界から遅れをとっている状況、地域からキャッチアップしていきたいものです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 特別講演に続いてのパネルディスカッション:

 最初は「The Business of Climate Change」です。

気候変動のビジネス

 この日の後半のパネルは「Financing Green」。グローバルマネーは今、広い意味の「環境の課題解決ビジネス」に注目しています。

環境ビジネス

環境ビジネスパネル、最前線で傾聴するフィゲレスさん

 新しいビジネスを起業して担う側、それらに注目して投資する側、今、再生可能エネルギーをはじめとする広い意味の「環境」分野は、世界各国で宝の山といった感じです。「COP21パリ協定」の成功は、新しい時代の幕開けと認識すべきですね。

愛しい! オオムラサキ幼虫@札幌市(後)

Posted by 秋山孝二
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 観察後は、近くの「八剣山エコケータリング(http://www.hakkenzan.jp/ecocatering/」で昼食とビアンカさんによる環境教育の概要説明を伺いました、今後、どこかでコラボができそうな、そんな印象を持ちました。ハワイ・カウアイ島からのお客さまも一緒に、楽しいひと時でした。

八剣山の峰、498m

八剣山の峰、498m

 昼食は野外でジンギスカン、気分のいい秋の札幌。

まずは昼食!

まずは昼食!

 環境教育のケータリングで活躍するビアンカさん、様々なツールで再生可能エネルギーを見える化し、ごく日常の生活の中で、その可能性を説いています。今年2月、第7回さっぽろ環境賞 「環境保全創造部門 札幌市長賞」を受賞しました!

* http://www.city.sapporo.jp/kankyo/award/result/jyushousha07.html

ビアンカさんの環境教育ツールほか

ビアンカさんの環境教育ツールほか

室内の電気は再生可能エネルギーで賄う

室内の電気は再生可能エネルギーで賄う

野外でもいろいろな試みが続いています!

野外でもいろいろな試みが続いています!

 素晴らしい一日でした、ありがとうございます!

100回記念シンポ@北海道経済学会

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 秋山財団の理事・小磯修二先生が代表をつとめる「北海道経済学会(http://hokukeizai.webcrow.jp/」、現在は200名を越える会員ですが、第100回記念シンポジウムが開催されました。「人口減少、グローバル時代の地域戦略」について、それぞれの分野からのメッセージを貰いました。

100回の記念シンポ

100回の記念シンポ

経済、観光、農業、それぞれの視点から

経済、観光、農業、それぞれの視点から

代表の小磯修二先生

代表の小磯修二先生

 観光分野から登壇された大西雅之代表も、秋山財団の理事でお世話になっています。歴史・文化を背景とした骨太のツーリズムの提言は感動しました(http://biglife21.com/companies/706/)。

大西雅之代表のプレゼン

大西雅之代表のプレゼン

北海道の原点を見極めて

北海道の原点を見極めて

 そして、農業分野からは石橋栄紀さん、昨年浜中を訪問した時にも再生可能エネルギーと地域振興について、いろいろお話を伺うことができました。先日のメッセージも実に分かりやすく、農業と雇用と地域振興について実践報告と提言をされました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22819

石橋栄紀さん:http://www.doyu.jp/topics/posts/article/20100507-093710

* ハーゲンダッツアイスクリーム(http://www.haagen-dazs.co.jp/ilove/index.html)の原料製造:白い牛乳の品質へのオンリーワンを目指しての取り組み、そして「世界標準」へ

* 組合員は自ら生産する牛乳が最高品質にあると自負している

* 健全な水、空気、土地  +  健康な人 と 牛

* 酪農事業における枠組みの変換は、「法人経営」

変わらぬ鋭いご指摘

変わらぬ鋭いご指摘

日本経営倫理学会 CSR部会で

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 日本経営倫理学会(http://www.jabes1993.org/) CSR部会で、「渋沢栄一に学ぶ~『論語と算盤』による経営」の執筆者によるプレゼンがあり、この会のメンバーでもある永年の友人で現在アデランス(株)の箕輪睦夫(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18767)さんからお誘いがあり、私も出席しました。渋沢栄一からそれぞれの視点で学ぶコメントは新たな気づきを与えてくれました。

< 「渋沢栄一に学ぶ~『論語と算盤』による経営」 >

http://www.robundo.com/adana-press-club/wordpress/02/2016/05/24/%E3%80%90%E8%89%AF%E6%9B%B

多くの方々の寄稿です

多くの方々の寄稿です

内容紹介

 「論語と算盤」にはその理念が次のように述べられている。「富をなす根源は何かといえば、仁義道徳。正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ」この理念のもと、ともすれば失われてしまいがちな企業の社会的責任について、現在の経営を根本から見直す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

田中 宏司
一般社団法人経営倫理実践研究センター理事・首席研究員、東京交通短期大学名誉教授(元学長)。1959年中央大学第2法学部・1968年同第2経済学部卒業。1954~90年日本銀行、1970年ミシガン州立大学留学(日銀派遣)、ケミカル信託銀行を経て、2002~06年立教大学大学院教授、2008~13年東京交通短期大学学長・教授。1996~2010年高千穂大学・早稲田大学大学院・関東学院大学・日本大学等兼任講師を歴任。経済産業省・日本規格協会「ISO/SR国内委員会」「ISO26000JIS化本委員会」委員等歴任

水尾 順一
駿河台大学経済経営学部・大学院総合政策研究科教授、博士(経営学:専修大学)。1947年生まれ。神戸商科大学(現・兵庫県立大学)卒業、(株)資生堂を経て1999年駿河台大学へ奉職、現在に至る。専門はCSR、経営倫理論など。東京工業大学大学院理工学研究科・東洋大学経営学部兼任講師、日本経営倫理学会副会長、経営倫理実践研究センター首席研究員、2010年ロンドン大学客員研究員。2008~2009年度経済産業省BOPビジネス研究会等座長・委員。CSRイニシアチブ委員会代表、(株)アデランス社外取締役、(株)西武ホールディングス企業倫理委員会社外委員

蟻生 俊夫
一般財団法人電力中央研究所企画グループ上席、白鴎大学経営学部兼任講師(1995年~)、日本経営倫理学会常任理事・CSR研究部会長、公益事業学会評議員。1988年東北大学大学院修了(工学修士)、(財)電力中央研究所経済研究所入所。1992年日本開発銀行非常勤調査員、1994年ドイツケルン大学エネルギー経済研究所客員研究員、2005~14年電力中央研究所社会経済研究所上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

・・・・・・・

 私なりに手元に留めたメモです。

* 「職業倫理」からの読み解き: 商業従事者の倫理=商人の倫理+企業家としての倫理、マックス・ウェーバー、鈴木正三、石田梅岩を越えて――>武士道に通じる儒学で構成されることを示した。アダムスミス、ベンサムを参照しながらも日本的価値観に基づく独自の理論を

* 思想・社会システムにおける「日本型」の再検討の重要性!

* 教育のイノベーション: 封建制下の教育から商業教育への貢献となる――> 現代的意義は、1)多様化(ダイバーシティ)と包含(インクルージョン、2)商業、経済活動に、「公、公益」という普遍的概念の導入、3)商業教育の内容変革、リーダーの育成

* ドラッカーが共鳴した渋沢栄一の社会観: CSRがすべての行動基準、意思決定の中にすでに溶け込み、企業の事業活動から切り離せない状態、活動そのものになっている。経済は社会のためにあることを共通の社会観として持っている。社会と人を幸せにするにはどうしたらよいか、からスタートしている、すなわち「人権」思想からのスタート。

* 渋沢栄一はソーシャル・アントレプレナー: 明治期の日本社会が必要としていたもの(社会的課題)をビジネス(事業)として提供した

<参考> 渋沢栄一賞(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0801/sibusawaeiichishou.html

* 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」、初代ドイツ帝国宰相のオットー・フォン・ビスマルク

* 渋沢栄一「航西(こうせい)日記」に学ぶアデランスのCSR: 世界各地での展開の基本に渋沢栄一の理念・思想、そして「San-Po-Yoshi」のCSR

<航西日記> http://school.nijl.ac.jp/kindai/SUMI/SUMI-00156.html#1

 以上、まだまだ貴重なメッセージがぎっしり詰まった意見交換でしたが、取り急ぎ書き留めました。今年1月に私が訪問した東京北区飛鳥山の「渋沢栄一史料館(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25430」、機会を見つけて深谷の生地も訪れたいと思っています。

東京ガスの今後、楽しみです

Posted by 秋山孝二
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 4月から装いも新たにBS11で始まった「寺島実郎の未来先見塾~時代認識の副読本~(http://www.bs11.jp/news/6073/」、その初回、東京ガス(株)(http://www.tokyo-gas.co.jp/)代表取締役の広瀬道明さんのお話は実に興味深かったですね、自らの企業の創業の理念を踏まえて、今後のエネルギー戦略をしっかり示されています。

 「エネルギーは選べる時代」ではじまるHPも魅力的です。(http://www.tokyo-gas.co.jp/company.html

 HPの社長のメッセージから~~~~~~~~~~~~~~

「チャレンジ2020ビジョン」の実現に向けて

 2011年11月、「エネルギーと未来のために東京ガスグループがめざすこと。〜チャレンジ2020ビジョン〜(以下、ビジョン)」を策定しました。ビジョンでは、ガス事業と首都圏エリアに軸足を置きながら、事業領域と事業基盤を拡充し、LNGバリューチェーンの一層の高度化を図り、日本の「エネルギーセキュリティの向上、エネルギーコストの低減、エネルギーシステムの革新」に貢献するとともに、東京ガスグループの持続的な成長・発展をめざすこととしています。電力・ガスの小売全面自由化が目前に迫る中、東京ガスグループはこのビジョンに込めた想いを大切にし、その実現に向けグループ一丸となって邁進していきます。

 ビジョンを「ホップ」(2012〜14年度)、「ステップ」(2015〜17年度)、「ジャンプ」(2018〜20年度)の三段階に分けると、第一段階のホップ期ではこれまで順調な歩みを重ね大きな成果に結びつけることができました。例えば、東南アジア地域での事業・投資活動の統括拠点としてシンガポールに東京ガスアジア社を設立したことはその一例です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

明確なビジョン

明確なビジョン

 電力事業に特化すると、3・11以降の世界を踏まえて「お得」、「安心」、「簡単・便利」、日本に住む人々の心を捉えます。

大変分かりやすい方針!

大変分かりやすい方針!

「あなたとずっと、今日よりもっと。」、響きも良いし、フレーズとしても素晴らしいです!!!

 昨今、東芝、三菱自動車等、日本企業の情けない現状を目にして鬱陶しいですが、2011.3.11以降の世界、東京ガスのように、しっかり現実と向き合う企業はどんどん進化していくのですね、新しい年度のスタートの月に、日本企業の力強さを感じたひと時でした、広瀬社長はじめ東京ガスの皆さんのご活躍を期待しています、頑張って!!!!!

エネチェン研究会@下川

Posted by 秋山孝二
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 シリーズで全道各地で開催している「エネルギーチェンジ研究会」、第8回として先月、木質バイオマスで先駆的にエネルギー自給を行っている下川町でした。

* エネルギーチェンジ研究会 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E

 札幌からJR、路線バスを乗り継いで下川町に到着、まずは町役場にご挨拶。「環境未来都市下川町(http://future-city.jp/torikumi/shimokawa/」のポスターも。

~~~~~~~~~~~~~~~ 町の理念!

人が輝く森林未来都市しもかわ

 森林を切り口とした提案。「森林未来都市」モデルとして、豊富な森林資源から最大限に収益を得続ける自立型の森林総合産業を創出し、森林バイオマスを中心 とした再生可能エネルギーによる完全自給と域外燃料供給を実現するとともに、森林から学び、楽しみ、心身の健康を得ながら子供から高齢者まで誰もが互助と 協働により快適な暮らしを創造し続ける地域社会の確立を目指す。また、「森林未来都市」モデルの政策・事業パッケージをアジア各国の小規模山村自治体に移 出展開も目指す。

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下川町役場を訪問しご挨拶

下川町役場を訪問しご挨拶

 当日の研究会のプログラムです:

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目的 実践の成果や課題を共有する、知恵を出しあう、新しい技術・研究を学ぶ、 ひとりひとりが暮らしや仕事の場でできることを見つけていく、次の一歩のための作戦会議です。

<プログラム1 現場視察>

【案内】 「下川町の木質バイオマスエネルギー導入・推進の取組み」  下川町 森林総合産業推進課 高橋祐二 さん

【視察】 ――ゼロエミッションの木材加工[下川町森林組合北町工場](http://www.shimokawa.jp/shinrin/

――木質バイオマス原料製造現場 [木質原料製造施設](https://www.town.shimokawa.hokkaido.jp/sangyou/ringyo/2012-0130-1041-43.html

――木質バイオマス熱供給を活かした集住化施設[一の橋バイオビレッジ](https://www.town.shimokawa.hokkaido.jp/kurashi/kankyo/kankyou/20140221itinohashi.html

<プログラム2 下川町の挑戦に学ぶ研究会>

【講演】 「森林バイオマス地域熱電併給によるエネルギーの自給に向けて」  下川町長 谷 一之 さん

質疑応答

【市民からのメッセージ】

――「市民参加でエネルギー自立を~先進地から学び、普及を図るために」   遠井 朗子 さん

遠井朗子(とおい・あきこ)さん   酪農学園大学環境共生学類環境法研究室教授。 法学博士(公法学)。専門分野は国際環境法。 北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク委員

――「住民が動く! 下川から、地域の木を活かす生態系を育む」   麻生 翼 さん

麻生翼 (あそう・つばさ)さん  NPO法人森の生活代表理事。名古屋市生まれ。 北海道大学農学部森林科学科卒。 種苗会社での営業職を経て、北海道に移住。 きたネット理事。

【主催】 認定NPO法人北海道市民環境ネットワーク「きたネット」(http://www.kitanet.org / 環境保全に取組む市民活動のネットワーク。2002年発足、2007年NPO法人化、 2012年より認定NPO法人。道内の環境団体の基盤を強化し、活動の活性化を図 るため、HPやFacebookでの情報提供や団体間の情報交換、つながりの場づくり、 各種セミナーや講演会の開催等の支援事業を行っている。2016年3月現在、市民 環境団体59,賛助企業・団体16、81個人が所属。

【主催】 北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.com 2011年6月、地産地消エネルギーの最大限の活用、自然エネルギーアイランドへ のシフトをめざしプロジェクトがスタート。「北海道省エネルギー・新エネルギー促 進条例」の周知・推進、「北海道の電気.再生可能エネルギー100%へのロードマッ プ」による提言、市民主体のセミナーなどを行う。 2014年3月北海道新聞エコ大 賞奨励賞獲得。2014年5月に団体「北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」 設立、自然エネルギー100%の北海道をめざし、見える・行動するネットワーク。 2016年3月現在、30団体・企業、66個人が所属

【共催】 NPO法人森の生活(http://morinoseikatsu.org/ 地域の森や木材を「活かす人」「使う人」を育むために、下川町を拠点に森や木材に 触れる機会を提供するNPO。町・教育機関との協働による幼・小・中・高15年一貫 の森林環境教育や、長期滞在可能なコテージ型施設森のなかヨックル(https://yokkuru.morinoseikatsu.org/の運営、 「美桑が丘」での市民主体の森の場づくりに取り組む。2015年からは活用されて いなかった広葉樹を木工用材として供給する事業もスタートした。

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 施設見学は、全国からの視察依頼が大変多く、最近は観光協会が有料で行っているとのこと。見学する側のモラルも問われる状況を痛感します、先月のアメリカオレゴン州ポートランドでPDCの山崎さんがおっしゃっていたことと全く同じ話に、何か今の日本の浮ついた状況を象徴しているようです。

冒頭は下川町役場・高橋課長のお話

冒頭は下川町役場・高橋祐二さんのお話

 高橋さんは、「『木質バイオマス』と言っても、木材を切ってきていきなりチップにして燃やすというものではありません。ゼロエミッションの徹底で、あらゆる工程で商品価値を生み出し、最終的に燃やすという発想が重要である」、と指摘していました、全くその通りですね。これを森林組合が行っているのがさらに驚きです。

ゼロエミッションの徹底

ゼロエミッションの徹底

 地域インフラとして「熱供給システム」の実践は素晴らしかったです。

一の橋地区の熱供給

一の橋地区の地域熱供給

 下川町「一の橋」という地区は現在人口約140人、高齢化率が50%を超える小規模集落です。この地域は、かつては林業を基幹産業として栄え、昭和35年には人口2,058人を有しましたが、現在は商店も病院もなく、買い物や除雪等の支援要望の増加や住宅の老朽化など地域コミュニティの維持に関する課題が顕在化していました。

 こうした状況の中、町は一の橋地区における自立的かつ安定的な暮らしを実現するため、平成22年度から地域おこし協力隊を導入して様々な生活支援サービスを実施するとともに、地区住民との議論を重ね、「一の橋バイオビレッジ」の将来像を描きました。

 この中で生まれた集住化のアイデアにより、平成25年5月末、一の橋地区に「超高齢化」に対応するエネルギー自給型の集住化エリアが誕生しました。これらの住宅の給湯・暖房はすべて木質バイオマスボイラーから供給され、電力の一部は太陽光発電によって賄われています。日本の集落の先取り地区とも言えますね。巷で言われる「限界集落」を吹き飛ばすような未来志向です。

 施設見学の後は、再び会議室に戻り、谷一之町長によるまちづくりの理念と歴史について、貴重なマネジメントサイドのお話でした。特に、北海道の場合は、地域の熱供給に再生可能エネルギー、下川町の場合は、地場産業としての「木質バイオマス」資源をどう活用するか、そこに長年のマチの知恵と技術があります、「産業」という言葉を繰り返し谷町長からお聞きしたのが印象的でした。

下川町・谷町長もご出席

下川町・谷一之町長もご出席

 谷町長のお話は、まさに経営者のそれでした。8年前に「環境モデル都市」、5年前に「環境未来都市」となり、「レジェンド・カサイ」、「アイスキャンドル」、「チェーンソー・アート」等、キャッチコピーで全国・全世界へアピール。「環境型森林経営」、「木材のカスケード利用=ゼロエミッション」の先駆者として、マチの立ち位置は「制度設計」と看破していました。石油産業の落ち込みを担保すべく木質バイオマスから得られる利益の還元、町民へは削減で得た収益を子育て、学校への予算として還元する、まさに今の大企業経営者に欠ける適正配分を見事に実現しています。

 さらに、森林資源を活用した企業・地域連携は、「教育」を通して学べる場として広域連携に繋がり、テーマを絞れば絞るほど規模に関係なくアライアンスが可能になるとも語られていました。地元による「エネルギー供給」は、通年「雇用」であり、農業・林業のように冬期の休業はない、と。最後は、町役場は、「Doタンク機能」としてこれからは地域に貢献していく必要性を指摘していました。まさに、目からウロコ、本当に素晴らしい「コミュニティ経営者」で、心から感動致しました。

 夜は午後7時過ぎから交流会、真っ暗な道を歩いて宿泊は「森のなかヨックル(https://yokkuru.morinoseikatsu.org/)」で。指定管理者は、今回の研究会の共催団体でもある「NPO法人森の生活(http://morinoseikatsu.org/」です。

森の生活が指定管理者の

「森の生活」が指定管理者の「森のなかヨックル」

 下川町では、森林業の歴史によるものか、「産業」の視点が常にプロジェクトにしっかり根付いているような気がします。木材加工現場の一隅には、「株式会社フプの森(http://fupunomori.net/)」が製造する「NALUQ(http://fupunomori.net/online-shop)」ブランドの商品ラインナップも。これは、2000年、それまで使われていなかった森林資源も活用するために生まれたトドマツ精油事業で、はじまりは「下川町森林組合」が事業化し、2008年に「NPO法人森の生活」がそれを引き継ぎ、2012年に「株式会社フプの森」として独立して現在に至っています。

 今回の下川町での研究会、ご説明して頂いた皆さんに共通していたのは、「木材からの産業創造=働く場」、そしてその効果は、1)経営コストの削減、2)CO2の削減、3)地域でお金がまわる、ことです。これまで8回のこの研究会、見事にまとめをして頂いた気がします。

 谷町長、高橋さん、麻生さん、ほかご参加頂いた下川町の皆さま、この度は本当にお世話になりました、心から感謝し、御礼申し上げます。

「RCE道央圏」設立総会

Posted by 秋山孝二
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 世の中は新しく2016(平成28)年度を迎え、終了・退任・新天地等、一つの区切り、あらたな出発の皆さんも多いのでしょう。私は、前年度末の報告を少し残しているので、まずはそれをアップしてからのスタートとさせて下さい。

 「持続可能な開発のための教育(ESD)(http://www.mext.go.jp/unesco/004/1339957.htm」は、2005年より「国連ESDの10年」として世界全体で推進され、2014(平成26)年は最終年という節目の年でした。また、ESDを推進するため、世界129カ所に国連大学が認定する「RCE(Regional Centre of Expertise on Education for Sustainable Development:ESD地域拠点)」が設置されており、RCEを通したESDの推進、活性化させるための活動は、2014年以降も継続していくことが決まっています。

ESDの概念図

 北海道では、「環境教育」の分野を中心にESDが推進されてきましたが、複雑化する課題に対応するためには、より一層のセクター、分野、地域を超えた連携が不可欠です。そこで、多様な主体が課題解決のために連携できる拠点を構築すべく、この間、RCE設立について呼びかけ人を中心に議論を重ねてきました。国内外の地域と直接的な連携を図り、持続可能な社会づくりにおける課題解決に向けて実践していきたいとの思いですね。

 このような準備期間を経て、先月16日、「RCE北海道道央圏協議会」の設立総会を開催し、多くの方々のご協力により協議会はスタートしました。私は、お声掛けを頂き運営委員の一人としてこの活動に参画することになりました。2008年のG8洞爺湖サミットをきっかけに、私の環境系活動への関わりが始まり、今回の活動へと繋がっています。

* 2008年G8洞爺湖サミット http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

設立総会で代表の金子先生のご挨拶

設立総会で代表の金子先生のご挨拶

参加の皆さん:私も運営委員として末席に

参加の皆さん:私も運営委員として末席に

 更に詳しい内容は、事務局の有坂美紀さんの説明から(http://sus-cso.com/kiji/suskiko160226):

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~趣意書から

 「RCE道央圏」では、特に取り組むべき課題として、

1.生物多様性の保全と回復
2.気候変動への対応
3.エネルギーの開拓の歴史の振り返りと持続性の確保
4.人口減少・少子高齢化・グローバル化に適応する地域づくり
5.持続可能な産業と暮らしの安心安全の確保
6.先住民族との公正な関係づくり

という6つのテーマを挙げています。

 「RCE道央圏」の活動は、これら6つのテーマに関連したものになりますが、特に大切なことは「+(プラス) 1 原則」を守るという約束です。これまでとは違うやり方、分野、地域に一歩踏み出すこと、意識的にハードルを越えること。多様なRCE道央圏のメンバーがこれまでの壁を破ろうとすることで、新しい連携やノウハウが生まれ、よりよい社会に向けた変革へと進んでいけると思っています。そのための交流の場づくりや、世界各地との情報受発信、北海道の課題や魅力の見える化するという役割をRCE道央圏は果たしていきたいと考えています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 グローバルな課題解決、「持続可能な開発のための教育(ESD)」の枠組みの中で、ローカルな北海道から発信する、そんな方向性だと私は理解しています。これまで日本では、「持続可能」というと「環境分野の活動」と狭い範囲で認識され、自然保護、森林保全等、自然環境を軸としたテーマと捉えがちでしたが、グローバルなテーマ設定としては、貧困、格差等も含む人文科学、社会科学的な側面からの課題解決の視座も重要なのだと思います。秋山財団でこのところ注力している「ネットワーク形成」、「アウトリーチ活動」と通じる概念だと、私は勝手に解釈しています。

 「+(プラス) 1 原則」で、新しい展開を模索したいものです。

エネチェン研究会@札幌

Posted by 秋山孝二
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 「ロコタブル若者プレゼン」に続いては、もう7回目になる「エネチェン100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/」主催の「エネルギーチェンジ研究会」です、今回は札幌で開催しました。

 「エネルギーチェンジ研究会」についてはこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%

熱気あふれる会場

熱気あふれる会場

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【3/9 札幌】市民のエネルギーチェンジ研究会vol.7 「電気は選ぶもの、つくるもの」

 エネルギーを選ぶ、つくる、地域と人の底力をつなぐ、市民のエネチェン研究会、第7回は札幌で開催します。自然エネルギーへの「エネルギーチェンジ」を考えている市民、熱い心の行政マン、企業や研究者、どなたでも参加できます。
 実践の成果や課題を共有する、知恵を出しあう、新しい技術・研究を学ぶ、ひとりひとりが、暮らしや仕事の場でできることを見つけていく、次の一歩のための作戦会議です、ALL北海道で「エネチェン」を進めよう。
座長 秋山 孝二
認定NPO 法人北海道市民環境ネットワーク 理事長
http://www.kitanet.org/
北海道エネルギーチェンジ 100ネットワーク委員
【内容】
【プログラム 1】  自然エネルギーで行こう!電力自由化ここがポイント!!
ゲスト 小林 ユミさん

(NPO法人北海道グリーンファンド/北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク)
 4月にスタートする電力自由化を前に、新制度の内容や、自分の暮らしにあった電力の選び方などを教えていただきます。わからないこと、迷っていることなど聞いてみよう。

小林ユミさんのプレゼン

小林ユミさんのプレゼン

【プログラム 2】  オフグリッドで行こう! 電気は自分でつくって自分で使うもの!!
ゲスト 佐山 廣和さん

(再生可能エネルギー/コミュニケーションの「トミタ」 代表、PVG Solutions株式会社 顧問)
 オフグリッド(独立型電源)パワーで世界を動かそうと企む、札幌の再エネリーダーにお話をうかがいます。昨年完成した太陽光パネルを搭載した電源ステージカーPVチャージステージング(幸子)が全国で注目の的に!

気迫のしゃべりで!

気迫のしゃべりで!

【プログラム 3】  フリーディスカッション
~私たちのエネルギーを変える
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 「電力自由化」を前に、知らされていなことがたくさんありますし、オフグリッド(独立型電源)パワー電源ステージカーPVチャージステージング(幸子)等についてのプレゼンは、大変面白かったですね、確実にエネルギーの新しい時代がやってきています。
 3年前、この研究会を始める当たって、以下のような決意表明をしました。
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 今年はさらに一歩進めて、すでに再生可能エネルギーへのシフトを実践されている担い手の市民・企業・地域等の生の声を出し合って、再生可能エネルギーシフトへの条例(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kke/johrei/johrei.htm)を持つ北海道民としてのこれからの取り組みを共有し、成功モデルの構築、各方面への提言、イノベイティブな実践へと進化させていきたいと思っています。先日の会議では、大変貴重なお話が幾つも提起されました。一つ一つの事例を迅速に公開し、価値を共有して参ります。3月3日には帯広で開催、その後も全道各地でその土地固有の資源を活用したそれぞれ地元密着の取り組みを共有出来ればと思っています、いよいよ始まりましたよ、現場からの「エネチェン100」の動きが!!
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 来月からの「電力自由化」スタートを契機に、またエネチェンの新たなステージが到来します、楽しみです。