今月2回目の小樽、小樽芸術村(https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/former-mitsui-bank/)で開催されている「浮世絵コレクション展第Ⅱ期~川瀬巴水の作品展」が素晴らしかったですね。展示は、旧三井銀行小樽支店の奥の部分、帰り際には重厚な金庫も見学してきました。
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36250
「浮世絵コレクション展第Ⅱ期」は、川瀬巴水の作品展です。川瀬巴水(かわせはすい、1883(明治16)年~1957(昭和32)年)は、日本の大正・昭和期の浮世絵師、版画家。本名は川瀬文治郎(かわせ ぶんじろう)。衰退した日本の浮世絵版画を復興すべく吉田博らとともに新しい浮世絵版画である新版画を確立した人物として知られています。日本的な美しい風景を叙情豊かに表現し「旅情詩人」「旅の版画家」「昭和の広重」などと呼ばれ、国内よりもむしろ海外での評価が高く、浮世絵師の葛飾北斎・歌川広重等と並び称される程の人気があるようです。
作品の中でも、藍色のグラデーションの美しさが特に印象的でした。
外国人観光客で賑わう連休中でしたが、建物内の展示スペースは静寂を保ち、同じ原画でありながら、色合いを変えた作品群エリアも版画ならではの面白さで、一つ一つの作品が放つ時代を越えたメッセージに耳を傾ける、そんな雰囲気がたまらない魅力でした。