昨年末も今頃横浜に行く用事があったような気がします。先日は久しぶりに羽田空港からバスでベイブリッジを通って横浜市内へ、中華街で集まりがあったので、その前にほんの少しの時間で山下公園にも足を運びました。
バスの中から左手・横浜港の工業エリアを見ていましたが、昨今貿易相手がアメリカから中国へと劇的に変わり、世界の貿易港としての機能も、横浜・神戸は中国・韓国の各港に抜かれて久しくなっている現実を思い出しました。「日本海物流」として、中国・韓国の港から津軽海峡を通過して太平洋に抜ける船舶が増大しているとのことです。
山下公園は相変わらず人の往来が多く、ちょっとした広場では大道芸人のパフォーマンスが人気をよんでいました。大桟橋も懐かしいですね。40年前にアメリカに向けて旅に出た時は、両手に大きな荷物と更に肩から赤いショルダーバッグでした。先日は外洋船も入港していなく静かな桟橋風景でしたが、今はAPLもどこかの会社と合併してその名前での運航はないと聞いています。
これまで横浜には何回も会議等の出張で来ています。ただ、自分自身の時間的制約がきつく、ホテルの一室へギリギリの時刻に一直線で向かい、終わったらすぐにまた次の場所へ移動の連続でした。何か「モードが違う」とでもいうのでしょうか、近くを散策するとか観光スポットを覗いてみるという気持にはなりませんでしたね。本当は時間が無かったのではなく、気持のゆとりの問題かと今は思っています。
中華街はすごい賑わいでした。道幅と店の構えが違っているせいか、すれ違う人との距離感が他の場所と全然違います。私の娘夫婦はそこから近い所に住んでいるのですが、今回は連絡もせずに東京都内の次の予定会場に向かいました。
函館と同じく「開港150周年」の横浜は、今も変わらずにそこにありました。