札幌南高の図書館司書・成田康子(http://www.msz.co.jp/topics/07789/)さんは、沢山の著書を出版され、全国的に図書活動で有名ですが、ここで繰り広げられている「Live in Lib」は、そのユニークな活動でも注目されています。昨今の高校生の図書離れ・読書の不足は、ここ札南高でも危機感を持つほどと成田さんは以前からお話をされていました。
数か月前からご相談を受けて、この度秋山財団と連携して、定期的に、秋山財団で採択された若手研究者の方に研究の道に入った動機、推薦する図書等のプレゼンを行って頂くことになりました。その第一回目として、卒業生でもある旭川医科大学医学部の大栗敬幸先生に、先日ご登壇して頂きました。
ウイークデーの放課後、図書局生徒の進行により始まったひと時、大栗先生が野球部に所属していた関係もあり、顧問の先生、野球部員ほか、たくさんの生徒たちが耳を傾けていました。
私は、大栗先生の野球部での活躍のお話なのかと思いましたが、けが等で思うような結果を残せなかった思い出等、ご自身の専門分野であるマクロファージを軸とした画期的がん免疫療法の開発研究についても、実に分かりやすく語られました。一流の研究者は高校生にも嚙み砕いて説明することができるのだと、あらためて感動しました。そして、昨今の高校生が集中して話に耳を傾けている姿にも、ですね。
終了後に成田康子さんとも意見交換し、これからも多くの若手研究者をこの「ライヴ・イン・ライブ」講師に推薦して、未来の日本を担う研究者を輩出するお手伝いをしたいものと、そして、秋山財団の究極の活動は、「人を育てるお手伝い」だと確信した次第です。大栗先生、ご多忙の中、全くのボランティアでのご登壇、心より感謝申し上げます。