美輪明宏さんのライブに初めて足を運びました、確かにカラフルな舞台でしたが、奇をてらうことなく、ことのほかオーソドックスで少々意外でした。「歌手」というより「役者」ですね、もちろん歌は抜きん出ていて聴かせます、昨年のNHK紅白の「驚異の視聴率、6分間!」に始まり、トークの面白さも際立っていました。「ヨイトマケの唄(http://www.youtube.com/watch?v=qt70qMMSlhY)」を聴きに行ったといってもいいのですが、それに勝るとも劣らない曲が多くあり、いまさらながらのキャリアに裏付けされた質の高いステージに感動でした。エディット・ピアフの「愛の賛歌」を原語で歌う美輪明宏のこだわりに、「プロフェッショナル」の意地が伝わってきました。
美輪明宏については以前にこの欄に書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4699)。トークの中では、「人生」とか、「戦い続けてきた」といった言葉が心に残り、信念を貫いて生きてきた「美輪明宏」を感じます。若い頃から歌っていた銀座のお店の常連だった三島由紀夫ほか文壇の大御所たちとの出会い、語らいが、美輪の刺激になっていたのでしょうか。
~~~~~~~以前の私のブログから引用
「戦争というのは、全ての美しいものを失くすること」とも、番組に参加していた女子高校生に語っていました。美輪さんの経歴(http://www.fesh.jp/utterer_784_1_1.html)に因るのでしょう、長崎での被爆等、戦争の悲惨さでは大変リアルな体験に基づく明確な反戦への意思、「美」、「愛」への造詣の深さ、ひと言ひと言に力強さがあります。番組の最後で、「今の時代は、以前よりはだいぶ戦争反対の声は大きくなっているけれど、まだまだ油断できない」と、真剣な眼差しで語っていたのが印象的でした。
~~~~~~~引用 おわり
「オリジナル版ヨイトマケの唄(http://www.youtube.com/watch?v=zw2cxsvjweY)」はこちら。
一方、同じくシャンソンがベースの「クミコ(http://www.puerta-ds.com/kumiko/)」さんのライブは、毎年追いかけています、毎回進化していく彼女の唄は、本当に満足感いっぱいの「プロフェッショナル」なステージです。今回所属する会社もコロンビアに代わり、3・11以降はシャンソンばかりでなく歌謡曲ジャンルにも挑戦していると言っていました。前半最後の坂本九の「あしたがあるさ:http://www.youtube.com/watch?v=0EBFpIuC6Ok」も良かったですね。
クミコさんについてもこの欄に何回も書いています。
http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%AF%E3%83%9F%E3%82%B3
お二人とも、テレビ・ラジオの時空間の出演では、如何にも窮屈そうに私は感じるのですね、広い舞台と大ホールの伸び伸びとした空間で存分その歌声を聴けるのは最高です、「銀巴里:http://www.asahi.com/national/update/0605/OSK201306040137.html」で永らく歌っていたので、本当はもう少し至近距離がベストなのかも知れませんが・・・・。
大切にしたい「プロフェッショナル」のお二人です。