昔、テレビドラマで「ルーツ」http://www.superdramatv.com/line/roots/という番組がありましたね、そうです、クンタ・キンテの物語です。家族のよって来たる所以を明らかにする事は、今を生きる人間の立ち位置を明確にします。経営者の最大の喜びは、ビジネスを通して沢山の素晴らしい方々とお会い出来る事であり、ここでご紹介する浦崎さんも私の尊敬する経営者のお一人です。
ご親族がそのルーツを丹念に時間を掛けて調査し、部外者の私にも、たくましく生きた時代、とりわけ沖縄・与那国・鹿児島・福岡のあらたな歴史の軌跡を知りました。まさに激動の中を、地域社会での確かな担い手としての証し、それぞれの「家系図」を根気よく追跡する事により、脈々と続く家族の絆に感動致します。そう子供たちを育てた親たちの世代のしっかりした教育にも敬意を表します。
この本の表紙を飾る与那国富士と呼ばれる「宇良部岳」、そして浦崎さんのあとがきも印象的でした。「母・信子のルーツ尋ねに始まるこの作業を経て、祖父と母、そしてふたりをめぐる人たちについて書いたが、いつの日か、父の足跡や私どもに大きな影響を与えた兄の足跡についても書き残せたら、と密かに念じている。また、若い親族の皆さんが、この小冊子に接して、自分の生まれ、育ちについて思いを深め、さらに自分と先祖について究めることができたら、望外の喜びである。・・・」
これを読まれる次の世代への期待も膨らみますね。起業してから短期間で株式公開を成し遂げて経営を担ってきた方と、こういうテーマでお話が出来る事、それ自体が私にとっては大変幸せでした。ほぼ同時代をこれまで生きながら、かなり違った人生の歩みにも大変興味いものがありました。貴重な本をお送り頂き、心から感謝申し上げます。