2012年、次代につなぐ

Posted By 秋山孝二
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 新年明けましておめでとうございます。

今年も北海道神宮への初詣

今年も北海道神宮への初詣

 毎年元旦は、「新しい気持」で迎えてきていますが、私にとっては、今年は、やはり昨年の3・11の衝撃はその後も止むことなく続き、忘れてはいけない年と思うと同時に、「2011年がやっと終わった」みたいな、散らかった仕事場の片づけをしながら区切りをつけようとする自分を感じました。今年を展望する前に、時間を区切りたいと思ったのは初めてですね。

 仕事・活動を続けていると、「仕込み時期」、「刈り取り時期」みたいな、ステージの起承転結があるような気がします、だから人生それ自体がストーリーを持つのかも知れません。その意味では私にとって昨年は、「刈り取り時期」でしたね。今年は、幾つかのこれまでやってきた活動で、「次代につなぐ時期」の予感がします。

 よく「人材育成」と言いますが、少しでも人を育てる経験をされた方は感じられると思います、この「人を育てる」というのは、実に難しく、託すこと・期待することの苦しみとでもいうのか、裏切りにもめげず、繰り返し飽きることなく自分の経験とメッセージを伝え続ける、そんな地道な活動の繰り返しです。「這えば立て、立てば歩めの親心」の如く、期待はどんどん膨らみ、それも先回りをします。自分が充実して前へ前へと進撃すればするほど、育てる対象の歩みの遅さにいら立ちを覚えて不機嫌になってくる、思えば私は教員時代も、経営者時代も、その情況との葛藤でした。結局、「育てる」などということなどおこがましいことであり、せめて自分の思い・体験を「伝える」、「つなげる」、「託す」と考えるべきなのでしょう、いずれ否応なく、次代が世界を担うのですから。

 4年前のこの欄に書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=307)。先日、「人間の覚悟」に続いて、五木寛之著「下山の思想:幻冬舎新書」も出版されたようです。

 「林住期を生きる」、今再び肝に銘じつつ、今年も宜しくお願い致します!

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