『バタフライエフェクト』(17)

Posted by 秋山孝二
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 最近のこの私のブログ、テレビ番組の紹介に終始して肝心の私自身のコメントが少なくなっていると感じています。その理由の一つは何かと多忙で紹介するに留まっている時間的問題、もう一つは、私の知らなかった歴史的事実、相関関係等、ただただ新鮮な情報を知ったという感動によるところが大きい気がします。今後も番組HPで詳細は語られているのでそちらのサイトを掲載することで代えさせて頂き、できるだけ私の感想も書き加えようと思います、まずは弁解でした。

 ずっと追いかけている「映像の世紀『バタフライエフェクト』」シリーズは、年末を迎えて再放送もあったりですが、引き続き興味深い内容が続いていますね。

 今回は二つの番組を同時にアップします。

* 『虐殺と黙殺』

https://www.nhk.jp/p/ts/9N81M92LXV/episode/te/2ZZ785ZYY2/

* 『大恐慌 欲望と破滅の1929年』

https://www.nhk.jp/p/ts/9N81M92LXV/episode/te/5MKN6Y5WQG/

「ジェノサイド」

 第二次世界大戦時、ナチスのユダヤ人大量虐殺を、イギリスのチャーチルは「名前のない犯罪」と呼び、その悲劇を繰り返さないために、戦後世界は「ジェノサイド」という概念を生み出して「戦争犯罪」と認定し、1948年にジェノサイドを禁止する条約に世界が賛同、新たな時代を迎えたと誰もが歓迎しました。しかし条約は現実の前に限界を露呈し、その後も悲劇が繰り返されてきました、なぜジェノサイドを止められないのか、人類の悲劇と失敗の物語です。

 ユダヤ人大量虐殺の存在は事前にヤン・カルスキの諜報活動、連合軍の航空写真によりアメリカに伝えられていましたが、当時のルーズベルト大統領ほかは取り合わず、莫大な犠牲者を出しました。

 戦後世界は「ジェノサイド」という概念を生み出して「戦争犯罪」と認定し、1948年にジェノサイドを禁止する条約に世界が賛同しました。

 しかし条約は現実の前に限界を露呈し、その後も悲劇が繰り返されてきました。アフリカ・ルワンダでPKO部隊司令官としてジェノサイドと闘ったロメオ・ダレールも孤立します。

 次の番組は
『大恐慌 欲望と破滅の1929年』です。

 1929年10月24日、ウォール街を突如襲った株価大暴落『暗黒の木曜日』を皮切りに、世界は大恐慌に陥り、多くの人生が狂わされました。「ブロードウェイの父」と呼ばれた演出家フローレンス・ジーグフェルドは破滅、全米に愛された天才作家フィッツジェラルドの人生も転落。その一方、市場崩壊を見抜いた伝説的な相場師ジョセフ・ケネディはいち早く売り抜いて巨万の富を築き、やがて大統領の父となります。永遠の成長を信じた人々の欲望と破滅の物語。

 「ブロードウェイの父」と呼ばれた演出家フローレンス・ジーグフェルドは破滅。

 一方、市場崩壊を見抜いた伝説的な相場師ジョセフ・ケネディは、いち早く売り抜いて巨万の富を築き、やがて大統領の父となりました。

 歴史の二面性、あらためて映像の力、記録の再現性、アーカイブスの凄さを感じます。