このところのNHKテレビのニュースは、報道する優先順位に疑問も多く、私は失望することばかりだったけれど、先日の早朝のオリンピックに絡むニュース特集は私の記憶を呼び戻すような深い内容でした。
それはアスリートたちのオリンピックでの人権、差別等に対する政治的メッセージ発信、パフォーマンスに関して。
まずは1968年メキシコオリンピックでの場面、銀メダルのピーター・ノーマンの直後のバッシングとその後の名誉回復の物語。本人の信念だけでなく、彼の葬儀の時の当事者の二人の行動とメッセージ、そして名誉回復を求めるオールトラリア議会の見識、更に顕彰する支援者・市民たちの姿、一つ一つが心を打ちます。
* 映画『SALUTE(https://www.youtube.com/watch?v=k9NsN0ybTec)』
そして今回の東京オリンピックでの数々のパフォーマンス、時代の変化を目の当たりにする光景、昨今の日本の政治のあまりの劣化、いやそもそもそんな政治家しか選んでこない日本の民度の低さと言う方がいいのか、そんな現在、アスリートたちの差別等の不条理に真摯に向き合う姿に心から感動した私です。
『アスリート』である前に、一人の生きる『人間』であるということでしょうか、勇気を貰いました!!