企業メセナでは先駆的なアサヒビールのCSR(http://www.asahibeer.co.jp/csr/philosophy/index.html)活動、そして芸術文化財団の加藤種男・事務局長(http://eco.goo.ne.jp/business/keiei/keyperson/46-1.html) は今日までけん引してきたパイオニア的存在です。
毎回、秋山財団にもご案内を頂いていますが、先日20年目を迎えたロビーコンサート、今回は第14回「死んだ男の残したものは:http://www.asahibeer.co.jp/news/2010/0914.html」でした。ご存じのように、亡くなった武満徹さんの曲に因む作曲家たち、当日配布の資料にはコーディネートされた池田逸子さんが次のように書かれています。「本日のプログラムは、そうして『明日』を信じて音楽を創りつづけ、それらを残して死んでいった男(作曲家)たちの作品を中心に構成した、いわば直球勝負のプログラム・・・・・」
冒頭と間に挟まれたそれぞれのアレンジ、武満徹「死んだ男の残したものは」が素晴らしく、私は特に、坂田明のサックス、立花千春のフルート演奏が印象的でした。この曲については、以前のこの欄にも少し書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4084)。
会場には常連と思われる方々が多く、普段は本社ロビーのこの場所が、不思議な音楽空間になっていました。途中休憩の「缶ビール」も一段と美味しかったです。
入場料は「市民パトロネージュ制」と書かれ、更に「お帰りの時に、お客様のお気持に見合った入場料をお支払いください。金額の多寡は問いません。集まった入場料は、出演者の今後の活動をサポートするため、全額出演者にお渡しします」とありました。
パイオニアの果敢な活動の継続は、「民が担う新しい公共」のモデルとして、常に勉強になります。今後の財団のご活躍を期待しています。