エコビレッジライフ体験塾

Posted by 秋山孝二
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 今年の秋山財団の社会貢献活動助成で、選考委員会で高い評価を得て採択された「エコビレッジライフ体験塾( http://ecovillage.greenwebs.net/course/course.html)」の一コマに参加してきました。当日は明峯哲夫さんの座学で、20名を越える参加者もあり盛況でしたhttp://ecovillagehokkaido.blogspot.com/2010/10/1024.html)。

 代表の坂本純科さんの説明によると、エコビレッジは「持続可能な社会モデル」で、「住民が互いに支えあう仕組み」と、「環境に負荷の少ない暮らし方」を求める人びとが、意識的に創るコミュニティのことだそうです。健康で幸せなライフスタイルを望む人びとの間で着目され、今や世界各地15,000ヶ所に広がっていると言われています。

 EDE(Ecovillage Design Education:エコビレッジ・デザイン・エデュケーション:http://www.ede-japan.org/)を基本に、学びのテーマは、1)持続可能な食と農( CSA:community supported agriculture(http://journeytoforever.org/jp/farm_csa.html)の実践、2)持続可能な住まいと暮らし、3)持続可能な経済、4)持続可能な関係づくりと組織運営、です。

長沼の体験塾・塾用畑と教室ほか

長沼の体験塾・塾用畑と教室ほか

 プログラムによると、近くで「メノビレッジ長沼:http://web.me.com/raymondrepp/mennovillage-jp/Top_Page.html」を営むレイモンド・エップさんも講師のお一人です。CSA(Community Supported Agriculture)を実践し、米、小麦、野菜、養鶏のほかパンや味噌などを会員に提供しています(http://www.waa-bc.com/agri/hokkaido/article/hokkaido_080930151150.html)。2年前の「G8洞爺湖サミット」開催と時を同じくして、「G8サミット市民フォーラム北海道」が、「市民サミット」で数多くのフォーラムを企画して、その一つで「北海道発、世界の未来~環境・農業・地域自立」と題して大変内容の濃いシンポを展開しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54)。パネリストとしてレイモンド・エップさんもご参加頂き、「北海道に根差した多様な農業を!」と、力強い提言をアピールされたのを鮮明に覚えています。

 先日の講師・明峯哲夫さんは、秋山財団の選考委員でもあります。「やぼ耕作団」等の現場の豊富な経験はじめ、有機農業を通じての「いのちの哲学(http://www.yuki-hajimeru.or.jp/column_5_01.html)」まで、「小規模農業の意義・可能性」について、生物多様性の概念にも言及されて、大変興味深いお話でした。「伝統的な小規模技術の発展的継承」、「大地の慈しみ」を再確認し、大地を耕すことの意義を一層感じました。

 お昼は特製カレー数種類、取れたて新米がデザートと、何とも贅沢な昼食でした。エコビレッジライフ体験塾の充実と進化を祈念しています。