13億人の中国事情

Posted by 秋山孝二
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 北海道経済同友会(http://www.doyukai.or.jp/links/doyukailist.html)の総会・定例講演会が開催されました。今回の演者は駐札幌中国総領事館の胡勝才・総領事でした。

 大変流暢な日本語で、「中国の発展がもたらすチャンスについて」と題して、約1時間半一気にご講演をされました。1978年以降の「改革・開放」の動きの中で、昨年建国60周年を迎え、今年の上海万博という流れで更に20年は高度成長を続けるだろうと自信を深めている様子でした。同時に大変謙虚に学ぶ姿勢も随所に見られ、これからも世界各国と「Win-Win」の開放政策により経済発展の実現を目指しているとも語られていました。

 現在、7億人は農村地帯に住んでおり、「食」問題は最重要課題であると認識されていて、「和」は中華文化の基本で、経済のグローバル化、政治の多極化の国際社会でも変わることはないと強調していました。そして、世界各国から見て中国は、1)成長推進を促す、2)対中製品輸出の機会増、3)対中投資の機会増、4)「新たな消費」の出現等で期待されるし、未だに都市化は中期段階で、2030年まで一層発展するだろうとも見通しを語っていました。

 中日協力に関しては、1)首脳交流を相互訪問等で継続的に行う、2)戦略的に正しく向き合って正しい歴史観、領土に関しての正しい認識を持ち合う、3)観光による相互交流、青少年の交流拡大等、民意基盤を確立して国民感情の改善に努力することを提起されました。

 13億人の中国の国情とは、日本と比べて、遅れている部分が一人当たり日本と同じであれば日本の10倍、日本を抜いたと言われるGDPでも、13億で割れば一人当たり日本のまだまだ10分の1に過ぎない発展途上国、それが現実ですと講演を結びました。

 北海道日中経済友好協会(http://local.yahoo.co.jp/detail/spot/a439bba360fdbe2668e0e36d7e86d482/)、留学生の相互交流等の活動を通して、これからも北海道での中日の交流を促進したいものですね。