旅の終わりは、下北半島の先、大間町で暮らす熊谷あさ子さんの娘さん・小笠原さんの訪問でした。http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/kawaraban/58293.html
前日は夜で何も見えませんでしたが、延々と続く道は随分距離があるような気がしました。翌日周りの景色を確認しました。
事業を行う企業の大前提の姿勢として、すでに永年住み続けている地元住民への納得のいく説明というのは常識でしょう。都市での高層マンション建設でも全く同じですよ。なぜなら、企業がその事業に適していると判断した「その場」は、そこに住んでいる方々が永い間暮らして「創ってきた」環境・景観・風土だからです。
それをあらゆる手を使っての嫌がらせ、脅し、買収工作等、当り前のまともな経営者のやる事ではありません。高度経済成長の負の遺産として、これまで日本各地でも歴史の中で起こしていますが、ここでは2009年9月現在この姿です。今を生きている自分たちの為ではなく、これからの世代の為にも、この現状を多くの方々に知って欲しいですね。
一人の「いのち」と「生きる意志」を粗末にする社会が、豊かであるはずはありません。厚子さんは信じられないほど優しい笑顔で、これまでの経過、お母さまのこと、そしてこれからの夢を話してくれました。壮絶なこれまでの人生だったはずなのに、どうしてあんなに静かに優しく人と語れるのでしょうか。応援を形にするには、まず「あさこはうす通信」の購読者となることですね。
お体に気を付けて、いつまでもお元気で。