「北海道環境活動交流フォーラム:FORUM2009」はhttp://www.kitanet.org/event/index.htm#work2009は、札幌円山動物園http://web.city.sapporo.jp/maruyamazoo/index.html で二日間開催され、新しい試みも随所で見られて大盛況でした。
一日目、今年から公開になった「円山動物園の森」の散策では、ガイドの方の解説で約1時間のツアーでした。円山の昔の姿を想像させる植生他、大都市札幌にある自然の奥行きをあらてめて知りました。
続く基調講演では、酪農学園大学環境システム学部の金子先生から、「今、100年後の北海道の自然を守るために」をテーマに、GIS(地図情報システム)データ解析をもとにしたお話、円山動物園飼育展示課長(獣医師)の上野さんから「生物多様性の確保と円山動物園」をテーマに、動物園ならではの興味深いお話をお聞きすることが出来ました。
その後のパネルディスカッションでは、「エゾシカ被害」の現場からの発言と、由って来る所以を歴史的な人間の活動との関係性での意見の数々により、これまでメディア等での断片的な指摘とは一味も二味も違った内容の濃いディスカッションとなりました。夜のシカ肉ハンバーガーの試食、夜の動物園ツアー「Moonlightエクスカーション」、交流会と盛沢山のプログラムは、参加者にとって満足度が高いものでした。特に動物園でシカ肉を食べるというユニークな企画に拍手喝采ですし、そして札幌円山動物園の新しい取り組みとそれに向けた職員の方々の情熱もこのプログラムを通じて感じ取りました。
二日目の「環境情報交換コーナー」では、「森を守る人:林業技師会西川さん」、「いのちを育む人:道環境科学研究センター玉田さん」、「暮らしを変える人:ezorock草野さん」がホストとなり、分野別で環境についてのお話や情報交換をするコーナーを設置しました。ご相談された方々にとって、今後の環境活動に携わる方々の情報共有とネットワーク形成に役に立てば幸いです。
準備にあたった皆さん、ご参加して下さった皆さんに心から感謝致します。なお、ご好評の基調講演・パネルディスカッションはDVDで近いうちに記録として完成予定です。ご興味のある方は「きたネットhttp://www.kitanet.org/」までお問い合わせ下さい。